伊賀崎好天

登録日:2016/02/07 Sun 08:00:00
更新日:2023/04/09 Sun 19:55:27
所要時間:約 6 分で読めます





よいか! 忍タリティを磨き、お前たちが!

ワシの意志を継ぎ、牙鬼を倒せ!

そしてこの世に……

LOVE(らぶ)(あんど)PEACE(ぴーす)

……をもたらせぃ!



伊賀崎好天(いがさき よしたか)とは、『手裏剣戦隊ニンニンジャー』に登場する人物の一人である。

演:笹野高史、ささの翔太(青年時代)


【注意】この項目は『手裏剣戦隊ニンニンジャー』における重要なネタバレを含みます。

未視聴の方はお手数ですが、ブラウザバックすることを強くお勧めします。


【人物・性格じゃ】

ラストニンジャと呼ばれる伝説の忍び。
伊賀崎旋風、加藤春風の父にして、天晴、風花、八雲、凪、霞の祖父である。
変身した天晴を軽くあしらう程度には強いが、歳だからか牙鬼軍団と戦うだけの力は無く、『LOVE(らぶ)(あんど)PEACE(ぴーす)』をモットーに孫達の成長を待っている。

かつて牙鬼幻月が復活した際に、たった一人で牙鬼軍団と戦い、そして勝利した。
家族からはその時の戦いで命を落としたと思われており、家には遺影まで飾ってあったが、「勝手に死んだことにするな」と、初陣を終えた天晴達の前にひょっこり現れた。
その後も家にはあまり留まらず、おでんの屋台を引いて働いている。

基本的にファンキーで明るい爺さんで、英語やらイタリア語を織り交ぜて話すこともあるが、こと忍者の為の修業となると非常に厳しい。
天晴達がピンチの際にも、ちょっとやそっとの危機では現れる事もなく、作中で天晴達を助けたのは数えるほどしかない。
また、普段忍術を教えるのは旋風に任せており、節目節目に現れては天晴達に試練を与える事が多い。
キンジの登場後は、互いを高めるためとはいえ、キンジに天晴達を狙わせるという手段まで取っている。

初めての弟子であった九衛門との仲を拗らせてしまったトラウマから何かと理屈をつけてキンジの弟子入りを拒んだり、獅子王を精霊ではなくオトモ忍としか見なかったせいですれ違ってしまった辺り、頑固で人の意見を聞かない部分もある。
この悪癖は旋風と獅子王からも苦言を言われたり、立派なラストニンジャになれるよう試練を与えて普段は厳しく接している天晴達からも逆に叱責されることもあった。
しかし、彼の世代は仲間もなく一人で戦い続けたことに加え、何より先代のラストニンジャであった自分の父親(即ち旋風にとっての祖父であり、天晴らの曽祖父)からラストニンジャを継ぐ際に背負ってしまった悲しき宿業の経緯から自分にも他人にも厳しくなってしまっただけ……かもしれない。

老いたとはいえニンジャとしての腕前は当然衰えてはいない。
水で作った獣を操る「水天一碧の術」や、燃え盛る炎を隕石の様に落とす「砲煙弾雨の術」、風と雷で龍を作り出す「雲蒸竜変の術」、
そして凄まじい大爆発を引き起こす「風林火山の術」など、天晴達の操る手裏剣忍法とは比較にならないほどの強力で多彩な術を使用する。

ちなみに、忍者として以外にも「パンダや大蛇と戦った」「巨大餃子の早食い」「宇宙人との交信」など、数々の変な伝説も持っている。
更に、この中の宇宙人との交信に関しては、オトモ忍の始祖であるUFOマルとの出会いにもなっており、他のオトモ忍開発のきっかけとなった。


+ ◎好天に隠された真実

九衛門……!

やっぱりねぇ……。
終わりの手裏剣が君を生かしていたというわけだ。

好天は、かつての牙鬼幻月との戦いで、本当に命を落としていたのだった。
だが、終わりの手裏剣の力により、その命を繋ぎ今まで生きてきた。
それにも限界が近く、物語終盤には手の先が光となって消えると言った形で兆候が表れていた。
そして、それを見抜いたかつての弟子たる九衛門=久右衛門の背後からの奇襲を受け、忍タリティと終わりの手裏剣を奪われ、消滅する事となってしまう。

本来現れるはずのないキンジの精神世界や凪のゲームの世界、更に映画『手裏剣戦隊ニンニンジャーVSトッキュウジャー THE MOVIE 忍者・イン・ワンダーランド』にてアカニンジャー闇との戦いの後一度は消滅した天晴の前に現れ、彼らに助言を与えるなど、人間離れした能力を見せていた。
それまであった「忍者だから」では説明のつかないような神出鬼没さも、全ては伏線だったのかもしれない。

また、ラストニンジャを継ぐためには、先代のラストニンジャの命を奪い、忍タリティを受け継ぐことが条件となっている。
天晴達への厳しさも、忍タリティが失われていく中で、一刻も早くラストニンジャを継がせようとしていた為だったのだろう。
しかし、最後には自分を継ぐのではなく、自分を超え、新たなラストニンジャを作り上げられるだろうと、天晴達を認めた。

前述の通り、久右衛門によって消滅してしまったが、道場にあるタヌキの置物にメッセージを残す。
そして、自分の死に悲しむ天晴達を元気づけ、最後の決戦へと導いた。
長い戦いの中、成長を続けてきた彼らへのメッセージを添えて……




【人間関係じゃ】

孫の一人。彼からは「爺ちゃん」と呼ばれる。
「爺ちゃんのようなラストニンジャになる」事が夢であると豪語しており、好天をバカにするものは従兄弟であっても「手を合わせて謝れ!」と本気で怒る。
誰よりも祖父を愛し、尊敬しているようだ。

孫の一人。彼からは「爺さん」と呼ばれる。
母であり、好天の娘である春風の教育のせいか、当初はあまり尊敬の念を持っていなかった。

孫の一人。彼からは「お爺ちゃん」と呼ばれる。
ラストニンジャを資格として見ていたためか、「ラストニンジャって何をするの?」と、具体的な事を尋ねた唯一の人物。

孫の一人。彼女からは「お爺ちゃん」と呼ばれる。

孫の一人。彼女からは「お爺様」と呼ばれる。
好天の持つ数々の伝説を信じ、憧れを抱いている。

弟子入り志願をしてきた妖怪ハンター。彼からは「好天様」と呼ばれる。
当初はキンジから命を狙われていたが、それは「弟子入りしたくばワシを倒してみよ」という言葉を真に受けたため。
その後も弟子入りの為に様々な試練を課すが、九衛門の失敗と、キンジの中にある迷い、復讐心などから、弟子入りまでの道は険しいものとなった。

実の息子。彼からは(本人に対して)「父さん」もしくは(対外的に)「爺さん」と呼ばれる。
ラストニンジャの後継者とするべく厳しく鍛えて来たが、ある任務で彼の生来の温和な気質が災いしたことで危機に陥った際に、自身の厳格な気質に基づいた価値観から「優しすぎて忍者には向かん」と頭ごなしに断じてしまったことで、息子の将来を閉ざす一因を作ってしまったことには後述の九衛門の件と並んで好天の後悔として心を苛んでおり、後に旋風が当時の記憶を取り戻した際は「ワシがお前の道を閉ざしてしまったも同然じゃった。すまんかった」と深く謝罪した。
最期には誰よりも天晴達の成長を見守ってきた者として労った。

天空のオトモ忍・ライオンハオーの精霊。
彼をオトモ忍として手懐けようとしたが、プライドの高い獅子王の心に届くことは無く、好天に力を貸す事はなかった。

かつての弟子にして、牙鬼軍団の小姓。彼からは主に「ラストニンジャ」と呼ばれる。
旋風の良きライバルにと考えて弟子にとり、もう1人の息子のように接してきたが、彼の心に潜む闇を見切れなかったせいで、前述の件を期に息子のみならず弟子の彼との関係までも拗らせて旋風の忍タリティまで奪われてしまう。
この一件は好天の心にも深く残っており、後に弟子入りを希望するキンジにも厳しく、慎重に接する事となった。

  • 本願寺純
変なおっさん仮面ライダードライブこと泊進ノ介の配属する警視庁特状課の課長。
『春休み1時間合体スペシャル』にて、天晴を引き取りに特状課部署に来訪した際、妖怪の有無に対して好天と言い争っていた。

春のニンジャ祭り!」ラストにて参上した、元祖スーパー戦隊・赤の戦士。
天晴らの姿を見て「忍びなれども忍ばない忍者がいてもいいかもな」、と先輩風を吹かせるニンジャレッド/サスケハリケンレッド/椎名鷹介
「お前たちもそうだったろう?」と変身後の姿でツッコんだ。
好天とは以前から顔見知りだったらしく、天晴らの背中を見守っていた。
声は海城剛役の誠直也氏ではなく、関智一氏が務めている。





果てなき! 日ぃ~輪っ!!


アカニンジャ―!!


アカニンジャー(好天)

天晴達と、忍タリティを取り戻した旋風の全員で牙鬼幻月と戦う際に好天が変身した姿。
忍シュリケンも忍者一番刀も使わずに、印を結んで変身する。
天晴、旋風のアカニンジャ―と姿は変わらないが、たすきの地が金色で、黒の文字で「忍タリティ」と書かれている。
また、忍シュリケンこそないが、変身の際に表示された文字は『爺』。

変身してもガマガマ銃などのアイテムは使わず、刀1つで戦う。
手裏剣忍法の数々は健在で、年齢を微塵も感じさせない機敏さで幻月を追い詰める。
しかし、幻月との戦いに集中するあまり、その隙を突かれて九衛門の刃に倒れてしまった。


【その他じゃ】

好天を演じた笹野高史氏は、特オタ的には『重甲ビーファイター』で向井博士役として出演していたことが有名。
それから実に20年ぶりの特撮出演となった。

青年時代の好天を演じたささの翔太氏は、笹野高史氏の実の息子。
年齢はニンニンジャーの面々とそう変わっていないが、孫ではない。
なお、その時に好天の父を演じたのは、スーツアクターであり、本作では晦正影役として活躍していた清家利一氏。
また、最終回には二男である、ささの友間氏も、凪の同級生役として登場した。

物語終盤、アカニンジャ―を演じた事で、なんと戦隊戦士に変身した役者の最年長記録保持者となった。
それまでの最年長は『海賊戦隊ゴーカイジャー』の最終回で一瞬だけ変身したアカレンジャーの誠直也氏が当時63歳。
次点で、変身シーンを披露し、かつ戦闘まで行ったのは、『獣電戦隊キョウリュウジャー』にて桐生ダンテツを演じた山下真司氏、当時62歳。
そして笹野高史氏は現在67歳で最高齢となっている。
ただし、未遂で終わったとはいえ『爆竜戦隊アバレンジャー』にてアバレブルーになりかけたスケさんこと故・奥村公延氏は、当時72歳。
きちんと変身できていれば……残念である。


ワシには見えておる!

お前達6人がワシを超え、新たなラストニンジャを作り上げる事がな!


追記・修正はラストニンジャレースを卒業してからお願いします。


では、ちゃ~お♪


この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • スーパー戦隊シリーズ
  • 手裏剣戦隊ニンニンジャー
  • 戦隊
  • 忍者
  • レッド
  • 歴代レッド
  • 番外戦士
  • 果てなき日輪
  • 戦隊個別
  • アカニンジャー
  • ラストニンジャ
  • 父親
  • 祖父
  • おじいちゃん
  • おでん
  • 最年長戦士
  • 笹野高史
  • ささの翔太
  • ネタバレ項目
  • 伊賀崎好天
  • ラブ&ピース
  • 終わりの手裏剣
  • 頑固

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2023年04月09日 19:55