二つ名持ちモンスター(モンスターハンター)

登録日:2016/02/07 (日曜日) 1:41:12
更新日:2024/03/12 Tue 17:51:26
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二つ名持ちモンスターとは、ゲーム『モンスターハンタークロス』(MHX)に登場した新システムの事である。
プレイヤーの間では二つ名モンスター、二つ名とも呼ばれる。

概要

モンハンの世界観において、外見や形態が変異した特殊な個体の総称。
その風貌や特徴を端的に表現した「二つ名」を冠するようになった。
命名したのは実際に交戦したMH世界のハンターたちで、彼らの戦闘力を目の当たりにすることで、畏怖と尊敬を込めて名付けたという設定が存在する。

鈍器本こと公式ガイドブック曰く、自然の淘汰やハンターの襲撃から幾度となく生き延びてきた屈強な個体が二つ名持ちモンスターへと変化していくのだとか。

最大の特徴はその見た目。
MHF特異個体かというレベルで大きく変貌しており、体表や毛の色が変化しているのは序の口。
牙や爪、棘が巨大化していたり、目付きや表情が恐ろしげになっていたりと、明らかにただ者ではないという雰囲気を漂わせている。

発覚時のジングルは「二つ名の戦慄」、戦闘BGMは「決意を胸に灯して」と二つ名専用になっている。
また、鏖魔ディアブロスのみ「憤怒の奔走」、「鏖殺の暴君」という別の戦闘BGMが流れる。

特殊許可クエスト

あまりにも危険な存在であるからか、二つ名持ちモンスターの狩猟はMHXでいう集会所にあたる龍歴院の特殊許可クエストというカテゴリーに含まれている。

受注の際には特殊許可クエスト券というチケット系のアイテムが必要(参加にはチケットを払う必要は無い)。
これはアイテムポーチやアイテムボックスを占領しない特別なアイテムであり、すれちがい通信や龍歴院ポイントと交換することにより入手可能。
ポイントレートは1000ポイント/枚と炭鉱夫なら朝飯前レベルだが、そうでない場合は馬鹿に出来ない。
3DS版はすれちがい通信で荒稼ぎ出来たが、MHXXのSwitch版ではすれちがい通信の代わりにHRPの蓄積で出るようになっている。

特殊許可クエストには10(XXでは続投組が16、新規組が6)段階のレベルが設けられており、レベル1から順番にクリアしていく事で次のレベルが解放される仕組みになっている。
ただしレベルが上がるのは自分で受注した場合のみ
つまり、レベルを上げたいのであれば絶対に自分がチケットを負担しなければならない。
チケットの量もレベルが上がるごとに増えていき、Lv9や10にもなると一度に6、7枚必要となる。

二つ名持ちモンスターのクエストはそれぞれの通常種を狩猟するクエストをクリアすれば解放されることが多い。
だがそのクエストがNPCからの依頼だったり、複数クリアしなければならなかったりと、一筋縄ではいかない。
例えば、紅兜のクエスト解放条件になっているアオアシラのクエストは、さすらいの料理アイルーから依頼されるクエストである。
黒炎王や燼滅刃は、上位に通常種の単体クエストが2つ存在するのだが、それを両方ともクリアしないと解放されない。


超特殊許可クエスト

各二つ名モンスターの全ての特殊許可クエストを制覇し、HR100の境地に至ったハンターにのみ託されるクエスト。
内容は霊峰、禁足地、溶岩島、極圏のいずれかで二つ名モンスター1頭の狩猟(実際は罠が使用できないので討伐のみ)というシンプルなもの。
だが、その対象は種の頂点と称される個体。その言葉に違わず、攻撃力、体力双方が超絶的に強化されている。
最大金冠確定の上に、剣士でさえも大技を喰らえば即死が日常茶飯事。
さらに支給品無し、アイテムお届け隊使用不可とガチの狩猟が要求される。

このクエストをクリアすることで、対象のモンスターに応じた、独自の着彩設定と二つ名装備の防具合成が解放される。
また、集会所で表示される名前の左に王冠がつく(クリア数が1種、10種、全種の順でデザインが豪華になる)。

なお、他の特殊許可クエストと同様に受注者しかクリア扱いにならない。
クリアすることが目的であるこのクエストでは特に問題視されており、事実全員分をクリアすると募集しておきながら自分がクリアしたとたんに他のプレイヤーをキックする、といった悪質な行為が多発している。
Z順・入室順の募集は信用しない方が無難だろう。いっそソロで受注してしまうのも手。
XXでのテンプレ装備が悉く雷耐性が低い関係上アイツらによってより乙数を稼がれてしまう青電主や、泡塗れによる事故の怖い天眼に限っては間違いなくソロのほうがやり易いだろう(勿論それ相応の実力は要求される)
クリアするには単純なPSだけでなく、同行者の取捨選択も求められる。

ただしお守りが多く手に入る、真鎧玉が出やすい、G★3以降でしか出ない素材(天端材の素材に指定されているもの)や部位破壊限定素材が出やすいなど、受注者以外にメリットがないわけではない。
ステータスが良心的(青電主除く)なかわりに複数のモンスターが相手となるG★5、単体のかわりにステータスが高い超特殊許可で一長一短といったところか。


二つ名持ちモンスター一覧

  • 紅兜(べにかぶと)アオアシラ
紅兜は「べにかぶと」と呼ぶ。「あかかぶと」と呼んだ貴方は間違っていない
全身が返り血を浴びたような赤黒い毛に覆われ、頭部の毛はモヒカンのように逆立っている。ついたあだ名がアカアシラ。

攻撃力が跳ね上がっており、力を溜めてから放たれる前脚の一撃は下位個体でも上位装備に身を包んだ剣士が瀕死になるレベル。
更に連続引っ掻きからいきなりベアハッグに繋げてきたり、被弾すると気絶確定のヒップドロップが追加されるなど、動きも多彩に。
肉質も大幅に硬化。なんと頭と部位破壊した腕以外は弱点特効が通らないという硬さを誇る。
通常種で最大の弱点だった尻は白ゲージの武器で斬りつけても最小のヒットエフェクトしか起きない。
とはいえ、状態異常攻撃にはとても弱いので、対策が無い訳ではない。
初見でもあっさり勝てる雑魚というアオアシラのイメージをぶち壊し、今なお油断して挑んだ熟練ハンター達に癒えぬトラウマを植えつけている。

世界観的にも相当な力を持っているらしく、Lv8では紅兜に触発されたジンオウガが、Lv9ではなんと怒り喰らうイビルジョーが同時に出現するという前代未聞の事態が発生する。本当にお前アオアシラなのか。

その容姿と圧倒的な強さ、そして二つ名から熊犬と死闘を繰り広げた巨大グマを思い浮かべた人は多いであろう。
てか絶対狙っただろカプコン


  • 大雪主(おおゆきぬし)ウルクスス
ウルクススの二つ名持ちモンスター。
集会所下位の通常種のクエストをクリアすれば挑める上にそのクエストがキークエストなので、多くのハンターはコイツで二つ名持ちの洗礼を受けることになるだろう。
氷塊投げの数が増えたり、物理攻撃の度に大規模な雪の煙を巻き上げたりと、ド派手なエフェクトで二つ名の何たるかを教えてくれる。
雪の煙はただのエフェクトではなく実際に当たり判定が存在し、触れれば雪だるま状態になってしまう。

最大の必殺技は地面を引き剥がして 超巨大な雪玉 を生成し、それを元気玉の如く持ち上げて投げつけてくる大技。

幸いにも一撃の破壊力はそこまでぶっ飛んでるわけでは無いが、氷属性やられと雪だるまという厄介な搦め手でハンターを苦しめるため対策は必須。
紅兜ほどメチャクチャではないが物理肉質もかなり硬化している。極力火属性の武器を装備したいところだが、寒冷地に生息するという生態上、同時に登場するのがフルフルやドドブランゴ、ガムートといった火属性が弱点のモンスターばかりなので、武器選びに苦労することは無いだろう。
超特殊許可では攻撃力は平均レベルな代わりか何故かトップレベルにタフになっており、弱点特効も機能しないせいで4人PTで火責めしてもかなり時間がかかる。
幸い閃光玉と音爆弾で簡単に拘束できるのでそこまで厳しくはない。


  • 矛砕(ほこくだき)ダイミョウザザミ
左の鋏が異常に肥大化した戦上手なダイミョウザザミ。鉄壁の防御力から「矛砕」の二つ名を冠する。

モンスターリストによれば「斬り付けた剣士が武器を砕かれた」「弾を撃ちこんだガンナーが逆に蜂の巣にされた」という物騒な言い伝えが目を引くがこれは誇張ではなく、左爪は常時ガード状態というとんでもない仕様になっている。
近接の場合、流石に武器を砕かれるということは無いが左爪に攻撃を当てるとあり得ない勢いで斬れ味が落ちていく。
ガンナーは弾が跳ね返される。速射なんてやった日には文字通り蜂の巣にされるだろう。

他にもヤドの角を大きく振り回す攻撃や、吹っ飛び判定付きの爪攻撃など、通常種とは別物レベルで強化されている。
落とし穴が効かない…というよりハマると即座に地中に潜って急襲に繋げてくる(怒り時は有効。どちらにせよ解除時に潜る)ため、罠に仕掛ける時はシビレ罠を激しく推奨。

通常種よりも巨大な二つ名持ちモンスターの中でも特に巨大化が著しく、それに比例して攻撃範囲も非常に広い。
まるで爪を広げたショウグンギザミと戦ってるような感覚になること請け合い。
因みに何故かこいつから作られる武器は大体悲惨な性能である。一方防具はというとその名に違わず大変優秀。
超特殊許可クエストでは他の二つ名と比べて非常に体力が低く、すぐ怯むのでボウガンでのハメが簡単に成立する。
報酬のお守り目当てで一時期大量乱獲されていたが、新たなカモが見付かってからは廃れてしまった。
ソロのクリアも不可能ではない。


  • 紫毒姫(しどくひめ)リオレイア
シリーズ通じてハンター達に飛竜の強さを指導していたリオレイア女史も二つ名持ちに対応。
姿を現した土地が不毛の荒野と化すほどの毒を扱うという設定は伊達ではなく、下位の段階から毒を超えた猛毒を操り、対策を怠ったハンターの体力をゴリゴリ削ってくる。
毒々しい紫の体色を持ち、更にレベルが上がっていくと猛毒を超えるスピードで体力が減っていく劇毒を扱うようになる。
対峙する際には、毒耐性のスキルが必須とも言える。
しかしこのスキルでも完全無効には至らず猛毒状態にランクダウンするだけ。
リオレイアの最大の武器である尻尾を使った攻撃も健在で、毒液を滴らせながら後方を連続で薙ぎ払う攻撃や、滑空から着地と同時に広範囲を一掃する攻撃などの新モーションに始まり、尻尾を使った攻撃技全てに毒の結晶体のようなトラップを設置するという効果が追加され、こちらの行動を阻害してくる。

少しでも早く尻尾を切断したいところだが、1段階目で甲殻が剥がれ(この段階で毒が弱体化)、2段階目でようやく切断というナルガクルガやウラガンキンのような2段階破壊となっているため、紫毒姫の巨体故に高所にあることも手伝って狙い辛く、切断は困難を極める。

肉質も超強化。
「リオレイアだったら頭斬ってりゃ良いだろ」と攻撃して敢え無く弾かれ、爆炎噛み付きで焼き払われるのは剣士の誰もが通る道。
一応通常種ではカッチカチだった翼の肉質が軟化しているが…。
多彩な追加攻撃技に加え威嚇のモーションまで通常種とは別物になっている辺り、開発陣の本気がうかがえる。
超特殊許可クエストでは劇毒による調整か攻撃力はかなり低めであり、パーティーに一人でも状態異常無効化の旋律を含む狩猟笛使いがいれば難易度は劇的に下がる。


  • 岩穿(いわうがち)テツカブラ
お手軽且つ強力な防具で下位上位問わず多くのハンターがお世話になったであろうテツカブラの二つ名持ち。
異常なまでに巨大化した牙で地面を抉り穿ち、暴れ狂うその姿から公式サイトでは悪相の千両役者と紹介されている。

豪壮な体格に見合った圧倒的な怪力を持ち、その異常発達した牙で地面を掘り起こし、中型モンスター程もあろうかと言う巨大な岩石を持ち上げる。
巨体から繰り出される物理攻撃はどれも通常種を遥かに上回る攻撃範囲を誇り、特に長いチャージから勢いよく大ジャンプし、重量に任せて超広範囲をブチ砕くボディプレス(公式名称:フライングボディスプラッシュ)は高防御でも致命傷を負う破壊力を持つ。

突進攻撃を軸にした通常種とはうって変わり、二つ名通り掘り起こした岩を用いた攻撃を主流にしているが、その間はテツカブラ最大の弱点である、白化した尻尾中心の下半身ががら空きなので攻撃チャンスはとても多い。人によっては通常種より楽かも。
しかしG級からは岩を啌えたままバックプレスする荒業を使ってくる(攻撃力は前述のボディプレスに匹敵する)ので注意。

岩穿から作られる武器は申し訳程度のプラス会心、匠1だけでかなり良好な斬れ味を得られる癖のない性能でこれまた通常種とかなり異なった物となっている。

因みにX時代ではレベル9クエストにちょっとしたバグがあった。

  • 白疾風(しろはやて)ナルガクルガ
MHXで久々に復活し、多くのハンターを沸かせたナルガクルガも二つ名持ちに対応。
闇に潜みし白き影は、踏み込もうともその影すら踏むこと敵わず、逆に首を落とされる。
という歴代モンスターリストの中でもトップクラスに恐ろしい説明文を引っ提げての登場である。
尻尾を使った攻撃に付随して刃のような衝撃波(公式名称では真空波)を飛ばすのが最大の特徴で、これに当たると裂傷状態に陥ってしまう。
回避やダッシュといったスタミナを消費する行動を行うとじわじわ体力が減っていく裂傷状態と、回避なりダッシュなりで対応しなければやってられない白疾風の素早さとのシナジーは語るに及ばず。

尻尾から棘を上空に向かって射出し、ハンターに降り注ぐという新モーションも会得。
地面に影が写るため回避するのは簡単かと思いきや、着弾するまでは前後左右関係なく、動き回るハンターを追尾するという謎のホーミング性能を持っている。どういうことだ?

二段ジャンプや着地と同時にこちらを振り向く飛びかかりなど、通常種に輪をかけて俊敏になった身のこなしは疾風の如くである。
ビターンを除けば一撃の威力は全体的に低めだが、それを補って余りある手数から繰り出される怒涛の連続攻撃を躱さねば勝機は見えないと言っても良いだろう。


  • 宝纏(たからまとい)ウラガンキン
我らが現場監督ことウラガンキンも二つ名持ちモンスターに対応。
アグナコトルやラギアクルスを差し置いての登場である。
身体中に宝石のような煌びやかな鉱石がくっついているのが外見上の特徴で、特に顎は鉱石が大量に付着しているため非常に目立つ。
こらそこ、デキモノとか言わない

バラ撒く火薬岩に時折ピンク色の美しい宝石が混じっていることがあり、近づけば採掘をすることが可能、高確率で宝岩塊と呼ばれるアイテムが入手できる。
この宝岩塊、武具の素材に使用するほか、10000zとかなりの高値で売却できるのは、まさに「宝纏(たからまとい)」の名の通り。
ローリングアタックの〆に顎を叩き付けたり、地面を掬い上げて岩を飛ばすなど、攻撃技も多彩になっている。
唯でさえ強固だった通常種に輪をかけて頑強な物理肉質を持ち、属性や状態異常などの搦め手を用いないとかなり時間の掛かる相手となっている。

以前から炭鉱夫の間でネタにされてきたウラガンキンであるが、モンスターリストの説明文や防具のスキルなど、明らかに狙っているフシがある。
ウラガンキンと言えば炭鉱夫というネタを公式も認知しているのだろうか。
超特殊許可クエストでは史上最悪レベルの肉質による常軌を逸した超耐久と被弾すれば体力の大半を削る火薬岩を大量にばら蒔く性質が上手く合致し、トップクラスの難易度を誇る。


  • 隻眼(せきがん)イャンガルルガ
MH4/MH4Gで多くのハンターに悪夢を見せた孤高の一匹狼も二つ名に対応。
今作では両耳揃った傷無しのイャンガルルガが久々に復活したため、傷ありのイャンガルルガはリストラされたと思っていたハンターを驚かせた。
MHP2Gの傷ついたイャンガルルガと同様かと思いきや、その見た目は緑色の翼膜、黄色い耳、そしてナルガクルガのように赤い残光を引く眼球と、従来のイャンガルルガとはかけ離れたものとなっている。
実は他の二つ名と異なり、従来の個体よりもやや小柄である。

ホーミングしながら跳びかかりつつクチバシを地面に突き刺す攻撃や、風圧を発生させるほどのチャージ突進、果てはサマーソルトの毒が猛毒よりも恐ろしい劇毒に変わるなど、通常種以上に狡猾な実力を手にしている
が、モーションが増えたために相対的に厄介なノーモーション突進と嘴叩き付けの頻度が下がっている。
さらに派手な攻撃を多用するからか直ぐに疲労し、そこに閃光玉を当てれば終始棒立ちになるので攻撃チャンスは多い。
そのため油断すると一瞬で窮地に追い込まれるが理不尽ではなく、こちらの付け入る隙もある良モンスターとしてハンターからは上々の評価を獲得している。
MH4のギルドクエストや狂竜化個体がおかしかっただけとも言えるが…。


  • 黒炎王(こくえんおう)リオレウス
リオレウスの二つ名持ちモンスター。
名実ともにモンハンの看板であるリオレウスと言うだけあって金雷公ジンオウガと共に最初に公開された二つ名持ちでもある。
全体的に色が濃くなり、背中の甲殻が鋭く隆起し棘の様になっているため、人によってはP2G以前のリオレウスを思い出すかもしれない。

火炎ブレスの規模がド派手になり、黒炎王の吐く炎ブレスは一発一発が希少種のチャージブレス並みの爆発で広範囲を焼き払う。
更に炎ブレスに混じって時たま炎を纏った巨大な火薬岩を吐き出し設置、時間経過で大爆発を起こして周辺一帯を吹き飛ばすという大技も使ってくる。
毒よりも強力な猛毒の効果を孕んだ空中キックなど、通常種より強力になっている。

低空のリオレウスには閃光玉と言う最終兵器があるのだが、黒炎王は強い光を浴びても低空飛行を維持できるという常軌を逸したバランス感覚を有しており、
効果時間も1秒あるかないかというトンデモ仕様。どう見ても閃光対策です。本当にありがとうございました
叩き落とすには翼を破壊する必要がある。片方壊せば通常通り墜落するので、閃光玉を主軸にした狩猟の際は率先して翼を狙おう。尚この性質は紫毒姫も持っている。


  • 金雷公(きんらいこう)ジンオウガ
無双の狩人ジンオウガも当然と言わんばかりに参戦。
元々人気の高いモンスターであるからか、黒炎王リオレウスと並んで最初期に公開された二つ名持ちモンスターの一体である。
眩いばかりの金色の光に包まれ、肥大化した角は左右で長さが非対称になっている。
公式イラストが名古屋城のシャチホコのようだともっぱらの噂

最初から超帯電状態であり、チャージ行動を挟んでから超帯電状態をも超えた真帯電状態になるのが最大の特徴。
この状態になると若干動きが遅くなるが、逆に攻撃力と攻撃範囲が大きく強化される。
一方で真帯電状態は怒り状態にならないという特徴もある。
超帯電時は普通に怒るので、緩急が激しく変化するジンオウガの動きを見切らなければ苦戦は免れられないだろう。なおG級個体では真帯電状態の時のみ怒り状態になる。

行動パターンも読みやすいと評判だった通常種から複雑に変化し、ハンターを真上にかち上げる突き上げ攻撃を2連続で放ち、雷光虫弾は着弾と同時に滞留する電磁トラップとなり、お手前脚を叩き付ければ同時に落雷が発生する。シビレ罠は効果がありません。


  • 荒鉤爪(あらかぎづめ)ティガレックス
満を持して発表されたティガレックスの二つ名持ち。
身体の至るところが青く染まり、二つ名を体現するが如く、通常種の時点で既に鋭く発達していた爪が更に野太く巨大化している。
これまで前脚を使った攻撃が岩飛ばし位しか無かったティガレックスだが、この荒鉤爪はそれを払拭せんと言わんばかりに前脚を使った攻撃を多用する。

追加された新攻撃は超特大の岩飛ばし、岩盤抉り、地盤粉砕と範囲・威力ともに強烈なものばかり。
特に危険なのが目の前の地面に前脚を勢いよく叩き付ける地盤粉砕で、歩く度に震動が発生する咆哮歩きからのコンボで繰り出してくるため、震動に拘束されると一撃必殺の振り下ろしの被弾がほぼ確定してしまう。
特に最高レベル付近の個体が怒り状態で放つそれは凄まじい攻撃力を持ち、直撃すれば防御力900代の剣士が体力を満タン近くに保っていようとワンパンで消し飛ばされるほど。
黒炎王や金雷公のような属性を纏った派手な技こそないものの、とにかく一撃が重く、半端な防御力では掠っただけでも瀕死、大技を貰えば防具を最大強化していても即死することがザラ。
他にも噛み付きやバックジャンプのスピードが高速化していたり、二段噛み付きのホーミングが極端に向上していたりと、細かいモーションも通常種ティガレックスと差別化されている。

MH4では目立った追加行動が無く、MH4GのG級個体も突進のホーミング性能が上がっただけと、手抜きと批判された強化が相次いだためか、荒鉤爪ティガレックスは新モーション・強化のテコ入れが凄まじく、従来のティガレックスと同じに考えているとまずキャンプ送りにされる。
中には単発大咆哮しか追加されなかった極限個体より強いという評価もチラホラ。


  • 燼滅刃(じんめつじん)ディノバルド
ディノバルドはMHXで初登場の4大メインモンスターの一角だが、なんと当初から二つ名持ちが登場。
通常種を上回る長大な身体は赤々と染まっており、火属性の他に爆破属性を操る。

通常時から既に尻尾が赤熱しており、これを牙で研ぐことで一時的に爆熱状態強化することが出来る。
この状態では尻尾を使った攻撃に逐一爆発が発生するようになり、攻撃範囲が飛躍的に上昇する。
一撃の重さこそ荒鉤爪ティガレックスに一歩譲るものの、唯でさえ圧倒的なリーチを誇るディノバルドの尻尾攻撃が爆発によって更に拡大しており、もはやインチキかズルなんじゃないかと思えるレベルの広範囲を焼き払うため、安全地帯は存在しないものと考えて良い。
尻尾だけでなく、喉も爆熱させることで噛み付きに爆破属性を付加させることが可能。ブレスの性質も変わる。

大型モンスターには珍しい疲労状態にならないという特徴を持っている。
メインモンスター故の贔屓か、と言いたくなるところだが、爆熱状態の肉質は軟化する上に、爆熱状態になってる部位を攻撃して怯ませると転倒して長時間隙を晒すため攻撃チャンスはむしろ多い方である。
むしろ通常個体を見る限りでは、疲労したディノバルドは熱が収まってしまうため、燼滅刃が疲労するとせっかく柔らかくなった爆熱状態の部位が元に戻ってしまう可能性もある。

ダウン時に落とし物をするが、二つ名専用素材である「燼滅刃の塵粉」を拾えることがある。
この素材は落とし物でしか入手できず、確率は18%と低めのため隙があったら回収しよう。

超特殊許可クエストでは、体力は低いものの完全に高速発生・謎判定・後隙無しという出し得かつ火属性やられで根性を潰す噛み付きや、死にかけでやたらと繰り出すこれまた謎判定臭い補食攻撃、そして溶岩浴をしながらのブレスでとにかく事故らせてくる嫌らしい強敵となる。


  • 銀嶺(ぎんれい)ガムート
MHXXにて追加された二つ名持ちモンスター。
メインモンスターの一角たる巨獣ガムートの特殊な個体であり、一足先に二つ名持ちへと対応したディノバルドに続く形での参戦となった。
元々、通常種の時点で山と見紛うほどの巨体を誇っていたガムートだが、この銀嶺と呼ばれる個体は体のあちこちに氷柱や氷塊を纏っており、更なる威容を醸し出している。
鼻先に雪をまとわせブン回したり、除雪車のごとく突進したりと一撃がとにかく重い。
超特殊許可クエストはそれ以上なので全部攻撃を避けるくらいの覚悟で。
相変わらず鼻棘がストッパー。


  • 青電主(せいでんしゅ)ライゼクス
MHXXにて追加された(ry。
メインモンスターの(ry電竜ライゼクスの(ry
発電器官が異常に発達しており、その名の通り青白い電気を操るのが特徴的。
リオレウスのライバルとして扱われることの多かったライゼクスだからか、二つ名も黒炎王を意識したようなネーミングとなっている。
実際黒炎王G5クエストでお供として溶岩島にまで駆け付けるというライバルツンデレっぷりである。
PV第2弾でのお披露目や、次長課長・井上聡のプレイ企画動画では、青い球体状の電撃を作り出し、まるで磁石の様にハンターを吸い寄せる技も見せている。

最大の攻撃は頭のトサカから極太ビームを出して降り下ろす「ライトニングブレード」(通称ライトセーバー、ゼクスカリバー)。
発生がとても速く、軸合わせも瞬時にこなし、場合によっては即死する威力なのに当たったら立て続けに追撃をかましてくるという恐怖の大技である。
広範囲で動きが読み辛い上、特に超特殊許可クエストでは雷耐性を大幅に上げないと一挙一動が即死技と化すので「四天王最弱」と揶揄されてた通常種とはうって変わって「二つ名モンスター最強格」として恐れられている。
因みに頭のトサカを部位破壊しないと閃光玉が効かないという嫌らしい特性を持っている。そんなところでリオレウス意識しなくても…



  • 天眼(てんげん)タマミツネ
MHXXにて(ry。
メイン(ry泡狐竜タマミツネ(ry
過去に宿敵との戦いで眼に傷を負い、盲目となった*1。そのハンデを克服すべく、ヒレや触角、爪や体液などが特殊な進化を遂げている。
本来タマミツネの泡は、滑るのを利用して素早く移動するのに使ったり、逆に相手の足を滑らせて動きを封じたりと、どちらかと言えば攻撃よりも補助としての目的で使われることが多かったが、この個体は爆発する青い泡でハンターを攻撃してくることもある。
この泡を利用し触れる者を瞬く間に葬り去るという。泡による攻撃に触れた際には、左眼から水蒸気が立ち上り陽炎のように見えることから、天眼の名が付いた。
無論ただの演出でなく、天眼状態という一種の怒り状態となり、爪や尻尾が軟化するかわりに攻撃性が大幅上昇。
火属性の青い泡や強力な体術を使う。体力が大きく減ったりスキル「泡沫」でも勝手に発動。



  • 鏖魔(オウマ)ディアブロス
バルファルクとともにMHXXのメインモンスターの一角を務める
高い攻撃力と猛スピードを誇る突進、そしてウザイ咆哮で数多のハンターたちを絶望させてきたディアブロスが、遂に二つ名持に対応した。
体の一部が深い紺色に染まっており、左側の角が三叉に分かれた歪な形状に変貌しているのが特徴。

元より強力だった攻撃がよりパワフルになっており、PVなどでは
  • 尻尾を叩きつけた衝撃で巨大な岩を飛ばす
  • 地中突き上げからの跳び掛かり
といった技を披露。更に次長課長・井上のプレイ動画では、咆哮で足止めしたハンターに超高威力の突進をぶちかまして、体力満タンに近い状態のハンターを二人同時に力尽きさせるという大技も見せている。
また咆哮後に即座に超加速突進で追撃するという恐ろしい攻撃もあり、狩猟の際は高級耳栓はほぼ必須である。
これらの実力から、公式でも「二つ名持ち筆頭」と称されるほど。

興奮すると『暴走状態』になり、体の一部が赤く充血する。
更に興奮が頂点に達すると『狂暴走状態』に変貌。余りに高い体温のせいで体液が蒸発し、攻撃が水蒸気爆発を伴うという凄まじいものに強化される。

ディアブロスの特殊個体と言えば、『片角のマオウ』と呼ばれたヤツが古参ハンターには馴染み深いが、この『オウマ』という名前を聞いて思い出した人も多いだろう。

専用の戦闘BGMが2曲用意されており、狂暴走状態になるとBGMが変わる。
ちなみに狂暴走状態の戦闘BGMは、前半部分がMHP2G*2の砂漠の汎用戦闘BGM、中盤以降がMHXXの集会酒場のBGMのアレンジとなっている。


  • 朧隠(おぼろがくれ)ホロロホルル
MHXからの新モンスターである夜鳥ホロロホルルが二つ名持ちとなって参戦。
元々、『前後不覚』や『睡眠』といった厄介な状態異常を駆使し、ハンターたちを惑わせてきたホロロホルルだが、なんとここに至って、特殊な金色の鱗粉を撒くことで光を捻じ曲げ姿を消すという能力を会得。
過去作における透明化持ちモンスターは、いずれもその実力とトリッキーさから敬遠されがちな存在だったが、
その代わりなのか通常種では非常に厄介だった、放出した鱗粉を自分の周囲に滞空させるという行動がオミットされており、催眠レーザーの使用頻度も低下、また透明化中に攻撃を当てると高確率で怯むという弱点も存在するので結果通常種と比べそこまで評価が悪化することは無かった。
下手すれば通常種より脳筋と言われる


  • 鎧裂(よろいざき)ショウグンギザミ
同じ甲殻種のダイミョウザザミに遅れたものの、鎌蟹ショウグンギザミにも二つ名持ちが登場。守りに特化した矛砕に対応してか、鎧裂の二つ名が付けられている。
背負うヤドにはディノバルドの頭骨が追加されており、その牙を用いて自慢の鎌を鋭く研ぎ上げる。ディノは元々、牙を砥石のように使い尻尾の斬れ味を回復させる行動で有名なため、ヤドのチョイスとしては絶妙と言えるだろう。
一方グラビモスのヤドでは背中からの水ブレスを主な攻撃方法としている。
つまりヤドの種類ごとに戦法や立ち回りを大きく変えなければならない。
超特殊許可クエストでは何故か矛砕と同じく体力が低めに設定されている上、即死攻撃も少なめ、
さらに最大サイズになった代償でグラビヤド時の水ブレスがゼロ距離だと全く当たらないので、クエスト数の少なさも相まって二つ名だと最低クラスの難易度となってしまっている。
とりあえず冠を取りたいならこいつから始めよう。


装備

二つ名持ちモンスターからは固有の素材の他、レベルに応じた狩猟の証が手に入る。
これらを使うことによって二つ名武具を製作することが可能。
レア度が数字ではなくXと表記されており、アイコンの色合いも他とは違った濃い紫色をしている。
武器には狩技ゲージが貯まりやすいという特徴がある。
防具には二つ名スキルという固有スキルがあり、元となったモンスターを象徴するような複合スキルが発動する。
スキルポイントは○○、10ポイント溜まることで○○の魂が発動する仕組みとなっている。
XXからは周りのG級武器に合わせてか固有スキルも真○○の魂に強化、新たに一つスキルが内包される大体微妙以下のものだが
太字はXXからの真・○○の魂にて追加されるスキル

  • 紅兜の魂  (集中&逆恨み&ランナー)
  • 大雪主の魂 (スタミナ急速回復&回避距離up&乗り名人)
  • 矛砕の魂  (業物&反動軽減+2&精霊の加護&体術+1)
  • 紫毒姫の魂 (状態異常攻撃+2&広域化+2&薬草超強化)
  • 岩穿の魂  (火事場+2&拾い食い&砲術王)
  • 白疾風の魂 (見切り+3&回避性能+2&隠密)
  • 宝纏の魂  (腹減り無効&お守りハンター&英雄の護り)
  • 隻眼の魂  (挑戦者+2&気絶無効&不屈)
  • 黒炎王の魂 (攻撃力UP【大】&風圧【大】無効&火事場+1)
  • 金雷公の魂 (力の解放+2&体術+2&集中)
  • 荒鉤爪の魂 (高級耳栓&早食い+2&SP時間延長)
  • 燼滅刃の魂 (斬れ味レベル+2&弾道強化&砥石使用高速化&ボマー)
  • 銀嶺の魂(ランナー&鈍器使い&通常弾・連射矢威力UP&攻撃力UP【中】)
  • 青電主の魂(超会心&斬れ味レベル+1&連発数+1&虎視眈々)
  • 天眼の魂(見切り+3&挑戦者+1→(+2))
  • 鏖魔の魂(攻撃力UP【大】&回避性能+2&明鏡止水)
  • 朧隠の魂(高級耳栓&心剣一体&装填速度+3&罠師)
  • 鎧裂の魂(ガード性能+2&納刀術&刃鱗磨き)


一見一部を除けば非常に強力なように見えるが、これらの二つ名スキルは防具をLv6まで強化しないと発現しない。
これが発動しているか否かである程度そのプレイヤーの程度が分かる
更に、二つ名スキルは運頼みのお守りを除けば二つ名防具でしか発動しないため、頭から脚まで一式で運用することを強く推奨する。
ただし、二つ名武器だけならまだしも装備一式を揃えるには数十頭近い数をこなさねばならぬ訳だが……。
一応、二つ名スキルのポイントを2~3ほど持ったお守りを駆使すればキメラ装備も不可能ではない。
幸か不幸か、女性用の二つ名防具はいずれも見た目嫌らしい麗しいものばかりで紳士から人気を博している
特にMHXXでは防具合成により一層需要が高まっているが、二つ名防具は超特殊許可クエストをクリアしないと合成不可という鬼畜仕様である



追記・修正はアイテム無しで二つ名持ちモンスターを捕獲してからお願いします。

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最終更新:2024年03月12日 17:51

*1 左眼ばかりが目立つが、よく見るともう一方にも傷が入っていることがわかる。

*2 厳密はMHFが初出だが、ここでは便宜上MHP2Gの曲とする。