オヴィラプトル(古代生物)

登録日:2016/2/5 (金) 21:12:45
更新日:2023/10/02 Mon 08:27:27
所要時間:約 10 分で読めます





オヴィラプトルとは、中生代白亜紀に生息していた獣脚類恐竜の一種である。
「オビラプトル」表記することもある。

分類や形態・生態も十分興味深いのだが、何よりその研究史上のエピソードにおいて非常に有名な恐竜であり、
どんな恐竜本もこいつの研究史を解説するためにページを割かないといけないという事態に陥っている。


分類・形態


分岐分類では、獣脚類のオルニトムモサウルス類よりも鳥類に近く、ドロマエオサウルス類よりは鳥類と遠いオヴィラプトロサウルス類に分類される。
というかオヴィラプトロサウルス類を代表する一種である*1

全長は1.5から2メートルと恐竜にしては小型。ダチョウやヒクイドリ並にでかく見えるかもしれないが、尻尾を含んでいるので体感的には七面鳥くらいか。
一度見たら忘れられない姿をしており、人によっては「本当に恐竜?」と思うだろう。
頭はまるでヘルメットを被ったような、もしくはヒクイドリのようなトサカが発達していて、鼻の孔はこのトサカの頂点付近にある。
口には歯はなく、ちょうどオウムの嘴のようになっている。このことが悲劇の一因となる。

オヴィラプトル自身からは羽毛の痕跡は発見されていないが、
近縁種から羽毛が発見されたことから、最近の復元ではほぼ間違いなく羽毛に包まれた姿で描かれる。
歯のない嘴も相まって、現代人がもし遭遇したらちょっと変わった鳥類だと思うだろう。
かつては鳥類に最も近縁な恐竜だと考えられたこともあった。

だが、分岐分類の位置を見ればわかるように、実際はオルニトムモサウルス類よりは鳥類に近いがドロマエオサウルス類よりは遠い。
歯がないなどの特徴が鳥と同じなのはあくまで収斂進化に過ぎないようである。
羽毛については、鳥類とかなり遠縁の恐竜からも発見されているため、鳥類との近さを示す指標ではもはやないので。


生態

生息年代は白亜紀後期カンパニア階(だいたい8000万年ほど前)。生息地はモンゴル。
この時期のモンゴルは白亜紀後期アメリカ、ジュラ紀後期アメリカ、白亜紀前期中国などと並ぶ一大恐竜産地であり、
オヴィラプトルはプロトケラトプス、ベロキラプトルなどと並んでこの時代を代表する恐竜である。

食性には諸説あるが、おそらくは雑食性だったと考えられている。
嘴の形状からは、木の実や貝などの硬いものを割るのに適していたと考えられている。
あと卵とか
ただし異論もあり、力学的には堅いものを砕くのに適していなかったという説もある。


研究史


ぶっちゃけここからがこの恐竜の本題である。
現在30代以上の元恐竜少年少女だった人は、オヴィラプトルといえば「卵泥棒」というイメージしかないのではないだろうか。
そう、かつての恐竜本には、ほぼ必ずこいつが他の恐竜(まず間違いなくプロトケラトプスである)の巣から卵を盗むシーンが定番中の定番として描かれていたのである。

だが、恐竜の知識がここで止まっているという人は、是非現在書店に並んでいる恐竜図鑑を見てほしい。どの出版社のものでもいい。
そこにはまず間違いなく、オヴィラプトルが巣で自分の卵を温めているシーンが描かれているはずである。

なぜこんなことになったのか。それはこの恐竜の研究史が、大衆文化とも関わりながら実に数奇な運命を辿ったことに由来する。


冤罪の発生


そもそも最初のオヴィラプトルの化石が発見されたのは1923年。
この発見のされ方が実に不運だった

発見者はロイ・チャップマン・アンドリュース。
モンゴルなどで数々の古生物の化石を発見した伝説的博物学者であり、インディ・ジョーンズのモデルの一人とされる。
彼の人生も相当面白いが、それはまた別の話。

彼のモンゴルでの発掘のうち最大級の成果の一つが、「世界初の恐竜の巣と卵化石の発見」であった。
この卵は当初、モンゴルで非常に数多く発掘されるプロトケラトプスのものだと考えられた。
そして巣の傍には、誰もそれまで見たこともない恐竜の骨格があった。
そう、まるでプロトケラトプスの卵を虎視眈々と狙うかの如く

この化石を持ち込まれたのが、これまた当時の有名な古生物学者であるヘンリー・オズボーン。
ちなみにティラノサウルスの命名者もこの人。

オズボーンはこの化石を新種と認め、翌年論文で発表することにした。
発表するには新しい名前を付けないといけない。
そこで彼はこう名付けた。

「卵の略奪者」を意味する「オヴィラプトル*2」と。

そう、これがオヴィラプトルの化石第一号である。

この事実から、

「オズボーンはオヴィラプトルがプロトケラトプスの卵を盗みに来て、プロトケラトプスの親に逆襲されて息絶えたと解釈した。
すなわちオヴィラプトルが冤罪に苦しむ原因を作ったのはオズボーンである」

と解釈をされることが非常に多く、そう書いている本もある。
だが、オズボーンの名誉のためにも言っておくとこれは少々事実と異なる
というのも、オズボーンはその論文の中で、オヴィラプトルがプロトケラトプスの卵を盗んだとははっきり書いていないのである。


そもそも、恐竜や古生物の学名などというものは、必ずしも生物学的な形態的・生態的特徴が反映されるものではない。
確かにトリケラトプス(三本の角のある顔)やイグアノドン(イグアナに似た歯*3)のように実直な学名も多いし、中にはオピストコエリカウディア(後方が中空の尾)などのように、ほとんどヤケクソみたいな学名もある。

だが、実は単なるイメージで付けられる場合も多い。
オズボーンの命名したティラノサウルス(暴君竜)がまさにそうであるし(諸事情で薄いスポンジになっていた可能性もあったが)、
中にはスティギモロク(三途の川の堕天使王)だとかクロノペラテス(時の放浪者)、ガーゴイレオサウルス(冥界の露を集めしトカゲ)のような、神話の用語や怪物名の中からデタラメに選んで付けたような学名もある。

オヴィラプトルの場合も、

  • 他の恐竜の巣の近くで見つかった
  • 口は堅い嘴になっており、卵みたいな堅いものを食べるのに便利そう

以上の二点から、単に連想的に「卵泥棒」と名付けられたようである。
実際オズボーンの論文には「この名前はちょっとこいつらのことを誤解させてしまうかもしれない」という記述もある。
結果的にその通りだったよ、としか言いようがないが……

少なくとも、冤罪を発生させた原因をオズボーン一人に負わせるのは、ちょっと気の毒である。




が、「他の恐竜の卵を盗みに来て返り討ちにあった恐竜」などという、
キャラが立つ上に絵的にオイシイシチュエーションを、古生物画家たちがほっとくわけは無かった。
これ以後、数えきれないほどの絵に「プロトケラトプスの親に逆襲される情けない泥棒」としてのオヴィラプトルの絵が描かれることになる。


そもそも恐竜や古生物の復元図というのは、わかりやすさが重視されるため、誰が描いても似たようなシチュエーションばかりになるものである。

どんな図鑑を開いても、ティラノサウルスは間違いなくトリケラトプスと戦い、始祖鳥はトンボを追って木から木に飛び移り、
イグアノドンはメガロサウルスに襲われ、エラスモサウルスはプテラノドンを捕まえようと鎌首をもたげ、
オルニトレステスはなぜか同じ場所に生息していなかった始祖鳥を捕まえるためジャンプし、
パキケファロサウルスは実際にやれば首の骨を折りかねないんじゃないかという勢いで頭をぶつけあい、
アノマロカリスは三葉虫に飛び掛かり、メガネウラは川岸に這い上がるイクチオステガの頭上を飛びまわり、
ディアトリマはヒラコテリウムを踏みつけ、ケナガマンモスは必ず雪をかき分けて餌を探し(実際は当時の降雪量はそこまで多くは無い)、
スミロドンはだいたいメガテリウムあたりを襲い、原始人は腰蓑一丁で石槍を振り回しながらナウマン象の尻を追いかけまわしているものである。
これらの点では後に訂正されたものも多いが。

「プロトケラトプスの卵を盗むオヴィラプトル」も、これらと同じく定番として拡散されていき、
そしてキャプションでもまるで彼らが他の恐竜の卵だけを毎日食べていたかのように描かれた。
そして多くの読者たちに「オヴィラプトルって悪いやつだなー」という印象を与えていったのである。


冤罪が晴れるまで


しかし、このような復元にはかなり早くから異論が唱えられていた。

まず第一に、現在卵だけを常食とする大型動物などいない。卵は手に入る時期が限られているからだ。
タマゴヘビの仲間は卵だけを食べるが、卵が手に入らない時期は数か月にわたって絶食する。
しかしどう見ても、高い運動性を持つオヴィラプトルにそれは無理だろう(恐竜温血動物説に関しては長くなるので省略)。

また、最初に見つかった化石にしても、よくよく考えてみれば卵を盗みに来て返り討ちにあったにしては状況が不自然である。
プロトケラトプスの親は、オヴィラプトルを倒した後なぜそこに放置したままにしていたのか。
普通に考えれば、どかせるかどうかするだろう。
そもそも、この卵がプロトケラトプスのものだという根拠からして薄弱である。


このような疑問点から、一つの異説が生まれた。


「あの巣と卵は、実はオヴィラプトル自身のもので、見つかった化石は巣を守っていた実の親だったのでは?」


この説はじわじわと広まっていき、オヴィラプトルの主食は卵ではなく貝ではないか、あるいは木の実ではないかとも囁かれだした。



そして1993年、ついに再審無罪というべき事態が訪れる。

この年新しくオヴィラプトルの近縁種(当時はオヴィラプトルだと考えられていた)の化石が発見された。
巣と卵の上に覆いかぶさっているという、最初の化石と非常によく似たシチュエーションである。
しかし今回は卵の化石の保存状態が良かった。
卵の中を調べたところ、中からは孵化直前のオヴィラプトロサウルス類の完全な幼体の骨格が発見されたのである

これによって、「実は自分の卵を守っていた」という説が遂に証明されることになった。
オヴィラプトル、汚名返上の瞬間である。


が、学名は一度付けられるとこの程度では変更ができない。
よって汚名は返上したものの、「卵泥棒」という不名誉な学名だけは永遠に背負うことになった


そしてこの発見により、1923年に発見された史上初の恐竜卵化石も、プロトケラトプスのものではなくオヴィラプトルのものであることが証明された。
後に別の地層からプロトケラトプスの卵が発見されている。

なんとも可哀そうなことに、オヴィラプトルは「自分の卵を守っていた優しい恐竜」と認識されなかったばかりか、
「史上初めて発見された恐竜の卵化石の親」という栄誉すらも奪われていたのである。

もし最初に発見された巣にオヴィラプトルの子供の化石が含まれていたら、
その後全く別の恐竜*4に付けられた「マイアサウラ」(優しい母竜)という学名は彼らのものになっていたかもしれない。



現在恐竜本では、以上のような研究史を解説した上で、自分の卵を温めるオヴィラプトルの復元図を載せるのが定番になっている。
面白いエピソードであることに加えて、長年謂れのない濡れ衣を着せてしまったことへの贖罪の意識もあるのかもしれない。





と、まあここまで「冤罪」ということを強調して書いてきたが、もちろん野生動物が他の動物の卵を盗んで食べることは犯罪でも何でもない。

比較的手に入りやすく栄養が豊富という意味では優れた食物であり、
(彼らが肉食もしくは雑食だった場合)オヴィラプトルたちも他の小型の獣脚類恐竜と同じく、おそらくたまには食べることはあっただろう。



その他

上で触れた1993年に発見された化石は、当初はオヴィラプトルのものだと考えられたが、その後よく似た別種だとされて「シティパティ」と名付けられた。
実は現在、「オヴィラプトル」そのものだとされている化石は極めて少ない。
ちなみにシティパティの全身骨格と巣の化石(レプリカ)は上野の国立科学博物館で見ることができる。


1993年の発見では、巣の中からはもう一つ別の発見があった。
卵の中のシティパティだけでなく、全く別種の肉食恐竜であるベロキラプトルの幼体の化石も2体発見されたのである。

シティパティの親がもうすぐ生まれる我が子のために餌として捕まえてきたのか、
単独行動していたベロキラプトルの子供たちがシティパティの巣に侵入したのか、あるいはベロキラプトルには現在のカッコウのような托卵の習性があったのか。
全ては闇の中である。


オヴィラプトル一族


コンコラプトル

小型でトサカがないオヴィラプトロサウルス類。軽量化したオヴィラプトルといった印象である。
名前の意味は「貝泥棒」であり、その嘴が貝殻みたいなものを割るのに適していると考えられたため。
後のオヴィラプトル≠卵泥棒説の布石とも言える。

が、例えば「恐竜サウルス」という子供向けの雑誌などでは、
特に根拠もないのに「オヴィラプトルと同じく卵を盗んでいた」と書かれ、そのイラストまで掲載された。
近縁種にまで風評被害が及ぶ…


カウディプテリクス

白亜紀前期と、比較的早い時期の一族。
この仲間で初めて羽毛が発見されたことで有名で、上述のように鳥類に非常に近い恐竜という説を生んだ(現在は否定されている)。
中国出身で、中国名は「尾羽鳥」。中国の恐竜名では珍しく「竜」ではない。


インシキヴォサウルス

カウディプテリクスよりも原始的な一族で、口には齧歯類のような前歯があった。
「かわいい恐竜ランキング」ではかなり上位を狙えると思う。
獣脚類には珍しくほぼ完全な植物食性だったとされている。
この種の発見で、オヴィラプトルの鳥に似た特徴の多くは収斂進化であることが示された。


アジャンキンゲニア

聞きなれない名前だと思う人も、「かつてはインゲニアと呼ばれていた」と聞けば、かつての恐竜少年少女であればピンと来るのではないだろうか。
「インゲニア」という学名は線虫の一種と被っていたため、後に変更されたのである。
上の二種よりは進化しているが、コンコラプトルとオヴィラプトルよりは原始的とされる。


ギガントラプトル

名前からしてラスボス感が漂う一族最大の種。
全長は8メートルと、他の一族の数倍以上ある。
しかも一説にはこの化石はまだ成長途上であり、最終的にはティラノサウルス級の大きさにまで成長した可能性もあるとされる。
なお、羽毛の痕跡が見つかった恐竜の中で最大級のものの一つでもある。


その他
アンズー、カーン、リンチュニアなど、上のキティパティも含めて「本当に恐竜か?」というような名前のものが多いのがこのグループの特徴。
これは神話や伝説の生物の名前をそのまま付けた場合が多いため。たぶん命名者は楽しんでいる。



創作物におけるオヴィラプトル


恐竜惑星(アニメ)

1993年の伝説の恐竜アニメ。二期後半の白亜紀後期モンゴル編に登場。
出番は非常に短いが、卵は襲っておらず、川の中で貝を食べていた。
そしてアッケラ缶による「卵泥棒じゃなかったんだよ」という解説もなされた。
おそらく映像作品では初めてオヴィラプトル≠卵泥棒説を取り上げた作品であり、このシーンで初めて知った人も多いのではないだろうか。


ダイナソー(ディズニーアニメ)

再序盤に登場。まだ生まれていない主人公のイグアノドン・アラダーの入った卵を巣から盗むシーンが描かれている。
旧来の復元のテンプレシーンと言えるだろう。
問題は本作が制作に長い時間をかけていたことで、公開時にはすでに「オヴィラプトルは卵泥棒ではない」ことが広く知られていた。
そこで1分にも満たない出番だったにも関わらず、日本版のパンフレットはわざわざページを割いて上記の研究史を紹介し、
「オヴィラプトルは本当は卵泥棒ではありません」と注釈を入れる羽目になった。ある意味優遇……?


大恐竜時代(漫画)

第五章のメインキャラで、実質的な主人公とかなり優遇されている。
登場シーンでいきなり亀の卵を盗むシーンが描かれるが、
その後夫婦で自分の卵を温めるのに勤しんでいるシーンが描かれ、旧復元と新復元の折衷案のような描写になっている。
終盤では激しい砂嵐の中、大型肉食恐竜のアリオラムスに、巣を守るため夫婦で立ち向かうという熱い展開になる。
おそらく、今まであらゆる創作物に描かれた中で最もかっこいいオヴィラプトル


DINO2(漫画)

白亜紀後期モンゴル編にチョイ役で登場。ちなみにこのエピソードの主人公はベロキラプトルの群れのリーダー。
比較的近年の作品なので最初から自分の巣を守っている。
が、あろうことが主人公たちの群れにちょっと威嚇されると、あっさり巣を捨てて逃げた
上の大恐竜時代の同族が見たら泣くぞお前……

一応その後、思い直したのか戻ってきて、巣からベロキラプトルたちを追い払おうとする。
主人公は手下たちに「血祭りにあげろ!!」と命じたが、手下たちがやる気がなかったため助かった。

ベロキラプトルと違ってセリフがなくて鳴き声だけだったり(※この作品では別種の恐竜同士でも会話が可能)、どうも扱いが悪い気がする……


名探偵コナン 推理ファイル 恐竜の謎

作中の解説アナウンスで登場。

本作のヒロインである女性考古学者(悪辣な経営方針の恐竜博主催者の悪事を暴く為、暗躍していた)になぞらえ、
歩美ちゃんが「可哀そうな恐竜だね」と語っている。


恐竜の時間(漫画)

親子で登場。息子が初めてのお使い(と書いて「タマゴドロボー」と読む)に挑む。
なお、本作はとっくに卵泥棒説が否定された2005年の漫画であり、ある種のネタとして描かれている。
実際、オヴィラプトルの母親は息子を溺愛している描写がある。


古代王者恐竜キング

第4紀から登場した草属性の超わざ「エッグスリボルバー」にわざカードの恐竜として登場。口からを大量に吐いて攻撃するというわざ。
カードの説明では上記の卵の点はショルダーネームが「無実の泥棒」になっている点や「名前とは違い卵を大事に育てていた」という説明文で済まされている。その割には卵の扱いが雑である*5

アニメでは登場しないが、第7話のクイズに出題された。


ドラえもん のび太の恐竜2006 DS(ゲーム)

No.174のカードとして登場。


ディノクライシス2(ゲーム)

プレイヤーを襲う肉食恐竜として登場。イメージと違う感じがするが、これは開発陣が肉食恐竜のシルエットが似たりよったりで、ひと目で区別できる獣脚類を採用したからである。つまりは上述のなかなか忘れられないビジュアルでの抜擢。
毒を吐く恐竜として登場したのも、ヴェロキラプトルとの差別化のためだろう。もちろん化石からは証明されていない。
ちなみにオラプトル表記。


恐竜ドミニオン(ゲーム)

スマホソシャゲー。
何種類か存在するのだが、SR以上の高レアリティ帯にしかおらず、SR以上がガチャで出にくい本作では狙って手に入れるのは至難の業。
しかしイベント報酬でも3種が配布された。


ジャバウォッキー(漫画)

恐竜がもし生き残っていたら…というイフを描く漫画。
上記の卵泥棒説を大幅に取り入れており、恐竜の社会でオヴィラプトルの氏族は迫害の対象となっている。
主人公のサバタもオヴィラプトルであり作中でその様子を垣間見ることが出来るのだが、家族を殺されたり裸で銃の的にさせられたりと悲惨である。
因みに単行本のオマケで上記の再審無罪についても触れられている。


遊戯王オフィシャルカードゲーム

《魂喰いオヴィラプター》と言うカードが存在し、「自分以外の☆4以下の恐竜族を破壊(して味方の恐竜族を復活させる)」と言う効果を持っている。
同時収録されたカードにも卵から産まれたばかりの赤ちゃん恐竜や「ジュラエッグトークンを産み出すカード」と言う感じで「卵泥棒」を全面的に意識した名前と効果でデザインされた、中々に洒落の効いたデザインとなっている。
ちなみに卵以外の恐竜族もターゲットに出来るので、カード名も含めて「味方殺し」のイメージも強いカードとなっている。
このカードと同時期の恐竜族はベビケラサウルス(遊戯王OCG)などとのシナジーを意識しているが故に有用なカードの多くが味方を破壊する効果を持っているので、実際はこのカードに限った事ではないが。



追記・修正は冤罪を晴らしてからお願いします。


この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • 恐竜
  • 古生物
  • 獣脚類
  • 冤罪
  • それでも僕はやってない
  • 命名者に罪はない
  • 卵泥棒
  • 恐竜惑星
  • オヴィラプトル
  • 羽毛恐竜
  • 雑食
  • 母は強し
  • モンゴル
  • 白亜紀
  • アニヲタ古生物図鑑
  • 誤解
  • オビラプトル

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2023年10月02日 08:27

*1 旧来の階層分類では竜盤目獣脚亜目オヴィラプトロサウルス下目となるが、最近の文献ではこのような表記はなされない

*2 一般的に「ラプトル」といえば、よく映画や漫画に出てくる小型の鋭い爪と牙を持ったドロマエオサウルス科の凶暴な肉食恐竜をイメージする人が多いだろうが、すばしっこそうな恐竜には悉く「ラプトル=略奪する者」の学名が付けられているだけ(「ユタラプトル」「フクイラプトル」「シンラプトル」など、発掘地ラプトルも多い。)で、ドロマエオサウルス科以外であってもこの名がついている恐竜は多い。ちなみに『ジュラシックパーク』に登場するのはヴェロキラプトルと称されているが、演出上「デイノニクス」という別の恐竜に酷似した姿で描かれている。

*3 発見当初はイグアナを掃除拡大したような姿で復元された。

*4 生物学上の分類も「恐竜」までしか共通していない。

*5 とても共生関係にあるとは思えず、時代や発掘地の違う恐竜が使っても卵の扱いはこれである。