モエルンバ(ふたりはプリキュア Splash☆Star)

登録日:2016/02/04(木) 23:05:48
更新日:2024/01/09 Tue 15:28:54
所要時間:約5分で読めます








モ・エ・ル・ン・バ! モ・エ・ル・ン・バ!


俺の名前はモエルンバ。さあ、その精霊を渡すんだ、セニョリータ!



モエルンバは、ふたりはプリキュア Splash☆Starに登場する敵キャラクターである。
CV:難波圭一

概要

敵組織「ダークフォール」の戦士で、五行思想のうち、「火」に相当する滅びの使者。
その名のとおり、炎を素体として構成されている。
常に全身が燃え盛っており、戦闘でも炎を用いた攻撃がメイン。
この炎は単純に敵に飛ばすだけでなく、曲線的な動きで逃げ道を塞いだり、紐のように伸びて敵を拘束したりと、
彼の性格そのままにトリッキーな使い方が可能となっている。

人物

陽気かつハイテンションで、「チャ、チャ、チャ」という合いの手を挟みつつサンバを踊りながら話し、
また相手を「セニョール」「セニョリータ」「アミーゴ」と何故かスペイン語で呼ぶ。
細かい事は気にしない、過ぎたことはさっさと忘れるという能天気な主義で、そのノリはプリキュアとの戦いで失敗した直後でも全く変わらない。

年中、脳内カーニバルなその思考ゆえに ゴーヤーンの嫌味も通じず、逆にゴーヤーンが話を聞いているのかも定かでない彼にイラつかされる事の方が多い。
この性格のおかげで前任のカレハーンのようにストレスを溜め込まずに済んでおり、ある意味で悪の組織向きの性格とも言える。
(ただし事あるごとにネチネチ嫌味を飛ばしてくるゴーちゃんは流石の彼もウザイらしく、一度はキレ気味に炎を飛ばして威嚇した事がある)

火属性キャラながら別に水に弱いというわけではないようで、冷たい海中に長時間潜んで待ち伏せしていた事もあった。
一方、木属性のカレハーンは彼に触っただけで発火しそうになる。何この理不尽。


○8話~13話の活躍


退場したカレハーンの後を引き継ぎ、プリキュアを倒して太陽の泉の場所を突き止める為に出撃する。

ちょうどこの8話は、鷲尾プリキュアシリーズ序盤のお約束であるプリキュア同士のケンカ回で、呼吸が合わず精霊の力が弱まっているを追い詰めるものの、戦いながらお互いの本音を知って仲直りした二人の前に敗退。
初代のゲキドラーゴに続き、「夫婦喧嘩の片手間に成敗される」という、全くありがたくない伝統を受け継いでしまった。

その後も街中から海上まで忙しく動き回りながら二人と戦い、敗北しても全く気にせず次の戦いへ向かう。

目の付け所も悪くはなく、11話では海中から不意に現れてフラッピ&チョッピを、また12話ではホームシックで元気を無くし単独行動していたチョッピをそれぞれ捕らえ、手の中で直火焼きにして脅すというエグい手段で太陽の泉の在り処を突き止めようとするなど、悪役としての立ち回りも中々のもの。
…なのだが、どちらの場合も調子に乗っている間にせっかくの人質をアッサリと取り返されてしまっており、その場のノリで動く習性が仇になっている感もあった。

そんなこんなで失敗が続いた結果、13話においてアクダイカーンが彼を見限り、次の戦士の準備をしていると聞いて、流石に彼もおちゃらけてはいられず、直訴して何とか最後のチャンスを貰う。

ガラス芸術家・鈴木明日香氏のアトリエを訪ねていた咲&舞の前に現れ「今日がラストダンス」と宣言し、置いてあった作品をウザイナー化。
毎日コツコツ作ったガラス細工を台無しにした事を怒る二人を鼻で笑い、

真面目に頑張った奴が最後に勝つなんて、おとぎ話の中だけの事なのさ

正しいとか間違ってるとかを決めるのは、勝ち残った方なんだぜ?悔しかったらお前たちの力を見せてみな、セニョリータ

普段とは打って変わってやたらドライな現実論を吐き、これまで一体ずつだったウザイナーを二体同時に召喚して襲いかかる。
ラストダンスの名に恥じない力の入れっぷりだったが、悲しいことに一体一体はあまり強力でもなく、ブルームとイーグレット、それぞれ1対1にもかかわらず動きに翻弄された末に同士打ちしてぶっ倒れ、結局モエルンバ本人が単独で戦う羽目に。

なおも「勝負はここから」と言い続けるが、そんな彼の言葉を総スルーして、直前まで自身が馬鹿にしていた「地道な積み重ね」による打撃ラッシュを続けるプリキュアに、本当の力を見せるどころか押されまくり、最後はツインストリーム・スプラッシュで、ウザイナー二体と共にまとめて浄化。

その暑苦しいキャラクターに反して最終決戦では健闘するでもなく、バトル面だけで言えばカレハーン以上に報われない最後となってしまった。

ガラス作品をウザイナー化された事は覚えていない明日香氏は、気絶している間にボンヤリと浮かんできたというイメージを元に新たなガラス細工を制作するが、それは他ならぬモエルンバの彫像。
まるで本人が甦ったかのような光景にぎょっとする2人の前で、次の瞬間ガラス細工は静かに溶け、元のガラスへと還る。
そのガラス片の中には、残り火のような小さな炎がチラついていた。


○再生後の活躍


41話にて、ゴーヤーンが奪取し滅びの力と混ぜ合わせたキャラフェの力で復活。
外見的には、身体各部の炎が黒く染まり、黒い鎧を身につけたようにも見える点が一番の違い。
全体的に力が底上げされ、またプリキュアの浄化技無効という新能力を身につけた一方、陽気で騒がしい性格は全く変わっていない。

復活後は、共に甦った他の幹部と手を組んでの共同戦線となる。
物事に深くこだわらない彼の性格は、意外にもコンビ向きだったようで、復活後は目を見張るような活躍をしている。

最初に組んだカレハーンに対しては、「会いたかったぜカレッチ~」と抱きついたり、炎でハートマークを作って飛ばしたりと、結構好意的。
一方でカレハーンの方は彼を毛嫌いしており、いつもは呼ばれたがる「カレッチ」というあだ名も、「貴様にそう呼ばれる筋合いは無い」と冷たい。
まあ、あの暑苦しさの上に近づくと身体が燃えるんじゃ仕方ない。

バトルにおいては上手くカレハーンと呼吸を合わせてプリキュアを圧倒したばかりか、まさかの合体技まで披露し、あと少しで勝利というところまでいくものの、止めをどちらが刺すかということから敵前で仲違いを始めてしまい、ゴーヤーンに引っ張られて強制撤退となる。

そのカレハーンが42話にて満と薫の助太刀により浄化されてしまうと、続く43話では彼女らをターゲットに、キントレスキーとコンビを組んで出撃。
裏切り者に罰を与えるべく海岸で二人を待ち伏せて襲いかかる。

この戦いにおいては、物理攻撃型のキントレスキーを中・遠距離から多彩な炎の攻撃でアシストするという、タッグ戦のお手本のような戦法を披露する。
モエルンバ自身も、序盤であっさり敗退した分を取り戻して尚お釣りが来る暴れぶりで、当面のターゲットである満と薫のみならず、救出に来たキュアブライト&ウィンディも全く問題にせず、傷一つ負わないままに彼女らをボロ雑巾のように叩きのめした。

しかし、自分たちを救う為に必死に戦う二人の姿を見て迷いを振り切った満と薫は、自分たちと生み出したアクダイカーンとも全力で戦う事を決意。
長年の勘と経験により、危険な気配を感じたキントレスキーは、「撤退すべき」と主張するが、モエルンバはそれを聞かずに突撃してしまい、カレハーンと同じく、満と薫により浄化防止能力を消された上で、必殺技スパイラルハート・スプラッシュを受ける。


そんな…今度こそ、燃え尽きちゃったぜ、セニョリータ…


軽いノリは最後の瞬間まで変わらず、あっさりした言葉だけを残して再び消滅した。



○映画での活躍

プリキュアオールスターズDX2 希望の光☆レインボージュエルを守れ!にて、ボトムの力で他の敵幹部たちと同様に復活。

今回は同じようにダークフォール勢から甦ったミズ・シタターレとコンビを組み、妖精シフレ&コフレを人質に取ってつぼみえりかに迫るが、駆けつけたプリキュア5チームに妖精を奪還され、そのまま彼女らと対峙する。

本編以上にぶっちぎりで反則気味な強化がされており、キュアドリームのシューティング・スターが直撃したにもかかわらずピンピンしているばかりか、本編では一度も破られていなかった合体必殺技レインボー・ローズ・エクスプロージョンを正面から跳ね除けてみせた。

ただこれは、ボトムの力での強化もさる事ながら、レインボージュエルを奪われた事によるプリキュアの弱体化も影響していると思われる。

最後は他の幹部たちと同様、真の力を解放したボトムに吸収され、その一部となった。

その後、プリキュアオールスターズNewStage3 永遠のともだちでは、咲(キュアブルーム)の夢の中でドロドロン・ミズ・シタターレ・キントレスキーと共に「PANPAKAパン」の行列の中に登場した(後ろ姿のみで顔は映っていない)。



追記・修正の本番はこれから、チャ、チャ!陽気に行こうぜ、アミーゴ!

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最終更新:2024年01月09日 15:28