サイコ・マンティス

登録日:2016/02/04 Thu 00:50:00
更新日:2023/10/26 Thu 17:28:34
所要時間:約 6分で読めます




「世界最高の読心(リーディング)能力と念力(サイコキネシス)、今からお前に見せてやる」



サイコ・マンティスとは、メタルギアソリッドシリーズの登場人物である。(CV:曽我部和恭/飯塚昭三(MGS4) )


FOXHOUND隊員。年齢は30代で、身長190㎝。 スキンヘッドにガスマスクという異様な風貌の男。

ソ連時代のロシアにて生まれるが、出産時に母親を失う。

強力な念動能力と読心能力、そして対象の視界を操作する能力を持つ。

元はKGBの超能力諜報部員で、ソ連崩壊後はアメリカに渡り、FBIに籍を置いてサイコメトラーとして幾つかの事件を担当していたが、捜査中に連続殺人犯の精神に没入・同化し、その結果、猟奇殺人を犯してしまう。

以降はフリーの諜報専門エージェントに転向、後にFOXHOUNDにスカウトされた。

初めて他人の心にダイブした相手は実の父親だった。

しかしその中には彼の出産が原因で妻を失ったという思いから、彼に対する殺意しかなく、殺意への恐怖から衝動的に父親を殺して村を焼き払う。

前述の通りガスマスクを着用しているが、これは他人の思念が入り込むのを防ぐ為である。



  • ゲームでの活躍


初登場。メリルに暗示をかけて所長室へ誘導し、そこで始めてスネークの前に姿を表す。

所長室での戦闘前に、デモンストレーションと称しリーディング能力とサイコキネシスを披露(リメイク版のTTSでは幻覚も使っている)し、戦闘中にもメリルを操ってスネークを攻撃させ、メリル自身の頭を撃たせようとした。

ちなみにこのリーディング能力とサイコキネシスだが、その実際の内容というのがそれぞれ、

  • 過去を読み取ると称し、メモリーカード内のデータを読み取る
今までのプレイ結果に応じたコメントを言ってくれるだけでなく、
他のゲームのセーブデータも持っていればその分セリフを言ってくれる、該当するゲームが沢山セーブしてあるとかなりセリフが長くなる
「RPGが好きなようだな」「アクションゲームが好きなようだな」「野球が好きなようだな」「アーケードゲームが好きなようだな」等々

プレイしているバージョンによって読み取ってくれるソフトが変わる。
以下に移植ごとの読み取りパターンを示す。






逆に他のゲームのデータが1本もない、またはあっても対応していないゲームのデータばかりだった場合、
あるいはそもそも仮想メモリーカードとして他のゲームのセーブを読み込めないゲームアーカイブス版では「お前の頭の中はからっぽ」と言われる。

「今からそのコントローラーを、俺が念力(サイコキネシス)で動かしてみせる!」


  • 念道力で物を動かすと称し、床に置いたコントローラーを振動させる。

コントローラーが振動に対応している必要がある。
今となっては当たり前の機能だが、MGS1発売当時はDUALSHOCK非対応のコントローラー使用のユーザーが意外と多く、一部の人たちには「?」な演出だった。


とまあ、実にメタフィクショナルなギミックが満載されている。「ブラックアウト!」で焦るのは誰もが通る道。
今のテレビやゲームモニターじゃたぶん通用しない。


ヒデオ



戦闘の際はまず操られているメリルを気絶させる必要がある。彼女のライフを0にすると当然ゲームオーバー。投げを繰り返すのが良いが、スタングレネードを使えば一発で片付く。

サイコ・マンティス本人との戦闘では、ステルスと読心能力を使ってスネークの攻撃を避けながら、ポルターガイストや衝撃波で攻撃してくる。

このままでは攻撃が当たらないので、キャンベルに無線でヒントを貰おう。

キャンベル「わかったぞ。コントローラーポートだ! コントローラーをコントローラーポート2に差すんだ。そうすればやつはお前の動きが読めなくなる!」

なんやねんそれ・・・

一応ところどころに隙があり、コントローラーを差し替えなくても無理やり倒してしまうことも出来なくもない。

ある程度HPを減らすと再びメリルを操って攻撃してくるので、先程同様メリルを気絶させてからマンティスと戦おう。

スネークに敗れると、彼の生き様に相通ずるものを認めたらしく、本人曰く「初めて人のために超能力を使い」隠し通路の扉を開いた後、静かに息を引き取る。


なお、上記の通りサイコ・マンティスの演出や戦闘ギミックの大部分は発売当時の実機プレイ環境が前提であった。
なのでゲームアーカイブス版、特にPSPやPSVitaなどの携帯機でMGS1をプレイしている場合は大体の演出が意味不明、或いは実機以上に煩雑になってしまっている。
サイコマンティス戦でゲームアーカイブスの仮想コントローラーの繋ぎ変え方法を知った人も多いかもしれない。

そして2023年10月24日発売の『METAL GEAR SOLID:MASTER COLLECTION Vol.1』にて再び本作が収録されたが、仮想セーブデータとして『ときメモ』を始めとした対応ソフトのデータを作成する事が出来るようになり、今では容易にマンティスの反応を見られるようになった。

「よかった…考え直してくれたのか」


BB部隊のリーダーで、サイコ・マンティスの精神を埋め込まれたスクリーミング・マンティスが登場するが、本人は既に死亡しているため登場しない。























「さすがだ、スネーク」




……と見せかけて、スクリーミング・マンティス撃破後、 亡霊として(リアル時間で)10年越しの再登場を果たす。
故・曽我部氏に代わって飯塚昭三氏が声を担当している。*1

まさかの再会に驚くスネークに昔の様に超能力を披露しようとするマンティス。手始めに読心能力と称してメモリーカードのデータを読み取ろうとするのだが……


「……何? 記録……データが無い。メモリーカードはどこだ?」

そう、時代は既に記憶媒体をメモリーカードから遥かに進化させていたのだ。だが、世界最高の超能力者はそんなことでめげはしない。


「貴様、腕を上げたな。いや、ハード(PLAYSTATION3)というべきか……ならばこれはどうだ!? 俺の念力(サイコキネシス)を見せてやろう」


この後の展開は使用しているコントローラーが振動機能を実装しているかどうかを判別して分岐し、
対応しているデュアルショック3互換だった場合はサイコキネシスが見事に成功。
振動が帰ってきた事と最新機の機種にまだ自分の超能力が通じる事に「よかった…考え直してくれたのか」と素直に喜ぶが、
振動機能がないコントローラー(初期型同梱のSIXAXISなど)だった場合は落胆してしまう。
いずれにせよ、この世への未練がなくなったのか、最後は反応に困っているスネークを尻目に昇天していった。


「クタラギサーン!」*2

ちなみにこのシーン、最後のBB部隊戦に決着が付き、BB部隊はすべて操り人形に過ぎなかったという真相明かしを直前に控える場面、
そもそも敵の最終本拠地に決死の侵入を試みるというソリッド・スネーク生涯通してのクライマックスにあたる、最もシリアスな戦いの最中であった。

スネークの困惑ももっともだが一番困惑するのはプレイヤーだろう…



ガスマスクを着用した、彼に風貌が似ている「第三の子供」が登場する。 驚異的な超能力を持っており、サイコキネシスやテレポートなどの様々な能力を使用してスネーク達の前に現れる。







『世界最高の追記と修正、今からお前に見せてやる』

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最終更新:2023年10月26日 17:28

*1 MGS1と同様のセリフを話す場面においては曽我部氏のライブラリ音声も使用されている。

*2 昇天時に監督が叫ぶこの「クタラギさん」とは、ソニーコンピュータエンターテイメントの元会長で、PS3の生みの親である久夛良木 健(くたらぎ・けん)のこと。当初のPS3は直近の振動コントローラー訴訟のせいでデュアルショック3が存在しなかったため、マンティスのために監督が振動機能の復活を嘆願するというネタが予定されていた。つまり「考え直してくれた」とはそういうことである。