シュレディンガーの猫

登録日:2009/08/06(木) 23:23:32
更新日:2023/01/13 Fri 23:18:26
所要時間:約 5 分で読めます




1.シュレディンガーによる確率的量子論への批判の事。

シュレディンガーの猫とは、量子論に確率を持ち出した学者に対する批判である。

ここに一つの箱があり、中には放射能を持つ物質と、放出された放射線を感知すると毒ガスを発する装置がある。
今、この箱の中に猫を入れる。物質が放射線を放つ確率が50%であるとすると、毒ガスが発する確率も50%であり、猫が死に至る確率も50%である。
ならば、猫は観測されない限り50%の生と50%の死の可能性を同時に持つのか?
という風の議題である。生物の生死を例としたため、非常に分かりづらいとの根元的批判もある。

このことについてアインシュタインは「神はサイコロ遊びをしない」と反論した。
「量子は確率論的に振舞う」とする量子力学に対して、彼は「それは人間がまだわかっていない物理量(=隠れた変数)があるだけ」と主張。
自然界の物理には明確な法則があるはずと量子力学も古典物理学的な考え方が可能だと支持した形となる。


より分かりやすい議題として「2種類のサンドイッチを作ることの出来る職人が、どちらか片方のサンドイッチを一つだけ作り、バスケットに入れた。バスケットは外から覗くことは出来ず、開けるまで中の状態は分からない。それを私が買い、家に持ち帰った。私は、2種類から片方を一つだけ入っていることが分かっているが、中身は知らない。ならば中身はどうなっているのだろうか?」

確率性について
BBSより抜粋


現在では量子力学自体は認められているため、シュレディンガーの猫は批判のために持ち出されたのにもかかわらず、
コペンハーゲン解釈等への説明として使われることが多い。中二病御用達と言われるのはこちらの使い方がほとんど。



余談だが、このシュレディンガーさんはペドフィリア(小児性愛者)である。
2人の妻を持つなど奔放な生き方がムーアによる伝記研究で明らかにされ、とりわけ幼女との接触を好んだそうだ。
また、ワイルドアームズ3のシュレディンガー一家のシェイディ・サウザンドの元ネタである。



2.KONAMIの音楽ゲーム「pop'n music」の収録曲

ジャンルはトイコンテンポラリー。

AC16にて初登場し、同作のボス曲。

凄まじい高速譜面、スライド、図形押しなどの連続でまさにラスボスの名に恥じぬ難しさ。正に指と腕のサーカス。

そのとんでもなさから、一時期「わけのわからないもの」「できる奴は人間やめた」とまで言われていた。
…というか今でも言われている。
気になる人はようつべやニコニコに検証動画が上がっているから確認してくれ。
パーティーらしく明るいかわいい曲調である。最近KONMAI新作ゲームのPVにアレンジされて使われたとか。

ちなみに難しさは直ぐにはわかんなくてもポップンをそれなりに(42とか埋まって調子こくくらい)やればわかる「なんだこりゃ…」


にゃん♪


3.HELLSINGの登場人物
作品内での名称はシュレディンガー准尉。





以下「アニヲタのパンツ理論」についてBBSより抜粋












_

3.Wikiに篭って3000年

>>2

目の前にいるおにゃのこは、パンツを穿いてるノーマルかもしれないし、ノーパン露出狂のド変態かもしれない

それがどちらかは、見る側である僕らからは知る術がなく、めくってみる(観測する)まで分からない

つまり、観測するまではノーマルである可能性とド変態である可能性が(こちらからは)混在している
って事
実際の状態はおにゃのこからしたら確定なんだけど、この実験の主体は観測者(自分)から見てどうなのか?であることが、この実験の理解に壁となるんだ


4.Wikiに篭って3000年

>>2
量子論で欠かせないのが「打ち出した量子がどこにいくのか分からない」という不確定性

こいつを当てはめて考えてみよう

スリットから一つの量子を打ち出した
スリットから打ち出した量子がどこに行くか、これは確実にランダムで予測不可能
ここら辺にあるだろうという確率計算はできても、特定はできない
観測するまではそこに「ある」かもしれない「ない」かもしれない
この「見てみなければどちらか分からない」という状態が確率の混在


たとえで並列化して見てみようか

目の前におにゃのこがいる
量子を打ち出す

目の前のおにゃのこはパンツはいてるかもだしノーパン露出狂のド変態かもしれない
打ち出した量子が確率で出した場所にあるかもしれないないかもしれない
実際にスカートめくってみた
実際にセンサーで観測した

どちらかに確定される


この「どちらか分からない」という状況が確率の混在という

5.Wikiに篭って3000年

>>2
じゃもっと簡単にいこう

自宅から学校が見える
校庭におにゃのこがいる
望遠鏡を向けた最初の枠におにゃのこはいるかもしれないいないかもしれない
やってみなけりゃ分からない
これが確率の混在


もっと簡単なものなら
「右手か左手、どっちに握ってるでしょう」だな

握った側からしたら、実際の状況は固定され、確定している
だが、引き当てる方からしたら、どちらにあるかは分からない
右手の可能性も左手の可能性もあるわけだ、自分からしたら
実際を確認するには開けてみるしかない
この、自分からしたらどちらかわからない状況が、確率の混在、可能性の混在、となる

ただし、これは確率の混在について「のみ」述べたのであって、量子論の世界から見たら誤解と間違いは多々ある


この「観測者からは確認できず様々な可能性があるが、状態は既に定まっている」というものはシュレディンガーの猫とは異なる。
状態が既に定まっている場合は「観測する側がいつ観測しても、観測結果は同じになる」のに対して、シュレディンガーの猫の場合「観測するタイミングによって、観測結果の可能性が変わる」ことが重要になる。

上の右手左手どっちに握っているかの例をコペンハーゲン解釈により近づけて言うなら、「握る側が右か左のどちらで握るか考えている状態」と言えるだろう。
当てる側が「握れ」と1秒後に言うか、1分後に言うかでどっちに握られるかの確率に影響するが、どちらになるかは確率でしかない。
1秒後では20%で右手になり、1分後では50%で右手に来る。どっちにあるかは観測してみないと分からない。
ただし確率に関しては式が存在する。



追記修正は猫と一緒にお願いします

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最終更新:2023年01月13日 23:18