成歩堂みぬき

登録日:2016/01/31 (日) 17:34:44
更新日:2024/02/24 Sat 18:16:29
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みぬきのパンツは小宇宙ですからね!


「成歩堂みぬき」とは、『逆転裁判』シリーズの登場人物である。


■概要

CV:樋口智恵子(『4』PV・『5』ドラマCD・『6』)


逆転裁判4』から登場する少女で、前作『3』まで登場した綾里真宵と同じポジション。
『4』では王泥喜法介の助手を務めている。


初登場時は15歳。一人称は「みぬき」。
作中では分かりづらいが、ラフ画によると背中まである髪をダイヤ柄の髪止めで結っていて、
左右で顔の印象が違って見える独特な髪型をしている(右からは大人っぽく、左からは子供っぽく見える)。
シルクハットの下には、頭頂部にアホ毛が2本だけ跳ねている。
また、左耳にのみ、ダイヤモンド型のイヤリングをつけている。
キャラクターデザインの塗和也氏によると、「幼さ」と「ミステリアス」の両面を出すことをテーマにデザインしたとのこと。


マジシャンの設定は、総監督の巧舟氏の趣味が手品であることから生まれた。
成歩堂なんでも事務所」に所属するプロのマジシャンである。
『4』時点ではまだ中学生だが、「ビビルバー」という店でマジックショーのステージに立って活動しており、人気を博している。
普段から魔術師のような服装でいる事が多く、シルクハットとマント、白いバラ‥‥ではなく、
赤いスカーフがトレードマークとなっている。
現在は水色を基調とした衣装を着ているが、幼少時はピンク色の衣装を着ていた。


得意のマジックは、パンツを使って様々なものを出したり消したりする「パンツ芸」「マジックパンツ」と、
シルクハット人形「ぼうしクン」を使った腹話術。
特に「ぼうしクン」は非常に滑らか・美麗なモーションを呈していて、みぬきのキャラクター像を構成する大きな要素となっている。
生粋のマジシャンであり、人生の最期も「脱出マジック中に行方不明」という形で締めくくろうと考えている。
他の得意技はナイフ投げと弾丸を歯で受け止める事らしい。


専用BGMは「魔術の子」。口癖は「○○○ですよ、○○○!」。


その苗字が示すとおり、前作『3』までの主人公・成歩堂龍一である。
ただし、血のつながりはなく、正確には8歳の時に成歩堂に引き取られた養子である。
ちなみに、成歩堂とは18歳差。
といっても親子仲はかなりよく、成歩堂の事を「パパ」と呼んで実の父のように慕っており、
成歩堂のほうも彼女に対しかなりの親バカぶりを発揮している。
『4』の第2話「逆転連鎖の街角」で牙琉響也率いる「ガリューウエーブ」のファンになった時は、
成歩堂からお小遣い15年分(ひと月500円)を前借りしてアルバム12枚とライブDVD15本を全て揃えていた。


明るく無邪気な性格だが、しっかり者でもあり、『4』では大黒柱として「成歩堂なんでも事務所」と養父を支えていた。
その幼く愛らしい見た目と裏腹に、なかなかの毒舌家でもある。
既に働いていることから「オトナ」を自称し、子ども扱いされることを嫌う。
「プロ」や「一人前」といった言葉に弱い。


王泥喜と同様「他人の動揺を見抜く力」に優れており、成歩堂がレストランで大事なポーカーゲームをする際に同席し、
密かにサポートしていた事もあった(他人の手札を見ているわけではないため、不正ではないとのこと)。
歴代のヒロインと比べると洞察力や理解力、推理力に秀でており、成歩堂も「ブキミなまでに飲みこみが早い」と言うほどである。
法廷では王泥喜が考えこんでいる最中に独自の推理を展開し、
審理の流れを一気に逆転させた事もある(ただし、詰めが甘いため、最終的には王泥喜が立証をすることとなる)。
幼い頃から舞台に立っているためか度胸も据わっており、ヤ◯ザに少しも物怖じせず話しかけたり、
『5』では、ある事件で人質となった時に、危険を顧みず人質と犯人の人数を外部に伝えたりもした。


彼女の旧姓は「奈々伏(ななふし)」
その昔、「或真敷(あるまじき)一座」の花形として活躍したマジシャン「或真敷ザック」こと、
「奈々伏影郎(ななふしかげろう)」の実の娘である。
ザックは成歩堂が弁護士資格を失うこととなった裁判の被告人であり、
判決が下される前に裁判所から逃走し、以降は行方不明となっている。
その後、みぬきはザックの依頼を受けて弁護をしていた成歩堂に養子として引き取られ、
「成歩堂みぬき」として彼と一緒に生活するようになる。


実父であるザックの事は今でも尊敬しており、事務所の部屋で彼の写真を飾っている。
みぬき本人は「顔を忘れないためにかけている」と言っていたが、
王泥喜は「ひょっとしたらさみしいんじゃないんだろうか‥‥?」と推測していた。
後に、そのザックはある事件に巻き込まれ、この世を去ってしまう。
その真相を成歩堂から教えられた時は、人知れず涙を流してその死を悲しんだ。


■来歴

  • 逆転裁判4
『4』の第1話「逆転の切札」で少しだけ登場。
その後、第2話「逆転連鎖の街角」では「成歩堂芸能事務所」の「所長」として登場し、王泥喜と再会。彼を出迎えた。
事務所の財政はお世辞にもよろしくないらしく、所属タレントは
《魔術師》の彼女と《ピアニスト》の成歩堂2人しかいない状況だった。
そこに、《弁護士》の王泥喜がメンバーに加わったため、
事務所名を「成歩堂なんでも事務所」にあっさり改名。
それからは弁護士として働く王泥喜の助手として行動を共にするようになり、
法廷でも王泥喜のとなりに立ち、彼をサポートしていく。


王泥喜が自身に「他人の動揺を見抜く力」を持っている事に気づき、それを彼に示唆して奮起せたのは他ならぬ彼女であり、
彼女がいなければ、以降の王泥喜の逆転劇は生まれることはなかった。
王泥喜を「大きな弟」と呼び、しばしば生意気な言葉を浴びせることもあるが、
本当は王泥喜の努力を認めており、彼が報われない時には心から怒ったり悲しんだりもする。
共に泣いて喜びを分かちあったり、二重の天然毒舌で周りをうろたえさせたり(主な被害者は宝月茜)、
何だかんだで良い似たものコンビである。


  • 逆転裁判5
逆転裁判5』では、第2話「逆転の百鬼夜行」の序盤のシーンでのみ王泥喜の、
第5話「未来への逆転」の序盤のみ成歩堂のパートナーとして登場。
『4』と比べると出番は少なめ。
この時点では、成歩堂が弁護士に復帰して事務所の所長に返り咲いているが、
近所では、彼女が事務所の「影の所長」だと噂されているらしい。
本作では「マジックパンツ」を行う新たなアクションが用意されており、一方で「ぼうしクン」は登場しなかった。


第2話「逆転マジックショー」で登場。
『4』で「惑真敷一座」の興行権を正式に引き継いだみぬきは、
すでにマジシャンとして有名人になっていた(王泥喜いわく、おっかけのファンもいるほどらしい)。
そんなある日、エンターテイナーの登竜門とされる大劇場「トロンプ・シアター」にて、
みぬきの念願だっだ「惑真敷一座」の復活をかけたマジックショー「ミヌキ・イン・アルマジカルランド」の
リハーサルが開催される。
特別枠で招待された王泥喜と希月が見届ける中、みぬきの華麗なマジックは次々と披露されていく。
このままショーは順調に進む‥‥かに見えた。
ところが‥‥


カンオケを使用する「脱出マジック」の最中、何も入っていないはずのカンオケの中から、
なんと、ショーの共演者の死体が出現するという事故が発生。
さらに、思わぬアクシデントも発生したことによりショーは中止となり、
「過失致死」の容疑でみぬきが緊急逮捕されてしまう。
みぬきの「マジックは成功したはず」という証言と、みぬきのマジシャンとしての《信念》を
心から信じた王泥喜は、彼女を救うため、希月とともに事故の調査を開始する。
ゲーム本編では初めて被告人となったみぬきの、これまで人前では見せることのなかった一面が描かれるエピソードである。


その後、第5話「逆転の大革命」でも少し登場。
序盤の調査シーンで、王泥喜に少しのあいだ同行する。


ちなみに、ゲーム情報誌「ニンテンドードリーム」に掲載された『6』のスタッフインタビューによると、
彼女は成歩堂の娘なので、彼と一緒の家に住んでいるらしい。
学校が終わると事務所に帰ってきて、マジックの練習に出かけるといった生活を送っているそうで、
事務所に住み込んでいるわけではないようだ。
また、第2話のみぬきの楽屋に、ブレザー制服があるが、
これはみぬきが通っている高校の制服とのこと。


■余談


+ みぬきの生い立ちです!ネタバレに気を付けて!!

王泥喜とは、実は、異父兄妹の関係であり、
両者ともラミロアこと或真敷優海の実の子供である。
ふたりが持つ「みぬく」力は優海からの遺伝によるもので、この力は「或真敷一族」が代々有していた能力だった。
つまり、みぬきと王泥喜は「或真敷一族」の子孫である。
これらの事実は現時点では実母の優海と成歩堂しか知らず、みぬきや王泥喜には知らされていない。


いつか、時期を見て彼らに会いに行きたいという優海の希望に沿うために、
成歩堂もこの事を胸に秘めながら、彼らを見守っていくと優海に約束していた。




ミヌキ「追記・修正は“ツカミ”がカンジンですからね!」


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最終更新:2024年02月24日 18:16