人造人間18号

登録日:2016/01/25 Mon 17:24:36
更新日:2024/02/21 Wed 03:59:50
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あんたってガキっぽいよ17号…


人造人間18号とは、漫画ドラゴンボール』の登場人物の一人。

CV:伊藤美紀


人物

レッドリボン軍残党のドクター・ゲロが、孫悟空への復讐を果たすために、人間の若い女性に改造を施した人造人間。いわゆるサイボーグである。
見た目はストレート金髪を持つキレ目の美人。
未来のトランクスに似た感じの服を着ており、背中にレッドリボン軍のマークが入っている。21号が登場するまでは人造人間唯一の女性タイプだった。
永久エネルギー炉を搭載した永久式なのでエネルギーが尽きることはない。
ほとんど有機質だけで改造が施されており、そのどれもが細胞レベルで融合されている。
「人間をほんのちょっと改造してあるだけ」であり、子供も産むことができる。
改造されたことで老化のスピードが極度に遅くなったが、時が経つにつれて髪型や服装に変化をつけている。
その身体は既に神龍の力の範疇を超えていたため、ドラゴンボールの願いで元の人間の身体に戻すことはできなかった。

クールかつキツイ性格をしているが他人を思いやる心も持っており、仲間の16号が傷ついた時も見捨てずに一緒に逃げようとしていた。
またお金にがめつい一面を持っていて、天下一武道会の賞金が高額であることを知るとすぐに参加を決めて優勝賞金を狙いにいっていた。
ファッションにもかなり気を遣うなど普通の女の子の感性も残っていて、田舎町で服を試着した時には「ダサい」とそれを酷評していた。
髪をかき上げるのが癖。また本編が進むうちにツンデレ属性も追加された。

同じ人造人間の17号とは双子の姉弟で、彼は彼女の弟に当たる。
改造される前の彼らは札付きのワルだったが、ドクター・ゲロに拉致され無理やり改造を施されてしまった。
そのことで今でもゲロを激しく恨んでおり、最初に起動した時に17号共々ゲロの言うことをまったく聞かなかったため、
失敗作とみなしゲロは彼らをやむなく緊急停止させたようである。
人造人間になる前の名前は「ラズリ」。だが改造前の記憶は17号と双子であったこと以外は全て忘れてしまっている。

ドクター・ゲロにパワーを抑えて調整されたため戦闘力は17号に劣るものの、超サイヤ人に覚醒したベジータと、フリーザ親子をいとも簡単に葬り去ったトランクスを、
17号の手助けを借りながらも2人同時に相手して圧勝してみせるなどかなりのパワーを秘めている。
しかし異時系列の未来にいる18号はこれほど強くないらしく、この強さを目の当たりにしたトランクスは、
「オレの知っている人造人間はオレでもそこそこは戦えるぐらいだった」と語っている。
未来では悪の限りを尽くしていたが、現代では不必要に命を奪うようなことは行っておらず、本編の時系列では一度も人間を殺していない。
警察に追われた時は、パトカーを破壊はしたものの、乗っていた警官の命までは奪っていなかった。
しかし先述の田舎町で服を試着した時は、金を払わずに服を持ち逃げしており、ワル気質はまだ残っている。

クリリンのことは、作中で彼の頬にからかう意味を込めてキスをする場面もあったが、当初はそれほど関心を持っていなかった。
だが後に彼と再会した時に、彼の優しさに触れたことで次第に意識するようになり、後述のやりとりを経て彼との結婚を果たした。
クリリンとの間には娘のマーロンが産まれており、現在はカメハウスで夫婦生活を送っている。
なお、結婚後はクリリンから超のアニメ版限定で18号さんと呼ばれ、敬語で話すシーンもあるが、原作、Z、GT、および超の漫画版では何れも呼び捨てかつタメ口のままである。(原作では結婚後、お前、俺の嫁さん等と呼ばれるシーンはあるが正確には名前を直接呼んだシーンは無い。)
案外二人きりの時は本名で呼ばれているのかもしれない…


原作での活躍

  • 人造人間、セル編
ゲロの命令に従わなかったために緊急停止させられていたが、ベジータに19号が破壊され切羽詰っていたゲロ(20号)によって、17号と共に再び起動する。
しかしその欠陥は全然直っておらず、17号とアイコンタクトを交わして命令に従うふりをし、
ゲロが油断した隙に17号が緊急停止コントローラーを破壊。ゲロも17号が殺害した。
その後は研究所から16号入りのカプセルを持ち出し、16号を起動させる。

命令を下す立場のゲロが死亡したためこれからどうするか決めあぐねていたが、17号のお遊びに付き合う形で「悟空抹殺」に向かう。
そこに超サイヤ人ベジータが立ちはだかり、1対1で戦闘を開始。
その戦闘ではベジータと互角以上の力を発揮し、服をボロボロにしながらもほぼ無傷でベジータを戦闘不能へと追い込んだ。

その後は悟空の潜伏先と睨んだカメハウスに現れ、離れ小島に移って17号とピッコロが対決を繰り広げる。
だがそこにセルが乱入したことで立場は一変。17号がセルに吸収されてしまい、次の狙いが自分だと知ると戦闘で傷ついた16号と一緒に逃走を図った。
その後は離れたところからセルとベジータの激しい戦闘を固唾を呑んで見守っていたが、そこで人造人間の緊急停止装置を持ったクリリンと遭遇する。
だがクリリンは停止装置のボタンを押さず、見逃してくれようとするばかりか「絶対にセルに吸収されないでくれ!」と敵である自分の心配までしていたので、そこから彼女の心が揺らぎ始める。
だがそのクリリンの願いも虚しく、セルの太陽拳で視界を奪われた隙に吸収されてしまい、セルは完全体へと進化してしまった。

その後行われたセルゲームでは、頭部に大ダメージを受けたセルから吐き出されたことで奇跡的に生還。
セルが完全に消滅したあとは神様の神殿へと運ばれ、そこでクリリンが自分に恋心を抱いていることを知る。
この時点ではクリリンのことはまだ眼中に入っていなかったが、彼がドラゴンボールを使って自分と17号を元の人間に戻そうとしていることを知り、彼の優しさに触れる。
願い自体は上述の通り神龍の力が及ばなかったために叶えられなかったが、クリリンは「せめて爆弾だけでも」と願いを変え、自爆装置を取り除かれる。
ヤムチャの「どうして17号の爆弾まで」という質問に対するクリリンの「17号の方が18号とはお似合い」という複雑な心境の吐露を聞き、双子であるということを告げる。
体から爆弾を取り除いてもらったことに関しては「感謝してない!」と言いつつ、クリリンに向けて「またな」と再会を望むかのように言い残してその場から去った。

  • 魔人ブウ編
前述の出来事がきっかけとなってクリリンと仲を順調に深めていったらしく、セルゲームの4年後には彼と結婚していた。
その後は格闘とはほぼ無縁の生活を送っていたが、悟飯から天下一武闘会の賞金の話を聞き、二つ返事でクリリンと参加することを決めた。
天下一武道会の予選では、パンチングマシンを壊さないよう力加減をしていたが、いきなり774点の高得点を叩き出し一躍注目の的に。
最終的に203点に落ち着いたが、この数値に合わせるのにかなり苦労をした模様。ちなみに我らがミスター・サタンの得点は137点である。

本戦の一回戦ではサタンと当たっていたが、大会の途中で出場選手が何人も抜けてしまったため、大会初のバトルロイヤル形式で優勝者を決めることに。
試合が始まる前に優男のジュエールにナンパされるがガン無視し、そのジュエールをキック一撃でのした後は
今大会のダークホース・マイティマスクと激闘を繰り広げる。
しかし試合をしているうちに()の正体がトランクス孫悟天であることを見破る。


「やっと正体がわかったよ…ボクちゃん達」
「勝たせてもらうよ!トランクス!!悟天!!」

気円斬を使って衣装を切り裂きその正体を暴露、拘束がなくなった二人と互いに本気で戦おうとするが、アナウンサーが「失格」を宣言したことで彼らは逃亡した。
ちなみに彼らが放ったエネルギー弾を躱した際にはその威力を見ただけで悟ったのか驚愕した表情を浮かべて必死に回避し*1
外れたそれがとんでもない爆発を起こしたのを目の当たりにして「じょうだんじゃないよ…」と呟いて彼らの実力に驚異を感じていた。

この2人(3人?)の戦闘を間近で見ていたサタンは、目を点にしながら「し…死んでしまう…」と呆然。
そんなサタンにヘッドロックを仕掛け、技を仕掛けながら「私に2000万ゼニーを渡せばお前を優勝させてやる」といわゆる八百長を持ちかける。
名誉を傷つけたくなかった+死にたくなかったサタンはそれを了承。その後はサタンの必殺サタンミラクルスペシャルウルトラスーパーメガトンパンチをわざと受け、
この攻撃で吹っ飛ばされたふりをして場外負けとなった。

魔人ブウが復活した後は、クリリンの勧めでマーロンや亀仙人と一緒に神様の神殿に避難していたが、そこに魔人ブウ(悪)が襲来。
ブウにチョコに変えられ食べられてしまう。
後にナメック星のドラゴンボールで生き返り、悟空の元気玉に協力した。


アニメ版の活躍

  • 劇場版
『超戦士撃破!!勝つのはオレだ』で初登場*2
天下一武道会を終えた後の話であり、サタンとの約束を果たすため、2000万ゼニーをサタンの邸宅まで取り立てに貰いに行っていた時に、
バイオブロリーの騒動へ巻き込まれる。騒動の渦中で要求額を上乗せしていき、最後には一億ゼニーを要求した。
余談だが、パンフレットでは「ブルマに人間に戻る手術を受け」と書かれておりファンをざわつかせた(おそらくこの作品のみの設定)。

神と神編では、ブルマの誕生パーティに現れたビルスが他愛無いことで暴れ始めたため、ピッコロや天津飯と協力して彼を取り押さえようとする。
だが相手は曲がりなりにも破壊神であったため、何のダメージも与えられずすぐにやられてしまった。
復活の「F」編では、フリーザとの決戦に赴くクリリンに対し「私のほうが強いから私が行こうか?」と気遣いを見せる。
しかしクリリンに「マーロンを守ってやってくれ」と頼まれたため、彼の頭を丸坊主にしてそのまま見送った。
この時には改めてクリリンに惚れ直したらしく、「カッコいい…」と思わず見とれていた。
ちなみに『復活の「F」』では、クリリンから「18号さん」とさん付けで呼ばれており、これ以降超のアニメ版限定で18号さんと呼ばれている(前述)。

家族の仲はとても睦まじく、それを見た未来トランクスも完全に毒気が抜かれ、事実上の和解が成立している。
ブルマチチと一緒にママさんトリオといった感じで登場することが多く、戦闘描写は皆無。

…が、宇宙サバイバル編では第7宇宙の代表選手として久々に戦線に復帰。当初は「タダ働きは嫌」とのことで
出場を渋ったが悟空に「1000万ゼニー」出ると言われ、怪しみつつも出場を決める。その後出場選手を探す悟空に
17号の現在を教えた。本番前にクリリンと共に娘のマーロンを17号のいる島に連れて行った際、17号が
マーロンをマロンと呼び間違えた際、「次間違えたら殺す」と氷のような視線を向けてキレた。
なお、娘の名前の由来は原作者が「クリリン(栗)の子どもですので栗のマロンからとった」と完全版公式ガイド人造人間編~魔人ブウ編にて説明している。
アニメオリジナルの元カノから付けた説はガセネタであるので注意されたい。

大会本番では単独で第9宇宙のソレル、第11宇宙のタッパーとココットを、クリリンとの連携で第4宇宙の
マジョラとショウサ、17号との連携で第2宇宙のリブリアンと第3宇宙のビアラを撃破。その後第3宇宙の合体
戦士アニラーザとの戦いに望むが攻撃をバリアーで防ごうとし、脱落仕掛けた弟の17号を身を挺して庇い
脱落。観客的で夫のクリリンに「最初に脱落した俺に比べりゃ18号さんは充分すぎるくらい戦ったよ」と賛辞を受けた。

大会終了後、「大会で消えた全ての宇宙の復活」を超ドラゴンボールに願った17号に「クルーザーはいいのか」と
問うが、17号は「家庭と仕事の両立位自分でしてみせる」と答えた。
それに対し18号は「あんた達(悟空と17号)益々似てきたねぇ」とコメントした。あとジャージ姿カワイイ。

  • GT
この頃にはクリリンを完全に尻に敷いている状態ではあったものの、クリリンのことは今でも愛している。
洗脳された17号にクリリンが殺された時は、我を忘れるほど激しく怒り、力の差がありながらも仇である17号へと立ち向かう。
この時には涙を流しながらクリリンに向かって自身の素直な思いを伝えており、その後は悟空と協力して超17号を撃破した。


別次元での18号

青年トランクスがいる時代の18号は、17号と共に目的も無いまま破壊と殺戮を楽しむ殺人マシーンに成り果てている。
性格も作中の次元の彼女とはまったく違っていて、ゲーム感覚で平気で人を殺す残忍な性格となっている。
人類を全滅寸前に追い込み、恐怖の象徴とも言われ、世界の総人口は元の世界の1割以下にまで減少した。
悟飯たちZ戦士は皆人造人間に殺されており、トランクス曰く「そこそこは戦える」というくらいの力の差があるが、それでも超サイヤ人レベルではまったく勝ち目はない。
そんなのが二人一緒に行動しているのだから、(別次元の)青年トランクス一人ではどうにもならなかったのは確かである。

最後はゲームに負けた腹いせでパセリシティを襲撃していた時に、過去から帰還したトランクスと交戦。
一瞬で粉々に吹っ飛ばされ、直後に17号も破壊された。
過去世界の「精神と時の部屋」で修行を積んだトランクスは、17号を吸収したセルをも上回る戦闘力を身につけており、もはや完全に実力は逆転していたのである。
ちなみにこの時系列での彼女の服には、レッドリボン軍のマークは入っていない(アニメ版では入っている)。

尚トランクスは「19号と20号」と呼んでいるが本人たちはこちらでも「17号と18号」と呼び合っている。メタ的なことを言えばボスキャラ変更を重ねた煽りなのだが、
無理やり考察すると「19号と20号が街で暴れていると報道(映像無し)を聞いてZ戦士が出陣」→「19号と20号を倒すが17号と18号が起動し事情を知っている者が誰も生還せず」
という流れとでも考えるのが自然か。

主な技

  • パワーブリッツ
片方の掌から放つエネルギー弾。

  • アルティメットブラスター/インフィニティバレット
両手から大量のエネルギー弾を連射する技。ゲームによって名称が違っている。
未来の18号が使用していた。

  • 気円斬
元々はクリリンオリジナルの凄まじい切断能力を持つ気功波だが、彼から習ったのか天下一武道会で使用していた。夫婦の絆を感じさせる技である。
ドラゴンボール ザ ブレイカーズでも18号(の力を借りたサバイバー)が繰り出している。

  • ヘッドロック
ミスター・サタン戦で使用。




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最終更新:2024年02月21日 03:59

*1 18号本人ではないが、17号は並みの攻撃ならバリアで弾き飛ばしている描写があり、同系統の改造を受けている18号もバリアを張れるはずである。なので、「このエネルギー弾はバリアでは無理」という判断をしていたと思われる。

*2 一応『極限バトル!!三大超サイヤ人』にも少しだけ登場している。