エルダー・ドラゴン(デュエル・マスターズ)

登録日:2016/01/22 Fri 00:24:44
更新日:2024/04/16 Tue 06:51:55
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ニコル・ボーラスは手下と犠牲者を区別しない。

*1



エルダー・ドラゴンとはデュエル・マスターズの種族である。
ただし実際には、MtGにおけるクリーチャータイプ「エルダー」と「ドラゴン」を持つ所謂「Elder Dragon」を輸入したものである。


エルダー・ドラゴンとは

MtGの世界においてドラゴンの源流とされるものたち、それがエルダー・ドラゴンである。
もともとわんさかいたらしいのだが、巨竜戦争と呼ばれる戦争で数を減らし、最後は7体しか残らなかった*2

ニコル・ボーラス/Nicol Bolas
「クロミウム/Chromium」
「暴虐の覇王アスマディ/Vaevictis Asmadi」
「パラディア=モルス/Palladia-Mors」
「アルカデス・サボス/Arcades Sabboth」
「ピルー/Piru」
精霊龍、ウギン/Ugin, the Spirit Dragon

の7体がいるが、後にボーラス以外の6体も背景ストーリーでそれぞれ死ぬ。
ボーラスも死んだのだが、精神が復活し、自分の封じられた空間にやってきたプレインズウォーカーたちを言葉巧みに誘導して自分の体を再び得た。*3

このため、ボーラスは最古老のエルダー・ドラゴンであると同時に、最後のエルダー・ドラゴンでもある。
なお今に至るまで巨竜戦争の開戦理由*4も具体的な出来事もよくわかってはいない。あくまで設定のみ存在して宙ぶらりんになっている感じであり、
二次創作ではかなり設定が変わりやすい。


ニコル・ボーラスとは

詳しくはMtGのボーラスのページに譲るが、簡単に言えば
プレインズウォーカーとして多次元を自由に移動し、各地で自身の持つ力を行使して支配領域や部下を増やしている存在である。
MtG初期の頃にはすでに設定が存在しており、ウルザとミシュラよりも2万年も前に産まれている。
彼の目的は全知全能であり、多次元宇宙のありとあらゆる力と知識を欲求する。つまり早い話がラスボスである。
全知全能を志向するにもかかわらず、ある時期にプレインズウォーカーの性質が変化し、PWが絶対的な強さを誇るようにならなくなってしまったことから、
彼の全盛期の力を取り戻すためのチャレンジが始まる。多次元宇宙の一般人にとってはいい迷惑である。
旧世代PWの例にもれず、かなり「気が狂っている」。

龍だがデュエル・マスターズの龍と違い、ボーラスはかなり狡猾で計算高い。もちろん素のスペックも高いようだが。
この性質が後に一度は部下になったサルカンおじさんとラルとケイヤとヴラスカとリリアナを離反させる結果にもなる。

黒・青・赤の3つのマナを要求するため非常に自己中心的で奸智に長けている上、非常に粗暴。
一応色自体がその存在の善悪には関係はないが、ボーラスは非常にわかりやすい悪役である。
まあ上のフレーバーテキストの時点で、善人に見えた人はおるまいと思うが。
「出木杉くんとジャイアンを足したような」ドラゴンである。
行った先々で影響力を残してくるため、超獣世界にやってきてしまったボーラスは超獣世界でも影響力を与えかねないとファンレベルでは危惧されている*5
もっともそうなったとしても、そもそもの原因はDMの超獣世界にあらゆる外部の存在を来やすくしてしまったシーザーさんのせいということにはなるが。

またイラストの姿は彼自身の基本の姿であり、本来シェイプシフターであるボーラスは登場時に別の姿を取ることも多い。
基本老獪なドラゴンだが、なろうと思えばショタにもなれる。というかイラストがMtGにおける登場時より若々しくなっており、
一部ではアンチエイジングや若作りと言われたりもしている。


デュエル・マスターズでの性能

ニコル・ボーラス 水/闇/火文明 (8)
クリーチャー:エルダー・ドラゴン/プレインズ・ウォーカー 7000
マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
W・ブレイカー
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、相手は自身の手札から7枚選び、捨てる。
このクリーチャーが攻撃する時、相手のクリーチャーを1体、破壊する。

革命 超ブラック・ボックス・パック」という闇鍋で登場したコラボカードのクリーチャー。
なんとMtG公式の方でもカード性能が紹介された。

マナコストを支払うタイプの起動時能力はさすがにDMのゲームシステム上デザインできないので、ATとcipで強引にボーラス様っぽい感じに仕上げている。
召喚時には相手の手札からなんと7枚ものカードをハンデスし、場に出ただけで一先ず役割を完遂できる。
ここまでの枚数の手札を持つ事は稀なので、実質的にはほぼオールハンデスとして機能してくれる。
攻撃時に相手クリーチャーを一体除去できるのも嬉しい。

欠点は三色である上に8マナとそこそこの重量級なので、召喚にやや骨が折れる事。
幸いドラゴンはコスト軽減や踏み倒し手段が豊富にあるので、早期の召喚は十分狙える。


性能が近いカードとの比較

同じ革命編の時期には、性質の近いハンデス効果を持つ《悪魔龍 ダークマスターズ》が登場している。

悪魔龍 ダークマスターズ VR 闇文明 (7)
クリーチャー:デーモン・コマンド・ドラゴン 7000
W・ブレイカー
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、相手の手札を見て3枚まで選び、捨てさせる。

ボーラスの方が多色だったり確定破壊効果が付いているなどの利点もあり、比較点を挙げていくと以下のようになる。

ニコル・ボーラス 悪魔龍 ダークマスターズ
7枚捨てさせる 3枚捨てさせる
選択するのは相手 選択するのは自分
強制効果 事実上任意効果
水・闇・火の多色 闇単色
コスト8のP7000WB コスト7のP7000WB
単ドラゴン デーモン・コマンド
コマンド・ドラゴン
確定除去つき 他は何もしない

3枚をピーピング出来るのも、DMで7枚ならほぼオールハンデスに近いため気にならないとも言われるが、
一方であちらはコストが1軽く、デーモン・コマンドであるためサポートも豊富。マッドネスもかわせる。
いずれも《龍秘陣 ジャックポット・エントリー》から出せるが、エントリーデッキならば色を用意しやすいボーラスがやや有利か*6
自分のデッキに合う方をチョイスしたい。


余談

  • ジェイスくんと同時に登場することになったが、MtGでもいずれは対峙する運命であるため、二人の行く末が気になるところ。

  • 人気の高さ故に再録の機会には恵まれており、登場から2022年現在に至るまで実に四回ほど収録されている。
    それでいて、これら五枚とも「ホイルの通常枠」「ウルトラゴールデンカード」「ドラリンカード」「デュエキングMAXカード」「MTG枠の特別仕様」とそれぞれ別々のレアリティとして実装されたため、五枚全部が今も高い価値を保っている。なお、MTG枠のカードはスーパーレアとなっており、他はレアリティが無い。

  • デュエル・マスターズ20周年を記念したコロコロ付録のメモリアルドラゴンBOXでは、デュエマを彩ってきた歴代ドラゴン達のイラストが箱の側面にプリントされているのだが、ボルシャック・ドラゴンボルメテウス・ホワイト・ドラゴン等の超有名なドラゴンに混じってニコル・ボーラスもバッチリ描かれており、「コラボクリーチャーなのに混じってんのかよ!」と話題になった。



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最終更新:2024年04月16日 06:51

*1 画像出典:Twitter イラストレータータカヤマ氏 @tata_takayama 2019年4月23日掲載より https://twitter.com/tata_takayama/status/1120522963411976200?s=20&t=qwQBPWsYaqR4r3UmlYNNIw

*2 当初は5体で後に2体後付けされた他、資格を剥奪されただけで生き延びた《老いたるランド・ワーム》という存在もいる。単にエルダー・ドラゴンというとアルカデスまでの5体を指すことが多い。

*3 ウギンも後々復活した。

*4 同族で争う理由がわからない

*5 あくまでコラボなのでストーリーラインにまでは影響はしないだろうため。

*6 もっとも、パラス軸ならダークマスターズに分があるなどエントリーでも絶対に採用されるわけではない