プレインズ・ウォーカー(デュエル・マスターズ)

登録日:2016/01/22 Fri 00:22:48
更新日:2024/02/16 Fri 01:18:42
所要時間:約 3 分で読めます





「お前の失敗から学ぶのも悪くはないが、他の誰かの失敗から学んだ方がよっぽどいい。」
――ジェイス・ベレレン



プレインズ・ウォーカーは、デュエル・マスターズの種族である。

解説

プレインズウォーカーってあのプレインズウォーカー?

うん、あのプレインズウォーカー
MtGことMagic the Gatheringをプレイしている人なら知っていると思うが、
MtGというのは背景ストーリーにおいて「多元宇宙(Multiverse)」という考えを採用しており、
エキスパンション・ブロック(ひとつのシーズンのような考え)ごとに、世界観が変わることがある*1
それぞれの世界には、他の世界と同じような種族もいれば全く別の種族もいるが、基本それらは本質的には出会うことはない。
というか、普通は自分の住んでる世界のその外側に別の世界があるなんて言う話は、御伽話の類にしか思われていない。
だが、運命的に(幸運にも、あるいは不運にも)他の次元に渡ることができるような特殊な魔法使いとして覚醒するものがおり、
そういった人たちを指して「プレインズウォーカー」と呼ぶ。

なおMtGのプレイヤーたちも、シーズンごとに違う世界を訪れる存在であるため、立派なプレインズウォーカーである。
ただしゲームでプレインズウォーカーという場合には、カードタイプ「プレインズウォーカー」を持つカードを指すことが多い。

DMでの特徴

元となるMtGではクリーチャーとは別の存在として描かれるが*2*3
DMにはプレインズウォーカーというカードタイプはないので、普通にクリーチャーとして実装された。

こちらでは「プレインズ・ウォーカー」と間に中点をいれて表記する。
これは年少プレイヤーたちも発音しやすいようにという配慮のほか、コスモ・ウォーカーとの対比もあるのだろうと思われる。

もともと革命編版闇鍋「革命 超ブラック・ボックス・パック」のコラボ枠として、なんとMtG公式で紹介されたもの。曰く兄弟コラボ。
現時点で、《ニコル・ボーラス》と《精神を刻む者、ジェイス》が登場している。
いずれも彼等の強力な効果を再現しているが、DMに起動マナ・コストという概念が無いため、cipとATで強引に表現している他、
MtGとDMのコスト論が異なるためかなりコンパクトになっている*4

ボーラス様についてはエルダー・ドラゴンを参照のこと。

このことから、あちらと違って割と「良カード」の範囲で収まっており、こいつが切り札になることはない。
…よかった、トップ8が32枚採用する悪夢はもう起きないんだ。


精神を刻む者、ジェイス 水文明 (4)
クリーチャー:ヒーロー/プレインズ・ウォーカー 3000
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、カードを3枚引く。その後、自身の手札を2枚、山札の一番上に置く。
このクリーチャーが攻撃する時、相手のクリーチャーを1体選び、持ち主の手札に戻す。

おそらくボーラス様(旧世代PWの代表格)と対応する、新世代PWの代表格として、そしておそらくは
「戦乱のゼンディカー」ブロックの「ゲートウォッチの誓い」の宣伝としてのチョイスだろう。
でもなんで神ジェイスなんだ。確かに効果は神ジェイスの小型版なんだけど。

プレインズウォーカーの唯一性ルールは再現されていないためジェイスが4人、なんてことも一応可能。
やる意味があるかどうかは知らない。一応エグザイルで再現も出来ることではあったろうが、
DMで名有りのキャラクターが並ぶことはゲームシステム上変ではなく、ジェイス自体壊れてないのでここにいるんだろう。

本家神ジェイスは強力なデッキ破壊奥義をはじめ、自他を問わないデッキ操作もあり、
バウンスも任意であったこともあり、かなり弱体化している。そもそも殴りあえば死ぬ。

4マナで出た時に手札を交換するクリーチャーであり、競合対象として《電脳結界の魔女 アリス》が存在する。
あちらよりパワーは2000高く、ATバウンスもついてくるものの、アウトレイジMAXのほうがまだサポートは多い。
ヒーローはサポートがほぼない*5うえ、プレインズ・ウォーカーサポートもないので、
任意の場所に戻せるアリスのほうが実際有用な場面は多そうである。

「宇宙(スペース)」の派閥の登場がもう少しだけ早ければ、マジック・コマンドという良い名前の種族に設定されたかもしれない。
実際もしジェイスがコマンドであれば、【青単侵略】のちょうどいいデッキ操作兼侵略元として八面六臂の活躍をし、青単を他の文明に匹敵するレベルに押し上げたかもしれない*6
さすがにPWのなかではまともな部類のジェイスを「奇天烈」なギャンブル種族にするのはまずかったんだろう。
ただ登場時期の都合ジェイスの前にアダムスキーらが登場したため、本当に惜しい気がする。

とはいえ、焼き鳥で焼かれないデッキ操作要員ということでそれなりにアタッカーとして活躍できないわけではなく、
ATバウンスも相まって、アリスより出来る仕事の幅は広いので、差別化は容易であろう。

なお《その子供、凶暴につき》以来の読点を持つクリーチャーでもある。
MtGでは読点は当たり前にでてくるが、DMは半角スペース区切りが多いので珍しい。




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最終更新:2024年02月16日 01:18

*1 初期の頃はほぼ次元ドミナリア固定だったし、以降も昔のブロックの舞台に戻ったりする

*2 ただしプレインズウォーカーでないときの姿をクリーチャー・カードとして印刷することは初期のころから多く、かなり経った後も「力を一時的に失った」オブ・ニクシリスのようなものもいたし、ゼナゴスにいたってはストーリー中にプレインズウォーカーとは違う「神」としてクリーチャー化したカードがでたあともストーリーではプレインズウォーカーとして語られた。最近ではマジック・オリジンで両面カードとして「覚醒する」部分をデザインしたものもある

*3 またそもそも、ギデオンのようにプレインズウォーカーがクリーチャーになって殴り始めることもないわけではない

*4 MtGでは4マナでも割と重く、8マナといえば出せたらそれだけで決着がつくレベルだが、DMでは4マナは中量級であり、8マナでもちょっとした大型程度でしか無い

*5 というかペトローバで指定できるくらい

*6 青が弱いのではなく、周りが強いだけで、アダムスキーやマスターGは入賞実績もある