ウェランド(マグダラで眠れ)

登録日:2016/01/15 Fri 02:53:31
更新日:2023/08/22 Tue 17:15:56
所要時間:約 2 分で読めます




ウェランドとは、支倉凍砂著のライトノベル作品『マグダラで眠れ』の登場人物である。


主人公クースラの相棒である錬金術師。
見習い時代には同じ工房だったが、お互いに毒を盛り合うような仲。
クースラと別の罪で捕まるも共に前線の町・グルベッティの工房に送られる。


ぼさぼさの長い金髪をだらしなくくくり、無精髭を生やした痩せぎすの男。
間延びしたような口調が特徴である。
普段の態度は極めて軽薄そのもので下世話な冗談を口にすることも多い。


錬金術の研究のためにはクースラ以上に手段を選ばず、クースラからは人殺しも厭わない奴と思われている。
フェネシスに対し、出会い頭に胸を揉んだ上に恫喝めいた言葉でひどく怯えさせた。
(これは直後にクースラに慰めさせ、監視役のフェネシスを手っ取り早く籠絡するための手段である)


かなりの女好きで、グルベッティに送られるきっかけも女性絡みで起こした事件。
具体的には懇ろにしていた修道女に言い寄った修道院長を死に追いやった。
(ただし直接手を下したわけではなく、相手の思い込みを利用してショック死させたのである。)


一方で錬金術の作業や実験においては人が変わったように真剣な態度で臨む。口調も間延びしなくなる。
その様は上記のような目に遭わされたフェネシスが(加えてクースラから悪評を吹きこまれていたにもかかわらず)、評価を一変させるほど。


実際には根が単純で、自分の考えにまっすぐな人物。
派手な女性関係も「笑ってくれるのが嬉しい」という思いが根底にある。
そのため本気で想われることも結構あり、先述の事件の際も院の修道女が揃って助命を嘆願した。
ただし3巻では思いを寄せられた女性のために錬金術師でいられるかどうかの瀬戸際に立つこととなる。


フェネシスに対しても正式に仲間になって以降はかなり友好的かつ紳士的に接している。
少なくとも普段の行動に関しては、しょっちゅう意地悪やからかいをするクースラより好感を持たれている。


クースラとは昔なじみながら、お互い利害が一致してる事を前提とした冷淡とも言える関係であった。
ウェランドが危機に陥った時もクースラは一度見捨てようとし、ウェランドもそれを受け入れようとしていた。
しかしフェネシスが体を張ってウェランドを助け出そうとしたことでクースラも突き動かされる。
以降は旅の中で共に苦難を乗り越えることで、絆とも呼べるものが芽生えていったようである。

クースラ一行の中では金属の錬成といった実作業に特に長けている。
その他にも女性関係を利用したり独自の発想で手に入れた情報網でクースラとは別ルートで真実にたどり着くことも。
またノリが良く気遣いもできるので、一行のムードメーカーのような役割も果たしている。





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「ひどいやつだよおぉぉぉおおぉぉぉぉ……」

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最終更新:2023年08月22日 17:15