オネット(MOTHER2)

登録日:2016/01/12 Tue 20:54:35
更新日:2024/04/21 Sun 09:15:08
所要時間:約 9 分で読めます





「オネット(Onett)」とは『MOTHER2 ギーグの逆襲』に登場する町の1つである。
ゲームでは1番目の町。次はツーソン


【概要】

主人公(ネス)が住む、イーグルランドののどかな田舎町。
町の郊外にある山に隕石が落ちてからは、シャーク団という不良が暴れたり、UFOが目撃されたりと異変が数多く確認されているようだ。
199X年のある夜に謎の隕石が山の上に墜落し、好奇心から様子を見に行くネス。
そこで出会ったのは、10年後の未来から来たという「ブンブーン」。
彼は、未来が「ギーグ」の手で凄惨な有様になっていることを伝える。
ギーグに対抗できるのは自分を含め、「3人の少年と1人の少女」だと告げられたネスは、大冒険の1歩を踏み出す。

「RPGの最初の町」にしては異様に小ネタやイベントが仕込まれており、『MOTHER2』が名作たる所以を早くも感じることができる。
開発中はもっとシンプルな町だったようだが、糸井氏がこれではつまらないと思った結果ネタを入れすぎたとのこと。

ある目的のためにゲーム終盤でオネットを訪れると、ギーグの手下に街が襲撃され占領されてしまう。
この状況になると住人は建物の中に立てこもってしまい、オネットからいなくなり、エンディングまでネスの家以外の建物に入れなくなる。
町の北側(ネスの家周辺)からは終盤クラスの敵が蠢いている危険地帯と化してしまうので、他の町で入念に準備しておきたい。
襲撃フラグは8つの音を揃えた後サターンバレーに移動したアンドーナッツ博士に話しかけることで成立する。
新聞のチェックや別荘の購入など、やり残したことがある場合は注意。


【名所・名物】

◆ネスの家
町の北にあるネスの家。
ママと妹のトレーシー、むく犬のチビとの3人と1匹暮らし。
仕事で忙しいパパは電話越しで声が聞け、冒険の記録(セーブ)とお金の振り込みをしてくれる。
トレーシーは物語開始直後は「エスカルゴ運送」でアルバイトをはじめ、グッズ(アイテム)の預かり・引き出しを引き受けてくれる。
もちろん、家に帰ればゆっくり休むこともできる。
冒険中にネスが「ホームシック」になったときは、電話をかけてママの声を聞こう。

当たり前といえば当たり前だが、自宅の電話の「かけさき」からは「ママ」(自宅)と「エスカルゴ運送」(トレーシー)が消える。
「かけさき」リストが他の電話と異なるのはここの電話だけ。

ゲーム開始直後、ママに話しかけずに玄関を出るとパジャマ姿のまま外出できる。
行儀は悪いが、ネスのパジャマ姿と寝癖を拝める貴重な機会なので心ゆくまで堪能しておくのも一興。
海外版 Earthbound ではマジカントでもこの姿になる。

夜更けにポーキーの下品なノックで起こされた後、「ボロのバット」を所持していないと家の外に出ることができない。
このときポーキーはまだ扉の前にいて、バットを手に入れることで初めてソファーに移動する。
また、バットを装備せずに話しかけると、「そうび」の概念を理解しているのかとお節介を焼いて尋ねてくれる。
RPGの序盤にありがちなお約束的なシーンではあるが、こうしたセリフを家族ではなくポーキーに言わせているあたり、少なくともこの時点ではまだ彼は味方だったのだろう。

ネスが不在(気絶状態)だと自宅で休むことができない。(襲撃時は可)
息子の前ではポジティブに振る舞う反面、内心では息子を心配しているママの親心が感じられるセリフである。

エンディング後、序盤のイベントが再現されるが、このとき「まちのちず」を開くとヒント屋のアイコンが消えている。
おそらく内部的には、玄関の扉から出てくる人物が変わる点を除き、キャラのステータス・グッズ欄以外のフラグが初期化されているものと思われる。
また、就寝前だったのか眠りが浅かったのか、HP・PP回復の処理も行われていない。


◆ポーキーの家
ポーキーの家。
弟のピッキー、父のアンブラミ、母のラードナの4人暮らし。
名前の由来はそれぞれ「ポーク」、「ピッグ」、「脂身」、「ラード」。
実は物語中で離婚しているが、エンディングで再婚する。
エンディング中に訪ねるとカラーマンという紳士がいる。
直訳で"色男"……。たぶん日本人にしか通じない。(英語での color man とは実況アナのことを指すそうな。)


◆隕石墜落現場
オネット北部の山の山頂の隕石がある場所。ここに隕石が墜落したことから『MOTHER2』の物語は始まる。
ブンブーンと出会った帰り道に突如「スターマンのむすこ」が現れ戦闘となり、強力なPSIで攻撃をしてくるが、
ブンブーンの「サイコシールド」のおかげで一切ダメージを受けることなく撃退できる。
なんとも頼もしい仲間が加わることとなった。
……が、その直後、ラードナに「べんじょバエ」(GBA版以降は「ハエ」)と間違われて致命的なダメージを受け叩きのめされてしまう。
一撃必殺で仕留めているあたり、見かけによらず(ある意味見た目通り?)ラードナの戦闘能力(オフェンス、スピード、ガッツ、ラック)は相応に高いのかも知れない。

物語の終盤に再び訪れることになり、ここで入手できる「いんせきのかけら」から「ぶっしつXYZ」なるものを合成することになる。
余談だが、隕石の熱が徐々に冷めつつあることはオネットタイムスの記事でも知ることができる。


◆ライヤー・ホーランドの家
自称看板職人トレジャーハンター*1であるライヤー・ホーランド*2の家。
家の前に立ててある看板の文字は彼の直筆とのこと。
金に困っているのか穴掘りで忙しいのか、家の内装は旅芸人の小屋に勝るとも劣らないオンボロ。
すごい宝物を見つけたらしく、特別にネスには見せてくれるという。
地下に案内されると、そこには怪しく輝く黄金の像が……。

ツーソン到着後に会いに行くと、例の黄金像が無くなっている。
本人の弁によれば「ある男の熱意にほだされた結果、はした金が欲しかったわけではないが売ってしまった」という話が聞ける。
黄金像の売却は、マニマニのあくまに操られての行動なのか、本人の私欲による行動なのかは想像の域を出ない。
マニマニのあくまの力を過大評価するなら、彼はニンニクの力ではなくマニマニの力で穴を掘っていたのかも知れない。

その後もシナリオの進行に応じてセリフが変わる場面がある。
彼の小悪党呼ばわりされる所以人柄の一端が垣間見える。
また、会いに行かないままシナリオを進め、仲間が増えた後に話しかけた場合にもまた違うセリフが用意されている。
そのときのセリフによれば、どうやら彼はショージ・モッチーのことを知っているらしい。ある意味同業者と言えなくもないか。
なお、ネス一人で会いに行かなかった場合は地下室を見せてくれない。
エンディングでは、ネスの活躍を一応認めてはくれるものの、好意的でない選択肢を選ぶと、子供相手に妬み丸出しの説教を始める。
進行上必須のイベントではないとはいえ、本編で絡んで以降はセリフが変わらないピッキーやフランクなどと比べると妙に手が込んでいる。
マニマニのあくまに関わる事件の発端だからだろうか。

本当にどうでもいいが、彼は"無事を祈って"くれない人物。
若い頃に何度も地球の危機を救った(自己申告)と誇らしげに豪語する「やるときゃやる!おとこ」とは一体……?


◆オネット市役所
町の中央に位置する大きな市役所。
市長のG.H.(ゲーハー)ピカールのもと市政にあたる。
当のピカールはかなり利己的かつ保身的な人物で、他人の功績をさも自分の手柄であるかのように触れ回るなど市民や職員からのイメージは悪い。
自らの利害や評判に関与しないと判断した事柄には関心を示さず、ある意味清々しいほどドライな態度を取る。
市長選挙で忙しく、対立候補者は「チョーさん」なる人物。
「ジャイアントステップ」に通じる「旅芸人の小屋」を封鎖しており、その小屋のトビラを開けるカギを持っている。
関連団体として「そよかぜ運動の会」なる青少年の教育のあり方を主張する集団が存在し、街中で標語を書いた看板が見られる。

シャーク団を撃退・鎮圧し、G.H.ピカールのもとへ赴くと、彼は次の市長選を睨んでかお手柄少年ナントカさんネスサンに対して露骨に媚びを売り始め態度を軟化させる。
このときに彼が喋るセリフは、SFC版、GBA版、VC版とでそれぞれ微妙に異なっている。
なお、このページの最後にある文章は、彼の発言を引用・改変したもので、SFC版の内容(ツバとおしっこのくだり)がもとになっている。

エンディングではG.H.ピカールが市長選で再選を果たしたことが判明する。建前かも知れないが本人は至って前向きな様子。


◆オネット市立図書館
「まちのちず」が借りられたり、冒険の基本的なことが聞けたりする。
物語後半では「むくちをなおすほん」を借りるために訪れることになる。
「むくちをなおすほん」をエンディングで返しに来ると、受付のおねえさんから……。
他に、作中で確認できる本は「べんりなよのなか」と「よのなかのべんり」。内容は、本作の基礎知識。

受付のおねえさんに一度でも話しかけると、「まちのちず」を借りることを拒否できなくなる。
また、襲撃時までスルーし続けると、図書館に入れなくなるため地図を借りられなくなる。

受付のおねえさん以外にも「むくちをなおすほん」を使うと会話が発生するNPCがいる。
男の子には煙たがられるだけだが、女の子は実はおしゃべり好きだったという事実が判明する。かわいい。


◆ママメイド・ハンバーガー
図書館の南にあるハンバーガーショップ。ビーフ100%のお袋の味。おふくろって ウシか?
ここで売っている「ハンバーガー」は序盤の体力回復に便利なグッズ。ゲームセンターやジャイアントステップに挑む際は何個か買い込んでおきたいものである。
店内の客のセリフはメタ発言全開。

なお、店の脇にあるゴミ箱にも「ハンバーガー」が入っており、チェックすると入手できる。
衛生面がちょっと気になるところだが、食べても「もんだいなし。」


◆ドラッグストア
ハンバーガーショップの隣にある店。「バット」や「やきゅうぼう」などの冒険に役立つ装備品を売っている。
店内には、とあるゲームデザイナーの霊が憑依した犬「イタコ・ドッグ」とオカマ口調の店員がいる。

壁際にはキャッシュディスペンサーが設置されていて、所持金が足りなければ「キャッシュカード」(ネスが最初から持っている)を使って預金を引き出すこともできる。
このゲームでは全滅すると所持金が半減してしまうが、預金の残高は減らないため、使わないお金はこまめに預けておくと安心。

ちなみに、取説の「キャッシュカード」のイメージCGには「Eagleland Bank」*3「Issued For Player ONLY」という記載がある。
……とはいえ、"海外でも使えます"と「せつめい」にある通り、フォギーランド人里離れた秘境でも問題なく使えるため、あくまで旅の雰囲気を演出するフレーバー的なもの。
なお、ネスが気絶していても仲間が勝手にカードを使うが預金の出し入れは可能。

また、緑色の公衆電話があり、ここでパパやママに電話をすることもできる。ただし黒電話と異なり、通話には$1かかる。

ここにはスマブラでもお馴染み「ヨーヨー」が売っている。
この武器は「ボロのバット」よりはオフェンスが高く、ネス以外の仲間も装備可能な汎用武器だが、命中率*4に難があり、そのうえ「SMAAAAASH!!」が出なくなるという罠がある。
どうせなら、もうちょっとお金を貯めて「ふつうのバット」を買ってしまったほうがいいだろう。「やすもののうでわ」は少なくともジャイアントステップに挑む前には絶対に買っておこう。

「イタコ・ドッグ」は本編中ずっとセリフが変わらないが、エンディングになると「感想をハガキで送ってね」的な発言をする。
発売当時はともかく、現在も任天堂マザー2イタコ・ドッグ係が存在し感想ハガキを受け付けているのかどうかは不明。
GBA版では「エンディングをお楽しみください」的なテキストに差し替えられているが、VC版ではテキストそのものはSFC版準拠になっている。しかしVC版にはパッケージがない。
……なお、当時感想ハガキを送った人には、後日お返しとして任天堂(エイプ)からどせいさんの絵ハガキが贈られたそうな。

ここを含め、ショップ全般(とこの町では図書館と市役所も)で流れるBGMは「Humoresque of a Little Dog」という名で知られており、ファンの間ではメジャーな人気曲。
ちなみに「Humoresque」とは音楽用語で「奇想曲」のことで、ロマン派楽種の一つ。ドボルザークの楽曲(「8つのユーモレスク」)が有名。
タイトルからすると、店内に犬のNPCがいるのもおそらく意図的なもの。

スマブラシリーズでもマザーシリーズ出典の楽曲として収録されており、「スマブラX」以降の作品にはアレンジ版が収録されている。
この曲は「Dallas Rag」(1927)という曲がネタ元(オマージュ元)と思われ、テンポはアレンジ版のほうが原曲に近い。

そして、ゲーム界の大スター達が大乱闘しているオネットのドラッグストアは何を隠そうここである。ゲーム的な都合で本作とは建物の配置が異なるが気にしてはいけない。


◆オネット警察署
ストロングしょちょうのもとオネットの治安維持という名目で専ら道路封鎖に勤しんでいる。
なにか問題があるとすぐに道路を封鎖する警察署として悪名高く有名で、道路封鎖はオネット名物として知られているほど。
道路封鎖専門の警官を随時募集しているなど、人件費が嵩むことも厭わず非常に熱心に取り組んでいる。ギネスにも挑戦中とのこと。
ちなみに、警察官は他の町にもいるが(プレイヤーが入れる)警察署はこの町にしか存在しない。

署長を撃破することでツーソンへ続く道の封鎖が解除されるが、このタイミングで一泊するとポーラからのテレパシーが聞ける。また、このタイミングでピッキー以外のミンチ一家がこぞって自宅から姿を消す。両親はともかく、ポーキーはネスが署長と戦っている間に、二度と戻らぬ旅に出掛けてしまったのだろう。ちなみにピッキーはエンディングまでずっと自宅に留まっており、台詞も一切変化しない。両親も不在の中どうやって生き延びたのだろうか?

シャーク団鎮圧前限定だが、敵シンボルを可能な限り多く出現させた状態でバリケードのところに行くと、処理落ちのせいか、柵が一部途切れて通過できてしまうことがある。
どうやら"絶対に通れない"わけではないらしい……。


◆ホテルオネット
1人35ドルで宿泊可能。
「CARD」と書かれた小部屋にはキャッシュディスペンサーが設置されている。

いわゆる宿屋。料金を支払い一泊するとHP・PPが全回復する。旅には欠かせない施設。
しかし、RPGの序盤にありがちな金欠に加え、この町では自宅やフランクさまの所で休めるため、あまり利用しないプレイヤーも多い。
一応、ネスが不在(気絶状態)ならここ(もしくはジャイアントステップ)を利用するしかないが。

公衆電話と違い金のかからない黒電話があるため電話に関してはドラッグストアより一応お得。たかだか1ドル程度であるが・・・。
装備品や「ハンバーガー」を買い込んでいてロクに残高が残っていない状態ではなにかと重宝する。

モーニングには新聞「オネットタイムス」または「オネスポ」の読み上げサービスがある。
最初の町ということもあり、各地のホテルの中では最も料金が安いので、新聞目当てで宿泊するのも一興。
同じ理由で、記事のパターンはこの町の新聞が最も多い。
無料の休憩所が充実しているわりに客は結構来ているようだ。

+ 今朝のオネットタイムスにはこんな記事が載っています…
「オネット北部に落ちた謎の隕石は、今もなおあかあかと燃えつづけている」
「オネット市長自らシャーク団をこらしめ、町に平和を取り戻す」
「シャーク団をこらしめたのは、赤い帽子をかぶった一人の少年だった!」
「オネット市民の間に、インチッキー不動産によるサギの被害続出!」
「いわゆるチョーさん、オネット市長に立候補」ま、なんというかオネスポですからねぇ。
「隣町の誘拐事件。ポーラちゃんを助けたのは我が町のネスくん!」
スリークの町は、かなりとんでもない事態に見まわれている模様」
「夢のビーチリゾート、サマーズでバカンスはいかが?あなたもいつかきっと…」
「店員も迷子になる!?世界最大のデパート、フォーサイドグランドストア」
「ハンバーグには元気の素がたっぷりと含まれていることがわかった」
「オネット北部の隕石跡、依然、高熱が冷めず」
「異国情緒たっぷり!歴史の重みが違います!スカラビ観光協会」
「オネット警察署長、マザー2まだ終わらず」
「海外のニュースより。スカラビのピラミッド、何者かに荒らされる!?」
「世界を旅したあなたにも、きっとご満足いただけます、ホテルオネット」…あ、うちの広告でした。
ランマプー王子、お忍びでオネットに!?」
「オネット図書館、困った。借りた本を又貸ししたり、忘れたりする客多い」
「オネットの子供達の憧れの職業。ナンバー1は冒険家」
「オネット北部の隕石跡、ようやく高熱が冷める」
「オネット警察署長、マザー2ついに終わらせる!そして一言、3はまだか!」

ホテルで流れる楽曲は「白蝶貝のネックレス」*5というタイトル。
この曲のオマージュ元は「オリーブの首飾り」という曲で、マジックなどのイントロでおなじみ。
さらにそれらのオマージュ元として「El Bimbo」(1974)という曲がある。
メロディーこそ原曲をなぞっているものの、テンポをいじっているせいか、聞いたときの印象はだいぶ異なる。


◆ゲームセンター
フランク率いる不良集団「シャーク団」のたまり場。まずは、彼らから平穏な町を取り戻すことが先決である。
ちなみにグラフィックでは20代を越えているように見えるが、フランクは未成年である。
店内の環境音にはどこかで聞き覚えのあるレトロゲームのサウンドが紛れており、並んでいる筐体もよく見ると……。

シャーク団鎮圧後(※撃破直後は一度画面を切り替える必要あり)、フランクに話しかけると無料で休むことができる。
自宅どころか町中にも休める施設があるとなると、いよいよホテルオネットの立場が危うい。
このゲーセン裏庭の休憩所はネス不在(気絶)時は利用できない。その際「友達の友達と友達になった覚えはない」という旨の発言が聞ける。
ジェフ(プー)の目を見て信用に足る人物だと看破し泊めてくれるポーラのパパ(大人)とは違い、
あくまでネス本人との友情にこだわる様子は年相応のピュアな反応かもしれない。

エンディングでも本編中と同じBGMが流れる。仕様なのか単なる見落としなのかは不明。


◆マッハピザ オネット店
ゲームセンターの隣にあるピザ屋。「近日オープン」とあるが、結局ゲームが終わってもオープンしないので無視してOK
ピザ屋の内装はどこの町でも同じなので、もしかしたら開発中はオネットでも電話番号が聞ける仕様だった時期があるのかも知れない。
単にオネットが(ピザ屋の進出が遅い)田舎だということを演出するために配置されたギミックと解釈することもできる。


◆ベーカリー
警察の隣にあるパン屋。「スキップサンド」や「ラッキーサンド」などを売っている。
この時点での回復グッズとしては「ハンバーガー」が優秀なため、この店を利用する機会はほとんどない。

一応、"大当たり"の「ラッキーサンド」なら値は張るが購入する価値はある。カラス共やタコ野郎に盗まれないうちに食べておきたい。
ちなみに、「ラッキーサンド」はデータ上では同名のアイテムが6種類あり、それぞれ異なる回復効果*6が設定されている。
実際にどの効果を持つ「ラッキーサンド」が選ばれるかは購入時に決まる。
この仕様を利用し、適当な数を購入後セーブしておき「つかう」で効果を確認すれば、望みの効果を持つ「ラッキーサンド」をキープできる。
VC版では「まるごと保存」機能があるため、セーブ&リセットおよび買い溜めをしなくても効率的に判別が可能。

店内には野菜スープの怪人の話をしようとするが、「ゲームに関係あると思われると困る」のでしない女性がいる。
本当に関係ないので忘れてもいい。
会話内容よりもむしろこまめに話しかけることの重要性を教えてくれるNPCという位置づけ。
どうでもいいが、納豆はこの世界にも存在し認知されている模様。


◆くちばし岬
見晴らしの良いの見える岬。
オーシャンビューの一軒家がたったの7500ドルで販売されており、お金があれば購入できる。
序盤では厳しいが、お金がたまったらぜひ購入しよう。
遊び心で試したプレイヤーも少なからずいると思われるが、イベントアイテム「さつたば」を使っても残念ながら買うことはできない。

……せっかく大枚をはたいて購入しても内装はかなりひどい。
インチッキー不動産曰く、「ちゃんとした家なら、そんなに安く売れるわけがないでしょ。」

半開きになっている引き出しを調べると"古い雑誌"があり、プレイヤーの任意で中身を読むことができる。
表題あるいは目次は「我が秘密の生涯 第三章(前号までのあらすじ)」となっている。
話の内容は世間話のようなエピソードで、話の流れ自体は理解できても、このネタで笑えるかどうかには個人差がある。
要約すると、スピード違反の言い訳に妻の腹を利用するが、その嘘によって自らの首を絞め、挙句の果てに突拍子もないことを口走る……というもの。
映画のプロローグのような思わせぶりな冒頭から、"甲州街道"というワード一つでいきなり日常に引き戻される感覚など、
少なくとも子供向けのネタではないように思う。
どういうわけか、この雑誌は『3』にも登場する。"とても"古い雑誌になっているが、本文は全く同じで保存状態は良好

なお北米版では、甲州街道ではなく The Jersey Turnpike (ニュージャージー・ターンパイク)になっている。
ついでに時速の表記もキロからマイルに変更されているが値はそのまま。実際の制限速度は区間にもよるが50~65マイル(80~105km/h)のようである。

余談の余談だが、「我が秘密の生涯」(言語は英語)というタイトルの本は現実に存在する。
1884~1894年にアムステルダムにて自費出版された同人誌本で、全11巻184章4200ページにも及ぶ知る人ぞ知る奇書大作。
著者はぼかされているが有力視されている人物はいる模様。日本語訳もいくつかある。詳しくはググってね。
ただ、その内容はというと、ヴィクトリア時代の英国が舞台の自伝風官能エロ文学であり、名前だけで中身の関連性はない。


◆ブッシュ・ホスピタル
町の南西にある病院。手術同好会なるものがあるらしい。
"オネットで一番の腕前"、"命を懸けて手術する"との触れ込みなのだが、"墓石格安セール"*7なるアフターケア(?)が実施されているらしい
熱意だけはあるようだが、手術の度に命懸けとは本当に腕は確かなのだろうか。

医者の先生に診てもらえば「カゼ」などの状態異常を治療できる。
診察料および治療費は1人$20。ただし病気*8しか治せない。

受付は暇だからか病院のシステムを説明してくれる。
HPが無くなり意識不明になった友達がいれば、受付にて治療費を支払うことで戦闘に復帰させることができる。
治療費は1人$70。基本的には1人分のホテル代の倍額。(一応例外はある。)

医者では治せない「キノコ」や「ダイヤ」状態などは、ここにいるヒーラーに頼もう。

冒険が始まりたての序盤では仲間もおらず厄介な状態異常になることもないので、実際にこの病院を利用する機会は皆無に等しい。
この時点ではとりあえずNPCの話を一通り聞いて病院のシステムを把握しておく程度でいいだろう。
病室にいる幼女女の子からネズミに「SMAAAAASH!!」されたという話が聞ける。

ちなみにブッシュ(bush)とは英語で茂み(≒やぶ)という意味。……なんとも縁起の悪い物騒な名前である。

病院の曲「ホスピタル・ダブ」は、エンディング中に流れる「ビコーズ・アイ・ラブ・ユー」のダブアレンジ。
一応主旋律はホーンセクションに割り振られているが、楽曲全体に渡ってほぼベースがメロディーをなぞっており、ベースの存在感が非常に強い曲。
フォーサイドのテーマ「摩天楼に抱かれて」も同曲のアレンジナンバー。


ヒント屋
料金を払えば現在の進行状況に応じて実に的確なヒントをくれる頼もしいおじさん。ヒント代は35ドル。(1人分のホテル代と同額)
金が不足しがちな序盤ということもあり高くつく印象が強く、あまり利用しないプレイヤーもいる。
おじさんには悪いがセーブ&リセットを使って聞き出す手も。

ちなみに、彼に話しかけるとヒント屋のアイコンが「まちのちず」に表示されるようになる。この仕様は他の町でも同じ。
ヒントを聞く気がなくても一度は訪ねておくといいだろう。
看板のグラフィックには"$5"と書かれているように見えるが、実際に支払う金額は町によって異なる。


◆隠れ家
とある場所にある、ネスと近所の子供たちの秘密の隠れ家。茂みの前でウロウロ見張りしている男の子が目印。
くちばし岬の一軒家が比較にならないほど出来がいい。
隠れすぎていて、初見では気づかないことも。
だがこの時点では強力な防具である「ミスターのぼうし」をくれる子がいるので是非とも探してみよう。
余談だが、ネスがいない(気絶orダイヤ)ときに訪ねるとメンバーのセリフが変わる。(見張り含む)
エンディングで会話内容が変わっている場所の一つ。帰り際に立ち寄ってみるのも一興。


◆旅芸人の小屋
ジャイアントステップに通じる洞窟の手前に建てられているボロ小屋。
旅芸人達が着替えや寝泊まりに使用しているが、シャーク団の活動の影響で市によって封鎖されてしまったため困っている様子。
内装はくちばし岬の一軒家ほど開放的ではないが、壁には人が通れるほどの穴が空いており、ベッドや床もかなり傷んでいる。
表には柵が設けられており、「DON'T ENTER」と書かれた看板が(おそらく市か警察によって)取り付けられている。
字が読めても読めなくても、シナリオを進めるためにはこの小屋の壁の穴を通過する必要がある。

なお、扉の開錠には「たびごやのカギ」を持っているだけではダメで、「グッズ」から「つかう」必要がある。(使用後は無くなる)
余談だが、「たびごやのカギ」は旅芸人達にも使うことができる。
また、開錠後に話しかけるとお礼として「たびのおまもり」がもらえる。
これまでの冒険で見落としが無ければ、ここで装備部位に対応したグッズ一式が揃う。

襲撃時は再び扉が施錠されるが、「ちょっとカギマシン」を使うとちょっとしたテキストが見られる。


◆ジャイアントステップ
1番目の「お前の場所」。ボスは「きょだいアリ」(+「アリアリブラック」×2)。
ボスよりも、道中にいる「ぐれたネズミ」の S M A A A A A S H !!のほうが印象に残りやすいかもしれない。
秘密の場所にも見えるが、市民の間では噂になっているようだ。


【ストーリー概要】

シャーク団のリーダー・フランクと対決し、見事勝利したネスはピカール市長から「たびごやのカギ」を受け取る。
その先の洞窟ではブンブーンの遺言通り、狂暴かつ巨大化した動物たちが待ち構えていた。

妨害を受けながらも、「ジャイアントステップ」の中心部にたどり着いたネス。
すると、不思議なメロディとともに、その目には一瞬小さなむく犬の姿が。
そして、ネスが持っていた「おとのいし」に「ジャイアントステップ」のメロディが記憶された。
その後「ストロングしょちょう」たちとの5連戦で実力を認めてもらったネスは、「ツーソン」への道を切り拓く。

その日の夜に休んでいると、女の子の助けを求める声が聞こえてきた。
物語の歯車は少しずつ動き出し、舞台は2番目の町「ツーソン」へと移っていく。


【出現する敵】

名前が赤字になっているものはボス。
OFは「オフェンス」、DFは「ディフェンス」、SPは「スピード」、LKは「ラック」の略。


◆オネット郊外
  • おんしらずなイヌ
HP21 PP0 OF4 DF5 SP26 LK1
序盤のザコその1
行動は通常攻撃とターン浪費行動だけなので、運が良ければノーダメで倒せてしまう。
経験値は4と、郊外の敵の中ではそこそこおいしい方。
ところで、この犬はネスに何の恩があるのだろうか?
とプレイした人は思うだろうが攻略本『ひみつのたからばこ』によると
ネスや近所の子供達がエサをあげていた恩を忘れて襲いかかっているとの事。
稀に「バターロール」を落とす。


  • にくいカラス
HP24 PP0 OF5 DF3 SP77 LK1
序盤のザコその2グラサンと蝶ネクタイ、そして憎たらしい笑みが特徴的なカラス。
「おんしらずなイヌ」と違って攻撃頻度が高い上に、こちらの所持グッズを盗んでくる。 
盗まれたグッズは倒しても取り戻すことができないので、
「ふしぎなキャンディ」などの貴重な消費グッズを持たないように注意。
倒すと必ず「クッキー」を落とす。
攻防共に序盤レベルなのだが、スピードだけは終盤の敵以上だったりするので、この時点ではまず先手を取られる。
同等なのは「あのあれ」と「うわきなダイス」、これ以上なのは「ビッグフット」と「おたずねものムシ」系のみ。

ブンブーンと会う前にひたすらこいつを狩り続けて「クッキー」を集め(最低10個)、持ち物を一杯にしておくと、
「おとのいし」を受け取らずに冒険を進めることができる。
その際「おとのいし」は預かり所行き(別枠扱い)になり、自宅の部屋にいるトレーシーに直接話しかけると受け取れる(強制)。
このときネスの持ち物が一杯なら任意の仲間に持たせることも可能。
ただし、それ以降は受け渡しができなく(元々の「おとのいし」の仕様)なり、マジカント後も「おとのいし」が残り続ける。(仲間が持っている場合)
なお、「おとのいし」を受け取らずに預かり物の出し入れをするには、「エスカルゴ運送」を使うしかない。


  • まきへび
HP18 PP0 OF3 DF4 SP2 LK6
序盤のザコその3
巻きつきでこちらの動きを封じてくることはあるが、パラメーターは全敵中で最低。獲得できる経験値も最低。
他のRPGでいうスライム的なポジションといえる。
稀に「クッキー」を落とす。


HP200 PP999 OF11 DF10 SP1 LK80


ヒサシブリダナ、ブンブーン。
ギーグサマノケイカクヲジャマスルコトニ、オマエハムカシカラネッシンダッタ。
シカシ…ブンブーン、モウアキラメロ。
オマエハエイユウデハナク、タダノムシケラナノダ!

タ タ キ ツ ブ シ テ ヤ ル !


ブンブーンを消すために10年後の未来からやってきたという殺し屋。
最初のボスでありながら、いきなりHPが3ケタを超えていたり、各種攻撃PSIを繰り出してくる強敵。


……かと思いきや、じつはそんなことはなかった。
ブンブーンが先制で「サイコシールド」を張ってくれるおかげで、PSIのダメージは完全に無効化される。
「スターマンのむすこ」はPSI攻撃しかしてこないため、実質完封勝ちができるのである。
加えて、ブンブーンの攻撃による(この時点では)規格外のダメージによってあっさり退場してしまう。
そのため普通に戦えばまず負けることはないが、もし「シールドα」を使った場合は負ける(違うシールドを張ると前に貼られていたシールドが上書きされて消える仕様のため)。
もっとも、これをやるにはブンブーン加入までにネスのレベルを12まで上げなければいけないので、かなりの苦行となる(ブンブーンが加入すると「スターマンのむすこ」を倒して夜が明けるまで、敵が出なくなるため)。


この戦闘には同行しているNPC(ミンチ兄弟)も参加する。……が、ブンブーン同様に演出の要素が強め。
彼らもブンブーンのサイコシールドの対象になるため、ダメージを受ける心配は一切ない。
弟ピッキーはひ弱ながらも勇敢に戦ってくれるが、兄ポーキーは無駄行動のみで全く戦力にならない。
「まったく、どっちが兄貴だかわかりゃしないよ。」

+ ミンチ兄弟の行動一覧
【ポーキー】
 お愛想笑いをする
 泣き真似をする
 死んだふりをする
 無関係を装う
 とにかく謝る
 敵の味方になろうとする
 (主人公)を盾にする
 (主人公)に文句を言う

【ピッキー】
 たたく(通常攻撃)*9
 おまじないを唱える


とある手順を踏めばボス戦そのものを回避することも可能。
ピッキーに話しかける前に適当な敵を誘導して画面内に残しておき、その状態のままイベントを進める。
イベントが終わったらその敵とエンカウントして全滅すればOK。(いわゆる"死に戻り"や"デスルーラ"と呼ばれる手法。)
前述のようにブンブーンはスピードとオフェンスが非常に高く、全滅する前に敵を倒してしまう恐れがある。
そのため、事前にHPをギリギリまで減らしておき、必ず「サイコシールドΣ」を使う1ターン目で確実にやられる必要がある。
可能なら背後を取らせて赤エンカを誘発するといい。
利用する敵シンボルは、無駄行動が多いイヌやカラスよりも攻撃頻度が高い「まきへび」のほうが都合がいいかも知れない。
ちょっとした小ネタとして、コマンドを入力する際は「ガード」ではなく「キャッシュカード」を使用すると、無防備な状態でターンを消費することができる。


◆オネット市街・ゲームセンター
  • おちょうしものキッド
HP33 PP0 OF8 DF9 SP4 LK14
戦闘員その1。フラフープを持ってるヤツ。
通常攻撃とフラフープ振り回ししか使ってこないが、低レベルのうちはフラフープが結構な痛手になる。
稀に「ポテトフライ」を落とす。


  • はねっかえりキッド
HP35 PP0 OF8 DF10 SP3 LK15
戦闘員その2。ホッピングに乗ってるヤツ。そのせいか転んでターンを無駄にすることもしばしば。
こちらも通常攻撃と体当たりだけ。しかし低レベルのうちは体当たりに注意。
倒すと確実に「ハンバーガー」を落とす。ただし応援で呼ばれた場合は何も落とさない。
装備品の購入などで金が尽きている場合は、こいつから「ハンバーガー」をカツアゲ調達する手もある。
ゲーセン前とゲーセン内の固定敵を利用すれば確実に2個手に入る。


  • なまいきボーダー
HP31 PP0 OF7 DF8 SP5 LK13
戦闘員その3。スケボーに乗ってるヤツ。
通常攻撃、スケボー突進に加えて応援を呼んで敵を増やしてくる。応援で加勢してくるのは戦闘員3種類のうちのどれか。
ある程度のレベルと装備が整ったら、コイツだけ残して自分のHP・PPの許す限り応援を呼ばせて稼ぐことも可。
この時点では入手できない「ピザ」を稀に落とす。


  • フランクさま
HP63 PP0 OF12 DF17 SP7 LK32

.... フランクだ。おまえは?

じぶんのなまえくらいなのれよ!
ふざけるなーっ!

シャーク団のボス。先述の通り未成年。
行動パターンは、ナイフを振り回す(強化攻撃)、殴りかかる(通常攻撃)、汚い言葉を投げつける(ガッツ低下)の3つ。
高威力のナイフ攻撃に注意すれば、通常攻撃のゴリ押しでも意外といける。
使用頻度はナイフ攻撃が最も高いのだが、たまに汚い言葉を連発し口先だけで戦闘が終了することも。

戦闘BGMは前作のおにいさん戦のアレンジもといリメイクで、SFC音源になったことでよりパワーアップしている。
古き良きロックンロールの王道もとい原点といえるサウンドに仕上がっている。
特にイントロなんかはもろに"ジョニーB"過ぎる気もするが、"ジョニーC"なんて曲もあるくらいだし
元ネタを強く意識したオマージュなのは明らかなので、あまり目くじら立てずに大目に見てやって欲しい。


  • フランキースタイン2
HP91 PP0 OF15 DF18 SP4 LK40


むてきのフランクがまけるわけにはいかねぇんだ。
ハァ ハァ ハァ

「フランキースタイン2ごう」だ!


なんだか大変な兵器らしい。
激しく蒸気を吹き出し、パンチか突進を交互に行う。
蒸気を吹き出している時に回復し、攻撃をしてくるターンに「ガード」するのも手。
ただし、強化攻撃である突進は「ガード」を貫通する性質がありダメージを軽減できない点に注意。
「PKキアイα」を覚えていれば一撃で倒せたりする。


◆ジャイアントステップ
  • アリアリブラック
HP34 PP25 OF14 DF13 SP4 LK0


\アリだー!!/


敵シンボルが・になっている敵その1。
応援も呼ぶため、1戦闘でかなりの数を相手にする場合もある。
1発で殴り倒せないこともないが、「ライフアップα」を使ってくるので面倒。
討ち漏らしたところを回復されると目も当てられない。


  • むこうみずなナメクジ
HP30 PP6 OF9 DF2 SP1 LK3
敵シンボルが・になっている敵その2。にじり寄ってくる。
低いOF値もさることながら、DF値に至っては『MOTHER2』に登場する全敵中最低であり、ほぼ一撃で倒せてしまう。
それでも挑んでくる様はまさにむこうみずと言わざるを得ないが、シンボル接触時に寄って来る数がアリ以上に多く、
テレビ画面がナメクジで横いっぱいに埋まることも。
1匹ずつ叩いて倒そうとすると1ターンだけでかなり時間かかる上に、低いOFも数の暴力で中々の脅威となる。
また「さいみんじゅつα」も使ってくる。戦闘開始直後はコンセントレーションが乱れているので気にすることはないが、
数撃ちゃ当たるとばかりに使ってくるため、眠らされるとただでさえ長引き気味な戦闘時間がさらに長引いてしまう。
故にジャイアントステップでも最弱にも関わらず、必殺PKで一掃したくなる衝動に駆られる面倒な敵である。
稀に「ボム」を落とす。


  • ぐれたネズミ
HP36 PP0 OF7 DF20 SP5 LK2
この小さなネズミにいったい何があって身を持ち崩してしまったのか、身の上話を聞いてやりたくなるが、
ジャイアントステップ内では特に注意すべき敵である。
コイツの攻撃は高確率でスマッシュヒットするため、HPを半端に残していると全滅の危険がある。
しかし、逆に考えればスマッシュ以上の火力は出ないということでもある。
こいつのスマッシュと同程度のダメージをコンスタントに出してくるアリアリブラックのほうが危険度は一枚上。
応援を呼ばれる恐れもあるので、同時に出現した場合はアリを優先的に叩きたい。


  • きょだいアリ
HP235 PP102 OF19 DF23 SP6 LK72


\デカいアリだー!!/


読んで字の如く。序盤の壁となるボス。
結構痛い「かみつき」やこちらの打撃攻撃を半減する「シールドα」、そして貴重なPPを奪ってくる「サイマグネットα」など、それなりに厄介な行動が多い。
実は「かみつき」には通常攻撃と強化攻撃の2種類があるが、表示されるメッセージは同じなので、受けるダメージでしか区別できない。
コイツの図体がデカい、もしくは(この時点なら覚えているだろう)必殺PKでまとめて蹴散らすことが多いために分かりづらいが、
先述の通り「アリアリブラック」を2匹、後ろに引き連れている。
「さいみんじゅつ」が効くので活用しよう。「さいみんじゅつ」はボスにもそこそこの確率で通る。
取り巻きのアリアリブラックは先に倒しておかないと「ライフアップα」で回復されてジリ貧になってしまう。
なお、この戦闘ではアリアリブラックは「ライフアップα」以外の行動を取らない。
PPが尽きれば人畜無害な存在と化す。
……はずなのだが、「PPがたりなかった!」というメッセージでこちらの回復行動を遅らせるという地味にしんどい攻撃を仕掛けてくる。
低Lv攻略等で必殺PKを覚えていない場合は、「さいみんじゅつ」でボスを眠らせて手を出さずにしばらく放置しておくといい。


◆オネット警察署

オネット警察の愛すべきバカ屈強なただの力自慢たち。
詳しくは項目へ。

  • ポリスマン
HP75 PP0 OF15 DF18 SP5 LK16

HP140 PP0 OF20 DF24 SP15 LK18


◆ツーソンへの道
  • アリアリブラック
早くも再登場するが、もはやジャイアントステップ帰りの生意気な少年の敵ではない。

  • あるくキノコ
HP60 PP0 OF15 DF10 SP5 LK1
キノコに足が生えただけの、なんか気の抜ける外見をした敵。
しかし侮るなかれ、コイツの真に恐るべきは特殊行動の「ほうしをまく」である。
喰らうと「キノコ」状態になり、戦闘中は「へん」状態同様の弊害が、移動中も時間経過ごとに十字キー操作がおかしくなる。
一人旅で胞子を使われたら非常に危険。
病院でも治せないが、病院内にいるヒーラーさんなら治してくれる。しかも50ドルくれるというオマケ付き。


◆終盤・占領状態
  • スターマン・センゾ
HP750 PP462 OF152 DF170 SP46 LK16
スターマン系の一個体。ポジション的には前作の「ブルースターマン」辺りか?
開幕で「PKスターストームα」を確実に繰り出してくるため、先制で「サイコシールド」を発動しないと、いきなり大ピンチに。
だが普通に進めてるとセンゾがスターストームを撃つのが先かポーラがサイコシールドを張るのが先かの早撃ち勝負になりやすい絶妙なスピードである。

2ターン目以降はぞっとする笑いを浮かべた後に3カウントダウンを行い、「PKスターストームΩ」を放ってくる。
ちなみに、先手で「ねばねばマシン」や「サルのきもち」が決まれば、開幕「PKスターストームα」の使用を封じることができる。
このとき2ターン目以降に「PKスターストームα」がずれ込むことはなく、使用した場合と同様にぞっとする笑いを浮かべカウントダウンを始める。
その後の「Ω」を使うタイミングでも同じ要領で封じることができるものの、それまでにはタコ殴りで倒せているだろう。
PPが減っているなら可能な限り「サイマグネット」でPPを吸っておきたい。
「サイコシールド」を張るよりもリスキーではあるが、単体で出現したときはPP節約のために狙ってみるのもあり。
1/128の確率でポーラの最強装備の一つである「めがみのリボン」を落とす。


  • カナ・リ・タコ
HP768 PP0 OF147 DF176 SP43 LK24
かなりタコでタコ型ロボット系統。
タコ系の敵の中では最も行動パターンが豊富。「しびれ」状態にする怪電波を放ったり、こちらのグッズを盗んだりしてくる。
ただし、盗みに関しては価格が$300未満のものだけが対象となる。
稀に換金用グッズである「メテオタイト」を落とす。売値は2000ドル。
ジロリンガやセンゾに比べれば脅威度は低いので倒すのは最後でもいいだろう。
しかし、ここまで来ると金の使い道がほとんど無くなっているはずなので、ぶっちゃけ微妙。


  • ジロリンガ
HP720 PP400 OF141 DF162 SP38 LK16
前作の「ブレインガ」に名前が似てる敵。
ブレインガのカプセル部分をデカい目に変えただけにも見える宇宙生物。
「ブレインショックΩ」、「パラライシスΩ」も厄介だが、最も警戒すべきなのは「ぶきみなめでにらむ」だろう。
これをくらうと「ダイヤ」状態になってしまうので、
治療グッズが尽きたところでネスorプーが喰らってしまった日には……。
厄介な敵である反面、耐久力はそれほどでもなく、またフリーズ系のPSIにも弱い。
(乱数低めを引かなければ)「Ω」一発で倒せる。不安ならプーにも「γ」「β」を撃たせたり、打撃を集中させたりして早めに倒すといい。
こいつも「メテオタイト」を落とす。
宇宙人もしくは怪物の外見なのに倒した時の表示は何故か「おとなしくなった」である*10


【余談】

  • 『スマブラ』シリーズの「オネット」
大乱闘スマッシュブラザーズDX』、『X』、『For3DS/WiiU』『SP』では、ネスのホームステージとして「オネット」が登場する。
陸続きのステージで穴はないが、車、タクシートンズラブラザーズのトラベリングバスが走っていて、ぶつかると吹っ飛ばされる。
オネット名物の道路封鎖はどうした。
Wii U』の終点化にも対応しており、終点化するとドラッグストアの屋上で戦うことになる。


裏山に隕石がある所は原作同様だが、建物の配置やドラッグストアの外観などが原作と異なっている。
わかりやすい点を挙げると、町南西にあるはずの病院が北東にあったり、車が通るトンネルがあったり。
他にもドラッグストアの隣がバーガーショップじゃなかったり道路を挟んで向かい側が野球グラウンドだったりと異なる所が多い。
どちらかと言うと、「オネット」に「ツーソン」のイメージを足したような感じになっている。
とはいえ、『スマブラ』はイメージの世界なので、問題ないのだろう。


  • 64版『MOTHER3』の余談
開発中止になった64版『MOTHER3』では廃墟と化した「オネット」や「フォーサイド」が登場する予定だったようで、
上記の『スマブラ』ステージのモデリングとして流用されていると思われる箇所がある。






ややややや、はじめまして、Wiki篭りさん。
市長のG.H.ピカールです。
荒らしどもをまるめてダンゴにして、ボコボコに叩きまくって蹴っ飛ばして、
噛みついて、ツバをひっかけて、おしっこをちびらせて…
もう二度と悪さはしません

と謝らせてくださったそうで感謝しております!
えっ、何ですと?
追記・修正がしたいと…よいですとも。
あなたのような素晴らしい方がおっしゃることだ。
きっとアニヲタWikiの平和のために役立つことでしょう。
ただし、危険な目にあっても私の責任を…追求しないようにね。

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最終更新:2024年04月21日 09:15

*1 打消し線を入れておいて何だが、彼は「おれがもじをかいたんだ。"その"しごとがほんしょくだからな。」と発言しており、"その"が看板の文章の内容を指すのか、文字を書いたことそのものを指すのかで、彼の本職がどちらなのか解釈が分かれる(ノベライズ版では「誇大広告専門の看板屋」とされていた)。ペンキ屋と考える人もいる。

*2 Liarは英語で嘘つき、与太郎、偽物といった意味。ホーランドは法螺吹きのもじり。

*3 前作のキャッシュカードの発行元は「MOTHER BANK」となっている。

*4 バットやフライパンの命中率は15/16(一部例外あり)だが、共用武器の命中率は13/16。

*5 某所でのタイトルは「Enjoy Your Stay」。

*6 HP約60回復、HP約240回復、HP全回復、PP約5回復、PP約20回復、HP・PP全回復。出る確率は等価ではなく先に挙げた効果ほど出やすい。全体では8割方がHP回復でPP回復を引く確率は2割以下。"大当たり"に至っては1%程度しかない。

*7 時世ゆえか、GBA版、VC版と再発のたびにマイルドな表現へとひそかに変えられているポイントの一つ。墓石格安セールはかろうじて残ったが手術同好会はアウトだったようだ。

*8 病気扱いの状態異常は、風邪、日射病、毒の3種のみ。

*9 運次第だが「SMAAAAASH!!」が見られることもある。

*10 前作の似たような名前のブレインガは撃破表示が「たおした」だった。