紫京院ひびき

登録日:2016/01/09 (土) 7:16:00
更新日:2024/01/22 Mon 21:34:28
所要時間:約 21 分で読めます





この世は舞台 人は皆役者。
ならば僕はこの舞台で、最高のダンスを踊ってみせよう





紫京院ひびきはプリパラの登場人物。
CV斎賀みつき


◆プロフィール
学年/職業 高等部1年A組/パプリカ学園理事長代理・ムービースター
血液型 B型
誕生日 3月27日(世界演劇の日)
好きな食べ物 ガトーショコラ
好きなブランド ブリリアントプリンス
チャーム セレブ
所属チーム セレパラ歌劇団→Tricolore





◆概要
アーゲードゲームでは2015年11月26日に、アニメには50話から登場。

外見は銀のショートカットと翠の瞳をした線の細い中性的な人物で身長は高め。物腰は柔らかく常に余裕を崩さない。
パプリカ財閥の御曹司で会長の孫であり、ヨーロッパラを中心に活躍している男性ムービースター。モデルの仕事も受けている。


頭脳と身体能力共に極めて優れた能力を持ち、囲碁では東堂シオン、テニスでは栃乙女愛と互角に渡り合い、剣道や柔道にも心得がある。
その他「Mr.ユニバース・ワールド・プリンスオブザイヤー」を勝ち抜き、プルト三国女王から「最高のプリンス」の称号を授与されているという輝かしい経歴と能力を持つ稀代の才人。
才能のある人間は互いに高め合い、更に上のステージへと昇っていくべきであるという理念を持ち、逆に才能のない人間には辛辣に対応するという超の付く実力主義者。
だが才能のない人間が天才のいるべきステージに上がろうとすることが気に入らないのであって、チームメイトやファンには心配りを欠かさず、敵であっても価値あるものは評価し、相手の実力を図るためであればどんなに苦手なものでも自らの目で確かめる流儀を持つなど基本的に心は広い方。


弱点として過去のある事件からキャラ付けとしての語尾を苦手としており、ちょっとでも聞くと顔が青くなり、長く聞いていると気絶する。
そのためぷりぷりうるさい南みれぃのことを非常に嫌悪している。そして黄木あじみに関しては嫌悪を通り越して多大な恐れを抱いており、彼女が至近距離にいるだけで狼狽し怯えを隠せないほど。
また、89話では本物のヘビを見て倒れる一幕があった。
63話以降、ショックを受けたりすると持ってるティーカップにヒビが入ったり取り落としたりするようになった。



パラ宿町における自宅は北条コスモ・そふぃ姉妹が住むプラウドタワーヒルズ。最上階を貸し切って執事の安藤玲と共に住んでいる。


パルプスの山中で出会った緑風ふわりをプリンセスの候補としてパプリカ学園中等部に転入させた後、少し遅れて自身もパプリカ学園高等部へ学園長代理として転入してきた。


































「空駆ける翼翻る時 闇に現れし一輪のカサブランカ 今宵一幕のマスカレードタイム…」


「我が名は怪盗ジーニアス!」



○怪盗ジーニアス

サマードリームアイドルグランプリを制したドレッシングフラワーのお披露目ライブに乱入し、優勝の証であるサマードリームパレードコーデを観衆が見ている前で強奪、「明日からのプリパラは下らん仲良しごっこより実力だけが測りとなり、友は別れバラバラとなり、敵として反目し合うだろう」と言葉を残し、プリパラへの宣戦布告を行った仮面の人物。次のオータムドリームグランプリでもコーデを頂くことを予告し去って行った。
花言葉が「威厳、高貴、大いなる愛」を表すカサブランカを好み、自身のシンボルとして逃亡の際に舞台に降らせるなど多用している。

オータムではめが兄ぃに変装して「コズミックオムライスダ・ヴィンチ」のドリチケを強奪。あじみが事前に偽物とすり替えていたものの、ジーニアスがリナちゃんを使用して本物を強奪し、結局。夏・秋共にコーデを取られてしまい、ドリームパレードの開催が危うくなってしまう。

また無人になる夜のプリパラにて「魔法使い」を名乗りファルルとの秘密の会合を行っているらしく…?



らぁらたちからすればドリチケを盗られた憎い敵だが、ドリームパレードに参加していないアイドルからは「プリパラ運営がドリームパレードを盛り上げるために用意したアトラクションの一環」として見られている節もあるようだ。
弱点として「語尾」が苦手らしく、らぁらがあじみ係長から伝授された名乗り口上を聞いた際はダメージを受けていた。



その声や芝居がかった台詞、ジーニアス(天才)というワード、語尾に弱いなど、誰かを想起させる人物だが……?




以下ネタバレ注意









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◆正体
73話にて怪盗ジーニアスの正体は紫京院ひびきであり、彼はある目的のためにジーニアスとしてプリパラに侵入しドリチケの窃盗を行っていたこと。
そして、ジーニアスの正体を明かすとともに今まで性別を偽って男性スターとして活動していたことをプリパラアイドル達に告白した。
(それまで彼女は男性として振る舞い周囲も男性として認知していた)

つまりひびきの性別は女性である



ひびきの目的は現在のプリパラを自分自身のような努力する必要もない「天才」の為の場所へと作り変え、かつてセインツが活躍した時代のように選ばれたアイドル同士が競い合い、高め合う時代に回帰させること。それを指して「黄金時代の復活」、「革命」と呼称する。


そのための手段として自身と見初めた才気溢れるプリンセスを合わせたドリームチームを編成し、現行のプリパラの第一人者であるらぁらたちを打倒。
自分の理念の正しさを証明しプリパラの管理権をめが兄ぃから奪おうと企んでいる。



だがひびきは「自分は誰よりプリパラを愛している」と信じており、後ろ暗さは微塵もない。

とはいえその理想の世界が自分以外に易々と受け入られるとは思っていないようで、プリンセスとして勧誘するアイドルに対してはあくまで
その目的を伏せている。それでも尚自分の元に天才が集うと確信しているのは、曰く「天才同士は惹かれ合う」という持論から。



ポジションとしては間違いなくセカンドシーズンを全体を通しての最大のキーパーソンである。






◆来歴
パプリカ学園理事長代理として就任してからはグロリア校長にふわりのプリンセスレッスンを任せる傍ら、ふわりをプリンセスにしようと画策するがふわりはひびきの求めるプリンセスと自身の本質への乖離を徐々に感じはじめ…

ふわりが彼女の元を去るまでの顛末は彼女の項目に譲る。ふわりがプリンセスを辞退し、ひびきに贈られたガラスの靴を返却しふわりが退室した後で苛立ちを隠そうともせず靴を払いのける。


「『み~んな友達!み~んなアイドル!』だと?そんな訳ないだろう」

「プリパラは、至上にして至高 もっと美しいところだ 誰もその事を分かってない」

「ステージに上るのは真に輝く天才だけでいい 持てる者は輝き、持たざる者は分を弁えろ」


「僕がプリパラを作り替える ふわり、君は失格だ 今度はこちらが奪う番だ」



ひびきはプリンセス候補からふわりを外し新たなプリンセス候補を求め、怪盗ジーニアスとしての行動を開始するのだった。
(ちなみにこの時ドリームチームを模した5つの立ち位置を組み込んだテーブルサイズの舞台から手のひらサイズのふわり人形を手に取り「NO」の仕分けBOXに人形を投げている。鋼の錬金術師お父様が人柱選んでた時のあれに似た感じの。)








ひびきが目を付けたのは「SoLaMi♡SMILE」の北条そふぃ、「Dressing Pafé」の東堂シオン
両チームのエースとも呼べる2人の天才はひびきのアプローチに見事に応え、ひびきのプリンセス候補として選ばれた(ただしこの時点では発破をかけて才能を試しただけでありチームに勧誘したわけではない)。




24.5時間テレビは次の候補者を見つけるために渋々ながら視聴開始。
だが初っ端からひびきの大嫌いな語尾アイドルみれぃのコーナーがはじまり声を聴かないためにヘッドホンを装着。
語尾は身体に悪い 特にみれぃのぷりは猛毒だと青ざめながら紅茶を飲むひびき。
しかし相談者にみれぃが語尾を付けるそのコーナーで現れたのはなんとふわり。
ヘッドホンを外し恐る恐る何が起こるのか見ていたひびきを襲ったのは語尾を習得したふわりの姿だった。

余りのショックにティーカップを床に落とし灰色になるひびき。彼女は安藤に命じ人海戦術でみれぃのコーナーにクレームの電話を殺到させる。
そして語尾コーナーは廃止。そしてみれぃを「語尾」BOXに投入。
続いてのドロシーのコーナー、らぁら、シオンのコーナーでも寸劇のあまりの下らなさにカップを落としまた灰色に。
ドロシーとみかんは「BAKA」BOXへ。…内定してるシオンはともかくあろまはいいのか?

夜になりプリパラは閉園、および出演者のらぁらたちもタウン内で強制就寝することになり、その間はマスコットたちが繋ぐことになったのだが、色物すぎたせいで視聴者が全世界で10人にまで減少。朝になってらぁらたちが行った番組も滑りすぎてついに視聴者は全世界で1人だけに…

このピンチにみれぃとドロシーはケンカをする中、そふぃはトモチケの代わりにコンブを貼ったりあろまとみかんは柏餅の葉を貼ったりとアイドルの迷走が続く。


「これが仲良しごっこの成れの果てか こんな番組を最後の1人になるまで見続けた僕もどうかしている」

最後の1人お前かよ


だが諦めないらぁらはライブで盛り上げることを提案し6人は「Realize!」を熱唱。トモチケ100万人交換を果たすことに成功した。



…そして散々文句言いながら全世界で唯一24.5時間テレビを完走した彼女はぐったりしながららぁらを「オールラウンドバカ」と呼称。
「BAKA」BOXへとらぁら人形を投げ入れるのだった。



69話ではキチg…ぶっ飛びアイドル黄木あじみの参戦に対し何も知らないひびきはプリンセスに相応しい人材か確かめるためにライブをチェック。

結果は…うん、余りの衝撃にダメージ負いすぎて寝込んじゃった。もちろん判定は「BAKA」BOX。


70話では当初からプリンセス候補として目を付けていたファルルに接触を図るため、怪盗ジーニアスとして夜のプリパラに潜入。
魔法使いを名乗り、ファルルに自分の力になってくれるよう願い出る。

ファルルは彼(ファルルにとっては)の言葉を受け、自分にその力があるのならとプリンセスチームへの加入を宣言するのだった。






72話ではついにらぁらたちにひびきとジーニアスが同一人物であると突き止められ、プリパラの地下エレベータからプリズムストーンの向かいにあるハンバーガーショップ(おそらく権利を買い取っている)に繋がる秘密のゲートを見つけられてしまう。
安藤は焦ってひびきに報告するが、ひびきに慌てた様子はなく…?



ハンバーガーショップで待ち伏せていたらぁらたちの予想は裏切られ、ひびきはプリズムストーンから正規の形でプリパラへ入り、アイドル達から歓声を浴びながらライブステージへ。
そこでプリパラアイドル達に自らが怪盗ジーニアスであることと女性であることを告白した。



「あっ、ちなみに僕は女です」




観客たちはショックを受けるものの、その後の彼女のライブのクオリティに圧倒されてしまう。
このライブでは本来有り得ないはずの単独ライブでのエアリーチェンジを成し遂げ、その実力を証明している。



その後、ひびきはファルルの元に赴き、紫京院ひびきとして彼女に再会する。このときファルルからまほちゃんというあだ名を頂戴した。
そして天敵であるみれぃ、あじみを隔離し、残りの6人とめが兄ぃの前で取引を開始しようとする。

その内容は、自分がこれまで盗んだ「ドリームパレードコーデ」を賭けて、「ウインタードリームアイドルグランプリ」で自分と勝負すること。

ひびきは素人集団である今のプリパラアイドルを見下し、誰もが認める実力の持ち主だけがステージに立っていた黄金時代の復活を夢見ている。
らぁらは反論するが、ひびきは自分の介入がなければ誰もランクアップしていないと指摘し、これでは勝負する必要もないと呆れる。
だが…


「返してあげて、まほちゃん」

「みんなのドリチケとったなら、返してあげて。チケットはアイドルの身体のようなものよ。ファルルの身体も、プリチケでできてたの」

「プリンセスファルル…何を言い出すんです。それじゃ僕がずっと準備してきたことが…」


「おねがい」



ファルルのお願いに弱いため、折れたひびきはドリチケをらぁらたちに返還。
そしてみれぃ(検事コーデ)を場に呼び戻し、彼女の判決で自らの逮捕を預け、ウィンタードリームアイドルグランプリで雌雄を決することになった。





衝撃のデビューライブから数日後、ひびきの才能が生み出した「ゴールドエアリー」に惹きつけられ、シオンとそふぃが彼女のチームへの加入を決める。
…しかし、その時点ではひびきのチームは4名。ふわりを失ったことで1人分の欠員ができてしまっていた。その穴を埋めるメンバーを探していた時に偶然白玉みかんの「才能」を目にする機会があり、ひびきはみかんをチームに誘う。
一時は保留されてしまうものの、クリスマスライブ後にチャームが光り5人メンバーが決定。パートナーである黒須あろまに送り出された彼女をチームに迎え入れた。

紫京院ひびき率いるファルル、東堂シオン、北条そふぃ、白玉みかんの5人の天才。
対するは真中らぁら、南みれぃ、ドロシー・ウェスト、レオナ・ウェスト、黒須あろまの5人。
ここに天才チームvs努力チームの顔ぶれが揃ったのだった。みかん見つけられなかったら誰で埋めるつもりだったんだろ






ひびきはそれから努力チームにお披露目ライブまで自分たちへの接触を控えることを願い出る。そして互いにチームでのレッスンに励むことになるのだが、ひびきはメンバーにレッスンはグランプリ本番前に1回だけ通し稽古をすれば十分だと話す。レッスンよりも一流の芸術に触れてインスピレーションを得る事が自分たちに相応しい努力の形であるというのがひびきの方針だった。


そして大会当日、天才チームには勝てるはずがないと出場を棄権するチームが続出。その結果天才チームと努力チームの一騎打ちとなる。
努力チーム改め「ふれんど~る」のライブが終わり、遂に天才チームの舞台の幕が上がる。



「才能という衣をまといしアクトレスが、真のプリパラの素晴らしさをお見せしましょう。僕達の名は…

『セレパラ歌劇団』!」



そのライブはまさに豪華絢爛。エスコートシネマコーデを着こなすひびきと4人のプリンセスの歌劇。
プリンセスはそれぞれ1つの個人パートを担当し、ひびきがそれぞれの相手役になる形式を4人分詰め込んでいる。
それぞれ過去の名作映画からアイデアがオマージュされているのが特徴。
ひびきはプリンセスをエスコートする引き立て役…に見せかけて黄金のひびき像の存在感が強すぎて彼女の舞台になっている。

結果「セレパラ歌劇団」は鐘を鳴らし、ウィンタードリームアイドルグランプリは彼女たちの優勝で幕を閉じた。
そしてひびきはめが兄ぃからプリパラの管理権(メガネ)を受け取り、プリパラの革命はここに成ったのだった。



ひびきの改革によって「プリパラ」は「セレパラ」へ、キャッチフレーズも「格差歓迎!み~んなライバル!セレブだけアイドル!」へと変更されてしまう。
具体的にはかつてプリパラTV曲があった土地に巨大な城を建築し、内部でアイドルを楽しませるアトラクションや充実したサービスを提供している。しかしトップクラスのアイドル以外はライブを禁じられ、多くのアイドルは観客としてしか関われなくなった。これによりセレパラ歌劇団に所属しランクを上げたファルル、そふぃ、シオン以外*1の主要キャラもライブができなくなる。
この事態を招いてしまったのは自分であると責任を感じたみれぃは、ひびきに対して直接抗議に向かうが一蹴され、みれぃはプリパラを去ってしまう(後にあるアイドルをきっかけに復帰)。


地下パラに関しては存在を認知してはいるものの意に介していない。
黒須あろまの作戦によりセレパラのバレンタインイベントが潰されても一時はショックを受けたものの余裕を崩さず…
しかし、ひびきの自室に黄木あじみから電話がかかり、そうとも知らず出てしまった際は蒼白になり精神崩壊一歩手前まで追い詰められる。
安藤が電話を中断したためなんとか事なきを経たが、あじみがかつてある事件で面識があった少女だと確信を得て、かつてない恐怖にかられたひびきは地下パラを叩き潰すことを決意する。





83話にて帰国したあじみはらぁらたちにひびきの過去について語り始める。
10年前、ひびきは今と違いカールしたロングヘアで家はお金持ち。友達もたくさんいて、学校でも教師生徒を問わず常に彼女が尊ばれ、ひびき自身も伸び伸びと過ごしていた。
持って生まれたその財力を使って自然に友達を接待していたようだ。また当時からひびきはSAINTSのファンであり、友達と一緒にライブやトモチケごっこを楽しんでいた。
しかし、ある日屋敷を発っていた両親がパミューダ海域で嵐に巻き込まれて一時的に生死不明になり、ひびきの元には多額の借金が残される。そして屋敷の召使い達は退職金代わりにと屋敷にある財産を奪って、ひびきの元から去っていく。
そしてそれまで仲良くしていた友達も同じく…


屋敷に1人取り残されたひびきは、これまで仲良くしていた者達が自分の悪口を言っているものだと感じ、涙の夜を過ごす。
しかしその翌日、両親は生存していたと情報が入り、召使いや友達は手を返したように笑顔で関係を修復しようとする。しかし…


「帰れ…ふざけるな!!何が友達だ、何がトモチケだ!!」

「そんなの全部嘘だ!!!みんなここから出ていけ!!!」


人間不信に陥ったひびきは彼ら全員を追い出し、1人で屋敷に閉じこもったのだった。

あじみはそんなひびきを不憫に思い彼女と友達になろうとしつこく彼女に付きまとうが、ひびきは拒絶し続け、屋敷を出て行ってしまう。
それからもあじみはひびきを追い回すのだが、その結果彼女の語尾が強烈なトラウマになってしまうのだった。
どこをどう見てもあじみは戦犯である





時は戻って現在、セレパラのひびきの自室で、ファルルがひびきはセレパラを作って自分の理想のプリパラにしたのに、嬉しそうではないと指摘していた。
しかしひびきは、そんな事はないと返答する。そしてまだ理想を実現したわけでもないのだと。


「僕の最後の目的は、ファルル、あなたのようなボーカルドールになる事です」


それこそがひびきが四季のプリンセスになり、奇跡の鐘に叶えてもらいたい願い事。
ボーカルドールはプリパラでしか生きられないが、嘘偽りだらけの大嫌いな外の世界もそこで生きる自分にも、彼女は何の未練もないのだと。



スプリングドリームアイドルグランプリは当初「セレパラ歌劇団」単独で行う出来レース予定だったが、地下パラでみれぃがトップアイドルにランクアップしたことで「ふれんど~る」vs「セレパラ歌劇団」*2のチーム戦兼奇跡の鐘を鳴らす権利を持つ四季のプリンセスを巡っての個人戦という形で開催されることに。


しかし、地下パラ組もひびきの本当の望みを知ったため、実質的には「奇跡の鐘でボーカルドールになりたいひびき」vs「ひびきの願いを阻止したいSoLaMiDressing」&「奇跡の鐘で大悪魔&大天使になりたいアロマゲドン」、そして「迷いを抱くファルル」という図式となった。

ライブ中に全員がゴールドエアリーを出してゴールを目指すレースが始まり、飛行中にそふぃ、シオンに追いつかれ妨害されるも、ゴールドの更に上の位階であるプラチナエアリーを発現し一気に引き離す。
だが同じくプラチナエアリーを発現させたファルルに追いつかれ、涙ながらに自分の願いを否定されてしまう。
ひびきは自分を止めようとするファルルを軽くショックを受けながらも引き離し、ゴールドエアリーで追いかけるらぁらをも振り払って単騎でゴールを目指すが、ひびきを除くみんなに送り出され「ファイナルエアリー」に目覚め再び追ってきたらぁらとのゴール争いに敗れ奇跡の鐘を鳴らす権利を失ってしまう。


ライブ後自分の敗北を認められないひびきは憤るが、同時にひびきの強引な管理によって負荷がかかりすぎたシステムが暴走。セレパラ城が崩壊しプリパラ内のアイドル全員が砂嵐に巻き込まれてしまう。友情や親愛といった「他人とのつながり」が失われた世界にて、ひびきは心地よさと共に正体不明の違和感を感じる。そしてらぁらたちの歌によって自分の本当の気持ちに気づくも、それまでの行動からバグとしてシステムに捕えられ消滅を待つ身となってしまう。


奇跡の鐘の力でらぁら達に救出され、ドリームシアターに帰還して、ようやくひびきは自らの負けを認めた。

その後はドリームパレードのアンコールライブにウィンドリの覇者として、スプドリ参加者としてそれぞれ参加した。


「プリパラよ、永遠に輝く星であらんことを!」



全てが終わった後、ひびきはプリパリに行くことを決め、誕生日会兼送別会で皆からカオス要素多めで盛大に祝われた。
終了後は自分の人形を「BAKA」に、らぁらの人形を「プリパラ」に入れて出ていく。




3rdシーズンではあのカオス回の仕掛け人をしてしっぺ返しを食らったりしていたが、108話でファルル、ふわりとチームを組むためにパラ宿に帰ってくる。だが先述のトラウマがあるためチーム結成儀式の「Promise 友情を信じて」をなかなか言えずに苦労。
それどころかジュルルとも信頼関係を結べず、スーパーサイリウムコーデの入手にも苦戦。しかもうち2回はペアの相手は無事コーデを貰えるという始末であり、頭にきてセレパラを復活させようとしていた。懲りてねえ…………

しかし紆余曲折の末ひびきも神チャレンジライブを発動した際には「お疲れ様」とジュリィに言う余裕を見せている。現金なやつである。

ジュルルに「我儘を言うな」と特大ブーメラン発言をしたり、みれぃ・あじみ・ふわりに弱点を付かれて狼狽したり、古い本の情報を鵜呑みにしておしゃぶりと指輪を間違えたり(しかもわざわざ怪盗ジーニアスになって盗もうとした)と徐々に三枚目路線を歩みつつある。

アイドル水泳大会は一見興味なさそうにしていたが、ファルルとふわりが大会に出るために部屋を離れた瞬間に「低俗で下世話な番組だ」とか言いながらもテレビで視聴してた。
でもファルル、ふわりが帰ってきた瞬間テレビを消した。よっぽどバレたくなかったようだが、ティーカップの残骸のせいで即刻見抜かれていた。

ちなみに最終EDのラストカットで皆が「かしこま」ポーズする中、 一人だけ似てるけど違うポーズ をしていたりする。



アイドルタイムプリパラではセレパラにはしていないもののプリパリの実権を握っている。
プリパリの運営が忙しいためか登場回数は少ないが、13話では舐めプした結果メカ姉を大爆発させ、ライブ映像が完全にオチになってしまった。
22話ではひびきのお約束である「ティーカップを落として青ざめる」を披露。被害は比較的少なかった…と思いきやあじみの登場でジェノサイド発生。
ゆい達アイパラ主人公組ともこの際初めて合っており、ゆいの口癖「ユメ」に対して「語尾とは違うジャンル」と嫌悪感を示したり、にのに腕相撲で負けたり、ミーチルに「前世は芋」と言われたりとやりたい放題やられてしまった。

男装をしているからということなのか、ダンプリへの出入りが可能。32話ではこれを活かしプリパラとダンプリの合同ライブの司会をレオナと共に務めている。




◆交友関係

緑風ふわり

ひびきがパルプスで出会ったプリンセス候補。
当初は彼女をプリンセスにすべく優しい言葉や様々な支援を行っていたが関係が決別した途端に態度を一変し、今までの行動は全て演技でパルプスの田舎娘の事など何とも思ってないと言い切り彼女の心を完全に折ってしまう事になった。
ひびきがふわりをはっきり意識し始めたのはふわりがプリンセス候補を辞退してからである。
ひびきが自分の気持ちを理解し、ふわりを受け入れてからは立場が完全に入れ替わった。



ファルル

プリパラの奇跡そのものであり、あらゆる面でハイレベルな能力を持つ天性のアイドル。
ふわりと共に当初からプリンセス候補として内定しており、ひびきは他の候補以上に尊敬の念をもって彼女に接している。
そのためかひびきはファルルに弱く、自分にとって不利益を招くとしてもファルルのお願い事は断れない。
「まほちゃん」はおそらくひびきが最初に名乗った「魔法使い」から。

ひびきにとっては憧れであり希望。穢れなき純粋なボーカルドールこそが、ひびきの求める理想のカタチ。
結局ファルルと同格の存在には至れなかったため、ひびきにとっての「永遠の憧れ」となった。

また、ひびきとファルルのデュオがアニメで実現した。それは、2人ともボーカルドール(ファルルは覚醒前、ひびきは目からハイライトが消えた)状態となり、0(ゼロ)-week-oldからサイリウムチェンジを経て0(ラブ)-week-oldに変わるといったもの。
ステージも変わっており、最後のズームは覚醒前が右から、覚醒後が左からなのに比べて正面からに変わっていてこの曲の一種の完成形とも言えるだろう。
こちらのデュオはプリパリでも人気だとか。

北条そふぃ
東堂シオン

プリンセス候補として選ばれた2人の天才。のちにそふぃには梅サプリを、シオンには最高レベルAIが搭載された携帯型囲碁ゲームをプレゼントしている。
いずれも接触の際、言動のせいで周りが勝手に色恋沙汰と勘違いしていた。
ひびきの所業のせいでそふぃは耐久ライブをすることになったりシオンは盛大にキャラ崩壊したりしたためある意味被害者でもある


真中らぁら

ひびきにとっての明確な敵。
『み~んな友達!み~んなアイドル!』を掲げるらぁらと選ばれた天才が輝く舞台を理想とするひびきは相容れない存在。
また71話ではらぁらの誕生日とひびきの誕生日の対比がされており、ひびきの境遇の一端が垣間見える。

パレード終了後も依然壁があるものの、それなりに態度を和らげるようになった。

神アイドルグランプリファイナルでSoLaMi♡SMILEがTricoloreを破ったことに対しては「まぐれ」であると主張しており、アイパラでは「運だけアイドル」と評していた。
一方で2ndシーズンで自分と争い続けたことからその実力は認めているようであり、3rdシーズン終盤でのプリパラの危機では素直にSoLaMi♡SMILEの援護に回り、アイドルタイム終盤にらぁらが眠りについてしまうという大ピンチに駆け付けた際は「僕に刃向かった根性はそんなものだったのか?」と評し、やはりらぁらを目覚めさせようとするアイドルたちに協力している。


南みれぃ

語尾使いという天敵にして、自分の在り方に真っ向から反している存在。
一度は圧倒的な力を見せつけて完全に心を折っているが、復活して以降は徐々に振り回されつつある。
なおアイドルとしてのみれぃは天敵だが、現実の委員長みれぃについては普通に接することができ、実力もちゃんと認めている。


安藤玲

ひびきの忠実な執事。性別は普通に男性。彼女の身の回りの世話の他、怪盗ジーニアスとしての活動もサポートする。
仕え始めたのはひびきが髪を切ってからで、彼が何を思ってひびきの悪行に加担しているのかは不明。
地下エレベータからハンバーガーショップへ向かうためのパスワードは120。彼の名前から取られている。
ひびきのプリパラ参戦以降はヤギの着ぐるみを着てプリパラに出入りしている。システムの穴をつくやり方だが途中からは本来のマスコットがいないひびきのマスコット扱いとして誰も気に留めなくなった。まあプリパラだし

そんな彼だがひびきの真の目的については彼にも知らされておらず、それをらぁらたちに暴露したことがひびきに露見してからは執事の職をクビになっている。
以後、ひびきに気づかれないように見守っていたが、最終的にはひびきの女装に誘き寄せられて捕まり、執事職に戻ったようだ。

3期やアイドルタイムプリパラでも登場しており、あじみが出てきた際に語尾カットフォンを装着させる役割を担っている(3期末に新型語尾カットフォンが登場した際、取り出した段ボールには見覚えのあるロゴで「Amazon」「Ando.com」と書いてある)。

ちなみにライブをすることがない、しかも男性のキャラでありながらライブ用のCGモデルが存在してたりする。
結局テレビアニメ本編等で使われることはなかったが、時は流れ2023年公開『アイドルランドプリパラ』5話にてようやく登場。ひびきのバックダンサー兼ギターパートとして、なかなかの存在感を見せている。


黄木あじみ

ひびきの性格が歪んだ原因の一つであり、最大の天敵。
あじみのもはや言語として成立しているかすら怪しい言動に加えてひびき自身の語尾嫌いも相まって会話すらまともに成立しない。それどころかあじみが近寄って来るだけでガチビビリする。あじみはひびきが語尾嫌いなことを知らないどころかむしろひびきのことをかなり好意的に見ているのでよりタチが悪い。
一応2ndシーズン終盤で「赤の他人」くらいの関係にはなった。
3rdシーズン以降は大抵あじみがひびきへのお仕置き要員として登場するように。当人同士では例によってまともに会話できないので、


◆余談
○ひびきが行ったプリンセス候補の選定の結果(ウィンタードリームアイドルグランプリ時点)
Yes:ファルル、北条そふぃ、東堂シオン、白玉みかん(元BAKA)
No:緑風ふわり、栃乙女愛
BAKA:ドロシー・ウェスト、黄木あじみ、北条コスモ
語尾:南みれぃ、ちゃん子、ななみ
敵:真中らぁら(元BAKA)
アクマ:黒須あろま

みかんは当初はBAKA枠だったが天才の資質を見出したことでチームに抜擢。
ふわりはプリンセス候補だったが辞退されてしまい、愛は「面白い子だが純粋な天才ではない」としてNo枠に。
この2人の傾向からNo枠は及第点の扱いのようだ。
BAKA枠は言わずもがな。しかしあじみやコスモといったある分野で一線級の実力を持つ人材もこの枠に入れているところを見ると、自分が理解できないか波長が著しく合わない存在もこの枠に押し込んでいる節がある。
ちなみにオータムドリームグランプリではひびきがBAKA枠に入れた5人のチームが優勝している。
語尾枠はみれぃを筆頭にひびきの苦手とする語尾を装備したアイドル達。
敵枠はらぁら、アクマ枠はあろまのみ…アクマってどういうカテゴリなんだ。

レオナは選別されていない。だが…




○最終的な選定結果
BAKA:ドロシー、みかん、あじみ、コスモ、ひびき
語尾:みれぃ、あじみ、ちゃん子、ななみ、newmew
天才:ファルル、そふぃ、シオン
なちゅ:ふわり
アクマ:あろま
?いい:レオナ
濃い:大神田校長、栃乙女愛
プリパラ:真中らぁら


Noと敵の箱が消え、新たにいくつかの箱が追加された。
レオナは箱の名前が隠れていたので正確には不明だが、おそらくかわいい
あとあじみだけは人形が2つ用意され語尾とBAKA両方に入れられた。
特筆すべきはやはり自身をBAKA枠に入れたことだろう。


その後三期の終盤、神アイドルグランプリ準決勝でも久々にこの選定箱が登場し、ノンシュガーの三人が新たに加えられているが…

真中のん…ピチピチ
月川ちり…天才
太陽ペッパー…BAKA

いや、他の二人は分かるがピチピチってなんだよ…




彼女の願いはスタッフからも「現実を否定する、いわば究極の引きこもり状態」とばっさり言われている。

セレパラが全員とは言わずとも多くのアイドルから賛同を得られたのはひびき、およびセレパラ歌劇団のパフォーマンスがみんなを魅了したというだけではなく、「プリパラに来ている子たち全員が神アイドルになることを目標にしているわけではない」という実情からむしろ大勢の女の子たちのニーズに合っていることも大きな理由である。例えばらぁらの友達のなおのように、気に入っているアイドルを応援するために通っている子の方が多いんだとか。
ただそこから自分自身がステージに立つ可能性を完全に封じられているという状況に気持ちが揺れ、地下パラに人が集まり始めたという。

セレパラ歌劇団のコンセプトは「各人の力が際立っているから合わさることでより総合力が高くなる」という足し算の発想である。
それでも充分な数値になるのだが、ひびきの限界は力の掛け算による化学変化を考えられないことにあるのだとか。


筐体ではアイドルタイムプリパラに入って以降、タイム3弾から「プレミアムコレクション」が追加され、その中に「金のひびき像」が33,333コインで売られている。ひびきとツーショットで「フッ…」と決められるトモチケスタンプのおまけつき。

また、アイドルタイムプリパラでひびきが描かれた神ジュエルは4種類(うち1種シークレット、1種ジュエルパックに登場)も存在するというところから、いかにひびきがファンから愛されているかわかる。


徹底的にらぁらとは正反対のキャラ作りをされているひびきだが、中の人はむしろらぁら推しだったりする。


2017年末~2018年初に行われた『ドリームチーム選抜総選挙』では2位にランクインしている。
1~3位でドリームチームを組むという企画だったが、1位はドロシー、3位はあろまとよりによってあまりにも我が強すぎる2人自分も人のことは言えないがひびきの頭痛は相当なものだろう。語尾キャラじゃないだけマシかもしれないが…




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最終更新:2024年01月22日 21:34

*1 みかんはあろまと一緒にいることを優先してお披露目ライブ後にセレパラ歌劇団を離脱した。

*2 前回のチームからみかんとレオナが入れ替わっている。