サイガス・エイロニー

登録日:2016/01/03 Sun 12:01:25
更新日:2024/02/29 Thu 12:09:27
所要時間:約 5 分で読めます





ネオ・ジオンの殲滅は、地球連邦の総意だ。連中が、この平和を壊すというならば、受けて立つのが我々、軍人の務めだ






【概要】

地球連邦軍総司令部のタカ派の筆頭であり、階級は准将。
性格は陰湿かつ横暴で、権力を笠に着てスペースノイドを弾圧する地球至上主義者。
ぶっちゃけ、オリキャラ版の三輪長官と言える悪役であるが、

  • リリーナナナリーなどのハト派をマリーメイア軍もろともN2爆雷で抹殺しようとする。核兵器よりも威力が高いとされている兵器であり、完全にオーバーキルである。 …幸いにも失敗に終わったが。
  • 対立関係にある人物の暗殺とその罪をテロリストやジオン残党に擦り付ける為に送り込んだ暗殺者を偽装させようと目論む。…こちらも失敗に終わったが。
  • テロリストに偽装した部隊にオーブの襲撃を命じ、ちょうど同じタイミングでカガリに通信で「太平洋支部の救援が遅れる」と白々しく通告。

…と、卑劣かつ狡猾な行動が目立っており、良くも悪くも単純なタカ派であった三輪長官と比べるとタチの悪さは段違いであるが、
思い通りにコトが運ばなかったり、言い負かされたりした時には逆ギレして負け惜しみや捨て台詞を言い放つ一面もあり、本質的には小悪党と言える。

三輪長官<<<サイガス准将<<<(越えられない壁)<<<ハザード長官

言動が半分ギャグレベルの三輪長官ほどは弾けられず、直前のUXに出ていたハザード長官ほど凶悪な印象もなく、
既に壊滅済みのティターンズやアロウズの代役としてシナリオの都合で動いている側面が大きいキャラのため、
人気(?)的にはイマイチに終わった。



だが、彼の最大の特徴は版権キャラと間違えられそうなキャラデザイン。

版権キャラと間違えられそうなキャラデザイン

大事なことなので2回言いました。
上記の人物像に加え、他のオリキャラと比べると地味な顔グラのせいで多くのプレイヤーから『ガンダムUC』や『ガンダム00』、『ボトムズ』などの版権キャラかと間違われていた。
画風は意図的に変えているようだが、他のオリキャラと同じデザイナーが担当している正真正銘のスパロボオリジナルキャラです。



【本編での活躍】

序盤から登場して対立関係のレディカティを牽制したり、プレイヤー部隊に対して度々圧力や恫喝をかけては衝突している。
当然、プレイヤー部隊からの人望もゼロもしくはマイナス以下と言ってよく、
ティターンズの尻尾」「ロゴスの忘れ物」「地球連邦軍のガン」尻尾だの忘れ物だのイマイチ押しが弱い微妙なアダ名を付けられて当初から嫌われており、
プレイヤー部隊からは強硬姿勢を全否定されたり、いいように言いくるめられたりする。

◆ケースその1
ネオ・ジオン軍を撤退させたZ-BLUEを恫喝まがいで自分の指揮下に入れようとした場面

ブライト「これより我々はネオ・ジオン総帥の進撃に入ります」
サイガス「待て、ブライト大佐…!」
ブライト「グズグズしていたら機会を逃します。…総員、このエリアを離脱しろ! ネオ・ジオンを追うぞ!」
アルト「やるな、ブライト艦長」
ダグザ「総司令部は、以前よりロンド・ベル隊に横やりを入れてきていたからな。腹に据えかねるものがあったのだろう」
オズマ「では、我々は独立部隊の権利を行使して、新たな任務に入るぞ!」


◆ケースその2
別世界から転移されたガンバスターを強硬的に接収しようとした場面

ノリコ「あたしは、だ捕や引き渡しなんて言葉を使う人を信用できません」
   「無論、そんな人達にこのガンバスターを好きにはさせません」
サイガス「ぐっ…」
ジェフリー「状況は見ての通りです。お引き取りください、サイガス准将」
サイガス「ぬうう…」
    「…いずれお前達は後悔する。いや、させてやるぞ!」



前々作の無印Zにて、協力体制を装った裏工作でプレイヤー部隊の信頼を得て彼らをいいように利用したカイメラのエーデル准将とは対照的と言える。

その一方では、極秘裏に決定したZ-BLUEの話を聞いては突然現われたり、Z-BLUEが接触して数時間もしないうちに艦隊を率いてガンバスターを接収に来たりと、
まるで事態を先読みしたかのような行動力を見せていた。





※以下、ネタバレ












キング「…顔を挙げるがいい、サイガス・エイロニー」

サイガス「は、はい!」

キング「クロノ13人評議会は、君の加盟を認めた」

サイガス「で、では…!」

キング「今日から君もクロノの一員だ」


クロノ13人評議会のキングに謁見するサイガス。
彼は「人類の進化を監視する者」を自称する組織・クロノと秘密裏に接触しており、上記の手際の良さや強硬姿勢はクロノの後ろ盾によるものであった。
そして、クロノ保守派の末席への仮会員として、クロノの長であるキングに迎え入れられた。
だが、指示を受けたサイガスが退室した際には…



当のキング達からは全く歓迎されていなかった。

そもそもクロノという後ろ盾が無ければたいした事もできず、そのくせ上の人間に媚びへつらい敵対者には威張り散らすだけのサイガスには
捨て駒以外の使い道が無かったのである。
そうとは知らずに彼は正会員として認められるためにスペースコロニーに全面攻撃を仕掛けようと目論んでいた。

だが、そんな彼にもとうとう報いを受ける時が訪れた…






いい機会だ。これでお前達を正面から潰せる理由が出来た

大統領の後ろ盾があるとはいえ、申し開きは出来んぞ! 覚悟するがいい!


終盤でシャアとZ-BLUEによって時空修復が完了しアクシズ絡みの戦闘が終わった直後にチャンスとばかりに艦隊を率いて現れ、
既に停戦しているネオ・ジオン艦隊を一方的に攻撃した。

この愚行に当然Z-BLUEは激怒。「大統領の権限から与えられた独立部隊として行使する」と通告したZ-BLUEを迎え討とうとしたところ、
時空修復が完遂された事に怒り心頭のガドライトが現れ…


サイガス「わ、我々はお前の協力者だ! 」

ガドライト「うるせえんだよ! この下衆野郎がっ!!」

サイガス「な…何故だ…!」


八つ当たりでサイガスの艦を除く艦隊のほとんどを一瞬で殲滅されてしまった。


サイガス「な、何故だ!? 我々はあなたの協力者として、教義を守り、人類のシンカを…」

ガドライト「自分の星を売り飛ばしたような奴が偉そうに口を開くんじゃねえよ!!」


ガドライトもクロノの協力者であったのだが、当の彼からは売国奴である事を罵られ、そして…


ガドライト「俺の前から消えろ、クソ野郎がっ!!!」

サイガス「そ、そんなぁぁぁぁぁっ!!」


「クソ野郎」と断じられた挙句に、無様な断末魔と顔芸を披露しながら呆気なく艦ごと消し飛ばされて死亡。
ガドライトもあんまり言えた義理じゃないのは気にするな。

散々アースノイドのタカ派代表として専横を振るいながら売国行為に走り、そして結局はクロノにも捨て駒としか扱われていなかったという
己の器すらも見失っていた小悪党に相応しい惨めかつ滑稽な最期と言えよう。
戦闘アニメやDVEも無かったので担当声優すら付かない結末となった。





追記・修正はサイガス准将を版権キャラと勘違いしてからお願いします。


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最終更新:2024年02月29日 12:09