序盤ポケモン

登録日:2015/12/31 Thu 02:22:13
更新日:2023/10/11 Wed 12:04:35
所要時間:約 15 分で読めます




あ! やせいの コラッタが とびだしてきた!



ポケットモンスター』シリーズは初代『赤・緑』が発売されてはや20年になる。
これまでに800を超えるポケモン達が登場してきたが、最初に出会う三択のパートナー選びや、
伝説のポケモン達との出会いなど、ストーリーの大まかな流れは確実に受け継がれている。
そして当然、冒険の中でのポケモン達との出会い方も受け継がれているものがある。

例えば最初の草むらに入ったとき、どんなポケモンが出てくるか、ポケモンをプレイした皆さんならご存知であろう。
哺乳類モチーフのノーマルタイプのポケモンや、ひこうタイプのポケモンが毎回のように登場する。
初めてのジムがある町の前後には必ずむしタイプのポケモンと出会う。

同時期に現れるトレーナーの多くも連れているこれらのポケモンは比較的倒したり捕まえたりしやすく、
初心者が基本システムを覚える相手となる。

この項目では、そんなストーリーの序盤で捕まえられるポケモン達について説明する。

なお、初登場作品で序盤に登場していたポケモンもシリーズが変われば中盤以降に出てくるようになったり、逆に過去のシリーズで中盤に出てくるポケモンが最初のジムよりも前に出てきたり、
シリーズによって序盤ポケモンの位置付けは微妙に異なってくる。
この項目では、初登場作品で序盤に登場するポケモン達について説明する。

曖昧な基準を設けると対象が多岐に渡るため、本項目では便宜上、以下のいずれかに該当するポケモンを挙げていきたい。

1.最初のジムをクリアするよりも前に出るポケモン
2.各シリーズで最初に登場する新しい虫ポケモン

なお、ピカチュウ版で序盤に登場するようになったオコリザル系統など、
マイチェンのテコ入れによって後から序盤ポケポジションに変更されたポケモンは除外する。

※なお本項では「種族値」と呼ばれる内部数値を解説に使用する。
これはポケモンの種類ごとの能力値の高さを表す数値で、数値と評価は概ね以下のような関係にある。


【ノーマルタイプ】

いわゆる序盤ノーマル。進化が早い反面全体的に能力は低い。
特性『ものひろい』を持っていたり、秘伝技をよく覚えたりするため雑用係として役に立つことが多い。
ひでんマシンが廃止された第七世代以降は、戦闘面でも何かしらの強烈な一芸を持った序盤ノーマルが明確に増えてきており、ちゃんと育てればシナリオ終盤まで活躍させやすくなっている。

わざマシンで幅広いタイプの技を覚えられる事が多く、ストーリーでは攻撃範囲の広さを活かして活躍する。
ただしノーマル技は弱点が突けないので最終的には火力不足に陥りやすく、耐性もゴースト無効しかない。
活躍させたければレベルを上げてゴリ押しするのが最もお手軽。
第四世代までは、「たいあたり」に代わる技を覚えるまでは火力不足気味だったが、
第五世代にて「たいあたり」の攻撃力が35→50、命中が95→100と強化された為、序盤の火力もそれなりになった。
若干強くしすぎたと思われたのか、第七世代で「たいあたり」の威力が40に下がったものの、命中は据え置かれたため不慮の事故で外す心配がなく、第四世代より使い勝手は良くなっている。
対戦では低種族値&弱点を突けないノーマルタイプが足を引っ張りやすく、特性や持ち物をフルに活用することで始めてマトモに活躍させることができる。


【ひこうタイプ】

通称・序盤鳥。
最終形態への進化はやや遅い種族も多く、いわゆる序盤ノーマル組に比べると能力は若干高め。何故か進化することで外見のモデルの鳥が変わることが多い。
くさ・むしタイプに有利なことから、草御三家を補う役となる事が多い。
「そらをとぶ」も覚えられるため、彼らを連れたままポケモンリーグを勝ち抜いた方も多いのではないだろうか。
速攻型アタッカー向きの能力を持っている者が多いが、序盤ノーマル組と比べると技範囲が狭い傾向にある。
アニメではサトシが旅の初めにその地方の序盤鳥をとりあえず一匹ゲットして、諸々の場面で雑用活躍させるのが定番*2



【むしタイプ】

通称・序盤虫。最終進化までが非常に早い傾向があり(クワガノンやイオルブはそうでもないが)、ゲームを始めたばかりのプレイヤーに進化の魅力を教えてくれる存在。
くさタイプと戦いにくいみずやくさの御三家を補ったり、耐性とひこうやエスパーの技を生かして対かくとうタイプ役となる事が多いため、ストーリー序盤では非常に頼りになるが、能力が頭打ちになるため終盤ではリストラされやすくなる。
羽を持っている連中が多いものの、どくタイプ複合などの関係でひこうタイプが付随しない連中も多い。
弱点も半減も多く耐久面も全体的に低いため対戦でも不人気気味で全体的に不遇。
それなりに戦える連中もいるが、序盤鳥や序盤ノーマルに比べると遥かに弱くて扱いづらい連中も多く、格差が非常に激しい。
使いこなすには愛のみならず立ち回りとパーティ編成におおいな工夫が求められる。

ただ、第5世代以降の序盤虫は従来と比べ種族値が高め*3、技も豊富だったりといった傾向が目立つようになっており
上記で挙げた要素は次第に当てはまらなくなりつつある。
第9世代では何故かこの特徴が復活してしまったが

ちなみに幼虫ポケモンはポケモン不思議のダンジョンシリーズでは一転して要注意ポケモンとなる。
というのも、こいつらがほぼ標準習得している「いとをはく」が、ポケダンでは射程の長い鈍足技で、
時には覚えてくる「むしくい」がカバンの中のリンゴ、きのみ、タネを奪って食べるとかいうヤバい性能になってるので……。



【その他】

ノーマル、ひこう、むしのいずれでもないが序盤に登場し、最初のジムの頃からパートナーに出来るポケモンたち。
序盤のパーティメンバーに幅を持たせられる……ようでいて、技構成の都合でジム戦等での活躍はしばらく後というケースが多め。
ステータスは控えめなマイナー気味の種族から、磨けば光る逸材まで様々。


【解説】

序盤ポケモンが終盤に力不足になりがちなのは、シナリオゲームとしてのバランス調整によるものである。
最初の道路で捕まえたポケモンが少し育てただけで伝説のポケモン並みに強くなったらゲームバランスは著しく崩壊するし、試行錯誤してジムリーダーに勝つこともなくなる。
ステータスが控えめで突出した力がないことにもちゃんとした意味があるのだ。
むしろ隠れ特性や立ち回りの工夫次第で強ポケを翻弄できるだけでも十分凄いことなのである。


…しかしながら第9世代では「攻撃力の高さと素早さを両立して覚える技も強く、なおかつやろうと思えば序盤のうちから遭遇・捕獲出来てしまうフラミンゴ」なんていうポケモンが爆誕してしまったのだが。
序盤ポケを愛する皆様の追記・修正をお待ちしております。

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最終更新:2023年10月11日 12:04

*1 BWで砂嵐が発生するエリア

*2 ただし、サン&ムーンではモクローがいるためか、ツツケラ系統をゲットすることはなかった。

*3 第4世代までは合計種族値400前後が多かったが、第5世代以降はビビヨンを除いてほぼ500前後。