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モモニンジャー／百地霞

登録日：2015/12/27 Sun 20:26:10
更新日：2024/04/17 Wed 04:45:04
所要時間：約 4 分で読めます



勝算はありません。
でも、負けはしません。

モモニンジャー／百地霞(ももち かすみ)とは、スーパー戦隊シリーズ第39作『手裏剣戦隊ニンニンジャー』の登場人物。

演：山谷花純

文字は違うが、役者名も「かすみ」である。
役者とキャラ名が同じというのは、太陽戦隊サンバルカンのメンバー以来のこと。


【ザ・人物！】

ラストニンジャこと伊賀崎(いがさき)好天(よしたか)の孫の一人。
年齢は19歳。加藤(かとう)クラウド八雲(やくも)と同い年だが、誕生日は霞の方が先らしい。

ラストニンジャ以外にも様々な伝説を持つ好天の事を尊敬しており、彼に認めてもらおうと己の技を磨く。
好天がオトモ忍開発について書いた本を見つけた時には、メンバー内で一番のテンションの上がりようを見せるほどに喜んでいた。

比較的時間を自由に使える大学生であるためか、昼から忍術道場で修行に励むことも多い。
学校では研究に没頭するリケジョであり、たまに研究室で新アイテムの開発まで行う。
そのアイテムは「カラクリ忍ほんやく～」「カラクリ忍ウソ発見器」など、見た目やネーミングはともかく、性能は本物なものばかり。


【ザ・性格！】

年下の松尾(まつお)凪(なぎ)や伊賀崎風花(ふうか)にも丁寧語で話す、物腰穏やかなお姉さん。
リアリストで毒舌家な部分もあり、悪気は無くても人の気にしている事をズバリを指摘する事も多々ある。
しかし、基本的には従兄弟たちとも仲は良い。

また、5人の中で最も広い視点で事態を見て行動出来たり、キンジ・タキガワの『お命頂戴』を片手間で捌く等といった実力から、「一番優秀ですごいかも」と評されている。
妖怪を手玉に取ることも多く、イッタンモメン魔法でネズミにされたと思えば身代わりと変装で騙し返したり、『失敗しない女』こと妖怪フタクチオンナの術に他のメンバーが苦戦する一方、フタクチオンナの悩みを見抜き、懐柔するという頭脳プレー*1を見せた。

物語当初は「私、まだ大学生ですので」「実戦も経験していませんし、流石に……」と、戦いに尻込みをする、よく言えば慎重、悪く言えば臆病な一面もあった。
だが、その後修行を重ねることであっという間に実力を伸ばし、ニンニンジャー1の実力者としてその才能を開花させる。
サスケや鷹介が忍術指導に訪れた際も、一時的にとはいえ一人だけ高等忍術を成功させていた。
あくまで忍術から離れていただけで、学びさえすればその素質はいくらでも伸びるようだ。

研究好きで将来科学者を目指しているのは、好天の持つ伝説の一つ、「宇宙人とコンタクトした」を信じた事から来ている。
また、お化けのような科学では説明できないオカルトは苦手……なんてことは無かった。
むしろ、「未知の存在」に対して解明のし甲斐があり、逆に興味津々で面白いとまで思っている始末。
ちなみに、「本当は何が怖いの？」と聞かれると、今度はしれっと「澄んだ海が怖い」と言い放つお茶目な一面もある（おそらく元ネタは落語の『饅頭怖い』）。

そんな弱点の無い完璧超人として描かれていたが、物語終盤、バカ殿を演じた牙鬼萬月を無意識のうちに侮ってしまい、その結果自分と風花が大ダメージを追うという形で、初の完全敗北を喫してしまう。
ショックな事があっても表には出さず、逆にそれを乗り越えようとする姿は一見気丈だが、それらも残念ながら空回りしてしまっていた。
また、ラストニンジャレース中間発表で風花に負けた時にも目が笑っていなかった事もあったり、もしかするとニンニンジャーの面子で一番の負けず嫌いなのかもしれない。

彼女もまたおでんが好物で、伊賀崎天晴(たかはる)からははんぺん扱いされたが、本人は大根が好きらしい。

実は作中で唯一「超絶勝負チェンジャー」による超絶変身を行っていない（風花も「シロニンジャー」としての超絶変身はしていないが）
霞曰く、「あの恰好は趣味じゃない」とのこと。

戦いを終えた後はラスト科学忍者の道を志す。
大学の研究室にて、忍シュリケンを用いて研究に没頭中。
誰に似たのか、実験中はかなり燃えている様子。


【ザ・人間関係！】

従兄弟の筆頭。彼からは呼び捨てで呼ばれる。
天晴からも実力は認められており、作戦を立てる際や自分がいない時のまとめ役などとして、頼りにされている。

従兄弟の一人。彼からは「霞姉」と呼ばれる。
年が近いためそれなりに親しいが、八雲からは「最も敵に回したくない人物」として少しばかり恐れられている。

従兄弟の一人。彼からは「霞ちゃん」と呼ばれる。
その実力を「裏番長」と称されたことで、静かな怒りを燃やすことに……

従兄弟の一人。彼女からは「霞ちゃん」と呼ばれる。
女子同士であるため、何かとくっついていることが多い。

ニンニンジャーの6人目。彼からは「霞お嬢ちゃん」と呼ばれる。
同じ好天のファンとして、話が合うことも多い様子。
その実力を「霞お嬢ちゃんを狙っても無駄なこと、分かりやした」「伊賀崎流最強の霞お嬢ちゃん」と評されたことも。

ラストニンジャである祖父。
天晴と同様、厳しい課題にも素直に従う。

天晴と風花の父であり、霞にとっては叔父にあたる。

  • 22代目雑賀鉄之助（さいか てつのすけ）
当代一の若きカラクリ技師。
天晴の通訳としてスカウトしたいと、霞的には気に入っている。

  • 獅子王(ししおう)
天空のオトモ忍・ライオンハオーの精霊。
美女に目が無い性格のため気に入られていたが、余裕を持って軽くあしらっていた。
モモニンジャーによる超絶変身は最後まですることなく物語が終了したと思われたが（理由は霞自身のセンスが合わないため）、ステージショーで登場していたことが明かされた。

  • 牙鬼萬月
牙鬼幻月と有明の方の息子。
初陣では「オヤツ狩り」という子供じみた作戦とあっけないほどの弱さを見せるが、それも全て彼の戦略であり、霞に一杯食らわせることとなった。
その後の一騎打ちによって雪辱は晴らせたものの、次の話でまた開発したばかりのカラクリを奪われてしまうという、霞の因縁の相手であった。


【モモニンジャー】


モモニンジャー手裏剣！

ザ・変化！

ニンニンニン！　ニンニニンニン！！（カポン）
ニンニンニン！　ニンニニンニン！！（カポン）

「手裏剣変化！」

モモジャー、ニンジャー！！


「揺らめく霞、モモニンジャー！！」


スーツアクター：野川瑞穂

霞が忍者一番刀にモモニンジャーシュリケンをセットし、手裏剣変化した姿。
他のメンバーと戦う時は、状況に応じて五遁忍手裏剣の様々な術やカラクリ変幻・弓などで援護に回ることが多い。
だが、いざ自分が中心となって戦うとなると接近戦も器用にこなすオールラウンダー。
妖怪フタクチ女戦で見せた「火炎暴れ斬り」や、牙鬼萬月戦での「超絶激熱乱れ斬り」などの迫力は圧巻。

劇場版『恐竜殿さま アッパレ忍法帳！』では、「夏の怪談の術」を使用。
三角巾を被り、うらめしや～……と火の玉と共に現れて牙鬼軍団の弓張重三率いるジッパラゲの群れを恐怖で凍てつかせた。



【オトモ忍】

ビュンマル

霞の操るオトモ忍。
シュリケンジンの下半身を担当している。
機体の後部、シュリケンジンの左足に当たる部分は空洞になっており、シロニンジャーのワンマルが搭乗することが出来る。
ニンニンジャーが窮地に陥った時には、撤退手段として用いられることもあった。


パンダマル

カラクリキュウビへの敗北によって新たに作り出されたオトモ忍。
他の従兄弟が四神、キンジも真鯉＝龍を連想するモチーフなのに対し、一人だけ実在する可愛いパンダである。
なお、前年度も同じピンクの女性戦士(トッキュウ5号)が劇場版限定のパンダモチーフのメカ(サファリレッシャーパンダ)を担当した。向こうはあざとい甘えん坊、こちらはチームの参謀兼裏番だが。
ゲキアツダイオーへの合体時には左足を担当。


【ザ・余談！】

キャラクターソングアルバムでは、九衛門ですらキャラソンがある中、何故かキャラソン無しの憂き目にあった。
滑舌に不安の残る天晴はともかく、霞まで無かったのは謎である。

演じる山谷氏は『仮面ライダー×仮面ライダー ウィザード＆フォーゼ MOVIE大戦アルティメイタム』にて少年同盟の１人でる小牧留美を、『宇宙刑事シャリバン・シャイダー NEXT GENERATION』にて元地獄から来た男ニコラス・ゴードン長官の娘ヒルダ・ゴードンとして出演しており、ニンニンジャーに出演したことにより東映3大特撮に出演を果たした。


知性と発想に優れ、皆を支えてきた霞。

一度敗北を学んだお前であれば、
皆を更なる高みへと導く忍者となるじゃろう。


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最終更新：2024年04月17日 04:45

*1 なお、霞はこの戦法を「シュリケン忍法・ヨイショッショの術」と称している。忍シュリケン関係ないやん……とツッコんじゃいけない。二ンニンジャーにはよくあることなので。