グリーザ

登録日:2015/12/26 Fri
更新日:2024/04/22 Mon 21:52:26
所要時間:約 4 分で読めます





※推奨BGM:ウルトラマンX

15年前、エックスが太陽に突き落とした宇宙の脅威。

その悪夢の様な存在が復活し地球へ襲来した!

生命を無に還す強敵の前に、


Xioが…そして地球が最大のピンチに直面する!!


次回、ウルトラマンX!


美しき終焉























※このページには、『ウルトラマンX』のストーリーにおけるネタバレが強く含まれて……


ヒャッホッホッホッホッホッホッホッホッホッホッホッホッ
ヒャッハッハッハッハッハッハッハッ
ヒャホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホ
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ホヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ
ヒャホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホ
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ホヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ
ヒャッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッ




「発光体、UNVERネバタ支部を直撃!半径1キロが消滅!」

「こいつは全くの『』なんだ。ゼロ、虚無……!」

「エックスから直電!?」
「あなたがこんな通信をしてくるということは、よほどの緊急事態ということですか?」

「あれは『グリーザ』」
「3つもの生命豊かな星を消失させたグリーザを追って、私はこの太陽系までやって来たのです」

   


   


画像出典:ウルトラマンX(2015年7月14日~12月22日) 第21話「美しき終焉」より
@円谷プロ、「ウルトラマンX」製作委員会


グリーザとは『ウルトラマンX』の第21話「美しき終焉」、第22話「虹の大地」に登場した怪獣……と呼べる何かで、本作のラスボスである。

●目次

【概要】

分類:虚空怪獣
身長:測定不能
体重:測定不能
出身:宇宙(ウルトラマンX)/地球(ウルトラマンZ)


本作に登場する最後の怪獣にして、第1話冒頭及びOPにてウルトラマンエックス光の球体の状態でぶつかりあっていた最初の敵でもある。


物語中盤にて発生し続けていたダークサンダーエナジーの発生源たる存在。
前情報は少なく精々、ソフビの宣伝等で最終形態等姿が確認される程度だった。だが、その全貌は想像を超えた遥かに規格外なものであった。


グリーザの正体、それはダークサンダーエナジーの発生源にして『存在しないもの』
確かにダークサンダーエナジーを発生させていたり破壊活動を行ったりで間違いなく『実在』こそしているが、
目で捉えられている姿は『脳が『無』を無理やり知覚している姿』とされている。

より正確に言うならば熱量・質量ともにゼロという『存在し得ないもの』が正しい。
「ありえない」がそのまま存在しているようなもんである。


空間を一枚の紙に例えるならその中心にある『孔』ともいうべきだろうか。
ダークサンダーエナジーの発生源をいくら探しても見つからなかったのはこのためである。

彼の存在理由は「生命エネルギーを無に変換すること」のみであり、その本能に従って行動する。
強い生命に引かれる性質があるとされ、地球ではダークサンダーエナジーを照射して怪獣等の強い生命を探知していた。

なお、ウルトラシリーズラスボスにしては珍しく悪意や侵略・征服の意思は持っていない、というより存在しない。
正に第19話におけるM1号の「都合の悪いことが起こると誰かが悪意を持ってやっていると考える」との発言通りの存在で、
総集編3で大地が「最初から悪意のある黒幕なんていなかったんだ」と発言している。

ダークサンダーエナジー自体も攻撃というよりは餌となる生体エネルギーを探知するだけのセンサーに近い物であり、
地球に連続して降り注いでいたのは、太陽から一番近い生体エネルギーに引き寄せられて落ちていただけ。
ゴモラに集中的に降り注いだのも、ゴモラの生体エネルギーが他より高かっただけであるらしい。

ちなみにその設定により「自然現象のような物」と称される事があるが、
実際には
  • 喜びの感情を持ち、生命を無に帰す明確な目的により単独で行動し続ける
  • エネルギーを無に変換するためにダークサンダーエナジーで探知
  • 真っ先に吸収先の生命エネルギーの強い場所を認知し向かう
  • 第三形態での吸収した技の使い分け
など通常の生命とは違うものの、あくまで言葉や心を持たず性質や存在自体は無というだけで生物らしい知性を兼ね備えており経歴が一切不明である部分もあり、ある意味より不気味さを引き立てている。

また大地が「悪意のある黒幕なんていない」と言っていたが、ウルトラフレアにより結果的に引き起こされた厄災を考えると、
悪意の有無に問わず相互理解不可能な、ただ存在するだけで実害しか生まない存在であり、歴代のボス内でも非常にタチの悪い存在でもある。

【ウルトラマンXでの登場】

◆第一形態

強く発光した球体状をした、グリーザの宇宙高速移動用形態。
肉体が完全だったエックスですら太陽に叩き落とすしか対処法がなかったとされた。

その後15年の歳月をかけて復活し、太陽から移動を開始。
ダークサンダーエナジーを放ちつつ、たった3日という驚異的なスピードで金星周辺から地球に飛来し、ワタルとマモルの乗るスペースマスケッティを消失させながら、地球へと降下。
地球上で最大のスパークドールズ保管施設であるUNVERネバダ支部にあったスパークドールズを吸収壊滅させた。


◆第二形態

グリーザの地上での活動形態。本項目の上部にある画像の形態がそれ。
意思を持たず、ただ強い捕食本能にのみ基づいて行動する。
言語を発する事も無く、子供の笑い声や聖歌のコーラスに似た不気味な音を発するのみ。

その後ネバダの次にスパークドールズの保有量が多いXio日本支部へ向かい、太平洋上にてXio艦隊と交戦するも一瞬でこれを壊滅させ、
Xio日本支部にてエックス、アスナによってリアライズされたサイバーゴモラ、ハヤトの駆るスカイマスケッティと交戦。

だが、空間歪曲を駆使した見ただけではどう説明すればいいかわからないような回避能力を駆使し、瞬く間にスカイマスケッティ、サイバーゴモラを撃破。

ウルトラマンエクシードXが全てを懸けて放った渾身のエクシードエクスラッシュすらも相殺し分解・エックスを体内に吸収してしまうが、同時に体内からの攻撃を受けエックス諸共爆発四散した。

だが……


第二形態の能力


エックスをして「今までとは格が違う」と言わしめただけあって強力な能力を有する。

目『のように見える箇所』からは「グリーザ光線(ビーム)、頭部『のように見える箇所』からは
  • 渦巻状の光線「グリーザボルテックス」
  • 二重螺旋状の「グリーザダブルヘリックス」
  • 鐘の音に似た怪音波「グリーザアクオン」
を放ち、胸部と背部からはダークサンダーエナジーを破壊光線として放つ「グリーザダークライトニング」や分解吸収光線「グリーザアブソープション」を放つ。
光線だけでなく格闘能力も非常に高く、エックスとサイバーゴモラを一方的に翻弄、サイバー超振動波さえも無造作に捻じ伏せる驚異的なパワーを持つ。

この他にも空間歪曲や瞬間移動、半径1キロを吸収により一瞬にして壊滅させたりなどの能力もある。
特に空間歪曲はグリーザという怪獣の持つ不可解さ理不尽さや不条理さを(不可解と書いていながらおかしいかもしれないが)映像でわかりやすく表している。
空間歪曲が最大限に駆使されたワンカットでの戦闘シーンはBGMも相まって絶望感に溢れるまさしく製作陣の本気。一見の価値アリ。




そして相打ちとなった後も再生能力により、短時間で復活
この際、「思いを形にする」エクスラッガーを取り込んだことで実体を得たために攻撃を回避することはなかったものの、それでもサイバーゴモラを相手に完封。
基地を破壊した後、怪獣吸引放電「ダークサンダーアブソープション」によって、闇の力で実体化した怪獣たちの肉体を無数の青白い手で直接毟り取るかのように捕食、吸収し……



◆最終形態





画像出典:ウルトラマンX(2015年7月14日~12月22日) 第22話「虹の大地」より
@円谷プロ、「ウルトラマンX」製作委員会

Xio日本支部のスパークドールズをも取り込み進化、さらなる変化を遂げたグリーザの最終形態。
シンプルな人型だった第二形態から背中を中心にX字状の突起物を備えた荘厳な魔人の様な姿(全体的にゼットンを思わせるようなシルエット)になった。

本能の赴くままにスパークドールズを吸収するのは変わらないが、前述のエクスラッガーを取り込んだ結果、実体を得てしまっている。

そのため第二形態までの吸収したものを無に変換する特性を失い、
「無」を無理矢理認識していたゆえの独特なユラユラした不可解な動きもなくなり、攻撃も当たるようになっている。

これだけだと単に弱体化したように思えるが、実際にはそんなことは全くなく、無に変換できなくなった代わりに取り込んだ怪獣や攻撃エネルギーを扱う能力を得ており、生半可な攻撃エネルギーはそのまま吸収する能力も健在。
劇中では
等、怪獣の攻撃エネルギーを加えた様々な攻撃技を使用する(怪獣の技の使用時には元の怪獣の鳴き声を発する)。
攻撃が通じ、ダメージが通るようになっただけで、それ以外の部分は大幅にパワーアップしている。
第二形態が「よく分かんないけど凄くヤバい」と形容されるなら、最終形態は「純粋に滅茶苦茶強い」と言ったところか。

復活したエックスに対してすらその猛威を振るい、第二形態と相討ちに持ち込んだエクシードエクスラッシュすら片手で防いでしまうが、
胸部にエクシードXのエクスラッガーを突き立てられ、それを通じた大地のグリーザに取り込まれた怪獣達への呼び掛けにより、
グリーザから解放された全スパークドールズとエックス・大地がユナイトし、究極のモンスアーマー『ハイブリッドアーマー』が誕生。

それでもなお応戦するが、スパークドールズもすべて吐き出したためか、大幅に弱体化し全く歯が立たず、
最期は「ウルティメイトザナディウム」とエクスラッガーの投擲を立て続けに喰らったことで完全に有の存在となり、大爆発を起こし完全に消滅した。


こうして宇宙の悪夢とでも言うべき災厄は消え去り、二度と現れることは無い………と思われた



ウルトラマンZでの登場】




あれが『宇宙の孔』……!



第15話「戦士の使命」にてまさかの再登場。
朝倉リクによれば、前話に登場したブルトンは宇宙での不条理を請け負う歪みのような存在であり、宇宙を成立させるために必要な存在でもあったが、
ウルトラマンゼット達がそれを知らず倒したことで宇宙に歪みが発生し、『宇宙の孔』という形でグリーザが誕生してしまったという。
その為、『Z』においては「生物としての怪獣」というよりは「怪獣の姿形を取った自然災害」的位置付けがされており*1、出身地も宇宙ではなく地球となっている。
グリーザの出現の際には予兆として「虚空振動」と呼ばれるエネルギーが感知され、このエネルギーの増大がグリーザ出現の予兆となっている。

第一形態で登場後にすぐさま第二形態に移行し、チューチュートレインみたいな相変わらずの不気味な動きと笑い声を上げながら地球を無に帰そうと街を破壊し始めていく。
この時、未だキングジョー ストレイジカスタムが復旧率70%だという報告を受けたヨウコがウインダムで出撃しようとするが、ヘビクラから「よせ!死にに行くようなもんだ…」と止められていた。

その後もあり得ないような動きで第一形態に戻ったりを繰り返しつつ、街を破壊。
ゼット アルファエッジウルトラマンジード ギャラクシーライジングが迎撃に向かうも、「無」そのもののグリーザには全く歯が立たず*2
ジャグラス ジャグラーが変身するトライキングも加勢するが、やはり苦戦を余儀なくされてしまう。
この状況を見たジャグラーはトライキングからファイブキングに進化してガンQの吸収能力で吸い込もうと試みるも、逆にエネルギーを吸われる形で敗北。
そしてグリーザはハルキに自らのメダルを託して決死の攻撃を敢行したジードをも吸収すると第一形態に戻って活動を一時的に停止した。
ちなみにその時まるで雑魚を倒すかのようにファイブキングを撃破している。

ユカ曰く目つきの悪いウルトラマンジードがわざと自分の体を同化させることでグリーザを虚無と実体の狭間に閉じ込めているらしいが、それも一時的なものでしかない」という事を受け、
グリーザに対抗すべく『理屈を超えたパワー』を生み出すために必要なベリアルメダルをジャグラーの強請りでどうにか手に入れたハルキ達だったが、何とウルトラゼットライザーに装填出来ないという事態に陥ってしまう。
一方のグリーザはジードとの融合が加速した事で、リクの声で笑うジードの姿を重ねながら活動を再開。

アハハハハハ アハハハハハ …レッキングバーストォォ!! ヒャハハハハハ!

ジードの幻影と共に放ったレッキングバーストで破壊されていく夜のビル街を見た2人が決意を固め、とうとう力技で闇を飲み込み、デルタライズクローに変身。
黄金の嵐でジードを解放された挙句、ゼットの推測通り理屈を超えたパワーにより攻撃が通るようになっており、
夜景の中激しい戦闘を繰り広げた末にゼットに飛び込まれ、『宇宙の針』となる幻界魔剣ベリアロクを取り出されてしまう。ウルトラ帝王切開

ベリアロクに光線を吸収・再放出されてダメージを負うも、一方的にやられるどころか寧ろ背中に重い一撃を食らうまでは反撃の方が多かったりと、
最強フォームのお披露目にも拘わらず初登場補正をガン無視する強さを見せつけていた。
だが、最後はベリアロクの斬撃受けて怯んだ隙を突かれると、そのままデスシウムスラッシュで止めを刺され、無の状態に戻った直後に爆散・消滅した。

僅か1話のみの登場だったが、ラスボスクラスの理不尽な強さは健在であり、若いウルトラマン2人と歴戦の戦士が変身したボスクラスの怪獣1体を相手にしてもなお一方的に有利な戦闘を繰り広げていた上、
前述のように初変身した最強形態のウルトラマンにすら互角と、これまでの再登場怪獣と比べても別格の扱いとなっている。

また、この再登場により、エクスラッガーもベリアロクと同じ「宇宙の孔を縫う針」である可能性が浮上。
形状もほぼ逆さまにして陛下の首をつけただけと言って良いほどそっくりなので可能性はあるかもしれない。
だが、それと同時に
  • 何らかの時空の歪みが生じれて「宇宙の孔」が開けば今回のようにグリーザが再び出現する
  • グリーザは『宇宙の孔を縫う針』を使わなければ倒せないどころかダメージそのものが与えられない
  • 肝心の宇宙の孔を縫う針はグリーザの体内に入り、グリーザの体内に広がる『無』の中から手に入れるしかない
という嫌な設定も続々発覚する形になってしまった。
…もしもエクスラッガーが本当に宇宙の穴を縫う針ならば、『X』の宇宙の地球周辺では本編以前にもグリーザが襲撃してきており、そこで手に入れたエクスラッガーを地球に保管し続けたことになるが……
一方で、
  • 一体化すれば一時的ではあるが動きを止められる
  • 強大な力をぶつければ少しはダメージを与えられる
といった『宇宙の孔を縫う針』抜きでの対処法も描写されることとなった。

逆に言うと、当初のエックスはこれらの対処法を一切持たないにもかかわらず、グリーザを太陽に叩き落として事実上の封印状態に落とし込んでいたわけで……。


【その他の作品での登場】

ウルトラマンタイガ超全集』掲載の小説「トレギア物語/青い影」では、ウルトラマントレギアが干渉しようとしたが、虚無そのものには手出しできず放置を決めていた描写が存在する。よく太陽に叩き落とせたなエックス…
ただし、その文面は意図的に放置したようにも汲み取れ、トレギアの真意は闇…否無の中である。

『ウルトラマンZ完全超全集』掲載の小説「ジャの道は蛇」では、アルカナ星人のドーマンセーマンがグリーザの怪獣カードを所持。
発動した瞬間ドーマンセーマン自身を虚空に引き摺り込んだ。

小説『ウルトラマンF』では、異次元から舞台となる地球に迫る脅威の一つとしてウルトラマンが名を挙げている。

ソーシャルゲーム『ウルトラ怪獣バトルブリーダーズ』ではイベント「終焉を呼ぶ稲妻」にて出現。
惑星ウルバト周辺ではダークサンダーエナジーに似た反応が確認されていたのだが、微弱なもので何事もなく消え去る筈だったのだが……
ウルトラマンゼットが引き起こした虚空振動の影響は別宇宙にも及んでおり、ダークサンダーエナジーの再活性化と共にグリーザまでもが誕生してしまった。
惑星ウルバトはサイバー空間に逃れようとしたのだが、当たり前のようにサイバー空間にも侵入、強い生体エネルギーを再現した怪獣のイミテーションで時間を稼ぐ間にブリーダーが迎撃を任されることになった。
0と1で成り立つサイバー空間が舞台であるが故に、0(無)を1(有)に変換することも可能であり賭けに近かったもののデータとして実体化させるプログラムを付与した怪獣を取り込ませることで実体化に成功。撃退された。
しかしながら、「エックスと戦ったグリーザ」と「ゼットと戦ったグリーザ」がよく似た容姿、特徴を有しながらも全く別の存在であるのと同様に、このグリーザも真贋不明、判別不可能とされている。


【余談】

  • 元ネタ
Xのメイン監督である田口清隆氏はtwitterにてグリーザへの拘りを語っている。
その中でグリーザは「ゼットンに感じたトラウマを頭の中で増幅して全力で映像化した」と語っている。
つまり思い出補正にさらに補正を加えた怪獣とのこと。

また、知覚化された『無』、存在しないなどと散々劇中にて言われたグリーザに一番ハマる言い表し方として『怪獣』を上げている。

一部では第二形態をその不可解な動きから、某梨の妖精と呼ぶ声も…

また、「グリーザ」という名前の由来は『欲望』を意味するGREED(グリード)と『歓喜』を意味するGLEE(グリー)。
「願いが自分の喜びしかなかったため、有を手にした途端に、その重さに身動きが取れなくなり滅ぶことになった」と脚本家は評している。

  • 造形
第一形態の造形は『ネオ・ウルトラQ』に登場したプラーナ第2形態を改造したもの。
また、シリーズ構成の中野貴雄氏によると第三形態のデザインモチーフには「サグラダ・ファミリア」の天井を見上げた形も含まれているとのこと。

最終形態の撮影用スーツは、第二形態のスーツにジャケットを着せるかのように追加パーツを被せている。
この様な仕様であることから、グリーザのキャラクターデザインは最初に最終形態が設定され、そこからパーツ分け出来そうな部分を削ぎ落とすことで第二形態のデザインが決定された。

  • 光線作画
グリーザの放つ光線の作画は、かの初代『ゴジラ』の時から特撮に携わり、
ウルトラシリーズでも初代スペシウム光線などを作った巨匠にして田口監督の師匠、飯塚定雄氏によるもの。
不気味さと精彩さを両立したその輝きは、まさしく『美しき終焉』たるグリーザの魅力を最大限に引き出している。

  • 劇中における形態変化
第二形態から第三形態への変化は、エクスラッガーを取り込んだことによる実体化後に更にスパークドールズを取り込んだことが原因だが、本編では説明なし。
Twitterにて脚本家から断片的に語られ、『ウルトラマンX 超全集』にてエクスラッガーの「想いを形にする能力」による実体化・第一形態は宇宙高速移動用の形態・それらによるグリーザの形態変化の理由などについて明かされた。

そのため本編のみの視聴だと、第一形態から第二形態への変化の際にネバダ支部のスパークドールズを吸収(消滅)したこともあり、スパークドールズの取り込みだけが原因で形態変化を起こしたようにも見えたりする。

  • 没案
ウルトラマンジード』第18話「夢を継ぐ者」では伏井出ケイザイゴーグを召喚しているが、実は初稿の段階ではグリーザを召喚する予定だった。
……最終形態ならともかく、第二形態だったら多分このときのジードに勝ち目はなかったであろう。
奇しくもこの対戦カードは『ウルトラマンZ』で実現する事となった。

ちなみに同エピソードに登場させる敵はグリーザの他にあのエンペラ星人も候補だったんだとか。
それはそれで見てみたかったような、(扱い次第でだが)視聴者から雑魚敵とされずに済んでホッとしたような……

  • 再登場
設定の特異性もあってか、ビクトルギエルハイパーゼットンザイゴーグと対照的に映像作品における再利用出番、雑魚敵としての再登場させることを諦めてのゲネガーグ(マガタノオロチ)やスネークダークネス(ザイゴーグ)のように完全に改造してしまうことはニュージェネレーションシリーズには珍しく長らく無かった。

だが『ウルトラマンZ』にて、『X』の監督である田口氏自身が再び撮る形で数年ぶりの登場となった。
ツブラヤギャラクシーのインタビューで「マガタノオロチが雑魚敵になるくらいなら引導を渡して着ぐるみをゲネガーグにする」と語ったほどキャラへのこだわりもある田口氏がグリーザ再登場を決めただけあって、『X』時代の視聴者はその脅威と恐怖を味わい、『Z』の新規視聴者はその恐ろしさを身をもって味わう事となった…。

なお、田口氏によれば『Z』でグリーザを再登場させた背景には、既に着ぐるみの劣化が進んでおり今回使わないと改造に回される状態だったという事情もあったという。
「自分が手掛けた最強怪獣に最後の花道を作ってやろう」との思いで再登場を決め、ブルトンほどすごいものが壊れたら宇宙に歪みができてグリーザが出てくるといったアイデアから設定やストーリーを煮詰めていったとのことであり、上記のマガタノオロチとはまた違った形で生みの親としての愛情が込められていたといえよう。




追記・修正はグリーザの腹の中でお願ヒャホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホ

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最終更新:2024年04月22日 21:52

*1 ストレイジの解析結果でも「(少なくとも地球の現実的な認識では)生物というより自然現象に近い」となっている

*2 しかも、背中から触手のようなものを出して攻撃したり、巨大な光弾や追尾する光弾など、『X』登場時には使わなかった技も披露している。