ガンダム・グシオン

登録日:2015/12/22 (火) 15:55:09
更新日:2024/03/28 Thu 19:20:56
所要時間:約 12 分で読めます






この「クダル・カデル」様と、


画像出典:機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 第11話「ヒューマン・デブリ」より©創通,サンライズ,MBS,TBS

「グシオン」を舐めるんじゃないよぉっ!!



型式番号:ASW-G-11
所属:宇宙海賊船団ブルワーズ
全高:18.0m
本体重量:44.4t
採用フレーム:ガンダム・フレーム
動力源:エイハブ・リアクター×2

機体デザイナー:形部一平


◆機体概要~異形の巨体~

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』に登場する機動兵器・モビルスーツ(MS)。
300年前に勃発した大戦争「厄祭戦」の時代に開発されたガンダム・フレームの一機。
名前の由来はレメゲトン第一章『ゴエティア』の「72柱の悪魔」。グシオンはその72柱のうち序列11番の悪魔である。


地球~火星間の暗礁宙域で発見された後、宇宙海賊達の間を転々とし、その過程で様々な補修・改修が繰り返されてきた機体。
ちなみにデザイナーの刑部氏によると「(ブルワーズ)グシオンはマン・ロディを製造した会社と同じ所に発注した物」との事。
現在の所有者は大手の宇宙海賊船団「ブルワーズ」。同組織のMS隊隊長、クダル・カデルの愛機となっている。
ちなみにコクピットは有機デバイスシステム対応型ではなく、通常のMS用のものが使用されている。換装されたのだろう。

最大の特徴は、モビルファイターGN-Xばりにガンダム離れしたフォルム。
同じくガンダム・フレームを採用するガンダム・バルバトスとは似ても似つかぬ、緑色のずんぐりむっくりなシルエットは、ザクⅡゴッグなどのジオン系MSを彷彿とさせる。
辛うじて頭部に突き出ている小さな角と、デュアルアイカメラでようやく「……ガンダム?」と言えなくもない程度。
改修は内包されるガンダム・フレームにまで及んでおり、関節部を中継パーツで延長することであのシルエットが構築されている。
そのシルエットは首と腕の間が極端に延長されて猫背、腰がガニ股というカオスな様相。糞デカイ内蔵砲すら追加されている。

暗礁宙域での運用・商船団の弾幕突破を前提とした重装甲は生半可なものではなく、バルバトスへの突撃(更に向こうも距離を詰めてきている)中に真正面から滑腔砲を喰らおうが怯みすらしない。
歳星ファクトリー謹製のMS用太刀も簡単に弾く。
ガンダム・フレーム特有のツインリアクターシステムと、機体各部のスラスターが合わさって、機動力も外見からは想像できないほどに高い

反面、大質量の機体を無理矢理スラスターで動かしているようなものなので、推進剤の燃費が劣悪。
機体装甲内には多数の推進剤タンクを内蔵(これが着膨れの原因)しているが、それでも長期戦は不得手。
また、地上戦は考慮していない。元々見つけたのが宇宙海賊なので当然の話である。

ガンダム・フレーム素体から見ると明らかに膨らみ過ぎなシルエットに、
シリーズファンからは「こいつもんじゃないのか?」と噂されていたが……。
ちなみにフレーム拡張で察した人もいるかもしれないが、厄祭戦当時のグシオンがどの様な機体であったかは判明していない。


◆武装

●400mm口径砲「バスターアンカー」
胸部拡張フレームに左右2対計4門が内蔵された近接爆砕砲。ちなみに肩口のグレー色の部分は廃莢口で、バックブラストは背部スラスター近くのベーンから排出される。
陸戦型ガンダムが毎回OPでぶっ放していた180mm砲の2倍以上の口径を持つキ○ガイじみた大砲。
4門同時斉射の破壊力は艦砲並で強襲装甲艦にも有効打を与え得る。
装弾数は各砲2発。大口径と内蔵式であることを考えれば破格の装弾数と言えよう。
欠点は2つ。1つは砲身が無きに等しいため、近距離でないと照準がアテにならないこと。もう1つは発射時の高熱により砲門周囲のナノラミネートが劣化しやすいこと。
それでも破壊力が保たれる有効射程は2.5kmとそこそこある。
シリーズひっくるめてもMSの内蔵型実体弾火器としては規格外の代物だが、一番恐ろしい点は宇宙空間で斉射しても全くバランスを崩さないガンダム・フレームであろう。
エイハブ・リアクターの慣性制御の恩恵を最大限に生かしている。
クィン・マンサクシャトリヤのようなビーム兵器が殆ど存在しない世界観のため、初見では「スラスターか」と想像していた視聴者も多かったのではなかろうか。

●頭部多目的発射管
頭部装甲に2門が設置された追加武装。機関砲の他に信号弾も発射可能。配置の関係上既存他世界ガンダムのヘッドバルカンっぽく見える。
●90mmサブマシンガン
海賊間で多数流通するMS用武装で、ブルワーズMS隊の主力。グシオンも携行しているが、本編で発砲することはなかった。
●球体手榴弾
両サイドスカート内に格納する爆弾。片側に2個の計四個が格納可能で、手で取り出さずともそのまま切り離して射出する事も可能。
こちらもマン・ロディの装備と同規格の物と思われる。

●グシオンハンマー
ウイングガンダム2機分に相当する、15t以上の重さを誇る質量破壊武器の大鎚。グシオンの象徴的武装。
スイングスピード向上のため、打撃面の四隅にミニ・スラスターが内蔵されている凶悪鈍器。
ガンダム・フレームの馬鹿力と合わされば機体の十数倍の大きさがあるデブリを一撃で破砕解体できる。隕石切りならぬ隕石砕き。
通常は機体背部の正中線上に、ハンマー部分を上にして背負う。この状態でもスラスターは使用可能で、機動制御の補助を行える。

●グシオンアックス
長柄の片刃斧。先端に小さなモーニングスターが付いている。劇中未使用。
下記のチョッパーと共に外伝でハクリ・ロディの装備として使われている。
●グシオンチョッパー
峰にミニ・スラスターが内蔵された。マン・ロディのハンマーチョッパーが普通の鉈なら、こちらは中華包丁や肉切り包丁に近い大段平。
リベイクがエドモントン突入戦で使用。


◆劇中の活躍



ガンプラ

1/144HG、1/100スケールが発売。

●HG
本編登場直前に発売。鉄血シリーズの例に漏れずパッケージにはパイロットの顔イラストが描かれているが、
どう見ても世紀末な、頭の悪そうな金髪リーゼント野郎」を見てあっけにとられたモデラーも多いとか。
ガンダム・フレームタイプではあるが、そのデザイン上バルバトスで再現されたフレームパーツは早速一切使われておらず、膝下以外の上半身部分に独自の簡易的なフレーム構造を採用している。ガンダムフレームの再現は1/100まで待つことになる(そちらも完全ではないが)。

各部のモールドが多く、設定画よりも引き締まった印象を受ける。
成形色が暗めなので、無塗装でも見栄えがする。少し塗ってやるだけで映像イメージを再現できる塗装初心者にやさしいキット。
可動範囲も見た目以上に良好だが、あくまで「見た目以上」。特に腰回りが少しキツく、捻り過ぎると装甲やフレームが割れるのでご注意を。
また、左手の平手パーツが付属しているので塗装を施せば他のガンダム達にも流用可能。ポージングの幅を広げる事ができる。

付属武器はグシオンハンマーとサブマシンガン。
ハンマーは手首の角度によっては腕周辺の装甲にグリップエンドが干渉してしまう欠陥がある。
MSオプションセット3にアックスとチョッパーが付属する。

●1/100
MGシリーズと比べても明らかに頭抜けた価格(定価5400円)がモデラーをどよめかせたが、蓋を開けてみれば後述のリベイクとのコンパチ仕様。
このキットの情報でグシオンはフレーム単位まで改造されていることが明らかになった。

フレーム構造が完全再現されていることもあり、肩部・手首・股関節に仕込まれた延長パーツの異質さがありありと伝わってくる。
(頭部と膝下は完全差し替えになっており、ブルワーズ側の内部フレームは表現されていない)
コンパチ仕様の都合上やむを得なかったのだろうが、HGにはあった肩口のスイング機構が無く、上半身の可動域はHGより見劣りしてしまう。

付属武器はグシオンハンマーとサブマシンガン、手榴弾2個(残り2個は本体固定式)。サブマシンガンはストック伸縮機構が再現された。
両方の平手パーツが付属するので雪合戦ごっこもさせられるが、手甲パーツが1つづつしか付属しないので取り換えは少し面倒。

劇中未登場だったアックスとチョッパーはこちらのスケールでは無いので、自作するか、これから発売される他機体のキットに付属するのを待つしかない。
かなり無茶をした商品構成だった為、当時から安くした単品版の商品が欲しいという声が少なくなかった。


ガンダム・グシオンリベイク




ガンダム・フレーム、グシオン……


画像出典:機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 第24話「未来の報酬」より©創通,サンライズ,MBS,TBS

「リベイク」だ!!



型式番号:ASW-G-11
所属:鉄華団
全高:18.0m
本体重量:35.1t
採用フレーム:ガンダム・フレーム
動力源:エイハブ・リアクター×2

機体デザイナー:鷲尾直広


◆機体概要~遺恨を焼き払って~

紆余曲折を経て鉄華団に鹵獲され、昭弘の新たなる搭乗機となったグシオンは、彼らと兄弟関係を結ぶタービンズの協力の元、新たな姿へ生まれ変わった。
rebaking――焼き直された悪魔。それがグシオンリベイクである。

フレームはほぼ正規の状態に戻され、異常なまでの重装甲も取り払われた事で、ブルワーズグシオンから一転スマートなガンダムらしい機体となった。
脱いだ……もとい痩せた事によって攻撃力と防御力は失ったものの、機動性とガンダムフレーム特有の汎用性の高さを取り戻したことで、
バルバトスと同じく状況、相手を選ばない対応力を手に入れた。
防御面に関してはブルワーズグシオンの一部装甲を防具として転用し、ある程度カバーしている。

破壊されたコクピットはブルワーズより鹵獲したマン・ロディの阿頼耶識システムを移植。バルバトスのパーツが流用可能となったことで早期ロールアウトを実現している。
カラーリングはα・アジールめいたクリームカーキへ変更。恐らくは百里用の塗料を流用したのだろう。
背部の大型スラスターユニットはどことなくナイチンゲールフルバーニアンを思わせる。
全体としては非常にすっきりとした、今までにないフォルムのMSへと変貌を遂げている。



◆特殊装備・武装

●頭部センサーユニット
頭部には大型のセンサーが備え付けられ、射撃・観測時には狙撃モードへと移行する。というより「近接戦時に近距離モードに移行する」と表現した方が正しいかもしれない。
センサーと阿頼耶識を連動させ、狙撃地点の情報や電磁波等の環境状態を視覚化、高い観測能力を発揮させる。
かつてのガンダムデュナメスとはまた異なり、モノアイがついたトサカ、左右フェイスガード、チンガードが密集して顔を完全に覆い、V字アンテナが鋭角化する形となる。シルエットがどことなくグレイズを思わせる。
●背部スラスターユニット&サブアーム
ブルワーズグシオンの脚部装甲を流用したカバーを付けた背部可動スラスターユニット。
このユニット内にはグレイズの腕がまんま折り畳まれて収納されている。4つ腕を広げる姿はまさしく「阿修羅が如く」。
鍔迫り合いになった時などに効果を発揮する。更にグレイズのGR-W01ライフル程度なら片手保持でも正確な射撃が可能。

●120mmロングレンジライフル
GR-W01ライフルにテイワズ製50口径長ロングバレルとスコープを増設したモデル。
構造そのものはグレイズ用のそれと全く変わっていないが、倍に延びた銃身長や照準補正用のスコープも有ってか1G下での有効射程は1.5倍にまで伸びている。
先述の通り基幹部分の構造は変わってない為消耗部品や弾薬、故障時の換えも鹵獲品で賄えるので兵站的な面でもやさしい装備である。
●300mm滑腔砲
バルバトスが使用している物と同じ。長距離センサー持ちのリベイクにとっては相性抜群。あと基本的に一丁装備だったバルバトスと違い二丁持ち。
昭弘は初めて行う重力下での長距離砲撃を2射目で成功させ、ラフタ教官から「やっぱ阿頼耶識ってずっこい」とお褒めの言葉を貰った。

●グシオンリベイクハルバード
大型の戦斧だがグリップはバルバトスのメイス同様伸縮可能。いざという時の投擲もしやすい。
グリップ部分の形状や伸縮機能、尖端の杭打ち機構の様な突起から察するに、バルバトスのメイスを参考にしたと思われる。

●シールド
ブルワーズグシオンの背部装甲を転用した手持ち。裏面にはウエポンマウントラッチが備わっている。
上手い具合に避弾径始形状の付いた傾斜装甲が付いてるため、適切な防御姿勢を取れば大質量の刺突攻撃をも弾く。
腰部背面に懸架した状態ではリアスカートとなりシールド表面に付いているスラスターを用いて機動・運動性を強化出来る。


◆劇中での活躍



◆ガンプラ

HGにて発売。1/100は前述の通り、ブルワーズグシオンとのコンパチ仕様。

●HG
HGながら内部フレーム構造を一部再現。バルバトスと比較すると肩部フレームとアーマー部が一体成型になっているなど異なる
というか再現的には劣っている部分があるが、他の装甲の接続部は同じなのでまるまる装甲を挿げ替えて遊ぶこともできなくはない。
頭部センサーの展開は頭部の差し替えで表現(展開版と収納版の頭部パーツが付属する)。隠し腕もしっかり再現されているが、可動部は大分簡略化されている。
HGグレイズの腕にそのまま付け替えることが出来るので、自信があるならリペイントしてみよう。
丸く、厚みのあるデザインのため、バルバトスやキマリスと比べると可動域は僅かに狭い。

明るめの成形色の機体の宿命として、無塗装ではのぺっとした印象を受ける。墨入れ用ガンダムマーカーで墨入れをするだけでも見違えるので是非。
細かい色分けはほとんどシール頼みなので、塗装、特に部分塗装だとかなり難儀する。特に頭部の塗り分け難度は鬼畜という他ない。
付属武器はライフルのみ。フォアグリップが下向きで完全に固定されてしまっているが、切り離して軸を追加したりすれば可動可能になるし
共通部分のみグレイズ系の物に置き換えるスクラッチ&リペイント改造を行えばこちらも隠し腕同様HGグレイズ相当品の仕様に再現も可能。

MSオプションセット3にハルバードが付属する。先述の通りグシオンチョッパーも付属するのでオプションセット4のバトルブレードを足せば24~25話仕様を再現可能。
ちなみに滑腔砲はMSオプションセット1やクタン参型同梱版に付属する。オプションセット1だと二挺持ちを再現するには2個買いか部品注文が必要。
一応リベイク(後述のフルシティ含)では劇中で折り畳みギミックは使用していないのでその辺にこだわりが無ければクタン参型の方が一度に二挺手に入る分でお得かも。

●1/100
こちらの方がオリジナルということもあって、1/100バルバトスと同様の稼働域(装甲干渉分は捨て置く)を有している。
HGでは制限の有ったサブアームも本体と同じ様に動く。
大きくなっただけあって初期成形色配置も細かくなっており、無塗装状態の見栄えはHGよりも少しだけよくなっている。
頭部センサーの展開はパーツ入れ替えで再現。顎カバーが小さいので無くさないように注意。
付属武装はライフルとハルバード。ライフルはフォアグリップの可動とバレルと基部を分割するパーツ分割機構とシールド裏への懸架を実装。
分割に関しては同スケールのグレイズと同じ仕様だがシールド裏へのパーツ毎の懸架は模型オリジナルの可能性が高い。

「ブルワーズとリベイクを同時に並べたい」という欲張りな人は、リベイク分の不足フレームパーツを追加発注するといいだろう。
あるいはフレーム構造が殆ど同じ1/100バルバトス(初期・第六形態どちらでも可)を買って、ほとんど変わりがないリベイク側のパーツに対応させる小改造を施して流用するという手もある。
売り場にもよるがこちらの方が多分安くつく。初期版を二個買いして劇中の滑腔砲二挺持ちを再現するのもよいだろう。

こちらもグシオン同様単品版商品が放映当時から望まれていた。特にリベイクの方は滑腔砲やチョッパーなど使用していた他の装備品も充実させて欲しかったという声が少なくない。


ガンダム・グシオンリベイクフルシティ




昭弘・アルトランド、


画像出典:機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 第32話「友よ」より©創通,サンライズ,MBS,TBS

グシオンリベイク「フルシティ」、出るぞ!!



型式番号:ASW-G-11
所属:鉄華団実働2番隊
全高:18.2m
本体重量:36.5t
採用フレーム:ガンダム・フレーム
動力源:エイハブ・リアクター×2

機体デザイナー:鷲尾直広


◆機体概要~より深く、力強く~

バルバトスルプスと同じく、テイワズ本拠地「歳星」のファクトリーでオーバーホールを兼ねた大規模改修を受けた姿。
テイワズが新たに手に入れた厄祭戦時代のグシオンのデータと昭弘の戦闘データを統合し、新旧ハイブリッドモデルとして再設計。
装甲と各種兵装の全面的一新がなされ、バルバトスやブルワーズグシオン、グレイズのパーツを流用した、いかにもな
「現地改修」風だった改装前から、正式な仕様の機体となったかのような印象を受ける。
Fullcity――深煎りされた阿修羅の誕生である。

基本的には改修前と変わりないが、より近接戦向けの武装が追加された他、リアクター出力と伝達効率は更に向上している。
サブアームはフレームレベルで新規設計された新型となって更に扱い易くなり、装甲も追加された。
昭弘の脳筋戦法に付き合えるだけのパワーと防御力を手に入れたが、整備に時間が掛かる複雑な機構は相変わらず。
見た目の重厚感に反して動きも素早く、鉄華団所有のMSではバルバトス程でないにしろ敵への恐怖感を与えた。

◆特殊装備・武装

●頭部センサーユニット
機能面は改装前と同様。アンテナが前方に折り畳まれよりコンパクトになる様変形機構がリファインされている。
●背部スラスターユニット&サブアーム
外装が新規造形され、接続位置も両肩と平行になるように改められた。これによって4本の腕がほぼ一直線上に並ぶようになり、弾幕密度が向上している。
サブアーム自体もグレイズの流用品より可動域の拡大した新型を導入し、駆動出力だけで並のMSを押し切る程のパワーアップを果たした。
収納時には増設装甲が開口部を完全に塞ぐ形となり、防御性と隠匿性も向上。
●ナックルガード&内蔵ロケットランチャー
機体の腕の方もガントレットが追加され防御力が増し、さらにその装甲の裏側にナックルガードとロケットランチャーを内蔵している。
ナックルガードは使用時にガントレットからスライドし、手首のリングが回転して手甲に重ねて装着される物でそれ単体で小型シールドとして転用可能な程の装甲強度を持つ殴撃格闘武装。
おそらく百錬のナックルガードの応用派生品(ただし電撃機能は削除されている模様)と思われる。
ロケットランチャーはフルシティ唯一の固定火器で32話劇中で使用されるまでその存在は先行情報を出すプラモや雑誌等のメディアにも伏せられていた。
ナックルガードを展開しないと発射できず単発式で、威力は大した物ではなく牽制用レベルとの事。
●長距離飛行用バックパックユニット
胴体部を縦から囲うように装着される単独航宙長距離巡行用オプション。機首先端部に射撃兵装を備え、後部にはクタン参型と同じ増漕ブースターを装着している。
スムーズに戦闘へ移行できるように機能的なユニットの分割と配置がされており、ブースターをパージした後でも、機首部はテールスタビライザー、胴体部接続パーツは増加装甲として、継続装備される。

●シザース可変型リアアーマー
腰背部のスカートは改修前同様取り外して手持ち盾に出来、腰背部へのリアスカートとしての接続時は内蔵スラスターによる推力で機動・運動性を強化するが、
更に展開する事で、MSを挟んで圧潰させる大型シザースが出来上がり。作中外では「鉄血ペンチ」や「鉄血ニッパー」と呼称されている事も。
扱いに手間は掛かるし単機しか相手に出来ないが重装甲機すらペシャンコにできる残虐武装であり、接近戦で活用され相手パイロットの恐怖の断末魔が響くので、気弱な視聴者のトラウマ製造機でもある。
バルバトスのレンチメイスにインスパイヤされたのだろうか。同じ工具でも使い方次第で恐ろしくなる。
●グシオンリベイクハルバード
改修前より引き続き、白兵戦時のメインに使用。

●120mmロングレンジライフル
どうやら増産された様子。4挺持ちを実現し、MS単機では非現実的な弾幕を形成する。「GGNERATION CROSSRAYS」の設定解説文で何故か110mmに口径が落とされている*1
●300mm滑腔砲
引き続き二挺持ちで使用。
レールガン
長距離飛行用バックパックに内包されているレールガン。銃身先端部が刀剣状になっている。
巡航形態時にもフォアグリップが保持されているため、ユニット投棄からスムーズに射撃体勢へと移行できる。

◆劇中の活躍



◆ガンプラ

●HG
初登場した第28話の放映週に発売。
可動域は先代リベイクと同様。色分けもレベルアップしているが、それでもなおシールに頼る部分はかなり多い。
付属武装はシザースアーマーとナックルガード……だけ、ロケットランチャーは先述の通り情報が伏せられていたので当時「謎の腕部追加パーツ」と言われていた。
ハルバードはMSオプションセット3で楽に用意できるが、ロングライフル4挺持ち再現には先代リベイクを4個買いするか部品注文、もしくはパーツ複製をするしかなかった。
というかそもそもメインアームでは前腕部装甲が干渉してうまく持てない
その不満を受けてか、オプションセット9にはロングライフルが2挺付属するという、バンダイにしては珍しく気の利いた救済策を用意してくれた。
こちらはリベイク付属のものよりマガジンが薄くなり、メインアーム保持時の干渉問題が解消されている。
シザースアーマーは差し替え無しで完全変形が可能だが、設定では白いのに丸ごと黒で成形されている謎のパーツがある。
当初はオレンジの部分に対応するガンダムマーカーが少なかった為、ウェザリング用の塗膜の薄いオレンジでの間に合わせが多かったが
今は後発の「ガンダムメタリックマーカーセット2」同梱のメタリックオレンジを使うとよいとか。

長距離飛行用バックパックユニットはプレミアムバンダイ限定の「鉄華団コンプリートセット」版に付属。
こちらは他にもライフル四挺とハルバードが付属する。

1/100ことフルメカニクス版の販売はとうとう放映時では無かった。一応単品のリベイク系列として欲しがっている人は相応にいたのだが。


◆ゲームでの活躍

●Gジェネ
Gジェネレーション クロスレイズでは3形態…いや、4形態とも登場。
無印、リベイク、リベイクフルシティ…そして最終話でダインスレイヴを打ち込まれボロボロになった状態の4つ。全て運用可能である。
リベイクは長射程武器を持ち、性能もそこそこ。
リベイクフルシティになると射程は下がるが性能は大幅に上昇。特に射程が1~2のハルバードが便利である。
更にボロボロ状態のフルシティは生産登録できず、派遣で拾ってくるしかない上、武装はシザースアーマー一つ、HPも8500しかないと非常に使いにくいが、それ以外はフルシティのままである為、上手くレベルを上げれば序盤から強力MSのフルシティを使用することが可能である。

なお、昭弘の弟昌弘をスカウトし、リベイク、もしくはリベイクフルシティに乗せると…。
ちょっとした小ネタであるが、余裕があるならぜひとも試していただきたい。

機動戦士ガンダム Extreme vs. MAXI BOOST ON
アーケード稼働中では最終版にリリースされた。コストは2500。
射撃面は良くも悪くも平凡な実弾装備が揃っており、通常格闘もハルバードによる連撃ができるがリーチや打ち合いにはやや弱いという欠点を持っている。
しかし特殊射撃のロングレンジライフル一斉射撃は、正面から向かって3WAYに強よろけの実弾を発射するもので、横ステップすら潰す凶悪な武装だった。
特殊格闘はシザース可変型リアアーマーによる攻撃なのだが、発生が著しく早く追従性能も高い、判定が前面に押し出ているので並の格闘なら一方的に潰せる、レバー前を入力すると非強制ダウン状態なら起こして追撃できるという特性を持っていた。
他が平凡だったがこの二つの武装で圧倒的存在感を有した本機はリリース直後から台頭を表し、全国にいるガラン・モッサを次々と圧殺していった。結果、運営から一週間という短期で緊急下方修正が執り行われ、良い奴ほど先に死んでいくという風説を自ら体現する事となった。

機動戦士ガンダム Extreme vs. 2でも参戦。
前作上位にいた機体は次回作で粛清されるというルールに則り、リリース直後は弱体化された状態で登場。
しかし程なく強化が入り、全盛期ほどのインパクトこそないものの環境についていける性能を取り戻している。

機動戦士ガンダム Extreme vs. 2 X BOOSTでも参戦。
前作サブ射撃が格闘CSになり、サブ射撃にはバルバトス・ルプス呼出のアシスト武装が追加された。以上
一見すれば中距離戦の要である滑腔砲の弾数を気にする必要が無くなり撃ち放題になったように思えるが、咄嗟の攻撃や二連射を封じられた事がかなり響いている。チャージ中は格闘周りも封じられているのも痛い。
サブ射撃に配置されたアシストも良性能とは言い難く、回転率もやや悪いので使い勝手の悪さが目立つ。
2022年1月のアップデートで強化が入り、サブの弾数が1発になった代わりにリロードも半減し、レバー入のモーションが変更された。
メイン射撃弾数増加や射撃CSの性能アップなど順当な強化が貰えたが、特殊射撃が性能強化とEXバースト中弾数2発に増加という強化を得てしまった。
更に前特殊格闘と覚醒技の最終段で格闘入力するとダメージ量が増加するという仕様に変更され、ただでさえ伸びしろのあるダメージ効率が安定して増えてしまった。
本機の強みはなんといっても単純に強い武装が多い点にある。複雑な攻撃方法やコンボを考えずとも、ヒット判定に優れる特殊射撃と特殊格闘を駆使した近距離攻撃、強化されたサブ射撃と格闘CSによる中距離攻撃で安定した戦法を確立してしまい、ある意味ではEXVSMBON以上の脅威となっている。
結局そんな強い武装を放置しておくわけにもいかず、3月のアップデートでクールタイムが追加され、ついでに機動力も落とされた。僅か2か月という短い期間での修正に、運営の調整ミスを非難する声も上がっている。

機動戦士ガンダム Extreme vs. 2 OVER BOOSTでは、Nサブ射撃に再度滑腔砲が戻り、ルプスレクス呼出は後サブ射撃になった。
だが何よりも復活機能が追加され、最終話終盤の半壊状態が再現された事は驚きの一声に尽きる。
4本腕のうち半分を喪失した事で、メイン射撃の射角は半減し射撃CSも一つだけ、特殊射撃も3WAY方式からだいぶ性能が低下している。
しかし半壊状態とはいえルプスレクス呼出は現存し、格闘もリアシザーズアーマー攻撃が生きている。後者は何気に攻撃モーションが変化し、イオクを屠ったような持ち上げて叩きつけるモーションに変更されている。
この状態でも勝利ポーズはあるが、状況と損壊具合から純粋に勝って終わったようなものではなく、とても苦々しいものになっている。

●スパロボ
鉄血初参戦作品。
ソシャゲなのでシナリオ進行に合わせて順次追加の形だが、クダルの乗るグシオンから順次登場している。
原作通り勝利後はリベイクにして昭弘搭乗の物が参戦した。

DLCとして鉄血2期の最終機体4機が参戦しており、その内の1期としてフルシティが参戦。



ガキどもが! 何ぼさっとしてんのよ!
1番から5番、俺と一緒に追記しに来い!
他のヤツらは荒らされた項目を修正しろ!

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最終更新:2024年03月28日 19:20

*1 他の機体の装備品が同じ様に口径を小さくされてない事やゲイレールやヴィダールのライフルの口径と同じなのでGジェネ制作側が混同し誤表記した可能性が高い