赤木晴子

登録日:2015/12/14 (月) 22:33:44
更新日:2024/02/11 Sun 23:04:52
所要時間:約 5 分で読めます








「バスケットは…お好きですか?」




漫画『スラムダンク』の登場人物で、本作のヒロインである。
CV:平松晶子(TV版)/坂本真綾(THE FIRST SLAM DUNK)

湘北高校に、主人公・桜木花道らと同時に入学した1年生女子。
同校のバスケットボール部部長・赤木剛憲の妹だが、兄とは全く似ていない超・美少女。
初めて出会う人間は口を揃えて「これがあのゴリの妹!?」とぶったまげる。

髪型は中盤までセミロングだったが、湘北がインターハイ出場を決めた辺りで短く切り揃えている。

藤井さん&松井さんという、2人の友人といつも一緒。
引っ込み思案で結構涙もろいところもあるのが藤井さんで、分厚い唇と切れ味鋭いツッコミが特徴なのが松井さんである。

入学して間もない時、花道の体格の良さに目を惹かれて冒頭の言葉をかけたシーンが初登場で、50回目の失恋で傷心の真っ只中だった花道は、その可憐さに一気に虜となり、全く興味も無かったバスケ部へ即入部。
これ以降彼女を「ハルコさん」と呼び、一途に慕い続ける。
ちなみに、先輩はおろか顧問の安西先生に対してさえ敬語を使わない花道が、「さん付け&敬語」で話す数少ない人物の一人。(もう一人はマネージャーのアヤコ)

花道に「ダンク」及び「スラムダンク」という言葉を教えたのも彼女で、ダンクシュートを実行しようとした彼の驚異的なジャンプ力に度肝を抜かれ、
兄に「湘北バスケ部の救世主になる」と盛んに主張する。
ゴリを始め、周囲の反応は当然「ありえねーwww」だったが、物語の中で、彼女のこの予言は言った本人ですら予想しなかったレベルで現実となっていく。

彼女自身も中学までバスケをやってはいたものの、残念なことに運動神経はあまり良くはなかった為に、高校に入ってからは続けていない。
それでも、バスケ部の練習には頻繁に顔を出して見学し、また試合には練習試合・公式戦問わず足を運び、声援を送っている。
「パスもドリブルも下手だから速攻で真っ先に走ることだけはやろう」と決めて練習したレイアップシュートは結構上手く、
彼女との特訓が「庶民シュート(花道版レイアップ)」の成功に繋がっている。

兄のキャラクターが無骨そのものなので、表立って仲の良さをアピールするような事はないが、全国制覇という目的に対して真摯な兄を人一倍応援しており、
試合では感慨極まって涙を流す事も珍しくない。

強面の兄と一緒に過ごしてきた為か、見かけから明らかに不良だとわかる花道に初対面でも物怖じしなかった他、水戸洋平ら桜木軍団とも普通に話せる。
(というか本人によれば、これまでで花道が一番「気がねなく話せる人」だったらしい)

外見だけでなく、性格や物腰も兄とは対照的で、優しく朗らか、そして包容力が半端ない。
中盤以降はともかく、序盤では身体能力の他に見るべきところのなかった花道を、「桜木君ならやれる」と固く信じてくれており、
それでいて花道が何かやらかした時には「頑張って」「そんな事しちゃダメ」と優しく励まし、あるいは窘めてくれる。
ハルコさんマジ天使。

人を先入観や偏見で判断したりせず、入部直後に地味な基礎練習ばかりなのに駄々をこねた桜木がゴリと衝突して飛び出してしまった時も、
「今まで辞めていった根性無し共と同じだ」という兄に「桜木君は違う」とキッパリ言い切って彼を探しに行っている。
また、流川親衛隊が花道を馬鹿にして「早く辞めちゃえばいいのに」というのを叱りつけた事もあった。

こんな彼女の応援なので、当然ながら花道に与える影響は大きく、直前までミスあるいは連続退場で落ち込んでいても、
彼女の言葉一つで凄まじいまでにブーストがかかる。

彼女の「すごいわ桜木君!」から花道の顔がパッと輝いたら、もうそれは活躍フラグ。
…もっとも、いい格好しようとして自爆する事も多いが。

なお、この性格とビジュアルのおかげで次々と変なのを惹きつけてしまうらしく、花道を筆頭に、兄の幼なじみである柔道部の青田や、
劇場版では津久武高校の南郷にも惚れ込まれてしまっており、友達の藤井さんからは「晴子の知り合いって変な人ばっかりね」と突っ込まれていた。

中学は流川楓のいた富ケ丘中に近い四中で、よく練習試合があった関係で何度も試合を観戦しており、その中で流川の大活躍を目撃して以来、
一途に片思いを続けている。
流川親衛隊の騒々しい応援は品の無いミーハーだと言っているが、本心では混じりたいらしい。


残念ながら、好意を向けられている流川の方は女っ気が皆無の為、その思いに全く気づいていない…と言うより、彼と接触する場面がほとんどない。
唯一まともに言葉を交わしたのが、序盤の流川初登場時に、頭から流血している彼を心配した彼女を突っぱねた時だけ。
全国大会編の直前では、他の問題児軍団と同じように赤点を取り、補修を受ける事になった流川に対して丁寧に勉強を教えるが、
その時も彼は半睡眠状態で、問題を解き終わった瞬間速攻で寝オチ。
オマエ礼ぐらい言えよ。

彼女自身、もともと流川への想いは憧れに近いようで、他のファンと同様遠くから見守るだけで満足している節がある。

その一方で花道からの恋心には微塵も気づいていない。
花道の片思いは、アヤコさんや桜木軍団、そして友人の松井さん藤井さんに至るまで周知の事実なのだが、当の本人には可能性すら浮かんでこないようで、
嫉妬心から流川に再三突っかかっているのを見ても、一向に理由がわからず、「何であんなに仲が悪いのかしら…」と真剣に悩んでいる。
そのあまりの天然ぶりは、アヤコさんが脳内で「鈍いわねこの子は」と突っ込んだくらい。

ただ、本編中では

  • ふざけて流川の悪口を言いながらからかうアヤコさんに、花道そっくりの怒り方で食ってかかる

  • 花道のバッシュを買いに行った際、初めてのバッシュに興奮し店内を走り回ったり飛び跳ねたりする彼を、止めるどころか「すごーい♪」と喜ぶ
    (ちなみに店長は彼女と花道を「最強コンビ」と呼んで恐れている)

  • 断髪して坊主になった花道を他の連中は爆笑するか引くかのどちらかな中、彼女だけ「カワイイ」と言って坊主頭を撫でる

など、実は内面は、花道と似た者同士なのではと思わせる部分が結構ある。


インターハイ終了後は湘北バスケ部のマネージャーとなり、リハビリ中の花道に手紙で近況を知らせている。つまり文通。





原作ラストの山王戦において、負傷退場して意識が朦朧とする中で花道は、初めて会った時に晴子からかけられたあの言葉に、心の底から「大好きです」と答える。

幸い(と言えるのかわからないが)、これは「バスケが」好き、という意味だと彼女も周りもすぐわかった。
ただ、その時の彼女は、全く花道の気持ちに気づいていないとも思えない反応だったが、果たして…。


初出は『SLAM DUNK』連載開始前にジャンプ増刊号に掲載された読切『赤が好き』。
花道や桜木軍団もこの作品が初登場。
キャラデザインは本編の初期と同じだが、お嬢様口調、眼鏡っ子、ヤンキー嫌いの文化系と、人物像は大きく異なる。




晴子さんの主な台詞


「バスケットは、好きですか?」

「違うわ…!桜木君は、違う。あたし、探してくる!」

「ふんぬーー!!もう怒った!!いくらアヤコさんでも許せないわ!もーーー怒った!!」

「ちょっとあなたたち、そうゆう言い方は良くないわ。一生懸命やってる人に対して失礼でしょう」

「そーよ!リバウンド王桜木よ!」

「昨日の試合は、きっと一生忘れられないよ。バスケットマン桜木君が、初めてダンク決めた試合だもの。『桜木選手、初めてダンク決めたのはいつですか?』将来、絶対聞かれるよ…!』

「どんな天才にも失敗はあるわよう!」

「桜木君が伸びた分だけ、湘北が全国大会に近づけるんだよ」

「死守よっ!絶対とられちゃダメ!!」

「このリハビリを終えたら、待ってるから。大好きなバスケットが―――待ってるから」





「追記・修正は、好きですか?」




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最終更新:2024年02月11日 23:04