懸賞金(ONE PIECE)

登録日:2015/12/09 Wed 00:02:40
更新日:2024/03/21 Thu 18:41:17
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「お前は懸賞金3万3065ベリーのアニヲタwiki荒らし!
貴様のIPを規制する!」



【概要】

賞金首の顔写真と名前、政府海賊革命家、その他の犯罪者にかけた金額*1が「DEAD OR ALIVE(生死問わず)」の文句と共に書かれている手配書と賞金首の設定自体はよくあるネタだが、週刊少年ジャンプコミックONE PIECE」での知名度がダントツだろう。

こちらでは死んでいたら額は3割下がってしまう*2

公開処刑で海賊の王者が「おれの財宝か?ほしけりゃくれてやる 探してみろ」と言い遺し、大海賊時代の幕が上がるという手痛い誤算もあったものの、政府は見せしめとして公開処刑を望む。

また、新世界の賞金首ともなると百戦錬磨・一騎当千の猛者もザラ。
ごくまれに「ONLY ALIVE(生け捕りのみ)」と書かれている場合、かなり特殊な事情が絡んでいる*3

なお政府は賞金首を監獄に収容*4していたりするのでこの辺りの事情はよく分かっていない。

ちなみに、手配書に書かれる名前は「二つ名+本名」の形が基本であるようだが、ウソップは当初は「そげキング」、カティ・フラムは「フランキー」名義での手配であり、必ずしも本名での手配に限られるというわけではない様子。
カティ・フラムについては公式には死亡扱いなのでフランキーとは別人と見做されたのかもしれないが、ウソップの名前での手配書が当初発行されなかった理由は不明。
まさか海軍も本気でそげキングの正体に気付いていなかったのか…?

その他、直接的に懸賞金が掛けられる訳ではないが海賊の船を奪って海軍に持っていけば買取りしてくれる模様。

新世界編のワノ国終了後はクロスギルドの登場により、海兵にも財宝入り宝箱の形で懸賞金が掛けられるようになった。
現在判明している金額はコビーで約5億ベリー*5ガープは約30億ベリーとの事。

◇手配書の写真

手配書に載っている情報は写真と名前ぐらいしかないのだが、変装や整形手術で逃れようというものは意外と少ない。
作中でそういう行動を取ったシャーロット・クラッカーに関しても「手配逃れ」より自分の技術への自信の現れの方が近い面がある。

手配書の写真は原則「海軍写真部」なる部署*6が撮影。
強豪相手の隠し撮りなので、気楽そうな名前に反して意外と実力を問われる過酷な部署の可能性も高い。
まぁ、「悪党として箔が付く」と見て歓迎しているので、頼み込んだらなんとかなりそうな感もあるが……。

何かしらの理由で写真が手配できなかった場合は似顔絵が用いられることもあるが、人相の特徴はそれなりに捉えているとはいえ画力がだいぶ酷い
手配書としては機能しているようにも見えるが、実際は無関係な他人に賞金稼ぎが群がる事態も招いている。

無論、手配写真の目的は賞金首の人相を一般に周知させることであるため、顔写真は賞金首の現行に近い状態である事が望まれる。
特に政府から徹底して逃げ続けていたロビンはエニエスロビーでの戦いでようやく更新されるまで20年に渡って8歳当時の写真のままであり、手配書の写真と本人を見比べて「確かに面影がある」と反応されるような、手配書として機能しているのか微妙な状態にあった。
なので、より人相が正確な写真が入手された場合、積極的に更新も行われる。
一方、本人→本人が搭乗するマシン→一味が乗っている船と、どういう訳かどんどん本人からかけ離れて行っているフランキーという例もある。


ちなみに主人公のルフィの手配写真を撮ったのは海軍第16支部所属の大佐の部下*7
手配写真に付き物な凄味がまったくない「笑顔のルフィ」から考えて、アーロンパーク陥落でお祭り騒ぎだったところをココヤシ村住人に成りすまして撮ったようだが、なんだかアルバムに貼ってある朗らかな日常写真めいたモノになってしまっている*8
しかしルフィ本人の人相はよく捉えられていた事もあり、特に更新も行われず、ワノ国編終盤まで長らくこの写真が使われる事となった。

記者と偽った海軍が撮影したグラビア風のナミの写真は、これを撮影したのが海軍写真部のメンバーかは不明。

◇懸賞金についての価値観

作中でルフィゾロは懸賞金が上がると喜んでいたように、海賊界隈では掛けられた額が高いことは己の強さを周囲にアピールしたり名を上げるきっかけになるため、賞金首になることや懸賞金の額が上がることを喜ぶ傾向にある。
それどころか、むしろ 名 誉 な 事とすら思われているフシがあり、例えば作中序盤のサンジは自分に懸賞金が付かなかった事に不満たらたらであり、エニエスロビーでの戦いの後は「巨星現る、だ」などと自分もいよいよ賞金首になるだろう事にワクワクする始末であった。
一方ルフィの懸賞金額が下がったと勘違いしてしまった時には、当人は地面にへばり付くほど泣きはらしブルックに至っては「何か悪い事でもしたんですかー!!?」などとトンチンカンな事を言い出す有様であった*9

11人の超新星」が全員億越えだったように、1億というラインを越えると海賊として箔が付く。
フランキーが9400万に上がった時には1億に微妙に届かず悔しがっていた。
基本的に数億ベリークラスとなると、海軍の大将クラスもチェックするほどの存在となる。

一方で命を狙われる危険も増すことになるため、懸賞金が上がる事を歓迎する者ばかりではない。
ナミはお尋ね者として世間に知られることを落ち込んでいた。
3000万(そげキング名義)→2億(素顔)に一気にアップしたウソップは「狙われるー! でも嬉しー!!」とちょっと複雑そうだった。
バギーはかつて海賊王の船に未来の四皇と共に乗っていた経歴があったのだが、「懸賞金が上がって狙われやすくなる」という理由でそれを表に出さなかった。

モンキー・D・ルフィたちの出身である東の海(イーストブルー)は賞金首らの平均懸賞金が300万ベリーであることなどから、強豪海賊からは「最弱の海」と嘲笑されている。
その一方でモンキー・D・ガープセンゴクは、東の海を「平和の象徴」と対照的に表現している*10

懸賞金の高さは後述する理由で、当人の絶対的な強さを示している訳ではない。
W7編前当時海軍本部大将青キジ曰く、強さのみならず政府における危険度の高さの数値でもあるとの事。
詳しくは後述するが、能力者とはいえほとんど戦闘能力を持たない10歳にも満たない少女にもかかわらず、有している知識の危険性だけで7900万もの賞金が掛けられたロビンはその典型である。
ベラミー曰く「『懸賞金の高さ≒強さ』という概念を利用して偽装手配書で他の海賊から襲われないようにする奴がいる」とのこと*11
しかし、当然、戦闘能力も懸賞金の額の数値に大きく影響してくる要素なので、基本的に懸賞金が高ければ高いほど、化け物じみた強さを持つ大物海賊が増えてくる。よって、懸賞金額と戦闘能力は、比例傾向にあると言えるだろう。
91巻SBSによれば上司の懸賞金が高い場合や、とんでもなく強大な組織を形成している場合は幹部級の連中も軒並み上昇するらしく、「単に金額が強さに正比例するわけではない」と断言されている。
そのため、ペットと誤認されたにもかかわらず賞金首になったチョッパーのように、本人が非戦闘員であっても懸賞金を懸けられる可能性はゼロではない。
大海賊団ともなると、部下や傘下も含めたその「組織力」も懸賞金上昇の一因となっている。

ちなみに麦わらの一味はルフィを始めとして、その身を案じてくれる故郷を持つ者も多いが、海賊という立場故に連絡も中々付くものではなく*12、安否確認が難しい。
なので作中において手配書の交付及び更新は、「元気でやっています」という半ば故郷へ送る息災の便りと化している部分もある*13
異常事態に見舞われたと心配する羽目になった人も居たが



賞金稼ぎ(バウンティハンター)

大量の賞金首がそこかしこにいる時代であるため、彼らを捕らえて懸賞金をもらうことで生活している「賞金稼ぎ」も一定数存在する。
ロロノア・ゾロ例の方向音痴で目的地に行けなくなり故郷にも帰れず困った結果麦わらの一味に加入するまで賞金首を狩り続けて世界一の剣豪を探しながら生活していた。

偉大なる航路・新世界には強豪海賊にも引けを取らない賞金稼ぎも多く、中には能力者も存在する。
ただし賞金稼ぎの多くは傭兵のような扱いで、世界政府に所属してない(コビー曰く「犯罪者を捕まえて引き渡す行為は別に犯罪じゃありませんし」)。
詳細はこちらも参照。

賞金欲しさに海賊が他の賞金首を倒しても「海賊であること」自体が犯罪のため、政府に引き渡しても賞金は貰えない*14
得られるのは悪名のみで、海軍も引渡しに来た海賊を見逃すことなく逮捕する。
しかし黒ひげやローなど、賞金首である強豪海賊を捕らえて王下七武海入りの交渉をする豪胆な海賊もいる。


【賞金首になる条件】

略奪や政府関係者への攻撃といった事件を起こせば賞金首になり、政府や海軍から追われる身になる。
最初にかけられる額は事件の大きさ、残虐性などで変わる。
海賊の場合、基本的にはその海賊団の船長のみであるが、知名度や危険度が上がって大物になると船員も賞金首になる。

◇懸賞金アップの条件

懸賞金が上がる要因は大きく分けて三つ。
  • 戦闘能力の高さを示す
  • 世界政府への敵対行為を行う
  • 民間人に多大な被害をもたらす
逆にアーロンクロコダイルのように自身の目的のために政府を相手にうまく立ち振る舞うことで、
世界政府の警戒度を下げて懸賞金を低く抑える(自分の犯罪行為を水面下で進めやすくする)ことに成功している者も存在する。
これらのことから、懸賞金の数値は単純な「強さ」ではなく、世界政府に対する「危険度」の指標だといえる。

100年前に大暴れして世界を震撼させた巨兵海賊団船長“青鬼のドリー&赤鬼のブロギー*15はそれぞれ1億ベリーをかけられたが、ある日を境に突然消息を絶ったためそのままストップとなっている。

ジンベエからは「3億を超えると簡単には上がらない」といわれており、その中でも10億以上の懸賞金をかけられている連中は「怪物」と称される。

◆戦闘能力の高さを警戒されるケース

強豪を討ち取る・多くの傘下を従える等により、実力の高さを確認されると警戒度も高くなる。
当然ながら賞金首が強ければ、それだけ逮捕や討伐が困難になるため。

同時に賞金首側にとっては、世間に威名を知らしめる絶好のチャンスでもある。
そのため、先述の通り高みを目指す海賊は自分の懸賞金額が上がることを喜ぶ傾向にある。

戦闘能力の高さを警戒された者の例
  • モンキー・D・ルフィ
    麦わらの一味船長。七武海を3人も倒したことで懸賞金がドンドン伸びていった。
    更には「麦わら大船団」なる一大勢力を結成(本人非公認)。
    続けざまに四皇の最高幹部を2人撃破、ついには秘匿されてきたゴムゴムの実の真の能力を覚醒させて四皇本人を倒し、史上最年少で新たな四皇となる。
    その懸賞金額はついに30億へ。


  • シャーロット・カタクリ
    四皇大幹部・ビッグ・マム海賊団スイート三将星。
    特段凶暴性の高さは見られないにもかかわらず、極限まで鍛え抜かれた能力や覇気、「シャーロット家の最高傑作」と謳われる数々の武勇伝からか、10億を超える懸賞金をかけられている。

  • ジュラキュール・ミホーク
    王下七武海撤廃後、新四皇千両道化のバギー率いる「クロスギルド」幹部。
    組織力や市井への危険性はほぼ考慮されず、「世界最強の剣士」という肩書ひとつで現四皇のうちバギーとルフィを超える懸賞金をかけられた。
    クロコダイルによればかつては“海兵狩り”と呼ばれていた時期があったようだが、それが関連しているかは不明。

◆政府に対して敵対行動をとる人物や、政府に悪影響を与える思想を広める人物の影響力・強さを鑑みたケース

ルフィやゾロのような化物じみた猛者ではなくとも、政府にとって不都合な人物はかなり高額な賞金首をかけられる。
政府転覆を狙う革命軍に関わる人物や、歴史の本文を捜索し「空白の100年」に迫ろうとする者達もまた、高額懸賞金の対象者といえる。

当然ながら温厚な人柄であったとしても、政府に敵対行動をとる人物、尚且つ政府では抑えられない戦闘力の持ち主も高額懸賞金の対象者である。

作中での政府にとって不都合な者、政府に関わる事件を起こした者の例
  • モンキー・D・ルフィ
    「エニエス・ロビーで暴れまわり(表向きは)壊滅させる」「世界貴族を殴り飛ばす」「インペルダウンに潜入し数百人の大脱走を引き起こす」「マリンフォード頂上戦争で海軍本部と交戦」「長年秘匿されてきたゴムゴムの実の覚醒段階に到達」
    ……と、治安を重視する政府・海軍側にとってはとんでもない事態を引き起こしている。
    実際、ルフィの懸賞金の高さはその実力もさることながら、そうした世界政府の治安を脅かす『危険度』が高く評価されている*16
    世間的なルフィの評価は、後述の“旱害のジャック”レベルの頭のイカれた人物と見なされている*17

  • ニコ・オルビア
    政府が禁ずる「800年前の政府創設期の調査」をしたため、一般人の考古学者ながら7900万ベリーもの高額をかけられる。
    果てにはバスターコールによってオハラと共に最期を遂げた。

  • ニコ・ロビン
    オルビアの娘でポーネグリフの解読が可能。
    世界政府にとって不都合な「空白の100年の解明」「古代兵器復活」が可能な彼女を消そうと、8歳の彼女に「戦艦を6隻沈めた危険人物*18」という名目で母親と同額の7900万ベリーもの高額をかけた。
    現在は戦力の中心的存在ではないにもかかわらず、9億3000万ベリーという高額の船員となっている。

  • ウソップ
    エニエス・ロビーにて世界政府の象徴の旗を焼き落とし、船員内で唯一CP9を倒していないながらも(そげキング名義ではあるが)ナミとチョッパー以上の3000万ベリーがかけられる。
    ドレスローザではドフラミンゴの悪事を暴き、更に多くの海賊を扇動したことで事件でも最大の知名度を挙げ、今度はウソップとして2億ベリーに至る。

  • フィッシャー・タイガー
    天竜人奴隷たちを解放するために政府の中枢のマリージョアを襲撃した事件で破格の2億3000万ベリーの賞金首になる。
    彼の結成した魚人海賊団は政府では一切抑えられず、計略とだまし討ちをもってタイガーを討ち取る手段をとった。

  • ペドロ
    本人は探検家を気取り、仲間のミンク族と共に海に出たが、その目的は世界各地に点在する歴史の本文(ポーネグリフ)の情報収集。
    政府が禁止しているポーネグリフ調査を行っていた*19ため賞金首となるが、ペドロ自身の戦闘力の高さもあって政府側では簡単に彼を捕らえられず、最終的に3億以上の高額になる。

◆民間人へ多大な被害や危害を加えるなどの事件を起こしたケース

民間人への大量殺戮などを犯した場合も、無論危険人物と判断され、懸賞金が高額になる場合がある。
ただし、何人殺したら賞金額が上がるのかなどの詳しいことは不明。

民間人などに大きな被害をもたらした者の例
  • ユースタス・キッド
    2年前のシャボンディ諸島編では、「王下七武海複数名の討伐」「世界政府への宣戦布告」「CP9撃破」「エニエス・ロビー陥落」を成し遂げたルフィより高額で超新星の中でも最高額の3億1500万ベリーの懸賞金がかけられていた。
    これは行く先々で自分の海賊王になるという夢を笑った者は必ず殺害するキッドの短気な性格もあって、結果的に民間人に甚大な被害を出したため。

  • カリブー/コリブー
    カリブーは能力にかまけており練度に難があるものの、自然系であることと何より「海兵殺し」を繰り返したため2億1000万ベリーがかけられている。
    弟コリブーは1億9000万ベリー。

  • シーザー・クラウン
    政府所属の元科学者。狂気じみた思想と毒ガスなどの危険な無差別殺戮兵器の考案・製造を行い、緑豊かな島パンクハザードを壊滅させ死の島に変えた
    事故の実行犯として捕まるも脱走し、その危険思想・科学力に加えガスガスの実という極めて厄介な能力で高い戦闘力を持つこともあり、懸賞金3億ベリーをかけられる。

  • ジャック
    四皇大幹部・百獣海賊団大看板にして破格の10億ベリー。
    人でありながら「災害」と称され、彼が通った土地は旱魃が来たかのように朽ち果て滅ぶと言われるほど。
    かつ、本人もただ純粋に破壊が好きと公言して憚らない危険人物。
    一度襲撃にかかれば全てを破壊し尽くすまで止まる事はなく、たとえ相手が退役元帥と現役海軍大将を含む
    海軍きっての猛者達であろうと全く怯まず襲いかかり、戦闘力も海軍本部大将と渡り合えるレベル。
    ちなみにこれでも大看板の末席である。

  • シャーロット・リンリン
    現在は四皇・ビッグ・マム海賊団のボスである彼女だが、おぞましい事件を引き起こした事から僅か6歳で懸賞金5000万ベリーをかけられた。
    (ニコ・ロビンも幼少で高額の賞金首になったが、こっちはした事がした事であり、ロビンとの最大の違いは自分の力で起こしたこと。)
    さらには行く先々で民間人はおろか国を滅ぼす蛮行の数々で若年時ですでに5億ベリーを超えていた。

<懸賞金の解除・恩赦・減額>

先に述べたドリーとブロギーや半世紀以上行方不明だったブルックの懸賞金が解除されていないことから、基本的に手配書の有効期限は無いものと思われる。
(政府が賞金首を確保ないし死亡を確認すれば解除されるとは思われるが。)

また、王下七武海に加盟した人物は特例で懸賞金が解除される。この解除は傘下・配下の海賊にも適用される模様。
ただし、ベラミーは正式にドフラミンゴ配下となったドレスローザ編でも懸賞金がかけられている。
恐らく「七武海に加盟した時点での」配下には恩赦があるのだろうが、七武海加盟後に加わった配下の扱いについては不明瞭である。
加盟後の配下まで無制限に解除していっては懸賞金の意味がなくなるため、何かしらの条件があるのかもしれない。

首領・チンジャオは「海賊時代の“全盛期は”5億超え」と言われているが、現在は花ノ国のギャングで、孫サイは花ノ国国王警護の任でマリージョアを訪れている。
世界政府加盟国傘下且つ正式な手続きを踏んでいるのならば七武海傘下の場合と同じく恩赦が与えられることもある様子。

懸賞金が減額になるケースは作中で詳細がないため不明。

極めて稀な事例として、恩赦を受けた上海軍に入隊という異色の経歴を持つジャンゴは、海賊時代の懸賞金が解除されている。七武海関連を除けば、作中で懸賞金が解除されていることが明確なのはこのケースのみ。
普通の海賊なら海軍に入隊しようとしても門前払いどころか即逮捕されるのが普通であることを考えると、ある意味七武海就任よりも困難な事例かもしれない。

なお、ゼフは元海賊であることを知られながらも海上レストランを経営しており、(政府・海軍関係者が訪れることすらもあるが)特に過去の所業を咎められている描写はない。
このことから、ゼフはすでに懸賞金を解除されている可能性もある*20
だが、現時点で王下七武海への加盟や、世界政府加盟国の庇護を受ける以外の方法を用いて懸賞金が大々的に解除される事態があるのかは不明である。
一応、考えられる可能性としては
  • 公的には“赫足のゼフ”は死亡扱い(コックの“ゼフ”≠“赫足のゼフ”)*21
  • 懇意になった客の政府・海軍関係者が恩赦のために手を回した
  • 長年、明示的な海賊行為・犯罪行為を行っておらず、加齢や負傷の影響でこれから行う可能性も極力低いことから、政府・海軍関係者からは黙認されている
などがあるだろうか。

また、ワポルはブリキング海賊団という海賊団を率いていたが、現在は正式な世界政府加盟国の首脳として認められている。
ワポルの海賊活動が公式に確認されていなかったのか*22、こちらも「ブリキング海賊団船長のワポル」と「悪ブラックドラム王国国王のワポル」が別人扱いなのかは不明。


王下七武海の元懸賞金額】

王下七武海の場合は加盟すると特例で懸賞金が解除され、その時点で懸賞金の上昇がストップする。
そのため、実際のところは懸賞金が控えめな面々が数名いるが実力は懸賞金以上。

クロコダイルボア・ハンコックは元懸賞金額が1億未満と低いが、これは「懸賞金が上がり切る前の早期に世界政府にその実力を認められ勧誘された」ことを意味する。
実際にハンコックは海賊としてのデビュー戦でいきなり8000万もの懸賞金が掛けられ、さらにそこから一度も上がらないまま勧誘された。

また、マーシャル・D・ティーチやクロコダイルの場合のように、世界政府に警戒されないように自分の計画や危険度を隠していたため低かったという事もある。
スモーカー曰く「(クロコダイルは)昔から頭の切れる海賊だった」とのことで、作者からは「バロックワークスのことが表に出ていれば倍以上になった」ともされる。
実際、クロコダイルは偶然アラバスタにいたおかげで気づけたスモーカーを除く世界政府海軍本部優秀な首脳陣全てを出し抜いてアラバスタ王国乗っ取り・古代兵器プルトンの発見を成功しかけていた。
「サー」という敬称がつけられたことも含め、クロコダイルがいかに考えなしに暴れたりせず、政府や海軍が彼を信用・重用していたかがうかがえる。
ティーチに至っては政府の警戒を掻い潜ってインペルダウンの凶悪囚人らを仲間に加え、後に四皇にまで成り上がり、能力者狩りがうまくいっていることもあり現在は40億ベリー近い額を懸けられている。
そのため、ある意味七武海は元懸賞金額が低いほど、かえって油断できないところがあると言える。

ジンベエの場合は実際に脱退後に懸賞金が2億5千万から4億以上に跳ね上がっており、脱退して海賊に戻った者には再び危険度相応の懸賞金(少なくとも4億以上)がかけられる。
別の例になるが、トラファルガー・ローはドレスローザでの事件の後、5億ベリーの賞金首となっている*23
元の懸賞金が比較的押さえ目なボア・ハンコックは七武海廃止後は16億を越える額を、ほぼ同額のクロコダイルに至っては、クロス・ギルド設立後に一気に19億6500万ベリーという超高額の懸賞金が懸けられるまでになった。


【懸賞金から見る作中世界での評価基準】

ここまで述べた通り、懸賞金額がその海賊の格の基準の一つとも言えるのだが、ここでは一般的に登場する海賊たちの賞金額のラインが一般的にどのように扱われているかを大まかであるが記してみる。
なお、賞金額は船長とその部下で大きく評価が違うので、七武海や四皇の幹部などではない限り基本的に船長格の評価として扱う。
また上記の通り王下七武海は一般的な賞金額評価とは異なるため、この基準には基本的に当てはまらない。

  • 0ベリー
懸賞金0。つまり全く賞金が懸けられていない。
たとえ海賊であったとしても認知されていなければ、政府からの扱いは法を護り慎ましやかに暮らしている一般市民と実質何も変わらない状態と言える。
無論、この状態でも海賊旗を掲げるなど海賊である立場の確固たる証拠があれば海軍の捕縛対象になるが、営利目的で犯罪者を拘束する賞金稼ぎからは見向きもされない*24
故に賞金首からは「名もねェ弱小海賊」と鼻で笑われることもしばしば。
しかし、この世に生まれた瞬間から賞金首なんて事は余程イレギュラーな事例でも無い限り、本来あり得るハズもない。
賞金首になってから海賊を始めた場合を除けば、たとえ四皇だろうと海賊王だろうとこの状態から海賊人生の第一歩を踏み出すのである。
特に明らかに強そうな雰囲気を漂わせてるのに0ベリーとかだと予測できない地雷となりかねない。
なので海軍や強豪海賊の中には、名が知られていなくとも危険度「未知数」として、決して警戒を怠らない者もいる。

また、実際に海賊へ賞金が懸けられて手配書が全世界へ交付されるまでには、
市民や海兵からの通報 → 海軍本部による早急な事実確認 → 海軍上層部の承認 → 手配書の交付
というプロセスを基本的に踏む必要がある。
逆に言えば、このプロセスがどこかで滞れば、どんな大犯罪を犯そうと強大な実力を示そうと、賞金首になることはない。
特に「通報」の有無は大きく、通報者となり得る者が皆殺しにされたり、逆に感謝されるような事をして義理立てのため通報が控えられたりする事例も存在する。

  • 1ベリー以上~1000万ベリー未満
東の海における懸賞金の平均値は300万ベリーと言及されているので、この額の辺りが東の海の海賊のボリューム層だと思われる。
平均以下の賞金首は、作中でも全くと言っていいくらい描かれない正に底辺
麦わらの一味に入るまで賞金稼ぎをしていたゾロがあまり金を持ってなかったり、紙一重で弱すぎる賞金稼ぎコンビのヨサク&ジョニーが小物狙いと揶揄されているところから、存在がうかがえる程度である。

一方で平均越え、特に500万ベリーを越える額の賞金首にもなると、人並外れた体格・怪力の持ち主や非凡な戦闘術の使い手などが混じるようになる。
こうなると武装市民程度では束になって立ち向かっても勝てるとは限らず、きちんと戦闘訓練を積んだ海兵でなければ対処が難しくなってくる。
まぁ作中で基本的にモブがこの賞金帯で出てくると一蹴される雑魚なのは確かなのだが……。

また、上記した有力な海賊団のペットに掛けられる懸賞金もこの辺り。
と言っても四皇クラスのペットでようやく1000ベリー程度と異様にしょっぱく、捕獲難度には明らかに見合っていない。
額面通りの「手配書」というよりは「このペットを連れてるやつは賞金首だ」というようなある種の目印なのかもしれない。

  • 1000万ベリー以上~5000万ベリー未満
平均300万ベリーの東の海においては1000万ベリーが大台と認識されており、それを超えると海軍本部からも名の知れた大物海賊として扱われる。
海兵であっても支部クラスの実力では手に余る猛者の証であるが、それでも偉大なる航路における賞金額としては弱小の部類として扱われる。
しかし流石に3000万~4000万クラスになると偉大なる航路でも前半ならそこそこの海賊として扱われてくる。
ただし、あくまで四つの海で活動しているからこの額という場合もあり、
偉大なる航路で同額以上の海賊よりも凶悪だと思われる者も結構多い。
また、ここからでも普通に悪魔の実の能力者も混じってくるので決して油断できる存在ではなく、
更にこのクラスでも七武海の幹部級なども混じってくる等、断じて侮ってはならないのは確かだろう。
流石に偉大なる航路中盤にもなると雑魚モブの賞金帯になってくるが……。

  • 5000万ベリー以上~1億ベリー未満
偉大なる航路でも前半なら凶悪な海賊として扱われ、一人前の海賊の基準とも言えるのがこのランク。
この賞金額ともなると、その海賊の異名や悪行などと共に他のモブ海賊にも名が知らる事も珍しくない。
5000万ベリーを若くして超えると大型ルーキーと見なされ、ビッグ・マム、ニコ・ロビン、カイドウの様に
初手配でこの辺りの額の懸賞金が掛けられるのはそれだけ政府に危険視されたという証である。
このクラスになると、政府から実力を認められて王下七武海に勧誘された者も存在する。
この賞金額にもまだ名有りのモブ海賊が多く、おそらくこの額までが偉大なる航路の海賊のボリューム層だと思われる。

  • 1億ベリー以上~3億ベリー未満
作中では所謂億越えと評される。
偉大なる航路前半の一般海賊からは滅多に遭遇できない存在で、他の海賊からも一目置かれる存在となる。
新聞でその悪行が報道され、海軍本部大将にも顔が知られるなど、知名度も大きく向上する。
まさしく海賊としてそれまでの額とは格の違う扱いになる、一流の悪党の証と言える賞金帯。
その強さは一般的に並の海賊を遥かに凌駕し、作中でも雑魚扱いされる海賊はほぼ存在しない。
たとえ悪魔の実の能力者と言えど、余程強力な能力の持ち主でも無い限り、能力・基礎戦闘力共に高いレベルの練度を誇るのが普通になってくる。
故に麦わらの一味を相手にしても、簡単には屈しない実力者ばかりである。
旗上げから間もない若手海賊が一億ベリー前後に到達すると最悪の世代のように超新星と呼ばれるスーパールーキーとして扱われるなど、一線を画す扱いとなる。

  • 3億ベリー以上~10億ベリー未満
2年後の最悪の世代や一部の元七武海、革命軍幹部といった、
偉大なる航路後半の新世界で活動する強豪賞金首が名を連ねるランク。
普通なら賞金額が3億を超えると滅多な事では上がらないらしく、それ以上の賞金首達は世界政府にとってとんでもない大事件を引き起こしたか特定の組織に入って悪逆の限りを尽くしたかのどちらかになる。
このランクの賞金首ともなると四皇のような超巨大組織でも幹部格となっており、
基本的な2種の覇気武装色&見聞色)を会得しているのが当然であることも多く、四皇所属の主力戦闘員であるぺコムズでも顔を覚えており「中々高い賞金額だ」と認識するくらいに無視できない存在となる。
この額からロギア系やそれに並ぶ強力な能力者、覇気を自在に操る達人等の海軍でも本部中将辺りの実力者と互角以上に渡り合う猛者が出現する。

  • 10億ベリー以上~20億ベリー未満
政府から危険視され称号を剥奪された元七武海、
あるいは四皇率いる海賊団のナンバー2~4相当の最高幹部といった誰もが震え上がる大物達が該当する。
懸賞金10億ベリーを超えた賞金首は作中でも20名余りしか確認されておらず、
この額ともなると主人公であるルフィや七武海、海軍大将すら敵に回しても渡り合える強者が出現する。

  • 20億ベリー以上~50億ベリー未満
現在判明している中では四皇本人もしくはそれに並ぶ存在だけが到達したまさしく海賊達の至高の領域。
最早数千万、数億の違いは誤差であり、並の海賊はおろか名だたる大物海賊すら仰ぎ見る雲の上の存在。
このレベルの賞金首になると彼らの動向次第で世界が様々な形に揺れ動くという圧倒的な影響力を誇り、
海軍世界政府からも最重要警戒対象として扱われる。
白ひげ海賊団亡き後の2年後でも四皇の中では新参である黒ひげが20億超えである事を鑑みるに、
この20億が四皇トップと一般海賊のボーダーラインなのだろう。

  • 50億ベリー以上
ここまで来ると最早四皇の中ですら別格と言って良い。現在この領域に到達した事が判明しているのは
「白ひげ」エドワード・ニューゲート「海賊王」ゴール・D・ロジャーの2名だけであり、
冗談抜きで世界秩序を根底から覆し得る猛者の中の猛者だけが到達した異次元の領域と言えるだろう。
事実、白ひげ海賊団が幹部の一人ポートガス・D・エース奪還の為傘下の海賊団を総動員して
当時の海軍本部マリンフォード島に殴り込みを敢行した事件は「マリンフォード頂上戦争」と称され、
結果的に白ひげ並びにエースの戦死により海軍が一応の勝利を得たとはいえ、
マリンフォードは壊滅的被害を被り、本部を新世界に移転する羽目になっている。

【麦わらの一味の行動と懸賞金の上がり具合】

本編中で一味の手配書が更新されたタイミングごとに懸賞金額の変化とその理由となった行動を記す。
なお、麦わら大船団はルフィ非公認の集団なのでノーカン。

東の海(イーストブルー)編終盤


ルフィが東の海で海賊として活動を開始したばかりの時期。
赴いた先々で仲間や船を手に入れつつも戦いを繰り広げ、アルビダ(500万)、モーガン(海軍将校)、バギー(1500万)、クロ(1600万)、クリーク(1700万)、アーロン(2000万)を立て続けに倒す。
特にバギー以降は東の海でもトップクラスの強豪海賊ばかりであり、賞金を懸けられるに足る実力を早期から十二分に示していた。
しかし、人知れず戦ったり、略奪者や圧政者に虐げられる一般市民を救う形になった戦いが多く、海軍本部への通報は遅れに遅れる事となる。
結局アーロンパーク編の終盤にて、アーロンと癒着していた腐敗海兵ネズミによる腹いせの申告がきっかけになり、ようやくルフィにも賞金が懸けられる運びとなった。
申告があった時点でルフィは当時の東の海で実質最強の実力を示していたこともあり、最弱の海・東の海のルーキーとしては初頭手配から破格ともいえる金額が懸けられた。

空島編導入


アラバスタ王国にて、王下七武海クロコダイル(元8100万)*25を撃破しバロックワークスを解体。ルフィの額が跳ね上がる。
政府公認の大海賊の一人を討伐したことで、政府に仇なす者として億のランク入り。
新たに作成されたルフィの手配書は空島編にて全世界へと報じられた。
他の一味は、ウィスキーピークでの賞金稼ぎ100人斬りとバロックワークスNo2のダズ・ボーネス撃破を達成したゾロだけかけられている。
また、出生ゆえに元から高額な懸賞金をかけられていたニコ・ロビンがバロックワークス壊滅によって行き場を無くしたため、一味に加入することとなる。

なお、クロコダイル討伐の表向きの報道は政府によって「海軍(スモーカー大佐)が倒した」ことになっているため、真相を知っているのは政府や海軍上層部か事件に深く関わった者だけである。
しかし、ドンキホーテ・ドフラミンゴの様に政府の隠蔽体質やクロコダイルの実力を知る者からは「海軍本部大佐程度にクロコダイルが敗れた?」ことが疑問視され、同時期に特に理由もなく懸賞金が上がったルフィがクロコダイルを倒したのではないかという噂が裏社会で広がった。
独自の情報網を持つ革命軍も真相を把握しており、バルトロメオも麦わらの一味を追った新聞記事について「アラバスタ」のことも挙げていたことから、新世界編までにどこかしらから情報が漏洩した様子。

エニエス・ロビー編終了時


ロビン奪還のために、世界政府が所有する司法の島エニエス・ロビーを襲撃。
CP9を撃破し、バスターコールから逃げ果せたことで最高額が3億ベリーへと突入。
世界政府に宣戦布告した前代未聞の一味*26のため、メンバー全員が賞金首になった(ゾロはここで億超え入り)。

ただし、ウソップは変装していた「そげキング」としての扱いで、サンジに至っては海軍のミスで写真が撮れずヘタクソな似顔絵になっている。
チョッパーはCP9の1人を撃破したにもかかわらず、ランブルボールによる形態変化が発覚せず一味のペットとしか見なされていなかったようで、たったの50ベリーにとどまった……

ちなみにこの事件においても、世間に公表された情報に対して政府による隠蔽工作が行われた*27
まずバスターコールがあった事実そのものが伏せられ、エニエス・ロビーを焼き払い壊滅させたのは麦わらの一味の仕業ということになっている。
実際は政府高官うっかりミスでバスターコールを誤爆し、政府の重要機関を政府の戦力で壊滅させた挙句、そこまでの犠牲を払っておきながら麦わらの一味に逃げられるという体たらく。
そんな事実が公表されれば加盟国における世界政府の信用までバスターコールなので、政府としては事件による信用低下を最小限に抑えるためにも妥当な隠蔽であろう。
一方で、一味と共にエニエス・ロビーへ殴り込んだフランキー一家、ガレーラカンパニーの職長達、ココロ、チムニー、ゴンべなどの存在は一切報道されず、事実上の無罪放免状態*28
あくまで一般市民の域を出ない彼らが犯罪者として日陰暮らしを強いられてしまうのでは無いかと危惧していた一味は胸をなでおろす事となった。
このため、一味にとっては良くも悪くも事件における全ての罪を被せられた形になっている。

シャボンディ諸島では、他の億越え海賊ルーキーと共にルフィとゾロが「11人の超新星」に数えられた。

マリンフォード編終了時


  • スリラーバークにて七武海ゲッコー・モリア(元3億2000万)を撃破(クロコダイル同様に新聞では伏せられ、この時点では懸賞金に反映なし)
  • シャボンディ諸島での天竜人への傷害事件(「新聞に掲載されている」とニョン婆のセリフより)
  • ルフィがインペルダウンに侵入し、囚人を大量脱獄させる(歴史に残る大事件)
  • ルフィがマリンフォード頂上戦争で白ひげ海賊団と共に大暴れする(ここでドラゴンの息子と世間に知られる)
  • 頂上戦争終結後、ルフィが復興中のマリンフォードに再び侵入し、16点鐘を鳴らしてまんまと逃走に成功するという海軍側の大失態

以上のように、ルフィは世界政府の創造主の末裔に手を出したこと、残り二つの機関で起こした事件が世間から報じられ、悪名を得ている。
なお、天竜人への危害でいくとウソップも結果としてはロズワード聖を昏倒させる怪我を負わせているので跳ね上がる可能性があった。
しかしそこは直接ぶん殴った船長へ合算されたか、あるいはそげキング関連で手配が滞ったのか不明だが、奇跡的にお咎めはなかったようだ。

ブルックの加入で非常にキリの良い総額となったが、金額上昇はルフィのみ。
インペルダウンや頂上戦争ではルフィ以外全員バーソロミュー・くまに飛ばされて何もできなかったので、当然ではあるが。

ドレスローザ編終了時


ドレスローザにて七武海ドンキホーテ・ドフラミンゴ(元3億4000万)を撃破しドンキホーテ海賊団を壊滅させる。
七武海の一人をまた倒したので更に上昇し、ドフラミンゴ討伐は藤虎の行動もあって情報操作されることなくそのまま新聞に報じられる。
一味はゾロが3億、ウソップが2億、サンジとロビンは1億超えでナミ、ロビン、フランキーブルックが一律5000万ずつと大幅に上がっている。
バルトロメオ曰く、ドレスローザ絡みで目立った「功績」があった者以外は一律で5000万アップになったらしく、バルトロメオらの懸賞金も5000万アップしている。
ただしチョッパーは相変わらずペット扱いで100ベリーであるが……

ちなみにこの活動は、麦わらの一味復活後からおそらく1ヶ月も経っていないと思われる。末恐ろしい。

また、この時点で一味全員の手配書写真が新しくなっている。
  • 似顔絵だったサンジは写真に変更(とある事情により、彼のみ「ONLY ALIVE(生け捕りのみ)」になっている)。
  • そげキング扱いだったウソップも本名と顔写真がつく。そげキングとの関係に気付かれているかは不明。
  • ブルックは生前の生身の顔から現在の骸骨の顔に変更。(手配書はライブのポスターを流用)
  • フランキーの顔写真は何故かロボットのフランキー将軍。
一味の懸賞金総額(トータルバウンティ)、15億7000万とんで100ベリー。

なお、物語の主人公ということもあって言及されることは少ないが、民間人に被害を出すことなく、七武海をはじめとした実力者の討伐と世界政府への敵対行為のみによってここまでの懸賞金がかけられるようになったのは驚くべきことである*29

ホールケーキアイランド編終了時


王下七武海すら上回る四皇最高幹部のシャーロット・クラッカー(8億6000万)とシャーロット・カタクリ(10億5700万)を撃破し、海を支配する四皇の一角であるビッグ・マム海賊団に壊滅的な被害を与えて生還するという大事件を引き起こす。
特にカタクリは当時の時点で判明している限りではたった二人しかいない懸賞金10億超えのまさに怪物であり、それを打ち破った戦闘能力・麦わら大船団という組織力を危険視*30されたためか、ルフィの懸賞金額がいきなり3倍の15億に跳ね上がる。
無論、この額は当時判明していた海賊の懸賞金額の中ではぶっちぎりの最高額。
そのあまりの桁違いさに手配書を見た麦わらの一味自身最初は信じられず、ルフィ本人は1億5000万に減ったと勘違いし大泣きしたほど。
後に正確な額に気が付いて目玉が飛び出すほど驚愕していた。

ビッグ・マム海賊団の縄張りであるホールケーキアイランドは当然世界政府の管轄外であるため、本来なら事件が世界へ漏れる事は無いハズであった。
しかし何の因果か、当時ホールケーキアイランドには世界最大手の新聞社「世界経済新聞」の社長モルガンズが来訪しており、事件のあらましをリアルタイムで知られる事に。
ビッグ・マム海賊団の面々も四皇のメンツを護るために事件を揉み消す必要性に気づくも、時すでに遅くモルガンズはホールケーキアイランドを独自に脱出していた。
かくしてこの事件は世界経済新聞の報道により(かなり脚色されつつ)世界中を駆け巡り、億超えの高額賞金首も多数所属する一大勢力「麦わら大船団」の存在が明るみに出たことでついには五皇誕生かという話まで飛び出すほどの騒動になった。*31

また、この事件に関与したサンジも懸賞金額が2倍近くに跳ね上がり堂々の3億超えを果たし、ゾロの懸賞金額を追い越す。
ヴィンスモーク家との関係が明らかになったことで手配書に記された名前が「ヴィンスモーク・サンジ」に改められ、「DEAD OR ALIVE(生死問わず)」の扱いに戻った。
本人は一時は「マリモに勝った」と喜んだものの、この名義に気づいて「ルフィがジェルマ66カポネ・ベッジを従えての大暴れ」という報道もあり、ヴィンスモーク家としての悪名*32で金額が上がったと考え非常に複雑そうな様子だった。
なお、再会後のゾロには懸賞金額が上回ったことをしっかり挑発した。

なお、直後に分断されるというアクシデントが起こったものの、この時点で元七武海であるジンベエも正式に加入している。
懸賞金総額はとうとう30億の大台にまで至っている。

ワノ国編終幕時


ワノ国にてルフィがゴムゴムの実の能力を覚醒させ、ついに四皇カイドウ(46億1110万)討伐に成功。
ゾロとサンジも、それぞれ百獣海賊団のNo2・No3たるキング(13億9000万)とクイーン(13億2000万)を撃破。
加えて他の一味も、それに次ぐ立ち位置の飛び六胞(4億~5億4600万ベリー)を次々に撃破し、百獣海賊団を事実上の壊滅状態に追い込んだ。
結果、ルフィは史上最年少で四皇に数えられることとなり、懸賞金は30億という最高峰の額に突入。
そしてゾロ、サンジ、ジンベエもとうとう従来の四皇最高幹部に匹敵する10億の大台に乗った。
ゾロにもジンベエにも超えられたことに怒りの炎を燃やすサンジに対し、ゾロはNo.4になったサンジをしっかり煽った
それに続くのは、一気に8億も増額し10億に迫る位置まで登り詰めたロビン。五老星によってCP-0が動き出したことも関係しているだろうか。
他のメンバーは相変わらずのチョッパーを除き一律で3億の増額。
やはりショックを受けるチョッパー、もはや自分が欲しい金額と目を光らせるナミ、これ以上はもういいとビビり倒すウソップ、誇らしげなブルック、自分が写っていないことにキレるフランキーと、反応もまちまち。
これにより、チョッパー以外の一味全員が3億超えを果たすこととなり、いよいよもって四皇が率いる海賊団というべき金額に。
懸賞金総額は前回の2倍以上にもなる90億近くへ。いよいよ100億も現実的になってきた。

【現在の高額懸賞金リスト一覧】

あくまで公式で明言されているキャラクターのみであることに留意。
なお、一部懸賞金は原作ではなく、イベントで展示された手配書やムック本などで判明したケースもある。


やはり海賊王が並み居る猛者を抑え堂々の1位。その額55億ベリー超え
2位から6位も四皇で占められており、40億やら50億やら破壊的な数字が並んでいる。
元七武海で唯一四皇と互角とされる7位のミホークに新たに四皇となったバギーが続き、その下に同じく四皇となったルフィ、同額まで跳ね上がったキッドとローが並び、さらにその下に元七武海のクロコダイル、ハンコック…と続く形になっている。
これらの金額を見るだけでも新世界がいかに激戦区かが垣間見えるというもの。

10億を超える一部のキャラクターの額の紹介時には、REWARDという文字が並ぶようになるが詳細は不明。
額が多すぎではないかと違和感を覚える人がいるかもしれないが、
  • ルフィやエースのような実力を持つ人物が十数年以上活動してきたら
  • そんな連中とも互角以上に渡り合える怪物が健在なのだとしたら
  • そしてそんな人物が世界政府に制御できない状態で野放しにされているとしたら
……そう考えるとここまでの懸賞金額はある意味妥当と言えよう。

ついに四皇や海賊王の懸賞金額が明らかになりいよいよ大詰めという雰囲気ではあるが、
元四皇の白ひげ海賊団でも七武海や大将と渡り合った「ダイヤモンド・ジョズ」「花剣のビスタ」等の隊長格、
赤髪海賊団黒ひげ海賊団に所属する大幹部格たち、ロジャー時代の伝説たちである「金獅子のシキ」や「冥王シルバーズ・レイリー」、
更にその前の時代に覇権を握っていた最強の大海賊「ロックス・D・ジーベック」、
果ては世界最悪の犯罪者・世界政府最大の敵として忌まれる革命家「反逆竜モンキー・D・ドラゴン」といった、ランキングの猛者以上の賞金の可能性がある怪物たちの懸賞金はいまだ不明である。
さらに世界会議(レヴェリー)中にマリージョア襲撃事件を引き起こしたことで世界中で英雄として信仰され、今や革命軍トップのドラゴンをも凌ぐ影響力を持つ「炎帝サボ」の懸賞金も、世界会議前の6億200万ベリーから幾らになったのか2024年1月現在まだ明かされていない。

エネルの場合は空島という政府から認識されていない場所で活動していたので賞金首になっていなかったが、
もし地上に降りて暴れまわっていたのなら、その能力の厄介さ及び見聞色の覇気を含めた高い実力、自分に従わない者には容赦なく危害を加える凶暴性から、
懸賞金は5億ベリー以上は固いと43巻SBSで作者が回答している。
尤も、そんなエネルでさえも、青海では彼以上の実力者達がいるため天下は取れないとしっかり断言された。
エネル自体は能力にかまけておらず、能力の応用や体術素の研鑽も怠っていないため青海に降りればそこから更に鍛えて強くなっていたかもしれないが、マルコやレイリーなど雷速を超える光速に対応できる見聞色の覇気の持ち主、雷に耐えられるほどの耐久力の持ち主、方舟マクシムにも到達可能な自在に空を飛ぶ能力・攻撃可能な遠距離技の持ち主、屈強な武装色の覇気の使い手、更には世界を滅ぼせるとされるほどの伝説などがいるため、それら全てを押しのけて頂点を取るのは実際難しい。



追記・修正は億を超えてからお願いします。

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最終更新:2024年03月21日 18:41

*1 賞金のレートはそのまま日本円に換算できる

*2 賞金稼ぎのジョニー&ヨサクはナミに「賞金首をぶっ殺せばその額の金が手に入る」と説明していたが、引き渡した時点で絶命していた場合に3割引かれる事は触れていなかった

*3 劇中で確認できたのは今のところサンジのみ

*4 悪魔の実の能力者が死ぬとその能力者の悪魔の実が新たに生まれるという性質があるため、能力者を殺すよりも閉じ込めていたほうが都合がいいのでは、という考察もあるが明言されてはいない。

*5 一般的な海軍大佐は約1億ベリーなので大佐で約5億ベリーは破格の高額賞金首扱い

*6 唯一名前が判明している「炎のアタっちゃん」ことアタッチはカメラのキャップの外し忘れが多発したためクビになっている

*7 支部ごとに写真部が存在するのなら話は別だが。

*8 ネズミも「もっとマシなのは撮れなかったのか」と苦言を呈している。

*9 言うまでも無いが、悪い事をすれば懸賞金は上がるモノである。

*10 あくまで平均的なレベルが低いだけで、強者の犯罪者が政府の目から逃れて潜んでいたり、まれにかなりの強豪が輩出されたり、海賊が少ないゆえに一部で海兵・国家の腐敗があったりと、「平和の象徴」「最弱の海」という表現は実情に当てはまらないことも多い

*11 後述するがルフィの懸賞金が3000万から1億に上昇した理由は公表されていないので、何のニュースにもなってないのに懸賞金が3倍以上に上がるはずがないという理由からベラミーは偽だとメタ的に見れば頓珍漢な判断している

*12 手紙は送る手段が限られており、電伝虫は通話こそ可能だが海軍による盗聴の危険も大きい。

*13 エニエスロビー編終了時に麦わらの一味の手配書を見たフーシャ村の面々やDr.くれはの反応などで顕著。

*14 小説版によると海賊同士の戦いに敗れた海賊を勝者から買い取って「自分が倒した」という事にして海軍に引き渡し中間マージンをいただく仲介屋的な賞金稼ぎもいるらしい

*15 彼らの必殺技「覇国」は島並の大きさの金魚を貫けるほど。

*16 15億ベリー時点では四皇最高幹部カタクリやクラッカーの方が実力は上であろうが、「四皇最高幹部2人を倒した」という伝聞とその組織力からその額となった。

*17 新世界篇でのルフィについての風評は「8mもの大男」「世界政府三大機関で大暴れした頭のおかしな男」など。

*18 実際は海軍のハグワール・D・サウロの行動によるもの

*19 禁止されている表向きの理由は「世界に重大な危機をもたらしかねない古代兵器復活が可能となるため」。一応、嘘は言っていない。

*20 懸賞金がかけられていた描写もないのだが、ゼフは作中で海賊旗の掲揚、民間船からの略奪という明確な犯罪行為を行っており、また民間人がその名を聞いて怯えていることから、賞金首でなかったとは考えづらい。

*21 実際の所、ゼフが率いたクック海賊団は嵐に巻き込まれて壊滅しており、クリークも彼の生存に驚いていた

*22 ワポルはドラム王国へ帰還するための指針を求めて、ごく短期間、限られた海域で海賊行為をしていたに過ぎない。さらにワポルの船は潜水艦としての機能もあり、略奪対象を吟味することも可能だった。

*23 彼の場合は七武海加盟時点で既に4億を超えていたのだが

*24 賞金稼ぎというビジネス上の利益にはならないというだけであり、個人の正義感や怨恨などの要素は考慮する必要がある。

*25 上述の理由から実質的な実力、危険度は数億レベル

*26 フランキーは厳密には一味に加わる前だったが、一味に加わるきっかけにはなった

*27 エニエス・ロビーは政府の表側の代表的な機関であり、警備要員だけでも1万人もの人口を抱える島であったことから、事件そのものを隠蔽することはできなかったと思われる。

*28 これは一連の事件の仕掛け人でもある大将青キジによる根回しの結果であるとロビンが予想している。

*29 実際ルフィ以外の高額賞金首を見てみると、残虐性があったり思想的に危険な人物が名前を連ねている

*30 実際はクラッカー戦・カタクリ戦も相性やハンデによる辛勝だったが、海軍本部側には当然そんなハンデは知る由もない。

*31 事実、この15億という額は後に明かされた百獣海賊団最高幹部・火災のキングや疫災のクイーン、白ひげ海賊団最高幹部・不死鳥のマルコすら上回り、黒ひげの22億の背中も見えている。またこのシーンでは四皇らがルフィの活躍を報じた新聞を読むシーンがあるのだが、シャンクスは「もうすぐ会えそうだな」と感慨深そうに呟き、黒ひげも「お前にゃ『まだ』早ェだろ」と笑い飛ばしつつも満更でもないような態度を取っているなど本当に四皇に迫るような所まで来ている。

*32 世間から見れば、サンジがジェルマ66と麦わらの一味を繋ぐパイプ役と思われても全くおかしくはない。