登録日：2015/12/02 Wed 22:46:23
更新日：2021/10/18 Mon 11:28:18
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悪魔型ストラーフは、コナミが展開していたアクションフィギュアシリーズ『
武装神姫』の一体。MMS規格のフィギュアである。
担当デザイナーは島田フミカネ。
ユーザーからの通称は「黒子」。ほくろでも風紀委員でもない。
その完成度の高さ故に驚異的な人気を獲得し、今や伝説となった、記念すべき第一弾武装神姫である。
オンラインゲーム『BATTLE RONDO』での世界観設定では、老舗神姫メーカーのFront Line社が製造販売を手掛けている。形式番号はFL013。
概要
2006年9月7日に
天使型アーンヴァルと共に発売。
素体は水色髪にカーマインの瞳。やや浅黒の肌をしたクールタイプ。
頭頂部両側にはジョイント（
神姫軸）受けの穴（
神姫穴）付の髪飾りが配され、ここに長髪パーツを差し込んでツインテールにすることもできる。
ボディも、アーンヴァルと近いボディスーツ状に塗装されている。差し替え可能な武装胸パーツでは可愛らしいバストが強調される。
白い航空機をモチーフとしたアーンヴァルに対し、ストラーフは黒い強化外骨格状――巨大な手足――の武装パーツが目を引く。
背部拡張ハンガーを介して接続されるF1カーのリアウイング状プラットフォーム「DTリアユニット」には、大型の腕パーツが懸架される。
リアユニット基部が大きく開くため、外腕の可動域は非常に広い。
手先は指を真っ直ぐにした
貫手状のものと、指を少し内側に曲げたものが付属。腕、手先、どちらにも神姫穴が配される。
巨大な脚「GA2"サバーカ"レッグパーツ」は素体の足パーツを太ももから取り外して装着する。
太い太ももから延びるすらっとした脛と、つま先に神姫穴接続のブレードを仕込んだシューズが美しい。やはり膝の可動域は恐ろしく大きい。
機体各部の神姫穴に装着可能なドレスアップパーツも数多い。
悪魔の角を意識した小さい三角形のスパイクアーマーでとげとげしさを演出するもよし。
本来は手持ち武器である豊富な刀剣パーツを腕や背部につけるのもカッコいい。
武装パーツもバリエーション豊か。アーンヴァルと比較すると渋いデザインが多い。
リボルバーピストル「モデルPHCハンドガン・ヴズルイフ」とリボルビングランチャー「シュラム・RvGNDランチャー」はより現実的なデザインをしており、後続のミリタリー系神姫との相性も抜群。
独特の形状の曲剣「アングルブレード」、エッジの効いた短剣「フルストゥ・グフロートゥ」と「フルストゥ・クレイン」はいずれも2振りが付属。前2つには神姫軸、クレインには神姫穴がついているため、先述の通りドレスアップパーツ、そして組み換えの連結パーツとしても有効に機能する。
また、背部に懸架される「GA4“チーグル”アームパーツ」は、神姫素体の腕パーツと交換、つまり「直付け」が可能。
重厚な直線美と優雅な曲線美が高いレベルで融合した、単体のデザインとしての完成度もさることながら、
バランスよく開けられた神姫穴のおかげで組み換え遊びが十分に楽しめる構成になっている点が素晴らしい。
その気になれば刀剣パーツで手足を固めて騎乗型戦闘メカ状の塊を作ることだってできる。
直感的に「すごさ」を認識できる巨大な手足は単なるハッタリではなく、多彩なポーズをつけられる。第6弾が発売されるまで単体のボリュームは最大級だった。
まさに「原点にして頂点」と呼ぶにふさわしい傑作玩具で、アーンヴァル共々原作無しのフィギュアコンテンツとしては信じられない程の人気を獲得し、瞬く間に品薄化、オークションは高騰。アーンヴァルも十分売れたがそれすらも引き離し、あちらを「在庫様」呼ばわりさせることになった（その後は仲良く希少品に）。
第一弾の後に出た神姫はどれも癖が強く、純粋なミリタリー系が少なかったことも影響している。頭部と武装パーツのみの「EXウェポンセット」の素体として、落ち着いたカラーリングの素体需要が高かったこともある。
難点としては、
- ツインテールパーツが外れやすい
- サバーカレッグパーツが重く素体の股関節に負荷をかけやすい（筆者の黒子は股がガバガバになり、足付きでの自立が困難になってしまった）
- シュラムランチャーは素体に持たせるには大きく、フォアグリップを握らせることが困難
などといったところか。
2度の再販が行われたが、都心部の玩具屋では入荷即完売という有様。その後、リニューアルモデルのbisと入れ替わる形で廃版となった。
再販分はMMS素体が微改修されたほか、グレー塗装の色合いが微妙に異なる。
カラーバリエーション
2007年5月には電撃HOBBYマガジン上でリペイントバージョンが通販される。
ストラーフは白を基本色に、ライトイエローのアクセントが配された。素体の髪色もセルリアンブルーになっている。
ボーナスパーツとしてツインシニョン（お団子髪）パーツが付属。
八重歯を覗かせて笑う、『BATTLE RONDO』のイメージに近い別表情パーツは人気を集めた。
……が！ アーンヴァルが黒と赤の毒々しいカラーで全く別の美しさを手に入れたことで、オリジナルカラーの時とは人気が逆転。
今度はこちらが「在庫様」（※あくまで比喩表現です）となってしまった。
ゲームにて
『ジオラマスタジオ』や『BATTLE RONDO』の3Dモデルは、フィギュアよりもやや幼い顔つき。
表情パーツが良く出来ており、様々な役をさせることができた。てかてかのお腹にフェティッシュを感じたマスターも多い。
ストラーフってさ、ロシア語で「恐怖」って意味らしいよ
『BATTLE RONDO』の担当声優は
茅原実里。
茅原女史は当時、
長門有希役を切っ掛けに注目され始めた頃だったため、クールなストラーフ役としてのキャスティングもそれを意識したものだと思われていた。
……が、ふたを開けてみれば見事に正反対。ゲーム版のストラーフはSっ気の強いバトルスキーな、妹属性のボクっ娘だったのだ。
ちょっとわがままで甘えたがり、しかしバトルでは好戦的になる彼女に面食らいつつも、これはこれでアリだと納得するオーナーも増えた。
ちなみにフミカネ氏はストラーフを「アグレッシブだが無口」な性格でイメージしていたらしく、バトロンのこの性格には驚いたとのこと。
オーナーであるプレイヤーの呼び名は「マスター」「お兄ちゃん」「アニキ」「ボス」「お姉ちゃん」。
『お、「お兄ちゃん」と呼んでほしい』を選択時には以下の反応。
敵役として登場する違法改造神姫・イリーガルバージョンの固有名は「スウ」。
マジモンのサディスティックなオネェさんだが、激昂するとオリジナル同様の幼い怒声が現れてくる。
『BATTLE MASTERS』やその続編の『Mk.2』においては、後述のストラーフMk.2に出番を譲る形でこちらは実装されずじまいだった。
しかし『BATTLE CONDUCTER』にて2021年9月7日から久しぶりに登場。『BATTLE COMMUNICATION』以来のプレイアブル化と相成った。
その『BATTLE CONDUCTER』では、顔のモデリングが明らかに
Mk2より幼い。
大きな特徴のツインテールややや褐色じみた肌も再現された。
モーションはMk2ではなく、性格が近いヴァローナから流用されている。
ストラーフbis
第10弾の発売後、2008年12月4日の2周年記念再々再販売にあたり、フミカネ氏デザインの新パーツが追加されたリニューアルバージョン。
旧版のパーツもすべて付属するため、自由に組み替えることが出来る。
フェイスパーツは少々面長になったが、アーンヴァルトランシェ2よりもイメージは崩れていない。むしろシャープでカッコいい。
更に今回はバイザーパーツが付属し、より悪魔的な雰囲気を出すことが出来るようになった。
第5弾以降お馴染みとなった表情変化パーツも付属。今回は「無表情」「叫び顔」に加えて「眠り顔」が付属。
パッケージにはこの眠り顔状態で、腕を組んで封入され、「初回起動直前の状態」を表現。バトロンをプレイしてきたオーナー達を歓喜させた。
Front Line製、MMS-Automaton 神姫
悪魔型ストラーフ、FL013 セットアップ完了、起動します
オーナーのことは、何とお呼びすればよろしいでしょうか？
リアユニットはウイング状のパーツから、より肩口を保護するシールド状パーツに変更。神姫穴も多く組み換えジョイントとしても有用。
新脚部「GA2"サバーカ・ローカ"レッグパーツ」も大型の下駄パーツが追加され、接地性が向上。つま先ブレードも大型化した。
追加武装は「ジレーザ ロケットハンマー」。ハッタリの利いた外見もさることながら多数の神姫穴が開けられているため、これも組み換えの起点になる。
なお、フィギュア発売に伴ってネットゲームで旧ストラーフのアクセスコードを入力していたユーザーにもこれらの追加パーツ類が配布された。
2006年の旧版に比べると流石に売り上げは落ちたものの、それでも旧版を求めて難民化していたユーザーにとってはありがたいプレゼントとなった。
2009年3月12日にはコナミスタイルにてリペイントバージョンが発売。
旧リペイント版からは若干塗装とパーツ形状が変更されている。特に肩口はノースリーブとなり、胸パーツは下乳が露出（！）。
残念ながら八重歯付の笑い顔は付属しない。
現在中古品が高騰している神姫。リペイント版は暴騰しているものも多いが、このリペイントbisは比較的安価（＝定価の2倍強）で入手できることが多い。やはり少年は黒が好きなのか……。
ストラーフMk-2
2010年7月15日発売の
武装神姫BATTLE MASTERS限定盤に封入された新型ストラーフ。
デザイン、武装の方向性、ゲーム内での性格設定の全てがオリジナルとは全くの別物となっているため、解説は別記事に移る（記事サルベージ失敗のためどなたか作成求む）。
追記・修正、よろしく！
- 今まで黒子の記事無かったんだなぁ、作成乙。 …再販掛かるまで恐ろしい価格で取引されてたんだぜこの子…スレでも「だからまおが」→「イヤそれはあかんて！」が定番のやり取りになるぐらいに。 -- 名無しさん (2015-12-02 23:58:31)
- メガミマガジン特集号で情報を見たのが出会いだった。今は亡きハローマックで購入した初の神姫。未だに最高傑作だと思っている。 -- 名無しさん (2015-12-03 00:10:21)
- ホント、bisの出荷時の収め方は良かったよな。俺もグッと来たわ -- 名無しさん (2015-12-03 00:25:46)
- ↑トランシェリペイントから8年後のこの夏、bisリペイントの未開封品を6年ぶりの神姫として購入したけど、やっぱり開封したらこみ上げる物があったよ。ああ、やっぱりこの感覚なんだなと。コトブキヤにも期待。 -- 名無しさん (2015-12-03 00:43:45)
- ユニットの手首が折れて泣いたわ -- 名無しさん (2015-12-03 09:40:17)
- 唯一フィギュメイト化も果たしている神姫。「何ソレ」は禁句。 -- 名無しさん (2015-12-03 10:29:20)
- ネンドロイドになり損ねたシリーズだったと記憶している ＞フィギュメイト -- 名無しさん (2015-12-03 11:52:47)
- mk2 -- 名無しさん (2015-12-03 12:35:55)
- ↑途中送信スマン mk2の性格は当初フミカネパパンが想定していたものに近いんだろうケド、やっぱバトロンやってた身としてはボクっ娘黒子の方が馴染みが深いんだよなぁ -- 名無しさん (2015-12-03 12:38:59)
最終更新：2021年10月18日 11:28
