キン肉マン スーパー・フェニックス

登録日:2015/12/01 Tue 23:59:56
更新日:2024/02/17 Sat 10:10:12
所要時間:約 23 分で読めます






思い知れーっ キン肉マンよ


おまえがキン肉星の大王の器でないことを!!

読者「お前が言うな」



漫画キン肉マン』の「キン肉星王位争奪編」に登場するキャラクター。
キン肉マンと同じ日に生まれた運命の子のうちの1人「フェニックスマン」に、邪悪5大神「知性の神」が憑依した姿である。
知性(フェニックス/ちせい)チームのリーダーを務める他、同作(旧シリーズ)のラスボスでもある。


プロフィール

所属:知性チーム大将
出身地:キン肉星・サーロイン村(エントリー国はオーストラリア)
身長:190cm
体重:114kg
超人強度:1億パワー(フェニックスマンとしては95万パワー)
生年月日:地球時間で1960年4月1日
年齢:24歳
血液型:B型
スリーサイズ:B128 W76 H94
家族構成:父・フェニックス太郎(故人)、母・シズ子
CV.池水通洋


概要

「知性こそ超人格闘技の源」と豪語して、知性を活かした科学的レスリングによる戦いを得意とする運命の5王子の1人。
キン肉スグルをモチーフにしたデザインに、額の不死鳥マーク、全身を走る赤い模様、白目、パンツの2枚穿きなどデザイン上での特徴が多い。
特に、トレーニングパンツの上にホットパンツを穿くという時代を先取りしすぎたファッションは他に類を見ない。

登場時は冷静沈着・大胆不敵の実力者に見えたが、残虐チーム(超人血盟軍)戦からは気の弱さがちらほら見え、短気で姑息な卑怯者という面が強くなっていく。故に多くのファンから「小物」と呼ばれている。
王位編の連載が長期化するにつれてその傾向は顕著になっていき、決勝戦に至ってはやる事なす事全てが外道の域である。
この手の姑息な卑怯者が似合うのはせいぜい三下か、よくて中堅レベルである事が多いが、よりにもよってシリーズのラスボスにこんな卑怯者を持ってくるのはどうなのかという指摘も未だに多い。後期キン肉マンの迷走を物語る人物と言える。

とはいえ、そこまで人気がないわけでもなく、『超人総選挙2015』では15位と上位に食い込んでいる。プリズマンがやられた際、原作では「完全に俺の采配ミス」、アニメでは「私のミスで勝てる試合を落としてしまった」と考えるなど卑怯な手を使う反面、自分のミスを他人に転嫁しようとせず認める面もあった。(プリズマンがラーメンマンにやられたのは、フェニックスの責任ばかりでなく、実際に戦ったプリズマンにも責任があるのにもかかわらず。)

また、実の母親であるシズ子に対してだけは育ててもらった恩や愛情を決して忘れておらず、父親が事故で亡くなった時は決勝戦を辞退して母親を優先したり、
王位継承編において終盤で現れた母の説得に対しては狼狽し何度も迷いを見せていた。
真弓らに対してはネズミなどと呼んだ時もあったが、シズ子に対しては呼び方もずっと「母さん」で一貫していた。

実力は本物であり、キン肉族三大奥義のひとつを素の力で使いこなし、フェイス・フラッシュも使える。
超人強度1億パワーの持ち主である点からしても、卑怯な手を遣わずに真剣に戦えば、シリーズでも屈指の実力者に数えられるだろう。

彼に憑依する知性の神は他の邪悪神と違って眼鏡をかけているので一目で見分けがつく。
知性=眼鏡とか発想がポル・ポトレベルとか言ってはいけない。
アニメでは悪そうな感じを出そうとしているのかサングラスをかけているが、そのせいでサンプラザ中野っぽくなっている。

なおファンの間では「スーパーフェニックス」と中黒抜きで表記される事も多いが、公式では一貫して「スーパー・フェニックス」表記なので注意。
まさかゆで作品でそんな細部に拘ってケチを付けてくる連中もおるまいが


作中での活躍

過去~王位継承サバイバルマッチ開幕

スグルと同じ日に生まれ、病院の火災に巻き込まれるも無事に助けられる。
退院の日、父のフェニックス太郎はリヤカーを引っ張って迎えに来たのに、スグルの父・真弓はスグルを送迎車で大層に迎えに来た。
才能を見込まれ王立幼稚園に特待生として入園した時も、バカのスグルが苦労もなく入園したのに嫉妬心を抱く。
特待生だけあってその才能は素晴らしく、世界各国の言葉を2日で覚え、12ケタの暗算をし、幼稚園に入る頃には大学生の勉強もできていた。

その後スグルは入園祝いの旅行でブタと間違われて捨てられ、その11年後に養子をとろうと考えた真弓が新王子決定マッチを開催。
フェニックスはこれに参加し、知性を生かしたテクニカルなレスリングを使った戦いでスイスイと勝ち進んでいく。
しかし決勝まで来たところでシズ子から父が転落死したことを聞かされ、泣く泣く決勝戦を辞退した。
なお、この大会は後にスグルが発見された事で、結局意味のないものになっている。というか真弓は11年間何やってたんだ。

以来フェニックスは人生を悔やむようになり、後に見られる勝つためには手段を選ばない性格に変貌していく。
フェニックスを気遣うためにシズ子は「王子と自分の本来の子を助け間違えたかもしれない」と慰める。
だがそれは逆効果であり、それを聞いたフェニックスは「自分が真の王子なのだ」とブツブツ呟いたり薄ら笑いを浮かべるなど、性格が変わっていった。
そして知性の神が現れた事で「神のお告げだ!」と確信、スーパー・フェニックスへと転生する。
悪気はないとは言え、ある意味この母親こそが全ての元凶と言えなくもない。

なおここまでの一連のエピソードは後からの回想シーンだが、初登場時は違うデザインから知性の神の憑依によりスーパー・フェニックスの姿になったのだが、回想では最初からスーパー・フェニックスの顔である。

そしてキン肉マンの戴冠式に乱入した運命の5王子は、邪悪の神より王位継承候補として推薦される。
そこでフェニックスは団体戦を提案し、ギリギリになって現れたスグルを含めた6チームでの王位継承サバイバルマッチが始まった。


1回戦 会津若松城 VS強力チーム

先鋒にマンモスマン、次鋒に自分を選出し、3人のミステリアス・パートナーを温存。
マンモスマンには次々と勝ち進ませ、副将のキャノン・ボーラー戦でわざと引き分けて倒れるように命令。
また、「敵は大きければ大きいほど倒しがいがある」として、スグルのいる熊本城に向かうテリーマンロビンマスクを援護している。
この時はまだ王位継承候補者としてのカリスマに溢れていた

そして次鋒スーパー・フェニックスVS大将ビッグボディ戦はあっと言う間に「真マッスル・リベンジャー」によって決着がついてしまった。
アニメ版ではビッグボディもドロップキックなどいくらか攻撃を入れてはいるのだが、こちらはこちらでマッスル・リベンジャーの前半部分で倒されてしまってる。

飛翔チーム大将のマリポーサが偽・マッスルリベンジャーを破られ敗北した後の出来事なので彼もまたフェニックスの引き立て役にされている。
マンモスマンに3戦目以降舐めプさせていたのもこの演出のためだろうか。


2回戦 名古屋城 VS残虐チーム(超人血盟軍)

まず先鋒のサタンクロスザ・ニンジャを軽々と破る。
その際にサバイバルマッチを15連勝の負けなしで勝ち抜くパーフェクト勝利宣言をするが、直後にサタンクロスはアシュラマンと引き分け。でも負けではないと言い張る。

名古屋城が姫路城と合体して関ヶ原格闘城に姿を変えたり、キン肉マンチームが技巧チームを倒したりした後に名古屋城サイドでも3試合目が始まろうとしていた。
その際、ブロッケンJr.が3対3の「6人タッグ・キャプテン・ギブアップ・マッチ」を提案し、フェニックスもこれを了承(アニメではフェニックスが提案している)。
まるで狙ったかのように仕込んでいた、宙に浮く立方体リングを使い、そこで「スーパー・フェニックス&マンモスマン&プリズマンVSソルジャー&ブロッケンJr.&バッファローマン」と目もくらむ豪華メンバーによる試合が始まった。

最初は力量を図るための消極的なレスリングを行うソルジャーに対して優位に立ち、知性チーム全体で攻めてかかる。
だが、プリズマンはブロッケンと相打ちとなり、マンモスマンも真・友情パワーに目覚めたバッファローマンに追い込まれ、何よりブロッケンの犠牲を悔やんだソルジャーの攻めに苦戦。
その中でソルジャーの残虐さの感じられないクリーンなファイトと邪悪の神々の助言でソルジャーが偽物である事に気づき、同時に知性以外の邪悪の神の助力も得るようになった。

残虐の神はソルジャーの正体・キン肉アタルの超人預言書のページを奪い、それを巡ってバッファローマンとマンモスマンが場外へ。
さらにフェニックスのみをロープで助けた後、立方体リング内の浮遊装置も破壊してアタルを力づくで倒そうとするが、バッファローマン渾身のハリケーン・ミキサーで元の位置に舞い上げられる。

両リーダー1対1の状況となるが、してなおアタルを守る血盟軍の魂を前にフェニックスは攻めあぐねる。
しかし、気絶したふりをして生き残っていたマンモスマンがアタルの予言書のページを手にし、それをたいまつに投げ入れたことで状況は一変。
キン肉アタルという超人の存在がこの世から消え始めてしまい、足から消滅していくところを「超人牛裂き刑 レイジング・オックス」にかける。
だが、ニードロップをアタルに受け止められてしまい、最後の力を振り絞った「業火のクソ力」からの「アタル版マッスル・スパーク」を受ける。
しかし、アタル消滅の進行により技が解け、最後は逆に「真マッスル・リベンジャー」で消えゆくアタルの頭部をコーナーポストに叩きつけて勝利した。


決勝戦 大阪城 VSキン肉マンチーム

決戦を前にそれぞれ特訓に励むキン肉マンチームを嘲笑うかのように、飛行船のモニターでグラス片手にそれを眺める知性チーム。
だが、キン肉マンが完璧マッスル・スパークを決めた瞬間に、その勢いでモニターが爆発してしまい、習得したかどうかが分からなくなる。

そして始まる決戦、先鋒は先と同じくサタンクロスを選出。キン肉マンチーム先鋒・キン肉マンと「魔方陣リング装着デスマッチ」を繰り広げる。
なお、この時キン肉マンに「フェニックスの相手はロビンで十分」と言われ、立ち上がってまで怒るが、それをマンモスマンに宥められるという珍シーンも見せていた。
試合の中ではサタンクロスのディフェンド・スーツ装着をサポートするが、勝手に床からトゲを出す援護射撃で反感を買ってしまう。
そしてサタンクロスは「完璧マッスル・スパーク」を完全に会得したキン肉マンに敗れてしまった。

その後両チームは大阪城内へ移動するが、キン肉マンチームに対して邪悪の神々が設けた地下道はトラップだらけ。
飛車角の迷宮を抜けた先の血縄縛りの門にて全滅しかけるが、予想外なアシュラマンの手助けによって抜けられてしまう。

続く次鋒ラーメンマンVS次鋒プリズマンの「ジャングル・ビッグ・ジム摩天楼デスマッチ」では、まさかのレインボー・シャワー返しによりプリズマンが瀕死に。
期待を寄せるのを早々に諦め、ジャングルジムを倒壊させる仕掛けを使うが、一枚上手だったラーメンマンにより引き分けに終わる。
ここでキン肉マンとフェニックスが同時に吐血し、超人予言書に「ニセの王子が心臓の病気を持っている」と記されている事が判明した。

血を吐くほどの疲労が溜まっていたため、こうした采配ミスが続いていくが、それを気にかけた中堅ジ・オメガマンは副将ジェロニモを難なく撃破。
その時3階では、第8超人病院に行ってきたミートくんが真弓・小百合・ビビンバに6人の王子のレントゲン写真を見せ、超人予言書の内容が事実と確信された。

だが、それに気づいた知性チームの面々は3階に行って全員を捕えた挙句、フェニックスはビビンバの唇を強引に奪う。
そして「イリミネーション・ルーレット・デスマッチ」を提案し、スーパー・フェニックス&マンモスマン&ジ・オメガマンVSキン肉マン&ロビンマスクによる最終決戦が始まった。

パワーファイトに慣れすぎたキン肉マンに対し、テクニック重視のレスリングでフェニックスは有利に戦いを進める。
だが、謎の超人ザ・サムライが乱入したり、ロビンマスクとの激闘の中で片腕的存在であるマンモスマンの預言書のページが燃え始めてしまう。
そこでもう使えないと判断したマンモスマンを見捨てようと、冷徹にもリングを揺らして妨害。
この裏切りには激怒され、秘蔵技「アイス・ロック・ジャイロ」で凍結したロビンマスクをぶつけられてしまう。
そこからの激闘の末にマンモスマンとロビンは完全に消滅するが、それについては悲しむ様子もなく、むしろ寝返りに激怒していた。

ザ・サムライがネプチューンマンであった事が判明したり、リングが大パノラマ闘技場に姿を変えたりと、さらに激化していく決勝戦ではオメガマンを前に出し、自身はサポートに回る。
具体的に言うと、「巌流島ドロップ」を受けたオメガマンをスプリングに変身させてあげるとか、高圧電流を冷静で的確な行動力で無効化するとかだったが。
そしてオメガマンを助けに入った際に「レインボー・ブリッジ・スープレックス」をあっさりと受けてしまい、そこからキン肉マン&ネプチューンマンの息の合ったコンビネーション技を受け続ける。

だが、邪悪5大神全員の力を得たことでパワーアップ。
「不死鳥合体」からの「不死鳥乱心波」によってオメガマンがプリンス・カメハメの姿を得た時には、手を出させまいとネプチューンマンを妨害した。
それはホッグタイの形に縛り、ロウソクでルーレットストリングを徐々に燃やしていくもので、どう見てもSMプレイである。

キン肉マンの成長を認めて満足したカメハメはこの世を去るが、キン肉マンには52の関節技まで会得されてしまう。
逆に、オメガマンはキン肉マンは仕留められずとも、ネプチューンマンの撃破には成功した。

悲しむキン肉マンに不意打ちのフライング・ニール・キックを放つが、その卑劣な戦法を嘆いたビビンバは身を投げる。
2人は彼女を受け止めようとするが、喧嘩してもたついているうちに顔面から墜落。
まともに見られないほどの痛ましい顔となり、フェニックスは美を失ったビビンバを見捨てる。

一方、アタルの預言書の灰によって王位争奪戦の意味に気づいたキン肉マンはオメガマンを瞬殺し、ビビンバをフェイス・フラッシュで治療した。
ちなみにこの時、フェニックスはビビンバに駆け寄るキン肉マンのリングアウトカウントをレフェリーに止めさせ、アニメではビビンバとキン肉マンを襲おうとしたオメガマンを羽交い絞めにして制止するちょっとした漢っぷりを見せてる。

ビビンバを救うキン肉マンの気高い姿に動揺するフェニックスは邪悪5大神からさらなる力を得、真の王子の証明となるレントゲン写真を破り捨てて最後の決戦に挑む。

52の関節技のひとつ「キャプチュード」をオメガマンの死体への「不死鳥乱心波」によって防いだり、王家の者にしか扱えないはずのフェイス・フラッシュを放つフェニックス。
さらにオメガマンが得たイメージの読み取りとマリポーサ並の柔軟性で「完璧マッスル・スパーク」を破り、「マッスル・リベンジャー」名義の「マッスル・インフェルノ」を決める。

技の切り返し合戦も征し、「超人牛裂き刑 レイジング・オックス」を放つが、ネプチューン・メッセージを受け取った正義超人らと共に、全てを知っているシズ子が現れてしまう。
母が語る過去の真相に戸惑うがレイジング・オックスを続行、キン肉マンの心臓の鼓動を停止させる。
…が、心臓の病を抱えていたのは彼の方であり、病は確実に彼を蝕み、遂に限界に達してしまう。
血反吐を吐きながらも完全にトドメを刺すべく、「真マッスル・リベンジャー」で打ち上げていくが、消滅した正義超人たちの魂が邪悪大神殿に封じられた「火事場のクソ力」を解放。
最後は復活したキン肉マンの「7000万パワーマッスル・スパーク」を受けて敗北、純白のマントの中央に血をスタンプされ、直後に予言通り心臓の病で死に至った。

その後、左胸へのフェイス・フラッシュにより蘇生。全ての罪を詫び、キン肉マンと和解した。
フェニックスを抱えるキン肉マンの一枚絵で、本作は大団円の完結を迎えている。
ちなみにアニメ版でスグルは二階堂マリを恋人に選んだため、ビビンバの相手はフェニックスとなっている。

王位争奪戦後どうしているのかは明言されていないが、おそらくフェニックスマンとして母と共にキン肉星に帰ったと思われる。
もしかしたら、その頭脳を活かして国のために働いている……とも予想されていた。
また、半公認同人ゲーム「マッスルファイト」をフェニックスでクリアすると、スグルの抹殺に成功した邪悪五大神に見捨てられ、心臓の病気で死亡する。


オメガ・ケンタウリの六鎗客編

オメガ・ケンタウリの六鎗客」が地球に襲来したころに、どこか辺境の惑星で不毛の大地を開墾している姿が描かれた。*1
始祖編では読者に再登場を期待されている一人でありながら僅かに言及されるのみだったフェニックスだったが、漸くのWeb連載以降での登場となった。

そこに、二度と会わない約束だった知性の神が現れ、もう一度戦うよう声を掛けられる。
再び姿を表した知性の神に対し声を荒げるフェニックス。対する知性の神は事情が変わったと説明。
自身の古くからの友人が何らかの陰謀に関わって暗躍している事を告げる。

その後、経緯は不明だがスーパー・フェニックス時代のマスクが展示されている超人博物館にかつての運命の5王子のメンバー(ソルジャーは除く)を引き連れて来訪。各々展示されている自身のマスクを盛大にディスプレイのガラスをぶち抜いて強奪。こらそこ、空き巣とか言うんじゃない

フェニックスマンは再びキン肉マン スーパー・フェニックスとしてリングに舞い戻ったのだった。

また、王位争奪戦の後にはスグルからその知性を見込まれ、行政の中枢を担う補佐役を打診されていたが固辞すると共に、キン肉星からも姿を消してしまっていたことが判明。
まあ衆人環視のもとで大王をガチで殺しかけ王妃に無理矢理キスした人物がそんな地位に就いたら信賞必罰がメチャメチャになりそうだからな。

待望の復活となったオメガ・ケンタウリの六鎗客編では、相変わらずの上から目線めいた態度や、ナチュラルに相手を煽るような口調こそ健在なものの、かつてのキン肉スグルとの試合を経て自らの過ちを認めると共に改心しており、上述の小悪党めいた要素は形を潜めている。
特に、最終戦で形振り構わずに卑怯な手を使い散々に苦しめると共にスグルにとって大切な者達の名誉をも辱しめたたにもかかわらず、惨めに敗れて死んだ自分を復活させ、更には友とまで認めてくれたスグルに対する恩義の感情が要所でクローズアップされている。
その恩義からかスグルがキン肉星の最重要ポストに取り立てようとしてくれた時も固辞したが、精神的にはスグルの一番の臣下として役立ちたいと願っていた。
更に言えば、フェニックスは自らをスグルの好敵手=仲間という立ち位置ではなく、あくまでも「贖罪する罪人」であるとして今回の戦いで自己を犠牲にしてまで目的を果たそうとしている覚悟を垣間見せている。

その為、今回も慈悲の心を見せるスグルに対して「やはりヤツは優しすぎる」と言いつつも、まるで己に向けられた優しさを思い出したのか、泣き笑いの様な表情を浮かべたりといった場面も。
実際、スグルの優しさと正しさを知るフェニックスを初めとした運命の王子達は事を前に六鎗客の抱える事情を聞かされていたのだが、スグルが同情して戦えなくなることを危惧したのか揃って口を閉ざしており、フェニックスに至ってはスグルとアリステラを戦わせられないとまで言っていた。*2

一方、フェニックス自身の戦いに目を向けると、六鎗客との戦いではオメガの現当主にして、かつて自分が手駒として使っていたジ・オメガマンことディクシアの兄であるオメガマン・アリステラと対戦。
アリステラからは弟が死んだ最大の原因にして仇として個人的な憎悪も燃やされていたのだが、上述の様に知性の神に唆されていたとはいえ、基本的に王位争奪戦編での己の行いの全てに反省モードに入っているので、アリステラの指摘も受け入れ謝罪までしている。
……しかし、上述の人を煽るような態度や口調は元よりの素だったらしく、そのやり取りを見た読者からも「反省して見えない」「煽ってるだろwww」とネタにされる始末であった。

尤も、過去の己の非道を認め、オメガの民の境遇に同情の余地があることも認めつつも、邪悪五大神よりオメガの民の追放の真の理由と、万が一にでもザ・マンが排除された場合に起きる災厄を聞かされていた運命の王子達は六鎗客を殺してでも止める覚悟を以て戦いに臨んでいるのも確かであり、フェニックスもまた、アリステラを倒すべく死力を尽くす。
……その一方で、戦いの中で読者としても運命の王子達の最大の特徴として捉えられていた神の憑依による1億パワーバフを使わずに戦っていたことも判明して衝撃を与えた。

とはいえ、知性を活かした徹底した戦術理論と、これまた計算し尽くされた受け身の技術でアリステラの攻撃を受け流していたが、相対するアリステラもまたフェニックスにも劣らぬ技量を誇っており、今度は圧倒的な超人強度差によるプレッシャーをかけられて追い詰められることになる。
そして、他ならぬアリステラ自身の挑発と呼び掛けてきた知性の神の誘いに悪い予感がありつつも乗ったフェニックスは再び知性の神を憑依させて1億パワーを取り戻すも、これこそが神を越え神の世を終わらせることを悲願としてきたオメガの民の怨念を背負ったアリステラの狙っていた状況であった。
敢えて、自らを追い込んだアリステラは賭けに勝利し自らの特殊能力である相対する者の超人強度の吸収と共に、先に散ったルナイトヘイルマンギヤマスターの力も借りつつ友情パワー=火事場のクソ力の発現に成功。
一時的だったとはいえ、1億パワーを発揮している筈のフェニックスを圧倒すると共に必殺のΩハルマゲドンアベンジャーでフェニックスは倒されてしまうのだった。

しかしここで、敗れこそしたものの1億パワーを宿していた恩恵からか、生還することは出来たフェニックスは勝利を喜ぶアリステラに対してザ・マンは味方だぞと語りかける。
アリステラとしても憎むべき仇敵、弟を利用するだけ利用した恥ずべき策士として捉えていた相手だったものの、実際に戦ってみて評価を改めるに至っていた男の言葉ということもあり、少なからず動揺させることになった。

その後、同じく残虐の神より情報提供を受けたキン肉アタルがソルジャーのマスクを身に付けて参戦してきたことから、同じ立ち位置の仲間として後を託して回復に務める。

戦いの舞台として導いた懐かしの立方体リングでの戦いは、アタルとパートナーとして呼び出されたブロッケンJr.によるフルメタルジャケッツが、アリステラ&マリキータマンのオメガグロリアスに勝利して六鎗客との戦いは決着。

その後、黒幕である大魔王サタンの襲来、それを食い止めるべく現れた始祖ジャスティスマンの降臨と救済という名の大魔王イジメといった衝撃の展開の後、ジャスティスマンにより導かれたザ・マンの御前にて遂に六鎗客編開始以降に出されていた情報の全てが開示される。

ここで、邪悪五大神より情報を得たフェニックスが語っていたザ・マンがオメガの民をも含む超人の側の味方というのは真実であり、始祖によるオメガの民の罪への粛正も事実だが、同時にオメガの民と超人全てを救うための苦肉の策であったことが明らかとなり、更にはオメガの民が抱いてきた神の治世=ザ・マンの支配という認識までもが誤っていたことが判明。*3

何れにせよ、自らの言葉でオメガの民に苦難の道を歩ませてしまったことへの謝罪までも口にしたザ・マンに対して、真実を受け止めたアリステラもまた涙を流し、ここにオメガの民との和解も約束されたのだった。


超神編(仮)

しかし、この流れの中で邪悪五大神やザ・マンと始祖が真の危機と語っていた、サタンをも手駒としていた超人という種の絶滅を企む“調和の神”と天界の過激派の一派が、自ら下天して“超神”を名乗り地上に降臨。
邪悪五大神とザ・マンの持つ超人絶滅光線カピラリア七光線の再照射に必要なピースを回収すべく侵攻を開始するのだった。

この事態に、漸くダメージから回復したフェニックスは、先陣を切って“戒律の神”ランペイジマンと対峙していたビッグボディに助け船を出す。超神達に邪悪五大神が持っているカピラリアの欠片は全て自身が持っていることを暴露し、そして超神らに知性の神の力を借りて、四つの大穴と滝をだして、大穴の先に自身が持っているカピラリアの欠片に関する確実な情報源を24時間後に差し向けると提案した。調和の神が知性の神の思惑だと判断したことで、フェニックスの提案を了承した。
そして、死亡したディクシアを除くかつての知性チームを呼び寄せて各々に超神と交戦させる一方で、自らはビッグボディにタッグを結成することを持ちかけ、ゴッドセレクテッドを名乗り、ローマのコロッセオにて、二つのカピラリアの欠片をかけて“理性の神”イデアマンと“狂気の神”ノトーリアスによるマイティハーキュリーズとの交戦を開始。

ゴッドセレクテッドでは、相変わらずの上から目線に見える態度と、その裏に隠れた自分のみが責任を背負えばいいとする想い勘づいている(・・・・・・)ビッグボディの反発を招く等、ちぐはぐな試合の始まりとなってしまったものの、駆け付けてきたスグルの言葉と共に、ビッグボディの自らがマイティハーキュリーズの波状攻撃に曝されてでもフェニックスの目を覚まさせようという気持ちを汲んで本心を開いたフェニックスは、抜群のタイミングでビッグボディのアシストに入る。
こうして、遂に同格の同士によるチームとして機能を始めたゴッドセレクテッドは、天界最強のタッグを自称するマイティハーキュリーズにも食らいつく所か、圧倒すら始めるのだった。

そして死闘の末、ビッグボディのメイプルリーフクラッチと自身のマッスル・リベンジャーの複合技「ゴッドブレス・リベンジャー」で、
マイティハーキュリーズを下し勝利を収め、かつて撃破したビッグボディと握手を交わした。フェニックスも新シリーズにて初勝利を飾った。
だが自身が勝敗をつけた頃には知性チームは勝敗を問わず全滅していた。
皮肉にも自らが助けた強力チームとは対照的な結果となったが、ビッグボディとキン肉マンに励まされ、あらためて調和の神と対峙した。
調和の神とザ・マンとの対談によって、これ迄の闘いで超人達が出した功績から、彼らに天界への道であるバベルの塔を登れる資格が与えることとなり、調和の神から新たに与えられた3つのカピラリアの欠片を合わせて、残った超神と同じ数の8人の超人を選抜することとなり、徐々に超人が選抜されて行く中、自身もバベルの塔を登った先に何があるのかを確かめようと、参戦を表明するが、先の試合とアリステラとの闘いも合わせて連戦したことで既に身体が重傷であり、万全の状態ではないことをキン肉マンから指摘されると、自身の代わりになる人物としてキン肉マンを指名し、キン肉マンに後を託した。


……以上のように、復活後は自らの邪な野望が消え去ったこともあり、同じ立場であるが、かつては敵同士であった他の運命の王子にも表にこそ出さないものの仲間意識みたいなものも芽生えている模様。
中でも、かつて自分が惨殺した相手であり、運命の王子の中では格落ち感があったと、作者も読者も思い込んでいたビッグボディの活躍と初勝利には自分の試合中ながら笑みを浮かべたりしていたのだが、その後でまさかのタッグ結成をフェニックスの側から持ちかけると共に、同格の戦友として信頼を寄せ合うまでになるという展開は読者にいい意味で大きな衝撃を与えた。

また、当時から実力に於いては遥かに上を行かれていたと評価されながらも卑怯な策で倒したキン肉アタルとの再会に際しては、同じ立場、目的の為に動いた同士として当時の非道を申し開きもないと語り、更には王位争奪戦編当時は使い捨てのような扱いすらした知性チームの面々をカピラリア七光線のピースを預けるに足る同士として超神との戦いに駆り出して見せる等、恩人として避けてすらいたスグル以外への人物へも、何だかんだで歩み寄りの態度を見せている所ある。

しかし、一方ではそうした態度や動きを表に出さず、多くのことを自分一人で背負い込もうともしていたらしいフェニックスだったのだが、その姿勢も再会したスグルやパートナーとなったビッグボディにより改められてきている所である。

……ここから、復活後のフェニックスは小悪党で非道な偽りの指導者、狡猾なラスボスという評価の殻を破り、参謀役もこなせる成長途中の実力者という、よりシリアスで深みのあるキャラに成長したとも言えるだろう。


キン肉マンⅡ世

本編中直接姿を見せることは殆どないが、無印ラスボスという事もあって回想のコマなどで度々その姿が描かれる。
また、ヘラクレス・ファクトリーの授業では悪魔将軍、マンモスマンと共に3大悪行超人の一人として数えられている。

究極の超人タッグ編では準決勝、新星・イクスパンションズ(ネプチューンマン&マンモスマン)VS世界五大厄(ファイブ・ディザスターズ)(サンダー&ライトニング)の試合中に登場。
正確にはフェニックス本人とは明言されていない、「絶対的な(アブソリュート・)知性(フェニックス)」なる超人だが、どう見ても本人。

時間超人の変幻自在な戦法に苦しめられるマンモスマンに、ネプチューンマンは見当違いな指示を出していたが、「絶対的な知性」はより正確な指示を出していく。
次第にネプチューンマンは完璧超人の教えとはまるで異なる戦法を取り始め、それにマンモスマンは反発、試合を放棄して「絶対的な知性」の許へ向かっていった。
本作のマンモスマンはウォーズマンとネプチューンマンを裏切っているが、この後フェニックスをも裏切る結果となるのである。
ちなみに連載時は「絶対的な知性」ではなく、抽象的な(アブストラクト・)知性(フェニックス)と名乗っていた。

また、フェニックスマンがこの時にスーパー・フェニックスになっていたかは疑問符がつくところ。
キン肉マンがパレードをやっているのを見てから邪悪5大神は運命の5王子に憑依し始めたため、それが発生していないこの世界では……いや、でもゆでだし……。
もしくは、マンモスマンに目を付けた知性の神自身が、フェニックスの姿に化けたものだったのかもしれない。


知性チームのメンバー

  • 先鋒サタンクロス(4100万パワー)
  • 次鋒プリズマン(5200万パワー)
  • 中堅ジ・オメガマン(8600万パワー)
  • 副将マンモスマン(7800万パワー)
  • 大将スーパー・フェニックス(1億パワー)
と、数値の上では比類なき最強チーム。
他のチームの超人強度も、強力チーム副将キャノン・ボーラーが800万、技巧チーム副将パルテノンが1500万、キン肉マンチーム助っ人ネプチューンマンが2800万であることから、知性チームのぶっ飛びっぷりがよくわかる。

この中でサタンクロス(寄生虫)とプリズマンは知性の神が生み出した超人で、フェニックスがうまく優勝するために手回ししておいたとも推察できるだろう。
他の神もこういう風に手助けすれば勝ち抜けていけたのでは……もしくは知性の神だからこそできたのか……?
そしてジ・オメガマンは金目当てに参加したものの、これが中々の忠義者。
アニメ版ではタメ口などほとんど対等な立場のようなものだったが関係が悪いとかはそういうのは無かった。
マンモスマンも根っこの獣性が素直なためか、裏切られるまでは純粋に従っていた。

しかし、試合中に余計な小細工をしたためサタンクロス(サムソン)には嫌悪され、プリズマンはおつむが弱い上にヘタレ気味、マンモスマンは裏切られてマジギレ……と、内情はかなりギスギスしている。
実際、マンモスマンやオメガマンにはだいぶ慕われていたし、合体技もいくらか有しているため、化けの皮が剥がれるまではチームメイトにとってそこまで悪くはないリーダーだったのだろう。


対戦成績

○ キン肉マンビッグボディ(真マッスル・リベンジャー)
○ キン肉マンソルジャー/キン肉アタル(真マッスル・リベンジャー)
● キン肉マン(7000万パワーマッスル・スパーク)
● オメガマン・アリステラ(Ωハルマゲドンアベンジャー)
○ マイティハーキュリーズ(ゴッドブレス・リベンジャー)


【戦闘能力】

知性の神が憑依する以前からその頭脳を活かした格闘テクニックを身に着けており、憑依後は神の専売特許である超人強度1億パワーを得たことで知性とパワーを非常に高い水準で備えている。
同じ1億パワーを持つビッグボディを一方的に叩きのめしている事からもその実力の高さがわかる。
また新シリーズにおいてその知性は主に攻撃を躱したりダメージを最低限に抑える受け身の技術などに使い消耗疲弊を抑える事に活用していることが判明した。
恐らく弱点であった心臓を負荷から庇う為の物を応用発展させた内容と思われる。
しかしトラップや人質などリングの内外を問わず小細工を仕掛ける事が多いため、結果的に微妙な印象が拭えない。

邪悪5大神同時憑依の際には肉体がより強化された上に、マリポーサやゼブラといった他の王子全員の技や能力まで使用可能というチート仕様となっており、カメハメ殺法100手を修めたキン肉マンとは別の形で「究極の超人」になったと言える。
ちなみにアニメ版では同時憑依ではなく超人閻魔との結託で強化されたが、体色が紫色に変色するという気持ち悪いデザインになっている。


◆得意技

  • 超人牛裂き刑 レイジング・オックス
技名のとおり牛裂き刑をモチーフにした技。
相手の首と両足を両側から引っ張ったロープに絡めることで相手の体を裂いていき、そこにニードロップを放ってさらに苦しめる。
アニメ版では残虐の神が憑依した事で使えるようになった。

  • フェイス・フラッシュ
部分的に剥がしたマスクから覗く素顔から、摩訶不思議な現象を起こす光を発する能力。
本来はキン肉族王家の聖地「筋肉の滝」から流れる湧水を浴びた者だけが使えるのだが、シズ子が赤ん坊のフェニックスの顔を密かに湧水に浸けていたため発現している(アニメ版ではスグルのママ・小百合が偶然その瞬間を目撃したものの、あえて何も言わずに立ち去るシーンがある)。
作中ではルーレット・ストリングを切断したり、フェニックスにも真の王子の資格があることの証明になったが、スグルとの打ち合いには負けた。
アニメでは、スグルのものと違ってビビンバを治す能力がないとフェニックスが自信を無くしていた。

ちなみにスグル同様に素顔は結構整っていることがわかる。

  • デスボディ・シュート
超人の死体を蹴り飛ばす、文字通りの技。
首をねじ切られたゴーレムマンに対して使用し、超人警備隊に追われていたテリーマンとロビンマスクを助けた。
「敵は大きければ大きいほど倒しがいがあるというのがわれわれの考え方でな」

  • 五体背骨手(ごたいはいこつしゅ)
相手の体を一突きすることで、傷を付けずに肋骨や腰骨を抜き取る中国拳法の暗殺拳。
これを用いてリング下に埋め込まれているスプリングを抜き、オメガマンにΩメタモルフォーゼを使わせて巌流島ドロップを耐えさせた。
設定からしてフェニックスの最強技と冗談交じりに言われているが、単に知識だけ持っており、咄嗟に使ってみただけなのかもしれない。
明らかに力任せにリングに手を突っ込んでスプリングを引っこ抜くという別の技になってるし。

  • 電流地中埋蔵
オメガマンが放つ殺超人電流がオメガマン本人を苛み始め、そしてネプチューン・メッセージを聞きつけた正義超人軍団の足音が聞こえないのを煽られた事にキレて使用した技。
リングロープを2本引きちぎり、そこから取り出したワイヤーを結ぶ。それをオメガマンの体に当てて、電流を全て貰い受ける。
そして全身をきりもみ回転させながら大阪城の床を突き破り、地中に潜って電流を埋蔵する、という凄まじい技。というか、技なのだろうか。

「あ…あのみずからの肉体の危機になんという冷静で的確な行動力なの…」
「や…やはり違う。キン肉マンスーパー・フェニックスは今までのスグルさまの対戦相手たちとは…」
とビビンバも納得させた。
ちなみにキン肉アタルが持つのは「冷静で的確な判断力」である。

  • 不死鳥(フェニックス)ストレッチ
相手の上半身に飛び乗り首と両腕を極める関節技。

  • 不死鳥乱心波(フェニックスらんしんは)
残りの邪悪の神と合体してから使用した技。
眉に指を当て、そこから放つ催眠光線で思い通りに相手を操る。具体的には空中に浮かせる、自白させる、肉体を動かすなど。
生きている者は勿論、死体さえも操ってしまう。
これを用いてオメガマンをプリンス・カメハメに変身させたり、マッスル・スパークの全容も知るなど、試合展開を大きく動かした。
使用するためにはオメガマンとの不死鳥合体が必要かと思われたが、別にそんな事もなかった。

  • 地獄の三重殺・超人デコレーション・ツリー
知性チームが協力して放つタッグ技。
マンモスマンが1人の相手をアルゼンチンバックブリーカーに捕らえると同時に、両膝に残り2人を仰向けに乗せる。
そしてフェニックスとプリズマンが逆立ちの状態で、アルゼンチンバックブリーカーに掛けられた相手に首四の字と足四の字を同時に仕掛け、さらに両膝に乗せた相手に体重を掛け責める複合技。
3人で1人の相手を攻撃するバージョンも存在。
その場合は空中高く放り投げた相手をフェニックスとプリズマンが首四の字と足四の字に捕らえ、
さらにマンモスマンが相手の背中目掛け勢い良くジャンプし、攻撃を加える。

  • スーパーパイル・ドライバー
強力の神の力により使用可能とした技。
怪力により相手の両足首をつかみ、相手を逆さまにして放つパイル・ドライバー。『マッスルグランプリ』では「強力の怪力殺法」と命名された。
名前はアニメより。

  • マッスル・インフェルノ
キン肉族3大奥義の一つ。技巧の神の助力で使用した。
ゼブラのものと異なって上へと向かっていき、相手の首を照明の中にぶち込む。
キン肉マン戦で使用したが、なぜか「マッスル・リベンジャー」と呼んでいた。

  • 真・マッスル・リベンジャー
キン肉族3大奥義の一つ。
元は読者投稿時に必殺技として書かれていたものの流用。相手を頭突きの連続で打ち上げ、空中で捕らえた後、コーナーポストに頭頂部を激突させる。
マリポーサが見せたものは実は偽物だったため、完璧に技を使いこなすフェニックスの格がわかる。
ビッグボディとアタルを撃破し、キン肉マンへのトドメにも使用するなど、フェニックスと言えばこの技というイメージも強い。
ビッグボディを一撃KOした時のみコーナーポストに叩きつけた後に更に締め上げており、脚が消えていてこの工程が入らなかったアタルは戦闘不能になったものの予言書焼失まで意識を保っていたことから、
この技の不発描写とビッグボディの実力の描写が増えた六鎗客編・超神編以後は、地味に最後の締め上げのダメージが大きいのではないかという説も囁かれているとかいないとか…。

  • 不死鳥(フェニックス)サンダーストーム
アリステラ戦で使用した新技。
空中で相手の両腕をつかみ、両足をロックして落下しリングに叩きつける。
劇中ではオメガハンドで受け身を取られ、致命傷を与えるまでにはいかなかった。
なんとなくキン肉万太郎イ・ロ・ハ地獄巡りにかけ方が似てる気がする

  • インテリジェンスモンスターパワークラッシュ
アリステラ戦で使用した新技。
空中で相手の左脚を右腕、右脚を両脚でロックし右ひじを後頭部に押し付けて落下しリングに叩きつける。

  • 肉のカーテン
首を縮め、両腕で前面を庇うボクシングのピーカブー・スタイルに似た防御法。
イデアマンの猛攻に対してキン肉マンから借りる形で使用。

  • オクラホマ・アバランシュクラッシュ
マイティハーキュリーズ戦で見せたゴッドセレクテッドのツープラトン。
互いに相手をボディスラムで確保し、オクラホマスタンピートの体勢で相手を突撃させる。

  • ゴッドブレス・リベンジャー
ゴッドセレクテッドのツープラトンで、フェニックスのマッスル・リベンジャーとビッグボディのメイプルリーフクラッチを組み合わせた技。
マッスル・リベンジャーを仕掛けた相手の首をメイプルリーフクラッチに重なるようにドッキングさせ、ビッグボディが両腕で首をロックしてリングに着地する。
マイティハーキュリーズ戦でフェニックスが互いの技では2人を倒し切れないと判断して生まれた即興技で、
イデアマンはマッスル・リベンジャーに加えて下から抱えるビッグボディの両手でガッチリと首を掴まれ脱出がほぼ不可能。
更にザ・ノトーリアスも弓なりに曲げられた状態で両肩を極められ腋だけで留めている両脚も超人三人分の重量と落下の勢いの所為で動かすこともままならないというかなりのエゲツナイ技。

しかし即興故に上手くコンビネーションが合わなければ軌道を合わせられず不発に終わる上に、ビッグボディが両手でイデアマンの首を拘束している間、
ノトーリアスを両足だけで簡易的に拘束する不完全なメイプルリーフクラッチとなり、マットに激突する瞬間でなければ簡単に技を抜けられてしまう。
実際ノトーリアスは通常のメイプルリーフクラッチなど簡単に抜けられると豪語していた。
しかしゴッドセレクテッドが対戦を通じて徐々に息が合い始めたことと、元々のスタンスの違いの所為でマイティハーキュリーズのチームワークが乱れ始めたこと、
そして「お前ならできる。だからパートナーに選んだ!!」とフェニックスが叱咤激励したおかげでビッグボディの火事場のクソ力が発動し、軌道調節に成功。
これによりマイティハーキュリーズはKOされ、イデアマンは超人の成長をほめたたえながらこと切れた。

「ゴッドブレス」は意訳すれば「神の恵み」となり、その見た目からゴッドセレクテッド版マッスルドッキングと称する読者もいる。



追記・修正は元の項目が大きければ大きいほどやりがいがあるというのがわれわれの考え方でな



この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • キン肉マン
  • 王位争奪編
  • フェニックスマン
  • フェニックス
  • 不死鳥
  • トラップ
  • 特殊リング
  • 運命の5王子
  • 知性チーム
  • ラスト・インテリジェンス
  • ゴッドセレクテッド
  • 絶対的な知性
  • 抽象的な知性
  • 卑怯
  • 貧乏
  • 天才
  • 嫉妬
  • コンプレックス
  • コンプレックスの塊
  • 卑怯
  • 外道
  • 小物界の大物
  • 小細工
  • 天才
  • 三大悪行超人
  • 悪行超人
  • 合体
  • 知性の神
  • 技巧の神
  • 強力の神
  • 飛翔の神
  • 残虐の神
  • 超人閻魔
  • 覆面レスラー
  • 1億パワー
  • マッスル・リベンジャー
  • ラスボス
  • オーストラリア
  • 池水通洋
  • キン肉マンスーパー・フェニックス
  • 改心
  • 贖罪する罪人
  • 超人レスラー

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年02月17日 10:10

*1 ちなみに、この時にはスーパー・フェニックスでは無い訳なのだが、原作初登場時やアニメ版で本来の姿として描かれた地味で純朴そうな青年の姿ではなく髪の毛がボサボサと伸びている以外は顔のデザインも体格もスーパー・フェニックスのイメージと共通している。

*2 ……結果的に言えば、フェニックス達のこの見立ての半分は当たってはいたものの、始祖編を経て更なる成長を遂げていたスグルは、対戦相手となったパイレートマンを第3段階目のクソ力で破ると共にオメガの民を救う道をも示して救ってみせるという理想的な結末を呼び込むと共に、オメガの民との和解の可能をも示してみせた。

*3 この世界を神々に代わり実行支配してきたのはザ・マンと始祖達だったが、その目的は超人という種の保護と管理による天界の介入=再度の超人絶滅の阻止であった。