宇宙化猫ムー

登録日:2015/11/28(土) 16:07:08
更新日:2023/02/19 Sun 20:03:07
所要時間:約 4 分で読めます





※推奨BGM:ウルトラマンX

えっ!ハヤトさんとワタルさんが恋のライバルに!?

そんな時に現われた宇宙化猫ムー。

こいつがやって来た理由は、一体何だ?


さらにレッドキングまで現われて、もうどうなっちゃうんだ!?


次回、ウルトラマンX!


ワタルの恋






宇宙化猫ムーとは、円谷プロの特撮ヒーロー作品『ウルトラマンX』第16話「ワタルの恋」に登場する怪獣。
別名、宇宙化猫。Xioのカテゴリでは「タイプA」に分類される。


概要

全長45m、体重2万3千t。
以前『ウルトラマンマックス』に登場したあの宇宙化猫タマ・ミケ・クロと同種の怪獣。*1
外見もよく似ているが、こちらは猫耳や脚・尻尾を全て備えており、仲間よりも(パーツだけだが)に近い外見。
知性もかなり高く、とある思いを秘めて地球にやって来た。その心境はモノローグと言う形で地球人の言葉で表されている。
性別はメスであり鳴き声も愛らしいが、口からの破壊光線の他に非常に厄介な特徴を多数持つ。詳細は後述。

作中での扱い

ある日突然隕石の様に地球に墜落。防衛組織であるXioが対処しようとするが、様々な機器が使えず大混乱。スカイマスケッティも飛べず地上戦を強いられる事態になってしまった。
実はムーには電磁波を放つ能力があり、それによって様々な精密機器を狂わせてしまったのである。しかもその電磁波には怪獣を強化、凶暴化させる紫色のダークサンダーエナジー」を呼び寄せてしまうという恐ろしいおまけつき。そのせいで一時はXioに「ダークサンダーエナジーの黒幕に操られているのではないか」と推測されてしまった。

Xioの攻撃も防ぎ一旦撤退していったムーだが、その後大量のダークサンダーエナジーと共に再び出現。さらにこのエネルギーを受け、地底に眠っていたレッドキングスパークドールズが実体化してしまい、大暴れを始めてしまったのである。
この事態を受け、Xioの大地隊員はウルトラマンエックスとユナイト。そして勇ましい姿を現した途端…。


『にゃ♪』


突然ムーの目がハートマークになり、そのままエックスにじゃれついてきたのである。突然の事態にレッドキングも唖然としてしまったが、その様子をスカイマスケッティから見ていたワタル隊員は、何故ムーが地球にやって来たのか理解した。
ムーは悪意があって地球にやって来たのでは無く、するエックスを追い求めて地球にやって来たのだ。


恋は人を惑わせる…
『恋は怪獣だって惑わせる!』


エックスを庇い強大なレッドキングに立ち向かうほどの熱の入れようだが、エックスの方は全く状況が分からず困惑しっぱなし。しかもそんな中でレッドキングにダークサンダーエナジーが降り注ぎ、黒いボディに巨大な腕を持つ「EXレッドキング」にパワーアップしてしまうと言う最悪の事態に。


『アワアワアワ…』


破壊光線で応戦するムーだが、EXレッドキングには全く手も足も出ない。だがその隙をついてエックスはエクシードXへのパワーアップに成功。無事レッドキングからダークサンダーエナジーを取り除き、ザナディウム光線で元のスパークドールズへ戻したのであった。

「大丈夫か?」

声優の中村悠一さんによく似た優しい声でいたわるエックスにメロメロのムー。
ところが興奮した拍子に、彼女は紫色のおならをしてしまった。


『や、やっちゃった……!』


その途端、エックスは先程までの事をすっかり忘れてしまった。ユナイトしている大地まで「見たことが無い怪獣」だという始末。さらにその効果は近くで応戦していたアスナ隊員にも及んでしまう。
実は、この紫色のおならには記憶に影響する「忘却物質が含まれていた。そして、今回エックスを混乱させた要因も、このおならにあったのである。

かつてムーは、恐ろしい彗星怪獣ドラコに襲われていた所をウルトラマンエックスに救われた。呆気なくドラコを追い払った彼の勇姿に、ムーは一目惚れしてしまった。ところがその嬉しさのあまりうっかりムーはおならをしてしまい…と言う訳である。


『私はムー…私のおならを浴びると、誰でも私の事を、私の存在そのものを忘れてしまうの…』


一度は全てを忘れたエックスに宇宙へとぶっ飛ばされてしまったがその後すぐに戻り、またまたエックスにイチャイチャし始めてしまう。そして「お前がいると迷惑だ」と(仕方ないが)酷い言葉を浴びせられてしまったムーは、とうとう雨のようにを流し、泣き出してしまった。
しかし、その涙を浴びた時、エックスは今までの事を全て思い出していた。この涙には、おならによって奪われてしまったムーに関する記憶を呼び戻す効果があったのである。

ところが、親しく言葉を投げかけたエックスに対し……。


『……誰、このウルトラマン?馴れ馴れしいんだけど』


……今度はムーの方が、エックスの事を完全に忘れてしまっていた。
あの涙のせいで、思い出ごとムーの記憶が完全に洗い流されてしまったのである。


こうして、エックスや地球人を散々に振り回したムーは、そっけない態度で宇宙へと帰っていったのだった。

エックスへの恋を失って、ムーはもう惑わない…



余談

声を担当した声優のジェーニャさんは、他に石化魔獣ガーゴルゴンの声も担当している。
片や恋する乙女、片や最凶の魔獣だが、どちらも一つ目怪獣である他、1人の男を追い地球にやって来たという共通点がある。

また、『X』はYouTubeにある円谷プロ公式チャンネルでも配信されており、シーンによって右上に商品紹介のサイトへ飛ぶリンクがあるのだが、本編とリンクしたカオスな文面になることが多く、今回も…。

初期案では「ミューミュー」と鳴くから「ミュー」という名称だったが、監督の辻本貴則が愛犬の名を付け、「ムー」となった。

  • ムーをXioが解析しようとするシーンで…「ムーちゃんの仲間、タマ・ミケ・クロもいるぞ!DVDをチェック」
  • 呆気なくドラコが破れてしまったシーンで…「えっ?もっとドラコが見たい?そこでウルトラマンBD-BOX!」

…とやりたい放題である。




追記・修正…

\ブボボモワッ/

…あれ、こんな怪獣ウルトラシリーズに出てたっけ…?

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最終更新:2023年02月19日 20:03

*1 但し『ウルトラマンX』と『ウルトラマンマックス』の舞台はそれぞれ別の宇宙である