二宮匡貴(ワールドトリガー)

登録日:2015/11/23 (月) 21:39:15
更新日:2023/11/23 Thu 20:09:09
所要時間:約 10 分で読めます





太刀川の野郎……

ぬるい解説しやがって……



※この記事には単行本未収録の内容が含まれています


□概要
二宮匡貴(にのみやまさたか)とは、漫画『ワールドトリガー』の登場人物。
ボーダー本部所属B級1位二宮隊の隊長。ポジションは射手(シューター)。
アニメ版のCVは諏訪部順一

初登場は82話『三雲修⑨』での三雲修の回想。雨取千佳の兄である雨取麟児の失踪後、警察と共に雨取家を訪ねていたスーツ姿の人物の一人。
その後、103話『玉狛第二⑦』にて正式に登場。B級ランク戦三日目昼の部(第三戦)を個室の観戦室でA級1位太刀川隊射手の出水公平と観戦し、玉狛第二(三雲隊)に対して的確ながらも辛辣な評価を下した。


□プロフィール
▪年齢:20歳(大学生)
▪誕生日:10月27日
▪星座、血液型:とけい座、A型
▪身長:184センチ
▪好きなもの:焼き肉、ジンジャーエール、才能のある人間


□人物像
やや明るい髪色で目つきの鋭い端整な顔立ちの青年。
天才と称される出水を上回るNo.1射手であり、A級1位太刀川隊隊長のNo.1攻撃手(アタッカー)太刀川慶に次ぐ個人総合2位の肩書きを持つボーダー屈指の実力者。
また、個人の戦闘能力だけでなく戦術指揮の面においても優秀であり、ランク戦では変化する状況に応じて隊員に要点を絞った指示を送っている。

ワールドトリガー作中には数少ない高圧的な言動の持ち主であるが、決して嫌味や理不尽なことを言うわけではない。
先述の玉狛第二への評価も、修を戦術を齧った雑魚、千佳を人が撃たないと気づいており、出来ることは土木工事だけと評しつつ、エースである空閑遊真についてはA級でも通用する攻撃手として実力を認めている*1
また、既にNo.1射手であったにもかかわらず、自身に足りない技術を学ぶ為に年下の出水に頭を下げて教えを請うたこともあり、強さを得る為の努力を惜しむことはなく、必要ならば頭を下げることが出来る人物でもある。
修と千佳への辛辣な発言は高い実力と彼なりの誠実さからくるものであり、良くも悪くも正論をハッキリと述べているだけなのだ。

そんな二宮にも個人の戦闘力のみを重視していた時期があり、入隊時からボーダートップクラスであったトリオン能力で作者曰く「ぶいぶい言わせていた」が、忍田本部長の計略により現A級6位加古隊隊長のファントムばばあ加古望、現A級7位三輪隊隊長の近界民殺すマン三輪秀次と共に旧東隊に加入。
現B級6位東隊隊長であり5歳年上の「最初の狙撃手」東春秋に「戦術って、スゲェ……!」と薫陶を受け、「戦術と戦闘どっちもいける奴には勝てない」と豪語する現在に至る。チョロい。

自身が率いる二宮隊はかつてA級部隊であったが、自隊の狙撃手(スナイパー)である鳩原未来が重要規律違反を犯して失踪した為、降格処分を受けてB級落ちとなった。
ボーダー本部は鳩原を主犯として調査を打ち切っているが、二宮自身は裏切り者である鳩原を「作り笑いが貼りついた冴えない女」「この馬鹿」とボロクソに貶しながらも、主犯は彼女ではなく彼女を唆した黒幕が必ずいる筈としており、独自に調査を続けている。千佳と修に対して鳩原について知っているのかと玉狛支部に来てまで情報収集をしており、千佳と修から情報を得ている。

因みに、二宮隊の隊服をスーツにしたのは二宮自身である。
ジャージスタイルによるコスプレ感を嫌ったが故の行動だったのだが、ジャージやボディスーツなど動きやすそうな服装を隊服に選ぶ隊がほとんどのため結果として最もコスプレ感が出てしまっていることに気づいておらず、若干の天然疑惑がある(作者談)。


□戦闘スタイル
中~遠距離からトリオンの弾丸を発射して攻撃する射手であるが、同じくボーダー屈指の射手である出水が自力で敵を倒すことにこだわらず弾を散らしての援護を得意とするのに対し、、
二宮は高いトリオン能力による高火力を活かした自力での正面突破を基本としている。
特に1対1での強力な戦法があり、「大きく割った「威力」重視の大玉」と「細かく割った「数」重視の玉」の2種類のアステロイド(通常弾)を同時に発射して緩急をつける変則両攻撃(フルアタック)はとても強力で、二宮の腕とトリオン量が合わさることで、シンプルな揺さぶりがとても強く、二宮信者を自称する里見は笑いながら「知ってても防げないから」と修に語っている。トリオン量で二宮を上回るヒュースでも二宮の変則両攻撃に対しては、一度でも受けに回ればそのまま落とされると述べており、二宮の2種類の弾丸を防ぐにはシールドを2つ同時に使用する必要があり、シールドを使ってる間は攻撃用のトリガーを使えないため、防御は出来るが反撃は出来ないので、いずれ防御を崩されてダメージを負うと、言っている。ヒュース曰く「固めた相手を一方的に攻撃できるのが二宮の戦法の強さの理由だ」。
そのため現在のB級ランク戦では、この二宮の変則両攻撃を破るよりも「そもそもできるだけ二宮と1対1にならない」という方向で対策を取っており、もし二宮に狙われたなら、ひたすら逃げて時間稼ぎをするか、死ぬのを前提で仕事をするか、捨て身で相討ちを狙うと言う方向で対策がされている。里見によると、A級時代でも二宮とまともに撃ち合えたのは出水くらいとのこと。
また決して力押し一辺倒ではなく、射手の特徴である弾丸の速度・威力・弾数の調整を活かして敵の弾丸を撃ち落としたり、
メテオラ(炸裂弾)やハウンド(追尾弾/誘導弾)を使った敵の追い込み、さらには合成弾も3種類が扱えるためかなり多角的な攻撃が可能。
トリオン能力の高さからシールドもかなり硬く、広げた状態の1枚盾でイーグレットをあっさり弾き*2、2枚重ねで重火力ライフルのアイビスすら防いでいる。二宮自身の反応速度と正確な防御も合わさって隙がない。

本来は味方の援護が主な役割とされる射手でありながら、単騎でトップクラスの攻撃手をも凌駕しうる戦闘力を誇っており、同じく射手である加古からはその積極的に点を獲りにいく姿を「貪欲」と称されている。

なお戦闘中はほぼ常に両手をポケットインしている。これは恐らく攻撃や防御の初動を相手に読ませない為であり、決してカッコつけではない筈。……多分。
また、他の射手がトリオンキューブを立方体に分割するのに対し、四角錐や三角錐といった尖った形状に分割するのも特徴。
(なお特殊な形状のトリオン弾使いには同い年のシューターである加古もいる。彼女はトリオンの球体をちぎるような形でサイズを調整し丸い弾丸を発射している。)

□二宮隊
ボーダー本部所属のB級1位部隊。
エンブレム持ちの元A級部隊であり、A級時代の順位は4位。遠征選抜にも一度は抜擢されるなどA級の中でも高い実力を誇る部隊だった。
しかし狙撃手である鳩原がトリガーを民間人に横流しするという重要規律違反を犯して失踪した為にB級に懲罰降格となった。

現在のメンバーは隊長である二宮、銃手の犬飼澄晴(アステロイド8422pt、ハウンド7009pt)、攻撃手の辻新之助(孤月8232pt)、オペレーターの氷見亜季の4人で、見事なまでの美男美女揃い
犬飼と辻は個人ポイント8000ptを超えるマスタークラスの実力者であり、二宮の必要最低限の指示のもと各自が戦況に柔軟に対応し、時には互いに連携しながら敵戦力を削り、撹乱する
氷見も、4人部隊をオペレート可能なB級随一の優秀さであり、各自能力に隙がない。

エンブレムは白地に黒のブラッディクラウン。
隊服は三つ揃えのダークスーツ。エンブレムはタイの剣先にワンポイントでついており、普段は見えない。
全員がジャケットのボタンを留めておらず、犬飼のみベストを着用していない。さらに武器型トリガー使用者は腰にホルダーベルトらしきものを巻いている。

狙撃手を欠いた状態ながらも圧倒的な実力でB級1位の座に君臨し続けており、別件で懲罰降格となって落ちてきた元A級6位、現B級2位の影浦隊と共に他のB級上位陣を寄せつけず、不動のB級ツートップと称されている。
他のB級部隊はこの2部隊を超えるか最低でも並ばなければA級に挑戦する事もできないが、どちらも懲罰降格である為に事実上の門番となっている。
しかし、言い換えればA級は二宮隊影浦隊クラスの部隊が集まる階級であり、実際としてこの2部隊にも勝てるくらいでなければA級部隊としての実力にはほど遠いというのもまた事実ではある。


□余談
初登場時の二宮さんは、元A級とはいえB級でありながらA級1位である太刀川さんへの偉そうな物言い、そして主人公達への正しくも辛辣な評価からいわゆる嫌なキャラとして捉える読者も多かった。

しかし、話が進むとB級に降格したのは実力面ではなく、自隊の隊員である鳩原さんが麟児さんにとられての規律違反による巻き添え懲罰降格であることが判明。
こうして裏切られ巻き添えの形で待遇を下げられてしまったにもかかわらず、彼女を唆した黒幕の存在を信じて独自に調査を続けている姿に「あれ、もしかしてこの人可哀想な良い人なのでは?」と捉えられるようになり、強キャラとしてだけでなく弄られキャラとしても扱われるようになっていく。

そして、その後のランク戦において実質A級隊員二人を瞬殺、主人公でありトップクラスの攻撃手である遊真を難なく撃破というNo.1射手&個人総合2位という肩書きにふさわしい圧倒的な強さを見せただけでなく、
  • 他の隊の戦闘服がジャージやボディスーツのような動きやすそうなスタイルである中、二宮隊は洒落たダークスーツが戦闘服というどこぞの黒ロングコート+二刀流に並ぶ厨二スタイル。
  • 襟を立てた特別仕様のバッグワーム。
  • 両手ポケインでのスタイリッシュアステロイド。
  • 戦闘が硬直すると暇潰しに小さな雪だるまをいくつも作成。しかもチームランク戦の最中であり観戦者がいる状態で。*3
といった間違いなくカッコいいのだが、それ以上に面白い姿で一気に弄られキャラとしての人気が爆発し、ネットではコラ画像が量産されることとなった。
ダンガーな太刀川さんといい、悪気なく子ども料金を使い続けていた風間さんといい、個人総合上位ランカーは面白くないといけないのだろうか……?

口調きつくも誠実で強くてカッコよくてなおかつ少し面白い、それが二宮さんである。物語の鍵を握るキャラの一人としても今後のさらなる活躍が期待される。





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最終更新:2023年11月23日 20:09

*1 事実として、二宮の発言後に行われた四つ巴戦を解説していたA級6位部隊隊長の加古が空閑を自隊にスカウトしている

*2 諏訪は顔サイズまで圧縮してどうにか防いでいた

*3 時間切れのシーンとともに雪だるまが映った際は「元々あるオブジェクトではないか?」という読者の考察もあったが、後の単行本情報で自作であることが確定した。