アン・ボニー&メアリー・リード(Fate)

登録日:2015/11/21 Sat 03:05:12
更新日:2024/03/07 Thu 12:23:13
所要時間:約 19 分で読めます





驚いた? 僕たちは二人でサーヴァントなんだ。

彼女はメアリー・リード。わたくしはアン・ボニー。よろしくお願い致しますね。



Fateシリーズに登場するサーヴァントの一騎(後述)。
初出は『Fate/Grand Order



◆プロフィール

真名:アン・ボニー
身長/体重:171cm/54kg
出典:史実
地域:カリブ
属性:渾沌・悪
性別:女性
cv.川澄綾子


真名:メアリー・リード
身長/体重:158cm/46kg
出典:史実
地域:カリブ
属性:渾沌・中庸
性別:女性
cv.野中藍



◆ステータス
筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具
C C A E B C


◆スキル
クラス別スキル
対魔力:D
一工程による魔術行使を無効化する。
魔力避けのアミュレット程度の対魔力。

騎乗:-
騎乗スキルは「航海」スキルにより失われている。


保有スキル
航海:A
船の操舵技術。
船のみに特化しているとはいえ、馬や戦車は乗りこなせない。
海賊として鳴らしただけあり、二人共に天才的。
FGOでは自身のスター発生率を大幅に上げるスキルとなっている。

射撃:B
銃器による早撃ち、曲撃ちを含めた射撃全般の技術。
FGOでは自身のクリティカル威力をアップさせるスキルとなっている。

コンビネーション:C
特定の人間と共闘する際に、どれだけ戦闘力が向上するかを表すスキル。Cランクならば、どれほど苛烈な戦場でも目線一つで互いの行動を把握、最適な行動をとる。
メアリーとアンの場合、宝具も大きく影響を受けるスキルである。
FGOでは自身の攻撃力アップとスター集中状態にするスキル。



18世紀に実在した二人組の海賊。アルビダやグレイス・オマリーと並び称される女海賊の代表格。
騎乗スキルは持たないがドレイク船長同様にクラスはライダー

金髪で赤いフロックコートを着ている長身の女性がアン。
情熱的で大胆不敵な美女。生まれゆえのお嬢様らしい気品や気遣いを備えつつも核となるのは「死をも恐れず、笑って出迎える」英雄らしい豪胆さ。
メアリーのことは親友であり家族であり妹としてこよなく愛している。生前はアンの方が年下だけど。
その外見ゆえに生前は出歩けば男がほいほい寄って来ていたというが、アン本人も中々に愛多き人であり、
ラカムの船に乗った時には当時結婚していたにも関わらず彼に惚れ、夫を捨てて乗り込んでいる他、後述するが男だと思い込んでいたメアリーも誘惑している。
「教えてFGO!」のメアリー曰く、「あれで中身は獣だからアンは」とのこと。

白髪で黒いコートを着ているボクっ子のロリがメアリー。
育ちゆえに一見して少年的ではあるものの、その核はアンと対照的な乙女らしさ。無理をして男らしく振る舞っている。
しかし一度戦場に立てば、男女の別なく勇猛果敢に奮戦する。
生前は相方のアンが上記の有様だったので独りで港を散策しており、キャプテン・ジョンの財宝やテンプル騎士団の隠し財産の在り処についての情報を得ていた。


前代未聞の『二人で一騎のサーヴァント』としてカウントされる特殊な英霊*1

一騎で複数のサーヴァントというと百の貌のハサンがいるが、あちらが一人が霊体として人格の数だけ弱体化しながら分割するのに対して、
この二人はそれぞれがきっちりサーヴァント一人分の実力を有する。
ただしハサンが個々の人格が死んでも他に影響しないのに対し、こちらは片方が戦闘不能になるともう片方も問答無用で道連れになるというデメリットがある。


聖杯にかける願いは特にない。あくまでお宝を求める海賊としての本能で聖杯を手に入れようとしている。
強いて言うなら『宝の地図がありったけ欲しい』。


自由と冒険を愛し束縛を嫌う気風で、マスターに対しての立ち位置はやや反抗的な「同格」。
素朴な一般人権力にニュートラルな人物とは問題なくやれるが、典型的なブルジョア・貴族主義のマスターとは相性最悪とされる。

ぐだ男・ぐだ子については一般並の感性なのもあってか相性がよい(むしろ相性の悪い鯖を探す方が難しいが)。
海賊かつ荒くれ者という“悪”を相手に、ただそれだけでは差別しない精神性が好印象らしい。この辺りは、教えてFGO! 偉人と神話のぐらんどおーだーの6時間目を参考に。
というかアンメアマスターにとっては必見の丁寧さと豪華さ(可愛さの面で)なので、ぜひに。

本当に自身ではなんの力も持たず、魔術師であるのに礼装なしでは魔術の1つも扱えない無力さながら、
常に前線に立ち続け自分たちと戦う姿勢*2が何より心の琴線を刺激するらしく、最終的にはデレる。
自由を許し、対等に接し、悪党を受け入れ、ともに肩を並べてくれる。
刹那に生きる海賊だからこそ、そのかけがえのなさを宝とするのだ。



あ、あの。僕に、何かできることはあるかな?
大丈夫。ボクはライダー、君がどれほどの大海に飛びだそうとも、ついていくから
嘘、メアリーがデレました!?


特に社交的なアンは誕生日にキスを贈ろうとしたり、メアリーと一緒に抱き締めて寝ようとするなどスキンシップが激しい。
好意が募ってからはひっきりなしに誘惑をし、時にはどちらを選ぶか選択を迫る。が、両者とも2人まとめていただいてしまうのを望んでいる。さすがの肉食系である。
「百合に挟まる男」どころか「男を挟んでくる百合」になったわけであるため百合好きは悔し涙を禁じ得なかったとか

近代出身のため神秘の度合いは薄いが、遠近揃ったコンビという事もあって戦士としては一級品の実力。
情熱的な美女と仔猫のような少女のペアと、一粒で二度美味しいことも含め、結構な当たりサーヴァント。



◆最も勇敢な女海賊

アイルランドで弁護士の妾腹の子として生まれたアン(本名アン・コーマック)はサウスカロライナで農場生活を送っていた。
何不自由ない暮らしをしていたが癇癪で使用人を殺すなど、荒く男勝りな気性であったという。
ある時父親の反対を押し切って海賊ジェームズ・ボニーと駆け落ちしたが、
19歳の時に居酒屋で出会ったジョン・ラカムが廃業していた海賊業を再開すると聞き、夫を捨て男装して乗員の一人となる。
ただし、男装していたもののラカムとは男女の関係にあり、ほとんどの船員達もアンが女性であることを知っている、所謂『公然の秘密』であったとか。

一方のメアリーはロンドンの船乗りの子として産まれた。
父親は母親の二人目の夫だったが、一人目の夫との子が死ぬとその実家から養育費をせしめるため、男装させられて育てられた。
やがて男として陸軍に入隊。優秀な兵士だったが一度は結婚して除隊。ちなみに本人がカミングアウトするまで誰も男装に気付かなかったという。
その後は居酒屋を開くも夫が亡くなり再び軍へ戻ろうとする。しかし女性であることが発覚したため入隊できず、さらに店も客足が途絶え畳む事に。
続け様の苦難に遭いながら、それでも自由を愛する心を忘れなかったメアリーは船乗りの道へ。


ある日、メアリーの乗ったオランダの商船をラカム海賊団が襲撃、拿捕する。
捕虜に手荒な真似をしないジョンの性格が功を奏し、メアリーは唯一のイギリス人として仲間に誘われ、それを承諾。
なおこの時も商船の乗組員たちや、ジョンを始めとする海賊は誰一人メアリーが女であると気付いていなかったようである。
こう繰り返すとかなり男らしい見た目だったようにも思えるが、実際のところはアンが惚れるほど美しい顔立ちをしていたとされ、中性的な容姿だったと思われる。

男装した女海賊ふたり。神の悪戯か当然の成り行きか、意気投合した二人だが、ある日アンの方が自分は本当は女だとカミングアウト
そして、ジョンの情婦ではあるがメアリーのことが好きになってしまったと告白。そのまま部屋に連れ込もうとまでした。
さすがに隠してはおけないとメアリーも自分の性別を暴露。結果としてアンは酷く落胆したが、以後これ以上ないほどキマシ親密な関係の大親友となる。

……そして、結果的にメアリーが堂々とアンの自室へ行き来するようになってしまい、やがてその事実はジョンを始め海賊船の面々にも知れ渡った。
あまりに仲が良すぎることにジョンはメアリーを妬んだが、当のメアリーが上半身を見せてカミングアウトしたことで事情を納得。
このコンビが船員でも特に戦闘面の腕が立つことを評価していた自由人の船長はむしろこれを面白がり、そのまま受け入れた。*3

アンは射撃の名手であり、メアリーはカットラスで切り込む勇猛な戦士だったと伝えられている。


そして運命の1720年10月。
ラカム海賊団はジャマイカ総督の命を受けたジョナサン・バレット率いる武装スループ(軍艦)に捕捉され、降伏勧告を受ける。

ジョンは降伏を拒絶して逃走を図るが、バレットはそれを見てジョンの海賊船に乗船攻撃を敢行。
兵に船に乗り込まれたジョンや多くの船員が戦闘を放棄し、船底の船倉に閉じこもる中、諦めずに銃と斧を手に大立ち回りを繰り広げる二人がいた。
それが何を隠そう、アンとメアリーである。
その負けん気の強さは、船員が隠れている倉庫に銃を撃ちこみ「男らしく戦え!」と発破を掛けたと言われるほど。
(ただし、武装スループの船員がたった一人だけアンとメアリーと共に戦った男性海賊がいたと証言している。
この時、メアリーには可愛がっていた後輩*4がいたらしいのだが……?)


しかし多勢に無勢、一味は全員捕縛され、二人は男たちとは別に裁判にかけられる。
そこで死刑宣告を受けるが、二人そろって

「「実は私たち女で今妊娠してるからちょっと待って」」

と、もう何度目になるか分からないカミングアウトっていうかいくら常識はずれな経歴にしてもなんで誰も気づかないんですかね……

妊婦を処刑する事はキリスト教で禁じられている堕胎を行うのと同義とされ、結果執行猶予が付いた二人。
同じく死刑宣告を受けたジョン・ラカムが絞首台に立つ時、
アンは「男らしく戦っていれば、犬のように繋がれる(=首に縄を回される=絞首刑にされる)こともなかったろうに」と無情に吐き捨てたという。
(※絞首台に立つ前に既に絞首刑が確定していたラカムに会う機会があり、その時に直接この言葉をぶつけたとされることも)


その後、メアリーは獄中で妊娠の際に掛かりやすいとされる熱病にかかり、子を宿したまま獄中死。
一方のアンの方は、収監後の記録が残っておらずその最期は判っていない。
監獄に入ったからには出所にしろ脱獄にしろ死亡にしろ記録されているはずであり、その記録がないというのは奇妙な話である。
その為、幾つかの伝説が生まれた。
即ち、アンは記録に残せない方法、元弁護士であり資産家でもあった父の手によって監獄を生きて出たのではないかというのだ。
この後、アナベルという偽名でジョセフ・バーリーと結婚し82歳で亡くなるまでに8人の子を産んだという。
もしこの説が本当だとすれば、自由を求め飛びだしたはずの家の力で自分だけ生き延びた事実をアンはどう感じていたのだろうか。


二人が海賊稼業に就いていた期間はわずか2年にも満たない短い期間だった。
しかし、男よりも男らしく、勇猛果敢に戦ったその姿は未だに代表的な海賊として語り継がれている。

ちなみにアンの海賊としての活動期間は19~21歳、メアリーはハッキリとはしていないがラカム海賊団にいた頃は34歳前後だったと言われている。
サーヴァントの常として全盛期の姿で召喚されたとなると、メアリーはあのナリでアンより年上どころか三十路越えということになる。

……と思われたが、後述の弓verで


もう少し成長した姿だったらなぁ

という台詞が追加されたため、アンとの関係も踏まえ10代の頃の姿だと推測される。

まぁどちらにせよ可愛いから問題ないよねっ。


宝具
『比翼にして連理』(カリビアン・フリーバード)
ランク:C++ 種別:対人宝具


僕から行くよ……そらそらそらっ! ……アン、後はお願い!
はーいっ、それでは狙い撃ちますわよ……シュート!

カトラスを手にしたメアリーをマスケット銃を装備したアンが援護する、コンビネーション宝具。
捕縛される直前、無数の兵士たちに取り囲まれながら最後の最後まで二人で奮戦した逸話の具現化。
状況が不利であればあるほど、有利なダメージボーナスを獲得する。
ぴょんぴょん跳ねてアンに合図するメアリーが可愛い。

比翼とは比翼の鳥、目と翼を夫婦で分かち合う伝説の鳥のこと。
連理とは連理の枝、隣り合う木の枝が繋がりあい永遠に分かたれぬひとつの存在になること。
読みは「カリブ海の自由な鳥」を意味し、総じて海賊として自由を愛する比翼の鳥としての彼女たちを象徴する。

他の海賊の宝具が船であるのに対し戦い方そのものが宝具なのは、この二人は船長ではなくクルーであったためと思われる。



◆Fate/Grand Order
第三章『封鎖終局四海 オケアノス』に登場。
イラスト担当はⅠ-Ⅳ。
何ものかによって持ち込まれた聖杯を持つ黒髭が従えるサーヴァントの一騎として主人公らと敵対する。

黒髭のことは「ペスト菌を持ったドブネズミとほぼ同列の存在」と嫌っているが、
半ば嫌々ではあるもののクルーとして従っているし性格を無視して海賊として見るならば二人とも認めるほどであり、
主人公らに敗北した際には謝罪しながら消滅している。
彼女らなりに、同世代(黒髭の死の約1年後に海賊となっている)で最も偉大な海賊に思うところがあったのだろう。


レアリティは☆4(SR)。構成はQ2、A2、B1。
宝具もQ属性のためクイックブレイブチェインが狙える。
バトルキャラは基本メアリーだが、宝具を使用した際にアンも登場。それ以外では台詞でのみ。

性能は☆4の中では最上位。
Q特化かつスター獲得量を増やす航海、クリティカル威力を上げる射撃、スター集中+攻撃力アップのコンビネーションとスキルが完全にシナジーしているため、
前述した通り下手をしなくても最大級のダメージを弾き出す。

素のスター排出量が多いドレイク船長やギルガメッシュ、スター獲得能力が高い呪腕のハサンやクイック性能を上げる「アルカディア越え」を持つアタランテ
宝具でスター荒稼ぎしてくれるランスロット源頼光などがいると安定する。
「スケープゴート」で攻撃対象を操作できるエミヤ(殺)も、タイミングさえ読みきれば宝具の威力上昇に貢献する。
当然というべきかスカサハ=スカディとも好相性。

宝具は単体攻撃だが倍率は現状最大。みんな大好きゴールデン以上の大威力を放つことも。
その威力はHPが少なければ少ないほど威力が上昇するので上手く調整してHPを2桁にして放つと最終再臨している状態であれば80万は軽く超える(このダメージ数値は現在FGOトップ)。
中には100万ダメージを超えたという報告も上がっている。
構成的にもNPを貯めやすいため、カレイドスコープよりもHP減少をメリットにする黒の聖杯やガッツ付与の不夜の薔薇、Q強化のイマジナリ・アラウンドなどが好相性。

ただし威力を上げようとして攻撃を受け続けるとうっかり死ぬこともあるのでダメージの見極めが大事。


霊基再臨を行うと、一段階目ではアンのコートに袖が付きメアリーがカットラスを包むリボンを外す程度。
三段階目でも、アンは帽子とウサミミが付く程度でそこまで変化はない。
問題はメアリーの方で、顔の下半分が隠れるほどだったコートをようやく開くのだが……



ウサミミに白スク水で黒ニーソの傷顔首輪白髪ロリ





ウサミミに白スク水で黒ニーソの傷顔首輪白髪ロリ



な、何を言ってるのか(ry
スク水と言ったが正確には胸元が妙に開いている、バニーガール的なアレである。男装ってなんだっけ?

ちなみにバニーガールが考案されたのは1960年代に入ってからのことなので、実に240年も時代を先取りしていることになる。
「衣装について『海賊に見えればいいよ』的な指定しかなく、正統派女海賊はすでにドレイク姐さんがいるので、自分の趣味なんだけど一応言い訳するなら水着と言い張るということで」とはデザイン担当Ⅰ-Ⅳの弁。


四段階目はアンもバニーガール姿になり、完全にそっち系の夜のお店
どう見てもエロゲーです本当に……あ、Fateってそもそもエロゲーだったわ



空の境界』とのコラボイベントでは、人のストレスを増幅する小川ハイムへと入居するが、狂化の影響は受けなかった。

…が…



これは紛うことなき疲れたOLの部屋!

疲れたOLの部屋です、先輩!!


黒ひげに教わったインターネットにドハマりしてしまい、二人揃ってダメ人間化


汚部屋の住人と化し、通販でグッズを買ってピザを取り寄せては配達員を脅してお金を巻き上げるという暴挙を働いていた。

しかも自分たちがダメ人間化しているのも充分に自覚しており、マシュ・キリエライト
「聖杯に求めるものは宝ではなく宝の地図だと微笑んだお二人はどこにいったんです!」と突っ込まれても

それはネットの海に捨てちゃったというか…

と、バッサリ。
…どころか


でもいいいよね、私たち海賊なんだし!
これが海賊! 新しい海賊の矜持さ!

と開き直る始末。
これには流石のマシュも「これはひどい!!」とツッコミまくっていた。


ちなみにこのイベントで彼女たちとバトルする際には、ザコ敵の中にひとり誰かが混じっている…!!
アンタ何やってんですか。



マシュ、マスター!

こんなオトナになっちゃいけないぞ!


…いやアンタたちが言っても全く説得力ないから。


【アン・ボニー&メアリー・リード(弓)】
再登場はいつになるのかと待っていたマスター方、お待たせしました。
アンメア、期間限定サーヴァント水着ver.で新規追加にございます。

「ちょっとそれっぽく霊基をいじったから」という理由で各々クラスが変わっている水着サーヴァント達だが、
アンメアのお二人も例に漏れずクラスが変更され、ライダーからアーチャーに転身。
その影響かはたまた前に立つ役割を変えただけ故なのかは分からないが、先陣を切るのはアン。銃のアンが突っ込み、剣のメアリーが援護という変則的なフォーメション。
カードアイコンも戦闘キャラも水着姿のアンとなっている。……え? メアリーとか最終再臨絵とか元々水着みたいな格好だったからあんまり改めて水着って感じがしない? HAHAHA。
これにより、騎のほうを同時に起用することでアンメアが視覚的に並び立つ、というアンメアマスター感涙の光景が!
……水着みたいな騎と水着の弓……違和感がまるでないのは何故だ。
銃を扱う英霊代表格のビリーがアーチャーとして召喚されている手前、アンが前に出た経緯を考えれば順当なクラスチャンジと言えよう。

肝心の水着はというと、アンは黒のビキニにベリーショートホットパンツ。
その……すごく……大きいです……。何がとは言わない。
メアリーは上下ともに白のビキニで、ベルトで固定されているスカート部がよりキュートさを加速させている。
いつものカトラスに加え、両刃の銃剣を持っているのを確認できる。


注目の戦闘スタイルだが、騎の宝具でお馴染み膝を着いて狙い撃つ銃撃はもちろんのこと、明らかに物理法則を無視した変化弾を打ち放ったり銃身で殴ったり、
薙ぎ払ったり諸々割とやりたい放題である。海賊としては利用できるものは利用する清く正しいスタイルなのかもしれないが。
宝具は『比翼にして連理(カリビアン・フリーバード・アクト2)』。act3とか4まであったりするんだろうか。
メアリーと挟撃の形で全く同タイミングの打撃を叩き込み、締めに飛び上がってメアリーの銃剣と共にクロスファイア。
背景にはドクロが浮かび、銃撃の軌跡と相まって海賊旗となるニクい演出。比較的シンプルながらもスタイリッシュな格好良さである。
何から何までタイミングがピッタリなのも、スキルや宝具にまで昇華された2人のコンビネーションが何よりの説得力だろう。

元々海賊で水着とかビーチとか慣れきっているせいもあり、テンションが上がっている他の水着サーヴァントと比べると結構いつも通り。
ただし騎での交流を経た後のせいか、元々マスターアタック勢であったのがより加速しており、説明文からして

『アン・ボニーとメアリー・リード、希代の女海賊コンビだが、今回は気楽に水着で参戦。
ボニー! という感じのアンは露出度高めの水着でマスターを攻め、
リード! という感じの体格のメアリーはマスターに対してデレ拗ねることで挟み撃ちとする』

とかいうはっちゃけぶりである。もう好意を隠す気もないね!
やはりというか、マイルームにおいても心なしかアンの台詞が多めで、

アン「お宝大好きですし、海も大好きです。この格好ですからね。あらマスター、照れてます? うふふふ」
アン「嫌いなもの……異性からの不躾な目線とか……でしょうか? あぁ、マスターは例外ですよ。どうぞ存分に見てくださいませ?」

とかとか。騎の時、

アン「あらやだ。マスターだからって、変な事しないでくださいまし」

なんて言っていたのが嘘のようである(絆Lv関係ないルーム台詞だから当然といえば当然なのだが)。
メアリーも、騎の時の初期は様子を窺っていたというか、若干距離を置いているようにも思えたが、
多少の軽口を言ってきたり、心なしか無邪気なまでに元気よく話しかけてくれたり等、もうすっかり心を開いてくれている様子。なんてったってデレ拗ねるからね!
自由を好み束縛・隷属を嫌う気風も変わらず、

アン「ご主人様? ……なーんて柄じゃありませんわね。私は私、それ以外の何者でもありません」
メアリー「マスターもアレ? ご主人様ーとか言わせて喜ぶクチ? いや、マスターって、そういう意味だけどさ……なんか、嫌だな、そういうの……」

とのこと。親しくなったマスターとサーヴァントとはいえ、それはそれこれはこれなのだろう。
ご主人様関係の台詞にはどっかの黒髭の関与が見え隠れしている気がしないでもないが、撃ち沈めて海に捨てれば問題ない。


ゲームでの性能はというと、やはり宝具の『比翼にして連理』の
【敵単体に自身のHPが少ないほど威力の高い超強力な攻撃&防御ダウン(3ターン)〈オーバーチャージで効果アップ〉】という特性が目を引く。
実用性を備えたロマン火力である騎のほうでお馴染み、HPが少ないほどダメージが増える効果は健在であり、☆4の域を超えた高火力が望めるだろう。
ただし、OC対象が防御ダウンのほうなのは要注意。ただ単に瞬間火力を求めるならOC後尾にする意味は無い。

『ビーチフラワー[A+]』の【味方全体の攻撃力をアップ[Lv.1~]/味方全体の[男性]のスター発生率をアップ[Lv.1~]】で全体火力アップ、男性鯖のスター効率も狙えるなら上げられる。
自己強化に完結した騎のほうと比べるとサポート寄りと言えるだろうか。
また、『トレジャーハント(海)[C]』の【自身にスター集中状態を付与[Lv.1~]/スターを獲得[Lv.1~]】によりクリティカル運用が主となるだろう。

極めつけは黒髭が持つものと同じ『海賊の誉れ[C+]』の【自身の攻撃力をアップ[lv.1~]/自身にガッツ状態を付与(1回)/自身の弱体耐性ダウン【デメリット】】が光る。
アンメアの場合、単純な生存能力向上という面だけでなく、ギリギリのHPからほぼ最大火力の宝具を叩き込める利点となり得るのだ。

総じてクセというクセがあまりなく(男性限定の効果くらいだろうか)、自他共にバフが可能でかなり使いやすく素直な性能と言える。
運良く彼女らを引けたマスターは火力要員としてとりあえずで育ててみて、決して損はないだろう。


余談だがスキルの欄を見ればわかる通り、騎の時にはアン(射撃)が弓の時にはメアリー(トレジャーハント)がスキルを使っている模様。
彼女たちが収録されている『Fate/Grand Order material Ⅳ』は、ちょっと驚くほど愛に満ちた内容になっているのでやはりマスター必見である。
アーチャー版の絆礼装は、その……いろいろとすごい。




追記・修正が僕たちを待ってるみたいだけど!

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最終更新:2024年03月07日 12:23

*1 似たような前例は居たが、アッチは召喚の際に女神の方が割り込んでサーヴァントとなって本人はクマにされてしまっている為ノーカウント

*2 正確に言うとそうしなければロクに魔力供給ができない事情がある

*3 メアリーもジョンの情婦になっていたかは不明。後述されている後輩と良い関係だったという説もある

*4 どのくらい目を掛けていたかというと、この青年と別の海賊が決闘する羽目になった際、翌日の朝に指定された場所で行う事となったのだが、メアリーは先にそこで待っていた相手の海賊の元へ向かい、青年海賊が到着する前に自分が決闘を申し込んで殺害。死体をその場に残して何食わぬ顔で立ち去ったという。