ウィスパー(妖怪ウォッチ)

登録日: 2015/11/19 (木) 23:11:20
更新日:2024/03/24 Sun 21:05:03
所要時間:約 7 分で読めるでうぃす




「うぃす!」

ウィスパーとは「妖怪ウォッチ」シリーズに登場する妖怪の1体で、妖怪執事である。

CV:関智一

  • 概要
ゲーム、アニメともに主人公のケータ、フミちゃん(ゲーム版のみ)が妖怪に関わることになった直接的な原因でもある。
元々は、古びたガチャポンマシンの中のガチャボールに無実の罪で190年間封印されていた妖怪。
その封印を解いた(というより無理やり解かせた)主人公(ケータ、フミちゃん)の妖怪執事となる。
『妖怪ウォッチバスターズ』等ではデータが付き、ニョロロン族であることが判明した。


  • ゲーム第一作目(無印)におけるウィスパー
この段階ではまだ、イケ渋ボイスの超有能な妖怪執事である。
劇中においては「私すら知らない妖怪が増えている」等の自分の知識に自信を持っているような描写もあり、後述するアニメ版のようなうざったいハイテンションや妖怪パッドでのカンニング行為もない。
そのため、アニメから入った人が無印のウィスパーを見ると「誰こいつ?」となること間違いなしである。
その後のゲーム作品ではこんな有能ウィスパーは見られないので、ある意味レアかも?


  • アニメ版、ゲーム第二作目以降におけるウィスパー
アニメ版で所謂「憎めないポンコツキャラ」としてのポジションを確立。その後ゲームにもそのキャラが継承された。
本人曰く妖怪に詳しいらしいが、妖怪を解説する際には必ず妖怪パッドで情報を調べて読み上げているため、ケータからは「実はあまり(というか、全く)詳しくないんじゃ」という突っ込みが絶えない。
だが、雑学には秀でておりケータにアドバイスをするも、的確なアドバイスに限ってケータが言うことを聞かずに大変な事になったり、
この雑学のせいで色々ご託を並べた結果、「そんな妖怪はいない」と結論づけるも妖怪ウォッチで妖怪を発見されて、その後先述の妖怪パッドの流れになる。

ウィスパー「いやいや、△△させる妖怪なんて聞いたことも見たことも…」
ケータ「いた! ウィスパー、あれなんて妖怪?」
ウィスパー「え? あ、えーと…あれはですね…あれですよあれ…知ってますよ? ホラあれあれ…えーっと……(ここまで妖怪パッドで調べながらの発言)そうそう! あれは妖怪○○!」

という流れはもはや毎回のお約束。
ちなみに、以前は「えーっ!いたんですかー!」と驚いていたが、最近はより早く自分の無知を隠p…もとい正確な情報を得ることに専念しているようだ。
だがしかし、一部の妖怪については本当に知っており、古典妖怪のにんぎょなどは妖怪パッドを使わずに言い当てている。
一方で一度出会った妖怪であってもしばらく会っていないと名前を忘れたりすることも。
たとえば、2回ほど会っているはずの「ホノボーノ」という妖怪の名前を妖怪パッド無しで言うように言われた際、「イエローモクモク男」なる名前で呼んでいる。
ちなみにこの要求は後にもあったのだが、その時も「イエローモクモク男」と呼んでいる。

また、ゲーム第一作目よりもテンションが高く、沸点が低く意外とキレやすいために、丁寧な言動が崩れまくりで「妖怪執事」という肩書きの胡散臭さが加速しており、
執事という割には合コンにハブられると悲しみ、時に妖怪同士だとめだちたがったり、さらにはツッコミ用ハリセンで彼方へと飛ばされまくっている。
その後も、ポップコーンを食い散らかしたり、妖怪紅白に出場するジバニャンやヒキコウモリを妬んだり、挙句の果てには別の執事っぽい妖怪に「ケータの執事」というポジションを奪われたこともある。
やきモチの回ではヤキモチ煙の影響でウィスパーを頼りにしなかったケータの言葉にブチギレてしまい金属バットを振り回すといった暴挙をしてしまった。
なお、同日の『きょうの妖怪大辞典』でもモーニングスターを持ってツッコんでいる。

数多の妖怪の中でも大先輩に当たる古典妖怪を異常に尊敬していて、彼等を「先輩」と呼び口調も「~っス」という体育会系に変わり、果てには喜び勇んで自らパシリへと成り下がる。

一緒に住んでいるジバニャンに対しては普段は仲良くしているものの、ケータがウィスパーよりもジバニャンの方にウエイトを置いていることと、執事としての責任からか、そのだらしのなさといい加減さの為内心はあまりよく思っていない(ちなみに、いい加減なのは自分も同じであることには気づいていない)。
その為時々「ジバ野郎」呼ばわりして怒る事もある。また、ヒキコウモリに関してはいつも引きこもっているので社会に貢献していないとさえ思っていたこともある。(ただし直後に覆されたが)

27話にて、妖怪ウォッチ零式をケータの手ごと口に突っ込んだ時に、初期の妖怪ウォッチに変化させることができるようになった。もう一度突っ込むことまた零式に変化する。
このためこれ以降零式で妖怪を召還する時には、ウィスパーの口に手を突っ込む必要がある。この事にケータは特に抵抗が無い様子だが……汚いとか言っちゃダメ。しかも多少なりともウィスパーには負担がかかっているらしく時々ゲップと思える音もしている。
しかし流石に第49話で変換時にウィスパーが毎回舌でベロベロ舐めている(本人は綺麗にしているつもりだった)事を知った時は嫌がっていた。
後の78話では妖怪ウォッチUプロトタイプ入手後は元に戻せた描写も無く、白い妖怪ウォッチと零式ウォッチ二つに戻すことが出来ていた(零式は恐らく劇場版のラストでケイゾウから貰ったものと思われる)。

もしもフミちゃんが主人公であったなら、というif回での出会いの回想シーンでは、端折られていたためかフミちゃんはわりとあっさりカプセルを開けている。
さらにはウィスパーウルトラスーパーソニックトルネードという必殺技をウィスパーを使って実行。この技の元はコロコロコミック版のウィスパーヨーヨーでそれをアレンジしたフミちゃん版だと思われる。
これをはじめとし、アニメ第67話以降、コロコロの描写を元にしたと思われる表現が垣間見えるようになってきた。
第78話ではケータを殴り飛ばし、第80話ではジバニャンに武器のように扱われ(元ネタはウィスパーハンマーか)、第92話では見た目の割に力持ちという部分を見せた。




ウィスパーの真実…(以下、ネタバレ注意)































アニメのとある回にて、実は元々は、石田三成に仕えていた「ウィスベェ」こと「妖怪シッタカブリ」であることが判明した。とりつかれるとありもしないことを「間違い、あ無ぁ~いぃ~!」と述べてしまう。ケータの先祖らしき人もとりつかれていた。ちなみにこの回、結構な感動話である。
なので中の人のツイッターアカウント画像ではBASARAな三成にウィスベェが絡みついていたリする。
ネタバレになるので、これ以上は伏せておくことにする。…ってうわネタバレリーナなにをすr…



以下、ネタバレリーナによる本当のネタバレ


アニメ第47話で妖怪ウォッチがケータの手に渡るのを阻止せんとするキン&ギンの手により、かつてのジバニャンと同様、共に過去(安土桃山時代)へタイムスリップし、その正体と過去の一部が判明した。
なお、ゲーム版『真打』にも、逆輸入される形でこのエピソードが収録されている。

(以下反転)
ウィスベェとは、ウィスパーの戦国時代の姿であり、取り憑かれるとある事ない事べらべら喋らせてしまう妖怪で、口から溜まりに溜めた緑色のガスのようなものを吐き出してそれを相手に浴びせ取り憑くという性質を持っている。この能力は本人にも制御できないものであった。妖怪執事はやはり詐称自称であり、本来の能力ではなかったわけである。
さて、キン&ギンによってウィスパーがタイムスリップした先は天正十八年=1590年であった。
当時はケータの先祖らしき少年・圭之助に取り憑き、周りの信用を失わせたりしていた(『真打』では主人公にフミちゃんを選択すると、「おフミ」というフミちゃんの先祖と思しき少女に取り憑いていた事になる)のだが、ある事をきっかけに、石田三成(CV:羽多野渉)に「妖怪軍師」として信頼されることになり、自らを「ウィスベェ」と名乗り10年余りの時を共に過ごす事になる。ウィスベェの助言は全くの知ったかぶりだったのだが、三成自身の強運ゆえに、適当なはずの決断が悉く功を奏した。そのため、「決めずの殿様」と揶揄されるほどの優柔不断であった三成はその汚名を返上していった。
ちなみに、三成はウィスベェの姿を見ることは出来ず、声だけを聞いていた。最初は話しかけて居るのか居ないのかを判断していた三成だったが、長い月日を経て喋らなくてもウィスベェがいるのが分かるようになっていた。 三成さんすごすぎだろ…。 

そして、『運命の分岐点』である関ヶ原の合戦(慶長五年=1600年)の日を迎えた折、ウィスベェはキンとギンに唆され、シッタカブリの能力を使い敵陣を引っかき回し三成を救う道を選択する。
しかし、敗けると分かっていても最後まで戦う事を決めた三成によって止められた。その際にとうとう自分の正体を明かしたが、三成からは「おかげで楽しき人生であった」「お前は迷うよりも先に進まねばならぬことを教えてくれた、わしの行く道を照らす『光』じゃった」との言葉を贈られた。こうして、運命が変わらないまま三成は敗北し、ウィスパーとジバニャンは現代へと戻ることになったのである。
知ったかぶりが本来の性質である妖怪であることがジバニャンの知るところになったが、ジバニャンは「すごい過去だった」と驚きながらも「能力自体は中途半端」「パッドをなくすと中途半端な妖怪に戻っちゃうってこと」と呆れていた(確かに、「真の能力を明かせばまたお別れすることになってしまう」というウィスパーの危惧は、外れてはいないものの少し大げさであった)。

以上がネタバレである。ちなみに、この回でウィスパーは、安土桃山時代に存在していたにもかかわらず戦国の知識に疎く、代わりにジバニャンに解説されるという情けない一面を見せてしまっている。
この話によってウィスパーの本質的な設定が決定付けられたことにより、初代妖怪ウォッチの有能ウィスパーは完全になかったことにされてしまったのだろうか・・・。


  • ゲーム版についての補足
「2」以降のゲーム版では、アニメ版同様に妖怪の知識がほとんど無く、何かと無能扱いされるウィスパー。
しかし、実際にはメタ的な部分において結構な活躍をしているのはあまり知られていない。

例えば「2」においては、60年前の世界でも現代の貨幣が使えるように根回ししていることが本編中で語られている。
このことから「3」で円とドルの両替が自動で行われるのにもウィスパーが関与している可能性が高い。

また、「USAでは今までの妖怪ウォッチが使用できない」事実が判明したときも、事前に「妖怪ウォッチU1」をウィスパーが購入していたためにあっさり対処できた。
(一応、妖怪ウォッチU1購入のために妖怪大辞典をケータの妖怪メダルごと無断で売り払うということをやらかしているが)

要するに、ウィスパーはゲーム的に当たり前すぎて記憶に残りづらいような部分で、痒いところに手が届くようにプレイヤーの与り知らぬところで手を回している節があるのだ。

このような事実を踏まえると、本編では大した手柄を上げることのないウィスパーに対して、また違った見方ができる・・・のかもしれない。



ウィスパー「いやいや、追記・修正してくれる妖怪なんて聞いたことも見たことも・・・」
ケータ「いた!ウィスパー、あれなんて妖怪?」
ウィスパー「え?あ、えーと・・・あれはですね・・・あれですよあれ・・・知ってますよ?ホラあれあれ・・・えーっと・・・そうそう!あれは妖怪wiki籠り!」

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  • 無能←アニメ版、ゲーム2作目以降
  • ゲーム1作目は有能

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最終更新:2024年03月24日 21:05