エドワード・ティーチ(Fate)

登録日:2015/11/19 (木) 00:02:48
更新日:2023/05/13 Sat 14:30:45
所要時間:約 16 分で読めます




さあ、黒髭様のお通りだ!


Fate/Grand Order』に登場するサーヴァント
クラスはライダー
設定担当は東出さん。後述の性格設定や本編登場時のセリフ執筆も東出さん。

ILLUST:Bすけ
CV.西前忠久


身長:210cm
体重:114kg
出典:史実
地域:カリブ海
属性:混沌・悪


◆ステータス
筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具
B+ A E D C C


【スキル】

[クラス別スキル]
○騎乗:-
騎乗スキルは「嵐の航海者」により失われている。

○対魔力:E
無効化は出来ない。ダメージ数値を多少削減する。


[保有スキル]
○嵐の航海者:A
「船」と認識されるものを駆る才能を示すスキル。
船員・船団を対象とする集団のリーダーも表すため、「軍略」、「カリスマ」も兼ね備える特殊スキル。
カリブ海で最も恐れられた海賊である黒髭は極めて優れた船乗りであり、図太く立ち回った。恐れられたんだってば。

○海賊の誉れ:B
海賊独自の価値観から生じる特殊スキル。
低ランクの精神汚染、勇猛、戦闘続行などが複合されている。部下に何の前触れもなく暴力を働く一方で剣林弾雨に向けて猛然と突進する勇猛さを持つ。

〇紳士的な愛:C(強化クエストクリア後)


宝具
アン女王の復讐(クイーンアンズ・リベンジ)
ランク:C++ 種別:対軍宝具


拙者の怒りが有頂天!

行くでござる行くでござる! 拙者自慢の大砲もた〜いへんなことに!?

鉄と火薬は海賊のロマン! バスターバスター、もいっちょバスター!

アン女王の復讐(クイーンアンズ・リベンジ)』!!

……う〜ん、一方的ですぞww


黒髭が実際に乗船していた船。元々はフランス船であったが奪い取った黒髭によって『アン女王の復讐』と名付けられ、海賊船となった。
敵戦にはまず四十門の大砲を撃ち込み、その後で低級霊となった部下たち(名はなく、「黒髭の部下」としか本人たちにも分からない)と共に猛然と襲いかかる。
奪い去る、ということに特化した怪物船。
また、この船は海に限ってならば『常時展開宝具』として顕現する。空や陸も進むことは出来るが、その場合は魔力を大量に消費する。
この船は搭乗している部下の力量が上がるほどに船自体の性能も強化されるという変わった特性を持つ。
故に他のサーヴァントと同盟を結び船に乗せる事でこの宝具は真価を発揮していく。

ぶっちゃけ主人公が契約しているサーヴァントを全員乗せればそれだけで無敵になるんじゃなかろうかと思わないでもないが、
まあこいつの部下になりたがる奴はほとんどいないだろう。





真名

エドワード・ティーチ。
大航海時代の後、活発化した植民地貿易の影響とスペインフランスなどの戦争と休戦の繰り返しで海賊が爆発的に増大した海賊時代に存在した伝説の海賊にして大悪党で、通称「黒髭」。
ちなみにエドワード・ティーチの名前は偽名の可能性が高いとされており、本名は定かではない。

通称の由来ともなった豊かな黒い髭にはところどころに導火線が編みこまれ、そこに火を点し、地獄の女神の如き眼光から悪魔の化身として敵味方を問わずに恐れられたという。
船を襲う際には、抵抗しなければ略奪はするが船員の命だけは保証した一方、少しでも抵抗すれば容赦なく虐殺したという*1
黒髭が縄張りにしていた当時のカリブ海は、海賊たちが暴れ回り、「海賊共和国」とあだ名されるほどの無法地帯と化していたとされている。
彼はその末期に現れ、バーソロミュー・ロバーツ、チャールズ・ヴェイン、ディバスなどと並んで海賊共和国崩壊後に活躍した海賊である。

本土からの恩赦を拒否し、カリブ海の締め付けが厳しくなったことから北アメリカ航路に移動し、
商船のみならず当時のアメリカ最大の都市の一つであるチャールズタウンなどの植民地を襲うなどして暴れ回った。
それだけ暴れまわる一方で並外れた交渉力も持っていたらしく、
最終的にノースカロライナにて多額の賄賂と武力をちらつかせ、当時慢性的な財政赤字だったノースカロライナの弱みにつけこみ、
無罪を勝ち取りあまつさえ定住化してたまに通りすがった商船を襲うという暴挙に出るなど、最早やりたい放題である(襲った商船も裁判できっちり無罪を勝ち取っている)。

また、イメージの重要性を熟知したパフォーマンスの天才であったと考えられており、リーダーとして問題なく舵を取るためにも、
周囲の人間に「黒髭は恐ろしい男だから逆らってはいけない」という先入観を植え付けるために色々工夫していたとされ、
上述の「髭に導火線を編み込んでいた」「少しでも抵抗すると襲った船の船員を皆殺しにした」という逸話のほかにも、それを示す象徴的なエピソードが存在する。
ある時黒髭は、仲間との宴会中に突発的に部下の足を銃で打ち抜くという凶行に出たことがあった。
一体何事かとおののく部下たちに対し、「たまにはこういうことしないと、俺がどういう男か忘れちまうだろ?」と言い放ったという。

猛威を振るって好き勝手し放題だった黒髭海賊団だが、さすがに懐柔されたノースカロライナはともかく周辺植民地は海賊定住による治安悪化は深刻な問題と受け取り、
ついにイギリス海軍によって討伐されることに。
色々と問題が発生し討伐隊は大砲も載っていない小型船二隻によるカチコミという無謀な代物であったが、
海軍必死の抵抗によりクイーンアンズ・リベンジ(実は二代目。初代はダメージが酷かったためにいらん部下とまとめてどこかの島に捨ててきたらしい。外道である)が座礁、
更に隊長のメイナード大尉の策に嵌り、ティーチは迂闊にも敵小型船に乗り込み白兵戦を展開。

図らずもメイナード大尉との一騎打ちとなり、敗北するもなお抵抗して20箇所の刀傷、5発の銃弾を受けても憤怒の形相で戦い続けたが、
銃の装填中にとうとう力尽きて斃れたという。
その首はメイナード大尉の手で斬り落とされ、船首に頭部を吊るされて晒し物になった。
一方の胴体は海へ投げ込まれたが、自分の首を探して三日三晩泳ぎ回っていたという逸話がある。

サーヴァントとしては騎乗スキルを持たない珍しいタイプのライダー。
他にもアン&メアリーも騎乗スキルを持たないため、船乗りの騎乗スキルは嵐の航海者に含まれているということなのかもしれない。
しかしドレイク船長は『Fate/EXTRA』では持っていなかった騎乗スキルが追加されたりしているため、実際のところどうなのかは不明。
レアリティは☆2。

一応マスターに対しては恭順の姿勢を見せはするものの、ほとんどの場合、早々にマスターの意図を無視して聖杯戦争に興じ始める。
彼を御する事が出来るのは、同じ性質(フェチ)を持つ者のみである……。



以下ネタバレ







おやおや、これはこれは奇遇ですな。デュフフフフフ。黒髭、参上ですぞ。緑は敵ですぞ



これ、召喚時の台詞である。
そう、一体何が起こったのか、大海賊黒髭は立派な全方位オタクに変貌していたのである…!

マイルーム会話でもマスターに薄い本を要求したり、一緒に同人を作ろうとしたりと完全にオタクのそれであり、海賊っぽい言動はほぼ無い。
聖杯にかける願いも「ハーレム作りたい」というもの。
生前にも妻は大勢いたが、そのすべてが財宝目当ての強欲女たちであったため、リアルに充実したとは一概には言い難い。
真実の愛。それはネットの海にしかないものだと、サーヴァント化した黒髭は思うのであった。まる。

そんな感じで完全なネタキャラであった黒髭氏だったが…


ストーリーでは第3章「封鎖終局四海オケアノス」に登場。
最初はシルエットで登場したのだが、



…この大渦の中を逃げ延びたか…英霊でもない身で、よくよく信じられん

だが―――クク、ハハハ!それでこそフランシス・ドレイク!伝説は真実だった!

ハハハ、ハハハ、ハハハハハ、アーーハッハッハドゥーフフフフwwww!!!


こいつ隠す気ねえ!


何者かによってもたらされた「間違った聖杯」の所有者であり、本来ならば黒髭を特異点として時代が崩壊する筈だったが、
気分で世界を救い、「正しい聖杯」の所有者となっていたフランシス・ドレイクがその時代に存在していた事で聖杯の力が拮抗。
結果AD.1573は広大な海と点在する島しか存在しない状態になってしまった。

聖杯を手に入れるためにドレイクを狙っており、同時にエウリュアレの事も付け狙っている。
ちなみにエウリュアレの事は「ペロペロしたい! されたい! 主に腋と鼠径部を!」とキモイ事を言い放ち、アンやメアリー、マシュに対してもキモイ事を言いまくってくる。
ちなみにドレイクはBBAなので却下らしい。
当然エウリュアレからは「史上最強の気持ち悪さ」と称され、一応は部下であるはずのアンやメアリーからも「ペスト菌を持ったドブネズミとほぼ同列の存在」と言われ、
マシュはあまりのキモさに皮膚に発疹が出た。
その惨状にはドレイクも「同じ海賊として本当にすまない」すまないさんを思わせる謝罪を行う始末。
いや、まぁ、海賊と言っても公認海賊(コルセア)であったドレイクと、違法海賊(パイレーツ)であったティーチでは性質が全然違うのだが。

しかし、配下としてエイリーク血斧王、アン・ボニー&メアリー・リード、ヘクトールという4人のサーヴァントを従えており、
それによって『女王アンの復讐号』の強度は黄金の鹿号でも太刀打ちできないほどのものになっている。

加えて、普段の言動に反して本人の実力も高い。
散々に言われているアンやメアリーからもその実力は認められており、
黒幕の配下であるヘクトールが聖杯を奪う機を窺っていても一度として隙を見せなかったという。
エウリュアレに魅了されて襲い掛かってくる部下も、ふざけた態度はそのままに躊躇なく始末している。
悪名高い大海賊の名は伊達ではないのだ。

そして総力戦の末に敗れ、その隙を突いたヘクトールによって聖杯を奪われてしまったが、最後の力で一撃を放ち、アステリオスの命を救った。


ぐひひひひ、愛の力ですぞ! …何てな、今のが最後の一撃さ


聖杯も失い、致命傷を受け、最早消え去るのみの状態となった黒髭。
それでも「自分がライバルとして復活するルートとか必要じゃね?」と変わらずふざけた事をドレイクに言うが、



「…要らない要らない。そらそら逝けよ」

「あんたの最期はマシュから聞いた。その首はきっちり忘れず持っていきな!」


そうか、じゃあしょうがないな! は、いいさ、いいさ、いいってことさ!

黒髭が誰より尊敬した女が! 誰より焦がれた海賊が!

黒髭の死を看取ってくれる上に、この首をそのまま残してくれるなんてな!

それじゃあ、さらば人類! さらばだ海賊!


黒髭は死ぬぞ! くっ、はははははははははは!!


自身が尊敬した大海賊と出会えた喜びを胸に消滅していった。

本人曰く、「ドレイクは拙者にとって宿命のライバル」。
拙者がジョナサンならば、BBAはDのつく吸血鬼
拙者がジョセフならば、BBAはイタリアのナンパ師
拙者がモッツァレラチーズならば、BBAは輪切りのトマト
分かるような分からないような…

ちなみに黒髭は「○○氏」という、これまたステレオタイプなオタクの呼び合い方を多用するのだが、
黒髭撃破後はこの言い方が何故かマシュとDr.ロマンに感染したらしく、何度か「黒髭氏」などと呼んでいる。


3章クリア後に解放されるティーチのキャラクエでは海賊の祭典「コミケパイケット」に繰り出し、パイケット戦士として熾烈な激闘を繰り広げる。
何時ものオタクキャラは鳴りを潜めて、紛れも無い大海賊の風格が顕わとなる。
「フランシス・BBAラフ(裸婦)画集」のために!
台無しだよ馬鹿野郎!
おかげでキャラクエで確定で手に入る素材の「禁断の頁」が同人誌扱いされる始末である…
少しは自重しろ。


ちなみにパイケットは黒髭が生きていた時代に開かれていた催しであり、古今東西の財宝を取り扱う海賊のコミk…じゃなくてフリマのようなものだが、
その時代にそんなもんが存在しているという事は、黒髭は生前からこうだった可能性が高いという事に……
そしてFGOマテリアルにて、生前からこんなもんであり、オタク知識が加わって手が付けられなくなっただけという事が明かされてしまった。

何かとイベントのシナリオにちゃっかり出てくることが多い印象を受ける。
(作家的にもネタが仕込みやすくていいキャラしている、ということなのだろうか)
  • セイバーウォーズ:リリィの修行に乱入。事情を知って協力を申し出るも、宝具演出で連続して股間を痛打される
    なお、オルタを誘おうとしたが怖くて諦め、元帥と一緒にきたらしい。
  • バレンタインイベント:『チョコレートレディのから騒ぎ』においてはリア充爆発しろ!と叫んで本当に爆破される出オチ要員(一応、第一節終了までは戦うことになるが)。
    逃げ出したチョコサーヴァントを好みの女性キャラ型にして楽しみたかったとかなんとか。
    復刻版のお返しイベントでは秘蔵のアルバムをマスターに渡すものの、その直後にアルテラによって/されてしまう。『ボイス&レター・これくしょん!~紫式部と7つの呪本~』でフルボイス化した際には台詞にない筈の断末魔が追加される始末。
    更にフルボイス化したのをいいことに、無駄にイケボでマスターの悪夢に声だけ出演した。しかも「糖怨の誓い」だの、桃園ブラザーズに目を付けられそうな事もほざく始末。渋いイケボから段々と馴染み深い黒髭ボイスに変わって行く様はまさに声優の本気技術の無駄遣いとか言っちゃいけない
  • 空の境界/the Garden of Order:アン&メアリーにネットを教えて堕落させた元凶。しかもそのバトル中にしれっと海賊モブに混ざって登場(性能据え置き)。
  • カルデアサマーメモリー:女性陣に乗せられ、陸の様子を見に丸太(舟)と板(櫂)で沖合に出る。生還はしたものの、情報だけ伝えて脱落した。
    待望の水着イベントを見ずして死ぬことに呪詛を吐くその姿に、思わずディルムッドは共感してしまったとかなんとか。「聖パイに呪いあれ!」
  • プリズマコーズ:魔法少女に興奮しているのを主人公にスルーされたが、後半に「魔法紳士」を名乗って特異点を占拠した人物に協力する。
  • ぐだぐだ明治維新:黒船来航ならぬ黒髭来航するもノッブにぶっ飛ばされる出オチ要員。
  • 幕間の物語「我が神はここにありてⅡ」:なんと全く関係のないサーヴァントの幕間の物語のNPC枠として乱入する暴挙。「何故お前がここにいる」と言うマスターのツッコミが相次ぐ事に。
  • デットヒートサマーレース:機械化歩兵に変装して水着サーヴァント達の審査をする…が、出た瞬間にネロから宝具ぶち込まれた挙句、ちょっと趣味に走りすぎたせいで参加者達からフルボッコされる目に
  • ハロウィン・ストライク:ストーリーでの出番はないのだが☆3礼装の「不思議の国から」の枠を消すとそこにはローアングラーと化した黒髭が…!
  • 百重塔:70Fで皇帝のパクりをしつつ登場。お風呂のお約束・覗きを敢行したがアホな男共と一緒にフルボッコにされる。
  • サーヴァント・サマー・フェスティバル!:後述。
    本筋に関わらない所では人妻が好きな騎士とともにとあ一家を揃ってコスプレ(勿論意図は言うまでもない)させようとしていたが、パパに殺されかける。
  • カルデア妖精騎士杯:バゲ子に少年漫画を貸し、が主催する「明日霊血古圏」の大会名を命名する切っ掛けとなる。


16年7月30日のアップデートにて強化クエストが実装され、新スキル「紳士的な愛」を習得。
なかなか使い手のいないパーティー全体回復スキルであり、パーティー全体の生存力を強化することが出来る。
しかも黒髭自身がガッツスキルを持っているのでしぶとく耐えて回復効果を使う事も可能。
……そしてこのスキル、女性サーヴァント相手には追加回復効果がある
「マスター、ハーレムPT作ってくだちい」ということだろう。ここまでくるといっそ清々しい。

ちなみに性別に関する効果を受けないはずのデオンアストルフォエルキドゥも追加回復するのだがオリオンは適用外
…無駄なこだわりが垣間見える…
いや、確かにオリオンはシステム上では男性判定だけどさ…

ちなみにエルキドゥは実装当初は追加回復を受けない不具合があり、その後のメンテで修正が入ったのだが。
ここでも「黒髭氏は2週間の熟考の結果、エルキドゥも『イケる』と判断した」と言われる辺り流石としか言いようがない…
その後、今度は超美形セイバーの蘭陵王と性別:朕のフリーダム朕様が登場した際に一時的にアストルフォ、エルキドゥ、デオンが追加回復対象から外れるバグが発生した。
これについては先述の始皇帝が中性判定だが対象外(声も見た目も男なので当たり前だが)なので、それに引きずられる形で他の中性美形サーヴァントも外れてしまったらしいのだが、
黒髭に謎の信頼を抱くマスターたちは、
「蘭陵王が美しすぎてちょっと揺らいだ」「朕の朕々の有無に悩み続けた」「彼らは大丈夫かどうか熟考するために性別不詳と男の娘に対する認識を一度改めた」
とネタにしていた。ある意味安心と信頼の黒髭。
その後に追加されたアヴェンジャー版の信長は「様々な信長の可能性が一つになっているため、みんなが良く知る『いつものノッブ』の姿以外に、
『快活な少年である吉法師』、『凄まじい覇気を纏う長身の美女の魔王信長』になれる」という特性があった。そしてそれ故に性別無し扱いとなっていた。
しかし、黒髭氏はノータイムで2倍回復してくれた。少年ノッブ込みで。
ここ最近では、男がついてくるポルクスや、テンションが高すぎて素で引いてしまうなぎこさんと言った面々も登場しているが彼女らも2倍回復してくれる。流石だぜ。

何かとイベント出演機会も多かったもののろくな目に合わなかった黒髭だったが、2018年水着イベント「サーヴァント・サマー・フェスティバル!」では準主役級の高待遇を受けた。
それもそのはず内容は同人誌即売会。オタクの独壇場である。新規立ち絵まで貰っている。
同人作家になると決意したも右も左も分からないぐだと邪ンぬ一行を買い手の立場からサポート。
どんな同人誌を作っても(一冊除いて)いの一番に購入に訪れ、適切な品評をするオタクの鑑である。
一方でしっかりとした信念を持ち合わせた黒髭の姿も見ることができ、株を爆上げした。
まあいつもの黒髭要素もあったけどね!

…勿論、ただの面白いおっさんで終わらないのも黒髭。
本編でも時折見せていたが、ドレイクの幕間等でも彼の恐ろしい本性を見ることが出来る。
また、おもしろムーブやキモオタ言動の最中にも「ガチ」の片鱗を見せることがあり、油断ならない危険人物である事を強く感じさせる。
色んな意味でめげない男アラフィフ紳士と仲良くつるんでいる事も懸念材料。特にアラフィフとは「カルデア悪人会」なるチームの仲間同士な事もあり、非常に危険度が高い。
また、全サーヴァント中最速クラスの絆の上がりやすさを誇っているがその本性はある意味、絆レベル10になるまで見せてくれることはない。*2
基本的に一人称が「拙者」の時は「キモオタの黒髭」で、「俺」になった時は「極悪非道の大海賊 エドワード・ティーチ」と思えばわかりやすい。


おう。無様に逃げてんじゃねぇよ。
神なんざいねえよ。いるのはこの悪魔(オレさま)だけだ。


【性能】

このように全方位ネタまみれと言っていい英霊であるが、肝心のゲーム中における性能はというと、そのレアリティに全くそぐわないくらい強力
初心者・無課金プレイヤーにとっては非常に心強い一体である。

まずスキルが無駄が無い上に揃って強力。
「嵐の航海者」は、1ターンしか持たないが効果自体が強力。
「海賊の誉れ」は自身の攻撃力アップ&ガッツ付加&弱体耐性ダウンというデメリット付きながらも有用なもので、
おまけにガッツが事実上永続という、同系統のスキル持ちが憤死しかねない性能である。

そして上記の強化クエストで得られるスキル「紳士的な愛」。
女性のみ回復量倍というネタ的な要素が注目されがちであるが、黒髭自体との相性が良く、

ガッツ発動→味方もろとも回復

というコンボでしぶとく生き残れる。

宝具も全体攻撃であり、自身のスキルで二段階威力を上げられるため使い勝手は非常にいい。

そして絆礼装も強力である。絆マックスにするのに必要なポイントが非常に少ないのも利点。

さすがに高レアリティのライダーを引けば用済みになる……と思うかもしれないが、ドレイクやケツァル・コアトルとの相性は非常にいいので、併用も十分実用的。
ファンならぜひドレイクと組ませて使ってあげよう。まあ黒髭はともかくBB…ドレイクの方は嫌な顔しそうだけど


低レアリティ故のステータスの低さが欠点で、特にHPについては心もとなく流石にこればっかりは仕方がない……
だったのだが、聖杯転臨の実装によって事実上レベル上限の制限が撤廃されたため、冗談抜きにライダー最強の一角に躍り出た
まあこいつに聖杯を使うのは心理的抵抗を伴うかもしれないが、聖杯を注ぎ込んだ黒髭は最早史実のエドワードティーチを彷彿とさせる恐怖の存在と化す。
更に低レアリティということは簡単に手に入る為宝具レベルも簡単に5まで上げられる。

欠点はもちろんいくつかあるが、特に特筆すべき点はデバフにめっちゃ弱い事。
「海賊の誉れ」によるバフ+ガッツを消される強化解除持ちはもちろんのことだが、そもそも「誉れ」は「使用者の弱体耐性が大ダウン」という強烈なデメリットを抱えているため、全サーヴァントが「対魔力」のような形で基本的に持っている弱体への抵抗力が皆無になってしまう。

さらに、ガッツで復活した際の残HPは1なので、「やけど」「毒」などのデバフが入っていると復活したと思ったらそのまま死ぬ。く、黒髭氏ー!!

その他、宝具に「敵のチャージ減少」のデバフ付与が搭載されているが、これの成功率が中途半端な為、「敵3体に討ったら1体くらいにデバフが入ったせいでチャージがズレてしまい、敵の宝具を1ターン無敵などでケアできなくなる」という逆にデメリットとして機能してしまうケースが割とある。


【余談】
  • 3章中に黒髭の海賊旗を主人公側が確認して相手の正体を知るシーンがあるのだが、この海賊旗はwikipediaの黒髭のページに図柄が載っていたりする。
    史実通りの黒髭からは想像し辛いがサーヴァントの黒髭が船長ならわりと納得出来るファンシーな絵柄であり、これもキャラ付けの一因となっているのかもしれない。
    • 尤も、ハートっぽい模様はそのまま「心臓=相手の生命」であり、それに槍を向けているため「お前の生死は俺が握っている」事を意味し、
      髑髏の手にある砂時計は「降伏までの刻限」という物騒仕様であるとされる。
  • 緑は敵発言について、ユーザーの間でもいろいろな説が存在する。
    • ですぞ口調の自分をムックとし、彼の相棒「ガチャピン」(web掲示板で見られるガチャピンとムックの喧嘩ネタ)
    • 黒髭がモデルとされるフック船長の宿敵「ピーター・パン
    • シナリオ第三章より、黒幕のスパイである「ヘクトール
  • ただし三つ目のヘクトール説は、2017年の3度目のネロ祭りにおいて昔の事情を気にする事なくチームを組んで仲良く観戦していたため微妙なところ。
  • 夏イベントではTシャツ姿で参戦する事が常となっている。特に2018年の同人誌即売会、通称「サバフェス」イベントでは水を得た魚のような大活躍をした。
    • 上記のサバフェスの時点で実質的な同行キャラとしての活躍だったが、2021年の夏イベでは特異点攻略メンバーとして活躍する。また、その際にモーション改修+アロハシャツでかっこよく決めた霊衣まで実装。イベント中もなぎこさんと共にコメディキャラとして場を盛り上げつつ、彼の海賊としての目ざとさや用意周到さも描写された。





ドゥフフww追記・修正よろしくお願いしますぞwww

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最終更新:2023年05月13日 14:30

*1 尤も、これはいわゆる降伏を誘うための逸話であり、海賊の本業は違法な商取引であるため、本当に人を殺しまくると流通が停滞して干上がってしまう上、海賊は慢性的な人手不足のため、船を動かすためにも、襲った船の船員を強引にリクルートしたりすることも多かった。

*2 絆が10になると記念の礼装をもらえるのだが、彼の絆礼装にはその本質が描かれている