ミリオンズ・ナイブズ(トライガン/トライガンマキシマム)

登録日:2015/11/14(日) 21:14:20
更新日:2023/05/05 Fri 23:12:43
所要時間:8分で読めます






燃 え 落 ち ろ   人 間 の 隷 下 共 よ


アニメ版CV:古澤徹



◆外見、特徴


長身で筋肉質の身体をしており、金色の頭髪は短く前髪をオールバックにしている。
冷静沈着という言葉が当てはまる陰のある男。劇中ではもっぱら"ナイブズ"とだけ呼ばれる
("ミリオンズ"というファーストネームはほんのわずかに出てくるのみ)。



ヴァッシュと因縁があるようだが……?





※以下、多少ネタバレ注意。













◆第二の邂逅~消えた都市と穿たれた月~


彼の正体はヴァッシュの双子の兄で、彼と同じくプラントの突然変異『自立種』。
150年前の大墜落(ビッグ・フォール)を引き起こし、移民の9割を死滅させ、残りの人類に砂の惑星ノーマンズランドで生きることを強制した元凶。
というのもこの出来事は、彼が心底人間を恨み、憎み、絶滅させるために「故意に」引き起こしたものである。
自身と同じ自立種プラントのテスラに対し、人間たちが行った非道を知り、プラントを搾取する人類への嫌悪と憎しみを募らせたことによる凶行だった。
そして、残りの人類もひとり残らず自らの手で殲滅するために活動をしている。また最終盤においてはいかに苦しませて人類を殺すかに拘った。(内藤氏ブログEF)

ヴァッシュは彼の暴走を止めるために星中を旅しているが、接触の度に大災害を引き起こしている。
一度目はロスト・ジュライ。
自らの内側に眠る"ちから"に目覚めたナイブズが、捕縛したヴァッシュに同じ調整を施し、力が暴走した結果A-ARM(エインジェル・アーム)が発動。
ジュライの住人数千万人を一瞬で消滅させた。この出来事はヴァッシュにとって非常に大きな精神的負荷となり、彼の記憶からごっそり抜け落ちてしまう。

この出来事によってホッパード・ザ・ガントレットは"半身"を失い、ヴァッシュへの復讐を決意する。

ナイブズ自身もA-ARMが直撃したか定かではないが、身体がばらばらになり瀕死の重傷を負っている。
すぐさまレガート達が発見し、処置を施したため生きながらえたが、意識はあったようで泣き叫ぶレガートを「うるさいぞ貴様」と罵っている。

その後ジェネオラ・ロックにて再生処置が行われ、ヴァッシュの到着と同時に覚醒。
「KILL HIM!」とGUNG-HO-GUNSに命令を下したレガートを



誰が殺していいなんて言った……! このクズが



と罵り、文字通り指先で「縦に押し潰した」。

再生直後のためか髪が非常に伸びており、全裸。劇中ではこのシーンが初登場(無印最終盤)となった。
この時もヴァッシュのA-ARMを覚醒させ、ジェネオラ・ロックの住民を消し飛ばそうとしたが、ヴァッシュは最後の力を振り絞りARMを上空に向けることで住民への被害を抑えた。
しかしながら放たれたエネルギーは5つ目の月*1に巨大な穴を開けるほどに強力だった。
この出来事は後にフィフス・ムーン事件(ジェネオラ・ロック・クライシス)と呼ばれ、人々に更なる恐怖を植え付けた。



◆そして2年後――トライガン・マキシマムへ


ナイブズの登場は少し先になるが、ウルフウッドがヴァッシュを探していたのは、彼をナイブズの元に連れて来る命を受けていたため。*2
ナイブズが護衛と刺客を同時に送るような真似をしたのは、ヴァッシュを人間に絶望させたうえで自らのもとに連れてくるためである。

船(ホーム)での死闘を終え、宴の中酒が入り眠るヴァッシュが一瞬で覚醒するほどのプレッシャーを与え、
地球へ交信を呼びかけている衛星を"ちから"で地表ごと真っ二つにした。このシーンが劇中最初のナイブズ自身の力の行使である。
同じA-ARMでも、ヴァッシュは銃、ナイブズは鎌のような刃物と対照的。
プラントの力に関してはヴァッシュ*3とほぼ同等、「門」の大きさだけはヴァッシュに分がある。


◆アニメ版


君は人間じゃない、プラントだ。優良種だ

こちらでは「ナイヴズ」と表記される。一人称は基本的に「僕」。
おおまかな出自は原作と同じ。テスラの事件は無いが、SEEDS船内で人間の醜い面を見、レムの語る理想を理解できず人間を見下すようになっていく。
大墜落を起こしたあと10年以上ヴァッシュと放浪。発見したシップの残骸からA-ARMの起動の鍵となる小型プラント内臓銃を2丁開発し、片方をヴァッシュに与えている。
A-ARMSの力でヴァッシュとともに人類を薙ぎ払い、二人の理想郷を作ろうとしていた。
しかしその銃でヴァッシュに片脚を撃たれ、出奔される羽目に。

その後はロスト・ジュライなど原作とほぼ同じ経緯を辿る。フィフス・ムーン事件での役目はレガートが担い、復活したのは終盤。
レガートとGUNG-HO-GUNSが全滅したあとは、砂漠のオアシスでヴァッシュを待ちうけ、最後の決闘を行う。
死闘の果てに敗北し、ヴァッシュによって付近の街に連れ帰られたところで物語は終了する。

ヴァッシュと対になる黒い銃を持ち、銃撃戦でヴァッシュと互角に渡り合う実力を持つ。A-ARMSもヴァッシュと同じ銃型で、こちらも黒色。
人類に対する嫌悪は怒りや憎しみというよりは、自身を優良種と称し、人間を下等と見做す傲慢さのほうが強い。
脚を撃たれて激しく取り乱すなど冷静さを欠く一面がある。







来てみろ 科人ども(シナーズ)。 刻み落としてやる


彼の人類を憎悪する度合いは、底が知れない……。


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最終更新:2023年05月05日 23:12

*1 月と言うのは通称で、実際は地球よりも巨大な直径と質量を持つノーマンズランドを公転する5つの衛星のうちのひとつ

*2 しかも他のGUNG-HO-GUNSメンバーにはこのことは知らされていなかったため、ウルフウッドは他のメンバーに裏切り者として敵視されている

*3 設定などもヴァッシュの項目を参照