ダンブルドア軍団

登録日:2015/11/14 Sat 14:56:17
更新日:2024/02/16 Fri 00:09:34
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ダンブルドア軍団(Dumbledore's Army)とは、ハリー・ポッターシリーズの第5巻「ハリーポッターと不死鳥の騎士団」から登場する組織である。
劇中ではほとんどの場面で暗号名の「DA」で呼ばれ、「ダンブルドア軍団」の名称は他所の人間からの呼称や抵抗の意思を示す形で使われることが多い。



【設立までの経緯】


ホグワーツ魔法魔術学校にて、長らく担当者の死亡・退職により1年毎に担当教師が変わっている「闇の魔術に対する防衛術(Defense Against the Dark Arts)」。
前任のアラスター・ムーディの退職により、校長のアルバス・ダンブルドアは再び教授者を探さなければならなかった。
しかしヴォルデモート卿の復活を宣言したダンブルドアを警戒されたためかなかなか適任者の雇用契約ができず*1
例のあの人の復活を認めず、ダンブルドアを反逆者として警戒するコーネリウス・ファッジと魔法省はホグワーツへの干渉を強めることを決めた。
「ホグワーツの教授者に不足があり、適任者の雇用に至らない場合は魔法省が教師を派遣する」との省令を作り、ドローレス・アンブリッジが教師として派遣されてきた。

だがアンブリッジの授業は教科書を読むばかりで呪文の練習を全くさせないものだった。加えて彼女の意に反する発言をすると減点と体罰が下る理不尽な環境。
その理由は「魔法省はダンブルドアが生徒を魔法省と戦うための私兵にすると見ており、戦う練習をさせたくないから」であるとシリウス・ブラックは推測。
これを聞いたハーマイオニー・グレンジャーは事態に改善の見込みがないと判断し、戦いにおいては自分よりも優れると信頼するハリー・ポッターの指導で「闇の魔術に対する防衛術」を自習することを決める。
ハリーは「ロン・ウィーズリーとハーマイオニーに教えるくらいなら」としたが、「他の人にも機会を与えないと不公平」と教える範囲を広げることを提案。
魔法省の姿勢と日刊予言者新聞の下種な記事により寮友からも距離を置かれるようになっていたハリーは「そう多くは集まらないだろう」と予想し承諾したが…?


【DA設立】


初めての会合はホグズミードのホッグズ・ヘッドで行われた。
ハーマイオニーは「話に乗ってきたのはほんの数人」とのことであったが、集まったのはウィーズリー家の兄妹やクィディッチチームの仲間を始めとしたグリフィンドールの生徒、さらにハッフルパフやレイブンクローの生徒も来店。
最終的にハリー、ロン、ハーマイオニーを含めて総勢28人の大所帯になった
ハリー「数人?」「数人だって?」*2

3寮のクィディッチ・チームの練習等もあり、次の会合の日時と場所は決めず、
ハーマイオニーが用意した紙に参加者全員の署名を取って会合は終了。
将来への影響を懸念するアーニーに対し「名簿の保管には気を付ける」ことをハーマイオニーが約束した他、実は密かに名簿には呪いが仕掛けてあった。
この呪いが後の絶体絶命の危機を救うことになり、また一方では呪いが内緒であったことがハリーとある人物の仲違いの要因になってしまう。


ドビーの提案により、次回以降の会合の場所が「必要の部屋」に決定し、口頭で伝言を回す形で集合する。

「必要の部屋」での最初の会合で、リーダーと団体の名前を決定。
リーダーをハリーとすることはあっさり決まり、続いて団体名。
  • 「反アンブリッジ同盟(Anti-Umbridge League)(byアンジェリーナ・ジョンソン)」
  • 魔法省はみんな間抜け(the Ministry of Magic are Morons Group、通称MMM)(byフレッド・ウィーズリー)」
との案が上がるが、集会活動を警戒し始めたアンブリッジの手を逃れるため「目的が分からない名前のほうがいい」とハーマイオニーが注意。

そこでチョウ・チャンが「防衛協会(The Defense Association)」、さらに略称として「DA」を提案。
ジニーも「DA」という案に同意しつつ「魔法省が恐れるダンブルドア軍団(Dumbledore’s Army)の略でもあるわね」と言うと、笑い声や賛同の声が一層上がるように。

こうしてハリーが闇の魔術に対する防衛術を教え皆で訓練を行う組織の名前は「ダンブルドア軍団」、暗号名として普段は「DA」と呼ぶことに決定。

後に、ハーマイオニーが次の会合の日時を安全に知らせる方法を発案した。
「変幻自在術(NEWT試験レベルの高難易度術らしい)」をかけてある偽のガリオン金貨をメンバー全員に配る。
縁に記されている数字は本来ならば鋳造した小鬼を示すコードであるが、この偽金貨は次の会合の日時を表示している。
次の会合の日取りが決まるとハーマイオニーがハリーの金貨の数字を変え、これに他の金貨も連動して変形する。変形時に熱を出すので持っていれば気付く。というもの。
ハリーが「まるで死喰い人の印*3みたいだな」と感想をこぼしたが、実はハーマイオニーの発想元もそこからであった。



【メンバー】

<主要人物>


ハリー・ポッター
主人公で、我らがリーダー。当該項目参照。

ハーマイオニー・グレンジャー
発案者。当該項目参照。

ロン・ウィーズリー
当該項目参照。

●ジニー・ウィーズリー
ウィーズリー一族参照。

ネビル・ロングボトム
当該項目参照。

ルーナ・ラブグッド
当該項目参照。



グリフィンドール寮生>


●リー・ジョーダン
ハリーより2学年上。クィディッチの実況でお馴染み。
フレッドとジョージの悪戯仲間。

●アンジェリーナ・ジョンソン
ハリーより2学年上。クィディッチ・チームでチェイサーを務める。
三大魔法学校対抗試合の代表選手に立候補するも、落選した模様。
ウッドの卒業後にはチームのキャプテンとなり、ウッドの魂が乗り移ったかのごとくクィディッチ狂となる。

●アリシア・スピネット
ハリーより2学年上。クィディッチ・チームでチェイサーを務める。

●ケイティ・ベル
ハリーより1学年上。クィディッチ・チームでチェイサーを務める。
6巻では呪いのネックレスのせいで死にかけ、聖マンゴに入院する。

●ディーン・トーマス
ハリー・ロン・ネビルのルームメイト。
マグルの継父と母親に育てられる。サッカーが好きでロンと口論したことも。
しかしクィディッチも好きであり、後にチームの一員となる。
6巻でジニーと交際し、ハリーに嫉妬される。
7巻では実の父親が魔法使いであったことを証明できず、マグル生まれ弾圧から逃れる羽目になる。

●シェーマス・フィネガン
ハリー・ロン・ネビルのルームメイト。
魔女の母親とマグルの父親の混血で、母親は結婚まで父親に魔女であることを言わなかったらしい。
母親が日刊予言者新聞を信じたことでハリーらと対立。
その後ハリーと和解し、遅れてDAに参加。初参加の会合で見事守護霊の呪文を成功させた。守護霊は狐。
当初は呪文の暴発で頻繁にものを爆発させるギャグ要員だったが、後に本当に爆破のプロフェッショナルになってしまった様で、
決戦では死喰い人ごとホグワーツの橋を爆破する大役を担う。
ネビルから橋の爆破方法を尋ねられたマクゴナガルは「何でもかんでも爆発させるのが得意な様ですから」と(おそらくは皮肉込みで)評して彼に任せる事を勧め、
本人も「あんな橋一発だ」と自信満々に(あるいはヤケクソ気味に?)答え、実際見事に爆破させてみせた。
もしかしたらDAで一番キルスコアが高いかもしれない

●ラベンダー・ブラウン
ハーマイオニーのルームメイト。
占い学を信じている。ペットのウサギは死んでしまったらしい。
6巻ではロンとバカップルになる。
映画と原作で顛末が異なるキャラその1。

●パーバティ・パチル
ハーマイオニーのルームメイト。
レイブンクロー寮のパドマとは双子。姉妹ともに学年一の美女とされる。
ラベンダーと共に占い学を信じている。
4巻ではクリスマス・ダンスパーティでハリーのパートナーとなるが、ダンスにもパーバティにも興味のないハリーに愛想をつかして別の人と踊りに行ってしまった。

●コリン・クリービー
ハリーより1学年下。
写真を撮るのが好きで、ハリーを信奉し追っかけ回している。
マグル生まれであり、父親は牛乳配達をしている。
バジリスクに狙われた際は、カメラを通して見たため石化。
映画ではその時しか登場していないため、映画と原作で顛末が異なるキャラその2。

●デニス・クリービー
原作のみ登場。ハリーより3学年下。コリンの弟。
ホグズミードに行けるのは3年生からのはずであり、当時2年生の彼がなぜホグズミードのホッグズ・ヘッドの最初の会合に来られたのかは謎のまま。兄に連れて行ってもらったのだろうか?

●ナイジェル・ウォルパート
『炎のゴブレット』から登場した映画オリジナルキャラ。ハリーより3学年下で彼のファンなので、上記のクリービー兄弟を合わせたキャラとも言える。
ホグズミードに行けるのは3年生からのはずであり、当時2年生の彼がなぜホグズミードのホッグズ・ヘッドの最初の会合に来られたのかは謎のまま。 だが戦闘訓練の頃から既に失神呪文を身に付け始めており、その2年後の最終決戦にも参加して生き延びている…ホントに最年少?

ハッフルパフ寮生>


●アーニー・マクミラン
ハリーと同学年。監督生。
9代前から魔法使いの純血の家系らしい。
当初はハリーを「スリザリンの継承者」と疑っていたが、後に和解。
その後もたびたび登場し、結構登場回数が多い。
ハッフルパフ寮で魔法薬学のNEWTクラスに進めたのは彼だけ。
DAの会合やホグワーツの戦い等でも積極的な発言が多い。守護霊は猪。

●ジャスティン・フィンチ-フレッチリー
ハリーと同学年。
マグル生まれで、ホグワーツの入学許可証が来る前はイートン校に入学するつもりだったらしい。
バジリスクに狙われた際は、ほとんど首なしニックを通して見たため石化。

●ハンナ・アボット
ハリーと同学年。監督生。
ふくろう試験のプレッシャーに耐えきれずに泣き出し、本番の変身術の試験ではケナガイタチをフラミンゴの群れにしてしまうというハプニングを起こす。
6巻では母親の死体が見つかり、それ以降姿を見せなかったがホグワーツでの決戦には参加。
ゴドリックの谷にアボット家の墓があるが、関連は不明。

●スーザン・ボーンズ
ハリーと同学年。
魔法法執行部長アメリア・ボーンズの姪であり、守護霊についてアメリアと同じ内容を尋ねたことでハリーは彼女がアメリアと知り合いである可能性に気づいた。
家族ごと殺された元不死鳥の騎士団員のエドガー・ボーンズの姪でもある。

●ザカリアス・スミス
クィディッチ・チームの選手。
癪に障る言動が多く、ハリーとは仲が悪い。
6巻ではクィディッチの試合の実況もした。後にルーナが実況をしたときは、「負け犬病」と言われた。


レイブンクロー寮生>


●チョウ・チャン
ハリーより1学年上。
クィディッチ・チームでシーカーを務める。
ハリーの初恋相手だが、当時はセドリック・ディゴリーと交際していた。
セドリックの死後にハリーと急接近するが、マリエッタの件もあり後に冷めてしまう(映画版では自身がマリエッタの立場を担う事に。しかも半ば強引な形である。)。
その後はマイケル・コーナーと交際した模様。

●マリエッタ・エッジコム
チョウ・チャンの友人。
母親が魔法省勤めで、アンブリッジの機嫌を損ねないように言われていたらしいが、チョウ・チャンに引っ張られてしぶしぶ会合に参加。

●アンソニー・ゴールドスタイン
ハリーと同学年。監督生。

●マイケル・コーナー
ハリーと同学年。
クリスマス・ダンスパーティでジニーと出会い、学期末より交際。
しかしクィディッチでグリフィンドールに負けた際に相当不貞腐れたことでジニーからフラれる。その後はハリーと別れたチョウ・チャンを慰めに行ったらしい。

●テリー・ブート
ハリーと同学年。
ハーマイオニーが「変幻自在術」を使えることに驚く。

●パドマ・パチル
ハリーと同学年。監督生。
パーバティとは双子の姉妹。姉妹ともに学年一の美女とされる。
4巻のクリスマス・ダンスパーティではパーパディの紹介によってロンのパートナーとなるが、ロンは最初に踊ったのみで素っ気ない態度を取り、パドマは愛想をつかして離れていった。


【会合で練習した呪文】


武装解除(Disarming Charm)」
「妨害の呪い(Impediment Jinx)」
「粉々呪文(Reductor Curse)」
失神術(Stunning Spell)」
「盾の呪文(Shield Charm)」
「守護霊の呪文(Patronus Charm)」

特に守護霊の呪文は、大人でも手こずるような難しい呪文とされているが、数名の生徒がこれを成功させることができるようになるくらい、団員の技術は上達した模様。



【活動の露見・アンブリッジとファッジの追及】

念願の「守護霊の呪文」を練習していた会合の中に恐怖に震えるドビーが飛び込んできた。
何も話せない状態であったが、ハリーが推測を交えて少しずつ尋ねていき、やがてアンブリッジが「必要の部屋」に迫っていることが判明。
他のメンバーを逃がし、ドビーに黙秘と自傷禁止を命じた上でハリーも逃げようとするが、ドラコ・マルフォイが仕掛けた足すくい呪いで転倒し捕らえられてしまう。
アンブリッジに連れられて入った校長室にはダンブルドアとミネルバ・マクゴナガル、ファッジ、その護衛の闇祓いとしてキングズリー・シャックルボルトとドーリッシュ、そして大臣補佐官のパーシーがいた。

ダンブルドアの無言のアドバイスを受けてファッジの追及をかわすが、証言者としてDAメンバーの一人であったマリエッタ・エッジコムが現れる。
ただその顔は鼻を横切る形で大きく「密告者(SNEAK)」の文字が浮き出た変わり果てた姿であった。
マリエッタの母親は魔法省に勤めており*4、アンブリッジにこの日の会合のことを密告。
さらには魔法省はとある小悪党との司法取引によってホッグズ・ヘッドで会合があったことも掴んでいた。

万事休すと思われたが、キングズリーによるマリエッタの記憶操作とダンブルドアの弁護により急場はしのがれ、
さらに必要の部屋から押収した名簿にファッジが「ダンブルドア軍団」の名称を見たことで状況が一転。
ダンブルドアは自らが首謀者であると名乗り出て、ファッジもダンブルドアを排除できる好機としてハリーの追及を放棄。
結果としてダンブルドアがホグワーツを離れて魔法省に追われる身となってしまうが、ハリーは事なきを得る。

なおハーマイオニーが名簿にかけた呪いによりマリエッタの顔に表れた「密告者(SNEAK)」の吹き出物は数ヶ月後たっても消えることはなかった。
そしてこの呪いの件でハリーは壊れかけていたチャンとの関係がさらに悪化することに…

映画版ではチャンが真実薬を飲まされたことで露見している。

【DAのその後】

<5巻「不死鳥の騎士団」の顛末>

ファッジとアンブリッジの追及をかわしたものの、アンブリッジが校長となりさすがにこれ以上問題を起こすわけにはいかないと判断したのかDAの活動は凍結。

シリウスが魔法省の神秘部に捕らわれている映像を見たハリーは、まず暖炉でシリウスと連絡を取ろうとしたが会えず、救出に行くことを決定。
このときロンとハーマイオニーと合わせて偶々居合わせたジニー・ネビル・ルーナに暖炉連絡の際の監視と囮の協力を頼んでいたが、救出には連れていかないつもりでいた。
しかしネビルが「DAの活動は例のあの人に対抗するためじゃなかったの?」と返したことでハリーは言葉に詰まり、この6人で向かうことに。
死喰い人の攻撃によりハリーとネビル以外は戦闘不能に陥るが、全員無事に回復する。

なお、シリウスに関する事情を知らされていないであろうネビルとルーナが、何を思って参戦を決意したかは謎である。
ネビルは先の発言から見て「例のあの人に対抗しようとしているハリーを放っておけない。DAで鍛えた今なら役に立つはず」という思いが中心だった様子。


<6巻以降>


新年度のホグワーツに向かう列車の中、ネビルとルーナにDAの再開を尋ねられるも、ハリーはアンブリッジが去ったから不要とし、以降会合が開かれることはなかった。

○天文塔の戦い
しかしハリーはダンブルドアと分霊箱の破壊に向かうことになり、警報とホグワーツ防御の協力要請のためにDAの偽ガリオン金貨連絡網を再使用し集合をかける。
ロン・ハーマイオニー・ジニーおよび、コインの招集に反応したネビル・ルーナが参戦。
ロン・ジニー・ネビルはマルフォイの見張り、ハーマイオニー・ルーナはスネイプの部屋の見張りをするも、いずれも出し抜かれ、ハリーによる追跡も徒労に終わる
(スネイプには彼なりの事情があったのだが)
ネビルが負傷して医務室に入院するが、マダム・ポンフリー曰く「完全に回復するだろう」とのこと。

ダンブルドアの葬儀の場で、ハリーは復活させたDAの連絡に応えてくれたのがネビルとルーナの2人だけであったことを改めて思い起こす。
「DAがなくなったのを一番寂しく思っていたのはこの二人だ。たぶん再開を願ってしょっちゅうコインを見ていたのだろう」と。
劣等生と変わり者で友だちがいなかったからとか言わない


○ホグワーツでのレジスタンス活動
7巻にてハリー・ロン・ハーマイオニーはホグワーツに残らず分霊箱探しの旅に出かける。

ホグワーツでは死喰い人であるカロー兄妹のもと、「アンブリッジよりひどい」と称される体罰(授業で闇の魔術を教え、罰則を食らった生徒に「磔の呪文」をかけて練習させる等)とマグル差別の授業が行われており、
学校に残ったジニー・ネビル・ルーナを中心にレジスタンス活動が行われ、3人で校長室からグリフィンドールの剣を盗み出したりしている。
(なお、3人がどのように校長室の合言葉を知ったのかは謎。スネイプやマクゴナガルの協力があったのかもしれない)

またネビルは変幻自在呪文を習得したようで、ハーマイオニー不在の中で偽ガリオン金貨の連絡網が復活。カロー兄妹にも見つからない連絡方法として重宝されていた。
シェーマスやマイケル・コーナーといった他のメンバーもカロー兄妹に反抗したり下級生をかばったりしたことが語られており、
防衛術の訓練をする組織として始まった「ダンブルドア軍団」は、その参加者が続投する形でホグワーツにおける闇の魔術による支配と暴力への抵抗組織となっていた。

ルーナの拉致等で表立った活動が難しくなった後は、「必要の部屋」への立てこもりを開始する。
新たに必要の部屋とホッグズ・ヘッドを繋ぐ抜け道ができたことで、食料はアバーフォース・ダンブルドアより支援を受けている。
「ダンブルドア軍団」の名も伊達ではない。


○ホグワーツの戦い
ハリーのホグワーツ帰還を知ったネビルにより招集が掛けられ、ホッグズ・ヘッドから「必要の部屋」に着いた時点で学校に残っていた在校生が集合済。
遅れてルーナとディーン、フレッド、ジョージ、ジニー、リー・ジョーダン、チョウ・チャンが到着。
さらにフレッドが連絡を送ったことでアンジェリーナ、アリシア、ケイティの先輩チェイサー3人もホグワーツに到着。加えてDA外であるがかつてのキャプテンであったオリバー・ウッドも参加。
こうして大半のメンバーが集まり、ホグワーツ教職員や不死鳥の騎士団のメンバーと共にヴォルデモート陣営に対して戦う。*5

身近な人が戦死したことを受けて吸魂鬼に屈するハリー、ロン、ハーマイオニーをメンバーであるルーナ、アーニー、シェーマスが守護霊で救う熱い場面もあったが、
激戦の中でDAに所属していたフレッド・ウィーズリーと(年齢制限を破って戦場にいた)コリン・クリービーが死亡する。(映画版ではコリンが出演していないため上述のナイジェル・ウォルパートが参加、コリン同様明らかに年齢制限無視だがこちらは生存している。また、原作ではフェンリール・グレイバックによって深手を負ってからラベンダー・ブラウンが消息不明になっていたが、映画版ではその傷が元で死亡したことが判明)


○ネビルの抵抗
紆余曲折の末にハリーの死の呪いをぶつけ、死体を晒して勝利宣言をするヴォルデモートを何者かが奇襲した。
武装解除され捕えられたのはネビルであった。
「勇敢な上に純血ともなれば是非とも仲間にほしい」とヴォルデモートはネビルを認めて死喰い人に勧誘するが、
「地獄の釜の火が凍ったら仲間になってやる」とネビルは啖呵を切り、
さらに「ダンブルドア軍団!」と声を張り上げ城の仲間もそれに応えて歓声が起きた。
ネビルの勇敢さと、半ば冗談のような形で生まれた「ダンブルドア軍団」の名前が色々な意味で大きくなったことを示す場面であった。


○物語終了後
【主要メンバー】以外、ほとんどのメンバーについて、その後は述べられていない。
(ネビルと結婚したハンナ、ジョージと結婚したアンジェリーナ、マグルと結婚したチョウ・チャンくらいである。)
ハリーたち主要メンバーは2014年のクィディッチ・ワールドカップを観戦に来ており、リータ・スキーターが「クィディッチ・ワールドカップ決勝戦にダンブルドア軍団再集結(DUMBLEDORE’S ARMY REUNITES AT QUIDDITCH WORLD CUP FINAL)」と記事にしている。
その後、リータは「ダンブルドア軍団:復員兵たちの闇の世界(Dumbledore's Army: The Dark Side of the Demob)」という本を出版した模様。




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最終更新:2024年02月16日 00:09

*1 スネイプが防衛術の教授に志願するも却下されてきたことが後に語られており、今回も同様に却下されていた様子。

*2 日本語版で「嗄れた/かすれた声で聞いた」との地の文があるが、実際の日本語版書籍でもこうして太字表記になっている

*3 杖で打ち上げる闇の印でなく、死喰い人の体に刻まれた印のこと。ヴォルデモートや死喰い人が印に触れると触れられた人物の印を含む全員の印が焼けるほどの熱を発し、これが集合命令となる。

*4 「煙突飛行ネットワーク室勤務でホグワーツの監視に協力してくれている」とアンブリッジが語っており、相当に魔法省寄りの人物であったことがうかがえる

*5 明確に参戦描写がないのは密告者のマリエッタと逃げ出したザカリアス・スミス、記述のないスーザン・ボーンズとデニス・クリービー、ジャスティン・フィンチ-フレッチリーくらいである。デニスとジャスティンはマグル生まれ弾圧で収監か逃亡を強いられたせいもあるかもしれないが