ダイバーズ/ガードダイバー(勇者特急マイトガイン)

登録日:2012/02/25(土) 21:17:08
更新日:2024/03/18 Mon 17:17:43
所要時間:約 10 分で読めます





※推奨BGM:嵐の勇者(ヒーロー)


地上最大の宝石を狙って、
美貌の女ボス、カトリーヌ・ビトン
予想もしないロボットを送り込んできた。

その大胆な犯行に、宝石店の会場は大パニック!

こうなったらレスキューロボ・ダイの出番だ!
頼むぞ、ダイバーズ!


次回、勇者特急マイトガイン!


緊急出動!ダイバーズ


正義の力が嵐を呼ぶぜ!!








人命を優先し被害を最小限に食い止める為、ベストを尽くすぞ!





勇者特急マイトガイン』に登場するロボットたち。
旋風寺コンツェルンによって建造された超AIを搭載した勇者特急隊の3番手であり、主に救助を中心に活動する。
事件発生時にはリーダーである旋風寺舞人が通信機であるダイヤグラマーで出動命令を下す。
その後、秘密基地マイトステーションから「3」のデッキが下りてそこから線路を伝い発進する。

レスキューチームということもあってか、メンバーは皆、冷静沈着で礼儀正しい。



ダイバーズ、ヌーベルトキオホテルに火災発生だ。緊急発進!

了解!直ちに急行します!!



●ダイバーズ


3台の車両と1機の飛行機に変形するロボットたち。
単独でもかなりの戦闘力を持つボンバーズと異なり、救助活動を中心とするので戦闘力は余り持っていないが、あらゆる災害状況に対応するため厚い装甲を持っている。


ファイアダイバー

声:置鮎龍太郎
「救助活動は任せて下さい!」

ダイバーズのリーダー。
消防車から変形、ガードダイバー時は上半身を形成する。
勇者特急隊の中でも一際冷静で、舞人の誕生日には程々に楽しみつつ明日からの戦いに備えるように促す程。
目一杯楽しんでもらおうとしたライオボンバーとは対照的と言えよう。
両肩に放水銃・ファイアディスチャージャー、胸にロケット弾のファイアロケッターを装備。

◆データ
  • 全高:14.8m (ビークル時:7.5m)
  • 重量:19.2t
  • 最大モーター出力:120,000HP
  • 最高走行速度:150.0km/h(ビークル時: 380.5km/h)
  • ジャンプ力:240.5m


ポリスダイバー

声:巻島直樹
「まだこのあたりには救助を待っている人がたくさんいるんだ。我々は、その人たちを助け出すまではここを離れるわけには行かない!」

パトカーから変形、ガードダイバー時は腰部を形成する。
避難民の護送、避難誘導を行う。
何で救急車じゃなくて狭いパトカーなの?というのは気にしてはいけない。
私設組織の勇者特急隊がパトカーを装って大丈夫?というのも気にしてはいけない。
武器はポリスマグナムと胸から発射するポリスミサイル。

◆データ
  • 全高:12.9m(ビークル時4.3m)
  • 重量:13.5t
  • 最大モーター出力:97,000HP
  • 最高走行速度:520.2km/h(ビークル時: 610.0km/h)
  • ジャンプ力:170.2m


ジェットダイバー

声:菊池正美
「これ以上ここに居てはいけない!」

飛行機から変形、ガードダイバー時は右足を形成する。
上空からの救助活動を行う…ハズだが、この部隊では貴重な飛行要員にもかかわらず、単体での活躍はウォルフガング一味を尾行する一回のみ。
しかも主体的なセリフは第4話と↑位である。
おまけに、舞人に存在を忘れられたようなセリフを言われたことも……
武器は高周波ライフル・ジェットエリミネーターと肩のエアインテークから起こす竜巻・ジェットタイフーン。

◆データ
  • 全高:12.9m (ビークル時: 8.5m)
  • 重量:12.9t
  • 最大モーター出力:109,000HP
  • 最高走行速度:175.0km/h(ビークル時: 2,450.5km/h)
  • ジャンプ力:260.5m


ドリルダイバー

声:掛川裕彦
「何、それじゃ今すぐ応援に行かなきゃ!」

ドリルタンクから変形、ガードダイバー時は左足を形成する。
地下での突破口を開き、救助活動の援護を行う。
勇者シリーズ定番のドリル要員であるにもかかわらず、単独での出番は殆ど無し。
しかも、そのドリル要員もマイトカイザーに奪われてしまう。
ドリルということもあってか、メンバー中では血気盛んな様子がうかがえる。
なお上記の発言は飛龍に戦いを挑んだボンバーズの加勢に向かおうとする際に。この後、ポリスダイバーに止められている。
武器は万能ランチャー・ドリルグレネード。

◆データ
  • 全高:12.8m (ビークル時: 9.0m)
  • 重量:25.6t
  • 最大モーター出力:107,000HP
  • 最高走行速度:85.0km/h
  • ビークル時地上: 178.0km/h
  • ビークル時地中:46.5km/h
  • ジャンプ力:165.5m

なお、彼らの声は4人それぞれ別の声優が担当しているが、巻島氏はトライボンバー役(後にバトルボンバー役)、菊池氏は浜田くん役、掛川氏は小沢刑事役がそれぞれ優先されており、終盤のEDテロップでは置鮎氏のみがガードダイバー役でクレジットされている(置鮎氏もチンジャ・ルース役やモブ男性などを掛け持ちで演じているが彼の場合は基本的にガードダイバー役が最優先されている)。高松監督によれば、当初は4人とも一人の声優が演じる予定だったが、音響監督の千葉耕市氏に「それはないよ」と言われて、兼役になったのだという。

●レスキュー特急


ダイバーズ4体が連結した出動時の形態。
先端部がフランスの特急TGVになっている。



私たちにも手伝わせて下さい!

ダイバーズ!

よし合体だ!ガードダイバーの雄姿、見せてくれ!!



ガァァァァドダイバァァァァァッ!!



緊急4体合体ガードダイバー

声:置鮎龍太郎

ダイバーズが四体合体した姿。メイン人格はファイアダイバー。
両肩に装備された放水ポンプから大出力で水を噴射する「ハイドロキャノン」は消火活動は勿論、敵を蹴散らすことも可能。
武装としてはハイドロキャノン下部の速射砲「ダイバーデトネイター」、手持ちライフル銃の「ダイバーライフル」、胸部からの「ダイバーアンカー」を装備。
また、右足のドリル(ドリルダイバー)によるキックで格闘戦も行える。
(「ダイバーギムレット」という技名が付いており、OPではトライボンバーのボンバーガントレットとの同時攻撃で敵ロボットを倒す勇姿が見られる……OPのみであり、本編では一度も命中すらしてない……)


この必殺武器のダイバーライフルは玩具では3体の玩具オリジナルの武器を合体させた不恰好な本編と似ても似付かぬ物となっており、ブレイブサーガではミサイルを発射するだけの地味な技となっている。必殺武器なのに『スパロボ』では登場すらしなかった。
逆にハイドロキャノンは本編やゲームでも扱いは比較的良く、本編ではグレートマイトガインを苦戦させたカトリーヌ・ビトンの恐竜メカの放水攻撃を押し返して返り討ちにした後に干上がった湖を修復したりしており、ブレイブサーガでもガードダイバーの最強技となっている。火消しロボット言うな。

ちなみにマニピュレーターは救助活動のために非常に精密な動作が可能となっており、なんとあの巨体で小さな生卵を傷付けずに摘む事が可能である。

◆データ
  • 全高:23.5m (レスキュー特急時: 24.2m)
  • 重量:71.2t (ビークル時: 9.0m)
  • 最大モーター出力:380,000HP
  • 最高速度:980.5km/h(レスキュー特急時: 340,000km/h)
  • ジャンプ力:1,200.5m


●本編の活躍


第4話「緊急出動!ダイバーズ」にて初登場。
ビトンのロボット群と戦うマイトガインを支援する為に初出動する。

それ以降もレギュラーで登場するものの、ダイバーズ個々の活躍らしい活躍の殆どが初登場時から使用されているレスキュー特急からの分離バンク、ガードダイバー時でのセリフも戦闘シーンも余り無く、合体シーンの背景は夜になっても昼の青空のままという適当な扱いだった……。
背景が青空ではなく、やや暗めの青背景になったバージョンもあるのだが、なぜか殆ど使用されなかった。
ちなみに分離バンクの他に、OPにも登場したビークルモードから即座に変形して合体へと移行するバンクもある。
こちらは一応、背景変更に対応しているが……。
バンクのバリエーションは幾つかあるが、あまり活躍されているとは言いがたい。
勇者シリーズ様式美の強化合体増員も、本作においてはボンバーズがそれを担当しガードダイバーのみ無しという有り様。 

ぞんざいに扱われるダイバーズだったが、そんな彼らにも大きな見せ場がやって来る。


最終決戦のブラックノワールとの戦いに全機出動した勇者特急において、「後ろには倒れないぞ!」と呟くガードダイバー。
マイトガンナーと組んでキリ無く迫り来る敵歩兵ロボット(イクス)の軍団を迎え撃つが、その最中にビル内に逃げ遅れた少女を見つけ、マイトガンナーの援護の元に救助活動を行う。
何とか少女を掌に乗せて助け出すが、マイトガンナーが吹き飛ばされてしまう。
その隙を突かれてガードダイバーも右腕ごともがれる形でダイバーライフルを奪われ、怯みながらも少女を地上に降ろして無事逃がす事に成功。
しかし、少女を逃がす必要があったためライフルを回収できず、武器を失った状態で敵に囲まれてしまい、マイトガンナーを含めた他の仲間も妨害によって近付けず、孤立したガードダイバーはなす術もなく四方から一斉射撃を浴びる。

全身傷付き満身創痍になりながらも立ち上がるが、そこにボス格のイプシロンに止めの一撃を喰らい、胴体に大穴を空けられた。

モニター越しに司令部の皆が息を呑んで見守る中、


たとえ倒れる時でも必ず、前のめりに……ッ!!


その言葉通り俯せに倒れ、爆散。

すぐ側にいながらも何も出来なかったマイトガンナーは、ただガードダイバーの名を叫び、悔し泣きするのみだった…。
だが、一斉射撃される直前まで少女から貰った人形を見つめた彼は、使命を果たした喜びで満たされていたことだろう。


最期まで救助活動を行い、そして殉職する姿は、普段は礼儀正しい彼らに隠された救助隊の漢らしさを、視聴者へ悲痛に訴えた。

ガードダイバーは最終決戦での最初の犠牲となり、続いてバトルボンバーが、敵陣での決戦ではマイトガンナーまでもが散っていくことになる……。




最終決戦後はダイバーズ含め、全員復元修理されている。よかったね!




と、全体的に活躍が少ない上に、一番の大立ち回りが死亡シーンというあんまりな扱いの彼らだが、
マイトガインがブラックマイトガインの必殺技を喰らいそうになる絶体絶命の所を助けたり、ビトンによるカボチャ騒動の時もカボチャ破壊を他の仲間が優先する中、危険に晒されている幼稚園バスを助けたりと印象に残る場面も多い。


また、放送中に発売されたトイはガードダイバー形態のプロポーションは比較的良い仕上がりとなっている(因みにジェットダイバーとドリルダイバーは悲惨な出来)。
但し三番手というポジションのため生産数が少なめだったのか、今現在はマイトガインのトイの中では一番のプレミアが付いている。しかもジェットダイバーとドリルダイバーはプラ成型の上に、空洞があり雑に扱うと砕けやすいので注意。



●本編以外の活躍

勇者警察ジェイデッカー』にて、騎士(ナイト)刑事デュークの後に作られたイギリスのスコットランドヤード・ブレイブポリスのメンバーとして登場。
いずれもダイバーズを色替えし頭部も変更、

ファイアダイバービショップ刑事ジョン
ポリスダイバールーク刑事ポール
ジェットダイバーキング刑事リンゴ
ドリルダイバーポーン刑事ジョージ

という名前が施されている(元ネタはTHE BEATLES)。
こちらではラスボスであるエヴァ・フォルツォイクによるハーメルンシステムに操られて同士打ちの末、全滅している。
超AIが無事ならば何度でも生き返るであろうが、彼らが修復されたかどうかも不明。
おまけに『トランスフォーマーシリーズ』のシックスショット/グレートショットの金型流用のシャドウ丸のようにリデコ玩具も出ずじまい。
所詮やられ役という扱いであろうか……あぁ、救われない。


勇者シリーズオールスターの『新世代ロボット戦記ブレイブサーガ』及び『ブレイブサーガ2』においては終始ガードダイバーとしての登場であり、合体前のダイバーズは合体ムービーでしか出て来ない。
更に言えばダイバーライフルの名前が「ミサイル」となっているというなんとも言えない状況となってしまっている……。
ただしブレイブサーガ2ではドリル持ちがかなり有利に戦える上に回復も持っているため、それなりの戦力として使う事も可能。
新世紀勇者大戦』においても、合体前のダイバーズは出てこないどころか、サブ勇者までしっかり加入する他作品と異なり、何故かバトルボンバー共々スポット参戦。
スポット参戦故に性能は低く、厚かったはずの装甲も忍者系ユニット以下。ブラックマイトガインの加入条件の都合、ハイドロキャノンが大活躍する事が救いか。

……しかしそんなダイバーズについに出番が回って来る時が来た!
マイトガイン放送終了から23年……2017年発売のゲーム『スーパーロボット大戦V
このゲームにおいて戦闘自体は終始ガードダイバーの状態だが、インターミッションでは合体前のダイバーズで登場するのである。
しかもオリキャラであるナインが人工AIであり、同じ人工知能の勇者特急隊との絡みも多いため必然的にダイバーズの出番も増える。
なんとインターミッションの会話だけで本編4クール分以上の台詞量という飛躍的な快挙を見せた。
更に戦闘でも防御力も高い上に、攻撃力もそれなりに高く(ハイドロキャノンの威力がZガンダムのハイメガランチャーと互角)、
非常に優秀な回復機能を持ち合わせているため終盤までスタメンで戦える万能ユニットとなっている。
そして中断メッセージでもまさかのガードダイバーがメインのものが用意されてたりと非常に優遇されている。
20年以上の時を経て、ガードダイバーがようやく報われたのである……。





追記修正する時は必ず…1項を300字以内に……ッ!!

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最終更新:2024年03月18日 17:17