六魔将軍〈オラシオンセイス〉

登録日:2015/11/01 Sun 00:13:52
更新日:2023/01/27 Fri 21:13:36
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「六魔将軍〈オラシオンセイス〉」は、真島ヒロの漫画作品『FAIRY TAIL』に登場する組織の一つである。

【概要】

悪魔の心臓〈グリモアハート〉」・「冥府の門〈タルタロス〉」と共に、闇ギルド(正規ギルドに属さない不法なギルド)の最大勢力であるバラム同盟の一角を占める。
ギルドの構成人数はその名の示す如く六人前後だが、それでいて最大勢力の一角を担えことからも彼らの高い実力が伺える。少数精鋭ってレベルじゃねーぞ!

また、ギルドの構成員そのものは少ないものの、下部組織を多数擁し、そいつらから上納金をふんだくっているらしい(詳しくは後述)。

ギルドの定例会で「妖精の尻尾〈フェアリーテイル〉」が「青い天馬〈ブルーペガサス〉」・「蛇姫の鱗〈ラミアスケイル〉」・「化猫の宿〈ケット・シェルター〉」と連合を組んでこのオラシオンセイスを打倒することが決まり、主人公ナツやルーシィ・グレイエルザらの「最強チーム」(要はいつもの面々)が参加する、というのが大まかな話の流れである。

その後、原作者監修のアニメオリジナルエピソード「星空の鍵編」にて一部チームメンバーを入れ換えた「新生六魔将軍」として再登場。
時系列的にはナツたちの天狼島からの帰還と大魔闘演舞編の間に挟まっている。
「無限時計」という魔道具を使い、「リアルナイトメア」という魔法を発動させ全世界を闇に返すことを目的とし、妖精の尻尾、宗教組織ゼントピアの精鋭「レギオン隊」と三つ巴の戦いを演じる。


【ニルヴァーナ】

ワース樹海に封印されている古代ニルビット族が生み出した超魔法で、六魔将軍〈オラシオンセイス〉の標的。

光と闇を入れ替える効果を持ち、強烈な負の感情を持つ光の者を闇堕ちさせる効果を発揮する。

逆に闇の人間を光に戻すこともできるようだが(実際にそうしたことが作中でも起きている)、エグイのはそれを意図的にコントロールできること。
光のギルド相手に発動すれば、ギルド間戦争や構成員同士の殺し合いも思いのままとなる。

本来は中立を好むニルビット族が戦争を止める手段として開発したものだが、実態は上記の通り想像以上に危険な魔法であり、悪人の手に渡り悪用されるのを防ぐためニルビット族の末裔「化猫の宿〈ケット・シェルター〉」の人間が封印して来た。

以下ネタバレ:

実は「化猫の宿〈ケット・シェルター〉」のメンバーはウェンディとシャルル以外全員幻。長老は四百年前ニルヴァーナを作った張本人であり、現在は思念体となっている。ウェンディのために仲間の幻を作り、役目を終えて消え去った。なおニルビット族そのものはニルヴァーナの暴走で全滅している。



【構成員】

※構成員の名前はいずれもコードネームで、本名は別にある。

  • "レーサー"
「仕事は速ェ方がいい それにはアンタら・・ 邪魔なんだよ」
CV:間島淳司

名前通りスピード系の魔法を操る。初戦ではその速度を利用してナツたちを翻弄した。
ナツがウェンディを奪還した後、足止めに現れたグレイとそのまま交戦状態になる。
当初はそのスピードでグレイを圧倒したが、途中から兄弟子のリオンと共闘を開始。リオンの仲間割れに見せかけた作戦に引っかかり、遠距離からのグレイの狙撃で敗北。
…だが、「一人一殺」の信念から自爆を仕掛け、リオンもろとも相討ちとなった。(結局二人とも無事だったけど

レーサーの魔法の正体は自分自身の速度を上げるものではなく、一定範囲内の体感速度を下げる魔法であった。それによって相手の体感速度を遅くし、相対的に自分が速く動いているように見せていた。一定範囲にしか効果がないため、グレイをその効果外に引き離して攻撃させたのである。
…ブレインがレーサーの速さを評価してたシーンとかにはツッコまないでおこう、うん。魔道二輪持ってたしそれ使ったのかも

星空の鍵編ではスローの魔法を使わずとも、高速で動く加速の魔法を使うことが可能になった。代わりに、この魔法を手にいれるために心を捧げたことで、感情表現を殆どしない獣じみた動きとなっていた。
しかし、ミラとの戦いで加速の魔法は奴隷時代に逃げ回っていた恐怖の感情から産み出したものであることを指摘され、戦意喪失した。

冥府の門(タルタロス)編にてジェラールの口から「ソーヤー」という本名が明らかになった。


  • "エンジェル"
「邪魔はさせないゾ光の子たち 邪魔する子は天使が裁くゾ」
CV:大浦冬華

前情報では「心を覗ける」とあったが、これは正確ではなかった。彼女は星霊魔導士であり、双児宮の星霊ジェミニ(ジェミーとミニー)の能力で人間の容姿や施行・能力をコピーすることで敵の作戦を読み取っていたのである。
その他にも「天蠍宮のスコーピオン」(ルーシィの持つ「宝瓶宮のアクエリアス」のカレシ)・「白羊宮のアリエス」(「獅子宮のロキ」と共に元はカレンの星霊だったが、カレンを殺して奪い取った)といった黄道十二門の星霊たちを操る。
その能力を利用して当初から味方側の作戦(魔導爆撃艇による空爆)を読んで対応し、さらに不意討ちで聖+魔導士のジュラに手傷を負わせる。

その後、同じ星霊魔導士のルーシィと対決。星霊同士の相関関係を利用してルーシィの星霊を封じ、大いに苦しめた。
ルーシィはアリエスを解放するため自らの生命をも投げ出すが、その行動にうたれたジェミニはエンジェルから離反。さらにヒビキがルーシィに"古文書〈アーカイブ〉"から超魔法の知識を与え、「ウラノ・メトリア」で勝利を掴んだ。
なお、彼女が所有していた星霊たちはその後ルーシィがオーナーとなっている。

星空の鍵編では「天使魔法」という魔法を新たに習得した。
自らの寿命をコインの姿に変換し捧げることで天使を召喚するという魔法であったが、「天使のように空に消えたい」という死への願望を持っていたエンジェルは何の躊躇もなく使用していた。
しかし、グレイとレギオン隊のダンの活躍、そして暴走し全てを飲み込む化け物と化した天使の姿を見たことでエンジェルの心の中の「生きたい」という願望を吐き出す。
グレイの魔法で天使が体内に封印されたことで戦闘続行不可能、戦意喪失した。

実は剣咬の虎(セイバートゥース)のユキノの生き分かれた姉「ソラノ」である。
大魔闘演舞編でのユキノの回想でその存在が仄めかされていたが、冥府の門(タルタロス)編にてジェラールの口から正式に「ソラノ」だということが明かされた。

冥府の門編から1年後にはメスト(ドランバルト)と連絡を取りアルバレス帝国へ諜報員として活動する。
マカロフの居場所や奪還するための情報を調査していたが帝国にバレてしまいカラコール島まで逃げのびる。(ちなみにこの事が原因でカラコール島は〝消えて〟しまった。) その後海底神殿オリンピアにて、メストと共にマカロフの救出に来たナツ達と再会し彼らをアルバレス帝国のあるアラキタシアの大陸まで送り届ける。ナツたちがアジィールの襲撃を受け、別メンバーが青い天馬の協力を得て脱出したため待ちぼうけの憂き目にあったようだ。

アルバレス帝国との戦争では他のメンバーとイシュガル北方戦線に向かう。

ユニバースワンの後は他のメンバーとはぐれたようで、捜索の途中で妹のユキノと再会。しかし、自分の身の上もあり、「姉」と名乗らなかった。
その流れでフェアリーテイルギルド攻防戦に参加している。



  • "コブラ"
「言っただろ? てめえの動きは聴こえている オレに攻撃は当たらねぇ」
CV:伊丸岡篤

通称"毒竜のコブラ"。「竜」の名を冠する通り、主人公のナツ達と同様に竜迎撃用の魔法を身に宿した滅竜魔導士〈ドラゴンスレイヤー〉にして、六魔内のネタキャラ担当その一

初登場時、早々にキュベリオス(彼が引き連れている翼の生えたコブラ)*1エルザに毒を与えて一時的に戦線離脱させる上々の滑り出し。

その後、ニルヴァーナ復活を阻止しようとするナツ&ハッピーを相手に空中戦を展開。心の声を"聴く"魔法により相手の動きを察知するが、何も考えていないナツに手を焼き、滅竜魔導士としての本領を発揮。

滅竜魔導士らしく毒を食べて(ナツ曰く「体に悪そう」)毒竜のブレスを展開、ウイルスを体に染み込ませてナツの身体の自由を奪う。
ナツは最後の勝負のため、落下しながら拡散型の「火竜の咆哮」を強引に当てようとするが、読まれたコブラに後頭部に回られてしまう。しかし…


「ガアアアアアアアアア!!!」

「耳があああああ!!」「ぎゃあああああ!!」

なんとなんと、耳がよすぎたせいで、ナツの叫び声だけでやられてしまった!! それまでは結構カッコよかったのに…このやられ方は…(作者本人も単行本巻末で自らネタにしているほど)
これぞまさしく、竜頭蛇尾
ちなみにこの〝聴く〟魔法であるが思考といった心の声だけでなく呼吸や筋肉の収縮まで聞き取れるほどのものである。滅竜魔法より使い勝手よくない?

その後、正規ギルドに敗北したことを咎められ、ブレインから制裁を受ける。その際、仲間を蔑ろにするブレインの本音を知ってしまった。

星空の鍵編では〝聴く〟魔法の発展形である、超振動魔法を習得する。
本編内の動作や台詞から、どうやら視力を捧げていた模様。
相棒であるキュベリオスと離ればなれになった哀しみの力でエルザにも優位に立つが、キュベリオスの「声」が聴こえてしまい意識を乱したところに攻撃を受け敗北。
その後、「今キュベリオスはどこにいるのか」ということを知って、評議員に連行されると共にエリックという本名を「かつてキュベリオスだった人物」に告げた。

全ての戦いの後に六魔は全員評議会に囚われたが、コブラは滅竜魔導士として大魔闘演武に現れたドラゴンとの戦いのために駆り出される。
その後、「冥府の門〈タルタロス〉」の情報と引き換えに六魔全員の出獄をドランバルトに取り付け、ブレインに今まで利用されていた事の復讐を果たす。


ちなみに、彼の滅竜魔法は竜から直接教えを受けたものではなく、体内の魔水晶〈ラクリマ〉に由来するもの。妖精の尻尾〈フェアリーテイル〉のラクサスも同様であり、彼らは第二世代滅竜魔導士と呼ばれている。

アルバレス帝国編では、イシュガル北方の戦線に参加。
滅竜魔導士としての実力も上がったのか、乗り物酔いをしていた。これはもはやネタなのだろうか。
アクノロギアとの最終決戦では、7人の滅竜魔導士の一人として彼の精神世界で戦った
最終話ではリア充になった。


  • "ホットアイ"
「金に・・・・ 上下の隔て無し!!!!」
CV:一条和矢

通称"天眼のホットアイ"。「天眼」の名のとおり全てを見通す眼と大地を液状化させて攻撃する魔法「リキッドグラウンド」とを有する。そして六魔最大のネタキャラでもある。

登場当初は、何かあるたびに「金」「金」「カネ」を連呼する守銭奴キャラ。…だった。
そして聖十のジュラと対峙するが、

「おおおおおっ!!! 金!!! 金…!!! 金ェーー!!!!
「…などいりませんデス(はぁと)」

ニルヴァーナの影響で突然愛に目覚めたホットアイはジュラと休戦。そのまま他の六魔を止めるために仲間となる(この豹変ぶりにはさすがのジュラも若干引き気味だった。)。

ちなみにホットアイが守銭奴になった理由は、生き別れになった弟を探すため。ジュラが弟…と一緒に食べたジャガイモに似ていたことが罪悪感を感じさせ、ニルヴァーナで善に戻るきっかけとなったらしい。

その後ホットアイはニルヴァーナを止めるため、同じ六魔のミッドナイトと戦うことに。また「リチャード」という本名も明かしている。
「六魔同士の力は互角」の言葉通り、当初は優勢に戦いを進めるが、本来の力を発揮したミッドナイトには歯が立たず、敗れ去った。

最後は罪を償うために、捕縛に現れた評議員に自ら出頭した。その時エルザの口から彼の弟、ウォーリー・ブキャナンが元気でいることを告げられている。
アニメでは幼少期にウォーリーとともに暮らしていたころの回想も入っており、貧しいながらも兄弟仲は良好で互いに励まし助け合って暮らしていたことが描写されている。

改心していたため、星空の鍵編では未登場。グリムリーパーが彼の穴を埋めた形となる。

なお、冥府の門編で再登場したときもそのままの性格であり、倒されたブレインを除いた六魔の中で唯一ジェラールと戦わず彼を支持した。


  • "ミッドナイト"
「ボクは・・夢を見る 君も、夢を見る  真夜中に」
CV:内山昂輝

六魔のリーダー・ブレインを父と崇めるビジュアル系の男。
「父上を超える最強の魔導士」を自称するだけあって実力は高く、「屈折〈リフレクター〉」の魔法は全ての物をねじ曲げて歪ませ、魔法をはね返すことも光の屈折により幻を生み出すことも可能と、かなり強力。

初登場時はミッドナイト=真夜中だけに眠っていた(コブラの発言等からかなり危険な人物であることが窺える)が、レーサーが敗れたことに危機感を抱いたブレインが眼を覚まさせた。

そして連合軍の面々を次々に仕留めていき、同じ六魔のホットアイも撃破。
最後はエルザと対決する。

当初はその魔法でエルザをも圧倒するが、ジェラールを闇に誘おうとするミッドナイトを見てエルザ復活。
短時間で弱点(人間の体を曲げられないこと・そして曲げられる空間は一箇所のみ)を見抜き、さらに幻覚をも打ち破って(エルザの眼は特殊で幻覚が効かない)撃破した。

星空の鍵編では新生六魔将軍の首領格としてブレイン二世の名で登場。
ブレインの野望を引き継ぎ、彼と同じ魔法を使うようになる。
大切な何かを捨てることでその犠牲の力で強くなれる。故に、父との再会の未来を捧げ自らを強化するという理論を掲げており、かなりファザコンを拗らせた様子。

星霊魔導士であるルーシィを無限時計と一体化させ、全世界にリアルナイトメアを仕掛けようとするも、それが仇となりルーシィの機転で自らにリアルナイトメアがかかってしまい、精神が混乱したところを想いの力は捨てて得るものではない。お前は父を想っていても、向き合えてはいないと指摘された挙げ句ナツに倒された。

冥府の門(タルタロス)編にて他の六魔共々再登場し目の前でブレインをコブラに粛清されるものの、ブレインの本心を知ったためか異論を唱えることは無かった*2
また、ホットアイ(リチャード)とも和解しており、彼がジェラールに敵対心がないことを咎めなかった(その際しれっと彼の本名を言っている)。
その後完全なる自由を手に入れるため自ら「マクベス」と本名を明かしジェラールと交戦するも、自ら目を潰し幻術を破ったジェラールの星崩し(セーマ)によりレーサー、コブラ、エンジェル共々倒される。

その後ジェラールにより〝共にゼレフを倒す〟という説得を受け、六魔のメンバー全員で「魔女の罪(クリムソルシエール)」に加わる。


  • "ブレイン"
「うじどもが 群がりおって」
CV:稲田徹

六魔のリーダー的存在で、ブレイン=脳の名前どおり知識と策略に長ける。"古文書〈アーカイブ〉"にアクセスすることも可能で、そこからニルヴァーナについての知識を得た。
かつては魔法開発局に所属しており、数々の魔法を生み出していた。そのためジェラールによってニルヴァーナに仕掛けられた〝自立崩壊魔法陣〟のことも知っておりあっさりと解除した。(アニメでは楽園の塔時代のジェラールにこの魔法を教えたような描写がされている。また、魔法開発局時代には幼少期のウルティアの「治療(と言う名の人体実験)」に関わっていたことも示唆されている。)
戦闘時には「常闇奇想曲〈ダークカプリチオ〉」という貫通性の魔法を扱う。

「知識を好む人格」と評されてはいるが、性格はかなりの外道。叫び声だけとはいえナツに敗れたコブラを容赦なく切り捨て、ニルヴァーナを利用して新たな仲間(というか操り人形)を増やそうと画策。さらにナツを新たな六魔として闇ギルドに勧誘した。

…が、本領を発揮した聖十魔導士のジュラにフルボッコにされ、あっさり敗北(それでも一応はジュラを罠にハメて戦闘不能にする功績(?)は挙げたのだが)。
リーダーのコイツを倒したことで、実質的な戦いは終わったか、に見えたが…



















  • "ゼロ"
「小僧ども ずいぶんとうちのギルドを食いちらかしてくれたなァ マスターとしてオレがケジメをとらしてもらうぜ」

六魔将軍〈オラシオンセイス〉のマスター。

実はブレインの裏の人格であり、ゼロ=無のコードネーム通り破壊と殺戮を好む残虐な性格。ブレイン自身がその強力で凶悪な魔法を危惧し、六つの鍵(すなわち六魔)の生体リンク魔法で封じていた。
使う魔法自体はブレインのそれと大差ないが、「ブレインのものと一緒にするな」と本人が言うとおり威力は段違い。

ブレインの散り際に「あの方」という表現でその存在が示唆され、最後の六魔のミッドナイトが敗れたことで復活。

登場して早々、(それまでの戦いでダメージを負っていたとはいえ)ナツ・グレイ・ルーシィの三人をボコボコに。
さらに「ただ破壊してえ」だけの理由でギルド「化猫の宿〈ケット・シェルター〉」にニルヴァーナを発射する。

…が、魔導爆撃艇からの砲撃により攻撃をずらされ、ニルヴァーナを止めるべく立ち上がったナツたちを阻止すべく魔水晶〈ラクリマ〉の前で立ち塞がる。

そして、ナツはラスボス・ゼロとの最後の戦いを開始。先は瞬殺されたが、今度は貫通性の「常闇奇想曲〈ダークカプリチオ〉」を強引に止めるなど、善戦を見せる。

そこにジェラールが登場、「咎の炎」によりナツはドラゴンフォースを覚醒させ、最後は「滅竜奥義不知火型 紅蓮鳳凰剣」でゼロの最大魔法「ジェネシス・ゼロ」を打ち破った。

星空の鍵編では直接は登場しないが、ミッドナイトたちの黒幕として彼らに計画を授けると共に、自らのパペットであるラポワントを生成。ラポワントは独自の人格のもと宗教組織ゼントピアの枢機教としてレギオン隊を操っていたが、そのことに気がついたレギオン隊リーダーバイロ・クラシーにより止めを刺された。


その後は再びブレインの中に封印されていたようだが、冥府の門編にてホットアイ(リチャード)以外の六魔全員とジェラールの戦闘中に再び復活しジェラールを「破壊」する。
実はミッドナイトがゼロが復活したかのように幻を見せていただけで、実際はブレイン共々朽ち果てた模様


  • "クロドア"
CV:青山穣

ブレインが持っていた喋る杖で七人目の六魔。

…ルーシィたちから「杖がしゃべってる」「魔将軍なのに七人目?」と散々ツッコまれていた。
(「六魔」とは上記のゼロを封じる六つの生体リンク魔法の意味だから、七人いても問題ないんだよ、多分!)

ルーシィのパンツを覗いたり色々やったが、ゼロに(特に理由もなく)へし折られてあっさり退場。

星空の鍵編では当初スロットマシンの怪物である「ジャックポット」として登場。スロット魔法という、スロットの揃ったマークの通りの攻撃を行う。
一人称も「アタクシ」でやたらとコミカルな口調で喋るようになった。かつても今も「七人目の六魔にして参謀」とのこと。
それにとどまらず、なんと「FAIRY TAIL×RAVE」にも敵キャラとしてまさかの再登場。
ダークブリングの力でさらにパワーアップし、ルビーの経営するカジノを荒らすが、ハルとナツのコンビネーションにより撃破される。



【配下の闇ギルド】

  • 「裸の包帯男〈ネイキッドマミー〉」

互いを「兄さん」と呼び合うクレイジー・モンキーザトー&ガトー兄弟をリーダーとする六魔将軍の下部組織。最近六魔に払うみかじめ料が値上がりしたと嘆いている。

伏兵としてナツたちと戦うが、さらわれたウェンディたちの情報を得ようとするナツとグレイの二人に叩きのめされた。ナツ曰く「ザコじゃなかった」らしいが…

ちなみにザトーのほうはラクサス編の序盤にちょろっとだけ登場して、ラクサスにあっさりボコられた。この話はのちの六魔登場の伏線…になる筈だった模様。

  • 「鉄の森(アイゼンヴァルト)」
「六魔将軍」傘下の闇ギルド。現在はエリゴールがリーダーを務める。
正規ギルドのマスターの定例会を狙って、呪歌(ララバイ)の力で正規ギルドのマスター達の呪殺を図るがフェアリーテイル最強チームの介入とフェアリーテイルマスター・マカロフの説得で失敗、エリゴール以外の全員が逮捕され壊滅した。

 "エリゴール"
CV:遠近孝一
「鉄の森」のエースで別名「死神 エリゴール」。
呪歌(ララバイ)を巡る戦いでナツと交戦し、当初は「炎と風」という相性を活かし優勢に戦闘を進めたが、ハッピーの機転により敗北し、一人逃亡する。
本編はここまで。いや、ほんとにここまで。
じゃあ書くなよ…と言いたいものもいるだろうが、こいつの説明の真骨頂はアニメ版である。

アニメ版では「六魔将軍」傘下ギルドの用心棒をしつつ修行を続けたようで、ニルヴァーナ編で再登場。ナツと再戦するも、以前よりも成長したナツに敵わずまたも敗北する。その後気絶していた所をジェラールに服を奪われた(ちなみに本編では詳細な描写もなく倒れていた敵モブキャラからジェラールが服を奪っていた)。
作者は死神エリゴールも再登場させたかったようだが、尺の都合で泣く泣くカットしたらしい。
そのためアニメにてその願いは果たされた。

更に7年後オリジナルストーリー「星空の鍵編」に、「新生六魔将軍」の一員グリムリーパーとして再登場。7年前と比べ、老け顔・スキンヘッドになりローブで身を包んでおり、容姿が変わっている。六魔の一角を担うだけあり、実力も桁違いにアップして、風以外にも雷などの気象も操作できるようになっている。
しかし、そのために記憶を失ってしまっており心が混乱していてたとえ今、戦っている相手でもすぐに忘れてしまうようになっている。
ウェンディの回復魔法を込めた「天竜の咆哮」を受けたことで過去の記憶を取り戻し、戦意喪失して彼女に感謝の言葉を投げた。
但し、グリムリーパー時の記憶が飛んだが…。

本編ではあっさり退場したこいつであったが、アニメでは再登場の機会を与えられ、さらに自分の上位ギルドのメンバーと肩を並べるくらいになるなど、アニメ版にて出世したキャラクターとみていいだろう。

【新生六魔将軍のみのメンバー】
 "イミテイシア"
CV:ゆかな
エリゴール/グリムリーパーと共に、ブレイン及びホットアイの穴を埋める新たな六魔にしてナンバー2。
その正体はリンク先参照

【ジェラールとの関係及びスターシステムについて】

「六魔将軍〈オラシオンセイス〉編」におけるもう一人の最重要キャラクターはジェラールであり、彼は物語に様々な形で関わってくる。

詳細は省くが、ニルヴァーナ復活のカギを握る人物として再登場し、そのニルヴァーナに自律崩壊魔方陣を組み込んで復活を阻止しようとし(失敗したが)、最後はラスボスとの対決時にナツに咎の炎を与えるなど、随所で重要な役割を果たしている。

冥府の門編にてリチャードとブレインを除いた四対一で戦うものの纏めてジェラールの「星崩し〈セーマ〉」でぶっ飛ばされ、ゼレフ退治に勧誘された。

当人の項目も参照してほしいが、このジェラール、作者真島ヒロの前作『RAVE』の登場人物を再登場させる形で生まれたキャラクターであり(これをスターシステムという)、このオラシオンセイスもまたそうである。
ストーリー上のジェラールとの絡みが多いのも、作者がそこら辺を意識してのことなのかもしれない。

ちなみに『RAVE』のオラシオンセイスは読み方は同じだが漢字は「六将軍」で、「オラシオン→祈り」「セイス→6つ」でオリジナルのほうが意味は近い。
またこの点を反映してか、六魔にはそれぞれ個別の「祈り」が定められている(そしてこれがゼロ復活の鍵でもある)。

  • 以下各人の祈りリスト

 レーサー  … 誰よりも速く(楽園の塔の奴隷時代、追手や看守に追われたトラウマから)
 エンジェル … 天使のように空に消えたい(奴隷時代暗い牢の中でずっと生きてきた経験から)
 コブラ   … 一人の友(キュベリオス)の声を聴きたい
 ホットアイ … 弟の顔をもう一度見たかった
 ブレイン  … ミッドナイトよ決して消えるな(ゼロの人格が目覚めるのを嫌うため)
 ミッドナイト… 静かなところで眠りたい(奴隷時代に周りの怒号や悲鳴、騒乱や懲罰、爆音などに脅かされていた過去から)


俺の(私の)祈り… それは…


この項目が追記・修正されること。



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最終更新:2023年01月27日 21:13

*1 なおキュベリオスは実は魔法で蛇の姿に変えられた人間であり、後に人間に戻った姿で作中に登場する。しかしコブラはそのことを知らなかった模様。

*2 アニメオリジナルのことを考えると、父としてブレインに真摯に向き合った結果クズな親だと認識できたのかもしれない。