レッド・デーモン(遊戯王)

登録日:2015/10/29 (木) 18:50:00
更新日:2024/04/01 Mon 04:47:35
所要時間:約 25 分で読めます





見せてやる!今有る俺自身、真のジャック・アトラスの力を!

共に行くぞ!レッド・デーモンズよ!


レッド・デーモンとは遊戯王OCGに存在するカテゴリの1つ。

○目次

【概要】

転倒王者元キングことジャック・アトラスが使用する「レッド・デーモンズ・ドラゴン」およびその派生種・進化形態が属するカテゴリである。

「レッド・デーモン」と名の付くカード自体は第6期シンクロ召喚が登場した頃から存在しており、記念すべき元祖は「レッド・デーモンズ・ドラゴン」。
だが、「レッド・デーモン」という名前でカテゴリ化がなされたのは第9期であり、
リゾネーター」や「スピードロイド」が多数収録されている「ブースターSP-ハイスピード・ライダーズ-」で登場した「琰魔竜 レッド・デーモン・ベリアル」が最初。

/バスター以外はすべてレベル8以上のシンクロモンスターというパワフルなカテゴリ。
大きく分けて除去に長けたものと展開をサポートするものがおり、相手のモンスターを破壊しながら次々に切り札を展開していける。

ジャックの切り札として当初から設定されており、5D'sおよびその漫画版で印象的な活躍をしていた。

ただし、その一方でデッキを組むのに苦労するモンスター群ということでも有名でもあった。
というのも、ジャックは切り札こそ「レッド・デーモン」と決まっていたものの、
メインデッキに関しては特に決まったカテゴリのシナジーを利用していたわけではなかったのである。

その結果、ジャックのキャラデッキを作ろうとする彼の使用した雑多なモンスター群で戦わざるを得ないという状況に陥っていた。

第6期から第7期にかけては、同じチームサティスファクションのメンバーが環境上でも活躍しており、
遊星は【ジャンクドッペル】、クロウは【BF】、鬼柳は【インフェルニティ】が有名なデッキタイプとなっていたのだが、
ジャックの場合、彼の魂である「レッド・デーモンズ・ドラゴン」が使われることはあれど、彼のデッキはファンデッキとして組まざるを得なかったのである。
一応、唯一のまとまったカード群である「リゾネーター」には第7期でサポートカードが配られていたが、肝心の「リゾネーター」に一廉のデッキたり得るだけのパワーやコンセプト性が無かった。

人気のあるライバルキャラクターでありながらストラク化も社長カイザーに取られたりするなど、不遇な状況が続き、
スタッフが「レッド・デーモン」の強化のアイディアを募集するほどだった。


しかし、時は経って第9期ジャックがARC-Vに出演し、希望が見えてきた。
先述のSPHRが発売して、漫画版5D'sで使用した「琰魔竜」がいくつかカード化され、相性のいい「リゾネーター」も登場する。
また、Vジャンの全サで「レッド・ライジング・ドラゴン」が追加されたり、PP19でも相性のいいカードが現われるなど、少しずつ強化された結果、
まとまったデッキが構築可能となっている。


一覧


直接属してはいないが、レッド・デーモンズ・ドラゴンと密接な関係がある「セイヴァー・デモン・ドラゴン」「スカーレッド・ノヴァ・ドラゴン」
「レッド・デーモン」および「リゾネーター」にシナジーを生み出す「レッド・ライジング・ドラゴン」についても紹介する。

●レッド・デーモンズ・ドラゴン



王者の鼓動、今ここに列をなす。天地鳴動の力を見るがいい!
シンクロ召喚!

我が魂、レッド・デーモンズ・ドラゴン!!

シンクロ・効果モンスター
星8/闇属性/ドラゴン族/攻3000/守2000
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
(1):このカードが相手の守備表示モンスターを攻撃したダメージ計算後に発動する。
相手フィールドの守備表示モンスターを全て破壊する。
(2):自分エンドフェイズに発動する。
このカードがフィールドに表側表示で存在する場合、
このカード以外のこのターン攻撃宣言をしていない自分フィールドのモンスターを全て破壊する。

全てに先駆けて最初に登場した本家レモン、デザインは高橋和希先生。

攻撃したダメージ計算後に相手フィールドの守備表示モンスターを破壊する。
攻撃さえすれば戦闘破壊されないモンスターもまとめて破壊できるので、攻勢時のダメ押しに使える。

ただし、エンドフェイズに攻撃宣言をしていない味方をすべて破壊するというデメリットがあるので、
「威嚇する咆哮」などを喰らうとえらい目にあってしまうので注意。

弱いカードではないのだが、攻撃表示のモンスターをメインフェイズ中に破壊できる「琰魔竜レッド・デーモン」や「スカーライト」が優先されがちで、特に後者はフィールド・墓地で元祖レモンと同名扱いになるのでなおさら肩身が狭かった。
しかし、後述する「スカーレッド・デーモン」や新規サポートの「クリムゾン・ヘルガイア」の登場で立場が向上し、サポートカード込みなら対等以上に渡り合えるエースカードになった。

WJの付録となったことで250円同盟の一員になるなど、色々とネタは豊富。
詳細は個別項目にて。


●レッド・デーモンズ・ドラゴン/バスター



発動せよ、バスター・モード!
灼熱の鎧を身に纏い、王者ここに降臨!

出でよ、レッドデーモンズ・ドラゴン/バスター!!

効果モンスター
星10/闇属性/ドラゴン族/攻3500/守2500
このカードは通常召喚できない。
「バスター・モード」の効果でのみ特殊召喚できる。
このカードが攻撃した場合、
ダメージ計算後にこのカード以外のフィールド上のモンスターを全て破壊する。
また、フィールド上のこのカードが破壊された時、
自分の墓地の「レッド・デーモンズ・ドラゴン」1体を選択して特殊召喚できる。

「バスター・モード」の効果によって降臨するレッド・デーモンズ・ドラゴンの強化形態。
攻撃した場合、ダメージ計算後に自身以外のモンスターをすべて破壊する。

全体除去と考えると強力だが、味方で追撃できないのはネック。
戦闘と効果で破壊されない「ベエルゼ」辺りを隣に立たせるのが無難か。
破棄されると墓地のレモンを蘇生できるが、例によって「カステル」や「ライトニング」には注意したい。

「レッド・デーモン」の一員だが、「ベリアル」で蘇生できないのは残念。

ステージイベントで行われる声優デュエルでジャックの中の人である星野貴紀氏がよく使用する。

詳細は/バスター(遊戯王OCG)にて。


●セイヴァー・デモン・ドラゴン



研磨されし孤高の光、真の覇者となりて大地を照らす!
光輝け!シンクロ召喚!

大いなる魂、セイヴァー・デモン・ドラゴン!!

シンクロ・効果モンスター
星10/闇属性/ドラゴン族/攻4000/守3000
「救世竜 セイヴァー・ドラゴン」+「レッド・デーモンズ・ドラゴン」+チューナー以外のモンスター1体
このカードはカードの効果では破壊されない。
このカードが攻撃した場合、
ダメージ計算後にフィールド上に守備表示で存在するモンスターを全て破壊する。
1ターンに1度、エンドフェイズ時まで、
相手フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択してその効果を無効にし、
そのモンスターの攻撃力分このカードの攻撃力をアップできる。
エンドフェイズ時、このカードをエクストラデッキに戻し、
自分の墓地の「レッド・デーモンズ・ドラゴン」1体を選択して特殊召喚する。

セイヴァーの力を得て進化したレッド・デーモンズ・ドラゴンの新たな姿。
素材には本家レモンを指定するが、こいつ自身は「レッド・デーモン」のカテゴリには含まれない。
詳細は個別項目にて。


●スカーレッド・ノヴァ・ドラゴン



王者と悪魔、今ここに交わる。荒ぶる魂よ、天地創造の叫びをあげよ。
シンクロ召喚!

出でよ、スカーレッド・ノヴァ・ドラゴン!!

シンクロ・効果モンスター
星12/闇属性/ドラゴン族/攻3500/守3000
チューナー2体+「レッド・デーモンズ・ドラゴン」
(1):このカードの攻撃力は自分の墓地のチューナーの数×500アップする。
(2):このカードは相手の効果では破壊されない。
(3):相手モンスターの攻撃宣言時にその攻撃モンスター1体を対象として発動できる。
フィールドのこのカードを除外し、その攻撃を無効にする。
(4):このカードの(3)の効果でこのカードが除外されたターンのエンドフェイズに発動する。
その効果で除外されているこのカードを特殊召喚する。

赤き地縛神「スカーレッド・ノヴァ」を丸ごと吸☆収したことによってジャックが創造した新たなカード。通称は「スカノヴァ」。
墓地に存在するチューナーの数だけ攻撃力が上がり、効果破壊への耐性を持つ。
また、相手モンスターの攻撃宣言時に自身を除外して攻撃を無効にし、スタダよろしくエンドフェイズに帰還する。

チューナー2体で呼び出される珍しいシンクロモンスター
「ベリアル」を使えば墓地のレモンを蘇生しつつ2体のチューナーを揃えやすい。
耐性は効果破壊のみなので、シンクロに成功したなら上がった攻撃力で速やかにケリを付けたいところ。

「セイヴァー・デモン」と同じく素材に本家レモンを指定するが、自身は「レッド・デーモン」ではない。

詳細は個別項目にて。


●レッド・デーモンズ・ドラゴン・スカーライト



王者の咆哮、今天地を揺るがす。唯一無二なる覇者の力をその身に刻むがいい!
シンクロ召喚!

荒ぶる魂、レッド・デーモンズ・ドラゴン・スカーライト!!

シンクロ・効果モンスター
星8/闇属性/ドラゴン族/攻3000/守2500
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
(1):このカードのカード名は、フィールド・墓地に存在する限り
レッド・デーモンズ・ドラゴン」として扱う。
(2):1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。
このカード以外の、このカードの攻撃力以下の攻撃力を持つ
特殊召喚された効果モンスターを全て破壊する。
その後、この効果で破壊したモンスターの数×500ダメージを相手に与える。

遊戯王ARC-Vシンクロ次元編でその姿を現したレッド・デーモンズ・ドラゴンの新たな姿。
効果(1)により、フィールドと墓地ではカード名を「レッド・デーモンズ・ドラゴン」として扱うため、あちらの進化形態やサポートカードを使用する事ができる。



●琰魔竜 レッド・デーモン



漆黒の闇を裂き天地を焼き尽くす孤高の絶対なる王者よ!!万物を睥睨しその猛威を振るえ!!
シンクロ召喚!

琰魔竜 レッド・デーモン!!

シンクロ・効果モンスター
星8/闇属性/ドラゴン族/攻3000/守2000
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
1ターンに1度、自分のメインフェイズ1でのみ発動できる。
このカード以外のフィールド上に表側攻撃表示で存在するモンスターを全て破壊する。
この効果を発動するターン、このカード以外のモンスターは攻撃できない。

漫画版遊戯王5D'sでジャックが使用するレッド・デーモンズ・ドラゴンの亜種。通称「フィールレモン」。
ストーリーのカギを握る「決闘竜」の一角でもある。
その効果はなんとこのカード以外の表側攻撃表示モンスターを全滅させるという凄まじい破壊効果。
相手の優勢時には高攻撃力のモンスターが攻撃表示で複数並んでいることも珍しくなく、劣勢から一気に切り返して攻めに回るのに最適の効果だと言えるだろう。

反面、自分フィールド上のモンスターも巻き込み、さらに効果発動ターンはこのカードしか攻撃宣言できないなどのデメリットもある。孤高の絶対王者は常に唯一人ということか。
総じて本家レモンよりもアドバンテージを稼ぎやすくより攻撃的な効果だと言えるだろう。

「スカーライト」とは一長一短であり、相互互換の関係だが、こちらは本家レモンの名前を持たないので、素材としての有用性では一歩劣る。

攻撃名は「極獄の裁き(アブソリュート・ヘル・ジャッジ)」(ブレス攻撃時)、「極獄の絶対独断(アブソリュート・ヘル・ドグマ)」(パンチ攻撃時)。効果名は「深紅の地獄炎(クリムゾン・ヘル・バーン)」。
漫画版5D's特別篇ではさらに3種類の派生モンスターが登場した。(後述)

漫画版での遊星の決闘龍、閃珖竜 スターダストの派生ドラゴンはシフルとクロニクルの2体の為、派生形態の数ではレッド・デーモンの方が優っている


●琰魔竜 レッド・デーモン・アビス



深淵の闇より解き放たれし魔王よ!!その憤怒を爆散させよ!!

琰魔竜 レッド・デーモン・アビス!!

シンクロ・効果モンスター
星9/闇属性/ドラゴン族/攻3200/守2500
チューナー+チューナー以外のドラゴン族・闇属性Sモンスター1体
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):相手フィールドの表側表示のカード1枚を対象として発動できる。
そのカードの効果をターン終了時まで無効にする。
この効果は相手ターンでも発動できる。
(2):このカードが相手に戦闘ダメージを与えた時、
自分の墓地のチューナー1体を対象として発動できる。
そのモンスターを守備表示で特殊召喚する。

漫画版5D's特別篇にて召喚された琰魔竜レッド・デーモンの進化形。
効果は2つあり、どちらも名称指定で1ターンに1度。
効果(1)は相手フィールド上の表側表示カード一枚の効果をターン終了時まで無効にするというもの。
よく読むと分かるがカード種別を指定しておらず、表側表示のカードなら魔法・罠でも無効にできる。
フリーチェーンなので効果発動タイミングも選びやすく、カウンター罠以外なら何でも無効化できるのでかなり使いやすい。
だが、ダメージステップでは使えないので注意。
ダイナレスラー・パンクラトプスにも弱い。

2つ目は戦闘ダメージをトリガーにしたチューナーの蘇生効果。
単純に「幽鬼うさぎ」等で制圧力を高めたり、「レッド・リゾネーター」で大幅にライフを回復したりできる。
「バーニング・ソウル」によってバトルフェイズ中にシンクロ召喚し後述する「ベリアル」(闇ならドラゴキュートスも)に繋げて追撃する、といった戦法も可能。

もともとレッド・デーモンの強化体として『出れば間違いなく強い』と評価されていたが、
「レッド・ライジング・ドラゴン」の登場によって召喚難易度がグッと下がり、猛威を振るっている。
その際、チューナーを偽ジャックが使った「フレア・リゾネーター」にすると攻撃力を底上げできる。

「破戒蛮竜」を素材にできることから【バスター・ブレイダー】では高確率で使われている。
特に、このデッキが苦手とする魔法・罠による除去に対応できるのは要注目。

攻撃名は「深淵の怒却拳(アビス・レイジ・バスター)」。


●琰魔竜 レッド・デーモン・ベリアル



泰山鳴動!!山を裂き地の炎と共にその身を曝せ!!

琰魔竜 レッド・デーモン・ベリアル!!

シンクロ・効果モンスター
星10/闇属性/ドラゴン族/攻3500/守3000
チューナー+チューナー以外のドラゴン族・闇属性Sモンスター1体
「えん魔竜 レッド・デーモン・ベリアル」の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドのモンスター1体をリリースし、
自分の墓地の「レッド・デーモン」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。
(2):このカードが相手に戦闘ダメージを与えた時に発動できる。
自分のデッキ及び墓地からレベルが同じチューナーをそれぞれ1体ずつ選んで守備表示で特殊召喚する。

漫画版5D'sで登場したフィールレモンの進化形その2。
第1の効果は自分フィールド上のモンスター1体をリリースし、「レッド・デーモン」モンスター1体を特殊召喚する効果。
「アビス」の効果を介してシンクロ召喚した場合、シンクロ素材になった「アビス」をそのまま呼び戻すことでさらなる戦線の増強が行える。

ただし、無効化効果を持つ「アビス」が一瞬フィールドからいなくなるので、その隙を狙われる恐れもある。
安全であることを確認してからシンクロ召喚するようにしたい。

新マスタールール以降で評価を上げた一枚であり、「レッド・デーモン」をメインモンスターゾーンに蘇生できるのはありがたかった。
墓地に別の「レッド・デーモン」がいるならば、自身をリリースしてそのまま自身を蘇生することでEXゾーンからメインに移すこともできた。

第2の効果は戦闘ダメージをトリガーにしたチューナーの蘇生・リクルート効果。
主に呼び出したチューナーとこのカードで後述の「カラミティ」に繋ぐのが目的になる。
だが、ここまでやると若干オーバーキル気味になってしまう点が悩ましい。
「バーニング・ソウル」でバトルフェイズに追撃できるがレベル1のチューナーモンスターの採用枚数を絞ると発動条件を満たせなくなることがあるので注意。
むしろ「幽鬼うさぎ」や「ナチュル・ローズウィップ」など、フィールドで効果を発揮できるチューナーを採用し、それに対する除去を「アビス」で封じるのも手。

蘇生効果とチューナー呼び出し効果を駆使し場に「アビス」と「ベリアル」を並べて制圧していくのが【レッド・デーモン】の基本戦術である。
攻撃名は「割山激怒撃(グレート・サミット・ブレイカー)


●琰魔竜王 レッド・デーモン・カラミティ



孤高の絶対破壊神よ!!神域より舞い降り終焉をもたらせ!!

琰魔竜王 レッド・デーモン・カラミティ!!

シンクロ・効果モンスター
星12/闇属性/ドラゴン族/攻4000/守3500
チューナー2体+チューナー以外のドラゴン族・闇属性Sモンスター1体
(1):このカードがS召喚に成功した時に発動できる。
このターン相手はフィールドで発動する効果を発動できない。
この発動に対して、相手はカードの効果を発動できない。
(2):このカードが戦闘でモンスターを破壊した場合に発動する。
そのモンスターの元々の攻撃力分のダメージを相手に与える。
(3):このカードが相手によって破壊された場合、
自分の墓地のレベル8以下のドラゴン族・闇属性Sモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。

琰魔竜シリーズの最終形態。アニメ5D'sにおける「スカーレッド・ノヴァ・ドラゴン」に相当するモンスターである。

第1の効果はシンクロ召喚成功時に発動し、そのターン中相手フィールド上での効果発動を封じる効果。
チェーン不可効果も持っているので安全に相手フィールド上のカードを無力化でき、実質的に召喚反応型罠に対する耐性も備えている。
ただ、「奈落」や「激流葬」はカラミティを出す以前の段階で使われることが多い。
早めに「アビス」を出すなどして、安全に展開できるようにしよう。

また、この効果の最大の天敵はカウンター罠である。
というのも、あくまで「S召喚に成功した時」発動する効果なので、「召喚を無効」にされると意味がなく、「アビス」で無効にすることもできない。
蘇生制限を満たせないので「ベリアル」による蘇生もできなくなってしまう。
神の宣告」「神の警告」「神の通告」には十分に注意しよう。

第2の効果は戦闘破壊をトリガーにしたバーンダメージ効果。
攻撃表示のモンスターを戦闘破壊できれば、事実上ダイレクトアタックが通ったも同然の大ダメージが発生する。
フィニッシャーとして十分すぎるダメージ源となってくれるだろう。

第3の効果は相手によって破壊された際の蘇生効果。
能動的な発動は難しいが、除去カードに対する備えとして機能する他、「転生竜サンサーラ」とループする他上記のカウンター罠で破壊されても発動する。

出た当時の評価としては、確かに出せさえすれば強力なものの、
このカードが出せるような状況であればより小回りが利く「アビス」と「ベリアル」だけでトドメが刺せることも多く、あえて出したところでオーバーキルになってしまう場合も少なくない。
また2ターン目以降はカード効果に対する耐性もなく、単純な制圧力なら実質的なカウンター効果を具える「アビス」の方が優れているので、
良くも悪くも「琰魔竜シリーズの最終形態」というロマン枠といった見方が強かった。
一応、当時の時点でもフォーミュラ・シンクロンや「シンクロコール」を利用して相手ターン中にシンクロして相手を封殺するといった斜め上の使い方をされることもあったのだが、
赤き竜の登場以降は【マナドゥム】の様なレベル12シンクロをしやすいデッキにて相手ターンに呼び出して制圧する、と言う形で使われる事が増え、
「レッド・デーモンの切り札の一角」というよりは汎用シンクロの終着点としての評価が高まっている。
なお肝心の【レッド・デーモン】は展開に闇属性縛りが付くことが多いため、光属性の「赤き竜」とは相性が悪いのがネック。
そのため、本家カテゴリデッキではあまりお呼びがかからないのに単体出張がそこそこ大会で成果を出すといういつも規制パターンではないかと恐れられていたが、案の定2024/1/1付けで一発禁止指定を食らってしまう事に…「諸悪の根源は実質的にカラミティの素材指定を踏み倒してる赤き竜の方じゃね?」ってのは密に、密に。


攻撃名は「真紅の絶対破壊(クリムゾン・アブソリュート・ブレイク)」、バーンダメージ効果の効果名は「地獄の災厄琰弾(ヘル・カラミティ・メテオ)」。


●レッド・デーモンズ・ドラゴン・タイラント



王者と悪魔、今ここに交わる!
赤き竜の魂に触れ、天地創造の雄叫びを上げよ!
シンクロ召喚!

現れよ、レベル10!レッド・デーモンズ・ドラゴン・タイラント!!

シンクロ・効果モンスター
星10/闇属性/ドラゴン族/攻3500/守3000
チューナー2体+チューナー以外のモンスター1体以上
このカードはS召喚でしか特殊召喚できない。
「レッド・デーモンズ・ドラゴン・タイラント」の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分メインフェイズ1に発動できる。
このカード以外のフィールドのカードを全て破壊する。
このターン、このカード以外の自分のモンスターは攻撃できない。
(2):バトルフェイズに魔法・罠カードが発動した時に発動できる。
その発動を無効にして破壊し、このカードの攻撃力を500アップする。

遊矢戦で登場した新たなるレモン。スカーライトの右腕のギプスや折れた角が治癒している。
アニメでの召喚シーンは「スカノヴァ」のを見てから見る事をオススメしたい。

ダブルチューニングモンスターだが、チューナー以外はシンクロでなくとも1体以上でもよく、何かと融通が利く。
だが、ジャックのカードに限って言えばメインデッキに入る非チューナー扱いやすいものは存在せず、
リゾネーター」の効果活用も場にシンクロを必要とする場合が多いので、基本的に非チューナーはシンクロとなる。
実際にアニメでもスカーライトから進化させてたしね。
後述の「レッド・ライジング・ドラゴン」を経由するのが手っ取り早いだろう。




●レッド・ライジング・ドラゴン



紅き竜よ! 炎魔を呼び起こす道を照らし出せ!!
シンクロ召喚! いでよ!

レッド・ライジング・ドラゴン!!

シンクロ・効果モンスター
星6/闇属性/ドラゴン族/攻2100/守1600
悪魔族チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
(1):このカードがS召喚に成功した時、
自分の墓地の「リゾネーター」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。
この効果を発動するターン、自分はドラゴン族・闇属性Sモンスターしかエクストラデッキから特殊召喚できない。
(2):墓地のこのカードを除外し、
自分の墓地のレベル1の「リゾネーター」モンスター2体を対象として発動できる。
そのモンスター2体を特殊召喚する。
この効果はこのカードが墓地へ送られたターンには発動できない。

20thライバル・コレクションで登場したシンクロモンスター。
エクストラからの召喚に制限がかかるものの、S召喚時に「リゾネーター」を吊り上げることができる。
「レッド・リゾネーター」と適当な☆4の2枚の手札消費からライフを回復しつつ☆8のレッド・デーモンに繋げられるのが大きい。
「クリムゾン・リゾネーター」なら更に多彩な展開が可能。
☆3リゾネーターと☆3でシンクロ後、☆3リゾネーター蘇生で「アビス」に繋げることも可能。

「闇属性・ドラゴン族のシンクロモンスター」なら制限をすり抜けて出せるので、ジャックの使った「エクスプロード・ウィング・ドラゴン」や、
クロウの「ブラックフェザー・ドラゴン」、決闘竜の「玄翼竜」や「妖精竜」、それ以外にも「ダークエンド・ドラゴン」も狙える。変わったところでは「破戒蛮竜」なども。

さらに、制限がかかるのは「エクストラデッキからの特殊召喚」であり、吊り上げ効果には回数制限がない。
実用性は低いが、ファラオの化身と組み合わせることでレッド・ライジングを3体連続で並べる事も可能。

また、墓地から除外することで☆1のリゾネーターを2体蘇生させられる。
場のレッド・デーモンからダブルチューニングを必要とする「スカノヴァ」や「タイラント」に繋げられ、
「闇次元の解放」などで自身を帰還させればレッド・デーモン含めた☆8へのシンクロにも繋がる。
ここに「スカーレッド・カーペット」も絡めれば「カラミティ」も視野に入る。

……といった具合に「レッド・デーモン」と「リゾネーター」の間にシナジーを生みつつ、
シンクロ素材と「レッド・デーモン」の間を取り持ち、格段にレモンを出しやすくなった。
前述のサポート達も使いやすくなっており、優秀な中継役を果たす期待の新人である。

ちなみに冒頭の召喚口上はジャック役の星野さんが考案したもので、自身のツイッターに来た質問に対する回答、という形で公開したもの。
だったのだが後のデュエルリンクスでジャックの専用ボイスとして公式採用された。


●スカーレッド・スーパーノヴァ・ドラゴン



王を迎えるは三賢人。
紅き星は滅びず、ただ愚者を滅するのみ!
荒ぶる魂よ天地開闢の時を刻め!
シンクロ召喚!

スカーレッド・スーパーノヴァ・ドラゴン!

シンクロ・効果モンスター
星12/闇属性/ドラゴン族/攻4000/守3000
チューナー3体+チューナー以外のSモンスター1体以上
このカードはS召喚でのみEXデッキから特殊召喚できる。
(1):このカードの攻撃力は自分の墓地のチューナーの数×500アップする。
(2):フィールドのこのカードは相手の効果では破壊されない。
(3):1ターンに1度、相手モンスターの効果が発動した時、
または相手モンスターの攻撃宣言時に発動できる。
このカード及び相手フィールドのカードを全て除外する。
(4):このカードの(3)の効果で除外された場合、次の自分エンドフェイズに発動する。
除外されているこのカードを特殊召喚する。

LEGENDARY GOLD BOX スペシャルパックにて超新星爆発(スーパーノヴァ)の如く登場したまさかまさかのトリプルチューニングモンスター。
「スカノヴァ」と同じ自己強化と耐性に加え、相手の攻撃宣言・モンスター効果にカウンターして相手の場のカードを全て除外する凄まじい除去能力を備えた、見た目も効果も「スカノヴァ」の正統進化と言えるモンスター。

「チューナー3体+チューナー以外のSモンスター」と素材指定は非常に重いが、「ヴァジュランダ」で「ファランクス」装備→装備解除に合わせて「暴走召喚」など「スカノヴァ」を出すルートを流用・若干変更すれば出せる事も多い。

ただし、「スカノヴァ」と違い自分の場に帰ってくるのが次の自分エンドフェイズとタイムラグが大きく、相手の場を更地にしてから「スーパーノヴァ」で攻め込むのは難しいのが玉に瑕。
更に、「モンスター効果の発動」にチェーンを組むが、効果の発動はおろか効果すら無効にしていないので効果自体はそのまま通って来る点にも注意。
魔法罠を無効化できない点も注意。

当初は【レッド・デーモン】でも「アビス」や「レッド・ライジング」の効果、「チェーン・リゾネーター」、「シンクローン・リゾネーター」、「レッド・ノヴァ」辺りを駆使すればチューナー3体並べて出せない事はないが、召喚権や展開力的に召喚を狙うのは厳しく、
並べたチューナーも「ベリアル」を出した後、リリースして墓地の「レッド・デーモン」に変換した方が合計打点が上がるので攻め込むのに都合が良い場合も多かったが、
「クリムゾン・リゾネーター」の登場で手札2枚から降臨(場合によっては召喚権すら使わない)が可能となった為、初手「スーパーノヴァ」で相手に睨みを効かせられたりと使い勝手の良いカードとなった。



「コンバーターチューナーキッテジャンクロンサーチジャンクロンNSコンバーターSSジャンクスピーダージャンクスピーダーefジェットロンサテライトロンジャンクロンSSチャージウォリアー1ドローテフダキッテジェットロンSSチャージウォリアージェットロンサテライトロンジャンクロントリプルチューニング
王を迎えるは三賢人。
紅き星は滅びず、ただ愚者を滅するのみ!
荒ぶる魂よ天地開闢の時を刻め!
シンクロ召喚!

スカーレッド・スーパーノヴァ・ドラゴン!」

遊星「(切り札として)大切に使わせてもらう」

更に、チューナーを複数展開出来る「ジャンク・スピーダー」を擁する「シンクロン」軸の【ジャンド】でも比較的簡単に出す事が可能であり、
元々、チューナーを複数展開出来る点から「タイラント」やへのダブルチューニングや「スカーライト」経由で「ベリアル」を出して残ったチューナーをコストに「スカーライト」蘇生等の動きが出来る為に相性自体は悪くはない。
呼び出す「シンクロン」の組み合わせも、
普通に☆1+2+4の合計☆7で出すも良し、
レベルが2つ下がる「ロード・シンクロン」を使う☆2+3+4(2)、
「サイバース・シンクロン」のレベル変動や上記呪文にある「ジェット・シンクロン」の自己再生を利用する☆1+2+3
等複数あり、状況に応じた選択が出来る。
更にデルタアクセル以上は出すモンスターを含めエクストラデッキを少なくとも4枚圧迫するが
こちらは切り詰めればスピーダーとスパノヴァの2枚で済むのも利点、複数積むとその悩みはより顕著になる。

自身の切り札の正統進化系が自分のデッキだけでなく生涯のライバルのデッキでも活躍出来るのは感慨深いものがある。
TG-EX「遊ゥゥゥ星ェェェ!裏切ったのか!俺を!(ショップに)売ったのか!?」

ちなみに冒頭の召喚口上はまたもジャック役の星野さんが考案したもので、「スーパーノヴァ」の情報公開日に公開された。星野さんマジリアルジャック。

なおチューナー3体を要求するシンクロはこいつが初だが、チューナー3体以上でシンクロ出来るモンスターならば「水晶機巧-グリオンガンド」が先。


●スカーレッド・デーモン



王者がもたらすは血の饗宴!真紅の魔竜よ!戦場にその爪痕を残せ!
シンクロ召喚!

現れよ!スカーレッド・デーモン!!

シンクロ・効果モンスター
星8/闇属性/ドラゴン族/攻3000/守2500
チューナー+チューナー以外の闇属性モンスター1体以上
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードのカード名は、フィールド・墓地に存在する限り「レッド・デーモンズ・ドラゴン」として扱う。
(2):このカードがモンスターゾーンから墓地へ送られた場合に発動できる。
EXデッキから「レッド・デーモンズ・ドラゴン」1体をS召喚扱いで特殊召喚する。
このカードがドラゴン族・闇属性SモンスターのS素材として墓地へ送られていた場合、
さらに相手フィールドの攻撃表示モンスターを全て破壊できる。

ストラクチャーデッキ-王者の鼓動- 天地鳴動パックで登場した、2枚目の「レッド・デーモンズ・ドラゴン」扱いになるレベル8シンクロモンスター。

特筆すべきなのはモンスターゾーンから墓地に送られた時にEXデッキから「レッド・デーモンズ・ドラゴン」をシンクロ召喚扱いで呼び出す効果。
このカード及び「スカーライト」の「レッド・デーモンズ・ドラゴン」扱いになる効果は場と墓地にいる時には適用されるがEXデッキにいる時は適用されないためこの効果で呼び出せるのは本家のみとなる。
更にドラゴン族・闇属性シンクロの素材として墓地に送られた場合は相手の攻撃表示モンスターを全て破壊する追加効果もある。
つまり、このカードを素材に「アビス」や「ベリアル」などの上位シンクロを出すだけでオマケで「レッド・デーモンズ・ドラゴン」が並び、相手の場に残るのは破壊耐性持ちを除けば「レッド・デーモンズ・ドラゴン」の的になる守備表示モンスターだけ、となるので相手の場を壊滅状態に追い込める。
墓地に行った後も「レッド・デーモンズ・ドラゴン」扱いになるのを活かして「クリムゾン・ヘルガイア」の蘇生で場に舞い戻り追撃に参加する事も可能。

本家を呼び出しつつ本家の効果発動をアシストする徹底的なサポート効果で、【レッド・デーモン】内でも採用が危ぶまれていた本家の立場を向上させた立役者。

難点としては他のレッド・デーモンズと違い場にいる時はほぼバニラである事と、このカードと本家で2枠使うためEXの空きが圧迫される事。

ちなみに冒頭の口上は毎度お馴染み星野さんが考案したもの。相変わらず溢れんばかりのジャック愛である。


サポート一覧

前述の通り「レッド・デーモン」と言うカテゴリが登場したのは結構最近で、そのためかカテゴリ全体のサポートカードは意外と少ない。
本項では「レッド・デーモン」サポートに加え、闇属性・ドラゴン族・シンクロモンスターのサポートも記載する。
本家レモン名指しサポートはレモンの、リゾネサポートはリゾネーター(遊戯王OCG)のページをそれぞれ参照。
漫画5D'sとアニメARC-Vで「レッド・デーモン」サポートはそれなりに出たもののほとんど産廃なのは内緒。


モンスター


レッド・ガードナー
効果モンスター
星4/炎属性/悪魔族/攻 0/守2000
(1):自分フィールドに「レッド・デーモン」モンスターが存在し、
相手の魔法・罠・モンスターの効果が発動した時、
このカードを手札から墓地へ送って発動できる。
このターン、自分フィールドのモンスターは相手の効果では破壊されない。

ARC-Vで登場した、レモンを守る盾のモンスター。

レモン一族がいれば、見た目通り場のモンスター全てを効果破壊から守ってくれる。
悪くはないが守るのは効果破壊だけ、チェーンブロックを作ってしまうとやや不器用な点が目立つ。
良くも悪くも守る事しかできないため、展開を一切助けないコイツをマストで採用されることはまずない。
サイドでならワンチャン採用もあり得るか。

スカーレッド・ファミリア
効果モンスター
星4/闇属性/悪魔族/攻1600/守 0
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドの悪魔族モンスター1体をリリースし、
自分の墓地のドラゴン族・闇属性Sモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを守備表示で特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化される。
(2):墓地のこのカードを除外し、
自分フィールドのドラゴン族・闇属性Sモンスター1体を対象とし、
1~8までの任意のレベルを宣言して発動できる。
そのモンスターはターン終了時まで宣言したレベルになる。

(1)で釣り上げつつ(2)でレベル操作を行える紅蓮の悪魔のしもべ。主人が吸収されてからはジャックの下僕となったようだ。

ステータス的にリゾネレモンデッキにおける非チューナー筆頭の《黒き森のウィッチ》でサーチ出来て枚数の足りない非チューナーであることが利点。リリースは自身でもよく墓地に送られて直ぐにレベル操作できるのも嬉しい所。
反面リリースである為、盤面1枚は確実に犠牲にせねばならず、召喚権も間違いなくこいつで消費してしまう。

魔法

バーニング・ソウル
速攻魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分フィールドにレベル8以上のSモンスターが存在する場合に発動できる。
「バーニング・ソウル」以外の自分の墓地のカード1枚を選んで手札に加え、自分は自分フィールドのモンスターをS素材としてS召喚する。
このカードの発動後、ターン終了時まで相手はフィールドのSモンスターを効果の対象にできない。

漫画5D'sで登場したOCG化を熱望されていたカードが弱体化と悪用を避けつつカード化。

最大の魅力であった何でもサルベージはそのままに、バトルチューニング内蔵も見方によっては必要札1枚減らせて強化とも言えるし
何故か付加された対象耐性もレモン系統の弱点1つを潰せ、当然速攻魔法なので追撃やサクリファイスエスケープにも使える。

強化されたリゾネレモンはチューナーがよく場に並ぶため発動できない機会はそうそう無いだろう。

欠点は場にシンクロとチューナーが居ないと全くの死に札になるため投入枚数を吟味しないと事故の元になったりオーバーキル気味になる事か。

シンクロコール
通常罠
(1):自分の墓地のモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを効果を無効にして特殊召喚し、
そのモンスターを含む自分フィールドのモンスターのみを素材として
ドラゴン族・悪魔族の闇属性Sモンスター1体をS召喚する。

こちらも漫画版ジャックのカード。
上述のバーニングソウルとの違いはあちらが速攻魔法、こちらが罠。
こっちは場の素材は1体でおkだが耐性はつかない所か。

またどちらに限らず出す候補上位のカラミティのシンクロ召喚成功時の効果封じは 時の任意効果でありタイミングを逃す
コールもソウルもフリーチェーンなので大人しくスタンバイフェイズ辺りで発動しよう。

キング・スカーレット
永続罠
(1):自分の「レッド・デーモン」モンスターが戦闘を行うダメージ計算時にこのカードを発動できる。
その自分のモンスターはその戦闘では破壊されず、
このカードは通常モンスター(悪魔族・チューナー・炎・星1・攻/守0)となり、
モンスターゾーンに特殊召喚する。
このカードは罠カードとしても扱う。

ARC-Vにて二度目の遊矢戦で使用した罠。

ジャックが全媒体で愛用している戦闘をサポートする罠の一枚。
レモンを戦闘破壊から守りながらレベル1チューナーを呼び出せる、良く言えば守りながら展開ができるカード。
しかし実態は、元々打点が高いレモンに戦闘破壊耐性を付けても旨味が少なく、チューナーを呼ぶにしてもあまりにも回りくどい。
しかもレモンは破壊から守れても、チューナー化したこのカードは普通に戦闘破壊される。
その結果、ジャックのカードの悪いとこを詰め合わせたような使い勝手が悪いものに仕上がってしまった。

レッド・スプレマシー
通常罠
(1):自分の墓地の「レッド・デーモン」Sモンスター1体を除外し、
自分フィールドの「レッド・デーモン」Sモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターは、このカードを発動するために除外した
「レッド・デーモン」Sモンスターと同名カードとして扱い、同じ効果になる。

此方は漫画版5D'sの遊星戦で使用され事実上の敗因となった罠。

場のレモンを墓地のレモンに永続で書き換える効果を持つ。漫画と違い打点は書き換えられない。
墓地にいるアビスやベリアル等の強力な効果を使えるように点は悪くないが、除外コストがベリアルと相性が悪い点がネック。
と言うか、墓地のレモンを使いたいならそのベリアルで蘇生すればいい話な上、極論《リビングデッドの呼び声》等の方が頭数も増えてお得である。
一応【レッド・デーモン】では貴重な任意で墓地を除外できるカードなため、相性が良い《深淵の神獣ディス・パテル》をすぐ用意できたりはする。それでも回りくどいが…。

スカーレッド・レイン
通常罠
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドにレベル8以上のSモンスターが存在する場合に発動できる。
フィールドの、レベルが一番高いモンスター以外のモンスターを全て除外する。
この効果で除外されなかったフィールドの表側表示モンスターはターン終了時まで、
自身以外のカードの効果を受けない。
(2):このカードが墓地に存在する状態で、
自分フィールドにドラゴン族・闇属性SモンスターがS召喚された場合に発動できる。
このカードを手札に加える。

10期で追加されるオリジナル新規、絵的にスカノヴァがデモン・メテオを放っているのだろうか。

まず条件に合わないモンスター以外のモンスターは全て除外するという効果自体が凄まじいが
効果の性質上 レベルを持たないエクシーズ・リンクはいくらランクやマーカーが多かろうが対比さえできず除外される
こうなると相手は先にこちらの高レベルを処理したくなるがアビスの効果やノヴァ2体の耐性がそれを阻む、伏せたこのカードもアビスの無効化で(ry。

またシンクロ召喚時の回収も出来る為、奇襲性は下がるが《おろかな副葬》で落として疑似サーチも可能。
その場合スキルプリズナー(モンスター効果限定の対象耐性)やスカーレッドコクーン(エンド時レモン蘇生、相手ターンシンクロの布石)
等他の墓地から動ける魔法罠の採用も検討してみるのもいいかもしれない。

それとマストカウンターの見極めは要注意して発動タイミングを見誤らないようにもしておきたい。


相性の良いカード

妖精竜 エンシェント
漫画版5D'sで登場した決闘竜の一枚。
効果自体は全てフィールド魔法に関したもので、周知の通り【レッド・デーモン】は基本的にフィールド魔法を使わない。
では何故相性が良いかと言うと、コイツが貴重な汎用レベル7闇ドラゴンシンクロだからである。
レベル7闇ドラゴンシンクロならジャックも使用した《エクスプロード・ウィング・ドラゴン》も存在するが、此方は非チューナーにドラゴンを要求するため痒い所に手が届かない。
普段なら狙って出すことは無いが、相手の妨害を食らったり手札事故を起こしたりしてレモンまでアクセスできない場合のリカバリーとして中継点で出される場合が殆ど。

後に同じステータスの《月朧龍ヴァグナワ》も登場。微弱なバンプアップバーンとはっきり言って効果は弱いが、バニラ同然のエンシェントよりはマシと考え此方を採用するケースも生まれた。
素のステータスならエンシェントの方が優秀なためどちらを使うかはデュエリスト次第。
一番良いのはレベル7レモンを作ってくれることだが…。
上述の通り基本的に使うことは無い保険用のカードだが、マスターデュエルでは迷惑なことにURで実装されているのが口惜しいところ。

深淵の神獣ディス・パテル
本来ならビーステッドのカードだが、【レッド・デーモン】なら簡単にS召喚できる。
除外されたのモンスターの帰還と墓地に戻して妨害する効果を持っているが、どちらもシンプルに強力。
しかし、【レッド・デーモン】では能動的にカードを除外するギミックが乏しく、先行で使う場合は少し手間をかける必要がある。

ヴァレット・シンクロン
VRのリボルバーが使用したシンクロン。
召喚しただけで釣り上げられるためディスアドを負わない所、釣り上げ後即シンクロして次のレモンに繋がる点、シンクロン故《調律》でサーチが利くのが利点。
制約や釣り上げの範囲も【レッド・デーモン】ならないも同然。

反面初ターンで星2リゾネーターと共にライジングを出したいとき等は非チューナーが不足しがちなリゾネ軸【レッド・デーモン】では欠点。
またリゾネーターチューナーの層は充実してる為効果が優秀とはいえこれ以上チューナー居るか?といった疑問もある。

赤蟻アスカトル/使神官-アスカトル
アニメ5D'sでゴドウィンが使用し、つい最近OCG化されたインティ・クイラサポートのカード。
使神官の効果により召喚権を使わずレベル8シンクロができるため【レッド・デーモン】とは相性抜群。Sモンスターしか出せない縛りもあってないようなもの。
特に召喚権を使わない点が優れており、《チェーン・リゾネーター》の効果も説教的に狙っていける。

地縛囚人 ストーン・スィーパー
ストラクの少し前に発売されたANIMATION CHRONICLE 2023で登場した地縛新規。
アニメARC-Vでジャックと戦ったセルゲイの使用したカードでもある。

【レッド・デーモン】に地縛要素を取り入れるのは不可能に近いが、特出すべきは手札から捨ててレベル3以下の悪魔族チューナーをサーチする効果。
つまり全てのリゾネーターをサーチできる4枚目以降の《コール・リゾネーター》として使える。
もう一つのフィールド魔法があれば特殊召喚できる効果は、【レッド・デーモン】ではフィールド魔法は汎用以外使わないためおまけ。

近日発売予定だったジャックストラクと相性抜群でアニクロの収録内容が物議を呼ぶものだったため、かなりのお値段になってしまったのは別の話。

執愛のウヴァループ
Sモンスターを除外して特殊召喚でき、Sモンスターを除外して墓地から回収できる変わったモンスター。
悪魔族チューナーなため《ソウル・リゾネーター》のサーチや《ボーン・デーモン》の墓地肥やしに対応しており、【レッド・デーモン】単体では難しいSモンスターを任意で除外できる点がポイント。
《スカーレッド・ゾーン》で帰還に繋げられるし、前述の《深淵の神獣ディス・パテル》の効果とも絡める事ができる。
本来なら強みになるチューナーが【レッド・デーモン】ではシンクロに繋げにくい点がネックか。





▼総評

高打点のドラゴンシンクロを並べビートダウンするという中々に爽快感溢れるカテゴリであり、
ジャックファンのみならず様々なデュエリストに受け入れられ特にスカーライトやアビスはよく出張している姿が見られる。

とは言えジャックデッキ長年の悩みである
「シンクロは強いけど素材が使い辛くて安定して出せねぇ」「アド回復手段無いから除去られたらジリ貧」な点は
まだまだ解消されたとは言い難く、その辺はリゾネーター共々今後の強化に期待したい所である。

一応専用サポート自体はそれなりにあるのだが、場にレモンを要求するくせに汎用カードのが遥かに使いやすいものがかなり。
紅蓮魔竜の壺とかふざけてるの?

ARC-Vで再登場したときにもらった新規も「スカーライト」と「レッド・リゾネーター」こそ役に立つが他はパッとせず、
漫画版5D'sのOCG化で貰った新規レモンたちはかなり強いが出しにくさに見合った強さ、ということは出しにくいという同じ欠点を背負ってる訳で、
メインデッキのモンスターの方はそっちでもパッとせずカテゴリ化もされておらず、挙げ句の果てにはチューナーですらなくなったものすら。

融合次元でまさかの再登場を果たしたものの、出した新規は

 場にレッドが居る時のみ発動できて伏せたターンに発動できる、デメリット無し魔宮の賄賂『
 場のレッドにこのターン中の効果破壊耐性付与、墓地から除外して場のレッド1体にこのターン中の破壊耐性付与『
 ライフ半分払って効果ダメージを無効にし、星1レッド・トークン特殊召喚『

やあ (´・ω・`) ようこそ、遊戯王コラボカフェへ。
このブルーアイズマウンテンはサービスだから、まず飲んで落ち着いて欲しい。
うん、「また」なんだ「サーチ・ドロー・デッキリクルート・釣り上げ・墓地肥やし」は無いんだ。済まない。

だからいい加減まともな非チューナーをよこせ。
ジャックの中の人もジャックストラク望んでたりするし出そうよKONAMIさん!


……という叫びこそ届かなかったが、ジャックデッキに現れた救世主が「レッド・ライジング・ドラゴン」である。


また、非チューナーにろくな性能のモンスターがいない問題も、PP19などで改善されてきており、
主力となるチューナーの☆2レッド・リゾネーター+非チューナーを☆4レッド・スプリンターや☆4風来王 ワイルド・ワインドとし、
まずは「レッド・ライジング・ドラゴン」を目指すことで安定性が大幅に増している。
PP19ではワイルド・ワインドの他、墓地のモンスターを蘇生して闇属性シンクロモンスターをシンクロ召喚する罠カード「シンクロコール」も収録されたことで展開力が増した。

混ぜて構築するなら、恐竜族ストラクチャーデッキ「恐獣の鼓動」の優秀な☆4魂喰いオヴィラプターなどと【恐竜リゾネーター】としてまとめても良い。


さらに、2017年に施行された新マスタールールでエクストラデッキを使用するデッキの多くが大打撃を受けた中、
「レッド・デーモン」とその進化体を主軸とし、「ベリアル」で「レッド・デーモン」を蘇生して展開していくこのデッキは、
EXモンスターゾーンによる制限の影響を受けづらい点も着目されていた。
その後過去キャラのAV出演組では唯一10期でまともな強化を貰えず強力な新規や相性のいいリンクを取り込んだ他キャラに大きく水を空けられてしまった、
凡人(コンマイ社員)には俺のデッキの価値が分からんのだ(泣)
と諦めかけてたけど……

10期最終パックにてまさかのオリジナル新規で強化!!!

新規のクリムゾンリゾネーターと星4非チューナーの2枚で上述のスパノヴァかアビスベリアルまで到達でき
罠カードでの全体除去を備え、非チューナーとリゾネーターを繋ぐ速攻魔法も完備。

2020年4月より施工される新ルール(融合・シンクロ・エクシーズはマーカーが無くてもメインゾーンに出せる)により復活する
ジャンクドッペル】・【BF】・【インフェルニティ】相手にどこまで渡り合えるか
環境デッキ相手にキングのデュエルを見せつけることが出来るか見物である。


追記・修正はバーニング・ソウルの境地に至ってからお願いします。

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最終更新:2024年04月01日 04:47