蓮城寺べる

登録日:2015/10/27 (火) 4:00:00
更新日:2022/03/26 Sat 08:42:45
所要時間:約 8 分で読めます






薔薇の力、見せてあげるわ!






◆概要
蓮城寺べるはプリティーリズム・レインボーライブの登場人物。べる様。cv戸松遥

ル・セリアナ女学院2年生
誕生日 11月11日
星座 さそり座
血液型 A型


マイソング「Get music!」
ベルローズ「Rosette Nebula」
べる&なる「Little Wing & Beautiful Pride」



プリズムショーのエリート養成所エーデルローズでトップに君臨する14歳の少女。赤い癖っ毛のロングヘアーが特徴誰だムックとかモミの木だとか言った奴は
プリズムショーだけでなく学業成績も極めて優秀で、その他6年の海外生活により英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語を習得し、一通りの楽器演奏までこなすトンデモスペックな才媛である。楽器では特にバイオリンに良くも悪くも強い縁がある。だがその能力は持って生まれた才覚以上に本人の努力、鍛錬に依るところが大きい。



大きな屋敷に住むお嬢様だが、父の秀行が仕事でいつも家を空け海外を飛び回っているため母親の律*1と2人で暮らしている。


プリズムライブで使う楽器もバイオリン。こう見えてかわいいぬいぐるみとかゆるキャラとか大好き。部屋もアンティーク調の家具に大小様々な大きさのたくさんのくまのぬいぐるみが飾られている。






◆性格
トップに対する執着が非常に強く、自分より上に立つ恐れのある者は親友であろうと容赦をしない気性の激しく苛烈な性格。だがそういう存在に対しても敵対心は剥き出しにするものの、陰湿な手段で貶めたり足を引っ張るという発想はなく、自分の実力で完膚なきまでに叩き潰そうとする高潔な人間でもある。
一方でわかなやおとはの回想で出てくるべる様は優しくて友達想いだった様子が描かれている。

担当声優の戸松遥がべる様の性格を語るところによると、


不器用だと思います。
すごい完璧主義ですし、ストイックだし、ポテンシャルも高いんですが、他のみんなが簡単にできちゃうことが苦手という。
技術じゃない部分、表現ってところが、べるはすごく不器用なんだなぁって。

だからこそ私は、すごく愛おしい。


べる様の異常なまでのトップへの執着は実は虚栄心の強い母・律の存在が大きく影響しており、彼女の内面では「トップにならなければ母から愛されなくなる」という強迫観念が常に渦巻いている。幸か不幸か律の求める結果を実現できる能力があったことが要求に拍車をかけ、もはや何のジャンルであれトップでなければ意味がないといったレベルである。
べる様の本来持っていた性格は覆い隠され、誰に弱みを曝け出すこともできず、張りつめた緊張の中でたった独り彼女は戦い続けているのだ。


プリズムショーに対しては勝利への義務感だけではなく強い情熱で挑んでいて、べる様がトップの地位にいるのもプリズムスターであり続けたいが故であり、その面では当初から彩瀬なるに憧れを抱かせていた。だがべる様はプリズムショーにおいてある重大な弱点を抱えていて……。








◆来歴
第1話から登場。プリズムストーンの中学生店長募集で彩瀬なると共に面接を受けていた。しかし店長に選ばれたのはべる様ではなく、なる。ここでなるに対し一定の関心と敵意を持つようになる。自チームのメンバーである森園わかな小鳥遊おとはに対しても厳しい言葉やプレッシャーを浴びせるなどの攻撃的で女王様気質であり、自分に厳しく相手にも厳しい。だが単に競技にストイックというより、高慢で性悪、そして圧倒的な器の小ささが散見されている。そんなべる様のヒステリーにおとはは一々怯えているが、わかなはもうそういうものだと考え、No.2として上手い事付き合っているようだ。


3人チームのソロ大会ドリーミングセッションでは速水ヒロと共謀しプリズムストーンチームを大会に誘き寄せて「生半可な気持ちでショーに出ようとする恥知らず」を公的な舞台で正面から潰そうとした。この大会ではプリズムストーンチームが得意とするプリズムライブは得点科目にならず結果純粋なショーのクオリティで圧勝するが、なるはショーの圧力に飲まれ泣き出してしまうものの、コウジの観客席からの助けを借りてべると同じ3連続ジャンプに成功する。当のなるは大会終了後、べる様の実力に素直に感心して握手を求める。しかしべる様からすれば何の努力もしていない人間がいきなり3連続ジャンプを跳んだ事すら認められないのに、向こうは勝手に「べるさんはすごいです!私もべるさんのように頑張ります!」と言ってきたものだからストレスと怒りのあまり思い切りなるの手をはたいて「あなたなんか大嫌い!!」と暴言を吐いてしまう。

脚本の坪田文が語るところによると「本当にべるが悪い奴だったらあの場でにっこり笑って握手ができる。あそこで我慢できずに手をはたくところでべるというキャラが出来上がった」という。







ドリーミングセッション後から例の大事件まではぶっちゃけべる様暗黒期。またヒステリー起こしておとはを追い出してみたり美味しい紅茶を淹れるおとはを追い出したせいで紅茶がまずくなりキレたり、おとは自身はプリズムストーンに居場所作ってたり、おとはの穴を埋める3人目のメンバーを探す折、気の弱そうなモブ子におとはの髪型と服を真似させてニセおとはをつくったり、わざわざおとはに紹介しに来たりと中々にひどい期間を過ごす(自業自得?いやその通りだけどさ)。
ちなみにニセおとは(本名ハナちゃん)はその日のうちにべる様の横暴に耐え切れず逃げ、結局おとはの枠にはプリズムストーンで一皮剥けたおとはが収まった。



しかし、おとは、わかな共にプリズムライブを成功させる中、気づけばメイン6人の中で唯一プリズムライブを飛んでいない落ちこぼれと化すべる様(ジャンプの難易度は同じ3連続なんだけどね…)。訳も分からず闇雲にプリズムライブの練習をするも全く上手く行かず、家に帰ったら母親から政治家の娘さん(CV:みあ)の誕生日パーティーでプリズムライブをするよう命じられる。恐怖で真っ白になりまた練習を繰り返すも成果は上がらず、刻々と当日は迫り……。









◆ひとりぼっちの女王
当日になっても当然プリズムライブは成功せず、限界まで追い詰められたべる様は控室で一人絶叫を上げながら花瓶を床に叩きつけて砕くは、クッションを引き裂いて部屋中に羽毛をまき散らすわ、泣き伏せるわととんでもない暴れっぷりを見せる。土曜朝の女児向けアニメでやっていい表情じゃないっつーか深夜でもそうそうねえ。


「べる、大事なのはフリーダムな気持ち、失敗してもいいんだよ!」

「素直に自分の気持ちを出してください。そうすればプリズムライブも…!」


2人のアドバイスもべる様に希望を与えることは叶わず、そしてショーの中でプリズムライブを試みるも……失敗。今までいつでもトップを走り続けていた少女が、集まった観客の面前で嘲笑に包まれ、積み上げたプライドを全て破壊され敗北した瞬間である。保身的な母からプリズムショーの終わりとバイオリン留学に発つことを命じられ、失意のままべる様は夜の街を行き、ついに泣き崩れた。






この回、24話「ひとりぼっちの女王」はレインボーライブの話題が出れば必ずと言っていいほど語られる強烈な印象を視聴者に刻み込み、それどころか毎話メインスタッフが行っている映像チェックにて、あまりにも辛すぎるので観終わった後、唯一スタッフ全員が絶句した曰く付きらしい。
あと何がひどいって戸松さんがべる様に嘲笑を入れるガヤとして参加している





25話のタイトルは「さよなら、べる」…大丈夫、女児アニメで14歳の少女が失意のまま死んじゃうとかないから。

べる様のバイオリン留学を大会当日に知ったヒロは、それでも諦めずにわかなとおとはの所にそれを告げに行く。彼女らがべる様を引き止めるために動き出す時は待ってましたとばかりに車を手配し、一緒に空港に向かうなど彼はコウジがからまないところでは本当にイケメンである。「よおし!俺についてこい!」って…

わかなたちはついにべる様に追いつくが…



「……言ったでしょ、私にはあなたたちを一緒にいる資格がない。トップでいられない私には何の価値もないもの…」




「馬鹿!勝つとか負けるとか関係ない!ただ一緒にプリズムショーができたら、それだけでいいんだよ!」


「べるさんは!べるさんでいてくださればそれでいいんです!」




2人の言葉にべる様はりんねとなるの言葉を思い出し…



「愛は、あなたのすぐ傍にある」

「べるさんだって、たくさんの人に愛されてますよ。私べるさんのこと大好きですよ」
「もちろん、わかなさんとおとはさんの大好きには、全然敵いませんけどね」




彼女は遂に呪縛を破り、3人でプリズムショーを続けたいと涙を流しながら本当の気持ちを吐露。母に逆らい会場に向かい、エーデルローズSチーム改め「ベルローズ」としてのライブをはじめる。




「いつも誰かに愛されたいと思っていた…でも、こんなすぐ傍に愛はあったのね」

「2人のおかげで私は愛を感じられるようになった。愛に飢えた子どものべるに…さようなら。」



「ありがとう、おと、わかな…私もあなたたちを愛している!」



ペアとも・セシニを目覚めさせ、プリズムライブにも成功。天羽ジュネりんね以外ではじめての4連続ジャンプに到達した。
4連続ジャンプは夢幻・プリズムフェニックス 苦難を乗り越えて生まれ変わったべる様に相応しい不死鳥の羽ばたきであった。


またプリズムジャンプを成功させるのは努力でも技術、才能でもなく心の飛躍である。オーロラドリームの天宮りずむがそうであったように頑なな心では決して成功させることはできない。かつてのべる様に足りなかった唯一の要素がそれであり、それこそがプリズムライブにおいて最も大切なものなのだ。


ちなみに視聴者が選ぶプリズムショーベストシーン1位はこのライブでした。さすがべる様









激動の2クールを超え、精神的に大きく成長してからのべる様は攻撃的な面は少なくなり態度は柔らかくなるも、プライドの高さは損なわない芯のある強さを手に入れる。




第29話では、修学旅行で不在になるプリズムストーンのなるたちに代わっておとは・わかなとともに店番をすることになる。なるが応援を頼んだのはおとはであってべる様は呼ばれてないけど!

普段の10倍の売り上げを達成すると意気込み、内装も普段のプリズムストーンの面影を残しつつもアレンジを加えてべる様自身のショップにした。完璧な接客をお客にするが、接客というには程遠く自分のやり方を押しつけてしまう形になってしまい客足が遠のいた。ギャグ描写とはいえ、このとき客に向かって「あなたのためを思って言っているのよ」と口にしたシーンは「ああ、やっぱりあの母の娘なんだなあ…」と視聴者に複雑な心境を抱かせた。

DJ.Cooから「たとえ完璧でも自分のやりたいこと、自分らしさがない。」速水ヒロから「一流のハードルが高いなら、ハードルを飛び越える手助けをすればいい」と言われ、アドバイスを添えて客の目線に立ち、客のレベルを自然に高めるような接客をしたところ客足も戻りなるたちが帰ると宣言通り10倍の売り上げを達成した。まあ宣伝費改装費含めると収支がマイナスになっちゃったけどね!
実はこれ、1話の伏線回収である





デュオ大会・ウインター・ホワイト・セッションでは、なるとペアを組むことになる。親睦を深めるためになるの家に泊まりに行った時、暖かな愛で溢れたなるの家族と自分との温度差を少なからず感じ、「母は私を愛していない」と心情を吐露してしまう。なるの母、詩夢はそんなべる様に「子供を愛していない親なんかいない」と優しく諭すが…
自宅になるを呼んだ際は律の行き過ぎた高級志向のもてなしや娘の実績自慢、そして自分たちの曲と衣装をプロに依頼するという独善に反発する。しかし父親が突然帰宅し、その状況を訝しんだ際は母との間に入り、母をフォローした。





「べるさんはお母さんが大好きなんですね。だって、お母さんのこと守ってましたよ」

「…母は寂しいの。ずっと父は仕事で家を留守にしているから」

「私がコンクールやコンテストでいい成績を収めたとき、父が見せる笑顔が母のなによりの喜びなのよ」


「私の夢は母の喜ぶ顔を見ることだった。でも、私の夢……少しずつ変わってきている気がする」


なるとの対話で全く違う者同士なのに惹かれ合っていることを感じ、そんな2人だからこそきっとお互いを高め合えると確信する。
なるとべる様のデュオショーで、父はべる様の成長を感じ取り、母もまた夫の言葉から自身の承認欲求のためまるで人形のように扱っていたと自覚し、娘を「1人の人間」として認められるようになった。
ショーが終わり、べる様は両親に向かい合い感謝を述べる。と同時に駆け寄った律に抱きしめられ…

「子供を愛してない母親がいますか!あなたは私の、私の宝物なのよ……!」

律はべる様の本当の姿を見ようともしない、押し付けがましい母親だったかもしれない。確かに律によってべる様は歪み、深く傷ついた。
それでも、伝え方が間違っていただけで愛は確かにそこにあったのだ。
成長するのは子供だけではない。大人だって自分を省みて成長できる。べる様はようやく過去を乗り越え、真の和解を果たしたのだ。



なるのペアともであるラブリンが消えた時になるのためにラブリンを捜し、ともに涙を流す。
デュオショーの最中にラブリンがなるの元に戻ってきたことによってともに5連続ジャンプを成功させた。






以下、べる様が辿りついた夢、そしてその道の先





















◆私らしく、人間らしく
プリズムクイーンを決める大会、オーバー・ザ・レインボー・セッションにて、べる様は仲間の前では不敵に微笑んでいたものの、内心では当代最高のプリズムスターであるジュネへ挑戦する不安を抱えていた。だが、出番前にヒロに心情を吐露したことで彼から勇気づけられ、べる様は1つの結論に至る。


自らの歩んできた人生を一つずつ回想する。夢が目標に変わり、その終わりなき茨の道をただ独りで走り続けた道程、仲間の愛による復活。
頂点は1人。ゆえに女王になるためには再び孤独になる恐怖と戦い、1人で頂点を目指さなくてはならない。
その先にあるものが何なのか、最高最強の気分とはどういうものなのかを知るために!







「私は弱い。ジュネのように完璧ではない。でも人は夢を見ることができる!」

「例え失敗してもいつか成功することを夢見て、何度も挑み乗り越える素晴らしさを持っている!」

「みんな私のことを笑うかもしれない。馬鹿にするかもしれない。情けなくてもいい―――」



「勇気づけられる人がいる限り、みんなにこの姿を見せ続けていく事こそが、私の夢!!」







「宣誓!永遠(とわ)のワルキューレハート!!」




「ありがとうヒロ!私、あなたのおかげで自分の夢が何なのか、今はっきりわかったわ!」



数々の壮絶な試練を乗り越え、遂に山の頂に立ったべる様は山一面に薔薇の花を咲かせ、そして頂上に至った彼女はそれでも驕ることなく上を見据え続ける。
山一面に咲いた薔薇は、頂上に立つべる様の姿を見た全ての人たちにべる様への憧憬と、夢に向かって進む勇気を呼び起こしたという事を示している。


かつて速水ヒロは「俺は決して誰の手も届かない、山の頂に咲く花になってやるまでさ」と呟いているが、べる様はヒロの理想を体現したと同時に山一面にも花を咲かせる事でその理想をも超えて更に高みへと駆け登って行った。
べる様が手の届かない場所へと言ってしまったことを確信したヒロは静かに涙を流し、別れを口にした。


ジュネを超え前人未到の7連続に到達し堂々1位を戴いたべる様。残るエントリーは天羽ジュネと、彩瀬なる。






事件はあったもののジュネの次の代のプリズムクイーンとなったべる様。
クイーンとなってからはエーデルローズにて速水ヒロと共に後進の指導にも当たっているようだ。






◆使用したジャンプ
・セクシースプラッシュ
・情熱のミリオンローズ
・夢幻カレイドスコープ
・夢幻プリズムフェニックス
・革命のロゼッタネビュラ
・審判のクイーンズゲート
・宣誓 永久のワルキューレハート

・革命のロゼッタネビュラ
(トリオ大会時)

・100%ピュアピュアアロー
・レインボーアーチファンタジー
・スターライトフェザーメモリー
(なるとのデュオ)




◆余談
べる様は話数を重ねるにつれどんどん声が低くなっていったがこれは監督の指示ではなく戸松さんの自己補正らしい。
最終話まで見てから1話の演技を聞くともはや「お前誰だよ状態」
ちなみにロリべる様の声も戸松さん。その変化はまるで別人である。


べる様のツンツンヘアーはお風呂上りはしっとりとおとなしくなる他、気持ちが沈んでもおとなしくなるらしい。具体的にはプリズムダイブの後。

「べるはDJ.Cooに惚れているのでは?」との疑惑を監督が否定する際に「まだ、べるとなるは話の中で一番子供だから、そういう事(恋愛)がわかるまでは達していない」と発言。まあヒロに対するべる様の対応(1分だけ抱きしめさせてくれ)などを見れば納得ではある。
しかしなるは本編で恋と失恋を体験しているので経験値の少なさはべる様ぶっちぎりである。








追記修正は目指すべき夢を見つけた人にお願いします

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最終更新:2022年03月26日 08:42

*1 だいたいの視聴者にはべるママと言った方が通りがいいと思われる