ヴォルガノス

登録日:2015/10/26(月) 01:49:30
更新日:2023/07/28 Fri 17:58:08
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           マ {`ニ=ー≦ -=-   ` 7´

      ようこそ、私の項目へ






モンスターハンター』シリーズに登場するモンスターの一種。

概要

MHFのサービス開始から間もない「シーズン1.0」でヒプノックと共に登場した、魚竜種の大型モンスター。
原種と亜種(シーズン1.5~)がおり、それぞれ別名は『溶岩竜』『紅溶岩竜』。
ユーザーからの愛称は「兄貴」または「ヴォルさん」。
下位(HR2)~G級まで幅広く生息しており、亜種は上位と凄腕(HR5)。

本項目では近縁種のゴルガノス&アルガノスについても取り扱う。


見た目はつぶらな瞳がチャーミングのゴツゴツした鱗の黒ウナギ…いやシーラカンスに近いか。
ガノトトスと同じ魚竜種に属する…のだが、なんと火山の溶岩の中を泳いで生活するというぶっ飛んだ生態を持つ。
口からは当然溶岩のブレスを吐き出す。

デビューこそMHFであるが、MHFでも最初期からの古参モンスターであるため、攻撃内容は後のオリジナルモンスター達に比べると特にド派手な大技や能力を持っている訳ではない(例外あり)。
シンプルな肉弾戦を重視しており、他の面々と違ってかなり大人しく、それでいて漢らしい
特に突然飛び上がってボディプレスをぶちかます攻撃は殺傷力がとても高く、油断したハンター達を沢山葬り去ってきた。
通称「ビターン」。
ナルガクルガ等で広く認知された「ビターン」の開祖は他ならぬ彼なのである。



MHP2Gにもヒプノック共々まさかの出演を果たした。
…が、この2体はメインシリーズ側とMHF側のチームと共同開発であったらしく、MHP2Gが初出のモンスターとなっている。
MHF側もつじつま合わせなのか、エスピナスを(MHF限定のモンスターという観点から)初のオリジナルモンスターと定義していた。
ちなみに開発者のインタビューによるとヒプノックとヴォルガノスは本家・MHFチームの共同開発であったそうで、その為エスピナスをMHFのチームが単独で開発した、という意味で初のオリジナルモンスターとしたの事。
一応、MHFのメモリアルサイトにはヒプノック共々オリジナルモンスターとして名を連ねている。

生息地は当然火山…なのだが、一部例外あり。


華麗なるヴォル一族

原種



       /⌒ヽ     
      /  ゚д゚ ) 
      | U  /J 
    ~~~~~~   

我らがヴォル兄貴。MHF-G10でのHR帯の再編後は、下位HR2でギルド指定クエスト*1のメインターゲットとなったため、避けて通れなかった。
G級では難易度★6に位置するため、マイナス750の防御減算が発生することに注意。

時が経つにつれて手加減しているが、HR帯の再編前は下位の時点で体力、攻撃力が同ランクのモンスター中ズバ抜けており、サイズも総じてデカイ(これは今も変わっていない)ので当該ランクの武具では苦戦が免れなかった。
HR2のギルド指定クエスト対象でありながら、すんなりHRが上がったと感じるのは兄貴の温情だ。


基本的にガノトトスと動きがほぼ共通しているのだが、這いずりが予備動作付きの変わりに強烈なホーミングを持つ、ビターンする、振り向き速度が速い…などといった違いがある。
ブレスは弾本体と着弾時にそれぞれ攻撃判定があり、着弾後に破片を周辺に撒き散らす。
また、音爆弾が効かないので潜っている時は溶岩から出てくるのを待つしか無く、その間に溶岩の欠片を飛ばしてきたり溶岩ブレスを狙い撃ちしてきたりする。
ちなみに飛び出す前のキョロキョロ動作が可愛い。

怒り状態への移行に予備動作がないため、直前までの行動を突然キャンセルして何らかの行動を始めることがある。
そのせいで怒り状態からの即ビターンで事故死するハンターも。
ビターンは特異個体化することで予備動作がつくため(兄貴の温情とも)、秘伝書取得以降は常にHCモードで挑んだ方がいい。

が、特異個体にした時は武器種関係なく常にインファイトを心がけた方がいい。
ヴォルさんが手加減しているのはビターンだけであり、下手に距離を取るとブレス乱れ打ちで大量の破片に襲われるわ、潜行からの這いずりで追撃してくるわと物凄くやり辛いためである。
特に後者の攻撃は剣士泣かせ。行動終わりまで常に攻撃し続けるので全く隙が無い。


G級では這いずり時にマグマを撒き散らすようになるが、新モーションは特に無い。
とはいえ素のステータスが後述の金銀舎弟を超えているため、兄貴たる面目は保たれたと言える。


定期開催イベントの一つ「天廊遠征録」では頻繁に出る。
でも天井に激突するのがイヤなのかビターンはしない。
第一区では様々なパターンの部屋で出現の可能性があるのだが、その中でも「広い睡眠床のド真ん中にオーラ付きヴォルさんが鎮座し、こちらは大砲に弾を詰めて狙い撃つ」という部屋が悪名高い。
というのも、オーラ付きのモンスターはハンターが与えるダメージを大幅軽減してしまうのでゴリ押しに向かず、大人しく弾を運搬しようとすれば溶岩ブレスしか行わない鬼畜AIがハンターを苦しめるのである。
無策で突破するのは非常に厳しいと言わざるを得ないが、ブレスのタイミングやその他対策がきちんと出来ていれば難易度はぐっと下がる。

第二区でも出ることは出るが、流石に第一区ほど凶悪な部屋は無い。


弱点属性は肉質上あまり有効に機能するものは無いが、だいたい水や氷が弱点だと覚えておけば問題ない。



武器は火属性が付く。亜種も共通。
防具はそれほど性能的に特筆すべき点は無いが、特殊な素材を使う頭防具「ヴォルヤマト」「ヴォルアポカリプス」は例外。
ヴォル(亜種)さんの着ぐるみのようなネタデザインでありながら、スペックが下手な防具を遥かに凌駕しているため、実戦でもロビー用でも愛用するハンターは少なくない。
ヴォルヤマト・アポカリプス共に最近G級防具としての強化先が追加された。
ただし、非G級とG級派生の段階で使う専用素材が手に入るクエストは入手確率が2%(4%)と極端に低い
簡単に強い防具が作れるような甘い話があるか!というヴォルさんからの試練なのだろうか…


MHP2GではG級のみ登場だが、ポータブル系の難易度方針の影響で小柄化するなど大きく弱体化した(ヴォルさんが子供達のために手加減してあげたとも)。
とはいえ這いずりのホーミングなど脅威になる行動は多い。
また、全ての攻撃が火属性を持つようになったので防具の火耐性によるダメージ軽減も可能。
地味に初登場ムービーもあるのだが、村長クエストは上位でも一切出ないのでギャラリーで鑑賞することになる。

それ以後は(前述の事情も絡んでいたのか)しばらく未出演だったが、流石に年月が経った為かMH4Gでは今どきの子供達に存在を知ってもらうべく素材と防具だけ提供するというサプライズを行った。
でも影が薄い。薄すぎて防具を着て野良オンライン部屋に行くだけで改造扱いされる始末だった。
ある意味ヴォルさんの黒歴史である。


そしてMHXにて久々のメインシリーズ登場を果たす。
MHXでのヴォルガノスは様々な変化があり、ブレス着弾点に爆弾岩設置したり∞字尻尾攻撃で溶岩をまき散らしたりする。
またハンターが入れない溶岩エリアに(エリア移動以外で)入らなくなり、地面の溶岩に穴を開けて溶岩地面を移動。
そして地面から飛び出しブレスや大跳躍する。
そしてその攻撃後キョロキョロするので、攻撃を加えると地面から引きずり出せる。
この要素が好評で、良モンスと評判。さすがヴォル兄貴。

ただし獰猛化個体は要注意。攻撃力増加と疲労無効は無論厄介だが、噛みつき攻撃が異常な速さで普通に対処できない。
流石に危険と判断したのかMHXXにて修正された。

武器はランスとチャージアックスが追加。攻撃力高めで扱いやすい武器が多い。



亜種



       ∞⌒ヽ     
      /  ゚д゚ ) / 
      | U  /つ  
    ~~~~~~   

姉御。または亜種子さん。
見た目は紅くなったヴォルさんである。
溶岩ブレスに3連続のパターンが加わっており、破片を撒き散らす性質は変わっていないので凄い弾幕になる。

特異個体はゴロンゴロンと呑気に左右へ転がって潰したり、尻尾回転で溶岩を噴出させたりする。
後者の攻撃後に「おっとっと…」と言わんばかりによろける亜種子さんマジかわいい。

身体がヴォルさんよりも高熱らしく、水属性が殆ど効かない。要注意。


MHF-G9から追加されたG級個体は溶岩潜伏時に陸地へ勢いをつけて衝突し、その衝撃でエリア半分以上に溶岩を噴出させるようになる。
しかもそれだけかと思ったらトドメに広範囲の地割れビターンをぶちかますおまけ付き。
初めてG級個体と相対して仰天したハンターもいるのでは?

地味な点として、潜伏時の従来の攻撃は全てオミットされたので待たされる時間が少なくなった。

G級防具は100%を越えて余った会心率を攻撃力に回すスキル「閃転」のポイントを持つ。


覇種ゴルガノス&アルガノス



        /⌒∞            
        (゚д゚  \                            __
         )      ̄"⌒ヽ         /フフ   /⌒ヽ  ム `ヽ
      / ) ヽ' /    、 `、         / ノ)ノ  / ゚д゚ )   )  ヽ 
     γ  --‐ '    λ. ;  !        /  ノ  /ヽ   .jノ⌒(ゝ._,ノ  
     f   、   ヾ    /   )       |. ノ⌒7⌒ ヽ く  \ /  
     !  ノヽ、._, '`"/  _,. '"         丶_ ノ  。  ノ、  。|/
     |   ̄`ー-`ヽ 〈  < _ ヽ           `ヽ `ー-'´人`ー.ノ
      !、__,,,  l ,\_,ソ ノ             丶  ̄ _人'彡ノ
          〈'_,/ /   /               ノ  r'十ヽ/
              | |  イ-、__            /`ヽ_/ 十∨


ヴォルガノス一族の秘蔵っ子。
別名『黄金魚竜』『白金魚竜』。
ヴォルさんが火山だったのに対して、こちらはなんと塔の秘境エリアに生息する。
どうして魚竜種は水じゃない所に住みたがるんだ。床なんて岩盤だぞ?

実質新モンスターでありながら存在するのは覇種だけという変り種である。
覇種軍団の中では4番目の出番だった。
その後はHR6のギルド指定クエストに登場しており、撃退クエだが避けては通れない関門だった。

当初は名前が明かされずシルエットのみ公開だった為、暫定的に覇種ヴォルガノスと呼ばれていた。


見た目からして既にネタの域で、ゴルガノスが金色、アルガノスが銀色の鱗で全身を纏う。
そのせいか常にキラキラする。
見た目からゴルが雷でアルが氷なんだろうなーとか思っていると、かたや雷&睡眠、かたや氷&麻痺というこれまた奇妙な組み合わせの属性で驚かせてくる。


行動のベースはヴォルさんの特異個体。
なのでビターンには予備動作がつく。

2体1組のモンスターなので連携行動が用意されているのだが、やはりというか随分はっちゃけている。
這いずって回転しながら雷と氷の巨大竜巻を生み出すのである。
しかも竜巻同士が合体すれば更に巨大化し、覇種の肩書きに恥じぬ即死級ダメージに跳ね上がる。
もう古龍種でいいだろ
その他には地中から取っ組み合いながらケンカを始める(竜巻有り)、相方を地中からギャグみたいに突き上げる、といったネタ色の非常に濃い連携行動を繰り出す。
設定的には縄張り争いをしている最中(にハンターが巻き込まれた)との事なのだが、正直仲が悪いようにはとても見えない。

特に厄介なのが突き上げ攻撃で、相方がビタンビタン跳ね続ける仮死状態になった時に行うと僅かに体力を回復した状態で相方を蘇生させてしまう
そのため、片方から先に仕留めて残る1頭とじっくり戦う…という戦法は使えず、他の覇種同様のタフネスを誇る。
おまけに仮死状態でなくとも、何らかの状態異常にかかって拘束された状態なら優先的に突き上げを行って解除しに来る。
勿論、周りのハンター達は巻き込まれて大ダメージを受けるし、墜落して跳ね回る相方に触れても大ダメージなのでいいことが何も無い。
だが、仮死状態の相方にけむり玉を投げると煙幕で覆われている間は視認されない性質があるため、これを利用すれば大幅に難易度が下げられる。



覇種しかいないためなのか、武具は覇種武具の一段階前「天嵐~」からの生産になる。
ゴルガノスの武器は雷&睡眠、アルガノスの武器は氷&麻痺というレアな組み合わせの強みを持つ。
他にこのような組み合わせの属性武器はほぼ無く、天廊武器の天封印でしか実現できない。
現状は始種武器への派生が無いので、追加実装が待たれる。


そして新大陸へ…

新大陸が舞台となる『モンスターハンター:ワールド』(MHWorld)では、「大蟻塚の荒地」にて、ヴォルさんにそっくりな姿の新モンスター・泥魚竜ジュラトドスが登場。
そして、MHWorldにおける火山系フィールド「龍結晶の地」にてヴォルさんが満を持して登場となる。
MHWorldでは同じく龍結晶の地に生息するウラガンキンとライバル関係にある事が示されている。ただし縄張り争いは発生しない
より生物感や映像の美麗さが増した新大陸のヴォルさんの雄姿に、多くのハンターが感動に打ち震えた…のは最初だけで、新大陸のヴォルさんは
  • 這いずった後の地面を熱のダメージゾーンに変える
  • 地形を利用して、一方的に攻撃する新技を獲得
  • アグナコトルのように、纏った溶岩は時間経過で硬化してしまう
  • 挙句の果てに、御家芸であるビターンを捨てる etc…
と、およそ我らの知るヴォル兄貴らしからぬ、姑息な手段を多く用いるようになってしまった。
そのため、多くのハンターが「俺達のヴォルさんは、新大陸では漢気を捨ててただの魚に成り下がった」と失望感を露わにしたとか。

武具も素材も需要がなく、多くのハンターに見捨てられてしまった結果、MHWorldサービスインから1年間で最も狩られなかったモンスターという不名誉なタイトルが付いてしまった。
そんな中でヴォルさんへの注目を集めるため、こんなイベントクエストが配信された。
上位 ★★★★★★★★★
狩猟クエスト
我が名はヴォルガノス
目的地 メインターゲット 報酬金 25200z
龍結晶の地 ヴォルガノス1頭の狩猟
制限時間 受注・参加条件
50分 HR50以上
依頼主 陽気な推薦組
あまり調査が進んでいないモンスターの
調査依頼を受けたんだ。アンタも行ってみない?
ホラ、あいつッスよ。熱い場所にいて、
ニョロッとした…ええと、ホラ。
内容としては装飾品救済クエストの一環で、一部のマグマ攻撃が着弾した場所に落とし物として装飾品が生成されるというもの。
これ以前に配信された『一年で最もブチのめされたモンスター』というこれまた不名誉なドスジャグラスのイベントクエスト【窮賊、ハンターを噛む! 】より報酬が旨く、超強化もされていないので周回はしやすい。

しかしながら、ウィッチャー3コラボが追加されるタイトルアップデートとタイミングが重なり、そちらに注目が集まってしまった
とはいうのもの、プケプケレーシェンの項目にもある通り、コラボクエスト「依頼:古代樹の森の異変調査」の気合いの入りようがこちらとは段違いなうえ期間限定でもないので、当時は期間限定であったイベントクエストのヴォルさんが空気になってしまったのも仕方が無いといえば、あながち間違いでもないのが困る。
依頼文の通り、陽気な推薦組も煽ってくる始末。いい加減にしてくれ。


余談

実装当初は溶岩の魚というあまりにも現実離れした設定や、前述したランクに見合わぬ高いステータスに批判の声もあったのだが、小細工に頼らない漢らしさ溢れる(ネタ的な要素含めた)戦闘能力に惹かれた人も多かったのか、徐々に妙な方向で神格化されるようになり、そこから「兄貴」「ヴォルさん」と呼ばれ始めて現在に至る。
ネ実2でも以前には「ヴォルガノスが下らない質問に答えるスレ」というスレッドが立てられ、数々のヴォルさんAAが生み出されるほど人気だった。

なお、今でも登場ランクではやけに強いヴォルさんだが、実はこれでも真っ当に調整された方である。
実装当初は溶岩ブレスがホーミングしていた、と言えば彼の真の実力がお分かり頂けるだろうか…

ちなみに亜種が姉御とか亜種子とか呼ばれるのは、正月イベントで雌扱いされたことが根拠にある。
本当に雌なのかは知らない。




追記・修正は裸ハンターナイフでメモを取りに火山を登りながらお願いします。

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最終更新:2023年07月28日 17:58

*1 MHWorldの「任務クエスト」同様HR昇格のためにクリアが必要とされているクエスト群