ユイ(SAO)

登録日:2015/10/25 (日) 11:15:00
更新日:2024/03/12 Tue 03:16:32
所要時間:約 3 分で読めます




電撃文庫から出版されているライトノベルソードアート・オンライン』の登場人物。
CV:伊藤かな恵


◆概要


初登場したのは原作2巻の「朝露の少女」(アニメでは第11話)
キリトアスナがアインクラッド22層で新婚生活を送っていた時に森の中でさ迷っていた少女を見つけ保護したもの。プレイヤー達の証言によれば、それ以前から22層の森の中を放浪していたらしい。
最初、キリト達は彼女をNPCと思っていた。モンスター、プレイヤー、いずれの属性にもないカーソル非表示、「無属性」判定だったからである。
その後、彼女は目を覚ますが記憶が無く覚えていたのは自分の名前の「ユイ」だけだった。
キリトを「パパ」アスナを「ママ」と呼び、二人はユイの両親が見つかるまで娘として受け入れ、育てることにした。元から母性本能が強かったアスナはユイにすっかり掴まってしまった程。
第1層のはじまりの街でユイの両親を探す中、アインクラッド解放軍のユリエールからキバオウの罠によって黒鉄宮の地下ダンジョンに置き去りにされたシンカー救出の依頼を受けてキリト達はそこに向かう。
ユイは危険だから待つように言ったが、「ユイも行く!」と付いていった。
地下ダンジョンの安全地帯でシンカーを発見するが、そこに90層レベルのモンスターが現れキリト達は応戦するが、一撃で戦闘不能になってしまい、その前にユイが現れ、剣を召喚しモンスターを消し去った。


◆正体

パパ………ママ………全部思い出したよ………

安全地帯にあったGM用コンソールを触れたことでユイは記憶を取り戻した。
ユイの正体はプレイヤーの精神的ケアを司るカウンセリング用人工知能《Mental Health Counciling Program(略称MHCP)》、その1号機である「MHCP001-Yui」。
ユイの役割はプレイヤーに接触して精神ケアを果たす目的だったが、SAOがデスゲームになった瞬間にカーディナルシステムにより「プレイヤーの干渉及び接触禁止」を命令されプレイヤーのモニタリングしか出来なくなった。
プレイヤーとの接触が出来なくなったユイはモニターごしで「恐怖」「絶望」「憎悪」あらゆる負の感情をチェックし続け、エラーを蓄積していきユイの心は壊れていった………
そんな日々を2年間過ごしユイの精神が崩壊寸前だったある日、デスゲームの中で異なるメンタルパラメーターを持ったプレイヤー、キリトとアスナを見て「喜び」「安らぎ」の感情を見たユイは二人に接触するために実体化し22層にさ迷いキリト達と出会った。
全てを話し、キリトから「本当の望みを知りたい」の質問にユイの出した答えは………


わたしは………わたしは………

ずっとそばにいたい………パパ!ママ!


この答えでユイはキリトとアスナの娘になった。
しかし、コンソールを守っていたモンスターを消し去ったことでカーディナルに検知されてしまい、エラーとして消去されてしまう。


ママ………笑って………


だがこの結末を良しとしなかったキリトは元からのPC知識を奮って、管理者権限オープン状態のまま放りっぱなしになっていたコンソールに飛びついて操作し、ユイのカーディナルからの切り離しとオブジェクト化*1に間一髪で成功、アイテム《MHCP001》としてユイのプログラムはキリトのナーヴギアのローカルメモリーに保存された。

◆SAOクリア後

≪フェアリィ・ダンス≫編ではプレイヤーアカウント《Kirito》がバグによってSAOから《アルヴヘイム・オンライン(ALO)》に引き継がれた際、キリトがアイテム欄にあった《MHCP001》を起動させたことによって復活した。
ALOでのユイはゲーム内でプレイヤーに様々な解説をしてくれる《ナビゲーション・ピクシー》という扱いになっており、キリトのサポートという形でアスナ救出に尽力する。
グランド・クエストでリーファ達の協力を得てガーディアンの群れを突破しGM権限によって開かない扉をアスナから託されたカードキーのデータを転写し扉を開き、世界樹の頂上にたどり着きアスナと再会した。

事件解決後はキリト制作の据え置きPCに本体を置いて「生活」している。
キリトとアスナは娘を溺愛しており、特にキリトは収入が入る度にユイのPCのスペックアップを図ったり現実世界でユイがある程度自由に動ける機械の研究をしたりするなど完全に親バカ。
キリトのPCの操作や起動を行わなくても、自らの意思で起動して動くことができるので、状況に応じてキリトやアスナの端末に意識を飛ばしゲーム内外でAIとして高い能力を発揮して情報収集やサポートに活躍している。少なくとも3つ以上の場所に自身の意識を同時に飛ばす事が可能な模様。
後にハッキング技術をも身に着け、その能力は最早チートの域に達しつつある。
《アリシゼーション》ではその能力を遺憾なく発揮し、行方不明となったキリトの行方を捜索したり、敵のハッカーの企みに一人気づいて同様の戦略を立てるなど、キリト程のITスキルを持ち合わせていなかったアスナ達を全力サポートした。
というかユイがいなければ詰んでいたため、《アリシゼーション》の影のMVP。
ただし、元がメンタルヘルスケア目的なためか、人間の負の感情を大量に観察すると負荷で重たくなる。無理させるなし。

ALO編以降は、普段はALOでのピクシーの姿である小さな妖精の姿で行動しているが、SAOと同様の少女の姿に戻ることも可能。

約二年間にも及び老若男女1万人近い人間の観察を経て得た感情模倣機能は、上記のように普通の人間と全く区別がつかないレベルに達しており、トップダウン型のAIとしては最高峰の存在といえる。
その希少性から、菊岡誠二郎らにも注目されている。
アリシゼーション編クライマックスでは、それはすでに「模倣」なのかどうかも判らなくなった。そもそも感情とは何なのか、どこから来るのか?という質問を人間に突きつける存在である。

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最終更新:2024年03月12日 03:16

*1 ユイの名前がついたファイルを検索し片っ端から移動する、くらいの乱暴な操作