ブラックキング

登録日:2010/11/27 Sat 12:22:20
更新日:2023/08/03 Thu 15:38:27
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ブラックキングとは、ウルトラシリーズの登場怪獣。
初登場作品は『帰ってきたウルトラマン』。

別名:用心棒怪獣
身長:65m
体重:80000t
武装:怪力、赤色破壊光線(ヘルマグマ光線)、強靭なボディ、黒煙


【『帰ってきたウルトラマン』におけるブラックキング】

ウルトラマンジャック抹殺のため、ナックル星人が操る対ウルトラマン用戦闘兵器として登場。
別名が「用心棒怪獣」なのはそのため。

武器は口から吐く赤色破壊光線(ヘルマグマ)、黒煙。角で30万tタンカーを放り投げるほどの怪力を有する。
さらに分析されたジャックの戦闘データが応用されており、スペシウム光線ウルトラブレスレットを弾き返す強靭な防御力を誇る。

さらにナックル星人の用意周到さはこれだけにとどまらず、
  • ジャックと一心同体である郷秀樹の恋人とその兄(坂田兄妹)を殺害し、精神面に大ダメージを与える(ちなみにこれは演者の都合)
  • 太陽エネルギーの少ない夕方に出現
  • ナックル星人自身も参戦
……という対戦環境を整えており、全力で戦えないジャックをナックル星人と共にフルボッコし、敗北させることに成功している。

その後ジャックはナックル星人によって処刑されかけるが、初代ウルトラマンウルトラセブンによって窮地を救われ、復活

再戦時もナックル星人と共にジャックを苦戦させたが、マンとセブンとの友情、そして坂田兄妹の仇を討つために立ち上がったジャックの反撃を受けて倒された。

その最期はウルトラ投げによって宙に持ち上げられ、スライスハンド(手刀)一撃で首を切り落とされるというものだった。
ウルトラブレスレットすら効かない相手だっただけに、この時の演出は必見。

なお、内山まもるの漫画版では倒される経緯が異なっており、角攻撃をジャックに避けられてナックル星人に刺さり、絶命させた挙句、
慌てたところを八つ裂き光輪で胴体を切断されるという形になっている。

ウルトラマンタロウ』放送当時には、ウルトラマンタロウ抹殺のための怪獣軍団候補に挙げられたが、「ナックル星人がいないと駄目だ」という理由で外されたという記事が掲載されていたらしい。
要するに頭がアレなのだろう。一流のボクサーは一流のセコンドがいて初めて輝くとか言うし。
また、「レッドキングの兄、もしくはナックル星人に捕獲されたレッドキングが改造された姿」とする資料もある。


【派生作品におけるブラックキング】

●『レッドマン

2回登場している。
やや痛んではいるものの、『帰マン』の着ぐるみがそのまま使用されている。

第2話では尻尾攻撃や腕力による振り払いで戦い、投擲されたレッドアローをかわすも、レッドナイフで斬り倒された。
第5話では両手からロケット弾を発射する新技を披露した。ちなみにこの技はエレキングやゴーストロンなども使用した事がある。
頭突きや尻尾攻撃を駆使して善戦するも、突然倒れたところをレッドフォールでトドメを刺された。


●グラビア版『ウルトラ兄弟物語アンドロメロス』

『てれびくん』1981年12月号に登場。
頭に超金属ドリルを装備した「改造ブラックキング」となり、再生ナックル星人と共に出現。
灯台を破壊し、駆けつけたアンドロメロスを2人がかりで苦しめるが、ウルフが駆けつけた事で形勢逆転、スオードUで首を切り落とされ、ナックル星人は宇宙へ逃亡した。
ちなみにナックル星人はブラックキングに命令を与える際には、何故か小さくなってから命令を与えていた。
1982年2月号では他の改造怪獣共々復活し、メロスとウルフの周囲を総出で取り囲んで高速回転し、そこから発生した炎の渦で攻撃を仕掛ける火炎車戦法を披露した。
だが、両者に破られた挙句に2人のアンドロビームでエースキラーとメカバルタンを除く全ての怪獣共々倒された。

『小学一年生』1982年1月号では、ウルフのコスモオーラーで倒されたという扱いになった。
また『小学三年生』1982年2月号では『てれびくん』1982年2月号と同様の展開になっているが、倒される順番が逆になっており、
まずエースキラーとメカバルタンがアンドロビームで倒され、その後でブラックキングも含めた残る怪獣達も倒されたと3月号で説明される形になっている。

居村真二氏の漫画版では「10倍にパワーアップした」とされており、ナックル星人1号に連れられて地球を襲撃。
ウルトラマンエースを退け、駆けつけたアンドロメロスをやはり2人がかりで苦しめるも、動力パイプを引きちぎられて弱体化し、アンドロタイフーンで止めを刺された。


●『大怪獣バトル』シリーズ

ゲームのストーリーモードではナックル星人の手下として登場し、主人公からバトルナイザーを奪うために襲撃する。

漫画『大怪獣バトル ウルトラアドベンチャー』

こちらでは量産されており、ペダン星と戦争中のナックル星人の主戦力として使用されていた。
そのうちの1体がペダン星人の母船に捕らえられていたが、一緒に捕らえられていたナックル星人によって解き放たれ、母船内で暴れた。
だが長く監禁されていたために弱っており、主人公のイオ少年が召喚したベムラーに倒された。
その後、ナックル星人と手を組んだヤプールの超獣部隊と共に、大群でペダン星に攻め込んだ。

映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE

シャプレー星人(レイオニクス)のバトルナイザーから召喚された初代の別個体。
凍てついた光の国で、プラズマスパークタワーを目指すレイ一行を襲撃した。
場を引き受けたレイのゴモラと戦い、最期は超振動波を受けて爆散した。

着ぐるみは『ウルトラマンメビウス』に登場したフェミゴンフレイムの改造。


●映画『ウルトラマンサーガ

着ぐるみに若干の改造を加え、バット星人率いる怪獣兵器の1体として登場する事が判明。
相手がジャックという因縁のある対戦カードのため、期待が高まっていた。

……が、尺の都合(もっといえば物語のテーマの都合上)で『サーガ』でのウルトラ兄弟VS怪獣兵器戦がカットされる事が判明。
カット分は『ウルトラマン列伝』放送分と、『ウルトラマンゼロ Blu-ray BOX』収録のディレクターズカット版で日の目を見る事となった。

やはりジャックと激しい戦いを繰り広げており、最終的にウルトラランスで貫かれて爆散した(肩書きからして破壊されたという方が的確か)。
実はウルトラランスで敵を撃破したのはこれが初めてだったりする*1
その最期は皮肉にも初代ナックル星人が能力分析した時に「勝てるどうか危ない」と判断した通りのものだった。


●『ウルトラマンギンガ

CV:岸哲生

第1話「星の降る町」、第7話「閉ざされた世界」に登場。
礼堂ヒカルがウルトライブする事で変身。まさかの味方側として登場した。
サンダーダランビアに立ち向かうも、電撃などに苦戦した。
第7話のダークガルベロス戦ではボクシングで対決するも、リーチの差で敗北。

ウルトライブ時、ぐんぐんカットと共に登場するシーンはやたらシュール。

また、スパークドールズ劇場では初めてレッドキングと共演したが、なぜか関西弁で喋るキャラ付けがなされていた。


●『ウルトラマンX

第5話「イージス 光る時」に登場。着ぐるみに手が加えられ、目つきが少し鋭くなった。
ナックル星人バンデロに使役されXioを襲撃するが、次元を超えて駆け付けたウルトラマンゼロのウルトラゼロキックによって自慢の角を折られてしまう。
その後、折れた角の部分に新たにロマンあふれるドリルを追加した「ブラックキング ドリルカスタム」へと強化される。

ちなみにナックル星人とその用心棒怪獣ブラックキングのペアは、1971年の『帰マン』放送以来、なんと44年ぶり。
なお、ドリルカスタムは上述の「改造ブラックキング」を彷彿とさせるキャラクターとなっている。
改造との違いは弱点であったむき出しの動力パイプが撤廃された他、新技としてドリルから放つ破壊光線「ドリルブラスター」を身に付けている事。


●『ウルトラマンオーブ

第10話「ジャグラー死す!」に登場。
ナックル星人ナグスが回収していた怪獣カードであり、メフィラス星人 ノストラによってウルトラマンオーブ抹殺のためにジャグラス ジャグラーに与えられた。

その強固な表皮はハリケーンスラッシュ風を纏った格闘にもスラッガーショットにもスラッガーランスにもほぼまともなダメージを受けず、弾き返してしまう。
バーンマイトのパワーには一時圧倒されるものの、スワローキックを片手で掴んで受け止め、ストビュームバーストもヘルマグマで相殺、
その爆発に紛れて強烈な頭突きをかまし、更にヘルマグマで追撃して後は止めを刺すだけというところまで追い詰めた。
しかし、宿敵であるジャグラーが卑劣な手段で暗殺された事に怒ったオーブの猛攻に押され、ストビュームダイナマイトを食らい逆転負けを喫した。

最終的には倒されたとはいえ、小細工無しでオーブを真っ向から圧倒して侵略連合の横槍がなければそのまま倒していた勢いだったため、初代に匹敵する、いやそれを上回る超強敵だったと言えるだろう。


●『ウルトラマンR/B

第2話「兄弟の絆」に登場。
「力」を司るブラックキングクリスタルを介して何者かがルーブジャイロで召喚、大地を揺るがし綾香市に現れた。
湊カツミ・イサミ兄弟ウルトラマンロッソアクアウルトラマンブルフレイムに変身し迎え撃つが、強力なパワーに圧倒される。

ヘルマグマを防ぐためにロッソアクアはスプラッシュ・ボムでブラックキングの頭部を攻撃、ブルフレイムがフレイムエクリクスを放つが、直撃する前にヘルマグマが放たれ、火炎同士の相殺合戦となる。
相殺の余波で街に被害が及び、突進攻撃に圧倒されたロッソ&ブル兄弟はクリスタルチェンジでロッソフレイム&ブルアクアに変身。
スピーディなコンビネーションでブラックキングの角を破壊し、ブルがスライディングからのアクアジェットブラストで上空に打ち上げた後ダブルキックで人の少ない場所に叩き落とす。
フレイムスフィアシュートとアクアストリュームの同時発射を受け、ブラックキングは破壊されるのだった。

なお、この戦いで「危険な巨大生物」と世論から疑われていたロッソ&ブルは民衆からの信頼を得、翌日にアイゼンテック社社長の愛染マコトから「ウルトラマン」と命名された。


●『ウルトラマンタイガ

第10話「夕映えの戦士」に登場。
かつて「夕映えの戦士」と呼ばれた最強の暗殺者・ナックル星人オデッサの相棒として名を馳せたが、
とある光の巨人に敗北後、戦いをやめたオデッサ自身の手で黒い卵に封印される。
しかし封印された状態でもオデッサ自身が心の奥底に閉じ込めた「また戦いたい」という思いと共鳴しており……
詳細は該当項目参照。


●ボイスドラマ『ウルトラマンゼット&ウルトラマンゼロ』

ウルトラマンZ』本編ではブラックキングは未登場だが、ボイスドラマ第14回「スパークドールズ劇場Z」にてサンダーダランビアと共にスパークドールズ劇団として再登場。
スパークドールズの姿で『列伝時空』に迷い込んだゼロ&ウルトラマンゼットコンビと遭遇。
状況が呑み込めないゼットに対し、『列伝』で長期間司会を務めていたゼロはまんざらでもなさそうに溶け込んでいた。
ブラックキング「あれ?もしかして……ゼロはんでっか?」
サンダーダランビア「すごいッス~!初代MCじゃないッスか~!!」
ゼロ「あ!?わかっちゃった?ゼロはんです♪てへ」
その後、列伝シリーズの思い出話に花が咲くものの、ゼットはかなり困惑してしまう。
ゼットの夢オチだったのは幸いというべきか……。
チャンネル登録ページにちゃっかり顔出しちゃってるけどね!


●『ウルトラマンレグロス ファーストミッション』

惑星マイジーでレイバトスの肉体に憑依したレイブラッド星人が蘇らせた亡霊怪獣の1体として登場。
他の亡霊怪獣達と共にウルトラマンレグロスを襲う。
だがそこへ海外ウルトラマン勢が駆け付け、ブラックキングはそのうちのウルトラマングレートと戦った末に、グレートスライサーで倒された。


●『ウルトラマンSTORY 0

ナックル星人の怪獣牧場にて大量に飼育されており、空を飛べるワイバーン型の個体や、を泳ぐ首長竜型の個体なども出現している。
いくら邪悪な怪獣とはいえ、命をもてあそぶような行為にウルトラ戦士達は強い不快感を示した他、ゴライアンもこの時ばかりはこんどはもっとイイヤツに生まれてくるんだぞ!と言ってから倒している。



ナックル「先生! 追加・修正お願いします!」
ブラック「いや適材適所という言葉があってですね」

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最終更新:2023年08月03日 15:38

*1 ヤドカリン戦では串刺しにしただけでスペシウム光線で撃破、ウルトラマンベリアル戦ではギガバトルナイザーと渡り合っただけのため。