光怪獣 プリズ魔

登録日:2011/07/09 Sat 12:29:29
更新日:2023/10/07 Sat 07:13:41
所要時間:約 2 分で読めます





プリズ魔とは『帰ってきたウルトラマン』に登場する怪獣である。
第35話「残酷!光怪獣プリズ魔」に登場。

別名:光怪獣
全長:35メートル
体重:1万8千トン


概要

氷山にも結晶にも見える姿をした無機質な怪獣で、女性の歌声のような声を発する。
長い間南極の氷の中に閉じこめられていたが、太陽の黒点異常によって眠りから目覚めた。

が極限まで圧縮され物質化して生まれた存在であり、光を吸収することでエネルギー源としている。
昼間は日光を吸収しているため大人しいが、夜になると光を求めてオーロラや霧とともに姿を現す。
そして食料となる光を吸収しては夜明けとともに去っていく。

しかし、こいつの本当の恐ろしさは吸収するべき『光』がない状況である。
その際、プリズ魔はあらゆる物質や生物を特殊な光線を当てるだけで光の結晶に変えて吸収(捕食)していく。

相手を光にするために、発動承認勝利の鍵は必要ないのである。


劇中での活躍

劇中では船舶や灯台、船員を光に変えて襲撃しており、調査に訪れた郷秀樹ウルトラマンジャックと交戦する。
初戦ではあらゆる攻撃が通用せず、ジャックは成す術なく上記の能力で光にされかけてしまう。
しかし夜明けが訪れたためにプリズ魔は姿を消し、ジャックは窮地を逃れた。

防衛隊MATはプリズ魔を球場*1におびき寄せ、かつて南極に閉じ込められていたように冷却弾で凍結する「フリーザー作戦」を決行。
しかし完全には冷凍できず、MATはピンチに陥ってしまう。

は再びジャックへと変身し、縮小して自らプリズ魔の内部に侵入。
少しずつ結晶しながらも体内でスペシウム光線を発射する。
やがて冷却された表面とスペシウム光線で加熱された内部での温度差から熱膨張が発生し、遂にプリズ魔は爆散。ジャックも寸前の所で脱出する。
下手すれば吸収されるかもしれない状況であり、この戦法はジャックにとってもギリギリの賭けであった。ここで脱出した郷が気を失い、物語が終わる*2


余談

デザインは井口昭彦だが、2021年時点で決定稿のデザイン画は現存していない。
米谷佳晃によって描かれた初期項も存在しており、そちらはカラフルな結晶に加えて、怪獣然とした「顔」もあったりと映像作品のプリズ魔とは大分印象が異なる。

この回の脚本を書いたのは坂田さんこと坂田健役の岸田森氏。

玩具展開としては、2021年8月に発売された「ガシャポンHGX 円谷プロ壱 ~樋口真嗣セレクション~」にラインナップされていた。
別ガシャポン商品「アルティメットルミナス」シリーズからルミナスユニットを装填すれば、劇中さながらに光らせる事が可能な仕様となっている。

アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』に登場する使徒ラミエル」の元ネタ。
鳴き声も同じであり、無機質なところも似ているかもしれない。



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最終更新:2023年10月07日 07:13

*1 ロケ地は当時のロッテオリオンズの本拠地である東京スタジアム。

*2 無論、次の回ではちゃんと元気になっているのでご安心を。