ビッグバン(コピー能力)

登録日:2015/10/11(日) 00:14:44
更新日:2023/12/27 Wed 22:22:05
所要時間:約 7 分で読めます






とつじょあらわれた光りかがやく
きせきの実。
新たなすいこみパワーを手に
カービィは、さらなるおどろきの
大ぼうけんにいどむ!!




ゲーム『星のカービィ トリプルデラックス』に登場する特別なコピー能力のこと。
海外版では「Hyper Nova」。これは恐らくビッグバンという名称自体が本来蔑称である事からであると言われている。



概要

巨大樹ワールドツリーに成る「きせきの実」に触れることで得られるコピー能力。
(もちろん吸い込んでもOK)


他のコピー能力のような帽子を持たず、カービィが虹色に光り輝いたシンプルな姿を持つ。
かなりキラキラしている。


そんなビッグバンカービィ最大の特徴は、ただ一つの技「ビッグバンすいこみ」
ブラックホールではない。

いつもの吸いこみがチャチに見えるほど恐ろしいパワーを発揮し、目の前の敵や障害物を片っ端から吸い込んでしまうのである。
更に吸い込める量は制限が一切無く、疲れることも無い
テレビアニメ版の暴力的な吸引性能をほぼ丸々引っ張ってきた、と言えば分かりやすいか。
もはやピンクならぬ虹色の悪魔。
また、『星のカービィ64』以来久々に吸い込み続けたまま前後に歩く事も可能。すごく遅いが。


通常のカービィでは動かせそうにない仕掛けも、ビッグバンなら吸いこむパワーにものを言わせ強引に動かしてしまう。
多くのステージではこれを上手く使って道を切り開くことになる。
大木を丸呑みするなんて序の口。
背景が描かれたダミーの幕を吸い込んだり、ドリル付きのプロペラボートを吸引中の風力で動かしたり…
中には巨大ストローで画面奥の敵もブロックも吸い尽くすという回りくどいえぐいギミックもある。
また、口に吸い付くタイプの物体は星型弾の要領で吐き出せる(ジャンプからでも可)。


攻撃方法が吸いこみ一つだけ、という点はコピー能力すら無かった初代『星のカービィ』に忠実。
そういう意味では、最も『星のカービィ』というゲームの原点にのっとった能力と言える。

だがここまでの吸引力をもってしても無敵キャラのゴルドーやアイテムのポイントスターはやっぱり吸い込めない。
微動だにすらしない。ポイントスターなんて触れればそれだけで取れるのに。風には干渉されないということなのだろうか


前作『星のカービィWii』で颯爽と登場した「スーパー能力」と同ポジションの特別なコピーであるが、スーパー能力と比較すると以下の違いもある。
  • ビッグバン吸いこみを使っても時間停止が起きない
  • ゴールに着くまではミスしてもビッグバン能力が維持される
  • (きせきの実を取る直前に)持っていたコピー能力は消えない(ステージクリア後に戻る)

これらはスーパー能力の時点で一部から指摘されていた短所を改善してもいる。
一方でビッグバン能力の取得がステージ進行に必須となったが、専用エリアでは素のカービィだと突破出来ないギミックや敵が直接立ち塞がっているので、ビッグバンの必要性がきちんと明確になっているとも言える*1



動かせる仕掛けの一部

  • ジャイアント振り子
文字通りジャイアントな鉄球の振り子。
吸い込みながら後ろに下がって振り子を引っ張り、その勢いで壁を破壊するのが主な使い方。
が、実は引っ張り具合による力の強弱が存在しており、一部のステージはこれを使い分けないとコンプリートが達成不可である。


  • めくれる背景画
ステージの背景を描いただけのダミーの背景。
なんか後ろがおかしいと思った場合、確実に引っ張れる部分がどこかに存在している。


  • ジャイアントまきもの
文字通りジャイアントなry
大抵の場合、ゴール扉がこの中に巻き込まれており、巻物を吸い込み最後まで引っ張り続ける必要がある。
しかし、実はただの巻物ではなく描かれている内容に遊び心が…



ビッグバン専用の敵

各レベルではビッグバン能力がないと太刀打ちできない(と思われる)特殊な敵も登場する。
殆どはビッグバン吸いこみさえあれば対処できるが、ただ吸いこむだけでは倒せない場合がある。


通常

  • パイプワーム
木のトンネルに生息する芋虫型の敵。
こちらが近づくと噛み付いてくるが、失敗すると弱点の尻尾を見せる。
倒し方がもろに丸呑みでエグイが、後述のランドバルバルに比べたらかわいいもんである。


  • キャノンタワー
扉が入った箱の下に砲台が3段積み重なった敵。場所によっては砲台だけの時もある。
下段が常に回転しており、砲口を向けた時は弾を撃ち、背中のコアを見せた時は倒すチャンス。
ただし、2段目からは時折突然の棍棒で薙ぎ払ってくることに注意。初見ではびびらされる。


  • ビッグミサイル
文字ry
弾頭に顔(シャークマウス?)が描かれている。
発射台から際限なく飛び続けるため、元を絶たないとダメ。


  • エースフワローバ
ザコキャラのフワローバの上位種。
頭に魔法使いのような帽子と怪しい仮面(顔の上半分を覆うタイプ)を被っている。
画面奥の鎧に取りついており、近づくと兜が赤い目を光らせながら武器で殴りつけてくる。
吸えるのは武器を振り下ろした後だけ。
大抵はエースフワローバ自身が何かしらのアイテムを隠し持っている事が多い。


  • ランドバルバル
巨大土管に生息するバルバルの亜種。見た目は赤いウナギ。
近づくと体を伸ばして食べようとするが、ある程度伸びたところで食べ損ねて気絶する。
この時に星型の舌を出すので、吸い込みながら引っ張ってやれば倒せるのだが…
やってることは完全に踊り食いで、ビチビチ跳ねながら吸い込まれていく光景は色んな意味で怖い。

なぜかレベル6-8(EX)のビッグバンボスラッシュの面子に混ざっている。


  • ウィスピーフラワーズ
レベル1ボスがまさかの再々登場。
しかし、ビッグバンの暴力的な吸い込み力の前にはボスといえど無力で、必死に抵抗を試みるのだがついには画面下部の体力ゲージごと吸い込まれてしまう。
他のレベルのボスも吸い込んでみたいと思った人、怒らないから手を上げなさい。


中ボス級

  • モーリスブラザーズ
ゴーグルを被った茶、赤、紫のモグラ3兄弟。順番的に紫が長男?
モーリィ夫妻との関係は不明、少なくとも家族ではないようだ。キツネザルでもない
小さな谷の向こう側からブロックを投げて攻撃するが、赤と紫は自身を模した書き割りで反撃をかわそうとするなど、ゲーム開始数分で戦う中ボスにしては妙に手ごわい。
(あくまで最初の中ボスとしては、だが)
それぞれブロックを1回ぶつけてやるだけで倒せる。

後々に彼らとは別の黒いモーリスが、レベル6-8(EX)のビッグバンボスラッシュのトリを務める。
特に変化が無かった他の中ボスと違い、新たに吸い込めない炎のトゲボールを投げつけてくるので注意。


  • ギガントコックス
青、緑、紫の真ん丸な鳥3兄弟。
高所から空気弾で攻撃してくる。
こちらの反撃手段は吸いこみで引っこ抜いた野菜「マンドラディッシュ」をぶつける事なのだが、困ったことに緑以降は旋回を交えるようになるので当てづらくなる。
特に紫は頻繁に旋回する。こうなると闇雲に引っこ抜いても当てるのは難しく、先読みの技術も必要になってくるだろう。
モーリスブラザーズ同様にぞれぞれ1回のダメージで倒せる。


  • ワドルディ鋼鉄要塞
雪山に住む3人のワドルディの秘密兵器。
詳しくはワドルディのバリエーションの項目で。


  • キングフワローバ
フワローバ達の最上位種である親玉。こちらは帽子に王冠がついている。
マジックのようにゴール扉を隠してしまい、部屋中のあらゆるモノに取りつきながら攻撃してくる。
最初は小物が中心で壷、壁時計、絵画の順に取りつき、最終的にはピアノに取りついてマリオのキラーピアノを思わせる怪物に変貌する。
どの形態も、基本的にキングフワローバがちらりと姿を見せる時にしか吸い込みが効かない(最後のピアノは疲れた時)。
ビッグバンボスラッシュでは絵画からスタートする。


  • エッガーウィングス
盾を持った4体1組の丸っこいドラゴン。
エッガーという名前通り口から卵を吐き出して攻撃するのだが、どうも彼らには攻撃役にとって盾は飾りみたいな価値観があるらしく、すぐに盾を捨てるのであっさり当てることができる。
が、流石に最後の1体だけはそう簡単にいかず、一度回りこんでから火炎放射で攻撃を仕掛けてくる。
でも盾を捨てるのは他の個体と一緒。



また、前作のスーパー能力がそうであったように、ビッグバン能力も終盤のここぞという大舞台で最高の活躍を見せてくれる。
演出とBGMの相乗効果も相まって、負ける気が微塵も感じられないバトルになるだろう。
なお前作と違いこれが〆の攻撃となる。

ちなみに、吸い込みを強化した能力なのになぜ「ビッグバン」や「HyperNova」といった名前なのか?と疑問に思った人もいるかもしれないが、ゲームを進めていけばそのうち理由がわかるだろう。



余談

ビッグバン能力を得られるきせきの実だが、本作ディレクター曰く開発段階ではビッグバンキャンディーという無敵アイテムのようなものであった。
それを本作の物語の世界観に合わせた事で木の実になったんだとか。





追記・修正はきせきの実を食ってからお願いします。









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最終更新:2023年12月27日 22:22

*1 前作はスーパー能力を得なくてもスルー自体は可能で、代わりにトラップが排除できないためそっちの意味では難易度が上がる。

*2 ただし、この時は仲間達の助けがあったからこそビッグバン能力を得ることが出来たので、決して一人では勝てない戦いだったことを付記しておく