劇場版 蒼き鋼のアルペジオ-アルス・ノヴァ-Cadenza

登録日:2015/10/07 Wed 22:19:37
更新日:2024/01/27 Sat 14:34:06
所要時間:約 7 分で読めます







これは、人類への降伏勧告である。




劇場版 蒼き鋼のアルペジオ-アルス・ノヴァ-Cadenzaとは2015年10月3日より公開されたフル3Dアニメーション映画。
今回は同年1月31日に公開されたDCと違い、全編新規映像である。
いきなり大怪獣北極海決戦で始まるぞ!

《あらすじ》

ヒエイ率いる艦隊との激戦の末傷を負ったイオナと、その最中に流れた超戦艦ムサシと霧の艦隊についた父・千早翔像の人類への降伏勧告を見て心を揺らされた千早群像。
一旦修理のため沖ノ鳥島の蒼き鋼の根拠地に戻ろうとするが、ヒエイ麾下の「霧の生徒会」ナチ・アシガラの強襲を受ける。
超重力砲を犠牲に得たナチの正確無比の索敵能力とアシガラの無縫の攻撃に苦戦するも、これを退け、沖ノ鳥島に帰還。
降伏勧告に対する一週間の回答猶予の中で、北極海への到達・ムサシとの対話を目指す蒼き鋼。
しかし、隠された秘密がすっかり自我を確立したイオナを苦しめる。
果たして、ベーリング海峡に布陣する霧の生徒会艦隊を突破し北極海に到達できるのか?対話の行方は?人類の未来はどうなるのか?
全ては蒼き鋼に託されたのであった。

《登場人物》

《蒼き鋼》

  • 千早群像 (CV:興津和幸)
ご存知蒼き鋼の司令塔。今回も知恵と胆力で蒼き艦隊を導く名将っぷりを発揮。
今回はイオナが絶不調だったりとんでもない姿になったりしたが、ナチ・アシガラ戦及びムサシとの決戦は彼の奇策で勝負を決めている。
父・翔像の過去をめぐる一件に、自身としての決着をつける事ができた。

イ401のメンタルモデル。相変わらず原作と比べると大人しいが以前より「人間らしく」なっているのが見て取れる。
北極海への途上、ウラジオストクでムサシと接触し、イ401を人類の潜水艦を越えたものとしていたクラインフィールド他殆どの機能を使えなくされてしまう。

イ401の火器管制担当。いつも群像の無茶振りに苦しんでいる感があるが
今回は最終局面でクラインフィールドの喪失などがあったため、迎撃にもいつも以上に気を配らなければいけなくなった。

イ401のソナー・センサー担当。まさかのお色気要員。
センサー担当として、クラインフィールドなし・索敵能力・隠密性も低下した状態で霧の生徒会に挑むイ401の目として活躍した。

  • 織部僧 (CV:松本忍)
イ401の副長。相変わらずのマスク姿である。
今回はいつもはだいたいイオナが担当する操舵面で活躍。サブマリナーの面目躍如。

イ401の機関・技術担当。いつもより胸がよく揺れているような気がする。
ウラジオストクでは、イオナの気持ちを察して群像と街に買い物に行かせるなど気の回る面も見せた。
相変わらず一番デンジャラスな職場をたった一人で支えており、何回か危ないことになった。

  • タカオ (CV:沼倉愛美)
従順タカオさん。今回は群像の密命を受け、横須賀に潜入し上陰に蒼き艦隊が作戦失敗した時、
霧の艦隊を撃滅し人類を生かす切り札である振動弾頭を再起動できるシステム解除キーを渡した。
潜入した時の格好は漫画版の青樹タカオチックな格好であった。
もっとも、彼女にとって大事な任務は群像の過去を見ることだったようだが。
そして、最終局面では…

イオナ大好き大戦艦様。主に後方支援で活躍する。
イオナの艤装修理用のナノマテリアルを融通したのも彼女である。
最終決戦ではタカオと参戦。
ナガラ級のナノマテリアルを使いタカオの艦体を用意したが、アシガラ戦である改造を施していたことが発覚する。

  • ハルナキリシマ (CV:山村響/内山夕実)
アニメでは蒼き鋼の一員。しかしアニメ版最終決戦以降は群像たちとは別行動を取る。
Cadenzaでは振動弾頭の秘密を知る蒔絵を人類から守るため隠遁生活をしており、蒼き鋼からの支援要請も蒔絵を危険に晒すことを恐れ一度は断ったのだが…

振動弾頭の秘密を知るデザインチャイルド。その頭脳を狙われているためハルナとキリシマに守られつつ隠遁生活を送っている。

《日本政府》

統制軍軍務省次官補。環太平洋国家樹立に向け、日本政府の掌握を企んでいる。
そのため、人類を生かすために適切な時期を見極める事ができる*1と群像に見込まれ、振動弾頭のシステム解除キーを託された。

《霧の艦隊》

霧の艦隊総旗艦であり、アドミラリティ・コードを受けることの出来る艦である。
大海戦以前に、策を駆使し霧の駆逐艦を撃破した千早翔像と対話するためにメンタルモデルを作成した初の艦でもある。
ちなみに、漫画版のヤマト・コトノとは大分趣の違う姿である。おい誰だBBAって言ったの
大和型を模した純白の巨体に、24門もの多数の超重力砲に超重力砲を無効化するミラーリングシステムも複数持つ超戦艦に相応しい大怪獣である。
しかし、冒頭で大海戦前日が描かれ、そこで妹のムサシに撃沈されてしまう…

DCの新規映像で初お目見えした総旗艦ヤマトの同型艦で、やはりアドミラリティ・コードを受けられる艦。
アニメでの霧の艦隊への指令はヤマトとムサシの協議演算によりアドミラリティ・コードの内容を解釈して放っていたものらしい。
メンタルモデルは原作とは違い黒を基調とした服を着ている白髪の少女。
多数の超重力砲にミラーリングシステムも完備、更に艦首部にも超重力砲を持つ姉に劣らぬ大怪獣である。超重力砲はヤマトの半分の12門しかないが、代わりに何らかの装備をしていると原作者に設定されている。
冒頭でヤマトを撃沈していたが…?
目的を達成するべく、霧の生徒会を放ち自身もウラジオストクでイオナに接触するなど暗躍する。

人類を裏切ったとされる元統制軍三佐。
群像が航海を始めた理由であり、その航路の先にいる存在。
ムサシと共に、人類に対する最後通牒を発する。

  • ヒエイ (CV:M・A・O)
東洋方面第一巡航艦隊二代目旗艦。自身の麾下のミョウコウ四姉妹と霧の生徒会を自称し、
「霧の風紀は、地球の風紀」をスローガンに活動している。なお、アシガラ以外はあまり乗り気ではない。
メンタルモデルはメガネを掛けた真面目そうな女性。
DC終盤でイオナたちと接触し、自身の自我の変調を感じている様子だが、ムサシの言葉で意思を固める。
ベーリング海峡に布陣し、北極海の総旗艦艦隊に向かう蒼き鋼を迎え撃つ。

霧の生徒会所属の副会長。ミョウコウ四姉妹の長姉。
お堅い女軍人めいたメンタルモデルで、眼帯めいた装備で右目を覆っているのが特徴。
あまり乗り気ではないではないが、霧の生徒会副会長としてヒエイに付き合うくらいの事はできる。
ベーリング海峡で蒼き鋼を迎え撃つ。

霧の生徒会所属の重巡。ミョウコウ四姉妹の次女。
穏やかな緑髪お姉さんと言った風情のメンタルモデル。姉妹屈指のナイスバディである。
茶をすすりながら座布団に正座し、全体の戦局を見守る艦隊の眼。
超重力砲の代わりに各種索敵ユニットを多数装備。原作より索敵ユニットの同時展開数が増えたためか、索敵能力は非常に高い。

霧の生徒会所属の重巡。ミョウコウ四姉妹の三女。
黒髪ロングぱっつんで狼*2を模した?髪飾りが特徴の黙ってると美少女タイプのメンタルモデル。
しかし残念だがハイテンション突撃バカである。どこぞの同型艦モデルの擬人化とは気が合いそうと一部で評判。
超重力砲の代わりに重力子銛を装備。一見あまり強そうではないが一点突破の破壊力はあり、銛を引っ掛けて釣り上げることで至近距離まで引き寄せる事ができるなど意外と機転が利く。ナチの眼とは存外相性が良い。
更に、射出しなければ格闘戦も可能。

霧の生徒会所属の重巡。ミョウコウ四姉妹の末妹。
赤髪ツインテの小柄な少女の姿を取るメンタルモデル。アニメ版では中の人が中の人のため、原作よりやる気が無いように見る視聴者も多い。というかまんま働いたら負けな某アイドル。
生徒会としての活動も、姉妹の中で一番露骨にやる気が無いところを見せている。

元東洋方面第一巡航艦隊旗艦。TVアニメ最終話でイオナと和解。
現在は気ままに海を巡っており行方不明である。

  • ナガラ/ユラ
対潜艦として今回も複数引っ張りだされた前期長良型と後期長良型(由良型)がモデルの軽巡洋艦。
DCではナトリとユラが対潜爆雷を引っさげ401を追い詰める活躍をしたが……。

《使用楽曲》

  • 主題歌
Blue Destiny 歌:Trident
  • 挿入歌
Last Refrain 歌:ナノ

《余談》

  • 入場者特典はDCに引き続きミニ色紙。原作者やキャラデザイン、山村響のものもあるようである。
  • エンドクレジットにはウォーゲーミングジャパンなどが名を連ねる一方、TVアニメの際にガッツリコラボした艦隊これくしょん -艦これ-の原作であるC2機関のクレジットが外れている。もうコラボすることはなさそうである。



追記・修正はナガラ級をねぎらってからお願いします。




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最終更新:2024年01月27日 14:34

*1 上陰自体は悪人であるという評価だが、上陰の野望を果たすには人類種の存続が不可欠であるため利害が一致する、その中でも頭が切れる知己と見込まれた

*2 餓狼とは、モデルの重巡足柄が欧州で言われたあだ名であるため狼とは多少の因縁がある。