ウルトラマンエクシードX

登録日:2015/10/06 Tue 21:37:40
更新日:2023/04/13 Thu 23:33:31
所要時間:約 6 分で読めます






※推奨BGM:ウルトラマンX

謎の女戦士により、闇の力を植え付けられたデマーガ。

その強大な力の前に、エックスは最大のピンチに陥ってしまう。

でもその時、15年前に見た虹の光が、俺とエックスを新たなステージに導いた!

次回、ウルトラマンX!


虹の行く先



謎の女戦士が繰り出した強化怪獣・ツルギデマーガ
その凶悪な力と謎の闇の力の前にウルトラマンエックスの肉体は分解し、そのデータは電脳空間に散ってしまい行方不明になってしまった。

消滅寸前にエックスによってユナイトを強制解除させられた大地は自らの意識を電脳空間に繋ぎ、エックスのデータを探すという決死の行動に出た。

しかし電脳世界に存在できる時間は限られており、大地の肉体も徐々に消滅していく。
そんな中、なぜか一本のの筋が大地の目の前に現れた。


「エックスを助けたい」
強く固い意志で虹の根元に手を伸ばした大地が掴んだ物は……。







「不思議だ……前よりもずっと大地を近くに感じる……!」

「俺もエックスを近くに感じる……!」

「今の私たちならもっと……更なる強い力でユナイト出来る! 付いて来られるか、大地!」

「勿論! 俺たちはずっと一緒だ! お前を離さない!!」





「行くぞ! エクシードX!!」




画像出展:ウルトラマンX 第12話「虹の行く先」より
2015年7月14日から12月22日までテレビ東京系にて放送/全22話
@円谷プロ、「ウルトラマンエックス」製作委員会


ウルトラマンエクシードXとはウルトラマンエックス新たな形態
大地が電脳空間で虹の光の中から手に入れたアイテム「エクスラッガー」の力を解放することで変身する事が可能となる。


身長:47m
体重:4万7千トン

●目次

【概要】

虹の力から生まれた形態だけあって変身シーケンスや必殺技など至る所で虹色のエフェクトが見て取れる。
目の前でエクシードXにチェンジする場面を目撃したハヤト隊員は「虹色の巨人」と思わず声を漏らした。

虹の光の力を得たこと、そしてそれによりエックスと大地がより近く一体化(ユナイト)したことにより戦闘力は大幅に上昇。
初戦時は不利な状況だったとはいえ、ツルギデマーガとの再戦時にはその力で圧倒することができた。
上記の台詞は初登場時によるエックスと大地の会話だが、一部の人が喜びそうな台詞連発なのは如何な物か


全体的なカラーリングとしては元のエックスにあった赤色は控えめになり、全体的にの割合が増えた。
特に頭部は進化前とは大きく違い、エクスラッガーが一体化して装着されている。
やけに目立つ位置にクリアパーツがあるため、初公開時には「ウルトラマンギンガに似すぎてる」と一部で話題になったとか。

またエクシードXになると掛け声がやたらと野太くなる。
これもどっかで似たような例がある。

所謂、構えも独特なもので上記の写真の様に握りこぶしの掌側を正面に向けている。

なお、第一話に登場した文献にある「虹の巨人」との関係性は現状不明。



武器


エクスラッガー


\ウルトラマンエックスパワーアップ!/

電脳空間に散ってしまったエックスのデータを探す大地が電脳空間で輝く虹の光の中から手に入れた虹色に輝く短剣。
元は大地の父親が発掘し母親が研究していた遺物であり、おそらくウルトラフレアの際に施設や大地の両親と共にデータに分解され電脳空間を漂っていた物と思われる。

だが大本の出自がいまいちはっきりしないアイテムで
「何故地球に埋まっていたのか」「時間の流れに影響を及ぼすとはどういう事なのか」「大昔にデマーガを封印したと言われる虹色の巨人と何か関係はあるのか」
といった幾つかの謎が最終話を経た現在でも残されている。

超全集によればその本質は「切り裂く」ことではなく「思いを形にする力」。
そのため所有者の強い想いを具現化し、消滅した者を呼び戻すことや元より存在しない者に実体を持たせることができる。
反面、思いが通じない相手には効果が薄かった。

また、『ウルトラマンZ』にてグリーザが再登場した際、
  • グリーザは「宇宙に空いた穴」でありグリーザの中にその穴を縫う『針』が存在する
  • グリーザは『宇宙の穴を縫う針』を使わなければ倒せない
と言う設定が明かされた為、「Xの宇宙で発生したグリーザに対する『針』だったのでは?」と言う考察もある。

その場合、幻界魔剣ベリアロクウルトラマンジードベリアル因子を基にあの形と性能になったため、
エクスラッガーの場合もなんらかの干渉によって針がエクスラッガーの形となり、「思いを形にする力」等を宿したのでは?という意見もある。
なお、グリーザから作り出したのではなく地球にあったということは、過去に起こったグリーザの襲撃時に作り出したものを地球に埋めていたという可能性も高い。
ベリアロクを作る際にジードと一体化しかけていたということは、その時の戦士はまさか……

大地が側面にある虹色のスライドパネルを指でなぞり、
トリガーを引いてX字に斬るというプロセスを行うことでエックスをエクシードXへ変身させる。
また通常時はエクシードXのスパークドールズに変化しており、これをリードすることで上記のアナウンスと共にエクスラッガーに変化する。

戦闘時はエクシードXの額と一体化しており、
必要に応じて額からエクスラッガーを手にすることで手持ち剣として使用できる。
言うまでもないが切れ味のほうは抜群で、これでもかというくらい虹色のエフェクトがビュンビュン飛びまくる。

しかし、最初の頃はそのあまりに強すぎるパワーを剣の経験のない大地は上手く使いこなす事が出来ず、
それを見兼ねたショウに剣技の修行を叩き込まれてやっと立ち回りが上手くなった。

必殺技はスライドパネルをなぞることで発動。なぞる回数で必殺技が変わる。


元ネタは勿論ウルトラセブンアイスラッガー
これにより初代ウルトラマンタイプデザインのウルトラマンがスラッガー系武器を使用するという初の例となった。
頭部に装着という点も共通しており、最終話でトドメの一撃としてだけだが投擲武器としても使用されている。

また剣型のチェンジ用のアイテムで、回数で必殺技が変わるetc…と前作に登場したナイトティンバーともなかなか似ており、
13話ではさっそくナイトティンバー&ウルトラマンビクトリーナイトとの共演がなされた。

ちなみにエクシードX登場編を担当した坂本浩一監督はエクスラッガーの玩具開発にも携わったとのこと。


必殺技


何れの技も非常に強力だがあくまで「浄化系技」で悪の力を切り離す効力がある。
劇中ではツルギデマーガを元のデマーガに戻すなど、ますますコスモスっぽい力になる。

これはエクスラッガー本来の力ではなく、怪獣との共存を目指す大地の想いによるもの。


エクシードエクスラッシュ

スライドタッチを3回、そして「ブーストスイッチ」を押して剣先を伸ばして発動する究極技。
虹色の空間を展開した後敵に向かって低空飛行で突撃し、横一閃に強力な斬撃を食らわす技。
一度斬撃を与えた後折り返って更に突撃し二回目の斬撃を食らわせるという二段攻撃になっている。

攻撃能力自体はないようだが、リメイク元では不死身に等しい存在であり、闇の大物であったグア・スペクターに、
「これで貴様は……二度と蘇ることが出来ない!」と宣告しているため
本当なら闇を払う光の技としてはかなりのレベル、チート級に属す可能性がある。

エクシードスラッシュ

スライドタッチ2回で発動する必殺技。
残像が出るほどのスピードでエクスラッガーを振り回し、これでもかというほどに連続で切りつける。

エクシードイリュージョン

宇宙めいた特殊空間を展開し、赤・青・黄・紫の四体に分身して斬りつける技。
スライドタッチ3回で発動。

エクスラッガーショット

頭の位置にエクスラッガーを掲げ、からのスライドタッチ1回で発動する必殺技。
ガイアフォトンエッジよろしく、額に戻したエクスラッガーから放たれる破壊光線で、明確に悪意を持つ存在や共存の余地のない敵を浄化ではなく撃破するための技である。

ウルトラマンギンガビクトリーゼペリオン光線との合わせ技でグア・スペクターを、
ウルトラマンネクサスのオーバーレイ・シュトロームと共にスペースビーストをそれぞれ撃破しており、何かと合体光線に縁のある必殺技でもある。

ザナディウム光線が現在破壊光線としての役割を見せていないこともあって、エックスの使用する文字通りの必殺技として輝いている。
発動時のシークエンスでエックスがエクスラッガーを撫でるのが髪型を気にする中学生みたいに見える。


ウルトラマンエクシードXベータスパークアーマー



初代ウルトラマンとティガのサイバーカードの力によって大地の手元に現れた、
エクスベーターカプセルとエクスパークレンスを合体させる事で完成するベータスパークソードの力でエックスが装備した最強の形態。
そこまでは通常状態だったが装備すると同時にエクシードXの姿になっていた事から、エクシードXの姿でないと装備出来ない可能性もある。

更にウルトラマンとティガのウルトラの星作戦*1により二人と融合する事で巨大な光の翼を広げ、
世界各地で戦っていた仲間のウルトラマンたちを全力にすると同時に自身もフルパワーとなり、ベータスパークアローでザイゴーグを完全に滅ぼした。

【武器】


●ベータスパークソード

ベータスパークアーマーの基本装備。
本編ではこの状態ではエクスラッガーは使わなかったが、やろうと思えばベータスパークソードとエクスラッガーの二刀流も可能と思われる。

【必殺技】


◇ベータスパークアロー
ベータスパークソードを変形させた弓から放つ巨大な光の矢。

◇ベータスパークブラスター
劇場版 ウルトラマンタイガ ニュージェネクライマックス』にて使用したベータスパークソードから放つ必殺光線。

この他、『ウルトラマン THE LIVE ウルトラヒーローズEXPO 2018バトルステージ「起こすぜ!奇跡!!」』では、エクスラッガーショットも使用している。


【余談】

exceed(エクシード)」とは「限度を超える」「超過する」という意味で、
文字通り今までの力を超えたエックスと大地にピッタリな言葉。
同じ特撮作品ではコレような先駆者がいるので思い出したファンも多いはず(こちらも使用の意味は同じ)。

名称表記は「エクシードエックス」でも「エクシードX」でもどっちでも良いらしいが、公式的には「X」の方を多用している模様。

なお、エクシードXの必殺技に怪獣をスパークドールズ化させる能力は無く、
もしスパークドールズにするのであれば一度通常形態に戻りザナディウム光線などを放つ必要がある。

これは坂本浩一により発案されたもので、ヒーロー物では割と多い、
強化形態になってしまうと、通常形態の扱いがおざなりになってしまうということをさけるためのものである。
そのためか前作のギンガストリウムと違い、通常エックスの技は現状ザナディウム光線以外でも戻ってから使用している。

その一方、この流れにより劇中でモンスアーマーが(最終回のハイブリッドアーマーを除き)、
「ダークサンダーエナジーを浴びた怪獣には勝てない」という事が表されたせいもあり、出番が無いどころか使う必要性が殆ど無くなっており、
通常形態のエックスやエクシードX自体がこれといって目立つ個性がなくグア戦以降は必殺技を放つのみのアクションになりがちになった為、
監督の意図に反して(カッコ良いザナディウム光線の打ち方に喜ぶファンを除くと)逆に他形態の扱いがおざなりになってしまうという弊害を生み出してしまった。

『きたぞ!われらのウルトラマン』でもエクシードXの力が通じなかったザイゴーグにモンスアーマーの力で対抗する、というような展開もなく、
結局のところハイブリッドアーマー以外はかなり割を食ってしまった感がある。

ただし、『ウルトラマンX』での坂本監督担当回はこのエクシードX三部作が最後であり、坂本監督自身がどう考えていたかは不明。

客演ではベータスパークアーマーとしての登場がほとんどで、通常のエクシードXは『きたぞ!われらのウルトラマン』の後、『ウルトラギャラクシーファイト 運命の衝突』まで6年間登場していなかった。




「これが…………俺たちの新しい追記・修正……!」





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最終更新:2023年04月13日 23:33
添付ファイル

*1 「帰ってきたウルトラマン」にて、ナックル星人に捕まったジャックを救出するべくウルトラマンとセブンが実行した作戦が元ネタ。