カリ・ユガ(スパロボ)

登録日:2015/09/24 Thu 21:02:49
更新日:2024/01/20 Sat 00:24:05
所要時間:約 8 分で読めます








この記事は『スーパーロボット大戦UX』の重大なネタバレを隠していません。まだプレイしていない方はご注意ください。





















はじまりは、ひとつでした…

そこから数多の意志が芽生え、数多の命が生まれた…

それらの可能性を閉じる時が、ついに訪れたのです



さあ還りなさい、終わりのもとへ――――――






スーパーロボット大戦UX』のラスボス。
名前の由来はインド神話の世紀末や世界の終わりを意味する言葉「カリ・ユガ」から。
ちなみに名付け親は某寺生まれのDさんであり、本来の名称は存在するのかすら不明。

CV:松井菜桜子
デザイン:Mがんぢー
全高:1999.0m以上
重量:不明
BGM:ユガの終焉


【概要】

ノーヴル・ディランの操るアヴァターラを撃破したアルティメット・クロスの前に突如出現した存在。
虹色の翼と白蛇を身に纏った白い鎧の女神を思わせる姿を持っている。しかしその実態はそれすらこの存在の一部と言う物。
アヴァターラやカリ・ユガと戦った始まりと終わりの集う時空自体が、カリ・ユガそのものである。
翼は自らの僕であるリヴァルナに変化させることが出来、その数は無限に近い。
カリ・ユガ自身も「浄化の槍」と言う武器で敵を攻撃する。

元々は宇宙の輪廻が限界まで達した時に現れ、全てを無に帰すことで次の宇宙が生まれるようにする存在で、
実質上宇宙の意志が生み出したリセットプログラムと言った方が分かりやすい(他作品で例えれば大神龍みたいなもの)。

ナイアこと邪神ナイアルラトホテップが自らの野望のために時間をループし続けたため、彼女が敗れ「ユガ」…すなわち世界の終焉へと放逐された後、
ループを繰り返し続けて限界に達した宇宙をリセットするために顕現した。
つまりこいつが現れるようになったのも全部ナイアのせい。

「命」の意思が積み重ねた可能性は宇宙の果てまで満ちており、その境界の外側、外宇宙では「無」を本質とする邪神が跳梁跋扈している。
境界が失われると「無」である邪神が宇宙に押し寄せてくるらしい。
なお邪神と立場は違えど、彼女もまた「命」ではなく「無」の存在である。

ノーヴル博士はこの存在に気づいており、この存在に対抗するために無限の可能性を一つに束ねることで、
カリ・ユガに対抗する存在を集め、鍛え、そして生み出そうと何度もループする世界を彷徨いながら努力していた。
それらはやがてアルティメット・クロスという「神を殺す剣」を生み出し、カリ・ユガを倒す存在として立ち上がることになる。


【主な武装】

  • 終末の光
身に纏った蛇から放った光を敵の真上で収束させ、打ち落とす。
照準値・運動性低下の効果がある。

  • 御使いの羽
光の羽から無数のリヴァルナを射出、それらを合わせて一つの巨大な神僕とし、敵を攻撃させる。
能力半減の効果があるが、至近距離の敵にはこれしか撃てないため、精神耐性持ちをこの距離からぶつけるのが得策。

  • 浄化の槍
これが、あなたたちの待ち望んだ天の裁きです

手に持っている大槍を投擲して、敵を破壊する。
MAP兵器版と通常盤が存在しており、MAP兵器版の方は気力・攻撃力低下、通常兵器版の方は射程・移動力低下と厄介極まりない。
MAP兵器版の射程が結構長いので、前線から下がっているユニットが狙われないように注意。
前述の通りこの武器にはサイズ差補正無視の効果があるため、小型のユニットは出来るだけ近寄って戦った方が良い。
ちなみに、二回行動してくるが、MAP兵器を二連射することはない。敵ボスユニットには珍しくトドメ演出があり、惑星の爆発の中から槍が戻ってくるのを見守るカリ・ユガの後姿がカットインする。


【関連機体】

  • リヴァルナ
カリ・ユガの羽から無限に生み出される機動兵器。
羽状の巡航形態と、からくり人形のような人型形態を持つ。
7色の個体が存在し、それぞれ持っている武装が異なる。
明確な大きさは公式で記載されていないものの、Mサイズとゲーム中では明記されており、モビルスーツかファフナー並(だいたい18~40m)の大きさを持っているらしい。

名前の由来は古代インドの神「ヴァルナ」。


【ストーリーでの活躍】

真の神と言うべきその力で自軍を圧倒するカリ・ユガ。
トドメと言わんばかりに「あなた達の中の可能性が宇宙を滅ぼす原因なのです」を突き付け、彼等の士気を削ぎ落そうとする。

しかし、アーニーはそれを真っ向から否定。
人々の意志が命の輝きを加速させ、次の未来を創っていくという言葉に合わせるかのように、
死んでいった清き心を持つ者達の魂がカリ・ユガの力を抑える。

それでもなおあがき、可能性が束ねられて既に新たなユガが拓かれたことを認めることができず、宇宙を渾沌(まろかれ)へと返そうとするが、
アーニー、サヤ、そして今を生きる人々の命・魂の輝きがオデュッセアに宿り、
未来への闘志と共に放たれた必殺の一撃「エンド・オブ・リバース」にて、「命」が「無」を超えたことに驚愕しながら消滅するのだった…。


な、なぜ…!無をも超えるもの…そんなものが、有るはずが…!あああぁぁぁぁぁーっ!


なお前のループでもこの存在と戦っていたらしく、前のループの司馬懿サザビーが「G記」として記していたようである。
以前のループでも勝利した(…が、根本的な解決に至らなかった)ともとれるが、
もしかしたら前ループではUXは敗北し、辛うじて生き残った司馬ビーが次ループでこそ勝利するための布石としたのかもしれない。



…とまぁ真面目な話は以上。

スパロボラスボスはえてして外道だったりとんでもない自分勝手で自軍と対立する者もいるが
彼女はあくまでただ自分の役割を果たそうとしているだけなのに自軍連中から罵声を浴びせられまくるので見方によってはちょっと可哀想なキャラである。

※罵声の一例
刹那「お前もリボンズと同じだ!そのエゴが世界を歪ませる!」
フェイ「勘違いしてる上から目線のマシンは、再インストールしないとね!」
葵「神様なんてクソくらえよ! 私達の未来は私達で決める!」
九郎「あんま人間を侮るんじゃねえぞ! 紛い物の神様よおぉぉっ!」
ジョウ「俺たちはテメエに勝って、未来への扉を開いてみせる!覚悟しやがれ、カリ・ユガァァァ!」
海動「俺たちは地獄!テメエをこの世から滅ぼす、魔神・カイザーだぁぁぁ!」

しかもユニットとしても回避スキルを所持しておらず、サイズ3Lのためこちらの攻撃がほぼ必中のため、
結果囲まれてボコボコにされる姿に多くのプレーヤーがなんだか申し訳ない気分になった。
せめて周回数や隠し要素取得数に応じた性能強化があれば……という意見も。

更に、専用BGMである「ユガの終焉」もイベント後に自軍のBGMが優先されて、聴ける時期が短いときた…。
また断末魔が非常に生々しい…。

これに加えて「金髪」「巨大娘」「糸目」「ふとももチラ」「爆乳」「八本腕」という属性てんこ盛りなデザインのため、
プレイヤー間では一転して 萌えキャラ のような扱いを受けており、あらぬ方向で人気急上昇中である。
(二次創作で大幅なネタキャラ化という方向性は彼女に近い物がある)

なお、製作スタッフ側もカリ・ユガの扱いに対して思う所はあったのか、そういった諸々の反省点は
携帯機シリーズ次作『スーパーロボット大戦BX』の隠しボス・ジスペルに部分的に反映された模様。


【余談】

名前の由来はインド哲学において循環すると考えられている4つのユガの最終段階「カリ・ユガ」から。
カリ・ユガとなると邪悪な悪魔カリが君臨して道徳が崩壊し罪や欲のあふれた時代になるとされる。
なおこの時インド神話の最高神ヴィシュヌの10番目の化身「カルキ」が降臨してカリを含む全ての悪を滅ぼし、新たな世界を築くという。
本作のカリ・ユガはカルキの要素も取り入れられていると考えられる。

ちなみにモデルとなったのはなんと寺田貴信プロデューサー
なお、本人ですらUX発売から数年後に初めて聞かされたとのこと。


追記・修正は「集え、始まりの元に」の意味を理解してからお願いします。

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最終更新:2024年01月20日 00:24