劇場版 仮面ライダードライブ サプライズ・フューチャー

登録日:2015/09/22 Tue 12:31:53
更新日:2024/01/11 Thu 17:13:34
所要時間:約 12 分で読めます




【注意】この項目は重大なネタバレを含みます。





未来に、希望はあるのか。

仮面ライダードライブは、人類を滅ぼす〈悪魔〉だった。






概要


2015年8月8日より公開された『仮面ライダードライブ』の劇場版オリジナル作品。
監督は柴崎貴行。ドライブの劇場版を担当するのは、と続きこれが3本目となる。
同時上映は『手裏剣戦隊ニンニンジャー THE MOVIE 恐竜殿さまアッパレ忍法帳!』。
キャッチコピーは『ニンニン』と並んで「<衝撃>と<冒険>の夏がやってくる!」

ベンツが新型スーパーカーとして提供したメルセデス・ベンツ・AMG GTをベースとしたネクストライドロンが登場したり、
那須クラシックカー博物館での撮影が行われるなど、TVシリーズ以上に自動車に拘っている。

また、ちょっとした小ネタとして進ノ介が逃亡中に「アミーゴ」という看板が登場しており、ライダーファンならクスッとなる小ネタが登場している。


ゲストライダーとして仮面ライダーダークドライブが登場する他、
変身アイテムが特殊な超デッドヒートドライブとドライブの劇場版限定フォームであるタイプスペシャルが登場。

東映公式サイトによると、歴史の転換点は39話でロイミュード004にベルトさんを奪われた時とされ、時系列は40話と41話の間。
また、Vシネマ『ドライブサーガ 仮面ライダーチェイサー』は本作と41話の間のエピソードで、本作の一部設定について補足している場面がある。

本作においてベルトさんと進ノ介が出会ったのは2014年8月8日で初変身の第1話(2014年10月5日)まで変身に説得していたことが判明し、
2014年7月の出来事である『劇場版 仮面ライダー鎧武 サッカー大決戦!黄金の果実争奪杯!』に
ドライブが先行登場しなかった(できなかった)理由が間接的に明らかになった。

38話から41話にかけて、進ノ介の息子である泊エイジが映画における行動に至るまでの経緯を描く、
完全新作のショートドラマ『映画公開記念!1分間ストーリー』が放送(全4話)。
映画の前日談としては、劇場版ブレイドに合わせてブレイド本編で放送された『NEW GENERATION』以来、
劇場版キバにおける短編映画も含めると、キバ本編で放送された『モモタロスのまっかっか城の王』以来となる。

本編の後日談を描いたイベント『仮面ライダードライブ ファイナルステージ』には本作のキャラクター達も登場している。


映画や1分間ストーリーでは、未来においてクリム・スタインベルトと思わしき人物が演説をする場面が流れ、
YouTubeの東映映画チャンネルでは、その全容を映した『【警告映像】クリム・スタインベルトの演説』が公開されている。
本編においても映画との関連として数回登場しており、映画公開後も重要人物として扱われている。

この他、チェイスの免許証と映画の入場者プレゼントに関する特別映像が制作された。
映像はテレビ版とYouTube版で個別のものになっている。
詳細は彼の項目を参照。


脚本はTV本編のメインライターである三条陸
同氏が夏のライダーの劇場版の脚本を担当するのは劇場版W以来5年ぶりである。
そのためか今作では劇場版Wを髣髴とさせるシーンが多く見受けられる。

主題歌はMitsuru Matsuoka EARNEST DRIVEの「re-ray」。
ボーカルを務める松岡充は劇場版Wでも主題歌を担当しており、
夏の劇場版において同じアーティストが主題歌を担当するのはRIDER CHIPS以来2組目となる。

トラッカー、未来型ロイミュードは塚地武雅(ドランクドラゴン)、高橋健一(キングオブコメディ)が演じているが後者の髙橋が2015年12月に窃盗で逮捕され、
DVD/BD発売が危ぶまれたが発売された(おそらくカットすると整合性がおかしくなるためと思われる)。




あらすじ


市民をロイミュードの脅威から守るために、今日も戦い続ける進ノ介。
ある日、彼の目の前に自らを進ノ介の息子と名乗る青年・泊エイジが現れる。
2035年の未来からやってきたというエイジは、進ノ介に「ドライブドライバーの暴走をきっかけに、
今から1年後の2016年に世界がロイミュードに支配される。その全ての元凶は、クリム・スタインベルトだ」と警告する。

にわかに信じられない進ノ介は困惑するが、突如ベルトさんに異常が起き、
過剰な破壊行為によって付近の施設に大きな被害を与えてしまうという事態が発生する。
これに加えて現場から逃走したことを理由に、進ノ介は警察から全国指名手配の対象にされてしまう。

さらにエイジを追って未来からやってきたダークドライブが、進ノ介とエイジを抹殺するために立ち塞がる。
ベルトさんの暴走、仲間であるはずの警察やダークドライブの追跡。苦渋の末に進ノ介が選択した答えとは…



登場人物


◆仮面ライダーと特状課
主人公にして、仮面ライダードライブに変身する刑事。
自分の息子と名乗るエイジとの出会いにより、災難な目に遭うことに。
ベルトさんの暴走に対して、苦渋の選択の末に自らの手でとうとう…
「何が息子だ!まだ彼女だって居ないんだぞ!」

  • ベルトさん
ドライブドライバーやトライドロンを開発した科学者「クリム・スタインベルト」の精神を宿した変身ベルト。
本作では、ドライバーの異常により暴走を始め最終的には…
また未来では何らかの方法で肉体を取り戻し、ロイミュードを束ねて支配者として君臨するが…
「おっと、開けちゃいかんよ進ノ介!」

仮面ライダーマッハに変身する青年。
進ノ介の逃走に疑問を持ちながらも、彼を追跡するが…
この時点では、チェイスに対してはまだツン期。
「お前に言われるまでもない!」

かつてのプロトドライブ及び魔進チェイサー
仮面ライダーチェイサーに変身してからは、進ノ介や剛と共に人間を守っている。
出演シーンは短いながら要所要所で見せ場を作っている。
実はTV本編40話ラストと今作のあたりから、死亡フラグが立っており、役者の文章でも死亡を臭わせる文章はあった。
「バイクを借りるぞ…」
剛「こ、壊すなよ!」

  • 詩島霧子
お馴染み『ドライブ』のヒロイン。
同じ警察官でありながら、進ノ介の確保に躍起になる上司達に対して強い憤りを感じている。
エイジ曰く、母は滅多に笑わなかったとのことだが…
「それでも警察官ですか!?」

  • 特状課の皆さん
霧子同様、進ノ介の確保に躍起になる上司達に対して強い憤りを感じている。
特に本願寺課長は終盤にて…


◆警察関係者
  • 古葉進次
警視庁・参事官。
ベルトさんの異常で付近の施設に大被害を与えたことをきっかけに、進ノ介を全国指名手配者に指定する。
本願寺課長に「古葉ちゃま~♪」と言われても笑わないほどの堅物。しかし… 「あばよ!!」
かつては時間の歪みによって異形の姿になり、電王と戦った。そしてこの翌年に、ビートル隊に入隊した。

  • 花咲未来
売れっ子の天然系アイドル。
ドライブと一緒に撮影するはずだったが、進ノ介が指名手配されたことにより、マネージャーと共に途方に暮れる。
劇場パンフレットでの監督インタビューによると、当初の設定では彼女が一日署長として指揮を執るはずだったが、
「ドライブは警察を扱う作品なのだから、警察をきちんと描くべき」としてボツになったとのこと。
ちなみにリアルではかつて次々作に出てくる某社長の演者と一つ屋根の下で過ごしたことがあった。


◆その他
  • 泊エイジ
進ノ介の息子を自称する青年。
未来を変えるために2035年からやってきたというが…
ちなみにリアルでは滝和也の演者の甥で、JAC創設者(または宇宙刑事ギャバンの父)の息子でもある。


仲良し幹部3人組。
今回の事件にはノータッチなので、出番は非常に短い。
ただハートには心当たりがあるようで…

  • 未来型ロイミュード
ナンバーのない下級ロイミュード。未来型シフトカーを媒介にして生み出される。
デッドヒートマッハと互角に渡り合うなど、現代の下級ロイミュードよりも高い戦闘力を持つ。

オリジナルナンバーで最後に作られたスパイダー型の下級ロイミュード。
気性が荒い事を理由に、「永遠のグローバルフリーズ」を起こすための実験体として封印されていたのだが…



登場ライダー


  • 仮面ライダードライブ
登場フォームはタイプスピード、タイプフォーミュラ、タイプトライドロン、そしてタイプスペシャル。
今回はベルトさんの異常により、ドライブも暴走し、挙句の果ては…

  • 仮面ライダーマッハ
登場フォームは通常形態とデッドヒートマッハ。
未来型ロイミュードやダークドライブなどの強敵を相手に奮戦する。

  • 仮面ライダーチェイサー
登場フォームは通常形態。
今回は生身での戦闘よりも、ライドクロッサーに搭乗しての戦闘が多い。





本作オリジナルライダー&フォーム


  • 仮面ライダー超デッドヒートドライブ
ドライブに変身できなくなった進ノ介がチェイスから借り受けた『マッハドライバー
『トライドロンキー』を装填して変身する、「不完全な」ドライブ。
メインカラーは黒と赤で魔進チェイサーに似たメカメカしいボディにタイプスピードの赤を基調としつつ、
左半分が黒く機械パーツが露出している頭部とまるでジャンク品を寄せ集めた様な外見をしている。
ドライバーが違うので正確に言うとドライブとは別ライダーである。

劇中の描写から立ち位置としてはこれに近く脚本担当の三条氏も両者の類似性に言及しているが、
当初はライダーマンやマシンマンなど顔が一部露出した姿をイメージしており脚本上でも『半身装甲』という表現を使っていたそうである
(これが最終的に『マスク割れ』に繋がった)。

柴崎監督の提案もありタイプスピードやタイプスペシャルを差し置いて何と本作のポスタービジュアルのメインを張っており、
それを踏襲してかコレクターズパックの初回限定特典となっているスリーブケースまで、ど真ん中のメインを飾っている。

スーツはボディが魔進チェイサーの色替え、マスクがプロトドライブの改造品で、
後にボディは魔進チェイサーの色に戻されたそうなので実写での再登場はかなり難しいと思われたが、
『ファイナルステージ』においてサプライズで登場し魔進チェイサーとの対決が実現した。

泊親子を抹殺すべく2035年からタイムスリップしてきた、漆黒のドライブ。
シフトネクストスペシャルを用いて変身し、愛車である「ネクストライドロン」を駆る。
黒地のスーツにワイヤーフレームを模した水色のラインが走っているのが特徴。
劇場版悪役ライダーと言えば金と黒のカラーリングだが、
派手派手デザインは仮面ライダールパンゴルドドライブで既に通ったからか金色成分は控えめで、
黒と水色のシックな色合いに落ち着いている。
相手の胸倉を掴みあげ、逆手に持ったブレードガンナーで何度も殴りつけるなどダーティな戦い方を得意とする。

  • 仮面ライダードライブタイプスペシャル
ダークドライブと同じく、「シフトネクストスペシャル」で変身したドライブの特別形態。
デザインはダークドライブと酷似しているが、マスクがよりドライブらしい形状になっていたり、
装着するタイヤや全身を走るラインなど一部の相違点を持つ。
ハンドル剣やドア銃は勿論、シンゴウアックスやゼンリンシューターなどのネクストシステムの武器も使用可能。
現代と未来のドライブが融合したといえる特殊なボディで、驚異的な戦闘力を発揮する。





「荒らされた項目、追記・修正してもらった!」

「wiki籠もり達の分の怒りも喰らいやがれ!!」



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  • 三条陸の本気
  • 同時上映との凄まじい温度差

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最終更新:2024年01月11日 17:13