仮面ライダーダークドライブ

登録日:2015/09/18 Fri 03:31:05
更新日:2023/10/08 Sun 23:52:58
所要時間:約 19 分で読めます






「Start our mission.」


劇場版 仮面ライダードライブ サプライズ・フューチャー』に登場する仮面ライダー。
スーツアクター:岡田和也



概要

身長:199.5cm
体重:103kg
パンチ力:24t
キック力:40t
ジャンプ力:ひと跳び50m
走力:100mを0.446秒


2035年の未来からネクストライドロンに乗り、タイムトラベル機能で2015年8月にやって来た。
先んじてタイムロードを使って過去に跳んだ泊エイジ、並びにその父親である泊進ノ介を抹殺するべく行動する。

某人工知能が送り込んだ兵器じみた言動、そもそも名前からして「ダーク」とあるように、悪のドライブである。
と言っても風貌では差別化が図られており、見た目の類似度で言えば、本編で蛮野天十郎扮するゴルドドライブの方がよりドライブに酷似している。
まぁ向こうは見た目的にはプロトドライブの色違いだし…

ドライブドライバーやシフトブレス、胸に襷掛けされたタイヤといった装備品は現代のドライブと同じ。
ただし基本形態はタイプスピードではなくタイプネクスト。

黒地のスーツにワイヤーフレームを模した水色のラインが走っているのが特徴。
劇場版悪役ライダーと言えば金と黒のカラーリングだが、
派手派手デザインは仮面ライダールパンやゴルドドライブで既に通ったからか金色成分は控えめで、黒と水色のシックな色合いに落ち着いている。
ちなみに仮面ライダーダークディケイドとほぼ同じ配色でもある。

仮面ライダーリュウガ仮面ライダーダークカブトなどと同じ、いわゆるネガライダー的な存在。
またNEW電王G電王未来のキバアクアに次いで、未来から来た仮面ライダーである。
ちなみに時系列では紅正夫(2031年)~湊ミハル(2051年)の間にあたる。


アイテム

◆ドライブドライバー
変身用ベルト。機構としては現代のベルトさんと同一のものだが、人格は宿っておらず、必要最低限の音声対応しかない。
中央のディスプレイ・セントラルフェイスはタイプネクストを表す"(N)"で固定されている。

◆シフトブレス
現代のものと同じで、バンドの色は変身前が現代同様赤だが、変身後は黒になる。

  • (N)(SP)シフトネクストスペシャル
変身用。黄色と黒のリバーシブルになっており、その内の黒いシフトネクスト側のみを使用する。
シフトデッドヒート同様レバーモードには変形せず、シフトアップ機能もない。
音声もイグナイターを押した際の「ネクスト!」のみで、「ヒッサーツ!フルスロットル!」とは鳴らない。

マッハドライバー炎、ブレイクガンナーやルパンガンナーに装填した際の音声はシグナルマッハと同様。
設定上はシグナルマッハをシフトブレスに装填した場合も「タイプネクスト」となるが、そちらの外見は不明(逆にシフトネクスト側を使用したマッハやチェイサーの外見も不明)。*1
ちなみにシグナルチェイサーは「タイプゲットネクスト」となる。

  • ネクストデコトラベラー
  • ネクストハンター
  • ネクストビルダー
それぞれデコトラベラー、ジャスティスハンター、シフトテクニックの色違い。
各シフトカーに対応した車両に融合させ、操ることが可能。同時に未来型ロイミュードのコアでもある。
タイヤ交換は劇中でしていないためどうなるか不明。ネクストライドロンの機能的には可能と思われる。

◆ブレードガンナー
ダークドライブが用いる、黒いブレイクガンナー。ブレイクガンナーの上部にスラッシャーブレイドという刃を追加している。
刀身に使われている素材は『圧縮SO-8合金』と、未来のライダーの武器なためか
ハンドル剣をはじめドライブ各種兵装に使われている『圧縮SO-1合金』と違う数字(おそらく圧縮SO-1合金をアップグレードした未来の新素材)の合金を使用している。
ルパンガンナー・ブレードモードに近いが、刃渡りはそれよりも長い。
最初から刃が据え付けられた状態のため、ブレイクガンナーやルパンガンナーのようにシフトカーを装填出来るかは不明。

勿論剣としてだけでなく、ブレイクガンナー同様に銃・打撃武器としての機能も備えている。
ダークドライブは相手の胸倉を掴みあげてから逆手に持ち、メリケンサックのようにスパイク部分で何度も殴りつけるなど、ダーティな戦い方を得意としている。
また設定だけだが銃口から発射する圧縮エネルギー弾にはホーミング機能が存在し、複数の相手をロックして放てる。
総じて設定・描写共にブレイクガンナーとハンドル剣の利点を合わせたような武器となっている。

資料によってはブレイクガンナーに合わせてか「ブレイドガンナー」としている場合もある。
他にも徳間書店の雑誌「キャラクターランド Vol.1」では当初「ガンナー剣」と紹介していたが、後にハイパーホビー公式サイトにてブレードガンナーと訂正されている。
ただ、そのシンプルな名前は進ノ介が名付けるとしたら有り得そうな響きではある。


専用マシン

  • ネクストライドロン
タイムマシンとしての機能も持つ次世代型トライドロン。現代のトライドロンを遙かに上回るハイスペックを誇る。
詳細は仮面ライダードライブに登場する乗用マシン一覧を参照。


必殺技

  • 斬撃(名称不明)
ドライブドライバーのアドバンスドイグニッションを捻った後、シフトブレスのイグナイターを押す事で「ネクスト!」の音声と共に発動。
ブレードガンナーの刀身スラッシャーブレイドから水色のエネルギー刃を飛ばす。


先行登場では

映画の公開直前、4週に渡って本編の最後に放送されたショートドラマ『映画公開記念!1分間ストーリー』にも登場。

第2/4話(第39話「旋風の誘拐犯はいつ襲って来るのか」後)

ロイミュードが支配している2035年の未来で、謎の存在からの「未来を変えさせない為に反逆者である泊エイジを追跡し排除せよ」と言う命令を受理。
『歴史の転換点』とされる『2015年7月のロイミュード004がドライブドライバーを奪う時間』(TV本編第39話終盤のシーン)へ渡る為、未来のドライブピットからネクストライドロンで発進する。

第3/4話(第40話「2人の天才科学者はなぜ衝突したのか」後)

泊エイジを発見しネクストライドロンで攻撃するが、間一髪タイムロードで過去に跳ばれてしまったため、彼を追って2015年にタイムワープする。

エイジが進ノ介に見せた未来の映像では、悪の本性を表し、何らかの手段で肉体を得たベルトさんことクリム・スタインベルトと共に登場。*2
下級ロイミュード達と共に並んでいる様子が確認できる。


劇中での行動

過去へ渡ったエイジを追って2015年8月5日深夜に到着。ネクストデコトラベラー、ネクストハンター、ネクストビルダーを放ち、それぞれデコトラ、パトカー、建設車両の三台に融合させて操り、未来から連れて来たナンバーの無い下級ロイミュードを使役して、エイジを捜索する。

翌8月6日、エネルギー施設で最初の暴走を起こしたドライブ、およびエイジを発見。ネクストライドロンで攻撃を行い二人を分断、ドライブと戦闘を開始する。
一度はドライブを追い詰めるが、トライドロンを駆って援護に回ったエイジの活躍もあり、その場は二人を取り逃がしてしまう。

もう一度変身したら確実に起こるであろうベルトさんの暴走を食い止めるべく、エイジはドライブドライバーの不調部分を改造して歴史改変を試みる。
ドライブドライバーの初期化に必要な、莫大な電力を求めて発電所へやってきた進ノ介とエイジを発見。不意打ちでエイジを射殺した。

続いてドライブドライバーを保護するべく進ノ介の抹殺にかかるが、直後に駆け付けたチェイスとの戦闘を開始。
巨大メカと化した建設車両*3を操りマッハとチェイサー両名を攻撃するが、チェイスが操縦するライドクロッサーの攻撃により、車両とは分断される。
単独でもマッハを圧倒するも、ベルトさんの静止を振り切った進ノ介がタイプトライドロンに変身、加勢したことで形勢を逆転され、最後はタイプトライドロンとマッハによるダブルライダーキックを喰らい、爆発するまで地面に擦られてもみじおろしにされるという中々エグい技で爆散した。




以下ネタバレにつき注意



















チェイス「本当に…これで良かったのか進ノ介!?答えろ!!」

「いい訳ないじゃないか。まあ、こっちにとっては大成功だけどね」



ダークドライブには直接変身する以外にも、遠隔操作によりスーツのみがオートで活動できる機能が備わっていた。
ドライブとマッハによって倒されたダークドライブもまた、変身者がいないオート活動状態の操り人形であり、これを操っていたのは、ダークドライブの凶弾によって死んだ筈のエイジ。

いや、泊 英志の姿をコピーしたロイミュード108だった。


本来英志(エイジ)が変身する未来の正義のドライブこそがダークドライブであり、その英志を始末して姿をコピーした108がドライバーとネクストライドロンを奪い取っていたのだ。
このライダーシステムの正式名称は「仮面ライダードライブ タイプネクスト」であり、ダークドライブという名はロイミュード108が「敵」としての印象を与えるための後付けの名である。

回想で描写される本物の英志は進ノ介の形見のネクタイを腕に縛り付けていたが、『1分間ストーリー』ではなにも付けていない
その後、映画の劇中で登場するエイジは、短く焼け焦げたネクタイを手に持っている。つまりこれも本物の英志から力ずくで奪ったという事。
結局、映画以前から描かれてきた逃亡劇そのものが英志を始末してから始まった108の手の込んだ自作自演に過ぎなかった。
“ダークドライブに抹殺対象として狙われる泊エイジ”など最初から存在しなかったのだ。

これらの経緯を自らベルトさんを破壊した直後の進ノ介に語り、108は自らダークドライブへと変身。



Start our mission.


OK.


変身…


(R)


DRIVE!!


(N)


TYPE NEXT!!


辺り一面もろとも進ノ介を吹き飛ばした後、2015年では未だ封印されている過去の自分(=現代のロイミュード108)を起動するべく姿を消した。
しかし間一髪のタイミングでチェイスが進ノ介を庇っており、進ノ介の死亡を確認できなかった108は翌8月7日に再び遠隔操作スーツを差し向け、初代ドライブピットを襲撃・半壊させる。
プロトトライドロンで脱出した進ノ介とネクストライドロンとで壮絶なカーチェイスを繰り広げ、プロトトライドロンを破壊。
もはや戦う術を失った進ノ介の相手はデコトラとロイミュード二体に任せ、ここでダークドライブは引き揚げる。

しかし進ノ介は土壇場でチェイスのマッハドライバーとトライドロンキーを使い、超デッドヒートドライブへと変身。ロイミュードの一体を撃破され、更に本来の歴史と違って協力態勢を取りだした警察の介入で進ノ介を取り逃がしたあげく、残るもう一体のロイミュードも幽霊のように突如現れた謎の戦士によって撃破され、デコトラも破壊されてしまう。

その後過去の108が封印された場所に進ノ介が乗り込んできたため、対峙した108が再びダークドライブに直接変身。
超デッドヒートドライブを「そんな急場しのぎの力ではダークドライブにすら及ばないよ」と小馬鹿にしつつ圧倒的スペック差でボコボコにし、変身解除に追い込んだ。
そして過去の108の封印を解いて復活させるのに成功した108は、もはや用済みとなった未来のドライブドライバーとシフトブレスとシフトネクストスペシャルを投げ捨て、遂に超絶進化態パラドックスロイミュードへの進化を遂げた。
なお変身に必要なアイテム一式をここで捨ててしまったので、これ以降ダークドライブは登場しない


ボクはお前だ!未来と過去…今こそ一つになろう!

…?

超絶進化を遂げ、全ての支配者に!!

……ハハハハハ、面白い!

ハァッ!!
…正に超絶進化態!今地球の全てを、重加速域に包んだぞ!
間もなく全てが永遠に止まる!死の瞬間を永遠に味わェ!!

更に、加勢に入ったデッドヒートマッハを圧倒し、変身解除に追い込む。
しかし皮肉にも先程のドライブドライバーを捨てるという行為と、他ならぬ108がもたらしたドライバー初期化のヒントこそが、進ノ介に活路を与えていた。
108が投棄した未来のドライブドライバーを回収した進ノ介は、それを初期化すると共に、トライドロンキーに保存されていたベルトさんのバックアップをインストールし、再び仮面ライダードライブへの変身を可能とした。

それでも、タイプスピードのドライブを相手に優位に立ち、ついに永遠のグローバルフリーズを実現する。

しかし、ドライブドライバーと同じく投棄されたシフトネクストスペシャルが進ノ介用に調整されたことにより、グローバルフリーズを突破された挙句未来のドライブの力まで与えてしまうという、まさに108にとって最悪の未来を招く事になった。
おまけに「未来のドライブドライバーinベルトさん」状態となったおかげで、ドライバーに登録されていたネクストライドロンのユーザー権限までもが進ノ介に移行。
終盤でドライブが変身する際は、ネクストライドロンがタイヤの生成・射出から必殺技までサポートした。

108が奪い取り、散々利用するだけ利用して捨てた未来のドライブの力、その全てが108を葬り去る側に回った瞬間である。まさに因果応報
こうして108改めパラドックスロイミュードは、復活を果たしたベルトさんと新たな姿になったドライブ・タイプスペシャルと激突。
しかし未来のシフトカーであるシフトネクストスペシャル、そして時空を超える力を持つネクストライドロンには永遠のグローバルフリーズが通じず、更に霧子がマッドドクターを使って進ノ介用に最適化したシフトネクストスペシャルをドライブに渡した事で、ドライブも再び動ける様になってしまう。
最初はタイプスペシャル相手に互角に戦っていたものの、次第に押され、最期は空中に打ち上げられた後、タイプスペシャルとネクストライドロンによる空中版スピードロップを受け、爆散したことで108の野望は絶たれたのだった。


108の敗因はひとえにリアリティを無駄に追求しすぎた事だろう。
そもそも未来から助けを求める自作自演映像なんて茶番を始める所からだが、ドライブドライバーを破壊するつもりなら最初から力ずくで破壊すればいいし、暴走させるのが目的ならダークドライブに変身して、ドライブと程々に戦って何度も変身させればいい。
それに過去の自分を復活させるだけなら、進ノ介と接触なんてせずに最初から落雷待ちで、とっとと過去の108を復活させて融合進化してしまえば良かったのだ。

「8割方ホントだよ。それが嘘を信じさせるコツだ」とは108の弁だが、進ノ介を信用させるために不必要なまでの「英志らしさ」を出そうとしてか、108的に本懐を遂げるには伝えずとも済んだドライバーの初期化方法を教えてしまったのが運の尽き。
「最悪の未来を変えたい」というエイジの強い想いに無意識に影響されたのか、それともあえて途中まで本物の計画に乗ってやろうと思ったのか…

いずれにせよ、ある意味本編で何度か描写されてきた「コピー元の人格や記憶に影響された」一例と言える。
オリジナルの意志の強さ故、本来怪人である事すら忘れてオリジナルになりきってしまうとまでは行かなかったが。

だがこの108の独断が皮肉にも歴史を修正させてしまった。
ベルトさんの暴走により戦えなくなるはずのドライブ未来の新しいドライバーに更新して暴走を回避
暴走ベルトさんが004の手に渡る事もなくなり、本来最悪の未来の支配者となるはずだった004支配プログラムが解除されることもなく蛮野の傀儡のまま自滅
ハート達幹部クラスロイミュードたちも全滅してしまうなど、結果として人間にとっての最悪の未来から大きく変わり逆にロイミュード達にとって最悪の未来が訪れる結末となってしまった。
ある意味では、自分を冷遇し続けた幹部クラスロイミュードへの復讐は果たしたと言えるのかもしれない。


なお本編では特に触れられていないが、劇場版は第40話と第41話の間のストーリーとされている為、第43話のロイミュード撲滅表では既に撃破された扱いとなっている。
そしてダークドライブの変身に必要なシフトネクストスペシャルは終盤進ノ介が使えるように最適化したので、事件終了後もダークドライブ(タイプネクスト)に変身できるかは不明。
進ノ介が使用したのはリバーシブルの内のタイプスペシャル側だけなので、反対側のシフトネクスト側を使えばタイプネクストにもなれる可能性はある。
変身用シフトカーには認証がつきものだが、元々英志用だったものを108がそっくりそのまま使っていただけなので、血の繋がりがある分認証変更も簡単だったと思われる。
少なくともマッドドクターだけで現場で速やかに再調整できる程度には。


ロイミュード108


ロイミュード勝利の未来をボクが実現する!!

…ご協力ありがとう、父さん(・・・)。フハハハハ、フハハハハハハ!!


演:真剣佑(現:新田真剣佑)
CV:小山力也(ロイミュード態)
身長:200.0cm
体重:97.0kg
特色/力:圧縮エネルギー弾による射撃攻撃、重加速現象の発生
超絶進化後:パラドックスロイミュード
人間態のコピー元:泊英志(2035年)
主な関連事件:「永遠のグローバルフリーズ」未遂事件


映画で起きた一連の事件の黒幕。
2035年の未来から襲来したロイミュード最後のナンバー「108」を名に持つスパイダー型ロイミュード。
気性が荒い事を理由にハートからも見捨てられて封印され、「永遠のグローバルフリーズ」を起こすための実験体にされていた。
その前情報から脳筋かと思いきや、実際の性格は劇中で示した通り、執拗かつ念入りな演技でTVの『1分間ストーリー』を見てきた視聴者も、映画本編を見に来た観客も、本編の登場人物すらも完璧に騙し抜いた非常に残忍且つ狡猾で冷酷非情な策謀家。
「未来の子孫を殺害してその記憶や姿を利用する」という最低最悪の策で、見事に進ノ介とベルトさんの絆を引き裂き野望を果たした外道である。

2015年時点では封印されているが未来の2035年時点では既に起動しており、映画では「過去の自分との融合」というあり得ない矛盾(パラドックス)によって地球全土を重加速で覆う『永遠のグローバルフリーズ』を引き起こし、世界を未来永劫完全に支配する野望を掲げ暗躍。
「泊 英志」をコピーしたのちドライブシステムを奪って2015年にタイムスリップしてきた。
記録では2015年8月7日が史上最大と言われるほどの落雷事故が起きる日であり、その落雷エネルギーを利用する為に、数日前を選んで進ノ介に接触。
そして幽閉されていた過去の自分に1.21ジゴワットの莫大な落雷エネルギーを流し込み、復活させる事に成功すると自分自身と融合を遂げ、超絶進化態『パラドックスロイミュード』へと進化した。過去と未来の108が…一つに!


パラドックスロイミュード


泊進ノ介、お前などはクリムの人形だ!歴史の中の小石だ!!

私がお前如きに邪魔される筈は無いのだ!!!


CV:小山力也
身長:232.0cm
体重:131.0kg
特色/力:エネルギー波による攻撃、地球規模の重加速現象、武器の形成・装着
融合・進化元:現在(2015年)と未来(2035年)のロイミュード108
人間態のコピー元:泊英志(2035年)


「2035年のロイミュード108」「2015年のロイミュード108」が融合、超絶進化を果たした姿。
金と黒の2本の帯のような物質が複雑に捻じれながら全身を覆っている異形の鬼のような外見が特徴で、よく見ると前だけでなく後頭部にも顔がある。
腕を銃器や伸縮自在の鉤爪に変化させて武装し攻撃する事が出来、その戦闘力は剛が変身したデットヒートマッハを一撃で変身解除に追い込むなど非常に高い。

「超絶進化した」と豪語する通りその力は絶大であり固有能力は「地球規模の重加速現象」
本編でのグローバルフリーズが超進化態4体がかりでやっと地球全土に及ぶ事を考えると、たった1体(実質2体?)で同等かそれ以上の力とエネルギーを有し、それを自在に操れるのは途轍もない強さと言える。
しかもゆっくりとなら動けた重加速や、その上位版である超重加速よりも更に時間経過が遅くなり、 108以外の誰もがもはや身動き一つ取れないほどピタリと止まってしまう。
まさに時間を停止させるのと同等レベルまで至り、かつその効果は永遠に発揮させられる

更には相手の武装を分解吸収する能力まであり、仮面ライダー図鑑によればこの技でハンドル剣を分解し自身の鉤爪へと変換装備したそうである。
この能力を活用した場合、相手の武装の分解・略奪・再構築が容易となるわけで、
いわばペイント・ロイミュードや蛮野のゴルドコンバージョンと酷似した、あるいはそれらの最上位に属する系統の能力の持ち主とも言えるだろう。


本来同じ時間に複数の同一個体は存在しえないのに、「108」が2体存在しあまつさえ1つに融合しているという点もさることながら、最下級の存在でありながらも最終的に幹部格のロイミュード達をも凌駕する最上級の力を得る等、文字通り「矛盾」を体現した存在であった。
後にも先にも「超絶進化」の肩書きを冠したロイミュードは108だけである。

ロイミュードのデザインは基本的に竹谷隆之氏が担当しているが、パラドックスのみ、過去に『I"s』や『ZETMAN』などを連載し、
TIGER&BUNNY』でキャラクターデザイン(原案)を手掛けた漫画家の桂正和氏が担当した。


泊エイジ


「ボクは泊エイジ。2035年の未来からやってきた貴方の息子だ」


演:真剣佑(現:新田真剣佑)

2035年の未来からやってきたと語る謎の青年。
本来その名は進ノ介の実の息子である泊英志、ダークドライブ(ドライブタイプネクスト)の本来の変身者のもの。
恐らくはダークドライブに変身して2035年でも暴れるロイミュードから人々を守っていたのだろうが、2035年のロイミュード108の襲撃に遭い、敗北した上にドライバーとネクストライドロンを強奪されてしまう(この時点での生死は不明だったが、『仮面ライダードライブ 超全集』で死亡した事が判明)。

さらに108は英志の姿をコピーした後、強奪したドライバーを用いてダークドライブに変身し過去の自分と融合すべく、ネクストライドロンを駆り2015年へとタイムスリップする。
そしてこれが映画の冒頭へと繋がるのである。

このように劇中での行動でも述べた通り、劇中に登場するエイジは108の自作自演であり、「本物の泊英志」は108の回想にしか登場していない。
そのため、彼自身の本当の性格などは一切不明である。

しかし最終決戦にて霧子がチューニングを施したシフトネクストスペシャルを進ノ介に手渡す際に英志の声がしたり、変身の際に英志の幻影と共に変身を行い、変身完了時にその幻が進ノ介に重なるなど、英志のことをオーバーラップさせていると思われるシーンがある。

なお英志に擬態した108曰く、母は普段は笑わない人だったとのこと。
その後、ドライブ本編最終話にてやはり進ノ介と結ばれるのは霧子であることが判明した。


なお演じた真剣佑氏の叔父は初代仮面ライダーの滝和也役で知られる千葉治郎(矢吹二朗)であり、父はアクション俳優の草分け的存在であり、高岩成二などの多くのスーツアクターを輩出しているJAEの前身であるJACの創始者でもある千葉真一。
父同様彼も運動神経が非常に良く、ほとんどのアクションシーンをスタントマンなしでこなしている。


東映公式サイト *4の説明では、ロイミュード004にドライバーを複製させた際、蛮野によってベルトさんに悪性プログラム入りのチップが埋め込まれたとされており、このことがベルトさんの暴走や最悪の未来、そしてダークドライブ出現の遠因となっている。
悪性プログラムの件は『ドライブサーガ 仮面ライダーチェイサー』でも触れられている。

なお、蛮野本人は最悪の未来では影も形もなかった*5事から、004クリムと暴走ベルトさんによって始末されてしまったものと思われるが詳細は不明(恐らくは、人々の前に敵として立ちはだかったドライブの変身者は004クリム自身だったのかもしれない)。
仮に本当にそうなったとしたら、因果応報の報いを受けたと言うべきか。
何れにせよ、蛮野自身に未来などなかったのである。


その他の客演作品

仮面ライダージオウ

アナザードライブの変身者として客演。
オーラに擬態した状態で、喋り方も女性らしくなっていた。オリジナルの声で喋るとオーマジオウと紛らわしくて子供が混乱するからね
ロイミュードとしての能力は使えなかったのか、アナザーライダーとしての重加速の力でゲイツ達を苦しめたが、ソウゴを本気で怒らせたのが運の尽き。
グランドジオウと召喚されたドライブ・タイプスピードの猛攻を受けて倒された。



余談

ダークドライブの撮影用スーツはアップ・アクション兼用の一着のみで、胸部プロテクターはタイプスペシャルとの兼用。
ブーツ及びグローブはタイプフルーツからタイプハイスピードを経てプロトドライブから流用されているが、
更にその後、ゴルドドライブ、ゼロドライブを経てプロトドライブに戻されている為、ブーツとグローブを再改造、或いは新造しなければダークドライブ、及びタイプスペシャルが映像作品に再登場するのは難しい…
と思われたが、『仮面ライダー×スーパー戦隊 超スーパーヒーロー大戦』にて「ダークライダー3人衆」の一人として再登場を果たした。

その後、変遷を経てスーツは『RIDER TIME 仮面ライダーシノビ』で登場した、仮面ライダーハッタリへと改造されてしまった。

胸のタイヤ襷掛けだった部分は、胴着の衿合わせ風にアレンジされている。
またアンダースーツをよく見ると、特徴的な水色ラインなどは、ほぼ無改造で流用。
マスク正面には巨大な三方手裏剣が覆い被さっているが、これまた色を塗り替えた上から手裏剣で隠しているだけだったりする。
新造は肩や太腿のプロテクターぐらいで、他の大部分は改造とは言っても、ほぼほぼ塗り替えで済ませている。

…以上の点からも分かるように、実際戻す気になればいつでもダークドライブに戻せる範疇ではある。
いつの日か再登場できる事を期待しよう。

フィギュアは公開当時は食玩のミニソフビ人形が発売されたのみだったが、公開から2年後の2017年にはS.H.Figuartsでも発売された。



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最終更新:2023年10月08日 23:52

*1 余談だがマッハが用いるライダーシステムは「ネクストシステム」である。ダークドライブ=タイプネクストへの変身の際はシフトブレスにシフトカーをセットするのみでレバー操作がないため、もしかするとネクストシステムを取り入れる形で発展したのがダークドライブなのかもしれない。

*2 後に本編で、この"悪の本性を現したクリム"の正体については、生前のクリムをコピーしていたロイミュード004であった事が明らかになっている。映画とは無関係のシーンでも時折姿を見せており、ベルトさんの本性が悪であるというミスリードを狙った演出。

*3 日立建機の双腕作業機「ASTACO(アスタコ)」

*4 45話「ロイミュードの最後の夢とはなにか」の映画情報にて、「『映画』のなにが『テレビ』とつながったのか」と題して紹介

*5 004クリムの腰に巻いているベルトさんも普通のカラーリングであり、暴走ベルトさん本人である事がうかがえる。