ゲルサドラ(ガッチャマンシリーズ)

登録日:2015/09/15(火) 04:34:10
更新日:2022/08/21 Sun 20:20:23
所要時間:約 3 分で読めます




ゲルサドラとは『ガッチャマンⅡ』および『ガッチャマンクラウズインサイト』に登場するキャラクター。

この項目では両シリーズに登場したゲルサドラについて説明する。

<ガッチャマンⅡ(旧アニメ版)でのゲルサドラ>

飛んで火にいるアホウドリ!!

声:池田勝 子供時は小宮和枝
本編第一話の冒頭にて誕生、その後に前首領のベルク・カッツェに代わるギャラクターの新たな首領になった。
その正体は豪華客中にいた特殊染色体を持った少年、
その少年は総裁Xにさらわれ、瞬間成長装置によって3歳の子供から数ヶ月で25歳の宇宙的知能を持つミュータントとして成長した。
成長したゲルサドラは一ヶ月の間に有能な科学者や軍事兵士をさらい洗脳、壊滅していたギャラクターを短期間で再建した。
頭脳こそ優秀なのだが、ベルク・カッツェのようなコミカルな部分も存在しており、
時々芝居がかったリアクションをしたり、敗北する→捨てゼリフを吐いて逃走といった流れが恒例のようにになっていた。

だが本人はカッツェを嫌っており、カッツェの部屋を「趣味が悪い愚かな部屋」と評したり、
壁に掛けられていた彼の肖像を払い落として踏みつけたりしていた。
実はゲルサドラは幼い時から今までの記憶を無くしており、不審に思い総裁Xに過去の事を尋ねる、
そこで初めて自分の出自を知ることとなる、本名は「サミー・パンドラ」であり、自らの出自を知ったゲルサドラは自分の実の親を捜し始める。

クィーンマーガレット号の乗船名簿をみて自分の母親がパンドラ博士だと知る、
その後パンドラ博士と再会するがソーラーシフト計画の真実を告げられそうになった総裁Xにより、
ゲルサドラの母をロケット内に閉じ込め爆死させてしまう。

母親を殺さたゲルサドラは母を殺されて初めて人間らしい感情に目覚め、ギャラクターに反旗を翻す。
最終回ではガッチャマン達をギャラクター基地にいる総裁Xの居場所へ案内した。
だがギャラクター隊員達の集中攻撃に合い、重傷を負ってしまう。

ガッチャマンにより総裁Xが倒された後、重症になり意識が朦朧とするなか一人よろよろと歩いていく。
いつの間にか一面花の広がる場所にたどり着きそこで地球の美しさに感動する、
意識が朦朧とするなか走馬灯を見た彼は自分がそれを破壊しようとしたことやこれまで犯してきた罪を悔やむ。

その最期は母・パンドラの幻を見ながら彼女の元へと旅立った。





<ガッチャマンクラウズインサイトでのゲルサドラ>

ゲルルルルル~

声:花澤香菜(少年態)・杉田智和(青年態)
宇宙船の故障により地球へと不時着した平和主義の宇宙人。
新潟に不時着したことにより三栖立つばさと出会い、友達になる。

当初はガス状の怪人のような姿で登場しており住民を恐れさせたが、
その後、赤い肌と水色の髪を持つ以外は普通の少年に変身しており、
「ゲルちゃん」の愛称で親しまれ回りの人間からも親しげに接するなど、平和の使者の二つ名に相応しいファーストコンタクトを果たす。。

人間の心を口があるフキダシ状の形にすることができ、色や形でその人の感情が表現される通称「フキダシ様」を作る能力を持つ。
また、フキダシ様はゲルサドラが体内に取り込むことにより、
人の感情を理解するための触媒にもなり、これを使ってゲルサドラは「今のみんなが何を望んでいるのか」というのを知る事ができる。

感情を知るようになり、人がひとつになれないことにやるせない気持ちになり「みんな一つになればいいのに」という理想を持つ。
地球の政治形態を知ったゲルサドラは、首相を「皆の願いを実現する立場」と理解し、青年の姿になって立候補。
あれよあれよという間に当選してしまった。

政治家や官僚を全員辞任させて再就職、国会議事堂も破棄しゲルサドラ一人で行う政治を提案、見事当選して新総理大臣に就任する。
最初は信者もついてきてうまくいっていたが再び一つになれなくなり不安を覚え、ついに自分1人に政治を任せる手段に。
これは独裁政治であるものの前述の通りゲルサドラは民衆の感情を吸収し、それを統合した上で行動している。
言ってしまえば、ゲルサドラは民意を直接的に反映しているにしか過ぎないのだ。

どうも地球以前にも他の星で同じような事をしていたらしく、ベルクカッツェともその時に対決したようで、
ベルクカッツェからは「自分ですら逃げたくなるようなクソみたいなやつ」と評されている。

これは単純に、善意によって動くゲルサドラと悪意によって動くベルクカッツェではそりが合わないという事では無い。
ゲルサドラは人々の願いを知ってそれを実現する為に行動するが、逆を言うと自分で何かを考えて実行するという事をしない。

社会の空気を作りだす事はするが、その作りだした空気に対しての責任を全く感じないのである。

ベクトルこそ違うが、同じように空気を操って星を滅ぼすベルクカッツェとは同じ穴の狢であり、
その事に対するゲルサドラへの無自覚さを嫌悪の現れなのだ。

感情を吸いすぎたゲルサドラは徐々に体が大きくなり「くうさま」という生物を生み出してしまう。


<余談>
  • 旧作では誘拐され無理矢理改造されてしまい、自らの出自を知り実母に再開したが殺されてしまい、
    自らも拉致した人間に殺されてしまうと言う悲惨な結末を辿っていくとう、ガッチャマンⅡの物語はゲルサドラで始まりゲルサドラで終わった
  • 新作では染色体といった設定が今の世の中で相応しくないからなのか、
    人間ではなく宇宙人という設定なので本来の姿は初登場時の怪人のような姿が真の姿ということになる





追記・修正はゲルルルルっとお願いね。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • ガッチャマン
  • ガッチャマンⅡ
  • 染色体
  • 哀しき悪役
  • ガッチャマンクラウズインサイト
  • 小宮和枝
  • 首領
  • 総理大臣
  • ゲルルルル
  • ゲルサドラ
  • 池田勝
  • 花澤香菜
  • 杉田智和
  • 宇宙人
  • 少年
  • ギャラクター

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2022年08月21日 20:20