フーパ

登録日: 2015/09/14 Mon 00:43:34
更新日:2023/07/02 Sun 08:36:04
所要時間:約 6 分で読めます







おっでまし~!!





出典:ポケモン・ザ・ムービーXY 光輪の超魔神 フーパ、OLM・TEAM KAMEI、
©Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku、
©Pokémon ©2015 ピカチュウプロジェクト、
©2015 Pokémon. ©1995-2015 Nintendo/Creatures Inc. /GAME FREAK inc.、東宝、2015年7月18日公開。





■もくじ

■データ


気に入ったものを リングを使い秘密の住処へ集めている。リングを潜ってテレポートする。
  • いましめられしフーパ
セントラルカロス図鑑No.152/全国図鑑No.720
分類:いたずらポケモン
英語名:Hoopa
高さ:0.5m
重さ:9.0kg

タイプ:エスパー/ゴースト
特性:マジシャン(攻撃を当てた相手の道具を奪う)

HP:80
攻撃:110
防御:60
特攻:150
特防:130
素早さ:70
合計:600


真の姿は巨大な力を持っている。
財宝欲しさに それが隠された城ごと引き抜き奪い去った という伝説がある。
  • ときはなたれしフーパ
分類:まじんポケモン
高さ:6.5m
重さ:490.0kg

タイプ:エスパー/あく
特性:マジシャン(攻撃を当てた相手の道具を奪う)

HP:80
攻撃:160
防御:60
特攻:170
特防:130
素早さ:80
合計:680


努力値:素早さ+3

タマゴグループ:未発見(性別不明)

■概要



第六世代で登場した、幻のポケモンの一匹。
小さな精霊のような姿をした「いましめられし」形態と、6本の腕を持つ禍々しい姿をした「ときはなたれし」形態を持つ。
X・Y』発売後より解析にてその姿は一部で確認されていたが、公式で発表されたのは2015年1月。
いずれもその時認知されていたのは「いましめられし」姿のフーパだった。
「ときはなたれし」フーパは同年4月に発表。

空間を歪める力を持つリングを使って、あらゆるものをテレポートさせる。
リングを経由して遠くへものを飛ばしてしまうトラブルメーカーで、気に入ったものを自分の住処に集めているらしい。
真の力を発揮すると、人が住む島をまるごと飛ばすことも可能らしい。

一応ORASで初登場と言われてはいるが、「いましめられし」フーパはXYにも転送できる*1
「ときはなたれし」姿にするには、フーパを連れた状態で入手できる特殊アイテム「いましめのツボ」を使う必要がある。
これを使うと三日間だけ「ときはなたれし」フーパへ姿を変え、三日経つと元に戻る。
この「いましめのツボ」はORASでしか入手できず、故に必然的に「ときはなたれし」フーパはXYへは転送できない。

フォルムチェンジの仕様は世代ごとに少しずつ変化している。
第6世代では一度フォルムチェンジすると前述の通り3日間またはボックスに預けた時以外元に戻せない。
が、この仕様の為にときはなたれし姿をバトルボックスに登録できない。
第7世代ではボックスから引き出した時に元に戻る仕様に変更。バトルボックスに登録可能に。
そして1世代空けた第9世代では面倒な仕様は全部取っ払われ、「いましめのツボ」を使う度にフォルムが変わる仕様、つまり他のフォルムチェンジと同じ仕様に変更されている。
この仕様に変更された為、HOMEにもときはなたれし姿のまま預ける事が可能になった。

「いましめられし」フーパは、シリーズ初となるエスパーとゴーストの複合タイプ
弱点がゴーストとあくの2タイプのみとなっているが、そのいずれもが4倍弱点になってしまっている。



■ゲームでのフーパ


歴代の幻のポケモンと同様、通常プレイでは入手できない。
現状の入手方法は、映画館で配布されるフーパを受け取るしかない。
なお、配布されるフーパは専用技「いじげんホール」を覚え、「きあいのタスキ」を持っている。

フーパを連れた状態でどこでもいいのでフレンドリィショップに行くと、カウンター脇にいる店員からこわ~い話を聞ける。
その話を聞くと「いましめのツボ」が入手でき、これをフィールド上で使うとフーパを「ときはなたれし」姿に変えることができる。
ちなみにこの店員、話し方がどう聞いても稲川淳二にしか聞こえない……。

また、XYでフーパを連れてパルファム宮殿に行くと、図書室に普段はいないバックパッカーが現れ、フーパにまつわる話を聞くことができる。
フーパが色々なものをリングから呼び出す力を持っており、島さえも引き寄せることができると言う話はここできける。

映画の描写やゲームの話を総合すると、ホウエン地方の各地に存在する不思議なリングはフーパによって作り出され、
別の地方の伝説のポケモンがホウエン地方に引き寄せられていると解釈することができる。

前回とは違い、受け取り後のめんどくさいイベントは起こらず、割と厳選は楽。


■対戦でのフーパ


「いましめられし」フーパは、特攻が非常に高く次いで申し分のない高さの特防を持つ一方、
鈍足とまではいかないまでも低速で、さらに物理耐久はかなり低め。
一方の「ときはなたれし」フーパは、攻撃に+50、特攻に+20、素早さに+10とした両刀アタッカーである。
基本的には「ときはなたれし」フーパがタイプ相性以外のあらゆる面で上位互換となるので、対戦に起用する場合はこちらを優先したい。
以降の記述も、「ときはなたれし」フーパを使うことを前提にしたものとする。

専用技の「いじげんホール」は威力80、エスパータイプの特殊必中技で、相手の「まもる」系統の技だけでなく「みがわり」を無視するオマケまでついている。
さらに恐ろしいことに、その効果までも解除してしまう。つまり優先度プラスこそないものの、「フェイント」に近い仕様。
またもう一つの専用技「いじげんラッシュ」は、威力100、あくタイプの物理必中技で、同じく守りを貫通する。
あくタイプとしては最高の威力を持つ技だが、使うと100%の確率で自分の防御が1段階下がる。

さらにこの「いじげんラッシュ」は「ときはなたれし」フーパのみが使える専用技であり、他のポケモンが使おうとしても失敗する。
「いましめられし」フーパはもちろん、「スケッチ」や「ものまね」でパクった場合も使うことはできない。
一方の「いじげんホール」にはこの制約はなく、「ときはなたれし」フーパもドーブルも使うことができる。
ただし、「ゆびをふる」では「いじげんラッシュ」「いじげんホール」のどちらも出すことはできない。

さて、そんなフーパだが、スペック的に見ると、禁止級ポケの中ではぶっちゃけ扱いづらい部類といっても過言ではない。

攻撃、特攻がいずれも高い両刀高火力アタッカーとはいえ、覚えられる技の威力がかなり貧相。
なにしろ専用技の「いじげんラッシュ」が最高威力であり、他には「サイコキネシス」や「ゴーストダイブ」なんかが並ぶ程度。
火力勝負でいくなら「サイコブースト」を使えるデオキシスがいるので、フーパだとどうしても中途半端になる。

また、防御の種族値が60しかないというのがかなりのネック。
何と4倍弱点とは言えキャタピーの「むしくい」で落ちるかもしれないほどである。
エスパーとあくの複合は、カラマネロにも言えることだが無効もしくは半減できるタイプがほとんどない。
さらにフーパの素早さは80という非常に中途半端な数値であり、禁止級の中ではディアンシーボルケニオンに次いで鈍足。
スカーフを巻けば補正有で130族までは抜けるものの、先制技もなく、耐久無振りならアルセウスの命の珠有り「しんそく」で低乱数1発である。

しかし、この鈍足を逆手に取った運用が現在主流となりつつある。
特に「なげつける」と特性「マジシャン」を併用したコンボが強力。
最高威力を叩き出せる「くろいてっきゅう」と相性が良く、使った後も相手の道具を盗み取ることが可能。
「マジシャン」持ちで「なげつける」を覚えられるのは、現状フーパしかいない。
もちろん、「トリックルーム」下でも十分な活躍が期待できる。
他にも「いじげんラッシュ」と能力低下を解除する「しろいハーブ」とのコンボも有り。
どの道具を盗むかは相手依存な上、マフォクシーのパワフルソラビと違って即座に奪えないけど。そもそもマフォクシーでも使いづらいって言うな

……だが、最大の問題は性能以外の所にあった。
それは、ボックスに預けると「いましめられし」フーパに強制的に戻ってしまうことである。
ボックスに預けることでフォルムチェンジが解除されてしまうポケモンはシェイミトリミアンに続き3匹目。
共通するのは、「手持ちに入れて一定時間が経過するとフォルムチェンジ解除」ということ。
つまり、ボックス内で時間経過したらどうなるかがネックになっているのかもしれない……
なお、第七世代に入ってからこれらのポケモンは、無事にボックスに預けてもフォルムチェンジを維持できるようになった。

というわけで幻ありの大会では必然的に「いましめられし」フーパを使うことになっていた。
こちらは能力で劣り、特性を活かしづらくなるものの、「しんそく」や「ねこだまし」を無効化できるメリットがある。
もっとも、前述の通りゴーストとあくタイプに4倍弱点を突かれるのが非常にきついが。
この2つははがね等倍になったことで使用率が上昇したタイプである。
さらに禁止環境が物理偏重となった現在でこの防御の低さはあまりにも痛すぎる。
特防が高めとはいえ、攻撃方面に偏った能力もあって時代の流れに逆行している感が否めない。

とは言えそこは幻のポケモン。戦えないと言う事はない。
「いじげんホール」(及び「いじげんラッシュ」)は前述の通り相手の守りを砕く事が出来る強力な技。
素早さもこれまた前述の通り「スカーフを巻けば130族を抜ける」。この点は小さいようで意外と大きい。
どうせ耐久はあってないようなものと考え、むしろ相手の「まもる」「みきり」の牽制を中心として動かした方が案外戦いやすい。
こう考えるとむしろダブル以上の方が動きやすいポケモンだろう。やっぱりこいつもあくタイプの資質があった。

第9世代では上記のフォルムチェンジの影響か、「いじげんホール」と「いじげんラッシュ」が両立不可能になってしまった。
フォルムを変えると、上記の2技が入れ替わる仕様になっている。
なおときはなたれし姿の時のみ「はたきおとす」を覚えるが、こちらはいましめられし姿に変えて忘れる事はなくそのまま残る。


図鑑の分類と設定、映画での活躍の割に「いたずらごころ」の特性はない。


■アニメでのフーパ




出典:ポケモン・ザ・ムービーXY 光輪の超魔神 フーパ、OLM・TEAM KAMEI、
©Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku、
©Pokémon ©2015 ピカチュウプロジェクト、
©2015 Pokémon. ©1995-2015 Nintendo/Creatures Inc. /GAME FREAK inc.、東宝、2015年7月18日公開。


光輪の超魔神 フーパ』の主役ポケモン。

CV:釘宮理恵(いましめられし姿)
  山寺宏一(ときはなたれし姿)

砂漠の町・デセルシティにおいて、少女メアリと共に過ごしてきたポケモン。
その正体は100年前にゼクロムレシラムレジギガス
カイオーガグラードンを呼び出し戦った事でデセルシティで破壊したポケモンで、メアリの曾祖父によりツボに力を封じ込められ、いましめられし姿となっている。
しかしそのツボには邪悪な心が封印されており、触れた人間の心を支配して操ってしまう。
このツボの中に潜む「影のフーパ」は、ツボに触れた人間を介して封印から解き放たれ、フーパを利用して暴れ回った。
一度は封印し直されるもロケット団により再び封印が解かれ、その際にメアリとその兄・バルザによってフーパと影は2つに分離された。

そしてフーパは影フーパを倒すためにルギアラティオスラティアスレックウザを召喚し、
一方の影フーパもディアルガパルキアギラティナキュレムゲンシグラードンゲンシカイオーガを召喚する。
伝説のポケモン同士による史上最大のバトルが始まる……。

ホウオウ「おーい」



■余談

ときはなたれしフーパの大きさは6.5mだが、これはORAS時点での人形ポケモンの中では最大である。
映画でもわかるが「きょだいポケモン」のレジギガスよりも大きい。


追記・修正、おっでまし~!!

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最終更新:2023年07月02日 08:36

*1 XYの時点でフーパ自体のデータは存在する為