パイルドラモン

登録日:2010/11/10 Wed 22:56:01
更新日:2023/12/28 Thu 10:33:44
所要時間:約 4 分で読めます




「エクスブイモン!」


「スティングモン!」




『パイルドラモン!!』



『パイルドラモン』とは、『デジタルモンスター』に登場するキャラクター。



【基本データ】

英名 Pail Dramon
世代 完全体
タイプ 竜人型
属性 フリー
必殺技 デスペラードブラスター
腰部から伸びる二対の生体砲から繰り出すエネルギー波。詳細は後述。
得意技 エスグリーマ
両腕に装備した針を延長させ相手を突き刺す。
エレメンタルボルト
両手から電撃を放つ技。

【概要】

アニメ『デジモンアドベンチャー02』の主役デジモンの完全体として登場。
しかし、初登場作品は育成ゲーム(2000年6月)やアニメ(初登場回:2000年10月)ではなく、
『デジタルモンスターカードゲーム ブースター5』(2000年4月)である。

エクスブイモンスティングモンジョグレス(合体)したデジモンということで、両者の面影が所々に残った姿をしている。
両種族の長所がバランスよく発現したため、パワーやスピードだけでなく装甲も秀でており、
近接技から遠隔技に至るまで幅広く使いこなすことが出来るマルチタイプのデジモンになっている。
また、爪はワイヤー状に伸ばせるので戦闘はもちろん、様々な使い道がある。

性格面では忠誠心の強さが目立ち、主人のためとあらば命を懸けて戦う忠義に厚い戦士の面を持つ。

エクスブイモン・スティングモンは、両者ともに古代種と呼ばれる希少種の因子を潜在的に持っており、
進化後の姿はその共通因子が作用したためでは、との分析もされている。

なお、上記以外のデジモンでも特定の竜型×昆虫型の組み合わせであれば進化する模様。
いずれのジョグレスの場合も、通常は竜の性質が強く出たパイルドラモンに進化するようだが、
凶暴な個体同士でのジョグレス等、様々な負荷要因が加わる事により、稀に昆虫の性質が強く出た突然変異型のディノビーモンに進化することもある。
※ディノビーモンに関してはスティングモンの項目参照。


名前に関して、英語名は上に書いたように“Pail Dramon”だが、この“Pail”は「バケツ」や「ゴミ箱」の意味を持つ*1
さすがにバケツドラモンではアレなので、おそらくこの「パイル」は「杭」等を意味するPile(パイル)の方だろうと推測されている。(パイルバンカーのパイル)
恐らくは両腕のエスグリーマの事であろう。
まあ、お前のアイデンティティはそこでいいのか?と問いたくはなるが…。
もしくは、“合体”ということで「パイルダー・オン」とも掛かっている可能性もあるか。


【関連作品でのパイルドラモン】

アニメ『デジモンアドベンチャー02

主人公本宮大輔のパートナーであるエクスブイモンと、ライバル一乗寺賢のパートナー、スティングモンがジョグレスした完全体として登場。
第26話「ジョグレス進化 今、心をひとつに」のラストで初お披露目。

前述の通りカードゲームや育成ゲームで既にネタバレしていただけに、話題性が薄いかと思われたが、
フルCGで躍動する進化バンクと、新進化ソング「Beat Hit!」が刻む熱いビート、
更にそのリズムに合わせて弾を放つという演出の相乗効果によるカッコ良さにTVの前の子供達は釘付けに。

未視聴の方はぜひともその目で確かめて欲しい!!


そんな、パイルドラモンの代名詞といっても過言ではない進化バンクではあるが、
それがあまりにもカッコ良 過ぎた せいで、本編では残念な事が起きてしまった……



ドドドドドドド・・・



デデドドン!!!





↑ ここまでバンク

ここから本編 ↓












ペペペペペ…
「デスペラード…ブラスター!」
出展:『デジモンアドベンチャー02』
第29話「アルケニモン!蜘蛛女のミス」
🄫フジテレビ
🄫本郷あきよし・東映アニメーション






…そう、本編映像での必殺技がショボ過ぎたのである。

確かに、設定通りの必殺技を披露していることはいる。
が、砲身を手で支える事無く、空中で弾を放つポーズが何とも情けなくて泣ける。

当時、進化バンクとのあまりのギャップにガッカリする子供達が続出。
画像だけでは「そうでもない」と思う方もいるかもしれないが、これに動きとSEが加わると、その差はかなり広がる。
そのため後に若干の改善が施されたようだが、一度感じた心苦しさというものはそう易々とぬぐえるものではなかった……

一応、戦績は悪くない方で、同じ完全体クラスの敵ならまず負けはない。
初戦のダークタワーオオクワモン相手に無傷で勝利。正体を現したアルケニモン相手にも有利に戦いを運ぶ。
…のだが、さすがに究極体クラスだと力不足気味なので、登場三回目にしてブラックウォーグレイモンさんにボッコボコにされたりした。
まあ、どこまで再現されているかわからないとはいえ、ドラモンキラー持ちであるはずの彼相手に諸にドラモンなパイルドラモンでは分が悪すぎるともいえるが……。

また、劇場作品やゲスト出演だとマグナモンインペリアルドラモンに出番を取られがちではある。


ゲーム『デジモンワールド デジタルカードアリーナ』

登場人物、及びカードとして登場。
カードは火炎属性のレベル完。
エクスブイモンとスティングモンを合成することで割と簡単に作れるほか、上位のパックから通常入手も可能。
その上、レベル完の中でも出しやすい+そこそこのステータスを持っているので終盤までしっかり働いてくれる。
援護効果も「自分が火炎属性であるなら、自分の攻撃力+300」と、進化できないタイミングでも腐りにくいのもメリット。

×攻撃の特殊効果が、使いどころの限られる『×を0に』なのと、登場するポリゴンの等身が低いのでちょっと太って見えるのだけが残念。


ただし上記のアニメの描写やポリゴンの粗を払拭するかのように、必殺技モーションは格好いい。
デスペラードブラスターは極太レーザーを両砲門から、同時にぶっぱなす。
ちゃんと銃身を掴んでるし、ジャンプもしてない。
△攻撃のエスグリーマも両腕のスパイクを叩き付けるように突き刺す緩急の利いたアクションで、なかなか迫力がある。


ゲーム『デジモンストーリー サイバースルゥース

友情度を100%まで上げたエクスブイモンとスティングモンをジョグレス進化することで進化可能。
フリー属性のため大抵の状況で活躍でき、全体攻撃のデスペラードブラスターが便利。

しかしこのゲームのジョグレス最大の罠の退化しても合体素材は1体しか戻ってこないという仕様が地味に鬼畜。
つまり、単純にパイルドラモンを作るだけではインペリアルドラモンに進化させるためのステータス(才能値)が足りない
そのため何度も退化→ジョグレスして才能値を上げるか、アイテムで才能値を上げるか、
エクスブイモン&スティングモンの時点であらかじめインペリアルドラモンに進化できるぶんの才能値を確保してからパイルドラモンにジョグレスする必要がある。


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最終更新:2023年12月28日 10:33

*1 一般的なカタカナ表記だと「ペール」となっている