反撃!第二次SN作戦(艦隊これくしょん)

登録日:2015/09/06 (日) 11:33:33
更新日:2024/02/02 Fri 01:13:36
所要時間:約 49 分で読めます






戦慄と焦燥と絶望に彩られた死闘の夏





艦隊これくしょん -艦これ-の2015年夏に開催されたイベント。
夏恒例の大規模イベント海域、とのことである。

イベント期間は8/10開始…だが、メンテが長引いた上に完了直後に運営が「サーバーに負荷かかってるからちょっと待って」って言ってるのに空気読まずに突入した結果猫爆撃が続いて日が変わってから始めたという提督も多かった。
また、E-6・E-7は8/11のオンメンテ以降解放された。
終了は9/2とされていたがメンテが長引いたせいか、それとも後述の難易度のせいか延長され、9/7 11:00に終了。

なお、翔鶴型の改二が示唆されていた事もあり、「夏イベはマリアナ沖海戦ではないか」と予想する提督も多かったが、
運営から事前に「マリアナではありません」と予告されていた。



主な新要素として、
  • 艦載機の性能を強化する艦載機熟練度
  • 通常のスロットと別に補助アイテムを装備できるスロットを追加する補強増設
が実装された。

また今回も、連合艦隊、海域ごとの出撃制限札、甲乙丙の難易度選択が用意されている。
ちなみに、今回はアルペジオイベント以来となるイベント関連の任務もある。
一部任務が海域解放に必須となる。



イベントのモチーフは、ガタルカナル島に航空基地を設営し、ソロモン諸島海域において航空支援を行えるようにする、という目的で計画されたSN作戦。
史実では米軍の攻撃によってガタルカナル島から日本軍が撤退したため、完遂できなかった。
「第二次」というのは、第一次が南方海域での戦闘となった過去のイベント、決戦!鉄底海峡を抜けて!を位置付けていると思われる。

後半海域のFS作戦は、フィジー・サモア諸島を攻略することで、アメリカとオーストラリアの連携を遮断する目的の作戦。
だが実際にはミッドウェーの敗北でそれどころではなくなり、実行されなかった。


このイベントでは、兼ねてから予想されていた敵駆逐艦の後期型eliteが登場するようになった。
特にニ級後期型eliteは此方の改二並、一部はそれら以上の性能を持つ為、当たり所が悪いと戦艦すらワンパンされるようになり、最早慢心すらできない性能となっている。

これにより、数で勝る欧米列強に性能で勝つための日本の艦隊決戦型駆逐艦が、少なくともカタログスペックで優位性がなくなり、数だけではなくついに質でも負け始めるという、意外とシャレにならない事態が起きてしまっている。敵にはまだ後期型flagshipが残っているのだが。



艦載機熟練度


艦載機に該当する艦戦、艦爆、艦攻、艦偵および、水上偵察機、水上爆撃機を強化するシステム。

何回も使い続けていると装備の横に帯のマークが入り、だんだん性能が向上していく。
何もない初期状態を除くと7段階の強化があり、マークがつくと最大強化。
ただし、航空戦や対空砲火による撃墜数が多いと熟練度が下がることがあり、スロットが0になれば熟練度は初期状態にまでリセットされる。

強化していくとそれぞれの装備の対応ステータスが強化されていく。
特に、艦戦は最大強化の場合、通常の制空値に加えて、1スロットにつき固定値で+25のボーナスを得られると分かっている。
空母全般で制空値が上昇する他、搭載機数に関わらず固定値で加算されるようになったため、搭載数の少なめな軽空母でも比較的制空値を稼ぎやすくなった。
これは例えば、飛鷹改など18機のスロットに最大強化の烈風を搭載した制空値と、加賀改の最大スロット(46)に未強化の烈風を装備した数値がほぼ同等になるレベル、
と聞くとその恩恵がお分かりいただけるだろうか。

攻撃機の正確な上昇値は検証中だが、開幕航空戦でフラグシップの戦艦を撃沈なんて光景が見られるなど、やはり効果はかなり大きいようだ。


とはいえ、敵側もこれに対応したとおぼしき要素が随所に見られる。

今回のイベントでは敵の艦載機に、たこ焼き型でさらに赤いオーラを纏った強化型が登場。
ヲ級改なんかは旧型艦載機でも十分脅威的な能力だったのが、より手をつけられなくなっている。
また、道中ボスを問わず、あちこちに対空能力の高い軽巡ツ級およびツ級eliteが配置。
搭載数の少ないスロットに攻撃機を積んでもあっという間に撃墜され、空母が砲撃戦で置き物になる上熟練度までリセットさせられる羽目になる。


対策として、空母の場合にはより搭載数の多いスロットに積むという方法が取られたが、
搭載数配置が平均的な空母や、最大スロットでもそこまで数の多くない航空巡洋艦・航空戦艦は、
対空砲火が激しいマップでは全滅させられるリスクが高くなってしまった。

注意すべき点として、この艦載機熟練度は演習に挑む時でも増減するという事。増加ではなく、増減である。
つまり、敵にだけではなく演習で他所の鎮守府の艦娘に撃ち落されても熟練度が落ちてしまうのだ。演習だろ、これ!
この為、同じく熟練度の補正を受け、深海棲艦の空母とは比べ物にならない制空値となっている空母娘や、演習相手の防空艦や三式弾に熟練度をパーにされる事態が起こり得るので、注意が必要。
一時はそれに加え、不具合で演習に挑まれた時にも熟練度の低下が発生してしまっていた。

この仕様により、本来ならば艦隊を護る為の駆逐艦(特に秋月型)が、我々の天敵として君臨することになる。どうしてこうなった。
この為、友永隊や村田隊といったエース機やネームド機を演習に使用する事は推奨しない。いざ実戦となった時に熟練度0ではシャレになったものではない。
そもそも、何故敵と戦うべく練度を上げる為の演習で、むしろ熟練度を落とさねばならぬのか…。
旧海軍同様に死人が出かねない程に苛烈な訓練を行っている、ということだろうか。

この対策はあるにはある。「撃墜される艦載機を運用しない」というある意味本末転倒なものの他、「全滅前提で低練度の艦載機を使う」事である。
とにかく、艦載機熟練度を上げたい場合は、それらの装備は演習には出さない方がいいだろう(とはいえ、対空カットインの条件である高射装置と高角砲の組み合わせや、対空補正の高い機銃の搭載は潜水艦を除く全艦種で可能であり、編成だけで見抜くことはまず不可能である)。
事実、1-5編成や明石を修理中と見せかけて故意に対空装備で置いておく、といった『罠』をしかけている提督もいる。一体誰と戦っているんだ
現状は低難易度の通常海域での集中運用や、レベリングのついでに上げる、といった方法がよいとされている。

なお、落とされると熟練度が下がるという仕様上落とされると乗っている妖精が死ぬためではないかと予想する提督もいたが、
公式4コマでは妖精は脱出しているが、新たに乗り込む艦載機を慣らしていく必要があるためと説明されている。



出撃制限


今回のお札は、E-6まででこれまでのイベント最多の4つ。
しかも連合艦隊海域が2つあり、深部攻略には幅広い艦種で多数の艦の育成が不可欠となる。

  • 初動作戦:E-1・E-2
  • 機動部隊:E-3・E-6
  • 挺身部隊:E-4
  • 西部方面:E-5

この内、E-5に該当する西部方面に出撃した艦のみ、乙作戦以上のE-7には出撃できなくなる。他3つの札は出撃可能。
難易度丙の場合、お札を無視して出撃が可能となるが、代わりに丙でクリアした海域の次のマップで甲作戦を選択不可となる。
また、この状況が発生するのは丙に限った話だが、一度付いたお札は他の海域に出撃することで対応した海域のお札で上書きされない。
例を挙げると、初動作戦のお札が付いた艦娘をE-3丙に出撃させてもお札は機動部隊にならず初動作戦のままである。
この仕様を利用して、E-5を丙作戦にしたうえで初動作戦、機動部隊、挺身部隊のお札が付いた艦娘を出撃させると、西部方面のお札を誰にも付けずに(E-7乙以上に参加できない艦娘を一人も出さずに)攻略することができた。
もちろんE-6甲の挑戦権は失われるが。



新規実装艦娘


今回実装された艦娘は以下の7隻。
  • 改白露型駆逐艦 江風
  • 水上機母艦 瑞穂
  • 改白露型駆逐艦 海風
  • 改風早型給油艦 速吸
  • Maestrale級駆逐艦 Libeccio(リベッチオ)
  • 夕雲型駆逐艦 風雲
  • 秋月型駆逐艦 照月

この内、江風、速吸、Libeccio、照月の4隻は海域突破報酬としての入手だが、瑞穂、海風、風雲の3隻の入手手段はドロップ限定
これにより、後述の難易度もあってドロップ限定組を揃えるのに苦労する提督も多く、
公式4コマ作者の桃井涼太氏に至ってはイベント終了3時間前に全艦ドロップ完了となり、危うく風雲が4コマに登場出来ない危機を迎えるところだった。
この時、まさか風雲の4コマ登場にイベント終了から半年かかるなど誰も思わなかったに違いないが

なお、過去のイベントの報酬と比べ「規模の割に報酬があまり豪華ではない」という不満を持った提督もいた模様だ。
(報酬がほぼ使い道のない「おにぎり」こと「戦闘糧食」で水増しされており、過去イベと比べると報酬の面で遜色があったのは事実である)
特に、照月が最深部報酬だとはほとんどの者が予想していなかった(同等の性能を持つ秋月はE2報酬であった)。
尤も、これで最深部報酬の艦娘が豪華過ぎた場合はそれはそれで問題になったであろう事は容易に予想できる(ちなみにE7は公式Twitterによるとイベントに参加した提督の内45%が突破、つまり参加者の 半分以上はクリアできなかった )ので
一概に悪いと言えない点もあるにはある。最深部にいたせいで悲劇を呼んだ例がソロモンにはあるわけだし。
そして実際大規模イベントの最深部の報酬が豪華だと、それはそれでやっぱり問題だという事が後に実証された

また、「戦闘糧食」と同時に今回初実装となった「補強増設」は、当初こそ食糧とダメコン程度しか積めなかったが翌年以降の機銃、バルジ、タービン等の搭載可能装備の追加で需要が増している。
昔も今も初実装アイテムは初実装時に大量にバラ撒いてくれるのが艦これというゲームではあるが、この時はオール甲でクリアした提督にはなんと8個も配布されており、以降も一回のイベントで補強増設をここまで大盤振る舞いした例はない。
防空能力や装甲強化による被ダメージの研究が進んだ今になって、後述の高難易度に挑んだ提督は報われた、と言えるのかもしれない。


BGM


新規BGM

  • 艦隊の再集結:E-1、E-2、E-3、E-4マップ画面
  • 出撃!第八艦隊:E-1、E-2、E-3、E-4道中
  • 艦隊、ソロモン海へ!:E-1、E-2ボスおよびE-3ボス昼戦時
  • 深海水上打撃部隊:E-5、E-6、E-7マップ画面
  • アイアンボトムサウンド:E-6、E-7道中
  • 激突!夜間砲撃戦!:E-6、E-7ボス

既出BGM

  • 全艦娘、突撃!:E-3ボス夜戦時
  • 決戦!鉄底海峡を抜けて:E-4ボス昼戦時
  • 次発装填、再突入!:E-4ボス夜戦時
  • 睦月型駆逐艦の戦い:E-5道中
  • 深海への誘い :E-5ボス

新曲のみならず、過去のイベントと関連のある海域は、その時の思い出の曲が流れるようになっている。



海域解説


今回は海域の数もE-7までと過去最多になっている。

余談だが、今回はボスマスのアルファベットの振り分けがZに固定されており、表記が分かりやすくなった。
たまにZ以外にもアルファベット順が飛んでXやYとつけられてるマスがある海域もあるが……?


E-1 発動準備、第二次SN作戦!




E-2 連合艦隊、ソロモン海へ!




E-3 激突!第二次南太平洋海戦




E-4 海峡突入!敵飛行場を撃滅せよ!




E-5 奮戦!西部方面派遣艦隊




E-6 反攻作戦!FS方面進出







E-7 FS作戦







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最終更新:2024年02月02日 01:13

*1 公式4コマ第98話より

*2 このマップは史実で菊月が沈んだ地点に近い。

*3 後述するが、ギミック未発動突破者は僅かに7人と発表されたので、知らないうちにギミックを発動させて突破したプレイヤーが大半である。

*4 装甲減乱数を引きやすくなるなど諸説あるが確定はしていない。ダメージが場合によりかなり変動が激しいということからの推測。

*5 この時間にデイリーミッションが復活したりするので、艦これにおける日付変更時間と言っても良い時間である

*6 秋月自身の破格の対空性能もあるが、おそらく彼女の初期装備である10cm高角砲+高射装置のため。小口径主砲として最高の性能を持つが、秋月型から剥ぎ取る以外の入手方法は、吹雪改二か摩耶改二を使って改修工廠で94式高射装置を、改修資材と12.7cm連装高角砲もしくは10cm高角砲を大量に消費する必要がある