ガーゴルゴン

登録日:2015/08/29 Sat 15:15:27
更新日:2023/12/21 Thu 01:10:42
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ガーゴルゴンは、ウルトラシリーズに登場する怪獣。
ウルトラマンX』第6話「星の記憶を持つ男」にて初登場。



【スペック】

別名:石化魔獣
身長:55m
体重:5万5千t
声:ジェーニャ


【概要】

宇宙空間を主な生息域にする宇宙怪獣。Xioの分類は「タイプG」に相当する。

大きな二股の尻尾を生やした二足歩行の怪獣で、悪魔のような一対の角を生やした頭、両肩にもそれぞれ小さな頭と3つの首を有している。サザンドラに似てる
細めの腰つきや大きな胸など、地球人の女性のフォルムにもどことなく似ている外見となっている。
また、黄色いに包まれた球体になり、空を飛んで高速移動をする事も可能。

両肩の頭から放つ破壊光線や、長い尻尾や両肩の首を伸ばした格闘攻撃、そして非常にタフな体力も脅威だが、最も恐ろしいのは体の中央にある頭の口の中。

実はガーゴルゴンの目は頭の両側ではなくこの口の中に存在し、
そこから相手を石に変えてしまう石化光線を放つ事ができる。
当然当たったものを石に変えられて無力化させる他、そこからエネルギーを奪い尽くす事も出来る。
この能力を活かして惑星ゴールドを滅ぼした他、過去には地球の古代文明を石化させて滅ぼし、海の底に沈めたともされている。

一方、その口の中にある目こそがガーゴルゴンの弱点であり目を潰されてしまうとそれまで石化した相手が復活してしまう。
ただ、ガーゴルゴンは強靭な再生能力も有しており、一度潰されても僅かな時間で目を再生する事も可能。
対処法を間違えれば、手の付けようのない最悪の魔獣となりうる存在である。

知能も非常に高く、特殊な高周波を使ってXioや地球人に対してメッセージを送りつけている。
その際の声は地球の女性に近いものである。

なお、上記の古代文明を滅ぼした逸話は、ギリシャ神話に登場する怪物「ゴルゴン」の由来となったのではないかと推測されている。


【主な活躍】

『ウルトラマンX』

第6話「星の記憶を持つ男」、第7話「星を超えた誓い」にて登場。
惑星ゴールドの文明を石化させて滅ぼし、破壊の限りを尽くした後、地球に逃亡したゴールド星人の生き残りである王子「tE・rU(テル)」、
そしてゴールド星のロボットであるメカ守護獣「ルディアン」のエネルギーを狙って地球に襲来。

紆余曲折の末に共闘することとなった大空大地&ウルトラマンエックスとルディアンを操縦するtE・rUとの戦いとなった。

だが、凄まじい怪力や破壊光線など強大な力を有するガーゴルゴンの方が優勢となり、エレキングアーマーを纏ったエックスの必殺技である「エレキング電撃波」も全く通用しなかった。

そしてエックスをエネルギー切れ寸前まで追い詰めた後、ずっと閉じていた「目」を開き、必殺の石化光線をルディアンに当てようとした。
しかし間一髪のところでエックスがそれを庇い、大地もろとも石化。そして同時にXスラッシュを目に受けてしまい、
そこが弱点である事を大地を通じてXioのメンバーに知らされてしまう。

その後は宇宙空間に撤退し、受けた傷を回復させる傍ら、特殊な高周波を用いて地球にメッセージを送りつけた。



地球人類ニ告グ。
タダチニ降伏シ、惑星ごーるどノ王子ヲ差シ出セ。
猶予ハ地球時間デ44分
応ジナケレバ、地球上ノ全テノ生命ヲ、石ニ変エル


それに対し、Xioの上部組織であるUNVERは大陸間弾道ミサイル「ペルセウス」を世界各地のXioの基地から放つ作戦に出たが、
全く効果が無く逆にエネルギーを吸収される結果になってしまった。

打つ手なしの状況の中、tE・rUは自らが囮となってエックスを助け出す事を提案。
だがXioのメンバーもエックスを助けたい心は同じであり、ラボチームの協力を得て弱点の目を突く共同作戦に出る事になった。

そしてtE・rUが再起動させたルディアンに引き寄せられるかのようにガーゴルゴンは再び地球に来襲。
戦いは今度もガーゴルゴン側が優勢となり、とどめと言わんばかりに口の中の目を露にした。

その隙を突こうとしたXioの面々だったが、なんとガーゴルゴンはルディアン(と操縦席のtE・rU)を無理やり引き寄せ、至近距離から石化させ始めたのである。

このままではルディアンにも攻撃が当たってしまう、と一時は攻撃を躊躇してしまうXioの面々。しかし、tE・rUはそれでも自分を犠牲にしてでもガーゴルゴンを倒すように必死に叫び続けた。
そしてついに、ルディアンも石に変えられてしまう───が、その時、もう1度ガーゴルゴンに隙が生じた。

そして、Xioのアスナ隊員、ワタル隊員、ハヤト隊員がそれぞれのウルトライザーを同時に発射する「トリプルユナイトシュート」は見事にガーゴルゴンの目に命中。
弱点を突かれた事により、ウルトラマンエックス&大空大地、ルディアンとtE・rUの石化も見事に解かれたのである。

それでもガーゴルゴンはしぶどく戦い続け、さらに強靭な再生能力で潰された目を復活させてしまう。

だが今度のエックスと大地には切り札があった。
ベムスターの能力を解析したサイバーカード「サイバーベムスター」の力を活かした新たなる鎧『ベムスターアーマー』である。

復活した目から放った石化光線を、ベムスターアーマーの特徴である左手の鎧で吸収し、それを跳ね返す技「ベムスタースパウト」で自分に受けてしまったガーゴルゴンは、あっという間に石に変わってしまった。

自分自身が石になってしまうと最早成す術はなく、ルディアンのガトリングガンの乱射によって粉砕され、完全に止めを刺されたのであった。


ウルトラマンオーブ THE ORIGIN SAGA

第2話「えにし ~所縁~」に登場。
かつて王立惑星カノンを襲撃し、戦神(いくさがみ)となった女王アマテの母(先代の女王)と戦っていたことが回想で明かされた。
戦神相手に肩の蛇の頭や石化光線で苦戦させるも、最後は戦神の光線に自身の石化光線を押し返されそのまま石化、爆散した。

ガーゴルゴン登場は事前に一切明かされず、サプライズ出演となった。


ウルトラマンR/B

第3話「アイゼンテックへようこそ」に登場。
登場以前から小鳥を石に変え、愛染マコトの脳天に激突させるなど暗躍していたが、空に開いた穴から突如出現し、物語の舞台である綾香市で破壊の限りを尽くし始める。
その事態を受けて湊カツミ=ウルトラマンロッソ フレイム湊イサミ=ウルトラマンブル アクアの兄弟戦士が立ち向かうも、ガーゴルゴンの力は圧倒的。
ロッソの動きを封じた挙句、ビルを用いて石化光線を反射させた上でブルに直撃させ石化させてしまう。そして残されたロッソにも石化光線を浴びせようとした時、突如ロッソの「二本角」が光り輝いた。

そういう事か!!

眩い光とともに現れたのは、新たな力である二振りの武器「ルーブスラッガーロッソ」
ロッソはガーゴルゴンの弱点である目玉に強烈な斬撃を食らわせ、ブルの石化を解除。
そしてブルもまた頭の一本角から一振りの武器「ルーブスラッガーブル」を召喚し、反撃に転じた。
しかし強豪怪獣であるガーゴルゴンの力は凄まじく、ロッソもブルも決定打を見いだせない。

再び追い詰められたその時、ロッソにある名案が浮かんだ。

クリスタルチェンジを行い、ウルトラマンロッソ アクアウルトラマンブル フレイムに姿を変えた2人。
そしてロッソの指示に従い、ガーゴルゴンの攻撃を躱し続けていく。
反撃も行わず逃げてばかりの状況に疑問を抱くブルであったが、これこそがロッソの作戦。
再びガーゴルゴンが石化光線を放った瞬間、ロッソは攻撃を反射する力を持つ技・アクアミラーウォールを繰り出した。
その結果、跳ね返った石化光線によってガーゴルゴンは自らの動きを封じてしまったのである。

そして、兄弟の必殺技「クロススラッガー」を浴びせられたガーゴルゴンは爆発四散。
その跡に残されたガーゴルゴンの怪獣クリスタル(属性=『石』)は、愛染マコトによって回収されたのだった…。


ウルトラ怪獣擬人化計画

『R/B』での登場から間もなくして、KADOKAWA版にて擬人化された事が発表された。イラストはZトン氏。
キャッチコピーは『見つめられたら誰でもオチる! 妖しい瞳の神話級美女』
キャラクター紹介ではXのガーゴルゴンと共に『R/B』の方も紹介されているため、『X』からの参戦なのか『R/B』の方からの参戦なのかが分かりにくい。
デザイン自体もガーゴルゴンを知っていれば一目で分かるくらい元の特徴を詰め込んだデザインをしている。
特徴的な単眼も前髪で隠す目隠れ娘として表現されており、巨乳である。


ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA

第9話「あの日の翼」にて、「石化魔獣」として登場。
3000万年前、闇の巨人のリーダー格である妖麗戦士 カルミラの下僕として暴れていたが、ユザレの力で石化光線を浴びそのまま石像と化す。

時は流れ現代、ユザレの末裔であるシズマ ユナの誕生日にガーゴルゴンの封印が解けてしまう。
地中深くを突き進み青峰山へと向かうガーゴルゴン迎撃のため出撃するGUTS-SELECT
破壊光線を受けシズマ ミツクニ会長とユナめがけて墜落するガッツファルコンだが、間一髪のところでケンゴが変身したウルトラマントリガーに救われる。
シズマ親子を守るため戦うトリガーだが、両肩の首による格闘攻撃と破壊光線の前に苦戦してしまう。その窮地を救ったのは、ミツクニの遠隔操作によるガッツウイング1号だった。

私はユナのことも……この地球も守る!!

左首を破壊され怒るガーゴルゴンの破壊光線を受けボディが炎上するガッツウイング1号。
ミツクニは怯まずレーザーで水面を撃ち噴き上がる水しぶきで鎮火させ、体勢を立て直す。
しかしガーゴルゴンは既にユナへと近づきつつあり、アキトの攻撃をものとせず石化光線を放たんとしていた。

私の中にいるんでしょ……?

逃げろ、ユナ!!

ユザレ! 出て来なさいよ!!

ユザレ!!


そしてユナの叫びを受け、ついに現れたユザレの幻影。
ガーゴルゴンの放った石化光線をはじき返すが、同じ手は喰わぬと紙一重でかわされてしまう。
しかしガッツウイング1号により右首も破壊され、最後の切り札である石化光線を右翼に浴びせていく。
視界を遮られ、ネオフロンティアスペースの名機であるガッツウイング1号もこのままでは石ころとなるか……ゴーグルユニットを投げ捨て、ミツクニは両眼を閉じ意識を集中させ……トリガーを弾き放つ!
レーザーはそのままガーゴルゴンの瞳を直撃。もだえ苦しむ魔獣に対し、トリガー=ケンゴはマルチソードを構え跳躍する!

MAXIMUM BOOT UP! MULTI!
ZEPERION SWORD FINISH!


これで終わりだ!!


光の刃がガーゴルゴンを縦一文字に両断、そのまま爆散しトリガーは勝利を収める。
石化寸前の状態だったガッツウイング1号も元通りとなり、共に戦った光の巨人と並び立ちランデブー飛行を行うのだった。



【余談】

  • ガーゴルゴンがXioのコンピュータから通告をした際の音声は、日本語に加えて英語・ロシア語を重ねたものになっている。
    よく注意すると英語やロシア語が聞き取れる……かもしれない。

  • ソフビは本編登場より少し前に発売。通常の500円サイズよりも大きな「ウルトラ怪獣DX」枠となっており、値段は高めだが造形や塗装のレベルは非常に高い。
    ただ、造形の都合上「DXエクスデバイザー」で足の裏にある「ライブサイン」を読み取り辛くなっており、公式ホームページに対処法が記されている。
    劇中では登場しなかったサイバーカードも付属している。

  • シリーズ構成を担当した小林雄次氏が曰く「ぜひウルトラ怪獣擬人化計画に加えていただきたい」「ルディアンに秘められた惑星ゴールドのエネルギーを狙ってやって来たというのは建前」「本当はテル王子が好きで好きでしょうがなくてわざわざ星を越えて追って来た執念深い女」らしい。……なんというヤンデレストーカー……。そしてそれから3年、ついに念願かなうこととなったのは上記の通りである。

  • 『ウルトラマンX』最終話で、グリーザの手下として多数のガーゴルゴンが来襲し、怪獣や人々を石化させるという展開が構想されていたが、
    セットが大掛かりになりすぎるという事で没にされている。

  • かつて「金」の星を滅ぼしたという経歴や、3つの竜の頭を持つという点でキングギドラを思い起こす視聴者も多い。
    また、ガーゴルゴンの肩の頭から放たれる稲妻状の破壊光線もキングギドラの引力光線を描いた飯塚定雄氏によるものである。

  • 『トリガー』登場について、監督によると「着ぐるみが限界の状態で、補修はしたものの最後の活躍になるかもしれない」とのこと。
    また、同日にはスーツアクターは両肩の首に腕を入れて動かし、それに引っ張られる形でガーゴルゴンの腕がブラブラと動くという衝撃の設計が明かされている。操演するほどの予算と技術が足りないとのこと。




wiki篭リニ告グ。
コノ項目ヲ追記・修正シロ。
猶予ハ地球時間デ44分。
応ジナケレバ、全テノwiki篭リヲ、ボッチニ変エル。

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最終更新:2023年12月21日 01:10