キャロル・マールス・ディーンハイム

登録日:2015/08/17(月) 20:33:49
更新日:2024/04/14 Sun 22:01:19
所要時間:約 24 分で読めます




何するものぞッ! シンフォギアアアァァーーッッ!!



戦姫絶唱シンフォギアGX』の登場人物。

声:水瀬いのり
年齢:不詳(見かけは10歳そこら)
聖遺物:ダウルダブラ

欧州の深淵より来た新たな脅威と呼ばれる、科学と別ベクトルで進化した異端技術・錬金術を極めた者。
マリアとセレナの故国といい、シンフォギア世界の欧州の闇は深い。

●目次

【概要】

一人称:オレっ娘ロリ知謀キャラという属性てんこ盛り系が多いシンフォギアヒロインズに負けず劣らずてんこ盛りなGXのメイン敵。
ただ、実力で言うとネフシュタンの鎧と融合したフィーネ並かそれ以上と見受けられるほどの実力を誇り、
彼女が手ずから制作した配下である自動人形(オートスコアラー)でさえ、通常型のシンフォギアを圧倒し、
強化型シンフォギアをもってしても切り札を切らねば押されるという凄まじい強さを誇る。

言葉遣いは割合荒々しく、やや古風な感もあるがそれもそのはず。彼女は少なく見積もっても400歳は下らないご老人である。
錬金術を活用しホムンクルスを製造、それに自身の記憶・経験その他を転送複写*1し現代まで生きながらえており、自身の大願を果たす機会を伺っていた。
ある意味ではフィーネに近い。もっとも、年季は向こうのほうが入っているが。

本編でちょいちょい挟まれる過去の記憶の中では、錬金術に没頭するお人好しの父イザークを支えるおしゃまな娘さん(一人称:私)だったのだが、
人助けのために錬金術を使いながら、ふとしたことから魔女と呼ばれてしまい魔女狩り裁判で火炙りに処された父の復讐に囚われたのか、
あるいは父の遺言となった「世界を識る」ことを数百年に渡り追求したが故なのか、すっかり歪んでしまったようである。
また、父が研鑽し積み上げてきた錬金術を「奇跡」の一言で片づけられたという経験から、奇跡という概念に対しては激しい憎悪を示し、その根絶を謳っている。

【活躍】

戦姫絶唱シンフォギアGX

1話より登場。ドヴェルグ=ダインの遺産を持って日本・横浜方面へ脱走した、
"出来損ないのホムンクルス"エルフナインを追撃する自動人形(オートスコアラー)・レイアの後詰として登場。
レイアが追撃の際に起こした火災を見て、過去を思い出し感傷に浸っていたところに火災の救助に出動していたと邂逅。
変身を促し、ガングニールのシンフォギアを破壊せんとするが響は中々変身せず、
結局その時は同時にクリスのシンフォギアを破壊した別働隊の働きに満足し去っていった。

その後は、自動人形(オートスコアラー)に作戦を与えつつ、世界を破壊するための装置にして拠点チフォージュ・シャトーから成り行きを見守るが
第六話にて強化型シンフォギアに進化した天羽々斬・イチイバルを得たクリスと翼の前に登場。
ダウルダブラを奏で、ファウストローブを纏った本気?の姿で対峙。圧倒的な力を見せつけるが響が加勢し、
強化型シンフォギアの真骨頂であるイグナイトモジュールの起動に成功した三人に圧倒されてファウストローブを破壊され、響と分かり合うことなく自害して果てた。

当然のごとくスペアの体を使って復活したけどな!

復活後はファラをレイラインの要所破壊に出し、自身は最後に残った配下であるレイアと共に、
チフォージュ・シャトーの完成に必須の完全聖遺物ヤントラ・サルヴァスパ強奪を目論むが、
新しい身体への馴染み不足を推して出陣したせいか、一瞬ふらつく隙にヤントラ・サルヴァスパを破壊されるという失態を犯す。
しかしたまたまヤントラ・サルヴァスパの近くに封印されていたネフィリム人間と化したウェル博士と出会い、彼を拾って引き上げていった。
そしてウェル博士のネフィリムパワーでチフォージュ・シャトーを起動するが、
英雄志望のウェル博士に「何も目的がないのに世界を壊すとか志低すぎるでしょ~(意訳)」と言われるとブチ切れて決裂。
ウェルを刺した後、父との関係修復に失敗しつつあった響を襲撃。ペンダントを弾き飛ばし変身不能に追いやる。
しかしいたぶることを重視した結果、響の父・洸の覚醒を招いてしまい結局変身され、防護術式も破壊されて思いっ切りグーで殴られるなど散々な目に遭う。

計画を完遂すべくファウストローブを再び纏い、イグナイトモジュールを起動させてその歌を身に受けることで作り上げた「世界を壊す歌」を歌い、チフォージュ・シャトーの機能で世界の分解を開始。
阻止しようとする装者達に対し、ダインスレイフの呪歌と錬金術を組み合わせることで70億の絶唱を超えるフォニックゲインを叩き出して圧倒するものの、
生きていたウェルとエルフナインの共同作業で世界の分解を阻まれ、それを食い止めるために自らの手でチフォージュ・シャトーを破壊してしまう。
それでもなお世界への憎悪と復讐心に衝き動かされ、自身の力とアルカノイズの大群で世界を分解せんとするも、
S2CAヘキサコンバージョンで70億のフォニックゲインを超えるエネルギーを全てエクスドライブモードの起動に転用され、形勢は逆転。
進退窮まったキャロルはついに全ての想い出を焼きつくし、エネルギーを固形化しダウルダブラの弦で編み上げた碧の獅子機を起動。
その圧倒的な力で世界を破壊しようと目論むも、翼・クリス・マリア・切歌・調の五人がギアをパージして放ったエネルギー、
それをガングニールの力で纏めて巨大な腕のギアと成し、奇跡を成し遂げてきた立花響渾身の一撃を浴びて獅子機を粉砕され敗北する。
戦う理由・憎しみすら含めた全ての記憶を失いながら、響の和解の手も跳ね除けるが、イグナイトモジュール越しのエルフナイン、そして父のイメージに手を伸ばし…

その戦いの後、記憶を完全に失いながら、半身とも言えるエルフナインに引き寄せられるかのように本部に出現。
肉体が限界を迎えたエルフナインの記憶を吸い上げ、合体。エルフナインの精神とキャロルの身体を持つ存在として生まれ変わったのであった。


戦姫絶唱シンフォギアAXZ

直接は登場しないが、彼女の肉体を受け継いだエルフナインがS.O.N.G.のメンバーとして登場。
異端技術、とりわけ錬金術分野の顧問として、豊富な知識をもって装者たちのサポートを行う。


◆戦姫絶唱シンフォギアXV

チフォージュ・シャトーの残骸に残るエネルギーを利用するべく、パヴァリア光明結社残党・ノーブルレッドに拉致されたエルフナイン。
ミラアルクの魔眼による洗脳で施設を起動させられた後、用済みとして精神を破壊されそうになる彼女だったが…

「これ以上オレを覗き込むなッ!」

魔眼の精神干渉による影響か、一時的にキャロルの意識が表面化。その気迫だけでミラアルクを圧倒し、元ラスボスとしての風格を存分に見せつけた。
そして…

【聖遺物】

●ダウルダブラ


――成程、ナリを理由に本気が出せなかったなどと、言い訳されるわけにはいかないな

ケルト神話の主神、ダグザが用いたと言われる竪琴。現代には欠片のみが残存していたものだったのだが、
キャロルは錬金術を用いて修復でもしたのか、在りし日の竪琴として顕現させた。
さらに奏でることで、アウフヴァッヘン波形に似た波形のエネルギーを発し、ファウストローブとして身に纏う事が可能。
その際の錬金術師としての能力は通常時をも上回り、竪琴の弦で万象を引き裂き・捕らえ・貫く事も可能である。
なお、キャロルはこれを纏う際、大人の女性の姿となる。ロリコン適合者から「もどして」という悲鳴が聞こえたトカ。
しかし、肋骨の浮き出具合に見えるスタッフのフェティシズム、フィーネを思わせる悪の女王感がある姿に魅了された適合者もまた多かった。

「これくらいあれば不足はなかろう?(胸を揉みながら挑発)」
「大きくなったところでッ!!(激怒)」
「張り合うのは望むところだッ!!(女王の風格)」


11話で再びダウルダブラを纏った際には、イグナイトモジュールが奏でたダインスレイフの歌を身をもって浴びた自身と部下の献身の結果、ダウルダブラ用の歌を身につけてよりパワーアップして登場。
錬金術と組み合わせることで、絶唱に匹敵するエネルギーをじゃんじゃんぶっ放すことが可能。

殲琴・ダウルダブラ

イグナイトモジュールが奏でるダインスレイフの呪歌を受けることでキャロルは譜面を作成、
その譜面に自動人形たちはやはりイグナイトに破壊されることで譜面に壊される刹那の喜びを刻みつけて完成させた曲を、
ダウルダブラに乗せて放つ「世界を壊す歌」、それこそ殲琴・ダウルダブラである。
愛など見えぬ! わからぬ!! 終わらせてくれる!!!と高らかに歌い上げる聖帝軍のテーマ否定の歌。
錬金術・聖遺物ダウルダブラ・ダインスレイフの呪いが奏でる破滅のメロディは破格のフォニックゲインを叩き出し、
70億の絶唱を凌駕する凄まじい最大出力を発揮、イグナイトを二段階励起させた装者たちをも圧倒した。

中の人的には憧れの水樹奈々と共演するだけでなく、
シンフォギアライブ2016で同じステージに立つことが出来ることとなった一種のマイルストーン的な楽曲となった。よかったねぇ。
代償として過酷と業界内でも有名な歌アフレコにも挑戦することとなったが。

●碧の獅子機

莫大なフォニックゲインをダウルダブラの弦で編み上げたもの。キャロルの切り札。
これが彼女のエクスドライブモードといったところか。
攻防一体の超兵器だが、これを起動する際の想い出消費は半端なものではなく、戦う理由すら薄れて行く始末であった。
最終的には響に撃破されるが、自爆で周辺を吹き飛ばし東京都心を爆心地に変えた。

●ヤントラ・サルヴァスパ

チフォージュ・シャトーの完全制御に必要であった最後のキーパーツ。完全聖遺物である。名前の発音しづらさに定評がある
古代インドにおけるヴィマーナ*2などの情報が書かれた機械技術百科事典のことらしい。
その出自から、聖遺物としては「あらゆる機械を使用者の意のままに操る」という能力を持つ。
深淵の竜宮から見つけ出すことには成功したものの、一瞬の隙を作った際に調の丸鋸で両断されてしまい、使用できなくなってしまった。
後のゲーム『戦姫絶唱シンフォギア XD UNLIMITED』では並行世界のエピソードに登場しており、シンフォギアにも干渉できる事が判明している。

ちなみに元ネタは航空力学系のオカルトトンデモ本「ヴィマニカ・シャストラ」にて同書の「原典」にあたる書物として言及された物で、実在は確認されていない。

●ネフィリム(ジョン・ウェイン・ウェルキンゲトリクス博士の左腕)

深淵の竜宮で拾ったウェル博士そのもの。
ヤントラ・サ(ry と同様に機械を操る能力を持っており、キャロルは彼のネフィリムを失ったヤン(ry の代役に立てる事でシャトーを起動させた。
しかし、英雄志望のウェル博士と復讐のために世界を壊すだけで他に何も考えていなかったキャロルはあっという間に決裂。
ウェル博士を始末しようとするがトドメを刺し切れず、これが決定的な失敗につながっていくのであった……。


【錬金術】

キャロルが繰り出す錬金術は純粋な破壊のみならず、様々なアイテムの作成にも活かされている。
ちなみに、シンフォギア世界での錬金術は統一言語を失った人類が万象を識ることで世界の調和を追い求めることで
歌とは違うアプローチで統一言語を取り戻すために始められた技術であり、断言こそされなかったが、始まりにはフィーネの関与が仄めかされている。

●技

四大元素 (アリストテレス)
――オレが奇跡を殺すと言っているッッ!!

地(土)・水・火・風という四大元素のエネルギーを使いこなすことで、破壊を生み出す。
配下の自動人形(オートスコアラー)も、それぞれ一つずつの属性をもっている。
キャロルはこの他に、もう一つの属性を使いこなす。適合者ははちみつと呼ぶ
おそらくはエーテルか、中国の五行説でいう金に該当するものと思われる。

莫大な破壊エネルギーであるが、錬金術である以上代償が伴う。
キャロルの場合は「想い出」、つまり記憶を燃やし尽くしエネルギーに変換して戦うのである…
それ故か、自身で想い出を回収し駆動できる自動人形に作戦遂行をほぼ任せている。
キャロル自身が戦場に降り立つ時とは、それ即ち死力を尽くすべき決戦の時なのだ。

●ヘルメス・トリスメギストス
キャロルの誇る参重層術式防護。万象を遮断する盾である。
しかし、優れた技量の他に天体運行力学による時期の見定め、降魔儀式による下準備が必須という
覚えても1回も使えない危険がある面倒な術式である。
ただしその分防御力は高く大抵の攻撃は余裕を持って防げる一大防護術式なのだが

知るもんかッ!!

…とまあ、火が点いた響の前には時間稼ぎの壁にすらならなかった。

●チフォージュ・シャトー

キャロルの居城にして、完成の暁には世界を破壊しうる装置ワールドデストラクター。異空間座標に存在している。名称はかつて悪徳に耽ったフランス軍元帥ジル・ド・レの居城より。
様々な聖遺物や錬金術他の異端技術の粋を集めて建造されており、後はキーパーツである完全聖遺物ヤントラ・サルヴァスパを組み込めば完成するらしい。

エルフナインが脱走したのはこのチフォージュ・シャトーの完成阻止のためである。
ヤントラ・サルヴァスパが破壊され完成ができなくなったかに思われたが、
ウェル博士のネフィリムの左腕により完全起動を果たし、空を引き裂いて現世に顕現した。登場シーンがまるでバキシム。
ノイズ・オートスコアラー由来の頑強な防護システムによる高い防御力、キャロルの呪歌に共鳴・それを増幅し世界を分解する攻撃を持つ絶対的脅威である。
しかし、ウェル博士がプログラムを書き換え、エルフナインと協力し世界を再構成し始めたため、それを止めようとしたキャロル自身により破壊された。


●ホムンクルス

キャロルの記憶・経験を転送複写するための器。これを利用することで数百年に渡り生き永らえてきた。
しかし、転送複写を受けることが出来るのは完璧以上の完成度を誇る躯体のみで、完成度の低い躯体は労役や生体実験に用いられる。

個体の完成度を高めないと器が用意出来ないため、遺伝子に刻印をした子孫から復活できる、素体だけでかなりの数用意出来ているであろうフィーネと比べると素体の用意に困る。
ただこちらは、都合よくアウフヴァッヘン波形を発する異端技術に接触する子孫がいないと復活しないまであるフィーネ式より、自身の望むタイミングで復活出来るメリットがある。

アニメ本編にはキャロル一号及び二号、及び失敗作エルフナインが登場。
一号(作中登場)は6話まで登場し、イグナイトモジュールの発動に成功した響・翼・クリスに圧倒され自害。
二号(同上)はそのバックアップとして記憶を転送複写された躯体。完成度は申し分ないが、前回自害したのが災いしたせいか馴染んでいないらしい。
エルフナインは髪の色と長さが若干異なり*3、右目下の泣き黒子がないため失敗作とされていたという。また、ホムンクルスゆえか失敗作ゆえか不明だが、エルフナインには性別がなかった。
…失敗作の割には、キャロルの幸せだった頃の記憶を夢に見たり不自然であったが、本体とつながりがあったらしく、
エルフナインの視界はキャロルのそれである。獅子身中の虫だったのだ。
ただ、エルフナイン自身の意志は維持されており、やろうと思えばキャロルが全て差配することも可能だったろうにそれをしていないあたり…?


自動人形 (オートスコアラー)

主たるキャロルに仕える終末の四騎士(ナイトクォーターズ)にして、彼女の身辺警護や計画の実行部隊として活躍する自動人形。
戦闘時の役割ほか機能性を重視して設計されたようだが、それぞれのAIはキャロルの精神構造の一部をベースとされているため、立ち居振る舞いが妙に人間臭い。
名前は各々の司る属性に対応する四大天使をもじって、姓はトランプや小アルカナのスートにちなんで名付けられているほか、それぞれの挙動はダンスのジャンルがモチーフとなっている。

レイア・ダラーヒム(Leiur Darâhim)

形式番号:XMH_006
声:石上静香
…ワタシに地味は、似合わない…

司る属性は土。対応するスートは硬貨。動作のモチーフはヒップホップとジャズダンス。
カジノディーラー風の衣装を纏った自動人形。作中最も早くに登場した個体で、四体の中ではトータルバランスに優れた性能を持ち、投げ銭を駆使した華麗な戦闘を得意とする。何かにつけてジョジョ立ちめいた独特のポージングを取る。
任務に忠実でクールな性格。派手好きだが、派手すぎても興が削げるらしい。
豊かに恵まれたボディの妹がいるが、そちらは自動人形の要件を満たさない不適格なモノとされている。

初登場は第1話。日本でクリスと戦闘し、アルカ・ノイズを用いてイチイバルを破壊した。
9・10話にて深淵の竜宮にヤントラ・サルヴァスパ強奪に出かけたキャロルの護衛として出陣。
銭トンファー・銭九竜神火罩・銭ファンネルと多彩な銭投げバリエーションで魅せるも、イチイバル・イグナイトモードに敗れ深海に消えた。
…これで自動人形(オートスコアラー)は一応の「任務」を終えた事になった。

ファラ・スユーフ(Phara Suyûf)

形式番号:XMH_008
声:田澤茉純
フフ…聞いていたより、ずっとショボイ歌ね

司る属性は風。対応するスートは剣。動作のモチーフはフラメンコ。
執事風の衣装を纏った自動人形。物腰柔らかで礼儀正しい性格で、大剣めいた哲学兵装・剣殺し(ソードブレイカー)を使った、踊るような剣技を武器とする。

得物と振るう哲学兵装の能力は「概念に干渉することで、"剣"と定義される存在を硬度も強度も問わず破壊する」というもの。露骨な翼さんメタである。
基本スペックこそ四体中最弱だが、錬金術で大規模な竜巻を発生させる、剣で鉄塔を真っ二つにする、光を屈折させてほぼ完璧なステルスが出来る*4など能力は非常に高い。
レイアと同様に想い出の収集機能が搭載されており、キスを通して粘膜から摂取する。なお摂取された人間は死ぬ。まさに死の接吻。
それとベロが長い。多分すっごいキスが出来る。なおされると死ぬ。
ちょっと眼を離すと面白い表情をする顔芸担当でもある。*5

初登場はレイアと同じく第1話。ロンドンにてマリアと翼を襲撃し、アルカ・ノイズを用いて天羽々斬を破壊した。
9話では風鳴邸の要石破壊のため登場。NINJAにステルスを今度は見切られこそしたが、哲学兵装を十全に活かし、剣とみなした翼とマリアのアームドギアを一方的に破壊。
ついでに自らを剣と言い聞かせていた翼のメンタルも折るが、父と和解した翼がイグナイトモジュールを起動。
当初は哲学兵装を活かし攻撃をいなすが、翼が「これは剣ではない……夢を羽撃く翼だッ!」と頓智を効かせるとアラ不思議、哲学兵装の効力は失われてしまい夢を羽撃く翼に両断され果てた…かに見えたがまだ機能を残しており、
NINJAとSAKIMORI、マリアの詰問に答え、イグナイトモジュールとキャロル・自動人形の真実を告げると高笑いしながら自爆。
今までやって来たことも掌中のことと絶望させつつ、自爆できっちりチャフをバラ撒き通信障害を起こし、レイアのいる深淵の竜宮にそれを伝えさせないという仕事っぷりであった。

ガリィ・トゥーマーン(Garie Tûmân)

形式番号:XMH_020
声:村瀬迪与
りょーかーい!ガリィ、がんばりま~す☆

司る属性は水。対応するスートは杯。動作のモチーフはバレエ。
ゴスロリかメイド服のような衣装を纏った自動人形。水分を操る能力を持ち、水鏡に幻像を投影しての撹乱、足元を凍らせて滑走する高速移動、氷柱による直接攻撃などといった多彩な技で魅せる水属性らしいオールラウンダー。
また「聖杯」の力を持ち、吸収した想い出を他の自動人形に分け与える機能を備えている。
容姿や挙動からは可憐な印象を受けるが、その性格は残忍にして悪辣で、キャロルや同僚からも「性根が腐っている」と評されるほど。
ドール収集家悠木碧が「ぜひお迎えしたい」と言った逸材である。

初登場は第2話。当初は響の信念ごとガングニールを破壊しようとするが、割って入ったマリアにご執心となる。
マリアに対してポンコツ、ハズレ装者、歌ってもたいしたことない、アイドル大統領等の罵倒を披露。というか罵倒しかしていない。
7話で復活したアガートラームの前に立ちふさがり、イグナイトモジュールの起動に失敗し獣となったマリアを片手で投げてあしらうなど
圧倒的実力上位っぷりを見せるが、イグナイトモジュールを起動されると形勢逆転。
ガングニールの時は軽く捌いたマリア渾身の一撃でバリアを破壊され、左アッパーで空中に打ち上げられた上で真っ二つにされて果てた。
自動人形では最初の殉職者となった。

ミカ・ジャウカーン(Micha Jawkân)

形式番号:XMH_004
声:井澤詩織
この街の人間を…犬も猫も、みんな解剖だゾ!

司る属性は火。対応するスートは杖。動作のモチーフはきゃりーぱみゅぱみゅ。なぜか一人だけジャンルじゃなく個人がモデルである。
巨大なツイン縦ロールを持つ自動人形。掌から射出される高圧縮カーボンロッドを武器とする純粋な戦闘特化型で、四体中でも最強の個体。
突進力が高く、ツインテールはロケットブースターとなる。手首から先を有線ロケットパンチにすることも可能。
性格は無邪気だが残虐であり、何の呵責もなく他者をバラバラにする。
燃費が悪い上に想い出の採取機能がオミットされており、ガリィから想い出を供給される前はチフォージュ・シャトーで寝ていた。

初登場は第4話。胸の歌を取り戻した響と交戦し、ガリィとの巧みな連携で彼女のガングニールを破壊した。
バラバラつながり?か強化型シンフォギアの完成までの時間稼ぎに出てきた切歌をライバルと見込んだようである。調?フォニックゲインがクスリ漬けでも足りないゾ!
この手の戦闘型に有りがちな制御が難しいところは見受けられず、キャロルへの忠誠は厚い…ように見える。
少なくとも、性根が腐ったガリィを含めて自動人形たちはキャロルを裏切るような素振りはない。
響のガングニール、切歌のイガリマ、調のシュルシャガナと3つのギアを破壊したエースである。

8話では前話のガリィの死により補給が出来なくなったため、遠からず訪れる機能停止を察してか、やや捨て鉢めいた形で切歌と調と対峙。
イグナイトモジュールの使用を焚き付け、その発動に成功したのを見ると、
残された想い出の燃焼効率を引き上げて最大出力稼働を可能にする決戦機能「バーニングハート・メカニクス」*6を起動。
溢れる熱量で身に纏う耐衝撃スーツすら燃やし、装者屈指の爆発力を誇るきりしらユニゾンwithイグナイトを相手に優勢を保つなど最強の名に恥じない戦いぶりを見せたが、
カーボンロッドの大量投下が仇となってイガリマの鎖で拘束されたところに疾走する大丸鋸とギロチンキックのサンドイッチを喰らい、バラバラに引き裂かれて爆散した。

レイアの妹

レイアの設計をベースに建造された「妹」。豊かに恵まれたボディ(推定身長数十メートル)を持ち、投げ銭ならぬ投げ船を得意とする。
その巨体に見合ったパワーを誇り、純粋なカタログスペックでは上記四体を大きく凌駕するが、オートスコアラーたる機能が備わっていないためその一員とは数えられず、名前すらも与えられていない。
自動人形の全滅後にS.O.N.G.仮設本部潜水艦を強襲し、チョップで撃沈せしめたが、クリスの一矢に貫かれてあっけなく撃破された。


アルカ・ノイズ

錬金術にて作り出された新種のノイズ。ノイズに対して圧倒的優位性を誇っていたシンフォギアをあっさり破壊した、ノイズであってノイズでないもの。
普段は結晶体のようなものに封印されている。ポケモンやカプセル怪獣みたいだな
人間だけを攻撃対象としていた従来のノイズとは異なる点として、発光する攻撃部位「解剖器官」を備えており、
これは対象物質に合わせてチューニングを行うことで、人のみならずあらゆる万物を根源要素たる赤き粉塵「プリマ・マテリア」へと分解還元できるという、驚異的な性能を有している。
一方でノイズと比べて全体的な出力スペックはさほど変わっておらず、分解機能に出力を回したため位相差障壁は弱まっており、通常兵器でもある程度のダメージは与えられるなど防御面ではやや弱体化している。
とはいえ攻撃力はより高まっており、さらに原則一体につき一人しか炭素分解できないノイズと違って本体が生きている限り際限なく暴れ回るため、対人殺戮兵器としての有用性は凶悪なまでに高まっている。
それでも雑魚キャラの宿命か、強化型シンフォギアのバリアフィールドには分解能力は大幅に減衰されてろくに通じなくなってしまい、すっかりやられキャラと成り下がってしまった。

ちなみに、素材になるノイズはバビロニアの宝物庫にアクセスして持ってきたらしい。
ソロモンの杖がなくともチフォージュ・シャトーを異空間座標に置き、現世に現れる技術を応用すれば出来なくはないトカ。
…ネフィリム・ノヴァの自爆をもってしても根絶できないのかノイズ…。

デザイン原案として水樹奈々井上喜久子の両人が参加している。シンフォギアライブ2013……うっ、頭が……

●その他

●テレポートジェム
キャロルやオートスコアラーがチフォージュ・シャトーに撤退するために利用する物質。
文字通りどこにでもテレポートできるが、未だ不完全なシロモノであり低確率で転送事故が発生する。
そのため、転送座標をチフォージュ・シャトー玉座の間にきっちり固定することで転送事故を防止しているらしい。


●万象黙示録
父イザークの遺言「もっと世界を識るんだ」――キャロルがこの言葉を命題として数百年研究し、その答えとして導き出したもの。
チフォージュ・シャトーも自動人形も全てはこれを果たすための道具に過ぎない。
世界を壊すことで完成するとされているが、具体的な内容は謎に包まれている。







何するものぞッ! 追記・修正イイィィーーッッ!!




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最終更新:2024年04月14日 22:01

*1 単純な複写は出来ないらしい

*2 我様がランスロットと愉快な空中戦を演じた時に乗っていたアレ

*3 こちらは作劇の都合の可能性はあるが

*4 ニンジャである緒川さんがギリギリ気づけるレベルの完成度

*5 響の中の人悠木碧のお墨付きである。

*6 ただし、最大稼働時間は4分間で想い出も自分の身体すら燃やし尽くすため実質捨て身。OO1stの頃のトランザムかVSデストロイア終盤の背鰭の融け始めたバーニングゴジラが一番例えとして適当?