ジュラシック・パークⅢ(映画)

登録日:2015/08/12 (水) 23:23:42
更新日:2019/07/28 Sun 16:21:39
所要時間:約 21 分で読めます




未だ見たことのない世界があった…




概要


01年に公開された米映画。
パニック映画『ジュラシック・パーク』のシリーズ第3弾。

前2作の監督スティーブン・スピルバーグは製作に回り、
監督は『ロケッティア』や『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』などを手掛けるジョー・ジョンストンに交代。
また、今回からマイケル・クライトンの原作から離れ、映画オリジナルのストーリーとなる。

今作は上映時間は1時間半とコンパクトにまとまっており、地上波放送でもほぼノーカットで放送される。
前作までの遺伝子科学の要素は省かれ、恐竜たちがひしめく孤島でのサバイバルアドベンチャーに終始している。
また、ホラー要素よりも冒険要素の方が高く、単体でも楽しめるのが特徴。




物語


生きた恐竜の生息するテーマパーク「ジュラシック・パーク」の事故から数年。
パーク本島であるイスラ・ヌルブラと研究島イスラ・ソルナは恐竜の生息する「失われた世界」と化していた。

そんな中、ジュラシック・パークの事件の生存者、アラン・グラント博士は実業家を名乗るカービー夫妻から、
イスラ・ソルナ周辺の飛行ツアーのガイドを依頼される。
研究資金の提供と、「周辺を飛ぶだけ」との説得と相まって、グラントはそれを了承。

しかし、ツアー当日、周辺を飛行するだけのはずだった飛行機は島へと着陸。
憤るグラントだったが、その直後森の中で恐竜に遭遇した彼らは慌て、緊急離陸の衝撃で飛行機は森の中へと墜落してしまった。

実はその8週間前、カービー夫妻の息子エリックがイスラ・ソルナ近海で、セーリング中に行方不明になっていた。
今回のツアーもエリックを探すためのものだったのだ。
脱出不可能になったグラントたちは肉食恐竜たちの魔の手から逃れながら、島を彷徨い歩いていく。

だが、今まで見たことのない種類の恐竜たちは彼らの想像を超えていた…。



登場人物


アラン・グラント
演:サム・ニール/吹き替え:小川真司
第1作目からお馴染みの恐竜博士。
エリーとは破局したが相変わらず恐竜の研究を続けている。
ジュラシック・パークでの体験を汲まれてお騒がせ夫婦の子供を探しにあの忌まわしい恐竜の島へと舞い戻ることに。
恐竜の恐ろしさについては身をもって体験済みであり、不慣れな他メンバーを統率していく。
子供の扱いにも大分慣れたようで、エリーの子どもから「恐竜男」というあだ名を付けられる。
ジュラシック・パークの恐竜を研究しないのかという問いには、「アレは遺伝子操作で作られたテーマパークの怪物だ」と答えており*1、本来の恐竜ではないというスタンスを取っている。
それでも植物食恐竜の群れを見たときには嬉しそうな顔をしている辺り、なんだかんだで根は恐竜を愛しているのが見て取れる。
ちなみに前作の事件の時には特に関与してないことが明かされる。

「違う。神への冒涜だ」

ポール・カービー
演:ウィリアム・H・メイシー/吹き替え:納谷六朗
自称カービー・エンタープライズなる大会社を経営している実業家。
…というのは嘘で実際はショッピングセンター内のテナントである小さなタイル塗装屋の経営者。
見た目からして頼りないヘタレ親父だが、息子のピンチに体を張って立派な父親に成長する

アマンダ・カービー
演:ティア・レオーニ/吹き替え:渡辺美佐
ポールの妻だったが、離婚している。
繊細な美人だが神経質でヒステリック。 作中は絶叫しっぱなしで典型的なお荷物ヒロイン。
だが、あまりにもスリリングな状況の連続で、さすがに精神が鍛えられたのか、劇中終盤にラプトルと相対した時は怯えながらも冷静に事を運んだ。

ビリー・ブレナン
演:アレッサンドロ・ニヴォラ/吹き替え:内田夕夜
グラントの教え子の一人で、グラントに同行し島へと向かう。ラプトルの発声器官を再現した笛を作るなど、なにげに優秀。
明るい好青年だが密かに野心を抱いており、欲望に負けて島で発見したラプトルの卵を持ち帰ろうとし、
一行をラプトルに追跡されるきっかけを作り、グラントに激しく叱責される。
プテラノドンに襲われるエリックを救うために身を挺して彼を庇い、姿を消すが…?
過去に無謀なことをやらかして死にかけた経験があり、それを知ったグラントに「愚か者が生き残るのは進化論に反する」と苦笑交じりで皮肉られている。

なお、スピノサウルスを見た時にバリオニクスまたはスコミムスではないかと主張したが、グラントにスピノサウルスだと訂正されている。そのため一部ファンから「恐竜の研究者なのにスピノサウルスも知らないのか」と突っ込まれた。ただし、前後の作品の設定を見るに、インジェン社はバリオニクスとスコミムスを創っていたと推察される。作中のセリフからビリーはインジェン社の恐竜リストを見てたことが明らかになっており、そのためにこの2種のどちらかではないかと連想した可能性もある。特徴的な背びれからスピノサウルスのことが頭に浮かんでも良さそうなものだが、そもそもリストにスピノサウルスが存在しないのでリストを見ているがゆえに思い至らなかったと捉えることもできる。カンニングによる先入観というやつである。*2

エリック・カービー
演:トレヴァー・モーガン/吹き替え:北尾亘
ポールとアマンダの息子。12歳。
母親の友人のベンとコスタリカのリゾートで楽しんでいたが、イスラ・ソルナ島近海でベンと共にパラセーリング中に遭難して、島に不時着してしまう。
そのまま8週間も島で独力でサバイバル生活を過ごし、恐竜から逃げる術を身につけた。ティラノサウルスの排泄物を集めるなど、たくましい少年。
恐竜好きでグラント博士のことも著書を読んでよく知っていたため、ラプトルの群れから救い出した男が彼だと知った時には驚いていた。
ちなみに前作の主人公であるマルカムの著書も読んでいたが、「説教臭い」「カオス理論ばっか」「自画自賛もいいとこ」とボロクソである。

ユデスキー
演:マイケル・ジェッタ―/吹き替え:佐々木敏
エリック救出のためにポールが雇った男。
自称戦争のプロ(そんなこと言ってない)らしいが、実際は小さな旅行代理店の経営者で、銃の扱いに関しては全くの素人である。
ポールに案内人として島に詳しい人間を連れてくる様に要請したのも彼である(騙して連れて来いとは言っていない)。*3
劇中中盤でラプトルに襲われて半殺しにされ、生存者を誘き出すための罠として利用された後、首の骨を捩じ切られて殺害された。

ナッシュ
演:ブルース・A・ヤング/吹き替え:辻親八
ユデスキーが雇った黒人の傭兵。飛行機の操縦も担当していた。
島に降り立った直後に森の中でスピノサウルスに襲撃され、銃で応戦したようだが敵わず、クーパーを置き去りにして逃げ出し、飛行機を離陸させようとする。
しかし、離陸した瞬間、飛行機はジャングルから飛び出してきたスピノサウルスに追突して墜落。
スピノサウルスに飛行機から引きずり出された挙句、匍匐前進で逃げようとしたが、踏み潰されて食われてしまった。
胸ポケットにしまった衛星電話と共に…。

クーパー
演:ジョン・ディール/吹き替え:落合弘治
ユデスキーが雇った傭兵。強力な対物ライフルを使用する銃撃のプロ。
飛行機内では島に着陸しようとするのを止めようとしたグラント博士を殴って気絶させた。
島に降り立った直後に森の中でスピノサウルスに襲撃され、たった一人で応戦するものの、敵わず逃げ出し、離陸しようとする飛行機の前に飛び出した瞬間スピノサウルスに喰われてしまった。

ベン・クワディナロス
演:マーク・ハレリック/吹き替え:内田直哉
アマンダの友人の若い男。パラグライダーが得意で、イスラ・ソルナ島でのパラセーリングを企画した張本人。
パラグライダーを牽引していたボートから乗組員が消えてしまった後も冷静に対応し、牽引ロープを切り離してパラグライダーを操るが、島の奥地に不時着してしまった。
ベンが持っていたビデオカメラの映像でエリックを木に引っかかったパラグライダーから降ろしたところまでは生存を確認できたものの、本人は何らかの理由で降りられなかったらしく、後に訪れたグラント一行に白骨化した状態でパラグライダーからぶら下がっているのを発見された。
未公開映像によれば、降りる前にラプトルに襲撃され、命を落としたらしい。

エンリケ・カルドソ
演:ジュリオ・オスカー・メチョソ/吹き替え:楠見尚己
イスラ・ソルナ島近海での違法パラセーリングを生業にしている男。
ベンとエリックのパラセーリング中に牽引ボートが霧の中に突入した直後、他の乗組員共々、忽然と消えてしまった。
島の危険性を一応認識してはいたようだが、甘かったと言わざるを得ない。

エリー・デグラー
演:ローラ・ダーン/吹き替え:安藤真吹
グラントの元助手で元恋人。現在は一児の母。
旦那様は外交官で、国務省に勤務しており玉の輿に乗った。




登場恐竜

当時の学説を反映しており、恐竜の体表がシリーズ中最も色彩豊かになっている。

スピノサウルス
今回初登場の肉食恐竜。背中の大きなヒレが特徴。
T-レックスに代わる大型恐竜として、キービジュアルに採用されるなどプッシュされている。

インジェン社のリストに入っていないため、どのように出現したのかは不明なのだ。

体長17メートルと、T-レックス以上の巨体を持ち、大きな顎で敵を噛み砕く。
水陸両生で、陸上だけでなく水中から敵を襲い、双方の意味で一同を苦しめた。
なお、後の研究では魚食性で恐竜はあんまり喰わず、チャンスはあればたまに喰うくらいらしいことが判明している。

ちなみに顎の咀嚼力でいうとT-レックスには及ばないが、体重ではスピノサウルスに軍配が上がるかもしれない。ティラノサウルスの最近の推定体重が最大9t以上、または別の計算方法において上下側のデータ (9.5~18.5t) にエラーがあるため、その中間値の14tとされている。対して、スピノサウルスの体重が体長12~14m強クラスでエラー無しでおそらく12~21t弱あったのではないかとする説が出されており、この説に則れば、スピノサウルスに軍配が上がる可能性がより高くなる。

水中生物の方が体重が重くなりやすいので、スピノの方が重かった可能性は自然に思えるが、スピノがより水中生活に適していたであろう完全な四足歩行だったのか、それとも獣脚類型だったのかで体重が変わってくるかもしれない。

同時期に同じ地域に住み同じくらいのサイズだったカルカロドントサウルス的要素もあったのだろうか。

なお、「パンフレットには、実際はティラノが圧勝するだろうとコメントされている」というのが長年ネット上に書かれてきたが、これはちょっと盛られている。実際には、やや意訳的だが、「顎のパワーではティラノが圧倒的だろうが、対峙するスピノが大型個体ならば勝負の行方はわからない」とされているのである。

ヴェロキラプトル
ご存知、恐竜の中のハンター。
恐竜の中でも高い知能を持っていることで定評があるが、
今回は仲間同士の会話や罠を使って敵をおびき寄せるなど、頭と統率力の良さに拍車がかかっている。
そして終盤、グラントとの知恵比べが繰り広げられる。*4
今作ではオスとメスで体表の色彩に性差が存在する。
また、制作されていた頃には羽根が生えている恐竜としての側面も言われ始めていたこともあり、オスの頭頂部には小さなトサカのような羽毛が確認できる。

プテラノドン
肉食の翼竜。前作ラストでチラ見せしたが、今回満を持して本格登場。
谷底に巣を作り、無数の群れで上空から鋭いくちばしで獲物を狩る。
ラプトル以上に数の暴力で厄介な存在。

なお、40kgはある少年をぶら下げて飛んだりしていたが、骨格などから推定される体重は最大で20kg程度。
とてもじゃないが物を掴んでの飛翔は無理である。
そもそも飛行スタイルも気流を捉えて滑空するアホウドリスタイルなので、
あの環境で力強く羽撃いていた本作のプテラノドンはファンタジーの住人に近い…のかも。

この点もちゃんとパンフレットでは解説されており、「実際にはプテラノドンは人間を捕まえたまま飛ぶことはできません、勘違いしないように」というやはり映画の余韻ぶち壊しな解説がしっかり書かれている。
公式で主人公補正宣言されてる奴その2


ティラノサウルス・レックス
肉食恐竜の王者(…のはず)。 今回はスピノサウルスの前に現れ一対一の勝負を挑む。
大型肉食恐竜同士の迫力ある闘争は今作のハイライトシーンの1つであるが、結果は多くの恐竜ファンの議論の的となった(後述)。
前作のジュニアなのかどうかは不明。

ブラキオサウルス
大型雷竜。長い前脚と鶏冠のある頭がトレードマーク。
出番自体は少ないものの、そのスケールで恐竜の雄大さを存分に魅せつけてくれる。

アンキロサウルス
背中を硬い骨板で覆われている鎧竜の最終進化形。有名恐竜だが、シリーズではこれが初登場となる。
ラプトルの縄張りとなっている森を力強く悠然と歩く姿は、肉食恐竜とのチェイス続きで疲れた視聴者の心を癒してくれる。

コンプソグナトゥス(コンピー)
人間と比べても非常に小さな獣脚類。前作では集団で獲物にまとわりついて食い殺す怖い肉食恐竜だった。
今作では出番は少なく、森の中で羽虫を追っかけるなど、当時の学説で提唱されていた習性に近い行動を見せている。
しかし、エリックからは危険な動物と認識されているようなので、襲われたことがあったのかもしれない。

パラサウロロフス
長い鶏冠が自慢の草食恐竜。
一作目から出てるのに影の薄い奴ら。

コリトサウルス
よーく注意してみるとパラサウロロフスの群れに混じっているのがわかる。
シリーズ初登場の割にすごく影が薄い。

ステゴサウルス
前作に引き続き登場。

トリケラトプス
ティラノ、ラプトルと並んでシリーズ皆勤賞。今回もメインストーリーには絡まないものの名脇役っぷりを見せる。

ケラトサウルス
こちらも初登場の角をもつ中型肉食恐竜。
衛星電話の着メロに引き寄せられてグラント一行の前に姿を現し、一行をギョッとさせる。
しかし、自らの目の前にあった排泄物がスピノサウルスのものであると臭いで察っし、この場にいるのは危険と判断してそのまま去っていった。
ちなみにT-レックスのCGモデルを流用して造形されているため、実際のケラトサウルスとは細部がやや異なる。




その他の動物



オウム
エリーに飼育されていたジャックという名のオウム。
オウムらしく人語の物真似ができるようで、グラント博士が自分の名前を覚えさせようとしたが喋ってくれなかった。
未公開シーンではグラント博士とエリーがラプトルのコミュニケーション能力について議論している時に「うそつけ!」と煽る喋るシーンが存在する。

羽虫
恐らく双翅目*5と思われる昆虫。
ブンブン羽音を立ててベンの死体にたかっていたり、コンプソグナトゥスに食いつかれたりしていた。
ちなみに劇中のジャングルのシーンは、その大半が屋内セットで撮影されているため、この様な虫に悩まされることもなく快適だったと出演者は語っている。


島を脱出するために川下り中のグラント一行が、何かに追われて水面近くを慌ただしく群れで泳いでいるのを見つけ、異常を察知することができた。
ちなみにグラント博士が言っていた「ボニタス(Bonitos)」とは「ボニート(Bonito)」の複数形。英語でカツオ類を意味する単語である。




登場アイテム



衛星電話
ポールが所持していた黄色い衛星電話。
通信衛星を介して辺鄙な孤島からでも通話可能であり、島を脱出するためのキーアイテム。
前作に登場した肩掛けカバンの様な衛星電話に比べてかなりコンパクトなサイズになっており、「乱暴に扱うな」と言われてたのが馬鹿馬鹿しくなるくらい頑丈である。
着メロはカービー塗装タイル店のメロディとなっているが、物語中盤で恐怖のメロディと化す。

パラグライダー
違法パラセーリング会社「Dino-Soar」の所有するパラグライダー。赤いパラフォイルに会社のロゴと電話番号が描かれている。
劇中冒頭でベンとエリックがイスラ・ソルナ島近海でのパラセーリングに使用し、島の森の中に不時着して(ベンの死体付きで)木に引っかかっているのをグラント一行に発見された。
パラグライダー自体に破損は少なかったことから、脱出の役に立つかもしれないと回収され、プテラノドンに攫われたエリックを助けるためにビリーが使用した。

ビデオカメラ
アマンダ所有のビデオカメラで、恐竜を撮るためにベンがパラセーリングに持ち込んだ。島に不時着したパラグライダーのすぐそばに落ちていたのをグラント一行が発見し、ベンとエリックに一体何があったのかを知ることができた。

アインホルン20mm無反動ライフル
クーパーが島に持ち込んだ架空のライフル。モデルとなった銃はおそらくバレットM82A2対物ライフル。
デモンストレーションとして、恐竜に見立てたスクラップの小型飛行機を吹っ飛ばし、その絶大な威力を見せつけた。
まともにくらえば大型の肉食恐竜でもひとたまりもなさそうだが、島でスピノサウルスと相対したクーパーが数発発砲した音が聞こえたものの、目立ったダメージは見当たらず、追われて逃げてきたクーパーはもう銃を持っていなかった。
実際の所、ハンターでもない傭兵上がりの男が、視界の悪いジャングルで急に出くわした初めて見る全長15mの怪物の急所を冷静に狙うこと自体無理があったのだろう。

研究施設の電話機
ポールが廃棄された研究施設の受付と思わしき場所で見つけたボロボロの固定電話。
前作で島の電力は地熱発電によって直接賄われていると言われていたので、もしかしたら通話可能かもしれないとアマンダが手に取ったが、さすがにダメだった。

自販機の菓子
ポールが見つけた研究施設の食品自販機内にあった袋菓子。価格は25セント。*6
ビリーが自販機のショーウインドーを飛び蹴りで叩き割って入手した。
自販機が放置されてかなりの時間が経っており、正直消費期限もへったくれもない状態であろうが、サバイバル中では貴重な食糧である。
ちなみにポールは動いてもいない自販機にちゃんとお金を入れて買おうとしていた。

M18発煙手榴弾
エリックがラプトルに囲まれたグラント博士を助けるために使用したガス弾。
インジェン社が残していった遺物からエリックが回収したもので、対猛獣用の催涙ガスが封入されている。
殺気立ったラプトルをも退散させる程の威力があるが、残念ながらグラント博士を助けるために使用したのが最後だった。

T-レックスの小便
エリックが三角フラスコに入れて所持していたティラノサウルスの排泄物。
小型の肉食恐竜はその臭いに怯えて逃げ出すため、猛獣除けとして効果を発揮するが、スピノサウルスは縄張りを荒らされたと判断して寄ってくるため一長一短である。
ちなみにエリック曰く、入手方法は聞いてほしくないらしい。

ラプトルの鉤爪
エリックが所持していたヴェロキラプトルの後肢の巨大な鉤爪。
第1作目でグラント博士がよく手の上で弄んでいたのはこの鉤爪の化石である。
まさかエリックが生きたラプトルを狩猟して剥ぎ取ったわけではないと思われるので、恐らく死体を見つけて剥ぎ取ったものであろう。

信号拳銃
輸送用ボートに備え付けられていた、救難信号弾を発射する拳銃。
ボートを襲撃したスピノサウルスに向けてグラント博士が発砲するも、所詮武器ではないため、スピノサウルスの表皮にあっさり跳ね返されてしまう。
しかし、辺りには破壊したボートから漏れ出した燃料用ガソリンが充満しており、それに信号弾が引火して、スピノサウルスの周囲を火の海に変えてしまった。

幸運のバッグ
ビリーの所有する年季の入ったボロボロのバッグ。
かつてパラグライダー中の事故に遭った時、このバッグのおかげで命拾いしたことから、ビリーは幸運のバッグとして大切にしている。
前作に登場したサラの幸運のリュックは身を挺して持ち主を守ったのに対し、ビリーのバッグは一行に災厄をもたらすアイテム災厄を打開するアイテムの両方を収める混沌の器となった。

ラプトルの卵
ビリーがラプトルの巣から盗んだ2つの卵。災厄をもたらすアイテム
これによりグラント一行は卵を取り返さんとするラプトルの群れに、縄張りを越えて執拗に追い回されることとなった。

ラプトルの共鳴腔のレプリカ
ラプトルの頭骨化石のスキャンデータを元に原形復元機(所謂3Dプリンタ)で再現したラプトルの共鳴腔のレプリカ。災厄を打開するアイテム
笛の様に吹くことでラプトルの発声を真似ることができ、グラント博士が使用して、限定的ながらもラプトルとの意思の疎通に成功した。

グラント博士の帽子
グラント博士が被っているインディ・ジョーンズも御用達のソフト帽(インディ・ジョーンズ・ハット)。
実は第1作目でも被っていたが、T-レックスの鼻息で吹き飛ばされて失くしている。
今作でもプテラノドンに追われて川に飛び込んだ際に失くしてしまったが…。




乗り物



1987年型フォードF-250
グラント博士が乗っていた、ドアに「モンタナ州立大学ロッキーズ博物館」のロゴが入ったピックアップトラック。
実は今作のためだけに作られた劇用車ではなく、今作のテクニカルアドバイザーを務めたモンタナ州立大学ロッキーズ博物館の学芸員である、
古生物学者ジャック・ホーナーの所有する車である。

哨戒機
劇中冒頭で島の上空を飛行していた小型飛行機。エンリケが双眼鏡で確認し、警戒していた。
島に船舶や航空機が近寄らない様にコスタリカ政府が哨戒させているが、安全を確保するために高空を飛行していることもあって、エンリケの違法パラセーリングボートを発見できなかった。

パラセーリング用牽引ボート
Dino-Soar社所有のモーターボート。ベンとエリックを乗せたパラグライダーを牽引した。
しかし、パラセーリング中に霧の中に突入した後、妙な振動を起こし、霧からでた時には船体上部がボロボロになった状態で、乗組員は一人残らずいなくなっていた。
ベンとエリックは牽引ロープを切り離して脱出したが、ボートは暗礁に勢いよく乗り上げて航行不可能になってしまった。

N622DC
イスラ・ソルナ島に向かうため、ポールがチャーターした小型の双発プロペラ機。ナッシュとユデスキーが操縦席に座る。
本機が恐竜の群れの上空を飛行するシーンは今作のハイライトシーンの1つである。
一度は島の小さな飛行場後に着陸するも、スピノサウルスに追われて離陸しようとした際に追ってきたスピノサウルスと追突してしまい、ジャングルの中に墜落した。
なんとか乗っていた全員は無事だったものの、飛行機を降りる間もなくスピノサウルスの追撃を受けてしまうことに。

放置トラック
インジェン社が島を放棄した際に一緒に放置されたのであろう大型トラックで、沼に半分沈みかけた状態になっている。
島に不時着したエリックはこのトラックの荷台を隠れ家にして2ヶ月間生き延びた。

輸送用ボート
島の川岸に着けてあった小型ボート。船体に小型のオリを搭載していたことから、インジェン社はこの船を小型恐竜の島内輸送に使用していたと考えられる。
当然ながら、放置されてかなりの時間が経っており、船体はボロボロであったが、浸水もなくエンジンも起動する等、状態が良かったため、グラント一行はこのボートを使って川を下り、海岸へ出ることにした。
しかし、途中で水中からスピノサウルスの襲撃に遭ってしまい、グラント一行は積んであったオリの中に逃げることを余儀なくされた。

AAVP7A1
劇中終盤にグラント一行の救助に現れたアメリカ海兵隊の水陸両用兵員装甲輸送車。

SH-60 シーホーク
救助されたグラント一行を収容したアメリカ海軍の艦載ヘリコプター。
ヘリの中には思わぬ先客が…。




スピノvsティラノの戦闘について



映画が公開されてからずいぶん経つが、当時も今もこの結果に納得しない声は少なくない。英語でのスレとかを覗いてみると、それはもう…。

「この映画がラジー賞にノミネートされたのは、ティラノが負けたからだ!」なんて陰謀論チックな感想を持つ人までいる (前作もノミネートされているのに)。

なお、映画の制作にも携わっていたジョン・ホーナー氏やニザール・イブラヒム氏およびポール・セレノ氏という恐竜研究界の重鎮は、2001年発売の海外版のDVDや2014年発売のナショナルジオグラフィックで、このように述べている。

「恐竜のヤバさのレベルをサイズ準拠にして言うなら、肉食恐竜ではスピノサウルスが一番。ティラノサウルスはスカベンジャーだった可能性もあるが、スピノサウルスはプレデターだった。」

「スピノサウルスが一番大きい獣脚類だから目玉恐竜にした。」

「スピノサウルスが水中生物&四足歩行だった可能性も挙がってきたし、他の捕食者との戦闘が起こっても、映画での描写とは全く異なるものになるかもしれない。」

「大型の捕食者同士は、お互いに避けていたという可能性が高いね。スピノサウルスが上陸しても、他の獣脚類などとドンパチやらなかったと思う。」

「もし戦ったら、最初に強力な噛みつきが決まった方が勝利するだろう。」

「そもそも、ティラノもスピノも、棲んでた時代も大陸も全く違うんだがね。」

上記の通り、ティラノの圧勝を願う?意見もあるが、近年でもスピノの大型個体が良い結果を残すだろうという説に賛成する意見もある。

そもそも、ホームグラウンドが全く異なる生物同士の強さ議論はナンセンスである。陸と空ならまだしも、水中と陸上だと、例え波打ち際や浅瀬に場所を設定したとしても、両者が本来のポテンシャルを平等に活かせる訳ではないのだ。


「僕の見立てだとWiki籠りには2種類いる。新規作成タイプか追記修正タイプだ」


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